JP2000306136A - 紙葉類識別方法及び装置 - Google Patents

紙葉類識別方法及び装置

Info

Publication number
JP2000306136A
JP2000306136A JP11111740A JP11174099A JP2000306136A JP 2000306136 A JP2000306136 A JP 2000306136A JP 11111740 A JP11111740 A JP 11111740A JP 11174099 A JP11174099 A JP 11174099A JP 2000306136 A JP2000306136 A JP 2000306136A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
data
pattern
detection data
paper sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11111740A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Itako
英治 潮来
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Conlux Co Ltd
Original Assignee
Nippon Conlux Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Conlux Co Ltd filed Critical Nippon Conlux Co Ltd
Priority to JP11111740A priority Critical patent/JP2000306136A/ja
Publication of JP2000306136A publication Critical patent/JP2000306136A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙幣表面の印刷模様パターンのみを巧妙にコ
ピーした偽券を簡便にかつ精度よく識別する。 【解決手段】 紙幣の所定箇所を光学センサで走査検出
することによって得られた各走査位置の検出データをそ
の中の最小値又は最大値に対する相対値データに変換す
る一方で、各走査位置の検出データの合計に基づく第1
の値を求めると共に、各走査位置の前記相対値データの
合計に基づく第2の値とを求める。この第1及び第2の
値の比を求め、求めた比の値が所定の基準範囲内に収ま
っているか否かを判定することで、コピー機により複写
した偽券を容易に識別・排除する。コピー偽券は、紙質
と表面模様パターンとの相関性について、真券の条件を
満たしていないので、その点をチェックするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機や両替
機あるいはゲーム装置等に利用される紙幣識別装置に関
するものであり、紙幣に限らず、小切手、金券、証券
等、所定の印刷模様を表面に具備する紙葉の真偽を識別
するための方法及び装置において適用できるものであ
り、特に、コピー機により複製した偽券を有効に識別し
得るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣の搬送に同期して該紙幣各部の色や
濃度または紙幣に含まれる磁性粉等をセンサで検出して
サンプリングデータを取得し、このサンプリングデータ
を基準パターンと比較することによって紙幣の種別およ
びその真偽を判定する紙幣識別装置は、例えば、特公昭
63−26918号,特公昭64−5354号等におい
て提案されている。これら従来の紙幣識別装置では、各
位置でサンプリングされたデータの全てが基準パターン
のデータに対して許容範囲に収まっている場合にのみ、
その基準パターンに対応した紙幣種別の真券信号を出力
するようになっており、種別および真偽判定の信頼性は
各位置毎のサンプリングデータの値と基準パターンのデ
ータとの間の偏差にのみ依存している。従って、このよ
うな従来方式により偽紙幣を確実に排除するためには、
判定基準となる許容範囲を相当に狭く設定する必要があ
るが、許容範囲を余り狭く設定すると、流通紙幣に付着
した全体的な汚れによって検出データの値が均一にシフ
トしたような場合であっても真正紙幣が偽紙幣として判
定される恐れがある。
【0003】紙幣の汚れや経年変化による検出データの
変動および周囲温度の変化等に伴う検出データ値のドリ
フト等に対処するため、各位置でサンプリングされた検
出データの平均により検出データに補正を加えて基準パ
ターンと比較するようにした紙幣識別装置が特公昭58
−9990号として提案されているが、紙幣の一部に汚
れが付着する等して部分的な変化が生じたような場合に
は、真正紙幣が偽紙幣としてリジェクトされてしまうと
いう問題が残る。また、紙幣種別毎の基準データと度数
分布との関係を記憶しておき、ファジイ理論に基づいて
判定動作を行わせようとした紙幣識別装置が特開平2−
148383号として提案されているが、このものは、
