JP3629781B2 - 下水汚泥のオゾン処理方法及び処理装置 - Google Patents

下水汚泥のオゾン処理方法及び処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光度計もしくはpH計を用いて下水汚泥のオゾン処理を行うことによって効率的に殺菌、脱臭及び脱色処理を行うようにした処理方法と装置に関し、特に集約処理における汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌をオゾンを用いて殺菌することにより、施設の腐食とか悪臭をなくすとともに汚泥の濃縮性を高めることができるオゾン処理方法及び処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の生活水準の向上とか下水排除方式の変遷と整備の進捗に伴って下水処理場に流入する下水中の有機物濃度が増加しており、そのため濃縮装置における汚泥の腐敗が進行して濃縮性が低下し、後続する汚泥処理システムの処理効率の低下とか返流水による水処理システムへの有機物負荷増大を引き起こす要因となっている。
【0003】
更に下水道の普及に伴って下水処理水量も年々増加しており、汚泥の発生量もほぼ同じ比率で増加している(1992年度下水道年鑑,水道産業新聞社発行を参照)。この汚泥の処理は処分地の制約条件が大きい大都市のみならず、中小都市の場合でも大きな問題となる。
【0004】
他方で都市下水処理場における水処理施設で発生した余剰汚泥とか最初沈澱池で発生した生汚泥は、水処理施設の系外に引き抜かれて汚泥処理施設に輸送され、濃縮,消化,脱水等の工程を経て最終処分が行われる。特に大都市圏においては、人口の集中等の要因により複数の下水処理場が近接している場合が多く、これら各下水処理場の発生汚泥を一カ所に集中して汚泥の集約処理を行うことによって汚泥処理時間を短縮し、且つ汚泥処理コストを低くすることができる。
【0005】
汚泥処理の各種方法を図19に基づいて説明すると、(1)は生汚泥を濃縮,消化後に最終処分もしくは天日乾燥を経て最終処分する方法、(2)は生汚泥を濃縮後に調整、もしくは消化,調整後に機械脱水し、コンポスト化してから最終処分する方法、(3)は生汚泥を濃縮後に調整、もしくは消化,調整後に機械脱水し、最終処分もしくは乾燥,焼却してから最終処分する方法、(4)は生汚泥を濃縮,熱処理後に機械脱水し、焼却してから最終処分する方法、(5)は生汚泥を濃縮,湿式酸化後に機械脱水してから最終処分する方法である(下水道施設設計指針と解説−第423ページ,1984年版,(社)日本下水道協会発行を参照)。
【0006】
上記集約処理を行うには、各処理場にて発生する汚泥を集中汚泥処理場に輸送する必要があり、その輸送方法としてはトラック輸送、船舶輸送、パイプ輸送等が考えられる。集約処理の長所は、▲1▼汚泥処理施設のスケールメリット、▲2▼環境対策の集約化、▲3▼エネルギー回収の効率化、▲4▼維持管理費のコスト低減、▲5▼汚泥の資源化の向上等が挙げられる。
【0007】
濃縮装置の運転の良否は、後続の汚泥処理システムのみならず、水処理システムにも影響を与える。例えば汚泥量は含水率によって著しく左右されるので汚泥を濃縮して減量することは以後の処理過程での施設の容量が節約されるという効果を生む。含水率99%の汚泥を含水率96%に濃縮すると汚泥量は1/4になる。特に濃縮が十分に行われない場合には、消化処理するために多量の熱を必要とし、消化日数にも影響を与える。更に濃縮汚泥を直接脱水する場合の脱水性が悪化する。
【0008】
汚泥濃縮タンクでの固形物回収率が低いと、分離液中に多量のss(浮遊物質)成分が含まれ、水処理施設に影響を与えることがある。汚泥の濃縮には重力式,浮上式及び遠心濃縮式があり、一般に重力式が多用されているが、近時は汚泥の沈降性及び濃縮性が悪くなってきており、特に夏季には濃縮汚泥の濃度低下とか汚泥の一部が浮上して固形物回収率が低下することがある。そこで先ず重力式を用いて沈降性が悪くなってきたときに余剰汚泥だけを浮上式又は遠心濃縮する方法も考えられるが、2種類の汚泥濃縮タンクを設けると維持管理が複雑になって不経済であるという問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
汚泥の集約処理方法の場合、パイプ輸送等による輸送管内は嫌気状態となり、嫌気性微生物の繁殖等によって下水汚泥の腐敗の進行が早くなる上、輸送管内の沈積物等が下水汚泥の腐敗や変質を進める要因になり、汚泥の腐敗や変質が進むことによって集中汚泥処理時に汚泥の沈降性とか脱水性が悪化してしまい、集約後の汚泥処理を安定に行うことが困難となって濃縮、脱水等の汚泥処理工程において悪臭の発生量が増加し、作業環境が悪化するという問題点が発生する。
