JP3632632B2 - 省スペース型の駐車支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駐車支援装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の後進時に運転者が車両の死角により目標とする場所が見えなくなった場合に、モニタに車両の後方視界を写し出すようにした装置が提案されている。例えば、特公平2−36417号公報には、車両後方を撮影するテレビカメラと、このテレビカメラのとらえた映像を写し出すモニタテレビと、タイヤ操舵角に係る情報信号を出力するセンサと、このセンサからの情報信号に応じてマーカー信号を発生し、テレビ画面上にマーカーを重畳表示させる回路とからなる車両の後方監視モニタ装置が開示されている。この装置では、タイヤの操舵角データとその操舵角に対応する車両の後進方向に沿ったマーカー位置データがROMに蓄積されており、そのときの操舵角に応じた車両の予想後進軌跡がマーカーの列としてテレビ画面上にテレビカメラで撮影された映像に重畳して表示される。
【0003】
このような装置によれば、車両の後進時に後方の道路の状況等の視界と共に操舵角に応じた車両の予想後進軌跡がモニタテレビの画面上に表示されるため、運転者は、後方を振り向くことなくテレビ画面を見たままでハンドルを操作して車両を後退させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば並列駐車や縦列駐車を行う際に、従来の後方監視モニタ装置において、運転者がテレビ画面上で後方の視界と車両の予想後進軌跡とを見ただけでは、どのタイミングでどの程度の操舵角で駐車のための運転操作をすればよいのか判断し難く、駐車時の十分な支援を行うことができないという問題点があった。
また、従来の後方監視モニタ装置では、運転者がテレビ画面を見ながら運転操作を行う必要があるが、運転者は車両周辺への安全確認も行わなければならず、運転者にかかる負担が大きいという問題点もあった。
【0005】
さらに、実際に駐車を行う際には、例えば目標駐車スペースの前方に既に車両が駐車している場合など駐車スペースの周囲に十分な空間がない場合や、目標駐車スペースに到達するまでの経路中に支柱や壁などの干渉物がある場合など駐車工程に使える道幅方向や進行方向のスペースが狭い場合があり、駐車工程に必要なスペースがより少なくて済む駐車支援態様の出現が望まれている。
【0006】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたものであり、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置は、車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に縦列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースに関する情報を提供し、前記第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置であることを特徴とする。
請求項2に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記車両が、基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の後退旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、第4位置へは前記他方向の前進旋回、目標駐車スペースへは前記一方向の後退旋回によってそれぞれ到達することを特徴とするものである
求項に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記車両が、基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の後退旋回、第3位置へは前記一方向の前進旋回、第4位置へは前記他方向の後退旋回、目標駐車スペースへは前記一方向の後退旋回によってそれぞれ到達することを特徴とするものである
【0008】
請求項に記載の省スペース型の駐車支援装置は、車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に縦列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置及び目標駐車スペースに関する案内情報を提供し、前記第1位置、第2位置、第3位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置であることを特徴とするものである。
請求項に記載の省スペース型の駐車支援装置は、請求項に記載の省スペース型の駐車支援装置において、前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の前進旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、目標駐車スペースへは前記他方向の後退旋回によってそれぞれ到達することを特徴とするものである。
【0009】
請求項に記載の省スペース型の駐車支援装置は、車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置、第5位置及び目標駐車スペースに関する案内情報を提供し、前記第1位置、第2位置、第3位置、第4位置第5位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ最小旋回移動により到達する位置であることを特徴とするものである
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0011】
実施の形態1.
