JP3633908B2 - マリンボード用フィンの取付部材及びマリンボード用フィンの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーフボードやウインドサーフィンボードなどのマリンボードへのフィンの取付技術に関するもので、特に、ボードに対するフィンの取付位置を適宜変更することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、サーフボードやウインドサーフィンボードなどのマリンボードのボトム部分には、その直進安定性や回転操作性を高めるために1本、3本、5本あるいはそれ以上の数のフィンが設けられている。このフィンはボードに対し繊維強化樹脂で接着されている場合もあるが、ボードの収納時や持ち運びに際して邪魔にならないように、ボードに固定された小さな円柱形状のフィンボックスに、フィンを着脱自在に装着するタイプもある。
【0003】
ところで、同一タイプのマリンボードであっても、ユーザーの脚力や体重あるいは技能に応じてその性能は大きく異なってくる。また、ユーザーが参加するゲームやレースの種類、さらにはユーザー自身の好みによっても直進性を重視する場合や、回転性を優先する場合など様々なケースがある。しかも、実際にボードを使用するにあたっては、天候その他により使用水面のコンディションは激しく変化する。したがって、ボードに要求される性能を迅速且つ簡便に調整することが望まれている。
【0004】
ボードの性能調整に関しては、フィンの取付数や取付位置を変更することが有効である。例えば、3本フィン(トライフィン)を有するシングル・スタビライザ・フィンタイプのボードは小回りがきき強い波に適しているが、波が弱い状況下や大きくターンしたい場合にはシングルフィンのボードの方が好適である。そこで、シングル・スタビライザ・フィンタイプのボードにおいて両サイドのフィンが着脱自在であれば、これらを外してセンターフィンだけを残しシングルフィンのボードとすることが可能である。
【0005】
このようにフィンを着脱自在としたボードは、単に収納時にコンパクトになるだけではなく、1つのボードで波のサイズや使用水面のコンディションに柔軟に対応することができる。また、フィンをボードに取付ける際にフィンの取付位置をボードの前後方向に僅かに動かして調整することもできるため、フィンの位置をボードの前寄りにして回転性を高めたり、反対に後ろ寄りにして直進性が高めたりすることができる。さらに、フィンの種類自体を変えてもボードの性能を調整可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来技術には次のような問題点があった。すなわち、ボードの性能調整に際して、フィンの取付位置を変更する場合、位置調整の範囲はフィンを取付けるフィンボックスのサイズに制約される。このため、従来の小さな円柱形のフィンボックスでは、ボード性能に変化をつけるには限界があった。また、フィンボックスの規格によっては、所望のフィンを取付けることができない場合があり、フィンの選択に制約があった。さらに、新しいボードを購入しても、そこに取り付けられたフィンボックスによっては、以前から所有しているフィンが使えなくなる場合があり、新たなフィンをセットで購入しなければならず、ユーザーに対する経済的な負担は大きくなっていた。
【0007】
本発明は、以上の問題点を解消するために提案されたものであり、その目的は、ボードに対するフィンの取付位置を変更することによりボードの性能を簡単に調整できるとともに、多種類のフィンを取り付けることができるマリンボード用フィンの取付部材、これに取り付けるマリンボード用フィン、これらを組み合わせたマリンボード用フィンの取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、マリンボードにフィンを取り付けるためのマリンボード用フィンの取付部材において、水平方向に一列に並べた複数の円柱を、互いに接合させたような団子型であり、前記フィンの一部が、位置変更可能な隙間を持って挿入される挿入口と、前記フィンの一部を固定する固定手段とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、マリンボードに、取付部材を介してフィンが取り付けられたマリンボード用フィンの取付構造において、前記取付部材は、水平方向に一列に並べた複数の円柱を互いに接合させたような団子型であり、前記取付部材の形状に適合するように前記マリンボードに形成され、前記取付部材が嵌め込まれた取付穴と、前記取付部材に形成された挿入口と、前記フィンに設けられ、前記挿入口に位置変更可能な隙間を持って挿入される突出部と、前記突出部を前記挿入口に固定する固定手段とを有することを特徴とする。
