JP3630631B2 - ヘリコプタ用液体投下装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘリコプタ用液体投下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9はヘリコプタ用液体投下装置の第1の従来例の構成を模式的に示す断面図である。
【0003】
図9において、第1の従来例としてのヘリコプタ用液体投下装置1はヘリコプタから消火用水を投下するために使用されるものである。この液体投下装置1は、ヘリコプタ3の胴体4の下面に取り付けられる水タンク(以下、単にタンクという)2の下面に放液口7が開口し、該放液口7の縁部に該縁部側を支点に揺動して該放液口7を開閉する投下ドア8が配設され、該投下ドア8が、図示されない駆動源に連結されたトルクシャフト13、ベルリンク12、及びリンク9によって開閉駆動されるように構成されている。
【0004】
このように構成された液体投下装置1は、ヘリコプタ3に装着されタンク2内に消火用水を満たした状態で、空中で投下ドア8が開放されると、矢印で示すようにタンク2内の水が放液口7から下方に落下し、それにより消火が行われる。
【0005】
図10はヘリコプタ用液体投下装置の第2の従来例の構成を模式的に示す断面図である。
【0006】
図10において、第2の従来例としてのヘリコプタ用液体投下装置1は、第1の従来例と異なり、投下ドア8が平行四辺リンク61,62により開閉駆動される。その他の点は、第1の従来例と同様である。なお、符号63,64は駆動源に連結されたトルクシャフトを示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第1、第2の従来例において、ヘリコプタ3が地上に在る状態で胴体4の下面と地面6との間に形成される隙間、すなわちグランドクリアランスGは、一般に約50cmと小さい。一方、水タンク2の容量は約500〜1000リットル程度であり、従って、タンク2の厚みはかなり大きくなる。そのため、第1の従来例では、ヘリコプタ3が地上に在る状態ではドア8の先端が地面6に干渉するため、該ドア8が開かない。地上における投下ドア8の開閉は、飛行前の作動点検及びタンクの排水を行う上で重要な機能である。つまり、第1に、この機能が具備されていないタンク2を装着したヘリコプタ3は、事前の作動が確認されないまま任務につくことになり、その結果、任務達成率が低下する可能性がある。第2に、タンク2内の排水を行う場合は、タンク2の給水口に排水ポンプを接続して排水しなければならず、余分な地上設備が必要になる。
【0008】
一方、第2の従来例では、図10に示すように、ドア8を平行四辺形リンク61,62で開閉駆動するので、ドア8を開ける際に、ドア8がタンク2の下面に沿って横方向に移動するため、グランドクリアランスGが小さくても地上においてドア8を開閉することができる。そのため、第1の従来例のような問題は生じない。
【0009】
しかし、このような平行四辺形リンク61,62を採用すると、その機構が複雑であるため、航空機にとって好ましくない液体投下装置1の重量増大及びドア8の開閉機構の信頼性低下を招くという問題がある。
【0010】
また、その他の従来例として、放液口の幅を小さくしてドアの揺動半径を小さくすることにより、地上におけるドアの開閉を可能としているものがあるが、このものでは、放液口の面積が小さくなるため、消火用水を急速に投下することができない。また、この場合に放液口を多数設けて、消火用水の急速投下を可能としたものもあるが、多数の放液口から消火用水を投下すると、投下された消火用水が分散されて霧状化し、消火用水の集中投下が困難になる。そのため、消火用水に増粘剤を混入している。
【0011】
なお、消火用水の集中投下が可能なヘリコプタ用液体投下装置が特開平10−273097号公報に開示されているが、このヘリコプタ用液体投下装置はタンクをヘリコプタの胴体の両側に取り付け、該胴体の下側に可動式の放液ダクトが位置するように構成したもので、放液ダクトの駆動機構が必要なことから、その分重量が増加し、タンクをヘリコプタの胴体の側方に配置するこからタンク容量を大きくできないという問題がある。
【0012】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ヘリコプタの胴下に装着され、重量増大及びドア開閉機構の信頼性低下を招くことなく小さなグランドクリアランスの下でドアの開閉が可能なヘリコプタ用液体投下装置を提供することを第1の目的としている。
【0013】
