JP3629965B2 - 集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト - Google Patents
集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト Download PDFInfo
- Publication number
- JP3629965B2 JP3629965B2 JP21711098A JP21711098A JP3629965B2 JP 3629965 B2 JP3629965 B2 JP 3629965B2 JP 21711098 A JP21711098 A JP 21711098A JP 21711098 A JP21711098 A JP 21711098A JP 3629965 B2 JP3629965 B2 JP 3629965B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trolley
- brush
- current collecting
- duct
- bus duct
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
- Cleaning In General (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロリーバスダクトの集電用トロリーに付着した、ブラシ摩耗粉やブラシに発生したバリ等の除去に有用な、集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクトの提供に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電気移動機器の給電線としてトロリーバスダクトが使用されている。このトロリーバスダクトは、下面に連続した開口部をもつダクト内に裸導体を絶縁体で支持し、集電用のブラシを備えたトロリーをダクト内に走行可能に装着し、この集電用トロリーを移動体に牽引させつつダクト内で走行させることによって、駆動部を備えた移動体に動力及び制御信号を供給できるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種のものにとって問題となるのは、トロリーバスダクトの導体(電気銅または銅合金)の被集電面に移動体側の集電用トロリーのブラシが摺動した際に生じるブラシ(焼結銅合金)側の摩耗による摩耗粉であり、このブラシの摩耗粉が集電トロリー上に付着、堆積し、集電用トロリーの絶縁特性が低下する。さらには、集電用トロリーの相間短絡を招く恐れがある。
【0004】
この問題を解決するため、定期的に点検、清掃することも行われてはいるが、特に使用頻度が高いラインにおいては、集電用トロリー上に摩耗粉が堆積することは避けられない。
【0005】
また、近年、この種のトロリーバスダクトの動力回路として、従来の100Vに代えて200V(さらには400V)を用いる傾向にあるため、短絡等が発生し易く、短絡等が発生すると被害が大きくなることは避けられない。
【0006】
また、従来、ルート上に集電用トロリー上に堆積した摩耗粉及びブラシに付着した摩耗粉を除去するようなものが無いために、必然的に、移動体の走行により、ルート全周にわたり摩耗粉をばらまくことになり、周囲を汚すことになる。
【0007】
そこで本発明は、ルート上の特定の場所で摩耗粉を除去し、集電用トロリー上の摩耗粉の堆積を防止することのできる集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクトを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、トロリーバスダクト本体において、移動体の摺接に支障を及ぼすことなく、集電用トロリーの摺接する被摺接面に集電用トロリーに付着している導電性摩耗粉を除去する手段;ハケブラシ及び/または研磨ヤスリを付加し、集電用トロリー及びブラシの摩耗粉を除去するように構成したものである。
【0009】
この構成によれば、集電用トロリーの走行により、集電用トロリー及びブラシに付着した摩耗粉がその集電用トロリーの走行だけで自動的に除去されて、集電用トロリー上に摩耗粉が堆積するのを低減でき、集電用トロリーの絶縁性能の低下、集電用トロリーの相間短絡を防止することができる。
【0010】
また、移動体の集電用トロリーの摺接に支障を及ぼすことなく、トロリーバスダクト内に設けた研磨ヤスリにより、ブラシの摺接により発生したブラシのバリやブラシに付着した摩耗粉を除去することができる。
【0011】
さらに、ハケブラシを保持する清掃ユニット及び/または研磨ヤスリを保持する研磨ユニットとして、これを着脱可能とすることにより、清掃ユニット及び/または研磨ユニットを定期的に点検、清掃することにより、上記目的を達成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。
【0013】
図1は、本発明による集電用トロリー清掃部付きトロリーバスダクトの実施の形態を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)は断面図である。
【0014】
図2は、図1のトロリーバスダクトの清掃ユニット部を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)断面図である。また、図3は、図1のトロリーバスダクトの研磨ユニット部を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)断面図である。
【0015】
この集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト1は、図1に示すように、ダクト内に清掃ユニット2及び研磨ユニット5が設置されている。
【0016】