以上のような請求項1及び請求項5記載の発明では、ユーザは、フィンの一部を挿入口の所望の位置に挿入した後、若しくは挿入口に挿入して、隙間を利用してフィンの位置を所望の位置に変更した後、固定手段によって固定する。このようにフィンの取付位置を所望の位置とすることによって、ボードの性能を簡単に調整できる。また、挿入口に挿入されるフィンの一部の規格が異なっていても、その相違が隙間の長さによって許容されるので、多種類のフィンを取り付けることができる。
また、取付部材は団子型なので、前後、左右、上下等、あらゆる方向の力に対して、マリンボードとの接着面に高い強度を維持することができ、優れた耐久性が得られる。特に、従来の円柱形のフィンボックスと比較して、フィンの回転方向の力に対して高い強度が得られる。さらに、団子型とすることにより強度が出るので、取付部材を作る際、その深さ(高さ)を従来より短くでき、軽量化が可能となる。
また、マリンボードへの取付穴は、ドリル穴を組み合わせることによって形成できるので、直線型の穴を掘る際に必要となるルーターが不要となり、効率良く容易に製作できる。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマリンボード用フィンの取付部材において、前記挿入口には、前記フィンの一部を係止する係止部が設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項2記載の発明では、取付部材に取り付けたフィンの一部が係止部によって係止されるので、フィンの支持固定が安定して抜け落ちや揺れが防止され、固定手段による固定がより一層強固なものとなる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載のマリンボード用フィンの取付部材において、前記挿入口には、前記フィンの一部が係合する係合部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、マリンボードに取付部材を介して取り付けられるマリンボード用フィンにおいて、前記取付部材に形成された挿入口に、位置変更可能な隙間を持って挿入される突出部と、前記突出部に形成され、前記挿入口の一部に係合する係合部とを有することを特徴とする。
以上のような請求項3及び請求項5記載の発明では、フィンの一部を挿入口に挿入すると、係合部が係合するので、固定手段によって固定されたフィンのずれが防止される。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のマリンボード用フィンの取付部材において、前記挿入口には、前記フィンの一部を回転可能に支持する受容部が形成されていることを特徴とする。
以上のような請求項4記載の発明では、フィンの取付位置のみならず、取付角度を所望のものとすることができるので、ユーザの技能や好み、水面のコンディションに、より柔軟に対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
[構成]
請求項1及び請求項6記載の発明に対応する実施の形態を、図1〜図8を参照して具体的に説明する。すなわち、本実施の形態は、図1に示すように、サーフボード2の裏面に、フィンボックス(請求項に記載の取付部材)3を介してフィン1を取り付けたものである。このフィン1の下端部には、図2に示すように、方形の突出部10が形成されている。
【0013】
フィンボックス3は、図3に示すように、水平方向に一列に並べた複数の円柱を、互いに接合させたような団子型に形成されている。このフィンボックス3の中央には、フィン1の突出部10が挿入される挿入口30が、長手方向のほぼ全長に亘って形成されている。また、挿入口30の両脇には、複数のネジ止め孔31が形成されている。このネジ止め孔31は、図4に示すように、挿入口30に挿入された突出部10を固定するために、挿入口30に達する斜め方向に形成されている。
【0014】
サーフボード2には、図5に示すように、フィンボックス3を固定するための取付穴20が形成されている。この取付穴20は、ドリルによって複数の穴を形成することによって作成する。つまり、軸の位置を少しづつずらした穴を連ねることによって、フィンボックス3の形状に適合する団子型を形成する。このように形成された取付穴20に対して、図4及び図5に示すように、フィンボックス3が接着剤4を介して嵌め込まれ、固定されている。
【0015】
[作用]
以上のような構成を有する本実施の形態においては、サーフボード2に対するフィン1の取り付けを、以下のように行なう。すなわち、図6に示すように、フィン1の突出部10を、サーフボード2に固定されたフィンボックス3の挿入口30に挿入する。挿入口30は長いので、突出部10の前後には隙間が生じる。この隙間を利用して、サーフボード2に対するフィン1の位置が、ユーザの所望の位置となるように調節する。なお、初めから挿入口30の所望の位置に突出部10を挿入してもよい。そして、フィン1の位置が決まったら、突出部10の挿入位置の両脇にあるネジ止め孔31に対して、六角ネジ(請求項に記載の固定手段)5を挿入して締め付けることにより、図7に示すように、突出部10の両側面を支持固定する。
【0016】
[効果]