検出データ自体に変動が生じた場合であっても比較対象
となる度数分布データとの間で整合性を保持するための
補正作業は一切行われないので、紙幣やセンサ類の経年
変化や汚れ等に対処することはできない。
【0004】紙幣の種別およびその真偽を適確に判定す
るためには多数のセンサ,多数のサンプリングデータを
用いて判定操作を行うことになるので、光学式センサと
磁気式センサを併用するのが一般的であるが、そうする
と、光学式センサと磁気式センサとで別途の判定回路を
設けねばならず、構成が複雑化する。
【0005】更に、特開平3−292589号公報にお
いては、センサ検出データを正規化するために、該セン
サ検出データの平均値を求め、所定の標準平均値に対す
るセンサ検出データ平均値の比を補正係数として求め、
この比をセンサ検出データに掛けることにより正規化を
行なうようにしている。しかし、極めて単純な正規化処
理でしかないため、個別のセンサの汚れや、個別のセン
サの特性誤差あるいは組立て誤差、及び検査対象たる個
別紙幣の汚れ等を要因として、センサ検出データは固有
の誤差をもっているため、この固有の誤差要因を確実に
除去して正規化することはできなかった。
【0006】また、特開平4−102187号公報にお
いては、紙幣を複数のブロックに分割し、検査対象紙幣
の各ブロック毎の検出データ平均値と或る金種について
の各ブロック毎の標準平均値データとの差を夫々演算
し、この差を合計する。このようにして各金種につきか
かる差の合計値を求め、その値が最小のものを、当該検
査対象紙幣の金種と判定するようにしている。しかし、
この方法では、検出データの絶対値の平均値から差を求
めるようにしているので、検査対象紙幣の汚れ等のバラ
ツキの影響により、識別精度が劣る、という欠点があ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】最近特に問題となって
きていることは、コピー機械の高品質化によって、真券
そっくりの模様を持つ偽券をコピーによって簡単に作成
できてしまうことである。このような高品質コピーによ
る偽券は、従来のような紙幣表面の印刷模様パターンを
精密に検査するだけのやり方ではその真偽を見分けるこ
とが困難である。本発明は上述の点に鑑みてなされたも
ので、紙葉表面の印刷模様パターンのみを巧妙にコピー
したような偽券に対して簡便にかつ精度よく識別し得る
紙葉類真偽識別方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る紙葉類識別
方法は、識別対象である紙葉の特徴をセンサにより検出
し、該紙葉の複数の所定位置についての検出データを得
る第1ステップと、前記各位置の検出データをその中の
最小値又は最大値に対する相対値データに変換する第2
ステップと、前記第1ステップで得た各所定位置の検出
データの合計に基づく第1の値と、前記第2ステップで
得た各相対値データの合計に基づく第2の値との比を求
める第3ステップと、前記第3ステップで求めた比の値
が所定の基準範囲内に収まっているか否かを判定する第
4ステップとを具備する。
【0009】センサとしては、例えば、紙葉の透過光を
検出する若しくは反射光を検出する光学式センサを紙葉
する。前記第2のステップにおいて、センサの検出デー
タを相対値データに変換することにより、紙葉の表面の
印刷模様のパターンを抽出したデータを得ることができ
る。前記第3のステップにおいて、前記第1ステップで
得た各所定位置の検出データの合計に基づく第1の値
と、前記第2ステップで得た各相対値データの合計に基
づく第2の値との比を求めることで、紙葉の紙質と印刷
模様パターンとの相関性を示すデータを得ることができ
る。コピー機により複写した偽券は、表面の模様パター
ンそれ自体は、巧妙に複製することができても、紙質を
巧妙に模倣することは困難である。そのため、そのよう
な偽券は、紙葉の紙質と印刷模様パターンとの相関性に
ついて、真券の条件を満たしていないので、その点を本
発明によってチェックすることにより、コピー機により
複写した偽券を容易に識別することができる。
【0010】本発明においては、判定基準となる所定の
基準範囲として、紙葉の紙質と印刷模様パターンとの相
関性が真券を示している範囲を適切に選定し、被検査紙
葉の上記比の値が該所定の基準範囲内に収まるか否かを
判定することで、コピー偽券を容易に排除することがで
きる。例えば、多数の真券について上記比の値を集計
し、これを統計的に処理することで、上記所定の基準範
囲を適切に設定することができる。例えば、多数の真券
について上記比の値の標準平均と標準偏差を求め、ここ
から上記比の値の上限と下限を定めることで、上記所定
の基準範囲を設定する。なお、実際の紙葉類真偽判定処
理にあたっては、本発明に従う判定法のみで真偽を判定
するのではなく、他の判定要因との組み合わせで最終的
な判定結論を下すようにするのがよい。
【0011】本発明は紙葉類識別方法として構成し実施
することができるのみならず、紙葉類識別装置として構
成し実施することもできるし、本発明をコンピュータを
用いて実施する場合においては該コンピュータによって
実行されるプログラムを記憶した記録媒体の形態で本発