この清掃ユニット2は、トロリーバスダクトの集電面の形状(フラット状)に似た形状を持つ摺接部分2a及びこの摺接部分2aの間に、長さ方向に設けられた清掃部分を有する摩耗粉除去部2bが形成されている。この清掃ユニット2の摺接部分2aは、その表面高さはトロリーバスダクト導体の集電面と同一高さに設定されている。
【0017】
摩耗粉除去部2bには、トロリー8に設けられている相間の溝に嵌合する位置に、走行方向にハケブラシ3aを内蔵した絶縁体のブラシホルダー3bが埋め込まれている。また、摺接部分2aは絶縁体で形成され、走行方向と直角方向に溝4が設けられている。
【0018】
研磨ユニット5には、トロリーバスダクトの集電面の形状(フラット状)に似た形状を持つ摺接部分5a及びこの摺接部分の間に、走行方向にバリア5bが設けられている。摺接部分5aは、絶縁体で形成され、トロリー8のブラシ10が摺接する部分に研磨ヤスリ6が埋め込まれている。この研磨ユニットの摺接部分5aは、その表面高さはトロリーバスダクト導体11の集電面と同一高さに設定されて、走行方向と直角方向に溝7が設けられている。
【0019】
清掃ユニット2及び研磨ユニット5は、トロリーバスダクト上面に設けた開口部9へ着脱可能なように取付けてある。即ち、図示するように、ユニットの上部にダクトカバーを設け、このダクトカバーでトロリーバスダクトの上面開口を塞ぐようにし、適宜ねじ止めしている。
【0020】
したがって、集電用トロリーブラシ10の摺接によりトロリー8に付着、堆積した導電性摩耗粉は、移動体の走行により、ハケブラシ3aによりかき落とされ、また、ブラシ10のバリやブラシに付着した摩耗粉は、研磨ヤスリ6により研磨され、トロリー8上に堆積することはなく、ダクト下方へ落とされるため、絶縁性能の低下、短絡は生じない。ハケブラシ3aとしては、豚毛、馬毛、ナイロンブラシ、研磨剤入りナイロンブラシなどが使用できる。
【0021】
ハケブラシ3aを設けたことにより、移動体のトロリー8がハケブラシ3aの上を通過することにより、トロリー8の相間に付着、堆積した摩耗粉は、ハケブラシ3aで払い落とされる。この結果、トロリー8上に摩耗粉が堆積することはなく、絶縁性能の低下、短絡は生じない。また、ルート全周にわたり摩耗粉をまきちらし周囲を汚すことも無い。
【0022】
研磨ヤスリ6としては、例えば、機械仕上げ用手仕上げヤスリ(油目仕上げ用)などが使用できる。
【0023】
研磨ヤスリ6を設けたことにより、移動体の集電用トロリーブラシ10が研磨ヤスリ6の上を通過することにより、ブラシ10のエッジ部に発生したバリやブラシ集電面に付着した摩耗粉は、研磨ヤスリ6で払い落とされる。この結果、ブラシ10のバリやブラシ集電面に付着した摩耗分が集電に悪影響を与えたりすることはなくなる。
【0024】
清掃ユニット2及び研磨ユニット6は、ダクト上面に設けた開口部9から着脱可能なようにネジ止めすることにより、定期的に清掃ユニット2及び研磨ユニット5を点検、清掃、交換すれば良く、トロリーバスダクト全体のメンテナンスの手間が省ける。
【0025】
清掃ユニット2の摺接部分2aは、樹脂等の絶縁体で形成され、かつ、走行方向と直角方向に溝4が形成されている。さらに、ハケブラシ3aは絶縁性の材料であり、絶縁体のブラシホルダー3b内に収納されているため、摺接部分2aに摩耗粉が付着したとしても導体間で短絡することはない。また、集電用トロリー走行時には、ブラシホルダー3bが、集電用トロリーのブラシ10間に位置し、絶縁バリアの役目となり、相間短絡することはない。
【0026】
研磨ユニット5の摺接部分5aには、相間バリア5bが設けられているとともに走行方向と直角方向には溝7が設けられているため、摺接部分に摩耗粉が付着しても相間短絡することはない。
【0027】
尚、図1のように、ユニット(清掃ユニット)では、トロリーバスダクト導体が分断されるので、ユニットを跨いでトロリーバスダクト導体をケーブル等で連絡しておくと良いものである。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明は、トロリーバスダクトの集電用トロリーが摺接する部位に集電用トロリーの摩耗粉、ブラシバリ等を除去する摩耗粉除去部及び研磨ブラシ部を設けた構成にしたので、集電用トロリー上に付着、堆積した摩耗粉及びブラシに発生したバリや摩耗粉を集電用トロリーの走行に付随して自動的に除去することができ、摩耗粉が集電用トロリーに付着、堆積するのを低減する。この結果、集電用トロリーの絶縁性能の低下、短絡を防止することができる。
【0029】
さらに、メンテナンス周期を長くすることができるほか、摩耗粉除去部及び研磨ブラシ部をユニット構造とし、着脱可能とすることにより、メンテナンス作業がさらに容易になる。
【0030】
さらに、清掃ダクト部で集電用トロリー上に付着した摩耗粉が、落とされるため、ルート全周にわたり摩耗粉をまきちらすことがなく、清掃ダクト部周辺のみ清掃を行えばよい。また、清掃ダクト部に吸引装置等を設けて摩耗粉を吸引すればよく、メンテナンス作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるトロリーバスダクト用トロリー清掃ダクトの実施の形態を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)は断面図である。
【図2】図1のトロリーバスダクト用トロリー清掃ダクトの清掃ユニット部を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)は断面図である。
【図3】図1のトロリーバスダクト用トロリー清掃ダクトの研磨ユニット部を示すもので、(イ)は平面図、(ロ)は正面図、(ハ)は断面図である。
【符号の説明】
1 清掃用ダクト
2 清掃ユニット
2a 摺接部分
2b 摩耗粉除去部
3a ハケブラシ
3b ブラシホルダー
4 溝
5 研磨ユニット
5a 摺接部分
5b バリア
6 研磨ヤスリ
7 溝
8 集電用トロリー
9 開口部
10 ブラシ
11 導体
Claims (2)
