JP3384511B2 - 棒状製品用ショットブラスト設備のショットシール装置 - Google Patents
棒状製品用ショットブラスト設備のショットシール装置Info
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Description
棒状製品用ショットブラスト設備のキャビネットにおけ
る棒状製品供給口および棒状製品排出口に装着する棒状
製品用ショットシール装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の装置として、実公昭61
ー44780号公報および実公平2ー30223号公報
で開示されるものがある。すなわち、前者は、弾性支持
した筒体の胴部に、帯板バネまたはピアノ線を、筒体の
同壁から筒体の中心線または水平中心面に指向させかつ
筒体の長手方向に適当な間隔をおいて取り付けたもので
あり、また後者は、多数の線材または繊維を板状に束ね
て成るブラシを、2個ずつそれらの先端を突き合わせか
つ直交する方向に指向させて設けたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、このように構
成された従来のショットシール装置では両者共、被処理
品である棒状製品が板バネの先端あるいはブラシの先端
に擦られながら移動されるため、棒状製品の表面に傷が
付き、しかも、板バネ等の先端やキャビネット側の側面
が早期に摩耗するなどの問題があった。本発明は上記の
事情に鑑みてなされたもので、棒状製品の表面に傷を付
けたり、早期に摩耗したりすることがなく、しかもショ
ットの飛び出しを確実に防止することができるショット
シール装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、棒状製品用ショットブラスト設備のキャ
ビネットにおける棒状製品供給口および棒状製品排出口
に装着する棒状製品用ショットシール装置であって、前
記キャビネットの側壁にこの側壁を貫通して固着され、
キャビネット内に向かって先細り状を成す棒状製品通過
用第1貫通孔を有する第1遮蔽部材と、この第1遮蔽部
材に対向して前記キャビネットの外側面に装着され前記
キャビネットに向かって先細り状を成し前記第1貫通孔
にほぼ同心して連通する棒状製品通過用第2貫通孔を有
し相互に適宜の間隔をおいて重ね合わせられ表面が硬い
複数枚の遮蔽板とこれら遮蔽板のうち前記キャビネット
から最も遠くに位置する遮蔽板のキャビネット側に装着
され棒状製品の通過可能な第1切り込みを有する第1ゴ
ム板とで成る第1遮蔽機構と、この第1遮蔽機構に対向
して配設され前記キャビネットに向かって先細り状を成
し前記第2貫通孔にほぼ同心して連通する第3貫通孔を
有する第2遮蔽部材とこの第2遮蔽部材の前記第1遮蔽
機構側に装着され前記棒状製品の通過可能な第2切り込
みを有する第2ゴム板とこの第2ゴム板を保持する押さ
え板とで成る第2遮蔽機構と、前記第1遮蔽機構と前記
第2遮蔽機構の一部を包囲する箱部材と、を具備したこ
とを特徴とする。 【0005】 【作用】このように構成されたものは、棒状製品を第2
遮蔽機構の第3貫通孔に進入させた後、第2・第1遮蔽
機構の第2・第1貫通孔を通すことにより、棒状製品を
キャビネット内に入れることができる一方、上述の行程
とは逆に棒状製品を移動させることにより、棒状製品を
キャビネットから排出させることができる。そして、キ
ャビネット内に投射されたショットは、まず第1遮蔽部
材により、キャビネットの外への飛び出しが大部分防止
され、しかも、第1遮蔽機構により、第1貫通孔から飛
び出したショットが大きく減速されて飛散がほとんど防
止され、さらに第2遮蔽機構により、前記第1遮蔽機構
から飛び出したショットの外部への飛び出しがほぼ完全
に防止される。 【0006】 【実施例】本発明の一実施例について図1および図2に
基づき詳細に説明すると、研掃室を構成するキャビネッ
ト1の側壁1aに、キャビネット1内向って先細り状を
成す棒状製品通過用第1貫通孔2を有する第1遮蔽部材
3が、その側壁1aを貫通して固着してあり、さらに前
記キャビネット1の左外側面には、第1遮蔽機構4が貫
通孔5を有する座部材6を介して装着してある。 【0007】そして、この第1遮蔽機構4においては、
前記第1遮蔽部材3に対向して前記座部材6の表面に装
着されかつ前記キャビネット1に向かって先細り状を成
すとともに前記第1貫通孔2と連通する棒状製品通過用
貫通孔7を有する複数枚の遮蔽板8が、スペーサー9を
介在させて適宜の間隔をおいて重ね合わせかつ前記第2
貫通孔7を前記第1貫通孔2にほぼ同心させて、2本の
ボルト21およびナット22により一体的に固定して設
けてあり、遮蔽板8は、熱処理をして表面を硬くしてあ
る。さらに、前記遮蔽板8のうち左端部の遮蔽板8のキ
ャビネット1側には、図2に示すように、棒状製品が通
過できるように棒状製品の通過位置を中心に放射状に延
びる第1切り込み10を有する第1ゴム板11が装着し
てある。 【0008】また、前記第1遮蔽機構4の左側位置に
は、これと適宜の間隔をおき対向して第2遮蔽機構12
が配設してあり、第2遮蔽機構12は、後述の箱部材1
7に装着され前記キャビネット1に向かって先細り状を
成すとともに前記第2貫通孔7と対向する第3貫通孔1
3を有する第2遮蔽部材14と、第2遮蔽部材14の右
側面に装着されかつ前記第1ゴム板11と同様の棒状製
品通過用の第2切り込み15を有する第2ゴム板16
と、この第2ゴム板を表裏両面から保持する2枚の押さ
え板23とで構成してある。 【0009】また、前記キャビネット1の左外側面に
は、前記第1遮蔽機構4と前記第2遮蔽機構12の一部
を包囲する箱部材17が装着してあり、箱部材17はシ
ョットを前記キャビネット1内に誘導する誘導管18を
備え、さらに蓋19付き点検窓20を有している。 【0010】なお、図1に示すショットシール装置は、
キャビネット1の棒状製品搬入側に装着したものである
が、同様のショットシール装置は、キャビネット1の棒
状製品搬出側にも装着してある。 【0011】このように構成したものは、棒状製品を第
2遮蔽機構12の第3貫通孔13に進入させた後、第1
遮蔽機構4の第2貫通孔7および第1遮蔽部材3の第1
貫通孔2を通すことにより、キャビネット1内に入れる