また、本発明は、ヘリコプタの胴下に装着され、タンク内液体の急速投下及び集中投下が可能でかつ小さなグランドクリアランスの下でドアの開閉が可能なヘリコプタ用液体投下装置を提供することを第2の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る、ヘリコプタ用液体投下装置は、ヘリコプタの胴体に該胴体の下方に位置するよう取り付けられ、下面に壁部を窪ませた凹部が形成されかつ該凹部の側面に放液口が開口してなる、液体を容れるためのタンクと、該タンクの上記凹部の底面に該底面側を支点に揺動して上記放液口を開閉可能なように配設されたドアと、該ドアを開閉駆動するドア開閉駆動手段とを備えたものである(請求項1)。かかる構成とすると、凹部の深さの分だけ投下ドアの揺動の支点が高くなるので、その支点が高くなる分より小さなグランドクリアランスの下で、揺動タイプのドアを地面に干渉しないにように開閉することが可能である。また、揺動タイプであるので構成が簡単であり、そのため、重量の増加やドア開閉機構の信頼性の低下を招くこともない。
【0015】
この場合、上記放液口が、上記凹部の側面の、平面視において対向しかつ略同一高さに位置する部分にそれぞれ開口し、上記ドアが上記放液口のそれぞれに配設されものとしてもよい(請求項2)。かかる構成とすると、2つの放液口から放出される液体が落下しながら1つの水流に収束するため、投下する液体の霧状化が低減される。その結果、タンク内の液体の集中投下が可能となり、増粘剤が不要となる。
【0016】
この場合、上記凹部の側面の放液口が開口した部分が、該凹部内方に傾斜してなるものとしてもよい(請求項3)。かかる構成とすると、2つの放液口から液体が斜め下方に放出されるため、タンク内の液体を早く放出することができる。
【0017】
この場合、上記凹部は、上記タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたときの該胴体の延在方向に延びるように形成され、上記放液口が該凹部の延在方向に沿った両側面に開口してなるものとしてもよい(請求項4)。かかる構成とすると、タンクをヘリコプタに取り付けて使用する際に、タンク内の液体がヘリコプタの進行方向に直角な方向に放出されるため、2つの放液口から放出される液体が、ヘリコプタの移動に影響されることなく合流することができる。
【0018】
この場合、上記タンクが、上記凹部の延在方向に延びる垂直面に対し略対称に形成されてなるものとしてもよい(請求項5)。かかる構成とすると、タンクが左右にアンバランスな状態で装着されることによってヘリコプタの安定性が損なわれるのを防止することができる。
【0019】
また上記の場合、上記タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、該一対の凸部は、該タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたとき該胴体が該一対の凸部の間に位置するように形成されてなるものとしてもよい(請求項6)。かかる構成とすると、凸部の分だけタンクの容量が増加するため、凹部を設けることによるタンク容量の減少を防止することができ、かつタンク内の液体の水頭が増加するため、タンク内の液体を急速に投下することができる。
【0020】
また、上記の場合、上記タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、該一対の凸部は、該タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたとき該胴体が該一対の凸部の間に位置しかつ上記垂直面に対し略対称になるように形成されてなるものとしてもよい(請求項7)。かかる構成とすると、タンクが左右にアンバランスな状態で装着されることによってヘリコプタの安定性が損なわれるのを防止することができる効果に加えて、凹部を設けることによるタンク容量の減少を防止することができかつタンク内の液体を急速に投下することができる。
【0021】
この場合、上記凹部の、該凹部の延在方向に垂直な断面が、略台形に形成され、上記放液口が該凹部の延在方向に沿った両側面の略全面に亘って開口し、該両側面の水平面に対する傾斜角度が略30度であり、かつ該両側面の幅と該凹部の底面の幅とが略同じに形成されてなるものとしてもよい(請求項8)。かかる構成とすると、タンク内の液体を略最速に投下することができる。
【0022】
上記の場合、上記タンクが、上記ヘリコプタの胴体に着脱自在であるものとしてもよい(請求項9)。かかる構成とすると、ヘリコプタを多目的に使用することができる。
【0023】
