JP3633579B2 - 隣接部留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造 - Google Patents

隣接部留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,建築物の構造躯体に略鉛直方向に固定した金属胴縁に外壁板を留め付けるための留め付けユニットのうち,上記外壁板が上記金属胴縁の前方において左右に隣接する部分に配置する隣接部留め付けユニット,及びこれを用いた外壁施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
出願人は本願に先立ち,施工容易かつ強度の高い外壁施工構造を得るべく,建築物の構造躯体に固定した金属下地に外壁板を留め付けてなる外壁施工構造を提案した(特願2002−018596)。
該外壁施工構造における上記金属下地は,上記構造躯体に,それぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナーと,該複数の金属ランナーに略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁とを有する。
例えば,図17に示す外壁施工構造90では,外壁板4は,金属胴縁32に配設された留め付けユニット9に,上辺部41及び下辺部42を係止させることにより,上記金属胴縁32に留め付けられている。
【0003】
また,図16に示すごとく,上記留め付けユニット9は,上記外壁板4を係止する留め付け金具5と,該留め付け金具5の背面に配置された不陸調整板97とを有する。該不陸調整板97は,上記留め付け金具5に対して上下にスライドすることにより,上記金属胴縁32と上記留め付け金具5との互いの位置関係を前後方向に変化させることができる。これにより,金属下地の不陸調整を容易に行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,図17に示した上記留め付けユニット9を用いた外壁施工構造90においては,以下に示すごとく改良の余地がある。
上記留め付けユニット9としては,上記外壁板4が上記金属胴縁32の前方において左右に隣接する部分に配置する隣接部留め付けユニット91(図15参照)と,その他の部分に配置する一般部留め付けユニット92(図16参照)とがある。
【0005】
図15に示すごとく,上記隣接部留め付けユニット91は,左右の外壁板4にそれぞれ係止させる左右の留め付け金具5を有すると共に,該左右の留め付け金具5をその後方において連結する長尺の固定下板96を有する。
即ち,上記隣接部留め付けユニット91は,上記固定下板96と上記不陸調整板97と上記留め付け金具5とを前後に重ねてなる。従って,図17に示すごとく,該留め付け金具5は,上記金属胴縁32に対して,上記固定下板96と上記不陸調整板97とを介在させて固定されることとなる。
【0006】
上記一般部留め付けユニット92においても,上記留め付け金具5の位置が上記隣接部留め付けユニット91における留め付け金具5と同等の前後位置に配置される必要がある。留め付ける外壁板4の表面位置を一定にするためである。そのため,図16に示すごとく,上記一般部留め付けユニット92も,上記不陸調整板97の背面に,上記隣接部留め付けユニット91の固定下板96と同等の厚みを有する固定下板960を配設してなる。
ところが,単に一般部留め付けユニット92における留め付け金具5と,上記隣接部留め付けユニット91における留め付け金具5との前後位置を合わせるためだけに上記固定下板960を配設することは,部品点数の増加を招き,製造コスト,施工性の観点から,決して好ましいことではない。
【0007】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる,隣接部留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は,建築物の構造躯体に略鉛直方向に固定した金属胴縁に外壁板を留め付けるための留め付けユニットのうち,上記外壁板が上記金属胴縁の前方において左右に隣接する部分に配置する隣接部留め付けユニットであって,
該隣接部留め付けユニットは,上記左右の外壁板の上辺部又は下辺部にそれぞれ係合する左右の留め付け金具と,該左右の留め付け金具を連結すると共に上記金属胴縁に固定する固定下板と,該固定下板と上記留め付け金具との間に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有し,
上記固定下板は,上記金属胴縁に当接する中央当接板部と,該中央当接板部の左右において上記留め付け金具を固定する金具搭載部とを有し,
該金具搭載部の前面は,上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成されていることを特徴とする隣接部留め付けユニットにある(請求項1)。
