JPH06243322A - 紙幣鑑別方法及びその装置 - Google Patents

紙幣鑑別方法及びその装置

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JPH06243322A
JPH06243322A JP2683193A JP2683193A JPH06243322A JP H06243322 A JPH06243322 A JP H06243322A JP 2683193 A JP2683193 A JP 2683193A JP 2683193 A JP2683193 A JP 2683193A JP H06243322 A JPH06243322 A JP H06243322A
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Hiroshi Kobayashi
宏 小林
Katsutoshi Okawa
勝利 大河
Yasumasa Suzuki
康正 鈴木
Noriyuki Jinno
紀行 神野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光センサの検出感度の調整が簡易でかつ周囲
温度の変化及び経時変化に対して紙幣の真偽を良好に判
別できる紙幣鑑別方法及びその装置を提供する。 【構成】 光センサ2により光センサ校正用のイメージ
パターンが印刷された基準紙幣又は通常の紙幣の光強度
レベルを検出し、鑑別制御回路3内において、第1の記
憶手段3dの基準紙幣の第1の光強度レベル及び基準紙
幣の基準値3eを比較して第1の比較値を第1の演算手
段3fで演算し、第2及び第3の記憶手段5b、3gの基
準紙幣及び通常紙幣のないときの第2及び第3の光強度
レベルを比較して第2の比較値を第2の演算手段3hで
演算した後、第4の記憶手段3jの通常の紙幣の第4の
光強度レベルと第1及び第2の比較値とを補正値演算手
段3kで演算し補正値を得て、補正値及び通常紙幣の基
準値3lを比較して所定の範囲内であるときに通常の紙
幣を真紙幣と判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は紙幣鑑別方法及びその
装置、特に光学的検出手段により紙幣の真偽判定を行な
う紙幣鑑別方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ホトカプラ等の光学的検出手段を使用し
て紙幣に対する反射光量又は透過光量を測定し、紙幣の
寸法及び印刷状態を検出して紙幣の真偽を判定する紙幣
鑑別装置は、従来から自動販売機、券売機、自動預金装
置(キャッシュディスペンサ)等種々の分野で使用され
ている。この紙幣鑑別装置は、ホトカプラの電気的特性
の個体差(ばらつき)や使用環境(気温、湿度等)の相
違等により紙幣の寸法及び印刷状態の検出感度が異なる
ため、ホトカプラの光センサ部に可変抵抗(例えばボリ
ューム)等を設けて検出感度の校正を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の紙幣
鑑別装置におけるホトカプラの光センサ部の検出感度の
校正方法は、光センサ校正用のイメージパターンが印刷
された基準紙幣をホトカプラの発光部により照射し、基
準紙幣の光強度レベルをホトカプラの光センサ部により
検出する。次に、そのときの光センサ部の検出出力が所
定の範囲内に収まるように光センサ部の可変抵抗の抵抗
値を変化させる。これら一連の調整過程は全て作業者の
手作業により行なわれているため、調整作業が煩雑で多
大な調整時間を必要とする欠点があった。また、この紙
幣鑑別装置では可変抵抗を必要とするので、部品点数が
多くなる欠点があった。更に、ホトカプラの光センサ部
は、周囲温度の変化及び経時変化によりその検出感度が
変動するため、紙幣の寸法及び印刷状態を正確に検出で
きず、紙幣の真偽を良好に判別できない欠点があった。
【0004】そこで、この発明は光センサの検出感度の
調整が簡易でかつ周囲温度の変化及び経時変化に対して
紙幣の真偽を良好に判別できる紙幣鑑別方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による紙幣鑑別
方法の一つは、光センサ校正時において、光センサ校正
用のイメージパターンが印刷された基準紙幣を照射して
第1の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第1
の光強度レベル及び予め記憶された基準紙幣の基準値を
比較して第1の比較値を演算しかつ記憶する過程とを含
み、通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣を照射し
て第2の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第
2の光強度レベル及び第1の比較値とを演算して補正値
を算出する過程と、補正値及び予め記憶された通常の紙
幣の基準値を比較して第2の比較値を演算し、第2の比
較値が所定の範囲内であるときに通常の紙幣を真紙幣と
判断する過程とを含む。
【0006】この発明による紙幣鑑別方法のもう一つ
は、光センサ校正時において、基準紙幣がないときの第
1の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程を含み、通
常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないときの第
2の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第1の
光強度レベル及び第2の光強度レベルを比較して第1の
比較値を演算しかつ記憶する過程と、通常の紙幣を照射
して第3の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、
第3の光強度レベル及び第1の比較値とを演算して補正
値を算出する過程と、補正値及び予め記憶された通常の
紙幣の基準値を比較して第2の比較値を演算し、第2の
比較値が所定の範囲内であるときに通常の紙幣を真紙幣
と判断する過程とを含む。
【0007】この発明による紙幣鑑別方法の更にもう一
つは、光センサ校正時において、光センサ校正用のイメ
ージパターンが印刷された基準紙幣を照射して第1の光
強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第1の光強度
レベル及び予め記憶された基準紙幣の基準値を比較して
第1の比較値を演算しかつ記憶する過程と、基準紙幣が
ないときの第2の光強度レベルを検出しかつ記憶する過
程とを含み、通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣
がないときの第3の光強度レベルを検出しかつ記憶する
過程と、第2の光強度レベル及び第3の光強度レベルを
比較して第2の比較値を演算しかつ記憶する過程と、通
常の紙幣を照射して第4の光強度レベルを検出しかつ記
憶する過程と、第4の光強度レベルと第1及び第2の比
較値とを演算して補正値を算出する過程と、補正値及び
予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較して第3の比
較値を演算し、第3の比較値が所定の範囲内であるとき
に通常の紙幣を真紙幣と判断する過程とを含む。
【0008】また、この発明による紙幣鑑別装置の一つ