図1に縦列駐車に関する省スペース用の駐車支援装置の構成を示す。コントローラ1には、車両のヨー角方向の角速度を検出するヨーレートセンサ2が接続されると共に、これより車両が駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための駐車支援モードスイッチ3が接続されている。さらに、コントローラ1には、運転者に対して運転操作の情報を案内するためのスピーカ4が接続されている。コントローラ1は、図示しないCPUと制御プログラムを記憶したROMと作業用のRAMとを備えている。ROMには、車両のハンドルが最大に操舵されて車両が旋回する場合の最小旋回半径のデータが記憶されると共に縦列駐車時の駐車支援を行う制御プログラムが格納されている。CPUはROMに記憶された制御プログラムに基づいて動作する。コントローラ1は、ヨーレートセンサ2から入力される車両の角速度から車両のヨー角を算出し、車両の旋回角度を算出して駐車運転中の各ステップにおける操作方法や操作タイミングに関する情報をスピーカ4に出力する。
【0012】
図2は、本実施の形態に関する車両の移動態様を模式的に示す図であり、図3は、本実施の形態に対する比較例としての3旋回型の移動態様を模式的に示す図である。まず、図3を基に3旋回型の移動態様について説明すると、車両を目標駐車スペースZに移動させるにあたって、目標駐車スペースZとほぼ平行な位置であって、且つ、目標駐車スペースZの前方にある車両スペースYの後端ラインY1に運転席が並ぶような車両位置を駐車を開始し且つ車両のヨー角の基準となる位置とし、その基準位置Aに車両を停止させる。運転者は、最小旋回すべくハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第1位置B1まで前進させる。次に、第1位置B1から、ハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置B2まで後退させる。さらに、第2位置B2から、ハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を目標駐車スペースZまで後退させる。このようにして、3旋回型の移動によれば、駐車工程に必要なスペースに特に制約がない場合には、少ない旋回回数で車両を目標駐車スペースZまで到達させることが可能である。
【0013】
これに対して、本実施の形態における車両移動態様は図2のような態様となっている。以下、図2に基づいて、本実施の形態に係る省スペース型の駐車支援装置の動作について説明する。なお、目標駐車スペースZと前方車両スペースYとの距離L1は図3の場合の距離L0よりも小さく、目標駐車スペースZの前方の余裕スペースはより狭くなっているものとする。
【0014】
まず、運転者は、目標駐車スペースZとほぼ平行な位置であって、且つ、前方車両スペースYの後端ラインY1に運転席が並ぶような位置に車両を停止させ、その位置で駐車支援モードスイッチ3を作動させる。このスイッチ作動の情報はコントローラ1に伝達され、コントローラ1は、縦列駐車支援用のプログラムを起動させると共に、現在の位置が車両のヨー角の基準となる位置すなわち、基準位置Aであることの設定を行う。次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべく、ハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第1位置C1まで前進させる。この間、コントローラ1にはヨーレートセンサ2からの角速度情報が入力されており、コントローラ1は、最小旋回中、基準位置Aからの車両のヨー角を算出し、第1位置C1に関する情報を提供する。具体的には、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第1位置C1に対応する角度R1とを比較し、車両が第1位置C1に到達した時、又はその前後に、到達情報又は接近・行き過ぎ情報などの駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。また、目的位置に到達した際には、駐車支援情報の1つとして、次の目的位置へのハンドル操作を案内する情報を提供してもよい。
【0015】
運転者は、そのような第1位置C1に関する情報により、車両を第1位置C1に停止させる。次に、運転者は、ハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置C2まで後退させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置C2に対応する角度R2とを比較し、第2位置C2に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第2位置C2に停止させる。以降同様に、運転者は、第2位置C2からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第3位置C3まで後退させ、第3位置C3からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第4位置C4まで前進させ、第4位置C4からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を目標駐車スペースZまで後退させる。また、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作については、上述したように、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置C3、第4位置C4、目標駐車スペースZにそれぞれ対応する角度R3、R4、R5との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。基準位置Aから目標駐車スペースZに至るまでの車両のヨー角の変化について説明すると、本実施の形態では、まず、基準位置Aから角度R1増加し、次に角度R2増加し、角度R3減少し、角度R4減少し、最後に角度R5減少して、基準位置Aに対する目標駐車スペースZでの車両のヨー角が0度になる。すなわち、角度R1+R2=角度R3+R4+R5の関係が成立する。
【0016】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから最小旋回移動によって順次、第1位置C1、第2位置C2、第3位置C3、第4位置C4まで移動して目標駐車スペースZに到達し、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車スペースの周囲スペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。また、ヨー角検出手段としては、ヨーレートセンサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。
【0017】
実施の形態2.