また上記の場合、上記タンクが上記ヘリコプタの胴体に着脱自在であり、上記一対の凸部の少なくとも一方が、該タンクの他の部分に対し着脱自在であるものとしてもよい(請求項10)。かかる構成とすると、一方の凸部を外してタンクをヘリコプタの胴体の下方に横方向から挿入して該胴体に取り付け、その後、取り外した凸部をタンクに装着することにより、タンクが凸部を有する構造であっても、タンクを容易に胴体に取り付けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
実施の形態
図1は本発明の実施の形態に係るヘリコプタ用液体投下装置の概略の構成を示す平面図、図2は同じく左側面図、図3は同じく正面図である。なお、本明細書において、ヘリコプタ用液体投下装置の方向を、図1〜図3に示すように、ヘリコプタの進行方向を基準として表わしている。
【0025】
図1〜図3において、ヘリコプタ用液体投下装置(以下、単に液体投下装置という)1は、タンク2、投下ドア8A,8B、及びドア開閉駆動手段(13A,13B、31A,31B等)を主要部として構成されている。本実施の形態では、液体投下装置1のタンク2は消火用水を容れるタンクであり、このタンク2が装着されるヘリコプタ3は防災用ヘリコプタである。従ってヘリコプタ3は、単に消防用だけではなく、救急用等、多目的に使用される。
【0026】
タンク2は、扁平な直方体状の基体部2aの上面に、左右の端に沿って延びるように一対の凸部2b,2cが形成され、該基体部2aの下面中央部に前後方向に延びるように凹部14が形成され、それにより、正面視において、幅広の略U字形状を有するように形成されている。タンク2は、ヘリコプタ3を多目的に使用するため、後述するようにヘリコプタ3の胴体4に着脱自在となっている。そして、タンク2は、垂直な中心面101に対し略左右対称に形成され、また、タンク2は、その中心面101がヘリコプタの中心面に略一致するようにヘリコプタ3に取り付けられるよう構成されている。これは、タンク2が左右にアンバランスな状態で装着されることによってヘリコプタ3の安定性が損なわれるのを防止するためである。
【0027】
凹部14はタンク2の基体部2aの下面の壁部を上方に窪ませるようにして形成され、略台形の断面を有し、かつ基体部2aの前後方向の全長に亘るように形成されている。凹部14には、一対の放液口7A,7B及びそれらに対応する投下ドア8A,8Bが配設されている。そして、投下ドア8A,8Bを開閉駆動するトルクシャフト13A,13Bが、基体部2aを前後方向に貫通するようにそれぞれ配設され、該トルクシャフト13A,13Bを回転駆動する駆動源31A,31Bが基体部2aの前面にそれぞれ配設されている。
【0028】
駆動源31A,31Bは、本実施の形態では、周知の油圧式のロータリアクチェータで構成されている。ロータリアクチェータは、切換弁を電気制御信号で開閉することにより回転動作を制御される。
【0029】
一対の凸部2b,2cは、タンク2の基体部2aの上面の壁部を上方に膨出させるようにして形成されている。また、一対の凸部2b,2cは、該一対の凸部2b,2cの内側面と基体部2aの上面とでヘリコプタ3の胴体4の下部を収容可能な凹部60を形成するように形成されている。一対の凸部2b,2cの各々の上面には、複数の吸排気口14と地上給水口26とが設けられている。吸排気口14は、タンク2に消火用水を供給する際にタンク2内の空気を排出しかつタンク2内の消火用水を投下する際に外部の空気をタンク2内に吸入するために設けられている。右側の凸部(以下、右舷凸部という)2cの外側面の前部には自己給水装置15が揺動自在に取り付けられている。また、右舷側凸部2cの前面には、配線ターミナル20が配設されている。配線ターミナル20には、自己給水装置15の電動給水ポンプ及び駆動源31A,31Bへの制御信号線及び給電線等の電気配線(図示せず)が接続されている。
【0030】
配線ターミナル20から導出された電気配線は、ヘリコプタ3の胴体の外面及び内面にそれぞれ配設された電気コネクタ22及び機体側出力プラグ23を介して機内配線32に接続されている。電気コネクタ22は機体側出力プラグ23に対し着脱自在に構成されている。上記機内配線32のうち、駆動源31A,31Bと接続された制御信号線は機内の操縦員室に配設された投下スイッチ28に接続されている。なお、符号42は揺れ防止金具を、符号44はタンク側取付金具をそれぞれ示す。また、符号5は、ヘリコプタの車輪を、符号6は地面を、記号Gはグランドクリアランスをそれぞれ示す。
【0031】
次に、各部の構成を詳細に説明する。
【0032】
図4はタンク及び自己給水装置の詳細な構成を示す部分断面図、図5は投下ドアの開閉機構の詳細な構成を示す断面図である。
【0033】