【0009】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記隣接部留め付けユニットにおける上記固定下板は,上記金具搭載部の前面を上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成してなる。そして,上記固定下板は,上記中央当接板部の後面を上記金属胴縁の前面に当接して配設される。そのため,上記隣接部留め付けユニットを金属胴縁に配設した際,上記金具搭載部の前面は,上記金属胴縁の前面と略同一平面上に配置される。
【0010】
これにより,上記不陸調整板の背面を,上記金属胴縁の前面と略同一平面上に配置することができる。それ故,上記隣接部留め付けユニット以外の留め付けユニットである一般部留め付けユニットに,上記固定下板に対応する部品を用いなくても,留め付け金具の前後位置を揃えることができる。そのため,一般部留め付けユニットの部品点数を少なくすることができ,その結果,外壁施工構造全体としても部品点数を少なくすることができる。
それ故,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる。
【0011】
以上のごとく,本発明によれば,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる,隣接部留め付けユニットを提供することができる。
【0012】
第2の発明は,建築物の構造躯体に略鉛直方向に固定した金属胴縁に外壁板を留め付けてなる外壁施工構造において,
上記外壁板が左右に隣接する部分には隣接部留め付けユニットが配置され,それ以外の部分には一般部留め付けユニットが配置され,
上記隣接部留め付けユニットは,上記左右の外壁板の上辺部又は下辺部にそれぞれ係合する左右の留め付け金具と,該左右の留め付け金具を連結すると共に上記金属胴縁に固定する固定下板と,該固定下板と上記留め付け金具との間に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有し,
上記固定下板は,上記金属胴縁に当接する中央当接板部と,該中央当接板部の左右において上記留め付け金具を固定する金具搭載部とを有し,該金具搭載部の前面は,上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成されており,
上記一般部留め付けユニットは,上記外壁板の上辺部又は下辺部に係合する留め付け金具と,該留め付け金具の背面に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有していることを特徴とする外壁施工構造にある(請求項4)。
【0013】
上記隣接部留め付けユニットにおける上記固定下板は,上記金具搭載部の前面を上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成し,該中央当接板部の後面は上記金属胴縁の前面に当接している。そのため,上記金具搭載部の前面は,上記金属胴縁の前面と略同一平面上に配置される。
【0014】
これにより,上記不陸調整板の背面は,上記金属胴縁の前面と略同一平面上に配置される。それ故,上記一般部留め付けユニットに,上記固定下板に対応する部品を用いなくても,留め付け金具の前後位置を揃えることができる。そのため,一般部留め付けユニットの部品点数を少なくすることができ,その結果,外壁施工構造全体としても部品点数を少なくすることができる。
それ故,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる。
【0015】
以上のごとく,本発明によれば,安価かつ施工容易な外壁施工構造を提供することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,「略同一平面上」とは,折り曲げ加工精度を考慮した表現であり,上記金具搭載部の前面と上記中央当接板部の後面との前後方向のずれが,例えば0.5mm未満であることを意味する。
また,上記固定下板の厚みは,例えば,1.0〜3.2mmとすることができる。
また,上記外壁施工構造は,新築用の外壁施工構造であっても,リフォーム用の外壁施工構造であってもよい。
なお,本明細書においては,建築物の外側方向を「前」,内側方向を「後」として表現する。
【0017】
また,上記留め付け金具は,例えば,外壁板の裏側面に当接する基板部と,該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有する。また,上記上板係止部及び下板係止部の前方には,前方平板部が形成されていることが好ましい。また,上記基板部は,その上部において後方に後退した上方脚部を有すると共に,下端部において略90°後方に屈曲した下方脚部を有することが好ましい。