【0010】
更に汚泥中に生息するバクテリア等の微生物群の種類とか勢力は処理工程での環境に大きく左右され、消化槽を除いてほとんど人為的操作を施すことができない。従って硫酸塩還元菌等の作用による汚泥の腐敗現象が発生する等の問題点が生じ易く、このことが汚泥の有効利用をはかる上での障害になっている。
【0011】
又、下水汚泥のパイプ輸送を行う場合には、輸送中の圧送区間で嫌気状態になった汚泥を含む汚水が圧送区間が終了した地点で硫化水素ガスを発生し、下水管の腐食を起こした例が報告されている(下水管生物腐食の原因と対策(1)−腐食の現状と沈殿物からの硫化水素生成−,下水道協会誌Vol27,No316参照)。
【0012】
上記に対処して、汚泥腐敗の主な原因である嫌気性微生物を過酸化水素とか次亜塩素酸ナトリウム等の化学薬品を用いて不活性化する方法があるが、効果上の問題点がクリヤされていないので実用化には至っておらず、実際には送泥管を洗浄する手段が用いられているにすぎない(汚泥の腐敗抑制による重力濃縮タンクの機能改善に関する調査、日本下水道時事業団技術開発部報1985,送汚泥に伴う汚泥性状の変化の実態及び腐敗抑制のための調査、東京都下水道局1992参照)。
【0013】
更に嫌気性微生物のなかでも硫酸塩還元菌は前記したように施設の腐食とか悪臭発生の原因となる硫化水素を発生する。従って汚泥中に生息する硫酸塩還元菌数を迅速に計測することが可能ならば汚泥の腐敗能力を知ることができる。しかし硫酸塩還元菌数の計測には通常10日程度の日数を要するため、腐敗状況をオンライン等で同時にモニタリングすることはできない。
【0014】
そこで本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌をオゾンを用いて殺菌することによって施設の腐食とか悪臭をなくすとともに、汚泥の濃縮性を高め、且つ汚泥の腐敗状況をモニタリングすることができるオゾン処理方法及び処理装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために、下水汚泥をオゾン処理反応槽に流入して、オゾンガスを汚泥中に放散することによって殺菌、脱臭及び脱色処理を行うようにした下水汚泥のオゾン処理において、前記オゾン処理が終了した汚泥の色を指標として、汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌の殺菌作用と、施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量をコントローラにより演算し、該コントローラの出力に基づいてオゾン発生機の駆動を制御するようにした下水汚泥のオゾン処理方法と装置を提供する。
【0016】
嫌気性細菌である硫酸塩還元菌からの硫化水素ガスの発生を抑制するために、光の三刺激値Yが50以上になるようにオゾン処理を行う。測定された光の三刺激値Yから硫酸塩還元菌数を推定することが可能である。
【0017】
更に請求項4により、オゾン発生機から得られるオゾンガスを送泥管もしくは下水管の圧送ポンプの出力側に供給し、該送泥管もしくは下水管からサンプルとして引き抜いた汚泥を光度測定装置に送り込み、この光度測定装置で測定された光度を指標として、汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌の殺菌作用と、施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量をコントローラにより演算し、該コントローラの出力に基づいてオゾン発生機の駆動状態を制御するオゾン処理方法を提供する。
【0019】
かかる下水汚泥のオゾン処理方法と装置によれば、前記オゾン処理が終了した汚泥の色を指標として嫌気性細菌の殺菌作用と施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量がコントローラで演算され、該コントローラの出力に基づいてオゾン発生機の駆動が制御される。この時に三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することにより、硫酸塩還元菌数が瞬時に測定できるので、オゾンによる殺菌過程をオンラインで同時にモニタリング可能であり、適量なオゾンを用いて処理する制御が可能となる。オゾン処理の際に汚泥の腐敗を防止するためには、三刺激値Yが50になるように制御すればよい。
【0020】