は、光センサ校正用のイメージパターンが印刷された基
準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子と、発光素子
により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光強度レベ
ルの検出信号を発生する光センサと、光センサの検出信
号を処理して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する鑑別
制御回路と、光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時と
の間で鑑別制御回路の動作モードを切替可能な動作モー
ド設定手段とを備えている。この紙幣鑑別装置の鑑別制
御回路には、光センサ校正時において、基準紙幣の第1
の光強度レベルの検出信号を記憶する第1の記憶手段
と、第1の記憶手段に記憶された検出信号及び予め記憶
された基準紙幣の基準値を比較して第1の比較値を演算
する第1の演算手段と、第1の比較値を記憶する第1の
比較値記憶手段と、通常の紙幣の鑑別時において、通常
の紙幣の第2の光強度レベルの検出信号を記憶する第2
の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶された検出信号と
第1の比較値とを演算して補正値を得る補正値演算手段
と、補正値及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比
較して第2の比較値を演算する第2の演算手段と、第2
の比較値が所定の範囲であるか否かを判別して通常の紙
幣の真偽判定出力を発生する判定手段が設けられてい
る。第1の比較値記憶手段は不揮発性記憶素子でもよ
く、不揮発性記憶素子は鑑別制御回路の外部に設けても
よい。更に、鑑別制御回路の真偽判定出力に応じて駆動
される紙幣搬送手段を備えてもよい。
【0009】この発明による紙幣鑑別装置のもう一つ
は、光センサ校正用のイメージパターンが印刷された基
準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子と、発光素子
により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光強度レベ
ルの検出信号を発生する光センサと、光センサの検出信
号を処理して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する鑑別
制御回路と、光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時と
の間で鑑別制御回路の動作モードを切替可能な動作モー
ド設定手段とを備え、光センサ校正時において、基準紙
幣がないときの第1の光強度レベルの検出信号を記憶す
る第1の記憶手段と、通常の紙幣の鑑別時において、通
常の紙幣がないときの第2の光強度レベルの検出信号を
記憶する第2の記憶手段と、第1及び第2の記憶手段に
各々記憶された検出信号を比較して第1の比較値を演算
する第1の演算手段と、第1の比較値を記憶する第1の
比較値記憶手段と、通常の紙幣の第3の光強度レベルの
検出信号を記憶する第3の記憶手段と、第3の記憶手段
に記憶された検出信号及び第1の比較値とを演算して補
正値を得る補正値演算手段と、補正値及び予め記憶され
た通常の紙幣の基準値を比較して第2の比較値を演算す
る第2の演算手段と、第2の比較値が所定の範囲である
か否かを判別して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する
判定手段とを紙幣鑑別回路に設けている。第1の記憶手
段は不揮発性記憶素子でもよく、不揮発性記憶素子は鑑
別制御回路の外部に設けてもよい。更に、鑑別制御回路
の真偽判定出力に応じて駆動される紙幣搬送手段を備え
てもよい。
【0010】この発明による紙幣鑑別装置の更にもう一
つは、光センサ校正用のイメージパターンが印刷された
基準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子と、発光素
子により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光強度レ
ベルの検出信号を発生する光センサと、光センサの検出
信号を処理して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する鑑
別制御回路と、光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時
との間で鑑別制御回路の動作モードを切替可能な動作モ
ード設定手段とを備え、光センサ校正時において、基準
紙幣の第1の光強度レベルの検出信号を記憶する第1の
記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された検出信号及び
予め記憶された基準紙幣の基準値を比較して第1の比較
値を演算する第1の演算手段と、第1の比較値を記憶す
る第1の比較値記憶手段と、基準紙幣がないときの第2
の光強度レベルの検出信号を記憶する第2の記憶手段
と、通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないと
きの第3の光強度レベルの検出信号を記憶する第3の記
憶手段と、第2及び第3の記憶手段に各々記憶された検
出信号を比較して第2の比較値を演算する第2の演算手
段と、第2の比較値を記憶する第2の比較値記憶手段
と、通常の紙幣の第4の光強度レベルの検出信号を記憶
する第4の記憶手段と、第4の記憶手段に記憶された検
出信号と第1及び第2の比較値とを演算して補正値を得
る補正値演算手段と、補正値及び予め記憶された通常の
紙幣の基準値を比較して第3の比較値を演算する第3の
演算手段と、第3の比較値が所定の範囲であるか否かを
判別して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する判定手段
とを鑑別制御回路に設けている。図示の実施例では、第
1の比較値記憶手段及び第2の記憶手段は不揮発性記憶
素子であり、鑑別制御回路の外部に設けられ、更に、鑑
別制御回路の真偽判定出力に応じて駆動される紙幣搬送
手段を備えている。
【0011】
【作用】光センサにより検出されかつ鑑別制御回路内の
第1の記憶手段に記憶された基準紙幣の第1の光強度レ
ベルと予め記憶された基準紙幣の基準値とを比較して第
1の比較値を第1の演算手段で演算することにより、光
センサの検出感度特性の個体差(ばらつき)の補正率が
算出される。光センサにより検出されかつ鑑別制御回路
内の第2の記憶手段に記憶された基準紙幣がないときの
第2の光強度レベルと第3の記憶手段に記憶された通常
の紙幣がないときの第3の光強度レベルとを比較して第
2の比較値を第2の演算手段で演算することにより、光
センサの周囲温度の変化及び経時変化に対する光センサ
の変化率が算出される。光センサにより検出されかつ鑑
別制御回路内の第4の記憶手段に記憶された通常の紙幣
の第4の光強度レベルと第1及び第2の比較値とを補正
値演算手段で演算することにより、光センサの検出感度
特性のばらつき及び光センサの周囲温度の変化と経時変
化に対する補正値が算出される。この補正値と予め記憶
された通常の紙幣の基準値とを比較して第3の比較値を
第3の演算手段で演算し、第3の比較値が所定の範囲内