明を構成し実施することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明しよう。 〔装置の全体的説明〕図1は本発明に係る紙幣識別方法
を適用する紙幣識別装置における紙幣搬送機構及びセン
サ部を示す概略平面図である。図2は該紙幣識別装置の
制御部の概略を示すブロック図である。
【0013】図1において、紙幣搬送路を形成するプレ
ート1の両側には、駆動側タイミングプーリ2および従
動側タイミングプーリ3に巻回されたタイミングベルト
4によって構成される2組のベルト搬送機構が設けられ
ており、両側の駆動側タイミングプーリ2を回転駆動す
るモータMの作動により挿入紙幣が搬送されるようにな
っている。パルスコーダPCはモータMの所定回転毎に
回転検出信号を出力するものである。所定の配置で複数
対(例えば5対)の紙幣検知用光学式センサP0〜P4
が設けられている。各センサP0〜P4は、プレート1
上に形成された紙幣搬送路を挟んで上下に配置された一
対の発光素子および受光素子(光電変換器)によって構
成される透過型の光学センサであって、挿入紙幣を透過
する光の量に応じて電気信号を出力するようになってい
る。なお、紙幣の挿入方向は図1の左から右に向かう方
向(矢印X方向)である。
【0014】図2に示されるように、センサP0〜P4
の受光素子からの出力信号は、前置増幅器10〜14を
介してA/D変換器20〜24に与えられ、ディジタル
データに変換される。各A/D変換器20〜24の出力
は入出力回路30を介してCPU31に接続される。R
OMおよび不揮発性RAM並びにワーキング用RAM等
を含んで構成されるメモリ32には、紙幣識別装置のシ
ーケンス動作や紙幣の判定等に関する制御プログラム、
および、紙幣の判定等に必要とされる各種の基準データ
(設定データ)が記憶される。CPU(中央処理装置)
31は、メモリ32に記憶したプログラムを実行して、
事前の基準データ作成のためのデータ集計処理及びその
後の投入紙幣判定処理その他の各種処理を行う。データ
入力装置33は、キーボード等を含んで構成されてお
り、必要なデータやコマンドを手動入力するために利用
される。ベルト搬送機構の駆動源となるモータMはモー
タ駆動回路25および入出力回路30を介してCPU3
1によって駆動制御され、また、パルスコーダPCから
の回転検出信号が入出力回路30を介してCPU31に
入力される。なお、34は入出力インターフェイスであ
り、該紙幣識別装置を装着した自動販売機やゲーム装置
等との間で信号の入出力を行う。
【0015】紙幣の入口寄りに設けられたセンサP0,
P1は、紙幣の挿入検知用に利用される。すなわち、挿
入された紙幣の先端がセンサP0,P1の発光素子と受
光素子との間に入ると、該センサP0,P1の受光素子
による検出光量が減少することをもって該紙幣の挿入を
検知し、モータMを正転して挿入紙幣の取り込みを開始
する。モータMが回転すると、モータMの所定回転毎に
パルスコーダPCから出力される回転検出信号に同期し
て挿入紙幣上の所定位置の光透過率を各センサP0〜P
4で検出する。各センサP0〜P4は、紙幣搬送方向
(矢印X)に直角な方向に関してそれぞれずれて配置さ
れており、それぞれ異なる位置で紙幣の透過光量パター
ン(印刷模様及びすかし模様等)を検出する。
【0016】図3(a)は紙幣5の平面略図を示し、か
つ、該紙幣上における各センサP0〜P4による走査ラ
インを一点鎖線で示す。図3(b)は、1つのセンサ
(例えばセンサP3)の検出信号レベルの一例を示す。
縦軸は、ディジタル変換された検出信号レベルの絶対値
を示す。横軸は、走査位置(時間)を示す。すなわち、
パルスコーダPCからの回転検出信号に基づき走査位置
が特定され、各走査位置に対応するセンサP3の出力信
号のディジタル値を例示したものが図3(b)である。
以下の説明においては、走査位置を順序数Iで示す。I
は、I=1,2,3,…“所定の最大値”(これをIma
xで示す)と変化する。図3の例では、センサP3の走
査ラインにおいて、符号5aを付した箇所が最も印刷が
濃く、最小透過レベルMINを示す。また、符号5bは
透し模様の箇所であり、この部分では透過レベルは相対
的に高い。最小透過レベルMINの絶対値は、紙幣5の
全体的な汚れやセンサの固体誤差あるいは経年変化等、
種々の要因に依存して、変動する。図3(b)の斜線を
付した部分は、模様の変化パターンを反映している部分
である。このように、各センサP0〜P4毎にその走査
ラインに沿う模様(印刷模様及びすかし模様等)の透過
光量パターンが固有のパターンを示す。
【0017】次に、本発明に従う紙幣識別処理の具体例
について図4のフロー図を参照して説明する。図4に示
す紙幣識別処理は、識別対象たる1枚の紙幣が紙幣識別
装置に挿入され、各センサP0〜P4によって検出した
データファイルが所定のバッファレジスタBUF(SE
N,I)内にストアされることに応じて、開始される。
バッファレジスタBUF(SEN,I)のインデックス
SENは個別の各センサP0〜P4を指示し、Iは各走
査位置Iを示す。以下では、説明の簡単化のために、1
つのセンサ(P0〜P4)の検出データに基づく識別処
