JP3632818B2 - 棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、線材、棒材、管材等の棒状製品をブラスト処理するショットブラスト設備のキャビネットにおいて、棒状製品供給口および棒状製品排出口に装着される製品用ショットシール装置の改良に関する。
【０００２】
【従来技術と課題】
従来、この種の装置はいろいろ提案されているが、それぞれ問題があり、この種の業界からより優れた装置の出現が強く望まれていた。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、投射されるショットに対してシール効果が優れ、ショットシール装置の一部であってゴム板またはブラシで成る可撓性遮蔽機構が早期に摩耗することがなく、さらにショットが製品と一緒に外部に排出されることもない棒状製品用ショットシール装置を提供することにある。
【 ０００３】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために請求項１における棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置は、棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品供給口に装着された製品用ショットシール装置であって、前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第１ガイド部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第１ガイド部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第１可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第１可撓性遮蔽部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第２可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第２可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第１遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第１遮蔽部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第２ガイド部材と、前記製品の進行方向から見て前記第２ガイド部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第２遮蔽部材と、前記キャビネットの外面に装着され前記第１ガイド部材が貫装されかつ前記第１・第２可撓性遮蔽部材および前記第１遮蔽部材を包囲する第１カバー部材と、前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第１カバー部材の内部空間と連通して第１カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第１貫通孔と、前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第１貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、を具備していて、特に第２・第１遮蔽部材と第２・第１可撓性遮蔽部材とにより、ショットのキャビネット外への飛び出しを阻止し、さらに第２遮蔽部材と第１遮蔽部材とにより、第２・第１可撓性遮蔽部材へのショットの投射を阻止する。
【０００４】
請求項２における棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置は、棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品排出口に装着された製品用ショットシール装置であって、前記キャビネットに装着され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第３ガイド部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３ガイド部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第３遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第４遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第４遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第３可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品に向けて圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段と、前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第４ガイド部材と、前記キャビネットの外面に装着され前記第４ガイド部材が貫装されかつ前記第３・第４遮蔽部材、第３可撓性遮蔽部材および圧縮空気噴出手段を包囲する第２カバー部材と、前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第２可撓性遮蔽部材と、前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第２カバー部材の内部空間と連通して第２カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第２貫通孔と、前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第２貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、を具備していて、特に第３・４遮蔽部材と第３・４可撓性遮蔽部材とにより、ショットのキャビネット外への飛び出しを阻止し、さらに第２遮蔽部材と第１遮蔽部材とにより、第２・第１可撓性遮蔽部材へのショットの投射を阻止する。