図4に縦列駐車に関する省スペース用の駐車支援装置の構成を示す。コントローラ1には、車両のヨー角方向の角速度を検出するヨーレートセンサ2及び車両の移動距離を検出する距離センサ5が接続されると共に、これより車両が駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための駐車支援モードスイッチ3が接続されている。さらに、コントローラ1には、運転者に対して運転操作の情報を案内するためのスピーカ4が接続されている。
【0018】
次に、本実施の形態に関する省スペース型の駐車態様について、図5を基に説明する。なお、目標駐車スペースZと前方車両スペースYとの距離L2は図3の場合の距離L0よりも小さく、目標駐車スペースZの前方の余裕スペースはより狭くなっているものとする。
【0019】
まず、運転者は、上記実施の形態1と同様な基準位置Aに車両を停止させて、駐車支援モードスイッチ3を作動させる。次に、運転者は、直進移動させるべくハンドルを中立位置にして距離Xだけ前進させ、車両を第1位置D1に移動させる。この間、コントローラ1には距離センサ5により検出された車両の移動距離の情報が入力されており、コントローラ1は、この移動距離情報と、予め入力されている距離Xの値のデータとを比較して、車両が第1位置D1に到達した時、又はその前後に、到達情報又は接近・行き過ぎ情報などの駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。運転者は、そのような第1位置D1に関する情報により、車両を第1位置D1に停止させる。
【0020】
次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべくハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置D2まで後退させる。この間、コントローラ1は、ヨーレートセンサ2からの角速度情報が入力されており、コントローラ1は、最小旋回中、第1位置D1からの車両のヨー角を算出し、第2位置D2に関する情報を提供する。具体的には、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置D2に対応する角度R1とを比較し、車両が第2位置D2に到達した時、又はその前後に、到達情報又は接近・行き過ぎ情報などの駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。また、目的位置に到達した際には、駐車支援情報の1つとして、次の目的位置へのハンドル操作を案内する情報を提供してもよい。
【0021】
運転者は、そのような第2位置D2に関する情報により、車両を第2位置D2に停止させる。次に、運転者は、ハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第3位置D3まで後退させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置D3に対応する角度R2とを比較し、第3位置D3に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第3位置D3に停止させる。以降同様に、運転者は、第3位置D3からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第4位置D4まで前進させ、第4位置D4からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を目標駐車スペースZまで後退させる。また、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作については、上述したように、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第4位置D4、目標駐車スペースZにそれぞれ対応する角度R3、R4との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。
【0022】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから直進前進して第1位置D1に至り、そこから最小旋回移動によって順次、第2位置D2、第3位置D3、第4位置C4まで移動して目標駐車スペースZに到達し、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車スペースの周囲スペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。
【0023】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3に関する省スペース用の駐車支援装置について図6を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図6に示されるように、駐車を行う道路の進行方向前方には柱などの障害物V1が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの前端ラインZ1と障害物V1との間隔は距離L3として限りがあり、駐車工程に使える進行方向前方のスペースが狭くなっているものとする。
【0024】
まず、運転者は、上記実施の形態1と同様な基準位置Aに車両を停止させて、駐車支援モードスイッチ3を作動させる。次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべく、ハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第1位置E1まで前進させる。コントローラ1は、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第1位置E1に対応する角度とを比較し、車両が第1位置E1に到達した時、又はその前後に、上述した実施の形態と同様な駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。運転者は、次に、第1位置E1からハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置E2まで後退させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置E2に対応する角度とを比較し、第2位置E2に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第2位置E2に停止させる。以降同様に、運転者は、第2位置E2からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第3位置E3まで前進させ、第3位置E3からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第4位置E4まで後退させ、第4位置E4からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を目標駐車スペースZまで後退させる。また、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作については、上述したように、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置E3、第4位置E4、目標駐車スペースZにそれぞれ対応する角度との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。
【0025】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから最小旋回移動によって順次、第1位置E1、第2位置E2、第3位置E3、第4位置E4まで移動して目標駐車スペースZに到達し、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車工程に使用する道路の進行方向前方のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。また、ヨー角検出手段としては、ヨーレートセンサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。
【0026】
実施の形態4.