であるか否かを判定手段により判別して通常の紙幣の真
偽を判定することにより、光センサの検出感度の調整を
簡易化することができかつ周囲温度の変化及び経時変化
に対して良好に紙幣の真偽を判別できる。
【0012】
【実施例】この発明による紙幣鑑別方法及びその装置
は、下記の(1)〜(3)に示す3通りの実施態様が考えら
れる。 (1) この発明による紙幣鑑別方法の一つの実施態様
は、まず、光センサ校正時において、光センサ校正用の
イメージパターンが印刷された基準紙幣を照射して第1
の光強度レベル(DX)を検出しかつ記憶する。その
後、第1の光強度レベル(DX)と予め記憶された基準
紙幣の基準値(DR)との比率(DX/DR)を算出し
第1の比較値(α)として記憶する。次に、通常の紙幣
の鑑別時において、通常の紙幣を照射して第2の光強度
レベル(d)を検出しかつ記憶する。続いて、第2の光
強度レベル(d)に第1の比較値(α)を乗じて補正値
(D)を算出する。最後に、補正値(D)及び予め記憶
された通常の紙幣の基準値を比較して第2の比較値を演
算し、第2の比較値が所定の範囲内であるときに通常の
紙幣を真紙幣と判断する。この紙幣鑑別方法では、第1
の光強度レベル(DX)と予め記憶された基準紙幣の基
準値(DR)との比率(DX/DR)を算出することに
より、光センサの検出感度特性の個体差(ばらつき)の
補正率を示す第1の比較値(α)が算出される。通常の
紙幣の第2の光強度レベル(d)に第1の比較値(α)
を乗じて補正値(D)を算出し、補正値(D)と通常の
紙幣の基準値とを比較して通常の紙幣の真偽を判別する
ので、光センサの検出感度特性のばらつきの影響を受け
ずに通常の紙幣の真偽を判別できる。また、前記の紙幣
鑑別方法に係る紙幣鑑別装置は、光センサ校正用のイメ
ージパターンが印刷された基準紙幣又は通常の紙幣を照
射する発光素子と、発光素子により照射された基準紙幣
又は通常の紙幣の光強度レベルの検出信号を発生する光
センサと、光センサの検出信号を処理して通常の紙幣の
真偽判定出力を発生する鑑別制御回路と、光センサ校正
時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制御回路の動作
モードを切替可能な動作モード設定手段とを備えてい
る。この紙幣鑑別装置の鑑別制御回路には、光センサ校
正時において、基準紙幣の第1の光強度レベルの検出信
号(DX)を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手
段に記憶された検出信号(DX)と予め記憶された基準
紙幣の基準値(DR)との比率(DX/DR)を計算す
る第1の演算手段と、比率(DX/DR)を第1の比較
値(α)として記憶する第1の比較値記憶手段と、通常
の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣の第2の光強度レ
ベルの検出信号(d)を記憶する第2の記憶手段と、第
2の記憶手段に記憶された検出信号(d)に第1の比較
値(α)を乗じて補正値(D)を得る補正値演算手段
と、補正値(D)及び予め記憶された通常の紙幣の基準
値を比較して第2の比較値を演算する第2の演算手段
と、第2の比較値が所定の範囲であるか否かを判別して
通常の紙幣の真偽判定出力を発生する判定手段が設けら
れている。第1の比較値記憶手段は不揮発性記憶素子で
あり、鑑別制御回路の外部に設けられている。更に、鑑
別制御回路の真偽判定出力に応じて駆動される紙幣搬送
手段を備えている。
【0013】(2) この発明による紙幣鑑別方法のもう
一つの実施態様は、まず、光センサ校正時において、基
準紙幣がないときの第1の光強度レベル(DN)を検出
しかつ記憶する。次に、通常の紙幣の鑑別時において、
通常の紙幣がないときの第2の光強度レベル(DN′)
を検出しかつ記憶する。続いて、第1の光強度レベル
(DN)と第2の光強度レベル(DN′)との比率(D
N′/DN)を算出し第1の比較値(β)として記憶す
る。その後、通常の紙幣を照射して第3の光強度レベル
(d)を検出しかつ記憶する。更に、第3の光強度レベ
ル(d)に第1の比較値(β)を乗じて補正値(D)を
算出する。最後に、補正値(D)及び予め記憶された通
常の紙幣の基準値を比較して第2の比較値を演算し、第
2の比較値が所定の範囲内であるときに通常の紙幣を真
紙幣と判断する。この紙幣鑑別方法では、第1の光強度
レベル(DN)と第2の光強度レベル(DN′)との比
率(DN′/DN)を算出することにより、光センサの
周囲温度の変化及び経時変化に対する光センサの変化率
を示す第1の比較値(β)が算出される。その後、通常
の紙幣の第3の光強度レベル(d)に第1の比較値
(β)を乗じて補正値(D)を算出し、補正値(D)と
通常の紙幣の基準値とを比較して通常の紙幣の真偽を判
別するので、光センサの周囲温度の変化及び経時変化の
影響を受けずに通常の紙幣の真偽を判別できる。また、
前記の紙幣鑑別方法に係る鑑別装置は、光センサ校正用
のイメージパターンが印刷された基準紙幣又は通常の紙
幣を照射する発光素子と、発光素子により照射された基
準紙幣又は通常の紙幣の光強度レベルの検出信号を発生
する光センサと、光センサの検出信号を処理して通常の
紙幣の真偽判定出力を発生する鑑別制御回路と、光セン
サ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制御回路
の動作モードを切替可能な動作モード設定手段とを備え
ている。この紙幣鑑別装置の紙幣鑑別回路には、光セン
サ校正時において、基準紙幣がないときの第1の光強度
レベルの検出信号(DN)を記憶する第1の記憶手段
と、通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないと
きの第2の光強度レベルの検出信号(DN′)を記憶す
る第2の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶された検出
信号(DN)と第2の記憶手段に記憶された検出信号
(DN′)との比率(DN′/DN)を計算する第1の
演算手段と、比率(DN′/DN)を第1の比較値
(β)として記憶する第1の比較値記憶手段と、通常の
紙幣の第3の光強度レベルの検出信号(d)を記憶する
第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された検出信
号(d)に第1の比較値(β)を乗じて補正値(D)を
得る補正値演算手段と、補正値(D)及び予め記憶され
た通常の紙幣の基準値を比較して第2の比較値を演算す
る第2の演算手段と、第2の比較値が所定の範囲である
か否かを判別して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する
判定手段が設けられている。第1の記憶手段は不揮発性
記憶素子であり、鑑別制御回路の外部に設けられてい
る。更に、鑑別制御回路の真偽判定出力に応じて駆動さ
れる紙幣搬送手段を備えている。
【0014】(3) この発明による紙幣鑑別方法の更に
もう一つの実施態様は、まず、光センサ校正時におい
て、光センサ校正用のイメージパターンが印刷された基
準紙幣を照射して第1の光強度レベル(DX)を検出し
かつ記憶する。その後、第1の光強度レベル(DX)と
予め記憶された基準紙幣の基準値(DR)との比率(D
X/DR)を算出し第1の比較値(α)として記憶す
る。続いて、基準紙幣がないときの第2の光強度レベル