【０００５】
【実施例】
本発明の一実施例について図１〜図６に基づき詳細に説明する。図１〜図３に示する装置は製品供給口に配設したものであって、棒状製品の進行方向である右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔１を有する第１ガイド部材２と、第１ガイド部材２の右側に配設され製品通過孔を有する第１可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３・３と、複数枚のゴム板３・３の右側に適宜の間隔をおいて配設され製品通過孔を有する第２可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板４・４と、複数枚のゴム板４・４の右側に配設され右方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔５を有する複数枚の板材６・６で成る第１遮蔽部材７と、第１遮蔽部材７の右側に位置してキャビネット８の側壁８ａに貫装され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔９を有する第２ガイド部材１０と、第２ガイド部材１０の右側に配設され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔１１およびショット排出孔１２を有する複数枚の板材１３・１３で成る第２遮蔽部材１４と、前記キャビネット８の左外面に装着され前記第１ガイド部材２が貫装されかつ前記ゴム板３・４および前記第１遮蔽部材７を包囲する第１カバー部材１５と、前記キャビネット８の側壁８ａに形成されかつ前記第１カバー部材１５の内部空間と連通して第１カバー部材１５内のショットを前記キャビネット８内に誘導する第１貫通孔１６と、で構成してある。
【０００６】
そして、前記第１ガイド部材２は、フランジ部２ａで前記第１カバー部材１５の左外面に取り付けてある。また、前記ゴム板３・３・４・４のそれぞれは、棒状製品が通過できるように製品の通過位置を中心に放射状に伸びて製品通過孔を構成する切り込み（図示せず）を有している。また、前記第１遮蔽部材７の複数枚の板材６
・６は、図２に示すように、スペーサー１７を介在して適宜の間隔をおいて重ね合わせ、さらに前記複数枚のゴム板４・４と一緒に、２本のボルト１８・１８およびナット１９・１９により一体的に固定して取り付け台２０に取り付けてあり、取り付け台２０は前記キャビネット８の外面に取り付けてある。また、前記第１・第２遮蔽部材７・１４および第２ガイド部材１０は、熱処理をして表面を硬くしてある
。また、前記第１ガイド部材２は、フランジ部２ａで前記第１カバー部材１５の左外面に取り付けてある。また、前記キャビネット８の内面には、前記第１貫通孔１６へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板５１が取り付けてある。また、前記第１カバー部材１５の天井には蓋５２で閉じた開口５３が設けてある。
【０００７】
また、図４〜図６に示する装置は製品排出口に配設したものであって、前記キャビネット８の内面に装着され前記製品の進行方向である右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２１を有する第３ガイド部材２２と、第３ガイド部材２２の右側に位置して前記キャビネット８の側壁８ａに貫装され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２３およびショット排出孔２４を有する複数枚の板材２５・２５で成る第３遮蔽部材２６と、第３遮蔽部材２６の右側に配設され右方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２７を有する複数枚の板材２８・２８で成る第４遮蔽部材２９と、第４遮蔽部材２９の右側に配設され製品通過孔を有する第３可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３０・３０と、複数枚のゴム板３０・３０の右側に配設され前記製品に向けて圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段３１と、圧縮空気噴出手段３１の右側に配設され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔３２を有する第４ガイド部材３３と、この第４ガイド部材３３が貫装されかつ前記第３・第４遮蔽部材２６・２９、ゴム板３０・３０および圧縮空気噴出手段３１を包囲する第２カバー部材３４と、前記圧縮空気噴出手段３１の右側に配設され前記製品通過孔を有する第２可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３５・３５と、前記キャビネット８の側壁８ａに形成されかつ前記第２カバー部材３４の内部空間と連通して第２カバー部材３４内のショットを前記キャビネット８内に誘導する第２貫通孔３６と、で構成してある。
【０００８】