ことができる一方、上述の行程とは逆に移動させること
により、棒状製品をキャビネット1から排出させること
ができる。 【0012】そして、キャビネット1内に投射されたシ
ョットは、まず第1遮蔽部材3により、キャビネット1
の外への飛び出しが大部分防止され、しかも、前記第1
遮蔽部材3の第1貫通孔2から飛び出したショットが第
1遮蔽機構4の複数枚の遮蔽板8および第1ゴム板11
に衝突して大きく減速されるとともに直進飛び出しがほ
とんど防止されて隙間から落下し、さらに第2遮蔽機構
12により、前記第1遮蔽機構4から飛び出したショッ
トは第2ゴム板16に衝突して外部への飛び出しがほぼ
完全に防止される。また、第1遮蔽機構4に衝突し減速
されて落下したショットは、箱部材17の底部に溜った
後誘導管18によりキャビネット1内に誘導される。 【0013】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、前記キャビネットの側壁にこの側壁を貫通して固着
され、キャビネット内に向かって先細り状を成す棒状製
品通過用第1貫通孔を有する第1遮蔽部材と、この第1
遮蔽部材に対向して前記キャビネットの外側面に装着さ
れ前記キャビネットに向かって先細り状を成し前記第1
貫通孔にほぼ同心して連通する棒状製品通過用第2貫通
孔を有し相互に適宜の間隔をおいて重ね合わせられ表面
が硬い複数枚の遮蔽板とこれら遮蔽板のうち前記キャビ
ネットから最も遠くに位置する遮蔽板のキャビネット側
に装着され棒状製品の通過可能な第1切り込みを有する
第1ゴム板とで成る第1遮蔽機構と、この第1遮蔽機構
に対向して配設され前記キャビネットに向かって先細り
状を成し前記第2貫通孔にほぼ同心して連通する第3貫
通孔を有する第2遮蔽部材とこの第2遮蔽部材の前記第
1遮蔽機構側に装着され前記棒状製品の通過可能な第2
切り込みを有する第2ゴム板とこの第2ゴム板を保持す
る押さえ板とで成る第2遮蔽機構と、前記第1遮蔽機構
と前記第2遮蔽機構の一部を包囲する箱部材と、を具備
したから、従来のこの種の装置のように、棒状製品製品
がショットシール装置によって傷付けられたり、ショッ
トシール装置が早期に摩耗したりすることがなく、しか
もショットの飛び出しを確実に防止することができるな
どの優れた効果を奏する。
である。 【図2】図1のAーA矢視図である。 【符号の説明】 1 キャビネット 1a 側壁 2 第1貫通孔 3 第1遮蔽部材 7 第2貫通孔 8 遮蔽板 10 第1切り込み 11 第1ゴム板 12 第2遮蔽機構 13 第3貫通孔 14 第2遮蔽部材 15 第2切り込み 16 第2ゴム板 17 箱部材 22 押さえ板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】棒状製品用ショットブラスト設備のキャビ
ネットにおける棒状製品供給口および棒状製品排出口に
装着する棒状製品用ショットシール装置であって、 前記キャビネット1の側壁1aにこの側壁1aを貫通し
て固着され、キャビネット1内に向かって先細り状を成
す棒状製品通過用第1貫通孔2を有する第1遮蔽部材3
と、 この第1遮蔽部材3に対向して前記キャビネット1の外
側面に装着され、前記キャビネット1に向かって先細り
状を成し前記第1貫通孔2にほぼ同心して連通する棒状
製品通過用第2貫通孔7を有し相互に適宜の間隔をおい
て重ね合わせられ表面が硬い複数枚の遮蔽板8と、これ
ら遮蔽板8のうち前記キャビネット1から最も遠くに位
置する遮蔽板8のキャビネット1側に装着され棒状製品
の通過可能な第1切り込み10を有する第1ゴム板11
とで成る第1遮蔽機構4と、 この第1遮蔽機構4に対向して配設され、前記キャビネ
ット1に向かって先細り状を成し前記第2貫通孔7にほ
ぼ同心して連通する第3貫通孔13を有する第2遮蔽部
材14と、この第2遮蔽部材14の前記第1遮蔽機構3
側に装着され前記棒状製品の通過可能な第2切り込み1
5を有する第2ゴム板16と、この第2ゴム板16を保
持する押さえ板22とで成る第2遮蔽機構12と、 前記第1遮蔽機構4と前記第2遮蔽機構12の一部を包
囲する箱部材17と、 を具備したことを特徴とする棒状製品用ショットブラス
ト設備のショットシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207894A JP3384511B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 棒状製品用ショットブラスト設備のショットシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19207894A JP3384511B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 棒状製品用ショットブラスト設備のショットシール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0825224A JPH0825224A (ja) | 1996-01-30 |
JP3384511B2 true JP3384511B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=16285277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19207894A Expired - Fee Related JP3384511B2 (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 棒状製品用ショットブラスト設備のショットシール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3384511B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-21 JP JP19207894A patent/JP3384511B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0825224A (ja) | 1996-01-30 |
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