図4、図5において、タンク2の凹部14は略台形断面を有するように形成されている。つまり、凹部14は、同じ傾斜角度θで内方に傾斜する左右の側面14a,14bと、水平な底面14cを有している。ここで、左右の側面14a,14bの傾斜角度θを約30度とし、左右の側面14a,14bの幅W1と底面14cの幅W2とを略同一寸法とするのが望ましい。この条件の下で、後述するようにタンク2内の消火用水を急速に投下することができるからである。そして、左右の側面14a,14bの略全面に亘って(図1参照)一対の放液口7A,7Bが開口している。該一対の方液口7A,7Bには、それらを開閉する一対の投下ドア8A,8Bが配設されている。左舷側の投下ドア(以下、左舷投下ドアという)8Aの外面はヒンジ9Aによって保持され、該ヒンジ9Aは凹部14の底面14cに固定されている。正確には、凹部14の底面14cにヒンジ9A,9Bの基部を固定するための凹部14dが形成され、この凹部14dの内面に、支点10Aが左舷側の放液口(以下、左舷放液口という)7Aの上端の上方に位置するようにして、ヒンジ9Aが取り付けられている。また、左舷投下ドア8Aの内面にはリンク11Aの一端が接続され、該リンク11Aの他端はベルクランク12Aを介してトルクシャフト13Aに接続されている。一方、右舷側の投下ドア(以下、右舷投下ドアという)8Bの外面はヒンジ9Bによって保持され、該ヒンジ9Bは、凹部14dの内面に、支点10Bが右舷側の放液口(以下、右舷放液口という)7Bの上端の上方に位置するようにして、取り付けられている。また、右舷投下ドア8Bの内面にはリンク11Bの一端が接続され、該リンク11Bの他端はベルクランク12Bを介してトルクシャフト13Bに接続されている。これにより、図4に示す左舷投下ドア7Aが閉じた状態からトルクシャフト13が時計方向に回転すると、ベルリンク12A及びリンク11Aが伸長して左舷投下ドア8Aを押し、それにより、左舷投下ドア8Aは、ヒンジ9Aの支点10A、すなわち凹部の底面14c側を中心に右下方に揺動して、図5に示すように開く。そして、この状態から、トルクシャフト13Aが反時計方向に回転すると、ベルリンク12A及びリンク11Aが縮退して左舷投下ドア8Aを引っ張り、それにより、左舷投下ドア8Aが左上方に揺動して閉じる。一方、右舷投下ドア8Bは、左舷投下ドア8Aと左右対称に動作し、トルクシャフト13Bの反時計方向及び時計方向への回転に応じて開及び閉動作する。なお、駆動源31A,31B(図1参照)は、左舷,右舷投下ドア8A,8Bを同じタイミングで開閉せしめるべく互いの作動タイミングが一致するように構成されている。
【0034】
次に、自己給水装置15について説明する。自己給水装置15は、給水ホース17と、給水ホース17の基端に接続されタンク2の右舷凸部2cの外側面前部に回動自在かつ着脱自在に取り付けられた回転継ぎ手16と、給水ホース17の先端に接続された電動給水ポンプ12とを有している。符号18は、電動給水ポンプ12への電気配線を示し、該配線18は、配線ターミナル20、電気コネクタ22、機体側出力プラグ23、及び機内配線33を介して、操縦員室に配設された自己給水スイッチ(図示せず)に接続されている。なお、タンク2の前面右端部にはタンク2内の液面を表示するサイトグラス25が配設されている。
【0035】
次に、タンク2のヘリコプタ胴体への着脱構造を説明する。図6は、タンクのヘリコプタ胴体への着脱構造を示す図3のA部詳細図である。
【0036】
図3、図6に示すように、タンク2の基体部2aの前面及び後面(図示せず)の上端部の複数の箇所(本実施の形態では2箇所)に、ピン挿入孔を有する板状の連結部44aを備えたタンク側取付金具44がそれぞれ配設されている。また、ヘリコプタ3の胴体4の下面の、上記タンク側取付金具44に対応する位置に、ピン挿入孔を有する板状の連結部43aを備えたヘリコプタ側取付金具43が配設されている。タンク側取付金具44の連結部44aとヘリコプタ側取付金具43の連結部43aとは、タンク2がヘリコプタ3の胴体4に対し所定の位置関係にあるとき双方のピン挿入孔が合わさるように構成されており、その合わさった状態で連結ピン45をピン挿入孔に挿入することにより双方が連結され、それにより、タンク2がヘリコプタ3の胴体4に装着される。逆に、連結ピン45を抜くことにより、タンク2がヘリコプタ3の胴体4から取り外される。
【0037】
また、基体部2aの前面及び後面(図示せず)の上端部の、上記タンク側取付金具44の設置箇所より外側の位置に、一対の揺れ防止金具42が配設されている。揺れ防止金具42は、固定部42aと該固定部42のネジ孔に螺合し回転により該ネジ孔の軸方向に進退する可動部42bとで構成され、該可動部42が基体部2aの上面の略法線方向に進退するように配設されている。可動部42bの先端にはパッド41が配設されており、タンク2がヘリコプタ3の胴体4に装着された状態では、このパッド41が該胴体4に当接するように可動部42bの位置が調整され、それより、タンク2が一対の揺れ防止金具42によって横方向に拘束される。その結果、タンク2の横方向への移動が防止される。