そして、前記第３ガイド部材２２は、フランジ部２２ａで前記キャビネット８の内面に取り付けてある。また、前記複数枚のゴム板３０・３０は、前記ゴム板３・４と同様に、棒状製品が通過できるように製品の通過位置を中心に放射状に伸びて製品通過孔を構成する切り込み（図示せず）を有している。また、前記第４遮蔽部材２９の複数枚の板材２８・２８は、前記第１遮蔽部材７の複数枚の板材６・６と同様に、スペーサー３７を介在して適宜の間隔をおいて重ね合わせ、さらに、前記複数枚のゴム板３０・３０と一緒に、２本のボルト３８・３８およびナット３９・３９により一体的に固定して取り付け台４０に取り付けてあり、取り付け台４０は前記キャビネット８の外面に取り付けてある。また、前記第３ガイド部材２２および前記第３・４遮蔽部材２６・２９は、熱処理をして表面を硬くしてある。また、前記キャビネット８の内面には、前記第２貫通孔３６へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板４１が取り付けてある。また、前記圧縮空気噴出手段３１は、図示しないブロアと連通する圧縮空気貯蔵室４２と、圧縮空気貯蔵室４２の圧縮空気を製品に向けて噴出する隙間４３を前記第４ガイド部材３３とで画成するノズル機構４４とで構成してある。また、前記第２カバー部材３４の天井には蓋４５で閉じた開口４６が設けてある。
【０００９】
このように構成したものは、棒状製品を第１ガイド部材２の製品通過孔１に進入させた後、複数枚のゴム板３・３・４・４、第１遮蔽部材７の板材６・６の製品通過孔５・５、第２ガイド部材１０の製品通過孔９および第２遮蔽部材１４の板材１３
・１３の製品通過孔１１・１１をそれぞれ順に通すことにより、棒状製品をキャビネット８内に入れることができる一方、棒状製品を第３ガイド部材２２の製品通過孔２１に進入させた後、第３・第４遮蔽部材２６・２９の板材２５・２５・２８・２８の製品通過孔２３・２３・２７・２７、圧縮空気噴出手段３１、第４ガイド部材３３の製品通過孔３２および複数枚のゴム板３５・３５をそれぞれ順に通すことにより、棒状製品をキャビネット８から排出させることができる。
【００１０】
そして、キャビネット８内に投射されたショットは、製品の搬入側においては、キャビネット８の外への飛び出しが第２遮蔽部材１４により大部分阻止され、しかも
、第２遮蔽部材１４の製品通過孔１１を通って第２ガイド部材１０の製品通過孔９から飛び出したショットが、第１遮蔽部材７に衝突して大きく減速されるとともに直進しての飛び出しをほとんど阻止され、板材６・６の隙間から落下し、さらに、第１遮蔽部材７の製品通過孔５から飛び出したショットが、複数枚のゴム板４・４に衝突して外部への飛び出しをほぼ完全に阻止される。そして、第２遮蔽部材１４の製品通過孔１１・１１内のショットはショット排出孔１２・１２から、また第１カバー部材１５内に落下したショットは第１貫通孔１６を通ってキャビネット８内にそれぞれ適宜排出される。
【００１１】
一方、キャビネット８内に投射されたショットは、製品の搬出側においては、第３ガイド部材２２の製品通過孔２１を通ったショットが、第３遮蔽部材２６および第４遮蔽部材２９に衝突して大きく減速されるとともに直進しての飛び出しをほとんど阻止され、第４遮蔽部材２９の板材２８・２８の隙間から落下し、さらに第４遮蔽部材２９の製品通過孔２７から飛び出したショットが、複数枚のゴム板３０・３０に衝突して外部への飛び出しを阻止される。また、製品上のショットは圧縮空気噴出手段３１から噴出される圧縮空気により吹き落とされるとともに、複数枚のゴム板３５・３５により掻き落とされ、この結果、投射されたショットは外部への飛び出しをほぼ完全に阻止される。そして、第３遮蔽部材２６の製品通過孔２３・２３内のショットはショット排出孔２４・２４から、また第２カバー部材３４内に落下したショットは第２貫通孔３６を通ってキャビネット８内にそれぞれ適宜排出される。また、圧縮空気噴出手段３１から第２カバー部材３４内に噴出される圧縮空気も、第２貫通孔３６を通ってキャビネット８内に適宜排出される。
【００１２】
なお、前記実施例では、第１〜第４可撓性遮蔽部材として複数枚のゴム板３・３・４・４・３０・３０・３５・３５を用いているが、ブラシ等を用いても同様の作用効果が得られるのはもちろんである。
【００１３】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明よれば、棒状製品の搬入側および搬出側において、投射されるショットがキャビネットの外に飛び出すのをほぼ完全に阻止することができ、しかも、特にシール装置の一部を構成するゴム板またはブラシは、第１・第２遮蔽部材と２段の遮蔽部材により守られているため、早期に摩耗したりすることがなく、さらにショットが製品と一緒に外部に排出されることもないなどの優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における製品の搬入側を示すー部切欠き断面正面図である。
【図２】図１のＡーＡ矢視図である。
【図３】図１のＢーＢ矢視図である。
【図４】本発明の一実施例における製品の搬出側を示すー部切欠き断面正面図である。
【図５】図４のＣーＣ矢視図である。
【図６】図４のＤーＤ矢視図である。
【符号の説明】
１、 ５、９、１１、２１、２３、２７、３２ 製品通過孔
２ 第１ガイド部材
３、４、３０、３５ ゴム板
６、２５、２８ 板材
７ 第１遮蔽部材
８ キャビネット
１０ 第２ガイド部材
１２、２４ ショット排出孔
１４ 第２遮蔽部材
１５ 第１カバー部材
１６ 第１貫通孔
２２ 第３ガイド部材
２６ 第３遮蔽部材
２９ 第４遮蔽部材
３１ 圧縮空気噴出手段
３３ 第４ガイド部材
３４ 第２カバー部材
３６ 第２貫通孔
【産業上の利用分野】
本発明は、線材、棒材、管材等の棒状製品をブラスト処理するショットブラスト設備のキャビネットにおいて、棒状製品供給口および棒状製品排出口に装着される製品用ショットシール装置の改良に関する。
【０００２】
【従来技術と課題】