【0018】
また,上記第1の発明(請求項1)又は第2の発明(請求項4)において,上記固定下板の上記中央当接板部は,上記金属胴縁の前面幅よりも幅広に形成してあることが好ましい(請求項2,請求項5)。
この場合には,上記中央当接板部の後面に形成される凹状部の幅が,この部分に配置される上記金属胴縁の前面幅よりも幅広に形成されることとなる。それ故,金属胴縁が多少左右に傾斜して配設されている場合にも,該金属胴縁に固定された上記固定下板に対して留め付け金具の取り付け姿勢を調節して固定できるので,上記金属胴縁の傾斜を吸収することができる。これにより,金属胴縁が多少左右に傾斜して配設されている場合にも,外壁板を水平に正確に留め付けることができる。
【0019】
また,上記中央当接板部の幅は,上記金属胴縁の前面幅よりも5〜15mm大きいことが好ましい。上記幅の差が5mm未満の場合には,上記金属胴縁の傾斜を充分に吸収できないおそれがある。一方,上記幅の差が15mmを超える場合には,中央当接板部の幅が大きくなる結果,固定下板の幅が大きくなり,施工性,材料コストの点で不利となるおそれがある。
【0020】
また,上記中央当接板部は,背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり,該背面リブの外周面は,上記金属胴縁の前面に上下方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記隣接部留め付けユニットを,上記金属胴縁に対して正確な位置に固定することができる。また,上記背面リブが円環状又は円弧状に形成してあるため,上記隣接部留め付けユニットを上記金属胴縁に対して回動自在な状態で固定作業を行うことができる。それ故,金属胴縁が多少傾斜して配設されている場合における,隣接部留め付けユニットにおける留め付け金具を正しい姿勢で固定することができる。従って,一層容易かつ確実に外壁施工構造を施工することができる。
【0021】
また,上記隣接部留め付けユニットにおける上記中央当接板部,及び上記一般部留め付けユニットにおける上記不陸調整板は,背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり,該背面リブの外周面は,上記金属胴縁の前面に上下方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることが好ましい(請求項6)。
これにより,上記隣接部留め付けユニット及び上記一般部留め付けユニットを,一層容易かつ確実に,金属胴縁に固定することができる。
【0022】
【実施例】
本発明の実施例にかかる隣接部留め付けユニット及びこれを用いた外壁施工構造につき,図1〜図14を用いて説明する。
本例の隣接部留め付けユニット1は,図2,図3に示すごとく,建築物の構造躯体2に略鉛直方向に固定した金属胴縁32に外壁板4を留め付けるための留め付けユニットのうち,上記外壁板4が上記金属胴縁32の前方において左右に隣接する部分に配置する部材である。
【0023】
該隣接部留め付けユニット1は,図1,図4,図7に示すごとく,上記左右の外壁板4の上辺部41又は下辺部42にそれぞれ係合する左右の留め付け金具5と,該左右の留め付け金具5を連結すると共に上記金属胴縁32に固定する固定下板6とを有する。そして,図4,図5に示すごとく,該固定下板6と上記留め付け金具5との間には,上記留め付け金具5の前後方向の位置を調整するための不陸調整板7が配設してある。
【0024】
図1,図5に示すごとく,上記固定下板6は,上記金属胴縁32に当接する中央当接板部61と,該中央当接板部61の左右において上記留め付け金具5を固定する金具搭載部62とを有する。
そして,図5に示すごとく,該金具搭載部62の前面621は,上記中央当接板部61の後面612と略同一平面上に形成されている。
【0025】
図1,図5に示すごとく,上記固定下板6の中央当接板部61の幅Cは,上記金属胴縁32の前面幅Dよりも,約10mm大きく形成してある。
また,図5,図8に示すごとく,上記固定下板6は,背面に突出した背面リブ63を円環状に形成してなる。該背面リブ63の外周面は,上記金属胴縁32の前面に上下方向に連続形成された前面開口部321の開口端322に当接するよう構成されている。
【0026】
また,上記固定下板6の中央当接板部61の略中央にはビス57を挿通するための挿通穴613が形成されている。そして,該挿通穴613と同心円状に上記背面リブ63が形成されている。また,中央当接板部61の前面における上記背面リブ63に対応する部分には,図1,図5に示すごとく,環状溝部630が形成されている。
また,上記固定下板6の厚みは,約2mmである。
また,上記外壁施工構造8は新築用の外壁施工構造であるが,本発明は,リフォーム用の外壁施工構造にも適用することができる。