【0038】
次に、タンク2の基体部2aと左舷凸部2bとの接合構造を説明する。図7はタンク2の基体部2aと左舷凸部2bとの接合構造を示す斜視図、図8はタンク2の基体部2aと左舷凸部2bとの接合構造を示す図であって、(a)は図4のB部詳細図、(b)は(a)のC矢視図である。なお、図7では基体部2a及び左舷凸部2bの各本体以外の部材の記載を省略している。
【0039】
図7、図8に示すように、タンク2は、左舷凸部2bが基体部2aとは別体に形成され、該左舷凸部2bを基体部2aに接合させることにより、一体のタンク2が形成されるように構成されている。基体部2aの壁部の接合部52は、外周面側に肉付けした厚肉部に形成され、その上端面が左舷凸部2bの壁部との接合面52aを構成している。接合面52aは矩形の環状に形成されている。そして、接合部52の内周面の先端部にはOリング溝52bが形成され、該Oリング溝52b内にOリング57が配置されている。
【0040】
左舷凸部2bの壁部の接合部50は、基体部2aの接合部52に対応する形状を有し該接合部52の接合面52aに合わさる接合面51aを有する厚肉部51と、該厚肉部51の内周面の下端部に下方に延びるように形成された矩形の短筒状の差込部56とを有している。この差込部56の外周面は基体部2aの接合部52の内周面に嵌合するように形成されている。これにより、左舷凸部2bの差込部56を基体部2aの接合部52の中に差し込むと、左舷凸部2bの接合面51aが基体部2aの接合面52aに当接して該左舷凸部2bが基体部2aに対し下方向に位置決めされ、かつ左舷凸部2bの差込部56の外周面が基体部2aの接合部52の内周面に嵌合して左舷凸部2bが基体部2aに対し横方向に位置決めされる。そして、Oリング57によって接合部におけるタンク2の内部が外部に対しシールされる。
【0041】
さらに、図4、図8に示すように、タンク2の左舷凸部2bの接合部50の外周面の複数の箇所(図4には2箇所のみ示している)に、ピン挿入孔を有する板状の凸部側取付金具53がそれぞれ配設されている。また、タンク2の基体部2aの接合部52の外周面の、上記凸部側取付金具53に対応する位置に、ピン挿入孔を有する一対の板状の連結片54a,54bからなる基体部側取付金具54が配設されている。凸部側取付金具53と基体部側取付金具54とは、左舷凸部2bが基体部2aに接合されたとき双方のピン挿入孔が合わさるように構成されており、その合わさった状態で連結ピン55をピン挿入孔に挿入することにより、双方が連結され、それにより、左舷凸部2bが基体部2aに固定される。逆に、連結ピン55を抜くことにより、左舷凸部2bが基体部2aから取り外し可能となる。
【0042】
次に、以上のように構成されたヘリコプタ用液体投下装置の使用方法及び動作を説明する。
【0043】
図1〜図8において、現在、ヘリコプタ3が地上に在るものとする。この状態で、タンク2を移動台車に載せる。この時、タンク2の左舷凸部2bは取り外しておく。
【0044】
次いで、タンク2を、移動台車ごとヘリコプタ3の胴体4の下側に右方から押し込む。
【0045】
次いで、ヘリコプタ3の胴体4に対するタンク2の位置を合わせ、タンク側取付金具44及びヘリコプタ側取付金具43の連結孔に連結ピン45を差し込んで両取付金具44,43を連結する。
【0046】
次いで、揺れ防止金具42の可動部42bを回転させてそのパッド41をヘリコプタ3の胴体4に当接させ、それにより、タンク2を横方向に拘束する。また、タンク2の左舷凸部2bの接合部50の差込部56を基体部2aの接合部52の中に差し込んで、該左舷凸部2bを基体部2aに接合し、凸部側取付金具53及び基体部側取付金具54の連結孔に連結ピン55を差し込んで両取付金具53,54を連結する。それにより、左舷凸部2bが基体部2aに装着される。このように、本実施の形態では左舷凸部2bが基体部2aに着脱自在になっているので、タンク2が凸部2b,2cを有する構造であっても、タンク2をヘリコプタ3の胴体下面に容易に取り付けることができる。
【0047】
そして、自己給水装置15の回転継ぎ手16をタンク2の側面に装着し、それにより、自己給水装置15をタンク2に取り付ける。さらに、電気コネクタ22をヘリコプタ3の胴体4の機体側出力プラグ23に差し込んで接続する。
【0048】
以上により、タンク2がヘリコプタ3の胴体4に装着される。
【0049】