従来、この種の装置はいろいろ提案されているが、それぞれ問題があり、この種の業界からより優れた装置の出現が強く望まれていた。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、投射されるショットに対してシール効果が優れ、ショットシール装置の一部であってゴム板またはブラシで成る可撓性遮蔽機構が早期に摩耗することがなく、さらにショットが製品と一緒に外部に排出されることもない棒状製品用ショットシール装置を提供することにある。
【 ０００３】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために請求項１における棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置は、棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品供給口に装着された製品用ショットシール装置であって、前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第１ガイド部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第１ガイド部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第１可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第１可撓性遮蔽部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第２可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第２可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第１遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第１遮蔽部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第２ガイド部材と、前記製品の進行方向から見て前記第２ガイド部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第２遮蔽部材と、前記キャビネットの外面に装着され前記第１ガイド部材が貫装されかつ前記第１・第２可撓性遮蔽部材および前記第１遮蔽部材を包囲する第１カバー部材と、前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第１カバー部材の内部空間と連通して第１カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第１貫通孔と、前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第１貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、を具備していて、特に第２・第１遮蔽部材と第２・第１可撓性遮蔽部材とにより、ショットのキャビネット外への飛び出しを阻止し、さらに第２遮蔽部材と第１遮蔽部材とにより、第２・第１可撓性遮蔽部材へのショットの投射を阻止する。
【０００４】
請求項２における棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置は、棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品排出口に装着された製品用ショットシール装置であって、前記キャビネットに装着され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第３ガイド部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３ガイド部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第３遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第４遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第４遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第３可撓性遮蔽部材と、前記製品の進行方向から見て前記第３可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品に向けて圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段と、前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第４ガイド部材と、前記キャビネットの外面に装着され前記第４ガイド部材が貫装されかつ前記第３・第４遮蔽部材、第３可撓性遮蔽部材および圧縮空気噴出手段を包囲する第２カバー部材と、前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第２可撓性遮蔽部材と、前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第２カバー部材の内部空間と連通して第２カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第２貫通孔と、前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第２貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、を具備していて、特に第３・４遮蔽部材と第３・４可撓性遮蔽部材とにより、ショットのキャビネット外への飛び出しを阻止し、さらに第２遮蔽部材と第１遮蔽部材とにより、第２・第１可撓性遮蔽部材へのショットの投射を阻止する。
【０００５】
【実施例】