本実施の形態4では、図3に示した車両移動態様と、図6に示した車両移動態様とを選択して実施する。すなわち、図3及び図6に示した車両移動態様においては第1位置が基準位置から右向きの最小旋回移動で到達する点で共通することから、本実施の形態では、まず、図3に示した車両移動態様で駐車支援を行い、車両が図3の位置B1に到達する前に、車両前方の障害物と干渉しそうな場合には、図6に示した省スペース用の駐車支援に切り替える。この切り替えは、車両に障害物検出センサを設けておき、このセンサの検出結果に応じて自動的に行うような態様でもよいし、切り換え手段を設けておき運転者の意思により切り替えられるようにしてもよい。また、図3に示した車両移動態様でも、図6に示した車両移動態様の場合と同様な手法で駐車支援情報の提供を行うものとする。
【0027】
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5に関する省スペース用の駐車支援装置について図7を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図7に示されるように、駐車を行う道路には、道路幅方向に関し基準位置Aを挟んだ目標駐車スペースZと反対側には、壁などの障害物V2が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの道路中央側ラインZ2と障害物V2との間隔は距離L4として限りがあり、駐車工程に使える道幅方向のスペースが狭くなっているものとする。
【0028】
まず、運転者は、上記実施の形態1と同様な基準位置Aに車両を停止させて、駐車支援モードスイッチ3を作動させる。次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべく、ハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第1位置F1まで前進させる。すなわち、本実施の形態では、一旦、目標駐車スペースZ側に車両を傾ける。コントローラ1は、ヨーレートセンサ2を介して算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第1位置F1に対応する角度とを比較し、車両が第1位置F1に到達した時、又はその前後に、上述した実施の形態と同様な駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。運転者は、次に、第1位置F1からハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第2位置F2まで前進させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置F2に対応する角度とを比較し、第2位置F2に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第2位置F2に停止させる。以降同様に、運転者は、第2位置F2からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第3位置F3まで後退させ、第3位置F3からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を目標駐車スペースZまで後退させる。その際、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作についても同様に、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置F3、目標駐車スペースZにそれぞれ対応する角度との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。
【0029】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから最小旋回移動によって順次、第1位置F1、第2位置F2、第3位置F3まで移動して目標駐車スペースZに到達し、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車工程に使用する道幅方向のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。また、ヨー角検出手段としては、ヨーレートセンサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。
【0030】
実施の形態6.
上述した実施の形態は縦列駐車の例であったが、以下、並列駐車の例を説明する。図8は、本実施の形態に関する車両の移動態様を模式的に示す図であり、図9は、本実施の形態に対する比較例としての2旋回型の移動態様を模式的に示す図である。まず、図9を基に2旋回型の移動態様について説明すると、車両を目標駐車スペースZに移動させるにあたって、一対の駐車用白線Wのほぼ中央に収まる目標駐車スペースZとほぼ垂直な位置であって、且つ、一対の駐車用白線Wのうち車両進行方向前方側の白線W1に運転席が並ぶような車両位置を駐車を開始し且つ車両のヨー角の基準となる位置とし、その基準位置Aに車両を停止させる。運転者は、最小旋回すべくハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第1位置G1まで前進させる。次に、第1位置G1から、ハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置G2まで後退させる。さらに、第2位置B2からは、ハンドルを中立状態に戻して車両を目標駐車スペースZまで直進で後退させる。このようにして、2旋回型の移動によれば、駐車工程に必要なスペースに特に制約がない場合には、少ない旋回回数で車両を目標駐車スペースZまで到達させることが可能である。