理について説明する。
【0018】図4において、まず、ステップS1では、
検出データの絶対値合計TOTALをストアするレジス
タの内容を最小値「0」に初期設定すると共に、検出デ
ータの最小値MINをストアするレジスタの内容を最大
値「999」に初期設定する。次に、ステップS2で
は、走査位置番号Iを最初の値「1」にセットする。次
のステップS3では、現在のIによって特定されるバッ
ファレジスタBUF(SEN,I)の内容を、絶対値合
計TOTALをストアするレジスタの内容に加算する。
次のステップS4では、現在のIによって特定されるバ
ッファレジスタBUF(SEN,I)の内容が最小値レ
ジスタMINのストア値よりも小さいかを判断する。Y
ESであれば、ステップS5に行き、このバッファレジ
スタBUF(SEN,I)の値をレジスタMINにスト
アする(MINを更新する)。次に、Iを1増加し(ス
テップS6)、Iが最大値Imaxより大になったかを判
断し(ステップS7)、NOであればステップS3に戻
り、処理を繰返す。こうして、すべてのIについて、バ
ッファレジスタBUF(SEN,I)にストアされた値
を加算して絶対値合計TOTALを得ると共に、その値
の大小をチェックし、最後にレジスタMINにストアさ
れている値が真の最小値MINを示していることにな
る。
【0019】次に、ステップS8では、パターンレベル
レジスタPATLVLの内容を「0」にリセットする。
ステップS9では、走査位置番号Iを最初の値「1」に
セットする。ステップS10では、現在のIによって特
定されるバッファレジスタBUF(SEN,I)の内容
から最小値レジスタMINにストアされた最小値を引算
し、その差をパターンレベルレジスタPATLVLの内
容に加算する。ここで、「BUF(SEN,I)−MI
N」なる引算は、各位置Iの検出データをその中の最小
値MINに対する相対値データに変換するための演算で
ある。そして、「PATLVL+BUF(SEN,I)
−MIN」なる演算は、その相対値データの合計を求め
るものである。次のステップS11,S12は、前記ス
テップS6,S7と同じ処理であり、すべてのIについ
てステップS10の演算を行う。こうして、ステップS
12がYESとなったときは、パターンレベルレジスタ
PATLVLには、すべてのIについての上記相対値デ
ータの合計が算出されている。
【0020】次に、ステップS13では、すべてのIに
ついての検出データの絶対値合計TOTALを走査位置
数Imaxで割算してその平均ABAVを求めると共に、
すべてのIについての上記相対値データの合計PATL
VLを走査位置数Imaxで割算してその平均PTAVを
求める。次のステップS14では、上記絶対値平均AB
AVに対する上記相対値平均PTAVの比を求め、所定
の係数256を掛けて、その演算結果としてパターン評
価値PATRITを得る。係数256は、この比PTA
V/ABAVを、1バイト(2進数の8ビット)のディ
ジタルデータで表現するために掛けたものである。この
ようにして、紙幣表面における所定の模様パターン及び
紙質等の光反射若しくは光透過等の光学的特性に対応す
る特徴を示す各走査位置Iの検出データは、それらの絶
対値平均ABAVに対する相対値平均PTAVの比とい
う1つの値すなわちパターン評価値PATRITに収斂
される。なお、平均を求めるためのステップS13での
割算を省略し、ステップS14では、絶対値合計TOT
ALに対する相対値合計PATLVLの比を直接演算す
るようにしても、同じことである。
【0021】判定基準データとして、該パターン評価値
PATRITの上限値と下限値とを、各金種毎の各セン
サP0〜P4の位置に対応して、それぞれ予め用意して
おき、当該インデックスSENの番号に対応するセンサ
配置(金種及び表裏を区別したもの)に関する該上限及
び下限の基準データを、ステップS15及びS16にお
ける判定において使用する。すなわち、ステップS15
では当該パターン評価値PATRITが該所定の下限以
上であるかをチェックし、ステップS16では当該パタ
ーン評価値PATRITが該所定の上限以下であるかを
チェックする。当該パターン評価値PATRITが該所
定の上限と下限の範囲内に収まっている場合は、ステッ
プS15とS16が共にYESであり、投入紙幣が所定
の正紙幣金種に該当するとの決定を得る(ステップS1
7)。一方、当該パターン評価値PATRITが該所定
の上限と下限の範囲内に収まっていない場合は、ステッ
プS15とS16の少なくとも一方がNOであり、投入
紙幣を偽券と判定してこれを返却・リジェクトする(ス
テップS18)。
【0022】紙幣表面における所定の模様パターン及び
紙質等の光反射若しくは光透過等の光学的特性に対応す
る特徴を示す各走査位置Iの検出データの絶対値平均A
BAVと、該模様パターンのみを抽出した特徴を示す相
対値平均PTAVとの比は、紙葉の紙質と印刷模様パタ
ーンとの相関性を示すものであるということができる。
コピー機により複写した偽券は、表面の模様パターンそ
れ自体は、巧妙に複製することができても、紙質を巧妙
に模倣することは困難である。そのため、そのような偽
券は、紙葉の紙質と印刷模様パターンとの相関性につい