本発明の一実施例について図１〜図６に基づき詳細に説明する。図１〜図３に示する装置は製品供給口に配設したものであって、棒状製品の進行方向である右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔１を有する第１ガイド部材２と、第１ガイド部材２の右側に配設され製品通過孔を有する第１可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３・３と、複数枚のゴム板３・３の右側に適宜の間隔をおいて配設され製品通過孔を有する第２可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板４・４と、複数枚のゴム板４・４の右側に配設され右方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔５を有する複数枚の板材６・６で成る第１遮蔽部材７と、第１遮蔽部材７の右側に位置してキャビネット８の側壁８ａに貫装され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔９を有する第２ガイド部材１０と、第２ガイド部材１０の右側に配設され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔１１およびショット排出孔１２を有する複数枚の板材１３・１３で成る第２遮蔽部材１４と、前記キャビネット８の左外面に装着され前記第１ガイド部材２が貫装されかつ前記ゴム板３・４および前記第１遮蔽部材７を包囲する第１カバー部材１５と、前記キャビネット８の側壁８ａに形成されかつ前記第１カバー部材１５の内部空間と連通して第１カバー部材１５内のショットを前記キャビネット８内に誘導する第１貫通孔１６と、で構成してある。
【０００６】
そして、前記第１ガイド部材２は、フランジ部２ａで前記第１カバー部材１５の左外面に取り付けてある。また、前記ゴム板３・３・４・４のそれぞれは、棒状製品が通過できるように製品の通過位置を中心に放射状に伸びて製品通過孔を構成する切り込み（図示せず）を有している。また、前記第１遮蔽部材７の複数枚の板材６
・６は、図２に示すように、スペーサー１７を介在して適宜の間隔をおいて重ね合わせ、さらに前記複数枚のゴム板４・４と一緒に、２本のボルト１８・１８およびナット１９・１９により一体的に固定して取り付け台２０に取り付けてあり、取り付け台２０は前記キャビネット８の外面に取り付けてある。また、前記第１・第２遮蔽部材７・１４および第２ガイド部材１０は、熱処理をして表面を硬くしてある
。また、前記第１ガイド部材２は、フランジ部２ａで前記第１カバー部材１５の左外面に取り付けてある。また、前記キャビネット８の内面には、前記第１貫通孔１６へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板５１が取り付けてある。また、前記第１カバー部材１５の天井には蓋５２で閉じた開口５３が設けてある。
【０００７】
また、図４〜図６に示する装置は製品排出口に配設したものであって、前記キャビネット８の内面に装着され前記製品の進行方向である右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２１を有する第３ガイド部材２２と、第３ガイド部材２２の右側に位置して前記キャビネット８の側壁８ａに貫装され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２３およびショット排出孔２４を有する複数枚の板材２５・２５で成る第３遮蔽部材２６と、第３遮蔽部材２６の右側に配設され右方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔２７を有する複数枚の板材２８・２８で成る第４遮蔽部材２９と、第４遮蔽部材２９の右側に配設され製品通過孔を有する第３可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３０・３０と、複数枚のゴム板３０・３０の右側に配設され前記製品に向けて圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段３１と、圧縮空気噴出手段３１の右側に配設され右方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔３２を有する第４ガイド部材３３と、この第４ガイド部材３３が貫装されかつ前記第３・第４遮蔽部材２６・２９、ゴム板３０・３０および圧縮空気噴出手段３１を包囲する第２カバー部材３４と、前記圧縮空気噴出手段３１の右側に配設され前記製品通過孔を有する第２可撓性遮蔽部材としての複数枚のゴム板３５・３５と、前記キャビネット８の側壁８ａに形成されかつ前記第２カバー部材３４の内部空間と連通して第２カバー部材３４内のショットを前記キャビネット８内に誘導する第２貫通孔３６と、で構成してある。
【０００８】
そして、前記第３ガイド部材２２は、フランジ部２２ａで前記キャビネット８の内面に取り付けてある。また、前記複数枚のゴム板３０・３０は、前記ゴム板３・４と同様に、棒状製品が通過できるように製品の通過位置を中心に放射状に伸びて製品通過孔を構成する切り込み（図示せず）を有している。また、前記第４遮蔽部材２９の複数枚の板材２８・２８は、前記第１遮蔽部材７の複数枚の板材６・６と同様に、スペーサー３７を介在して適宜の間隔をおいて重ね合わせ、さらに、前記複数枚のゴム板３０・３０と一緒に、２本のボルト３８・３８およびナット３９・３９により一体的に固定して取り付け台４０に取り付けてあり、取り付け台４０は前記キャビネット８の外面に取り付けてある。また、前記第３ガイド部材２２および前記第３・４遮蔽部材２６・２９は、熱処理をして表面を硬くしてある。また、前記キャビネット８の内面には、前記第２貫通孔３６へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板４１が取り付けてある。また、前記圧縮空気噴出手段３１は、図示しないブロアと連通する圧縮空気貯蔵室４２と、圧縮空気貯蔵室４２の圧縮空気を製品に向けて噴出する隙間４３を前記第４ガイド部材３３とで画成するノズル機構４４とで構成してある。また、前記第２カバー部材３４の天井には蓋４５で閉じた開口４６が設けてある。