- 下面に連続した開口部をもつダクト内に裸導体を絶縁物で支持し、集電用トロリーを装着することによって移動用機器に電気を供給するトロリーバスダクトにおいて、ダクト内の導体が位置する部位の一部に導体と集電用トロリーのブラシの摺接によって生じ、集電用トロリー上に付着、堆積した導電性摩耗粉を除去するためのハケブラシを清掃ユニットに保持させて設け、この清掃ユニットをダクト上面から着脱可能にした、集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト。
- 下面に連続した開口部をもつダクト内に裸導体を絶縁物で支持し、集電用トロリーを装着することによって移動用機器に電気を供給するトロリーバスダクトにおいて、ダクト内の導体が位置する部位の一部に導体と集電用トロリーブラシの摺接によって生じ、集電用トロリーブラシ上に形成されたバリ及びブラシに付着した摩耗粉を除去するための研磨ヤスリを研磨ユニットに保持させて設け、この研磨ユニットをダクト上面から着脱可能にした、集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21711098A JP3629965B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21711098A JP3629965B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000043620A JP2000043620A (ja) | 2000-02-15 |
JP3629965B2 true JP3629965B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=16699015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21711098A Expired - Fee Related JP3629965B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3629965B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111332158A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-06-26 | 湖南华品轨道交通有限公司 | 分段绝缘器及接触轨系统 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP21711098A patent/JP3629965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111332158A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-06-26 | 湖南华品轨道交通有限公司 | 分段绝缘器及接触轨系统 |
CN111332158B (zh) * | 2020-03-10 | 2021-08-17 | 湖南华品轨道交通有限公司 | 分段绝缘器及接触轨系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000043620A (ja) | 2000-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1163088A (zh) | 清扫扫帚 | |
CN209737196U (zh) | 电池供电的长杆打磨机 | |
JP3629965B2 (ja) | 集電用トロリー清掃部付トロリーバスダクト | |
CN106889953B (zh) | 清洁设备 | |
CN210753932U (zh) | 自动除尘装置及太阳能电池生产设备 | |
CN211606267U (zh) | 便于清洁发电机滑环的发电机调节器 | |
CN212601164U (zh) | 一种汽车暖风芯体高效修整装置 | |
CN205583351U (zh) | 一种滑触线内部除尘的装置 | |
CN108981556B (zh) | 一种受电弓滑板磨损检测装置及其检测方法 | |
CN211508415U (zh) | 一种新型电网线路清扫装置 | |
CN215272512U (zh) | 地板清洗车 | |
CN114833705A (zh) | 一种用于对铜线表面光泽进行处理的加工装置 | |
CA1109514A (en) | Brush apparatus | |
CN208575001U (zh) | 一种电子元件表面异物清除设备 | |
JP2605756Y2 (ja) | トロリーシュー構造 | |
CN218525863U (zh) | 一种用于门式起重机的防尘滑触线 | |
CN205022556U (zh) | 防溅式电动打蜡机 | |
CN215562233U (zh) | 一种道路扫路车的扫刷防护装置 | |
CN212156281U (zh) | 一种便于移动的抱闸发电机 | |
CN217094879U (zh) | 一种玻璃印前去静电除尘装置 | |
JPS59201601A (ja) | 電車の集電装置 | |
CN217914231U (zh) | 数控机床铁屑收集器 | |
CN217141512U (zh) | 一种手机保护壳模具清洁装置 | |
CN219359174U (zh) | 一种铸件打磨机清理结构 | |
JPH09301018A (ja) | トロリー線用絶縁セクション |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040521 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081224 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091224 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101224 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111224 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |