JP3633818B2 - 気中終端接続部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は気中終端接続部に係り、特に、電力ケーブルと屋内配線、架空線または電気機器とを接続するのに用いられる気中終端接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、地中電力ケーブルの気中終端接続部としては、ケーブル端部の絶縁体外周にストレスコーンを設け、その外側に碍管を被嵌した構造のものが知られている。
【0003】
このような気中終端接続部の主な構造は図3に示すように、電力ケーブル1の導体1aの端部には導体引出棒61が圧縮接続され、段剥ぎして露出された絶縁体1b上には紡錘状のストレスコーン62が被嵌され、このストレスコーン62は後述する押圧圧縮装置66を介して碍管64内の下方に挿入固定されたエポキシ座63に押圧固定されている。押圧圧縮装置66は、固定シャフト、座金、スプリング等から成り、ストレスコーン62の下方テーパ面62a側に組み込まれている。また、予め電力ケーブル1に嵌挿されている保護金具67が、碍管64の下方から当該碍管64の底部に締結されたエポキシ座63のフランジ63aに固定されている。なお、碍管64内には、絶縁流体65が充填されている。
【0004】
このように構成された気中終端接続部は、図4に示すような架台100に設置されて用いられている。この架台100には、気中終端接続部の碍管64を跨設するための一対の桁101、102が、離隔された状態で上部に固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような気中終端接続部では、架台100の一対の桁101、102が、碍管64の取付座64aの取付ピッチに対応した間隔Lで離隔されているので、架台100の下部方向で待機させている円形フランジ67aを有する保護金具67を一対の桁101、102間に挿通させることができなかった。このため、何れか一方の桁を外さなければ保護金具67の円形フランジ67aをエポキシ座63のフランジ63aに固定させることができなかった。
【0006】
また、一対の桁101、102を固定した状態で、保護金具をエポキシ座63のフランジ63aに固定させることができるようにするために、図5に示すような、保護金具本体71と、2分割された円形フランジ72A、72Bとを具備した保護金具70が実用化されている。このような保護金具70は、保護金具本体71を一対の桁101、102間を挿通させてから、保護金具本体71の鍔部71aを押え込むようにして、2分割された円形フランジ72A、72Bを固定するので、何れか一方の桁を外さなくとも保護金具70とエポキシ座63のフランジ63a(図3)とを固定することができるが、部品点数が多くなり取付作業が煩雑になる難点があった。
【0007】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、架台の上部に固定されている碍管を跨設する一対の桁間に、単体の保護金具を挿通させることができる気中終端接続部を提供することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】
このような目的を達成する本発明の気中終端接続部は、架台の上部に離隔された状態で固定されている一対の桁間から上方に向けて引き上げられた電力ケーブルが、一対の桁間に跨設される碍管によって被嵌される気中終端接続部において、電力ケーブルに嵌挿され、一対の桁間を通る保護金具は、碍管に対して固定するための円形フランジを有し、且つ当該円形フランジが架台の上部に所定間隔で固定されている一対の桁間を挿通可能に切り欠かれているものである。
【0009】
このような気中終端接続部によれば、保護金具が一対の桁間を挿通可能に切り欠かれているので、架台の桁を取り外すことなく、而も簡単な作業で、この保護金具と、電力ケーブルに被嵌された碍管とを固定することができる。
【0010】
また、本発明の気中終端接続部において保護金具の円形フランジの形状を小判形にすれば、単体の保護金具を一対の桁間に挿通できると共に、保護金具の円形フランジを固定ボルトによって、電力ケーブルに被嵌された碍管に固定させることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の気中終端接続部における好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。
【0012】
本発明の気中終端接続部は図2に示すように、電力ケーブル1の導体1aの端部には導体引出棒2が圧縮接続され、段剥ぎして露出された絶縁体1b上には紡錘状のストレスコーン3が被嵌され、このストレスコーン3は後述する押圧圧縮装置10を介して碍管5内の下方に挿入固定されたエポキシ座4に押圧固定されている。なお、碍管5の上部には導体引出棒2および碍管5を固定するための上部金具6が固定され、これらを覆うように上部覆い7が被されており、この碍管5内には、絶縁流体8が充填されている。
【0013】
また、ストレスコーン3の下方テーパ面3a側には押圧圧縮装置10が組み込まれている。この押圧圧縮装置10は、ストレスコーン3の下方テーパ面3aに嵌合される押し金具11と、押し金具11に固定される可動シャフト12と、可動シャフト12の周りに挿嵌されるスプリング13と、スプリング13の後端を支持するように可動シャフト12に嵌挿される座金14と、座金14の移動を規制するようにエポキシ座4のフランジ4aに固定される固定シャフト15とから成り、ストレスコーン3が押し金具11によってケーブルの軸方向に押圧圧縮されるように構成されている。したがって、ストレスコーン3を、エポキシ座4の内テーパ面4bに押圧固定させることができる。