(DN)を検出しかつ記憶する。次に、通常の紙幣の鑑
別時において、通常の紙幣がないときの第3の光強度レ
ベル(DN′)を検出しかつ記憶した後、第2の光強度
レベル(DN)と第3の光強度レベル(DN′)との比
率(DN′/DN)を算出し第2の比較値(β)として
記憶する。その後、通常の紙幣を照射して第4の光強度
レベル(d)を検出しかつ記憶する。続いて、第4の光
強度レベル(d)と第1の比較値(α)及び第2の比較
値(β)とを各々乗じて補正値(D)を算出する。最後
に、補正値(D)及び予め記憶された通常の紙幣の基準
値を比較して第3の比較値を演算し、第3の比較値が所
定の範囲内であるときに通常の紙幣を真紙幣と判断す
る。この紙幣鑑別方法では、光センサの検出感度特性の
ばらつきの補正率を示す第1の比較値(α)及び光セン
サの周囲温度の変化及び経時変化に対する光センサの変
化率を示す第2の比較値(β)が算出される。その後、
通常の紙幣の第4の光強度レベル(d)に第1の比較値
(α)及び第2の比較値(β)の各々を乗じて補正値
(D)を算出し、補正値(D)と通常の紙幣の基準値と
を比較して通常の紙幣の真偽を判別するので、光センサ
の検出感度特性のばらつきや光センサの周囲温度の変化
及び経時変化の影響を受けずに通常の紙幣の真偽を判別
できる。また、前記の紙幣鑑別方法に係る鑑別装置は、
光センサ校正用のイメージパターンが印刷された基準紙
幣又は通常の紙幣を照射する発光素子と、発光素子によ
り照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光強度レベルの
検出信号を発生する光センサと、光センサの検出信号を
処理して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する鑑別制御
回路と、光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間
で鑑別制御回路の動作モードを切替可能な動作モード設
定手段とを備えている。この紙幣鑑別装置の鑑別制御回
路には、光センサ校正時において、基準紙幣の第1の光
強度レベルの検出信号(DX)を記憶する第1の記憶手
段と、第1の記憶手段に記憶された検出信号(DX)と
予め記憶された基準紙幣の基準値(DR)との比率(D
X/DR)を計算する第1の演算手段と、比率(DX/
DR)を第1の比較値(α)として記憶する第1の比較
値記憶手段と、基準紙幣がないときの第2の光強度レベ
ルの検出信号(DN)を記憶する第2の記憶手段と、通
常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないときの第
3の光強度レベルの検出信号(DN′)を記憶する第3
の記憶手段と、第2の記憶手段に記憶された検出信号
(DN)と第3の記憶手段に記憶された検出信号(D
N′)との比率(DN′/DN)を計算する第2の演算
手段と、比率(DN′/DN)を第2の比較値(β)と
して記憶する第2の比較値記憶手段と、通常の紙幣の第
4の光強度レベルの検出信号(d)を記憶する第4の記
憶手段と、第4の記憶手段に記憶された検出信号(d)
に第1の比較値(α)及び第2の比較値(β)を各々乗
じて補正値(D)を得る補正値演算手段と、補正値
(D)及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較し
て第3の比較値を演算する第3の演算手段と、第3の比
較値が所定の範囲であるか否かを判別して通常の紙幣の
真偽判定出力を発生する判定手段が設けられている。第
1の比較値記憶手段及び第2の記憶手段は不揮発性記憶
素子であり、鑑別制御回路の外部に設けられている。更
に、鑑別制御回路の真偽判定出力に応じて駆動される紙
幣搬送手段を備えている。
【0015】以下、この発明による紙幣鑑別方法及びそ
の装置の実施例を図1〜図4に基づいて説明する。な
お、この実施例は上記(3)の実施態様に関連する。この
発明による紙幣鑑別装置は、図1に示すように、光セン
サ校正用のイメージパターンが印刷された基準紙幣又は
通常の紙幣を照射する発光素子としての発光ダイオード
(LED)1と、発光ダイオード1により照射された基
準紙幣又は通常の紙幣の光強度レベルの検出信号を発生
する光センサ2と、光センサ2の検出信号を処理して通
常の紙幣の真偽判定出力を発生する鑑別制御回路3と、
光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制
御回路3の動作モードを切替可能な動作モード設定手段
4とを備えている。発光ダイオード1及び光センサ2は
紙幣の寸法及び印刷状態を検出するため、通常、複数組
各々検出エリア内の異なる箇所に設けられる。光センサ
2には通常フォトダイオード等の光検出半導体素子が使
用され、自動利得制御回路(AGC回路)8を有する増
幅器7に接続されている。自動利得制御回路8は増幅器
7の出力の一部を入力側へ帰還させることにより、光セ
ンサ2の検出信号の大きさに応じて増幅器7の利得を自
動的に制御する。増幅器7には、アナログ−ディジタル
変換器(A/Dコンバータ)9が接続され、増幅器7の
出力のアナログ量をディジタル量に変換する。鑑別制御
回路3には、入力端子30〜33、入出力兼用端子34
及び出力端子35〜39が設けられている。入力端子3
0〜33には、それぞれ入口センサ6、アナログ−ディ
ジタル変換器9(変換出力)、動作モード設定手段4及
びスタックセンサ14が接続されている。入出力兼用端
子34には、双方向性配線16を介して不揮発性記憶素
子5が接続されている。出力端子35〜39には、それ
ぞれ発光ダイオード1、搬送モータ制御回路10、スタ
ックモータ制御回路12、クレジット出力手段15及び
アナログ−ディジタル変換器9(制御入力)が接続され
ている。入口センサ6には通常赤外線フォトカプラが使
用され、紙幣挿入口において基準紙幣又は通常の紙幣の
有無を検出する。動作モード設定手段4には、例えばデ
ィップスイッチ又は外部インターフェイス回路等が使用
される。不揮発性記憶素子5には、例えばE2PROM
(エレクトリカリイレーサブルプログラマブルリードオ
ンリーメモリ)が使用される。E2PROMは電気的手
段により信号の消去及び書き込みを行なうことが可能な
不揮発性記憶素子であり、信号を記憶した後に電源を切
断しても記憶した信号を保持し続ける機能を有する。搬
送モータ制御回路10及びスタックモータ制御回路12
は、鑑別制御回路3の出力信号に応じてそれぞれ紙幣搬
送手段としての搬送モータ11及びスタックモータ13
の正反転制御信号を発生する。スタックセンサ14は、
紙幣を収納するスタッカに真紙幣が収納されたか否かを
検出する。クレジット出力手段15には通常プリンタ又
は液晶ディスプレイが使用され、被鑑別紙幣が真紙幣で
あるときに、その紙幣の金種等のデータをプリンタの記
録紙に印字又は液晶ディスプレイ上に表示する。双方向
性配線16は所謂双方向性バスであり、不揮発性記憶素
子5及び鑑別制御回路3間の信号の授受を単一の配線で
行なう。また、特に図示はしないが、鑑別制御回路3は
光センサ2の検出信号のディジタル化信号を記憶可能な
複数の記憶手段としてのRAM(ランダムアクセスメモ
リ)と、鑑別制御回路3の動作シーケンスを記憶する複
数の演算手段及び判定手段としてのPROM(プログラ
マブルリードオンリーメモリ)とを備えている。鑑別制
御回路3は例えばワンチップマイクロコンピュータ又は