以上のような本実施の形態によれば、サーフボード2に対するフィン1の取付位置を、連続した長い挿入口30に沿って大幅に変更することができるので、サーフボード2が、ユーザの所望の性能となるように容易に調整できる。したがって、複数のサーフボード2を用意することなく、単一のサーフボード2だけで、様々な用途やユーザーの技能や好みに対応できる。また、使用水面のコンディションが変化しても、これに簡単に応じることができる。
【0017】
また、フィンボックス3が取り付けられたサーフボード2であれば、挿入口30の長さによって、フィン1における突出部10の寸法や数等の規格の相違は許容されるので、フィン1の種類を問わずに交換して使用することができる。従って、ユーザの技能や好みに応じて、多種類のフィン1を使用できる。例えば、図8に示すように、従来から広く普及している突出部10が2つあるタイプのフィン1であっても、上記と同様に取り付けることができる。
【0018】
また、ユーザ側にとっては、新たに買い替えたサーフボード2にフィンボックス3が取り付けられていれば、そのサーフボード2のフィンボックス3に合ったフィン1を改めて買う必要がなくなり、現在使用しているフィン1を新しいサーフボード2に適用することができる。このため、ユーザーは不要なフィン1を買い足す必要がなくなり、経済的負担は軽くて済む。
【0019】
メーカー側にとっては、取り付けるフィン1に応じて異なる規格のフィンボックスを使う必要がなく、本実施の形態のフィンボックス3が取り付けられていれば、あらゆるフィン1に対応ができるため、製作に手間がかからず、コストダウンにつながる。さらに、サーフボード2への取付穴20は、ドリル穴を組み合わせることによって形成できるので、直線型の穴を掘る際に必要となるルーターが不要となり、効率良く容易に製作できる。
【0020】
また、フィンボックス3は団子型なので、前後、左右、上下等、あらゆる方向の力に対して、サーフボード2との接着面に高い強度を維持することができ、優れた耐久性が得られる。特に、従来の円柱形のフィンボックスと比較して、フィン1の回転方向の力に対して高い強度が得られる。さらに、団子型とすることにより強度が出るので、フィンボックス3を作る際、その深さ(高さ)を従来より短くでき、軽量化が可能となる。
【0021】
[第2の実施の形態]
[構成]
請求項2記載の発明に対応する実施の形態について、図9〜図11を参照して具体的に説明する。すなわち、図9及び図10に示すように、本実施の形態におけるフィンボックス3は、挿入口30の前端部にコの字状の窪みである係止溝(請求項2記載の係止部)32が形成されている。この係止溝32に対応するフィンボックス3の上面にも、ネジ止め孔31が形成されている。一方、フィン1には、2つの突出部10が設けられており、前方の突出部10には、係止溝32に挿入される係止突起11が形成されている。なお、係止溝32は、図11に示すように、挿入口30の後端部に設けてもよく、これに合わせて、フィン1の係止突起11を後側の突出部10に設けることもできる。
【0022】
[作用]
以上のような構成を有する本実施の形態においては、サーフボード2に対するフィン1の取り付けを、以下のように行なう。すなわち、フィン1の突出部10を、サーフボード2の挿入口30に挿入し、図10及び図11に示すように、係止突起11が係止溝32に挿入されるようにスライド移動させる。そして、上記の第1の実施の形態と同様に、六角ネジ5によって、突出部10の両側面を固定する。また、係止溝32に対応するネジ止め孔31からも、六角ネジ5を挿入して締め付けることにより、係止突起11の上端を支持固定する。
【0023】
[効果]
以上のような本実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、係止突起11が係止溝32に挿入されることによって、フィン1の支持固定が安定し、フィン1の抜け落ちや揺れが防止される。また、係止突起11の上端もネジ止めされるので、フィン1の固定はより一層強固なものとなる。
【0024】
[第3の実施の形態]
[構成]
請求項3及び請求項5記載の発明に対応する実施の形態について、図12〜図14を参照して具体的に説明する。すなわち、図12に示すように、本実施の形態におけるフィンボックス3は、挿入口30の内側面に、蛇腹状の凹凸から成る係合溝(請求項3の係合部)33が形成されている。一方、フィン1の突出部10の両側面には、係合溝33に係合する係合突起(請求項5の係合部)12が形成されている。なお、この係合突起12は、図13に示すように複数設けても、図14に示すように1つのみであってもよい。また、係合突起12を別部材として、突出部10に後付け固定する構成であってもよい。
【0025】
[作用]
以上のような本実施の形態においては、サーフボード2に対するフィン1の取付けを、以下のように行なう。すなわち、フィン1の突出部10を、係合溝33に対して係合突起12が係合するように、係止突起11の所望の位置に挿入する。そして、上記の第1の実施の形態と同様に、六角ネジ5によって、突出部10の両側面を固定する。