【0027】
また,図1,図4に示すごとく,上記留め付け金具5は,外壁板4の裏側面46に当接する基板部51と,該基板部51から前方に立設された支承部52と,該支承部52から斜め上方へ屈曲した上板係止部53と,上記支承部52から斜め下方へ屈曲した下板係止部54とを有する。また,上記上板係止部53及び下板係止部54の前方には,前方平板部534が形成されていてる。また,上記基板部51は,その上部において後方に後退した上方脚部511を有すると共に,下端部において略90°後方に屈曲した下方脚部512を有する。また,上記基板部51は,上記支承部52の上方において,後方に後退した中央後退部513を有し,該中央後退部513に,固定ネジ572を挿通させるための中央穴514が形成されている。
【0028】
また,上記不陸調整板7は,上記留め付け金具5に対して上下にスライドすることにより,上記固定下板6と上記留め付け金具5との互いの位置関係を前後方向に変化させることができるよう構成されている。
即ち,図4,図6に示すごとく,上記不陸調整板7は,上記留め付け金具5における上方脚部511,下方脚部512,中央後退部513をそれぞれ当接させると共に略同程度の角度で前方へ傾斜した,上方傾斜部71,下方傾斜部72,中央傾斜部73を有している。また,該中央傾斜部73には,上下方向に長い長穴74が形成されており,上記固定ネジ572を挿通することができる。
【0029】
上記の構成によって,上記不陸調整板7が上記留め付け金具5に対して上方へスライドした状態で固定ネジ572を締めると,上記留め付け金具5と上記固定下板6との前後方向の距離が小さくなる。また,上記不陸調整板7が上記留め付け金具5に対して下方へスライドした状態で固定ネジ572を締めると,上記留め付け金具5と上記固定下板6との前後方向の距離が大きくなる。
【0030】
即ち,上記不陸調整板7を上下にスライドさせることにより,上記留め付け金具5の金属胴縁32に対する前後方向の位置を変化させることができるので,留め付け金具5により留め付ける外壁板4の表面位置が一定となるように調整することができる。
【0031】
次に,上記隣接部留め付けユニット1を用いた,本例の外壁施工構造8につき説明する。
図2,図7,図13に示すごとく,該外壁施工構造8においては,上記外壁板4が左右に隣接する部分に隣接部留め付けユニット1が配置され,それ以外の部分には一般部留め付けユニット81が配置されている。
【0032】
該一般部留め付けユニット81は,図9〜図11に示すごとく,上記隣接部留め付けユニット1における留め付け金具5と同様の留め付け金具5と,その背面に配設され,上記留め付け金具5の前後方向の位置を調整するための不陸調整板70とを有している。
上記一般部留め付けユニット81における上記不陸調整板70は,背面に突出した背面リブ730を円弧状に形成してなる。該背面リブ730の外周面は,上記金属胴縁32の前面開口部321の開口端322に当接する。
【0033】
また,図2,図3に示すごとく,上記金属胴縁32は,上記構造躯体2に,それぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナー31に固定されることにより,上記構造躯体2に固定されている。即ち,上記複数の金属ランナー31と複数の金属胴縁32とにより,金属下地3が構成されている。
【0034】
また,図2に示すごとく,上記構造躯体2における土台柱21と胴差し22とにそれぞれ固定された2本の金属ランナー31の間には,該金属ランナー31と同形状の補強用ランナー310が水平方向に配設されている。該補強用ランナー310は,上記土台柱21と胴差し22との間における複数の管柱23及び間柱24にわたって固定されている。そして,上記補強用ランナー310には,上記金属ランナー31と同様に,上記金属胴縁32が固定されている。
【0035】
また,図5,図10,図11に示すごとく,上記隣接部留め付けユニット1及び一般部留め付けユニット81は,その背面に,上記金属胴縁32における一対の前板323に係合する係合板19を有している。図5に示すごとく,隣接部留め付けユニット1における係合板19は,上記固定板部6の挿通穴613に挿通したビス57と螺合している。図10,図11に示すごとく,一般部留め付けユニット81における係合板19は,上記留め付け金具5の挿通穴514及び不陸調整板70の長穴74に挿通した固定ネジ573と螺合している。
【0036】
上記係合板19は,上記金属胴縁32の一対の前板323の背面に係合することにより,上記隣接部留め付けユニット1あるいは一般部留め付けユニット81を上記金属胴縁32に固定している。また,図14に示すごとく,上記スタータ金具82も同様に,係合板829を有している。そして,該係合板829を上記金属胴縁32の前板323に係合することにより,上記スタータ金具82を金属胴縁32に固定している。