複数のIC(集積回路)を備えたディスクリート回路と
して構成することができる。
【0016】図2に示すように、鑑別制御回路3内に
は、動作モード設定手段4の動作モード設定信号により
光センサ校正モード3aと通常の紙幣鑑別モード3bとに
鑑別制御回路3の動作モードを切り替える動作モード切
替手段3cと、動作モード切替手段3cが光センサ校正モ
ード3aのとき、基準紙幣の第1の光強度レベルの検出
信号(DX)を記憶する第1の記憶手段3dと、第1の
記憶手段3dに記憶された検出信号(DX)と予め基準
紙幣基準値記憶手段3eに記憶された基準紙幣の基準値
(DR)との比率(DX/DR)を計算する第1の演算
手段3fと、動作モード切替手段3cが通常の紙幣鑑別モ
ード3bのとき、通常の紙幣がないときの第3の光強度
レベルの検出信号(DN′)を記憶する第3の記憶手段
3gと、不揮発性記憶素子5内の第2の記憶手段5bに記
憶された検出信号(DN)と第3の記憶手段3gに記憶
された検出信号(DN′)との比率(DN′/DN)を
計算する第2の演算手段3hと、比率(DN′/DN)
を第2の比較値(β)として記憶する第2の比較値記憶
手段3iと、通常の紙幣の第4の光強度レベルの検出信
号(d)を記憶する第4の記憶手段3jと、第4の記憶
手段3jに記憶された検出信号(d)に不揮発性記憶素
子5内の第1の比較値記憶手段5aに記憶された第1の
比較値(α)及び第2の比較値(β)を各々乗じて補正
値(D)を得る補正値演算手段3kと、補正値(D)及
び予め通常紙幣基準値記憶手段3lに記憶された通常の
紙幣の基準値を比較して第3の比較値を演算する第3の
演算手段3mと、第3の比較値が所定の範囲であるか否
かを判別して通常の紙幣の真偽判定出力を発生する判定
手段3nがプログラム制御により形成されている。な
お、基準紙幣基準値記憶手段3e及び通常紙幣基準値記
憶手段3lには、ROM(リードオンリーメモリ)等の
読出し専用の記憶素子を用いるとよい。また、不揮発性
記憶素子5内には、鑑別制御回路3内の第1の演算手段
3fにより計算された比率(DX/DR)を第1の比較
値(α)として記憶する第1の比較値記憶手段5a及び
基準紙幣がないときの第2の光強度レベルの検出信号
(DN)を記憶する第2の記憶手段5bが設けられてい
る。更に、鑑別制御回路3内には後述する動作シーケン
スに従って発光ダイオード1、アナログ−ディジタル変
換器9、搬送モータ制御回路10及びスタックモータ制
御回路12に出力を送出する周辺装置制御回路3oが設
けられている。
【0017】上記の構成において、図1及び図2に示す
紙幣鑑別装置は図3及び図4に示すフローチャートの動
作シーケンスに従って作動される。光センサ校正用のイ
メージパターンが印刷された基準紙幣を用いて光センサ
2の検出感度の校正を行なう場合、図3に示すように、
ステップ50のスタートからステップ51に進み、鑑別
制御回路3は動作モード設定手段4が光センサ校正時に
設定されたか否か判断する。動作モード設定手段4が光
センサ校正時に設定されたときは鑑別制御回路3内の動
作モード切替手段3cを光センサ校正モード3a側に切り
替える。動作モード設定手段4が光センサ校正時に設定
されていないときはステップ51に戻る。ステップ52
に進み、紙幣挿入口に基準紙幣が挿入されたか否かを入
口センサ6により検出する。入口センサ6が基準紙幣を
検出したときは鑑別制御回路3内の周辺装置制御回路3
oから搬送モータ制御回路10へ出力が送出されステッ
プ53に進む。入口センサ6が基準紙幣を検出しないと
きはステップ52に戻る。ステップ53において、搬送
モータ制御回路10は搬送モータ11へ正転信号を送出
し、搬送モータ11を正転駆動させて基準紙幣を搬送し
ステップ54に進む。ステップ54において、鑑別制御
回路3内の周辺装置制御回路3oは発光ダイオード1及
びアナログ−ディジタル変換器9へ出力を送出し発光ダ
イオード1及びアナログ−ディジタル変換器9をオン状
態にする。続いて、ステップ55に進み、鑑別制御回路
3は光センサ2が基準紙幣を検出したか否か判断する。
光センサ2が基準紙幣を検出したときは鑑別制御回路3
内の周辺装置制御回路3oから搬送モータ制御回路10
への出力が停止されステップ56に進む。光センサ2が
基準紙幣を検出しないときはステップ53に戻る。ステ
ップ56において、搬送モータ制御回路10は搬送モー
タ11への正転信号の送出を停止し、搬送モータ11を
停止させて基準紙幣の搬送を一時停止しステップ57へ
進む。
【0018】ステップ57において、光センサ2により
基準紙幣の第1の光強度レベル(DX)が検出され、そ
の検出信号が鑑別制御回路3内の第1の記憶手段3dに
記憶される。続いて、ステップ58に進み、鑑別制御回
路3内の基準紙幣基準値記憶手段3eから基準紙幣の基
準値(DR)を読出し、ステップ59に進む。ステップ
59において、第1の記憶手段3dから検出信号(D
X)が読出されると共に検出信号(DX)と基準紙幣の
基準値(DR)との比率(DX/DR)が鑑別制御回路
3内の第1の演算手段3fにより計算される。その後、
ステップ60に進み、第1の比較値(α)として不揮発
性記憶素子5内の第1の比較値記憶手段5aに記憶され
る。続いて、ステップ61に進む。ステップ61におい
て、鑑別制御回路3は全ての光センサ2の補正が完了し
たか否か判断する。全ての光センサ2の補正が完了した
ときはステップ62に進み、完了しないときはステップ
57に戻る。ステップ62において、鑑別制御回路3内
の周辺装置制御回路3oは搬送モータ制御回路10へ出
力を送出する。このとき、搬送モータ制御回路10は搬
送モータ11へ逆転信号を送出し、搬送モータ11を逆
転駆動させて基準紙幣を光センサ2の検出エリア外に搬
送しステップ63に進む。ステップ63において、鑑別
制御回路3は基準紙幣が全ての光センサ2の検出エリア
から外れたか否か判断する。基準紙幣が全ての光センサ
2の検出エリアから外れたときはステップ64に進み、
基準紙幣が全ての光センサ2の検出エリアから外れてい
ないときはステップ62に戻る。ステップ64におい
て、鑑別制御回路3内の周辺装置制御回路3oから搬送
モータ制御回路10への出力が停止される。このとき、
搬送モータ制御回路10は搬送モータ11への逆転信号
の送出を停止し、搬送モータ11を停止させて基準紙幣
の搬送を一時停止しステップ65へ進む。
【0019】ステップ65において、光センサ2により
基準紙幣がないときの第2の光強度レベル(DN)が検
出される。続いて、ステップ66に進み、第2の光強度
レベル(DN)の検出信号が不揮発性記憶素子5内の第
2の記憶手段5bに記憶される。その後、ステップ67
に進み、鑑別制御回路3は全ての光センサ2の第2の光
強度レベル(DN)の検出信号の記憶が完了したか否か
判断する。全ての光センサ2の第2の光強度レベル(D
N)の検出信号の記憶が完了したときはステップ68に
進み、完了しないときはステップ65に戻る。ステップ
68において、鑑別制御回路3内の周辺装置制御回路3
oは搬送モータ制御回路10へ出力を送出する。このと
き、搬送モータ制御回路10は搬送モータ11へ逆転信
号を送出し、搬送モータ11を逆転駆動させて基準紙幣
を紙幣挿入口へ排出する。続いて、ステップ69に進
み、鑑別制御回路3は基準紙幣が紙幣挿入口へ排出され
たか否かを入口センサ6の検出出力の有無により判断す
る。基準紙幣が紙幣挿入口へ排出されたときはステップ
70に進み、排出されていないときはステップ68に戻