次いで、ヘリコプタ3の飛行前点検を行う。その際、操縦員室の投下スイッチ28を「ON」にすると、駆動源31A,31Bによってトルクシャフト13A,13Bがそれぞれ時計方向及び反時計方向に回転させられ、この回転にベルリンク12A,12B及びリンク11A,11Bがそれぞれ連動して、左舷,右舷投下ドア8A,8Bがそれぞれ右下方及び左下方に揺動し、それにより、左舷,右舷投下ドア8A,8Bが開く。そして、上記投下スイッチ28を「OFF」にすると、駆動源31A,31Bによってトルクシャフト13A,13Bが上記と逆方向にそれぞれ回転させられて、左舷,右舷投下ドア8A,8Bが閉じる。ここで、本実施の形態では、凹部14の深さの分だけ投下ドア8A,8Bの揺動の支点10A,10Bが高くなるので、その支点10A,10Bが高くなる分より小さなグランドクリアランスの下で、揺動タイプのドアを地面に干渉しないにように開閉することが可能である。また、揺動タイプであるので構成が簡単であり、そのため、重量の増加やドア開閉機構の信頼性の低下を招くこともない。さらに、任務につく前に投下ドア8A,8Bの作動を確認することができるので、任務達成率の低下を防止することができる。また、任務から帰還した際に、投下ドア8A,8Bを開いてタンク2内の排水を行うことができるので、余分な地上設備は不要である。
【0050】
この投下ドア8A,8Bの作動確認の後、タンク2の地上給水口28に消防給水車等を接続して、該タンク2に消火用水を供給する。
【0051】
次いで、ヘリコプタ3を発進させ、火災現場の上空に到達したら操縦員室の投下スイッチを「ON」する。すると、図4に示すように、左舷,右舷投下ドア8A,8Bが開いてタンク2内の消火用水が左舷,右舷放液口7A,7Bから放出され、その2つの放液口7A,7Bから放出された消火用水が落下しながらタンク2の中心面101上で1つの水流に収束し、火焔部又は目標とする地点に投下される。このため、投下する消火用水の霧状化が低減されて消火用水の集中投下が可能であり、増粘剤が不要である。また、タンク2内の消火用水が、2つの放液口7A,7Bから斜め下方に放出されるため、タンク2内の消火用水を急速に投下することができる。また、本実施の形態では、タンク2に左舷,右舷凸部2b,2cが設けられているので、その分タンク2内の消火用水の水頭が増加するため、タンク2内の消火用水をより急速に投下することができる。ここで、これらの効果を具体的数値で示すと、上述したようにタンク2の凹部14の左右の側面14a,14bの傾斜角度θが30度、該側面14a,14bの幅W1と凹部14の底面14cの幅W2とが略同一寸法であるとき(図5参照)、タンク2内に一杯に満たした消火用水を放出するのに要する時間は約3.5秒であった。これに対し、タンク容量及び放液口の開口面積を本実施の形態と同一とし、図9、図10の従来例と同様に、タンク形状を扁平な直方体形状とするとともに放液口をタンク下面に設けた場合、タンク内に一杯に満たした消火用水を放出するのに要する時間は約5秒であった。このように、本発明はタンク内の消火用水の放出時間に関して顕著な効果を奏する。さらに、本実施の形態では、タンク2に左舷,右舷凸部2b,2cが設けられていることにより、凹部14を設けたことによるタンク2の容量の減少が防止されている。
【0052】
また、ヘリコプタ3は自己給水を行うことも可能である。この場合、ヘリコプタ3は、地上ではタンク2に給水しないで発進し、その後、河川や湖の上空に空中停止する。ここで、自己給水装置15はヘリコプタ3が地上に在るときは、図1に示すようにヘリコプタ3の後方斜め下方を向いているが、ヘリコプタ3が発進すると、図1の状態から自重で揺動して、図4に示すように下方に垂れ下がる。そこで、操縦員はこの垂れ下がった自己給水装置15の先端の電動給水ポンプ19を水32の中に突っ込み、操縦員室に配設された図示されない自己給水スイッチを「ON」にする。すると、電動給水ポンプ19が作動して、タンク2内に消火用水が供給される。この自己給水された消火用水は上記と同様に投下される。
【0053】
なお、本実施の形態では、放液口7A,7Bを凹部14の側面14a,14bの全面に設けたが、該側面14a,14bの一部に設けてもよい。この場合、左舷,右舷放液口から放出される消火用水が落下しながら一つの水流に収束するようにするため、左舷,右舷放液口を、左右の側面14a,14bの、平面視において対向しかつ同一高さに位置する部分に、それぞれ設ける必要がある。
【0054】
また、本実施の形態では、本発明を消火用水を容れるタンクに適用する場合を説明したが、本発明は液体を容れるタンクであれば上記と同様に適用することができる。例えば、特定の化学薬品の中和剤を容れるタンクであってもよい。
【0055】