【０００９】
このように構成したものは、棒状製品を第１ガイド部材２の製品通過孔１に進入させた後、複数枚のゴム板３・３・４・４、第１遮蔽部材７の板材６・６の製品通過孔５・５、第２ガイド部材１０の製品通過孔９および第２遮蔽部材１４の板材１３
・１３の製品通過孔１１・１１をそれぞれ順に通すことにより、棒状製品をキャビネット８内に入れることができる一方、棒状製品を第３ガイド部材２２の製品通過孔２１に進入させた後、第３・第４遮蔽部材２６・２９の板材２５・２５・２８・２８の製品通過孔２３・２３・２７・２７、圧縮空気噴出手段３１、第４ガイド部材３３の製品通過孔３２および複数枚のゴム板３５・３５をそれぞれ順に通すことにより、棒状製品をキャビネット８から排出させることができる。
【００１０】
そして、キャビネット８内に投射されたショットは、製品の搬入側においては、キャビネット８の外への飛び出しが第２遮蔽部材１４により大部分阻止され、しかも
、第２遮蔽部材１４の製品通過孔１１を通って第２ガイド部材１０の製品通過孔９から飛び出したショットが、第１遮蔽部材７に衝突して大きく減速されるとともに直進しての飛び出しをほとんど阻止され、板材６・６の隙間から落下し、さらに、第１遮蔽部材７の製品通過孔５から飛び出したショットが、複数枚のゴム板４・４に衝突して外部への飛び出しをほぼ完全に阻止される。そして、第２遮蔽部材１４の製品通過孔１１・１１内のショットはショット排出孔１２・１２から、また第１カバー部材１５内に落下したショットは第１貫通孔１６を通ってキャビネット８内にそれぞれ適宜排出される。
【００１１】
一方、キャビネット８内に投射されたショットは、製品の搬出側においては、第３ガイド部材２２の製品通過孔２１を通ったショットが、第３遮蔽部材２６および第４遮蔽部材２９に衝突して大きく減速されるとともに直進しての飛び出しをほとんど阻止され、第４遮蔽部材２９の板材２８・２８の隙間から落下し、さらに第４遮蔽部材２９の製品通過孔２７から飛び出したショットが、複数枚のゴム板３０・３０に衝突して外部への飛び出しを阻止される。また、製品上のショットは圧縮空気噴出手段３１から噴出される圧縮空気により吹き落とされるとともに、複数枚のゴム板３５・３５により掻き落とされ、この結果、投射されたショットは外部への飛び出しをほぼ完全に阻止される。そして、第３遮蔽部材２６の製品通過孔２３・２３内のショットはショット排出孔２４・２４から、また第２カバー部材３４内に落下したショットは第２貫通孔３６を通ってキャビネット８内にそれぞれ適宜排出される。また、圧縮空気噴出手段３１から第２カバー部材３４内に噴出される圧縮空気も、第２貫通孔３６を通ってキャビネット８内に適宜排出される。
【００１２】
なお、前記実施例では、第１〜第４可撓性遮蔽部材として複数枚のゴム板３・３・４・４・３０・３０・３５・３５を用いているが、ブラシ等を用いても同様の作用効果が得られるのはもちろんである。
【００１３】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明よれば、棒状製品の搬入側および搬出側において、投射されるショットがキャビネットの外に飛び出すのをほぼ完全に阻止することができ、しかも、特にシール装置の一部を構成するゴム板またはブラシは、第１・第２遮蔽部材と２段の遮蔽部材により守られているため、早期に摩耗したりすることがなく、さらにショットが製品と一緒に外部に排出されることもないなどの優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例における製品の搬入側を示すー部切欠き断面正面図である。
【図２】図１のＡーＡ矢視図である。
【図３】図１のＢーＢ矢視図である。
【図４】本発明の一実施例における製品の搬出側を示すー部切欠き断面正面図である。
【図５】図４のＣーＣ矢視図である。
【図６】図４のＤーＤ矢視図である。
【符号の説明】
１、 ５、９、１１、２１、２３、２７、３２ 製品通過孔
２ 第１ガイド部材
３、４、３０、３５ ゴム板
６、２５、２８ 板材
７ 第１遮蔽部材
８ キャビネット
１０ 第２ガイド部材
１２、２４ ショット排出孔
１４ 第２遮蔽部材
１５ 第１カバー部材
１６ 第１貫通孔
２２ 第３ガイド部材
２６ 第３遮蔽部材
２９ 第４遮蔽部材
３１ 圧縮空気噴出手段
３３ 第４ガイド部材
３４ 第２カバー部材
３６ 第２貫通孔
Claims (2)
- 棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品供給口に装着された製品用ショットシール装置であって、
前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第１ガイド部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第１ガイド部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第１可撓性遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第１可撓性遮蔽部材の下流側に配設され製品通過孔を有するゴム板またはブラシ構造の第２可撓性遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第２可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第１遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第１遮蔽部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第２ガイド部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第２ガイド部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第２遮蔽部材と、