る。ステップ70において、鑑別制御回路3内の周辺装
置制御回路3oは発光ダイオード1及びアナログ−ディ
ジタル変換器9への出力の送出を停止し、発光ダイオー
ド1及びアナログ−ディジタル変換器9をオフ状態にす
る。その後、ステップ71に進み、鑑別制御回路3内の
周辺装置制御回路3oは搬送モータ制御回路10への出
力の送出を停止する。このとき、搬送モータ制御回路1
0は搬送モータ11への逆転信号の送出を停止し、搬送
モータ11を停止させる。更に、ステップ72に進み、
動作モード設定手段4の光センサ校正時の設定を解除し
て鑑別制御回路3内の動作モード切替手段3cを通常の
紙幣鑑別モード3b側に切り替える。そしてステップ7
3に進み、基準紙幣による光センサ2の検出感度の校正
作業が終了する。
【0020】次に、通常の紙幣の鑑別を行なう場合、図
4に示すように、ステップ80のスタートからステップ
81に進み、鑑別制御回路3は入口センサ6が通常の紙
幣を検出したか否か判断する。入口センサ6が通常の紙
幣を検出したときはステップ82に進み、検出しないと
きはステップ81に戻る。ステップ82において、鑑別
制御回路3内の周辺装置制御回路3oは発光ダイオード
1及びアナログ−ディジタル変換器9へ出力を送出し発
光ダイオード1及びアナログ−ディジタル変換器9をオ
ン状態にする。その後、ステップ83に進み、光センサ
2により通常の紙幣がないときの第3の光強度レベル
(DN′)が検出され、その検出信号が鑑別制御回路3
内の第3の記憶手段3gに記憶される。続いてステップ
84に進む。ステップ84において、不揮発性記憶素子
5内の第2の記憶手段5bに記憶された第2の光強度レ
ベルの検出信号(DN)を読出した後、ステップ85へ
進み、第3の記憶手段3gから検出信号(DN′)が読
出されると共に検出信号(DN)と検出信号(DN′)
との比率(DN′/DN)が鑑別制御回路3内の第2の
演算手段3hにより計算される。その後、ステップ86
に進み、比率(DN′/DN)が第2の比較値(β)と
して鑑別制御回路3内の第2の比較値記憶手段3iに記
憶される。続いてステップ87に進む。
【0021】ステップ87において、鑑別制御回路3内
の周辺装置制御回路3oから搬送モータ制御回路10へ
出力が送出された後、搬送モータ制御回路10は搬送モ
ータ11へ正転信号を送出し、搬送モータ11を正転駆
動させて通常の紙幣を搬送しステップ88に進む。ステ
ップ88において、鑑別制御回路3は光センサ2が通常
の紙幣を検出したか否か判断する。光センサ2が通常の
紙幣を検出したときは鑑別制御回路3内の周辺装置制御
回路3oから搬送モータ制御回路10への出力が停止さ
れステップ89に進む。光センサ2が通常の紙幣を検出
しないときはステップ88に戻る。ステップ89におい
て、搬送モータ制御回路10は搬送モータ11への正転
信号の送出を停止し、搬送モータ11を停止させて通常
の紙幣の搬送を一時停止しステップ90へ進む。ステッ
プ90において、光センサ2により通常の紙幣の第4の
光強度レベル(d)が検出され、その検出信号が鑑別制
御回路3内の第4の記憶手段3jに記憶される。続い
て、ステップ91に進み、不揮発性記憶素子5内の第1
の比較値記憶手段5aに記憶された第1の比較値(α)
を読出した後、ステップ92に進み、鑑別制御回路3内
の第2の比較値記憶手段3iに記憶された第2の比較値
(β)を読出す。第1の比較値(α)及び第2の比較値
(β)を読出した後、ステップ93に進み、第4の記憶
手段3jから検出信号(d)が読出されると共に第1の
比較値(α)及び第2の比較値(β)と検出信号(d)
との積が補正値(D)として鑑別制御回路3内の補正値
演算手段3kにより計算される。その後ステップ94に
進む。
【0022】ステップ94において、鑑別制御回路3は
補正値(D)及び予め通常紙幣基準値記憶手段3lに記
憶された通常の紙幣の基準値を第3の演算手段3mによ
り比較して第3の比較値を演算し、第3の比較値が所定
の領域内であるか否かを判断する。第3の比較値が所定
の領域内であるときは通常の紙幣を真紙幣と判断し、ス
テップ95に進み、鑑別制御回路3内の判定手段3nよ
りクレジット出力手段15へクレジット信号を送出す
る。続いて、ステップ96へ進み、鑑別制御回路3内の
判定手段3nより搬送モータ制御回路10へ真紙幣判定
出力が送出された後、搬送モータ制御回路10は搬送モ
ータ11へ正転信号を送出し、搬送モータ11を正転駆
動させて真紙幣を搬送しステップ97に進む。ステップ
97において、鑑別制御回路3内の判定手段3nよりス
タックモータ制御回路12へ真紙幣判定出力が送出され
た後、スタックモータ制御回路12はスタックモータ1
3へ作動信号を送出し、スタックモータ13を駆動させ
て真紙幣をスタッカ(紙幣収納箱)へ搬送しステップ9
8に進む。ステップ98において、鑑別制御回路3はス
タッカに真紙幣が収納されたか否かをスタックセンサ1
4の紙幣検出出力の有無により判断する。スタッカに真
紙幣が収納されたときはステップ99に進み、鑑別制御
回路3内の周辺装置制御回路3oからスタックモータ制
御回路12への出力の送出を停止する。このとき、スタ
ックモータ制御回路12はスタックモータ13への作動
信号の送出を停止してスタックモータ13を停止させ
る。スタッカに真紙幣が収納されないときはステップ9
7に戻る。ステップ99の後、ステップ102に進み、
鑑別制御回路3内の周辺装置制御回路3oは発光ダイオ
ード1及びアナログ−ディジタル変換器9への出力の送
出を停止し、発光ダイオード1及びアナログ−ディジタ
ル変換器9をオフ状態にする。その後、ステップ103
に進み、鑑別制御回路3内の周辺装置制御回路3oから
搬送モータ制御回路10への出力の送出を停止し、搬送
モータ制御回路10は搬送モータ11への駆動信号の送
出を停止して搬送モータ11を停止させた後、ステップ
104へ進み終了となる。ステップ94において、第3
の比較値が所定の領域内でないときは通常の紙幣を偽紙
幣と判断し、ステップ100に進む。ステップ100に
おいて、鑑別制御回路3内の判定手段3nより搬送モー
タ制御回路10へ偽紙幣判定出力が送出された後、搬送
モータ制御回路10は搬送モータ11へ逆転信号を送出
し、搬送モータ11を逆転駆動させて偽紙幣を紙幣挿入
口へ搬送しステップ101に進む。ステップ101にお
いて、鑑別制御回路3は偽紙幣が返却されたか否かを入
口センサ6の紙幣検出出力の有無により判断する。偽紙
幣が返却されたときは、ステップ102〜104の順に
進み終了となる。偽紙幣が返却されないときはステップ
100に戻る。
【0023】上述の実施例では、ステップ59において
光センサ2の検出感度特性のばらつきの補正率を示す第
1の比較値(α)が算出され、ステップ85において光
センサ2の周囲温度の変化及び経時変化に対する光セン
サの変化率を示す第2の比較値(β)が算出される。そ
の後、ステップ93において通常の紙幣の第4の光強度
レベル(d)に第1の比較値(α)及び第2の比較値
(β)の各々を乗じて補正値(D)を算出する。そして
ステップ94において補正値(D)と通常の紙幣の基準
値とを比較して通常の紙幣の真偽を判別するので、光セ
ンサ2の検出感度特性のばらつきや光センサ2の周囲温
度の変化及び経時変化の影響を受けずに通常の紙幣の真
偽を判別できる。また、光センサ2の検出感度調整用の
可変抵抗が不要となるので、部品点数を削減することが
でき、光センサ2の検出感度の調整作業を簡略化するこ
とができる。そのため、製造コストを低減することが可