また、本実施の形態では、凹部14をタンク2の前後方向の全長に亘るように形成したが、前後方向の途中に一定長に亘るように形成してもよい。
【0056】
また、本実施の形態では、タンク2の一対の凸部2b,2cのうちの一方を基体部2aに対し着脱自在としたが、双方を着脱自在としても構わない。
【0057】
また、本実施の形態では、タンク2の上面に凸部2b,2cを設けたが、これを省略しても構わない。この場合、凹部14を設けることによるタンク容量の減少を防止するために、タンク2の左右方向の幅を可能な限り増大することが望ましい。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような形態で実施され、以下のような効果を奏する。
(1)より小さなグランドクリアランスの下で、揺動タイプのドアを地面に干渉しないにように開閉することが可能で、かつ重量の増加やドア開閉機構の信頼性の低下を招くこともない。
(2)放液口が、凹部の側面の、平面視において対向しかつ略同一高さに位置する部分にそれぞれ開口し、ドアが放液口のそれぞれに配設されものとすると、投下する液体の霧状化が低減される。その結果、タンク内の液体の集中投下が可能となり、増粘剤が不要となる。
(3)凹部の側面の放液口が開口した部分が、凹部内方に傾斜してなるものとすると、タンク内の液体を早く放出することができる。
(4)凹部は、タンクがヘリコプタの胴体に取り付けられたときの該胴体の延在方向に延びるように形成され、放液口が凹部の延在方向に沿った両側面に開口してなるものとすると、2つの放液口から放出される液体が、ヘリコプタの移動に影響されることなく合流することができる。
(5)タンクが、凹部の延在方向に延びる垂直面に対し略対称に形成されてなるものとすると、タンクが左右にアンバランスな状態で装着されることによってヘリコプタの安定性が損なわれるのを防止することができる。
(6)タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、一対の凸部は、タンクがヘリコプタの胴体に取り付けられたとき胴体が一対の凸部の間に位置するように形成されてなるものとすると、凹部を設けることによるタンク容量の減少を防止することができ、かつタンク内の液体を急速に投下することができる。
(7)タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、該一対の凸部は、タンクがヘリコプタの胴体に取り付けられたとき胴体が一対の凸部の間に位置しかつ上記垂直面に対し略対称になるように形成されてなるものとすると、タンクが左右にアンバランスな状態で装着されることによってヘリコプタの安定性が損なわれるのを防止することができる効果に加えて、凹部を設けることによるタンク容量の減少を防止することができかつタンク内の液体を急速に投下することができる。
(8)凹部の、該凹部の延在方向に垂直な断面が、略台形に形成され、放液口が凹部の延在方向に沿った両側面の略全面に亘って開口し、該両側面の水平面に対する傾斜角度が略30度であり、かつ該両側面の幅と該凹部の底面の幅とが略同じに形成されてなるものととすると、タンク内の液体を略最速に投下することができる。
(9)タンクが、ヘリコプタの胴体に着脱自在であるものとすると、ヘリコプタを多目的に使用することができる。
(10)タンクがヘリコプタの胴体に着脱自在であり、一対の凸部の少なくとも一方が、タンクの他の部分に対し着脱自在であるものとすると、タンクが凸部を有する構造であっても、タンクを容易に胴体に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るヘリコプタ用液体投下装置の概略の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るヘリコプタ用液体投下装置の概略の構成を示す左側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るヘリコプタ用液体投下装置の概略の構成を示す正面図である。
【図4】図1のヘリコプタ用液体投下装置のタンク及び自己給水装置の詳細な構成を示す部分断面図である。
【図5】図1のヘリコプタ用液体投下装置の投下ドアの開閉機構の詳細な構成を示す断面図である。
【図6】タンクのヘリコプタ胴体への着脱構造を示す図3のA部詳細図である。
【図7】タンクの基体部と左舷凸部との接合構造を示す斜視図である。
【図8】タンクの基体部と左舷凸部との接合構造を示す図であって、(a)は図4のB部詳細図、(b)は(a)のC矢視図である。
【図9】ヘリコプタ用液体投下装置の第1の従来例の構成を模式的に示す断面図である。