【0026】
[効果]
以上のような本実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、係合溝33に係合突起12が係合しているので、フィン1の前後方向のずれが防止される。特に、図13に示すように、係合突起12を複数設けた場合には、その固定が強固となる。
【0027】
[第4の実施の形態]
[構成]
請求項4記載の発明に対応する実施の形態について、図15〜図18を参照して具体的に説明する。すなわち、本実施の形態においては、図15に示すように、有底円筒形状のカップ6を用いる。このカップ6には、その内側面に、溝60が形成されている。また、カップ6の上端には、相反する水平方向に突出したストッパ部61が設けられている。このストッパ部61は、フィンボックス3の挿入口30に嵌る幅を有している。そして、フィンボックス3には、上記の第3の実施の形態と同様の係合溝33を有する挿入口30の内側面に、カップ6が挿入される曲面である受容部34が、複数形成されている。
【0028】
一方、フィン1の下端には、図17に示すように、カップ6に挿入される円柱形状の突出部13が設けられている。この突出部13は、その外側面に、カップ6の溝60に係合する溝14と、六角ネジ5の先端によって係止されるくびれ部15を有している。
【0029】
[作用]
以上のような構成を有する本実施の形態においては、サーフボード2に対するフィン1の取り付けを、以下のように行なう。すなわち、図16に示すように、フィンボックス3における所望の受容部34に対して、カップ6を、そのストッパ部61が挿入口30に嵌るように挿入する。そして、カップ6内に、フィン1が所望の角度となるように、その突出部13を挿入し、ネジ止め孔31から六角ネジ5を挿入して締め付けることにより、図18に示すように、カップ6及び突出部13のくびれ部15を支持固定する。
【0030】
なお、カップ6に六角ネジ5が挿入される穴を形成しておき、突出部13のくびれ部15を六角ネジ5によって直接締め付け固定する構成としてもよい。また、挿入口30には係合溝33も形成されているので、第3の実施の形態と同様のフィン1を固定することもできる。
【0031】
[効果]
以上のような本実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、フィン1を所望の角度とすることができるので、ユーザの技能や好み、水面のコンディションに、より柔軟に対応できる。つまり、フィン1の位置を、前後に変化させることができるとともに、360°回転させることができるので、ユーザにとって、従来品にはない優れた使用感が得られる。
【0032】
また、カップ6のストッパ部61が挿入口30に嵌り、六角ネジ5によって固定されるとともに、突出部13の溝14とカップ6の溝60とが係合しているので、固定されたフィン1の角度がずれることがなく、安定して使用できる。さらに、第3の実施の形態と同様のフィン1を固定することもできるので、使用可能なフィン1が多様となる。
【0033】
[他の実施の形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、上記の実施の形態ではフィン1が一枚のものを例として説明しているが、フィン1の枚数は、これより多くてもよい。また、本発明は、サーフボードだけではなく、サーフボードやウインドサーフィンボード、あるいはボディボードなど、マリンスポーツに使用するマリンボード全てに適用することが可能である。
【0034】
また、フィンボックス3のサーフボード2に対する取付け角度や、フィン1に対する突出部10の角度も上記の実施の形態で示したものには限定されない。例えば、フィンボックス3をサーフボード2の長手方向に直交する方向に取付けることによって、フィン1の位置を、前後方向ではなく左右方向に変えることができるように構成してもよい。フィンボックス3に形成する挿入口30を十字形や放射状として、前後、左右、斜め方向にフィン1の位置を変えることができる構成としてもよい。フィンボックス3の形状も、上記の団子型には限定されない。例えば、直方体形状であっても、円錐柱形状であってもよい。
【0035】
また、構成部材の材質や配置数及び配置箇所等は適宜選択可能である。例えば、第4の実施の形態で示したカップ6を省略して、図19に示すように、受容部34に溝35を形成し、フィン1の突出部13を受容部34に直接挿入して固定する構成とすることにより、安価に製造することもできる。受容部34、カップ6や突出部13の形状を多角形状とすることもできる。
【0036】
また、ネジ止め孔31の数や配置も自由であり、例えば、図20に示すように、左右のネジ止め孔31の位置をずらして配置してもよい。また、固定手段は、六角ネジ5には限定されず、他の種類のネジであってもよい。さらに、ネジ以外の固定手段によって、フィン1をフィンボックス3に固定する構成であってもよい。例えば、釘、金具等の固定具を用いてもよい。
【0037】