【0037】
また,上記金属胴縁32は,約1.2mmの厚みに押出成形することにより,断面略C字形状の長尺体として形成されている(図5,図11)。
なお,上記金属ランナー31も,上記金属胴縁32と同様の形状を有している。
また,図7に破線で示すごとく,上記外壁施工構造8において,左右の外壁板4の接合部に配設されるハットジョイナー14は,上記左右の留め付け金具5の間における上記固定下板6の前面,即ち上記中央当接板部61の前面に配置されている。
【0038】
また,図2,図3に示すごとく,上記外壁施工構造8における最下段に配置する外壁板4は,スタータ金具82によって係止,支承されている。
該スタータ金具82は,図14に示すごとく,上記土台柱21に固定される固定板部821と,該固定板部821の下端部から前方へ屈曲形成された支承部822と,該支承部822の前端から斜め上方へ屈曲形成された係止部823とからなる,水平方向に長尺な金具である。
また,上記固定板部821には,強度を確保するために前方へ屈曲形成された上端突出部824及び中央突出部825が左右方向に設けてある。
【0039】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記隣接部留め付けユニット1における上記固定下板6は,図5に示すごとく,上記金具搭載部62の前面621を上記中央当接板部61の後面612と略同一平面上に形成してなる。そして,上記固定下板6は,上記中央当接板部61の後面612を上記金属胴縁32の前面329に当接して配設される。そのため,上記隣接部留め付けユニット1を金属胴縁32に配設した際,上記金具搭載部62の前面621は,上記金属胴縁32の前面329と略同一平面上に配置される。
【0040】
これにより,上記不陸調整板7の背面79を,上記金属胴縁32の前面329と略同一平面上に配置することができる。それ故,上記隣接部留め付けユニット1以外の留め付けユニットである一般部留め付けユニット81に,上記固定下板6に対応する部品を用いなくても,留め付け金具5の前後位置を揃えることができる(図4,図10)。そのため,部品点数を少なくすることができる。
その結果,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる。
【0041】
また,図5に示すごとく,上記固定下板6の上記中央当接板部61の幅Cは,上記金属胴縁32の前面幅Dよりも幅広に形成してある。
これにより,上記中央当接板部61の後面612に形成される凹状部の幅が,この部分に配置される上記金属胴縁32の前面幅よりも幅広に形成されることとなる。それ故,金属胴縁32が多少左右に傾斜して配設されている場合にも,該金属胴縁32に固定された上記固定下板6に対して留め付け金具5の取り付け姿勢を調節して固定することができるため,上記金属胴縁32の傾斜を吸収することができる。これにより,金属胴縁32が多少左右に傾斜して配設されている場合にも,外壁板4を水平に正確に留め付けることができる。
【0042】
また,図5,図8に示すごとく,上記固定下板6は,背面に突出した背面リブ63を円環状に形成してなり,該背面リブ63の外周面は,上記金属胴縁32の前面開口部321の開口端322に当接する。
これにより,上記隣接部留め付けユニット1を,上記金属胴縁32に対して正確な位置に固定することができる。また,上記背面リブ63が円環状に形成してあるため,上記隣接部留め付けユニット1を上記金属胴縁32に対して回動自在な状態で固定作業を行うことができる。それ故,金属胴縁32が多少傾斜して配設されている場合における,隣接部留め付けユニット1の傾き調整を妨げることがない。従って,一層容易かつ確実に外壁施工構造8を施工することができる。
【0043】
また,上記一般部留め付けユニット81における上記不陸調整板70にも背面リブ730が円弧状に形成されている(図12)。これにより,上記一般部留め付けユニット81を,一層容易かつ確実に,金属胴縁32に固定することができる。
【0044】
以上のごとく,本例によれば,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる,隣接部留め付けユニット,及びこれを用いた外壁施工構造を提供することができる。
【0045】
【発明の効果】
上述のごとく,本発明によれば,外壁施工構造を安価かつ容易に施工することができる,隣接部留め付けユニット,及びこれを用いた外壁施工構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における,隣接部留め付けユニットの正面図。
【図2】実施例における,外壁施工構造の正面説明図。
【図3】図2のA−A線矢視断面図。
【図4】実施例における,外壁板を留め付けた隣接部留め付けユニットの縦断面図。