【0031】
これに対して、本実施の形態における車両移動態様は図8のような態様となっている。以下、図8に基づいて、本実施の形態に係る省スペース型の駐車支援装置の動作について説明する。なお、駐車を行う道路の進行方向前方には柱などの障害物V3が存在している。すなわち、目標駐車スペースZと障害物V3との間隔は距離L5として限りがあり、駐車工程に使える進行方向前方のスペースが狭くなっているものとする。また、駐車支援装置の構成については、図1の場合と同様であるものとする。
【0032】
まず、運転者は、一対の駐車用白線Wのほぼ中央に収まる目標駐車スペースZとほぼ垂直な位置であって、且つ、一対の駐車用白線Wのうち車両進行方向前方側の白線W1に運転席が並ぶような位置に車両を停止させ、その位置で駐車支援モードスイッチ3を作動させる。このスイッチ作動の情報はコントローラ1に伝達され、コントローラ1は、並列駐車支援用のプログラムを起動させると共に、現在の位置が車両のヨー角の基準となる位置すなわち、基準位置Aであることの設定を行う。次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべく、ハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第1位置H1まで前進させる。この間、コントローラ1にはヨーレートセンサ2からの角速度情報が入力されており、コントローラ1は、最小旋回中、基準位置Aからの車両のヨー角を算出し、第1位置H1に関する情報を提供する。具体的には、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第1位置H1に対応する角度とを比較し、車両が第1位置H1に到達した時、又はその前後に、到達情報又は接近・行き過ぎ情報などの駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。また、目的位置に到達した際には、駐車支援情報の1つとして、次の目的位置へのハンドル操作を案内する情報を提供してもよい。
【0033】
運転者は、そのような第1位置H1に関する情報により、車両を第1位置H1に停止させる。次に、運転者は、ハンドルを左側に最大に切った状態で、車両を第2位置H2まで後退させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置H2に対応する角度とを比較し、第2位置H2に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第2位置H2に停止させる。以降同様に、運転者は、第2位置H2からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第3位置H3まで前進させ、第3位置H3からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第4位置H4まで後退させる。また、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作については、上述したように、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置H3、第4位置H4にそれぞれ対応する角度との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。そして、運転者は、車両を第4位置H4まで後退させたら、そこでハンドルを中立位置に戻してそのまま車両を目標駐車スペースZまで直進で後退させる。
【0034】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから最小旋回移動によって順次、第1位置H1、第2位置H2、第3位置H3、第4位置H4まで移動させ、さらに直進後退により目標駐車スペースZに到達させ、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車工程に使用する道路の進行方向前方のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。また、ヨー角検出手段としては、ヨーレートセンサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。
【0035】
なお、第4位置H4から目標駐車スペースZに至る直進後退は、運転者の目視による判断に委ねられているが、この態様に代えて、図4に示されるように駐車支援装置に距離センサを設けておき、距離センサが実際に検出した後退距離と、コントローラ1に予め入力しておいた第4位置H4から目標駐車スペースZまでの距離のデータとを比較し、目標駐車スペースZに関する到達情報又は接近・行き過ぎ情報などの駐車支援情報をスピーカ4を介して同様に提供するようにしてもよい。
【0036】
実施の形態7.
本実施の形態7では、図8に示した車両移動態様と、図9に示した車両移動態様とを選択して実施する。すなわち、図8及び9に示した車両移動態様においては第1位置が基準位置から右向きの最小旋回移動で到達する点で共通することから、本実施の形態では、まず、図9に示した車両移動態様で駐車支援を行い、車両が図9の位置G1に到達する前に、車両前方の障害物と干渉しそうな場合には、図8に示した省スペース用の駐車支援に切り替える。この切り替えは、車両に障害物検出センサを設けておき、このセンサの検出結果に応じて自動的に行うような態様でもよいし、切り換え手段を設けておき運転者の意思により切り替えられるようにしてもよい。また、図9に示した車両移動態様でも、図8に示した車両移動態様の場合と同様な手法で駐車支援情報の提供を行うものとする。
【0037】
実施の形態8.