前記キャビネットの外面に装着され前記第１ガイド部材が貫装されかつ前記第１・第２可撓性遮蔽部材および前記第１遮蔽部材を包囲する第１カバー部材と、
前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第１カバー部材の内部空間と連通して第１カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第１貫通孔と、
前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第１貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、
を具備したことを特徴とする棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置 - 棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおける棒状製品排出口に装着された製品用ショットシール装置であって、
前記キャビネットに装着され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第３ガイド部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第３ガイド部材の下流側に位置して前記キャビネットの側壁に貫装され製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔およびショット排出孔を有する複数枚の板材で成る第３遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第３遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって所要の間隔を置いて並べられるとともに製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する複数の板材で成る第４遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第４遮蔽部材の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第３可撓性遮蔽部材と、
前記製品の進行方向から見て前記第３可撓性遮蔽部材の下流側に配設され前記製品に向けて圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段と、
前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の進行方向へ向かって先細り状を成す製品通過孔を有する第４ガイド部材と、
前記キャビネットの外面に装着され前記第４ガイド部材が貫装されかつ前記第３・第４遮蔽部材、第３可撓性遮蔽部材および圧縮空気噴出手段を包囲する第２カバー部材と、
前記製品の進行方向から見て前記圧縮空気噴出手段の下流側に配設され前記製品の通過孔を有するゴム板またはブラシで成る第２可撓性遮蔽部材と、
前記キャビネットの側壁に形成されかつ前記第２カバー部材の内部空間と連通して第２カバー部材内のショットを前記キャビネット内に誘導する第２貫通孔と、
前記キャビネットの内面に取り付けられて前記第２貫通孔へのショットの逆流を防ぐ遮蔽板と、
を具備したことを特徴とする棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03426798A JP3632818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03426798A JP3632818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216673A JPH11216673A (ja) | 1999-08-10 |
| JP3632818B2 true JP3632818B2 (ja) | 2005-03-23 |
Family
ID=12409401
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP03426798A Expired - Fee Related JP3632818B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | 棒状製品用ショットブラスト設備の製品用ショットシール装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3632818B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN103158076B (zh) * | 2011-12-09 | 2015-09-09 | 江苏星火特钢有限公司 | 球磨抛丸盘条表面处理器 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP03426798A patent/JP3632818B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11216673A (ja) | 1999-08-10 |
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