能となる。更に、基準紙幣又は通常の紙幣の搬送制御が
鑑別制御回路3により自動的に行なわれるので、調整者
又は使用者は基準紙幣又は通常の紙幣を紙幣挿入口へ挿
入するだけでよく、装置の調整作業又は紙幣鑑別作業が
容易になる。
【0024】この発明の実施態様は前記の実施例に限定
されず、更に種々の変更が可能である。例えば、不揮発
性記憶素子5の第1の比較値記憶手段5a及び第2の記
憶手段5bは鑑別制御回路3の内部に設けてもよい。ま
た、自動利得制御回路8を有する増幅器7の代わりにそ
れぞれ利得(増幅度)の異なる複数の増幅器を並列に設
けて光センサ2の光強度レベル検出信号の大きさに応じ
て増幅器のレンジを切り替えてもよい。更に、不揮発性
記憶素子5として使用したE2PROMの代わりに記憶
された信号を紫外線照射により消去可能なEPROM
(イレーサブルプログラマブルリードオンリーメモリ)
を使用してもよい。
【0025】
【発明の効果】上記のように、この発明によれば、光セ
ンサの検出感度調整用の可変抵抗が不要となるので、部
品点数を削減することができ、光センサの検出感度の調
整作業を簡略化することができる。また、光センサの検
出感度特性の個体差(ばらつき)の補正率と光センサの
周囲温度の変化及び経時変化に対する光センサの変化率
とを算出し、通常の紙幣の光強度レベルと光センサの補
正率及び変化率とを演算して補正値を得るので、光セン
サの周囲温度の変化及び経時変化に対して正確に紙幣の
寸法及び印刷状態を検出できる。このため、光センサの
周囲温度の変化及び経時変化の影響を受けずに紙幣の真
偽を良好に判別することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による紙幣鑑別装置の実施例を示す
電気回路図
【図2】 図1の鑑別制御回路の内部を示すブロック図
【図3】 図1の紙幣鑑別装置の光センサ校正時におけ
る動作シーケンスを示すフローチャート
【図4】 図1の紙幣鑑別装置の通常の紙幣の鑑別時に
おける動作シーケンスを示すフローチャート
【符号の説明】
1..発光ダイオード(LED)、2..光センサ、
3..鑑別制御回路、3d..第1の記憶手段、3f..
第1の演算手段、3g..第3の記憶手段、3h..第2
の演算手段、3i..第2の比較値記憶手段、3j..第
4の記憶手段、3k..補正値記憶手段、3m..第3の
演算手段、3n..判定手段、4..動作モード設定手
段、5..不揮発性記憶素子(E2PROM)、5a..
第1の比較値記憶手段、5b..第2の記憶手段、
6..入口センサ、7..増幅器、8..自動利得制御
回路(AGC回路)、9..アナログ−ディジタル変換
器(A/D変換器)、10..搬送モータ制御回路、1
1..搬送モータ、12..スタックモータ制御回路、
13..スタックモータ、14..スタックセンサ、1
5..クレジット出力手段、16..双方向性配線(双
方向性バス)、30〜33..入力端子、34..入出
力兼用端子、35〜39..出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神野 紀行 神奈川県相模原市鹿沼台1丁目9番15号 日本金銭機械株式会社相模原研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光センサ校正時において、光センサ校正
    用のイメージパターンが印刷された基準紙幣を照射して
    第1の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第1
    の光強度レベル及び予め記憶された基準紙幣の基準値を
    比較して第1の比較値を演算しかつ記憶する過程とを含
    み、 通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣を照射して第
    2の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、 第2の光強度レベル及び第1の比較値とを演算して補正
    値を算出する過程と、 補正値及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較し
    て第2の比較値を演算し、第2の比較値が所定の範囲内
    であるときに通常の紙幣を真紙幣と判断する過程とを含
    むことを特徴とする紙幣鑑別方法。
  2. 【請求項2】 光センサ校正時において、基準紙幣がな
    いときの第1の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程
    を含み、 通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないときの
    第2の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、 第1の光強度レベル及び第2の光強度レベルを比較して
    第1の比較値を演算しかつ記憶する過程と、 通常の紙幣を照射して第3の光強度レベルを検出しかつ
    記憶する過程と、 第3の光強度レベル及び第1の比較値とを演算して補正
    値を算出する過程と、 補正値及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較し
    て第2の比較値を演算し、第2の比較値が所定の範囲内
    であるときに通常の紙幣を真紙幣と判断する過程とを含
    むことを特徴とする紙幣鑑別方法。
  3. 【請求項3】 光センサ校正時において、光センサ校正
    用のイメージパターンが印刷された基準紙幣を照射して
    第1の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、第1
    の光強度レベル及び予め記憶された基準紙幣の基準値を
    比較して第1の比較値を演算しかつ記憶する過程と、基
    準紙幣がないときの第2の光強度レベルを検出しかつ記
    憶する過程とを含み、 通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないときの
    第3の光強度レベルを検出しかつ記憶する過程と、 第2の光強度レベル及び第3の光強度レベルを比較して
    第2の比較値を演算しかつ記憶する過程と、 通常の紙幣を照射して第4の光強度レベルを検出しかつ
    記憶する過程と、 第4の光強度レベルと第1及び第2の比較値とを演算し
    て補正値を算出する過程と、 補正値及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較し
    て第3の比較値を演算し、第3の比較値が所定の範囲内
    であるときに通常の紙幣を真紙幣と判断する過程とを含
    むことを特徴とする紙幣鑑別方法。
  4. 【請求項4】 光センサ校正用のイメージパターンが印
    刷された基準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子
    と、 発光素子により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光
    強度レベルの検出信号を発生する光センサと、 光センサの検出信号を処理して通常の紙幣の真偽判定出