次に、本発明の実施の形態8に関する省スペース用の駐車支援装置について図10を基に説明する。本実施の形態における駐車支援装置の構成は、図1に示した実施の形態1に関する駐車支援装置の構成と同様である。以下、本実施の形態の駐車支援態様を説明する。なお、図10に示されるように、駐車を行う道路には、道路幅方向に関し基準位置Aを挟んだ目標駐車スペースZと反対側に、壁などの障害物V4が存在している。すなわち、目標駐車スペースZの前端ラインZ4と障害物V4との間隔は距離L6として限りがあり、駐車工程に使える道幅方向のスペースが狭くなっているものとする。
【0038】
まず、運転者は、上記実施の形態6と同様な基準位置Aに車両を停止させて、駐車支援モードスイッチ3を作動させる。次に、運転者は、車両を最小旋回移動させるべく、ハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第1位置J1まで前進させる。すなわち、本実施の形態では、一旦、目標駐車スペースZ側に車両を傾ける。コントローラ1は、ヨーレートセンサ2を介して算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第1位置J1に対応する角度とを比較し、車両が第1位置J1に到達した時、又はその前後に、上述した実施の形態と同様な駐車支援情報をスピーカ4を介して音により知らせる。運転者は、次に、第1位置J1からハンドルを右側に最大に切った状態で、車両を第2位置J2まで前進させる。コントローラ1は、同様に、算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第2位置J2に対応する角度とを比較し、第2位置J2に関する情報をスピーカ4を介して提供する。運転者は、この情報に基づいて車両を第2位置J2に停止させる。以降同様に、運転者は、第2位置J2からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第3位置J3まで後退させ、第3位置J3からハンドルを右側に最大に切った状態で車両を第4位置J4まで前進させ、さらに、第4位置J4からハンドルを左側に最大に切った状態で車両を第5位置J5まで後退させる。また、各位置で車両を停止させるタイミングやハンドル操作については、上述したように、コントローラ1が算出したヨー角と、予めコントローラ1に入力されている第3位置J3、第4位置J4、第5位置J5にそれぞれ対応する角度との比較により提供される駐車支援情報に基づいて、行うものとする。そして、運転者は、車両を第5位置J5まで後退させたら、そこでハンドルを中立位置に戻してそのまま車両を目標駐車スペースZまで直進で後退させる。
【0039】
以上のようにして、本実施の形態では、基準位置Aから最小旋回移動によって順次、第1位置J1、第2位置J2、第3位置J3、第4位置J4、第5位置J5まで移動させ、さらに直進後退により目標駐車スペースZに到達させ、基準位置Aからの車両のヨー角に基づいて、各位置に関する情報が提供されるため、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペース、特に駐車工程に使用する道幅方向のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。また、ヨー角検出手段としては、ヨーレートセンサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。
【0040】
また、第5位置J5から目標駐車スペースZに至る直進後退も実施の形態6と同様に、運転者の目視によってもよいし、あるいは、距離センサを用いた駐車支援情報に基づくものであってもよい。
【0041】
実施の形態9.
本実施の形態9では、上述した実施の形態における駐車支援モードスイッチ3に代えて、図11に示されるようにスイッチモジュール6を有するものである。スイッチモジュール6は、車両が縦列駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための縦列モードスイッチ7と、車両が並列駐車を行うことをコントローラ1に知らせるための並列モードスイッチ8とを備える。これにより、運転者はスイッチモジュール6において縦列か並列かの選択を行うことで、所望の駐車態様に応じた省スペース用駐車支援情報を受けることができる。なお、この縦列モードスイッチ7及び並列モードスイッチ8はいずれも、駐車支援モードスイッチ3と同様な作用として、コントローラ1に対し、駐車支援用のプログラムを起動させると共に、現在の位置が車両のヨー角の基準となる位置すなわち、基準位置Aであることの設定を行う。また、縦列モードスイッチ7及び並列モードスイッチ8の作動によりそれぞれ選択される駐車支援態様としては、縦列駐車の場合、上記実施の形態1〜5の何れでもよく、並列駐車の場合、上記実施の形態6〜8の何れでもよいものとする。
【0042】
実施の形態10.
上述した実施の形態では、車両のヨー角を検出する手段として、ヨーレートセンサが用いられてきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、他の手段でもよい。その一例として、本実施の形態では、図12に示されるようにヨーレートセンサに代えて距離センサ9を用いる。すなわち、本発明の駐車支援装置では、車両の旋回移動は最小半径の旋回であるため、個々の車両に応じて最小旋回半径のデータをコントローラ1に予め入力しておき、距離センサ9を介して旋回時の移動距離が得られれば、最小旋回半径のデータと、弧状の旋回移動距離のデータとから、車両のヨー角の変化量を算出することができる。このように、本実施の形態でも、ヨー角検出手段としては、距離センサという単一のセンサのみで十分であるため、より安価に実施することが可能となっている。また、並列駐車や、実施の形態2の縦列駐車のように、ヨー角検出のためのヨーレートセンサに加えて、直進距離検出のための距離センサも用いるものでは、ヨー角検出及び直進距離検出の双方を距離センサのみで行うようにすることも可能である。
【0043】
その他の実施の形態.