【図5】実施例における,金属胴縁に固定した隣接部留め付けユニットの水平断面図。
【図6】実施例における,隣接部留め付けユニットの不陸調整板の正面図。
【図7】実施例における,隣接部留め付けユニットにより外壁板を留め付けた状態を表す正面図。
【図8】実施例における,背面リブの説明図。
【図9】実施例における,一般部留め付けユニットの正面図及び縦断面図。
【図10】実施例における,外壁板を留め付けた隣接部留め付けユニットの縦断面図。
【図11】実施例における,金属胴縁に固定した一般部留め付けユニットの水平断面図。
【図12】実施例における,一般部留め付けユニットの不陸調整板の正面図。
【図13】実施例における,一般部留め付けユニットにより外壁板を留め付けた状態を表す正面図。
【図14】実施例における,スタータ金具周辺の外壁施工構造の縦断面図。
【図15】改良前における,隣接部留め付けユニットの正面図。
【図16】改良前における,一般部留め付けユニットの正面図。
【図17】改良前における,一般部留め付けユニットにより外壁板を留め付けた状態を表す正面図。
【符号の説明】
1...隣接部留め付けユニット,
2...構造躯体,
32...金属胴縁,
4...外壁板,
5...留め付け金具,
6...固定下板,
61...中央当接板部,
612...後面,
62...金具搭載部,
621...前面,
7,70...不陸調整板,
8...外壁施工構造,
81...一般部留め付けユニット

Claims (6)

  1. 建築物の構造躯体に略鉛直方向に固定した金属胴縁に外壁板を留め付けるための留め付けユニットのうち,上記外壁板が上記金属胴縁の前方において左右に隣接する部分に配置する隣接部留め付けユニットであって,
    該隣接部留め付けユニットは,上記左右の外壁板の上辺部又は下辺部にそれぞれ係合する左右の留め付け金具と,該左右の留め付け金具を連結すると共に上記金属胴縁に固定する固定下板と,該固定下板と上記留め付け金具との間に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有し,
    上記固定下板は,上記金属胴縁に当接する中央当接板部と,該中央当接板部の左右において上記留め付け金具を固定する金具搭載部とを有し,
    該金具搭載部の前面は,上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成されていることを特徴とする隣接部留め付けユニット。
  2. 請求項1において,上記固定下板の上記中央当接板部は,上記金属胴縁の前面幅よりも幅広に形成してあることを特徴とする隣接部留め付けユニット。
  3. 請求項2において,上記中央当接板部は,背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり,該背面リブの外周面は,上記金属胴縁の前面に上下方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることを特徴とする隣接部留め付けユニット。
  4. 建築物の構造躯体に略鉛直方向に固定した金属胴縁に外壁板を留め付けてなる外壁施工構造において,
    上記外壁板が左右に隣接する部分には隣接部留め付けユニットが配置され,それ以外の部分には一般部留め付けユニットが配置され,
    上記隣接部留め付けユニットは,上記左右の外壁板の上辺部又は下辺部にそれぞれ係合する左右の留め付け金具と,該左右の留め付け金具を連結すると共に上記金属胴縁に固定する固定下板と,該固定下板と上記留め付け金具との間に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有し,
    上記固定下板は,上記金属胴縁に当接する中央当接板部と,該中央当接板部の左右において上記留め付け金具を固定する金具搭載部とを有し,該金具搭載部の前面は,上記中央当接板部の後面と略同一平面上に形成されており,
    上記一般部留め付けユニットは,上記外壁板の上辺部又は下辺部に係合する留め付け金具と,該留め付け金具の背面に配設され,上記留め付け金具の前後方向の位置を調整するための不陸調整板とを有していることを特徴とする外壁施工構造。
  5. 請求項4において,上記固定下板の上記中央当接板部は,上記金属胴縁の前面幅よりも幅広に形成してあることを特徴とする外壁施工構造。
  6. 請求項5において,上記隣接部留め付けユニットにおける上記中央当接板部,及び上記一般部留め付けユニットにおける上記不陸調整板は,背面に突出した背面リブを円環状又は円弧状に形成してなり,該背面リブの外周面は,上記金属胴縁の前面に上下方向に連続形成された前面開口部の開口端に当接するよう構成されていることを特徴とする外壁施工構造。
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