【図10】ヘリコプタ用液体投下装置の第2の従来例の構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 液体投下装置
2 タンク
2a 基体部
2b,2c 凸部
3 ヘリコプタ
4 胴体
5 車輪
6 地面
7A 左舷放液口
7B 右舷放液口
8A 左舷投下ドア
8B 右舷投下ドア
9A,9B ヒンジ
10A,10B 支点
11,11A,11B リンク
12,12A,12B ベルリンク
13,13A,13B トルクシャフト
14 凹部
14a,14b 側面
14c 底面
14d 凹部
15 自己給水装置
16 回転継ぎ手
17 給水ホース
18 電気配線
19 電動給水ポンプ
20 配線ターミナル
22 電気コネクタ
23 機体側出力プラグ
25 サイトグラス
26 吸排気口
27 地上給水口
28 投下スイッチ
31A,31B 駆動源
32 水面
33 機内配線
41 パッド
42 揺動防止装置
42a 固定部
42b 可動部
43 ヘリコプタ側取付金具
43a 連結部
44 タンク側取付金具
44a 連結部
45 連結ピン
50 接合部
51 厚肉部
51a 接合面
52 接合部
52a 接合面
52b Oリング溝
53 凸部側取付金具
54 基体部側取付金具
55 連結ピン
56 差込部
57 Oリング
60 凹部
61,62 平行四辺リンク
101 中心平面
G グランドクリアランス
W1 側面の幅
W2 底面の幅
θ 側面の傾斜角度

Claims (10)

  1. ヘリコプタの胴体に該胴体の下方に位置するよう取り付けられ、下面に壁部を窪ませた凹部が形成されかつ該凹部の側面に放液口が開口してなる、液体を容れるためのタンクと、
    該タンクの上記凹部の底面に該底面側を支点に揺動して上記放液口を開閉可能なように配設されたドアと、
    該ドアを開閉駆動するドア開閉駆動手段とを備えたヘリコプタ用液体投下装置。
  2. 上記放液口が、上記凹部の側面の、平面視において対向しかつ略同一高さに位置する部分にそれぞれ開口し、
    上記ドアが上記放液口のそれぞれに配設された請求項1記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  3. 上記凹部の側面の放液口が開口した部分が、該凹部内方に傾斜してなる請求項2記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  4. 上記凹部は、上記タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたときの該胴体の延在方向に延びるように形成され、上記放液口が該凹部の延在方向に沿った両側面に開口してなる請求項3載のヘリコプタ用液体投下装置。
  5. 上記タンクが、上記凹部の延在方向に延びる垂直面に対し略対称に形成されてなる請求項4記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  6. 上記タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、該一対の凸部は、該タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたとき該胴体が該一対の凸部の間に位置するように形成されてなる請求項1記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  7. 上記タンクの上面に壁部を膨出させた一対の凸部が形成され、該一対の凸部は、該タンクが上記ヘリコプタの胴体に取り付けられたとき該胴体が該一対の凸部の間に位置しかつ上記垂直面に対し略対称になるように形成されてなる請求項5記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  8. 上記凹部の、該凹部の延在方向に垂直な断面が、略台形に形成され、上記放液口が該凹部の延在方向に沿った両側面の略全面に亘って開口し、該両側面の水平面に対する傾斜角度が略30度であり、かつ該両側面の幅と該凹部の底面の幅とが略同じに形成されてなる請求項7記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  9. 上記タンクが、上記ヘリコプタの胴体に着脱自在である請求項1乃至8のいずれか1つの項に記載のヘリコプタ用液体投下装置。
  10. 上記タンクが上記ヘリコプタの胴体に着脱自在であり、上記一対の凸部の少なくとも一方が、該タンクの他の部分に対し着脱自在である請求項6乃至8のいずれか1つの項に記載のヘリコプタ用液体投下装置。
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