て、真券の条件をたやすくは満たしていないので、その
点を本発明によってチェックすることにより、コピー機
により複写した偽券を比較的容易に識別し、排除するこ
とができる。
【0023】なお、判定基準として用いる上記上限値と
下限値は、例えば、多数の真券について上記比の値を集
計し、これを統計的に処理することで、上記所定の基準
範囲を適切に設定することができる。例えば、多数の真
券について上記比の値の標準平均と標準偏差を求め、こ
こから上記比の値の上限と下限を定めることで、上記所
定の基準範囲を設定する。なお、実際の紙葉類真偽判定
処理にあたっては、本発明に従う判定法のみで真偽を判
定するのではなく、他の判定要因との組み合わせで最終
的な判定結論を下すようにするのがよい。
【0024】なお、上記実施例では、検出データBUF
(SEN,I)とその最小値MINとの差を相対値デー
タとして求め、これをパターンレベルレジスタPATL
VLにストアするようにしているが、これに限らず、例
えば、検出データBUF(SEN,I)とその最大値と
の差を相対値データとして求め、これをパターンレベル
レジスタPATLVLにストアするようにしてもよい。
また、本発明によれば、光学式検出データのみに基づく
だけでも、精度のよい紙幣識別判定を行うことができる
が、必要に応じて、磁気式検出データ等を使用してもよ
い。また、光学式センサの形式は、透過光検出タイプに
限らず、紙幣からの反射光を検出するタイプを使用して
もよい。また、本発明は、通常の紙幣に限らず、証券、
各種の金券、小切手等の所定の印刷模様又は透し模様等
を具備する紙葉類一般についての真偽識別に適用でき
る。
【0025】本発明は、以上説明した各種処理の方法を
範囲に含むに限らず、その各種処理を実行するように構
成された装置をも範囲に含み、更に、その各種処理をコ
ンピュータが実行するためのプログラムを記憶した記憶
媒体についてもその範囲に含む。また、本発明の範囲
は、上述の各種処理をすべて備えている方法、又は装
置、又は記憶媒体に限定されるものではなく、有益なそ
の一部の処理のみを備えている方法、又は装置、又は記
憶媒体であってもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、紙幣表面
における所定の模様パターン及び紙質等の光反射若しく
は光透過等の光学的特性に対応する特徴を示す検出デー
タの絶対値合計と、該模様パターンのみを抽出した特徴
を示す相対値合計との比を求めることで、紙葉の紙質と
印刷模様パターンとの相関性を示すデータを得ることが
でき、コピー機により複写した偽券を、容易にかつ精度
よく識別・排除することができる、という優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施に使用する紙幣識別装置の機構
例を示す平面図。
【図2】 本発明の実施に使用する紙幣識別装置のハー
ド構成例を示すブロック図。
【図3】 (a)は紙幣の表面模様の一例を示す平面
図、(b)は1つのセンサから得られる検出データの一
例を示すグラフ。
【図4】 本発明の一実施例に従う紙幣識別処理の手順
を例示するフロー図。
【符号の説明】
P0〜P4 光学式センサ M 紙幣搬送用モータ PC パルスコーダ 4 紙幣搬送用ベルト 30 入出力回路 31 CPU 32 メモリ 33 データ入力装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別対象である紙葉の特徴をセンサによ
    り検出し、該紙葉の複数の所定位置についての検出デー
    タを得る第1ステップと、 前記各位置の検出データをその中の最小値又は最大値に
    対する相対値データに変換する第2ステップと、 前記第1ステップで得た各所定位置の検出データの合計
    に基づく第1の値と、前記第2ステップで得た各相対値
    データの合計に基づく第2の値との比を求める第3ステ
    ップと、 前記第3ステップで求めた比の値が所定の基準範囲内に
    収まっているか否かを判定する第4ステップとを具備す
    る紙葉類識別方法。
  2. 【請求項2】 識別対象である紙葉の特徴を検出し、該
    紙葉の複数の所定位置についての検出データを出力する
    センサと、 前記各位置の検出データをその中の最小値又は最大値に
    対する相対値データに変換する第1演算手段と、 前記センサが出力した各所定位置の前記検出データの合
    計に基づく第1の値と、前記第1演算部で得た各相対値
    データの合計に基づく第2の値とをそれぞれ求め、この
    第1の値と第2の値との比を算出する第2演算手段と、 前記第2演算部で求めた比の値が所定の基準範囲内に収
    まっているか否かを判定する判定手段とを具備する紙葉
    類識別装置。