【0014】
さらに、予め電力ケーブル1に嵌挿されている保護金具20が、碍管5の下方からエポキシ座4のフランジ4aに固定されている。この保護金具20は図1に示すように、電力ケーブル1が、ストレスコーン3、押圧圧縮装置10などの所定の付属品(図2)と共に組み込まれることになる碍管5に対して固定するための円形フランジ20aを有し、且つ当該円形フランジ20aが架台100の上部に固定されている一対の桁101、102間を挿通可能に切り欠かれている(「架台100」は、図4に示したものを引用する。)。具体的には、円形フランジ20aは小判形に形成されている(以下、「フランジ20a」と称する。)。
【0015】
これにより、フランジ20aの切り欠き面20asと、桁101、102の長手方向の面101s、102sとをほぼ平行にすることにより、フランジ20aを一対の桁101、102間に挿通させることができるので、架台100の何れか一方の桁を外すことなく、而も簡単な作業で、この保護金具20と、地中電力ケーブル1が所定部品と共に組み込まれた碍管5とを固定することができるようになる。なお、保護金具20のフランジ20aの一部分を切り欠いているだけなので、固定ボルト(図示せず)で保護金具20をエポキシ座4のフランジ4aに固定させることができる。
【0016】
このように構成された気中終端接続部を架台100に設置する作業について説明する。なお、架台100の上部には、予め碍管5の取付座5aの取付ピッチに対応した間隔で、一対の桁101、102が固定されている。
【0017】
まず、架台100の上部へ電力ケーブル1を引き上げ、保護金具20、予め組上げられた押圧圧縮装置10およびストレスコーン3の順番で当該電力ケーブル1に嵌挿させておく。次に、架台100上で電力ケーブル1の端部を段剥ぎして、遮蔽層などをストレスコーン3および押圧圧縮装置10と共に組上げ、さらに、露出された導体1aに導体引出棒2を圧縮接続し、この導体引出棒2から絶縁層1bにかけて油止ゴムモールド層16を形成させる。
【0018】
そして、架台100の一対の桁101、102に支持碍子17を介して、上述したケーブル処理が施された電力ケーブル1のケーブル端末を被嵌するように、碍管5を跨設する。電力ケーブル1に被嵌された碍管5を跨設後、この碍管5に所定の付属品を引き上げてセットし、碍管5の下方に固定されたエポキシ座4のフランジ4aに押圧圧縮装置10の固定シャフト15を固定する。これにより、押圧圧縮装置10の座金14がスプリング13を圧縮することから、このスプリング13の弾撥力によって押し金具11がストレスコーン3をケーブルの軸方向に押圧圧縮することになるので、ストレスコーン3は、エポキシ座4の内テーパ面4bに押圧固定されることになる。
【0019】
このようなケーブル端末処理が終了後、碍管5の上部から絶縁流体8を規定量だけ流し込んでから、当該上部に上部金具6を固定し、さらに、これらを覆うように上部覆い7を被せる。そして、架台100の一対の桁101、102の下に待機させておいた保護金具20を当該一対の桁101、102間を通してから、当該保護金具20のフランジ20aを固定ボルトでエポキシ座4のフランジ4aに固定し、この保護金具20の後端部からケーブルシース1cに亘って防水テープ18を巻着することにより、気中終端接続部の架台100への設置が完了する。なお、碍管5の上下部におけるこれら2種類の作業は、作業の効率化を図るためには、同時進行させることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の気中終端接続部によれば、保護金具のフランジの形状を、架台の上部に所定間隔で固定されている一対の桁間を挿通可能な形状に形成したことにより、単体の保護金具で架台の桁を取り外す作業をなくすことができ、而も保護金具の軽量化が図れるので、組立作業効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気中終端接続部における好ましい実施の形態例を示す部分詳細図。
【図2】本発明の気中終端接続部における好ましい実施の形態例を示す全体図。
【図3】従来の気中終端接続部を示す全体図。
【図4】気中終端接続部が設置される架台を示す全体斜視図。
【図5】従来の気中終端接続部に用いられる保護金具を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・・・電力ケーブル
3・・・・・ストレスコーン
4・・・・・エポキシ座
5・・・・・碍管
6・・・・・上部金具
10・・・・・押圧圧縮装置
20・・・・・保護金具
20a・・・・・円形フランジ
100・・・・・架台
101、102・・・・・一対の桁
Claims (2)
- 架台の上部に離隔された状態で固定されている一対の桁間から上方に向けて引き上げられた電力ケーブルが、前記一対の桁間に跨設される碍管によって被嵌される気中終端接続部において、
前記電力ケーブルに嵌挿され、前記一対の桁間を通る保護金具は、前記碍管に対して固定するための円形フランジを有し、且つ当該円形フランジが前記架台の上部に所定間隔で固定されている前記一対の桁間を挿通可能に切り欠かれていることを特徴とする気中終端接続部。 - 前記保護金具の前記円形フランジの形状は小判形であることを特徴とする請求項1記載の気中終端接続部。
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1999
- 1999-03-05 JP JP05872399A patent/JP3633818B2/ja not_active Expired - Fee Related
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