また、フィン1の突出部の大きさ、形状等も自由である。例えば、前後方向の長さをフィン1と同等としてもよい。また、図21及び図22に示すように、フィン1に、挿入口30に挿入可能な突出部16を設け、その突出部16の周囲に、挿入口30の係合溝33に係合する突起17を設けることによって、フィン1の取付位置や角度を変更可能な構成としてもよい。
【0038】
また、第2の実施の形態における係止溝32を、第3及び第4の実施の形態の挿入口30に設けてもよい。また、上記の実施の形態における係止溝32及び係止突起11、係合溝33及び係合突起12は、それぞれ溝と突起を逆に形成してもよい。さらに、挿入口30の隙間をカバーする部材を設けて水流を良くしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ボードに対するフィンの取付位置を変更することによりボードの性能を簡単に調整できるとともに、多種類のフィンを取り付けることができるマリンボード用フィンの取付部材、これに取り付けるマリンボード用フィン、これらを組み合わせたマリンボード用フィンの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の斜視図。
【図2】第1の実施の形態におけるフィンの側面図。
【図3】第1の実施の形態におけるフィンボックスの斜視図。
【図4】第1の実施の形態におけるフィンボックス及びマリンボードの縦断面図。
【図5】第1の実施の形態におけるフィンボックスのマリンボードへの取り付けを示す斜視図。
【図6】第1の実施の形態におけるフィンのフィンボックスへの取り付けを示す斜視図。
【図7】第1の実施の形態におけるフィンの取付構造を示す縦断面図。
【図8】第1の実施の形態におけるフィンの側面図。
【図9】本発明に係る第2の実施の形態のフィンボックスを示す平面図。
【図10】第2の実施の形態におけるフィンの取付け構造を示す縦断面図。
【図11】第2の実施の形態におけるフィンの取付け構造を示す縦断面図。
【図12】本発明に係る第3の実施の形態のフィンボックスを示す平面図。
【図13】第3の実施の形態のフィンを示す側面図。
【図14】第3の実施の形態のフィンを示す側面図。
【図15】本発明に係る第4の実施の形態のカップを示す斜視図。
【図16】第4の実施の形態のフィンボックスを示す平面図。
【図17】第4の実施の形態のフィンを示す側面図。
【図18】第4の実施の形態のフィンの取付構造を示す縦断面図。
【図19】本発明の他の実施の形態のフィンボックスを示す平面図。
【図20】本発明の他の実施の形態のフィンボックスを示す平面図。
【図21】本発明の他の実施の形態のフィンを示す底面図。
【図22】本発明の他の実施の形態のフィンを示す底面図。
【符号の説明】
1…フィン
2…サーフボード
3…フィンボックス
4…接着剤
5…六角ネジ
6…カップ
10,13,16…突出部
11…係止突起
12…係合突起
14,35,60…溝
15…くびれ部
17…突起
20…取付穴
30…挿入口
31…ネジ止め孔
32…係止溝
33…係合溝
34…受容部
61…ストッパ部
Claims (5)
- マリンボードにフィンを取り付けるためのマリンボード用フィンの取付部材において、
水平方向に一列に並べた複数の円柱を、互いに接合させたような団子型であり、
前記フィンの一部が、位置変更可能な隙間を持って挿入される挿入口と、
前記フィンの一部を固定する固定手段とを有することを特徴とするマリンボード用フィンの取付部材。 - 前記挿入口には、前記フィンの一部を係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のマリンボード用フィンの取付部材。
- 前記挿入口には、前記フィンの一部が係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマリンボード用フィンの取付部材。
- 前記挿入口には、前記フィンの一部を回転可能に支持する受容部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマリンボード用フィンの取付部材。
- マリンボードに、取付部材を介してフィンが取り付けられたマリンボード用フィンの取付構造において、
前記取付部材は、水平方向に一列に並べた複数の円柱を互いに接合させたような団子型であり、
前記取付部材の形状に適合するように前記マリンボードに形成され、前記取付部材が嵌め込まれた取付穴と、
前記取付部材に形成された挿入口と、
前記フィンに設けられ、前記挿入口に位置変更可能な隙間を持って挿入される突出部と、
前記突出部を前記挿入口に固定する固定手段とを有することを特徴とするマリンボード用フィンの取付構造。
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JP2003306195A (ja) | 2003-10-28 |
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