JP11111740A 1999-04-20 1999-04-20 紙葉類識別方法及び装置 Pending JP2000306136A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11111740A JP2000306136A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 紙葉類識別方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11111740A JP2000306136A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 紙葉類識別方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000306136A true JP2000306136A (ja) 2000-11-02

Family

ID=14568995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11111740A Pending JP2000306136A (ja) 1999-04-20 1999-04-20 紙葉類識別方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000306136A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050772A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Dispositif et procede d'identification de billets de banque
JP2006012003A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Sanyo Electric Co Ltd 紙葉類識別装置及び識別方法
JP2014186597A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Nippon Conlux Co Ltd 紙葉類識別装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003050772A1 (fr) * 2001-12-13 2003-06-19 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Dispositif et procede d'identification de billets de banque
US7321678B2 (en) 2001-12-13 2008-01-22 Kabushiki Kaisha Nippon Conlux Banknote identifying machine and banknote identifying method
JP2006012003A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Sanyo Electric Co Ltd 紙葉類識別装置及び識別方法
JP4634073B2 (ja) * 2004-06-29 2011-02-16 マミヤ・オーピー株式会社 紙葉類識別装置及び識別方法
JP2014186597A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Nippon Conlux Co Ltd 紙葉類識別装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5483069A (en) Validation apparatus for flat paper object
WO2004023402A1 (ja) 紙葉類特徴検出装置及び紙葉類特徴検出方法
JP3909667B2 (ja) 紙幣識別装置および識別方法
US6393140B1 (en) Paper-like piece identifying method and device
KR20010009029A (ko) 지폐 인식 장치 및 그 방법
JPH06203244A (ja) 紙幣等の真贋識別装置
KR101590635B1 (ko) 매체 겹침 검지 장치 및 그 방법
JP2000306136A (ja) 紙葉類識別方法及び装置
JPH06203243A (ja) 紙葉類の真贋判別装置
JPH08241450A (ja) 紙葉類識別装置
JP3614603B2 (ja) 紙幣入出金機及びその紙幣処理方法
JPS59180794A (ja) 紙弊鑑別方式
JPH10198837A (ja) 紙葉判別装置
JP2008135067A (ja) 紙葉類識別方法及び装置
JP2647238B2 (ja) 紙幣判別装置
JP4138935B2 (ja) 紙葉類識別方法及び装置
JPH10208102A (ja) 紙幣の真贋判別装置
JP3151034B2 (ja) 紙幣鑑別装置
JPH0962890A (ja) 紙幣入出金機における紙幣処理方法
JP3869713B2 (ja) 紙葉類識別装置
JPH02108185A (ja) 紙葉類鑑別装置
JPH04134584A (ja) 紙幣鑑別装置
JP2792703B2 (ja) 紙葉類識別装置
JPH0836662A (ja) 紙幣判別装置
JPH06333124A (ja) 紙幣識別方法