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、以下のような改変を行って実施してもよい。例えば、駐車支援情報を提供する案内手段としては、スピーカ4に限定させず、光や画像などの視覚的情報を提供する手段、あるいは、振動などの触覚的情報を提供する手段であってもよい。また、上記のように、道路の左側に駐車する態様に限定させるものではなく、左右逆側に駐車する場合には操舵操作も左右逆にすることで実施可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、及びに記載の本発明によれば、運転者に大きな負担をかけることなく駐車の際の運転操作を的確に案内することができ、且つ、駐車工程に必要なスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。
請求項2に記載の本発明によれば、特に駐車スペースの周囲スペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。
請求項に記載の本発明によれば、特に駐車工程に使用する道路の進行方向前方のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。
請求項に記載の本発明によれば、特に駐車工程に使用する道幅方向のスペースがより少なくて済む省スペース型の駐車支援を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る省スペース型の駐車支援装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態1に関する車両移動態様を示す図である。
【図3】縦列駐車に関する3旋回型の移動態様を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る省スペース型の駐車支援装置の構成を示す図である。
【図5】実施の形態2に関する車両移動態様を示す図である。
【図6】実施の形態3に関する車両移動態様を示す図である。
【図7】実施の形態5に関する車両移動態様を示す図である。
【図8】実施の形態6に関する車両移動態様を示す図である。
【図9】並列駐車に関する2旋回型の移動態様を示す図である。
【図10】実施の形態8に関する車両移動態様を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態9に係る省スペース型の駐車支援装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態10に係る省スペース型の駐車支援装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 ヨーレートセンサ(ヨー角検出手段)
3 駐車支援モードスイッチ(基準設定手段)
4 スピーカ(案内手段)
7 縦列モードスイッチ(基準設定手段)
8 並列モードスイッチ(基準設定手段)
9 距離センサ(ヨー角検出手段)
A 基準位置
Z 目標駐車スペース

Claims (6)

  1. 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
    前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
    前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
    前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に縦列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースに関する情報を提供し、
    前記第1位置、前記第2位置、第3位置、第4位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置である
    ことを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。
  2. 前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の後退旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、第4位置へは前記他方向の前進旋回、目標駐車スペースへは前記一方向の後退旋回によってそれぞれ到達する
    ことを特徴とする請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置。
  3. 前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の後退旋回、第3位置へは前記一方向の前進旋回、第4位置へは前記他方向の後退旋回、目標駐車スペースへは前記一方向の後退旋回によってそれぞれ到達する
    ことを特徴とする請求項1に記載の省スペース型の駐車支援装置。
  4. 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
    前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
    前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
    前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に縦列駐車用の駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置及び目標駐車スペースに関する案内情報を提供し、
    前記第1位置、第2位置、第3位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ車両の最小旋回移動により到達する位置である
    ことを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。
  5. 前記車両は基準位置から第1位置へは左右の一方向の前進旋回、第2位置へは他方向の前進旋回、第3位置へは前記一方向の後退旋回、目標駐車スペースへは前記他方向の後退旋回によってそれぞれ到達する
    ことを特徴とする請求項に記載の省スペース型の駐車支援装置。
  6. 車両のヨー角を検出するヨー角検出手段と、
    前記ヨー角の基準位置を設定する基準設定手段と、
    前記基準位置に対する所定位置に対応する車両のヨー角を予め記憶すると共にヨー角検出手段により検出されたヨー角と予め記憶されている前記ヨー角とを比較して車両の位置を特定するコントローラと、
    前記コントローラにより特定された車両の位置を基に運転者に駐車支援情報を提供する案内手段とを備え、
    前記案内手段は、前記基準位置から順次到達する、第1位置、第2位置、第3位置、第4位置、第5位置及び目標駐車スペースに関する案内情報を提供し、
    前記第1位置、第2位置、第3位置、第4位置第5位置及び目標駐車スペースは、前記ヨー角検出手段により検出されたヨー角に基づいて互いに外接する円弧のみを組み合わせた軌跡を辿りつつ最小旋回移動により到達する位置であ
    ことを特徴とする省スペース型の駐車支援装置。
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