    力を発生する鑑別制御回路と、 光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制
    御回路の動作モードを切替可能な動作モード設定手段と
    を備え、 光センサ校正時において、基準紙幣の第1の光強度レベ
    ルの検出信号を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶
    手段に記憶された検出信号及び予め記憶された基準紙幣
    の基準値を比較して第1の比較値を演算する第1の演算
    手段と、第1の比較値を記憶する第1の比較値記憶手段
    と、通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣の第2の
    光強度レベルの検出信号を記憶する第2の記憶手段と、
    第2の記憶手段に記憶された検出信号と第1の比較値と
    を演算して補正値を得る補正値演算手段と、補正値及び
    予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較して第2の比
    較値を演算する第2の演算手段と、第2の比較値が所定
    の範囲であるか否かを判別して通常の紙幣の真偽判定出
    力を発生する判定手段とを鑑別制御回路に設けたことを
    特徴とする紙幣鑑別装置。
  5. 【請求項5】 第1の比較値記憶手段は不揮発性記憶素
    子である「請求項4」に記載の紙幣鑑別装置。
  6. 【請求項6】 不揮発性記憶素子は鑑別制御回路の外部
    に設けられる「請求項5」に記載の紙幣鑑別装置。
  7. 【請求項7】 更に、鑑別制御回路の真偽判定出力に応
    じて駆動される紙幣搬送手段を備えた「請求項4」〜
    「請求項6」のいずれかに記載の紙幣鑑別装置。
  8. 【請求項8】 光センサ校正用のイメージパターンが印
    刷された基準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子
    と、 発光素子により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光
    強度レベルの検出信号を発生する光センサと、 光センサの検出信号を処理して通常の紙幣の真偽判定出
    力を発生する鑑別制御回路と、 光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制
    御回路の動作モードを切替可能な動作モード設定手段と
    を備え、 光センサ校正時において、基準紙幣がないときの第1の
    光強度レベルの検出信号を記憶する第1の記憶手段と、
    通常の紙幣の鑑別時において、通常の紙幣がないときの
    第2の光強度レベルの検出信号を記憶する第2の記憶手
    段と、第1及び第2の記憶手段に各々記憶された検出信
    号を比較して第1の比較値を演算する第1の演算手段
    と、第1の比較値を記憶する第1の比較値記憶手段と、
    通常の紙幣の第3の光強度レベルの検出信号を記憶する
    第3の記憶手段と、第3の記憶手段に記憶された検出信
    号及び第1の比較値とを演算して補正値を得る補正値演
    算手段と、補正値及び予め記憶された通常の紙幣の基準
    値を比較して第2の比較値を演算する第2の演算手段
    と、第2の比較値が所定の範囲であるか否かを判別して
    通常の紙幣の真偽判定出力を発生する判定手段とを鑑別
    制御回路に設けたことを特徴とする紙幣鑑別装置。
  9. 【請求項9】 第1の記憶手段は不揮発性記憶素子であ
    る「請求項8」に記載の紙幣鑑別装置。
  10. 【請求項10】 不揮発性記憶素子は鑑別制御回路の外
    部に設けられる「請求項9」に記載の紙幣鑑別装置。
  11. 【請求項11】 更に、鑑別制御回路の真偽判定出力に
    応じて駆動される紙幣搬送手段を備えた「請求項8」〜
    「請求項10」のいずれかに記載の紙幣鑑別装置。
  12. 【請求項12】 光センサ校正用のイメージパターンが
    印刷された基準紙幣又は通常の紙幣を照射する発光素子
    と、 発光素子により照射された基準紙幣又は通常の紙幣の光
    強度レベルの検出信号を発生する光センサと、 光センサの検出信号を処理して通常の紙幣の真偽判定出
    力を発生する鑑別制御回路と、 光センサ校正時及び通常の紙幣の鑑別時との間で鑑別制
    御回路の動作モードを切替可能な動作モード設定手段と
    を備え、 光センサ校正時において、基準紙幣の第1の光強度レベ
    ルの検出信号を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶
    手段に記憶された検出信号及び予め記憶された基準紙幣
    の基準値を比較して第1の比較値を演算する第1の演算
    手段と、第1の比較値を記憶する第1の比較値記憶手段
    と、基準紙幣がないときの第2の光強度レベルの検出信
    号を記憶する第2の記憶手段と、通常の紙幣の鑑別時に
    おいて、通常の紙幣がないときの第3の光強度レベルの
    検出信号を記憶する第3の記憶手段と、第2及び第3の
    記憶手段に各々記憶された検出信号を比較して第2の比
    較値を演算する第2の演算手段と、第2の比較値を記憶
    する第2の比較値記憶手段と、通常の紙幣の第4の光強
    度レベルの検出信号を記憶する第4の記憶手段と、第4
    の記憶手段に記憶された検出信号と第1及び第2の比較
    値とを演算して補正値を得る補正値演算手段と、補正値
    及び予め記憶された通常の紙幣の基準値を比較して第3
    の比較値を演算する第3の演算手段と、第3の比較値が
    所定の範囲であるか否かを判別して通常の紙幣の真偽判
    定出力を発生する判定手段とを鑑別制御回路に設けたこ
    とを特徴とする紙幣鑑別装置。
  13. 【請求項13】 第1の比較値記憶手段及び第2の記憶
    手段は不揮発性記憶素子である「請求項12」に記載の
    紙幣鑑別装置。
  14. 【請求項14】 不揮発性記憶素子は鑑別制御回路の外
    部に設けられる「請求項13」に記載の紙幣鑑別装置。
  15. 【請求項15】 更に、鑑別制御回路の真偽判定出力に
    応じて駆動される紙幣搬送手段を備えた「請求項12」
    〜「請求項14」のいずれかに記載の紙幣鑑別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003099837A (ja) * 2001-09-21 2003-04-04 Toshiba Corp 紙葉類処理装置と紙葉類処理装置の点検方法とテスト媒体
JP2008146123A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 紙幣識別装置
KR101026932B1 (ko) * 2006-06-30 2011-04-04 노틸러스효성 주식회사 지폐감별장치의 간격유지장치
JP2012073897A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Dainippon Printing Co Ltd 発光媒体の真偽判定システムおよび真偽判定方法

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