特に汚泥をオゾン処理すれば48時間(最大送泥時間+時間重力濃縮槽の平均滞留時間+α)の間は施設の腐食とか悪臭の発生及び濃縮槽における汚泥の腐敗が抑制される。特に汚泥の腐敗と変質による沈降性とか脱水性が良好に保持される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明にかかる下水汚泥のオゾン処理方法及び処理装置の具体的な実施例について説明する。汚泥の処理方式は該汚泥の最終処分によって種々の方式があるが、本実施例では濃縮の前段にオゾン処理を行い、汚泥の腐敗防止をはかってから以後の処理に移行する。即ち、ステップを簡単に説明すると、「汚泥のオゾン処理」,「輸送」,「濃縮処理」,「脱水処理」,「焼却処理」,「最終処分」となる。
【0023】
上記第1のステップでオゾンにより汚泥を処理することにより、汚泥は黒褐色から白灰色になる。この色の変化は後に説明するように硫酸塩還元菌の殺菌と相関があり、この色の変化からオゾン量の制御を実施することにより、効果的に硫酸塩還元菌が殺菌され、かつ適切なオゾン量で処理を行って汚泥の腐敗を防止することができる。
【0024】
上記の硫酸塩還元菌とは、無酸素の状態で有機物を硫酸塩中の酸素によって酸化し、これによってエネルギーを得ている絶対嫌気性菌である。硫酸塩は還元されて硫化水素となり、この硫化水素が金属とかコンクリート等の施設を腐食したり水生の動植物に被害を与え、悪臭を発生する主原因となる。
【0025】
図1は本発明の第1実施例にかかる汚泥処理システムの概要図であり、主要な構成要素を説明すると、1はオゾン処理反応槽、2はオゾン注入部、2aはオゾン処理反応槽1の上壁を貫通して嵌入された反応管、3はオゾン発生機、4は排オゾン処理装置、5は光度測定装置、6はコントローラである。
【0026】
汚泥は汚泥供給ポンプPにより密閉型のオゾン処理反応槽1に送り込まれ、オゾン発生機3で得られたオゾンガスがオゾン加圧供給ポンプPによりオゾン注入部2に供給される。オゾン処理反応槽1内に貯留された汚泥は、汚泥循環ポンプPの駆動に伴って循環経路10を経由して一定流量だけオゾン注入部2まで引き上げられ、同時にオゾン発生機3から送り込まれたオゾンガスを吸引しながら該オゾンガスともに反応管2a内を下降流として流れるが、この下降時の混合作用によりオゾンガスと汚泥とが充分に接触する。反応に使われずに排出されるオゾンガスは排オゾン処理装置4で基準値以下に分解処理されてから大気中に放散される。
【0027】
図1の汚泥処理システムによれば、オゾン処理反応槽1に送り込まれる汚泥を連続的にオゾン処理することができる。特に反応管2a内に注入されたオゾンガスは、下降する汚泥液流量とのバランスによって均一な気泡となってから汚泥と接触しながら流下し、汚泥とオゾンガスとの混合液はオゾン処理反応槽1内の底壁近傍まで深く潜入することによって槽内の汚泥の撹拌作用をもたらしてオゾン反応の進行が促進される。
【0028】
オゾン処理が終了した汚泥液は引抜ポンプP4によって引き抜かれて濃縮工程などの次工程に送られる。P5はサンプリングポンプであって、オゾン処理が終了した液の一部をサンプリングして光度測定装置5に送り込む。そして光度測定装置5で測定された光度がコントローラ6に入力される。測定の終了したサンプルはオゾン処理反応槽1に戻される。コントローラ6は測定された光度をもとにして注入オゾン量を計算し、オゾン発生機3に制御出力信号6aを発して注入オゾン量を決定する。
【0029】
図2の概略図により光度測定装置5の測定原理を説明すると、タングステンランプ11から発した光はデビス−ギブソンフィルタ12を通って標準光源となり、コリメートレンズ13により平行光線となってから集光レンズ14により積分球15中の汚泥試料16に照射される。この汚泥試料16を通過した光と汚泥試料16によって散乱した光が積分球15により受光部17に集積される。
【0030】
受光部17では集積された光がYフィルタ18を通過してセンサ19で三刺激値Yが測定される。この三刺激値Yによって汚泥試料16の色が判断され、例えば汚泥試料16が真黒の時にはY=0,真白の時にはY=100となる。
【0031】
図2では汚泥試料16の色を測定する装置例を示したが、色の正確な測定には汚泥試料16に吸収された光以外のすべての光を測定し、汚泥の色を判断する指標は三刺激値以外にE550等の汚泥の色と相関のある他の指標を用いることも可能である。
【0032】
以下に本第1実施例の基礎となる各種実験例を説明する。先ず都市下水から得られた汚泥試料についてオゾン処理実験とオゾン放置実験及び沈降実験を実施した。オゾン処理実験は殺菌と濃縮性の改善を目的としており、汚泥放置実験はオゾン処理汚泥の腐敗防止効果を把握することを目的としている。
【0033】
オゾン処理は図3に示す半回分式で行った。即ち、オゾン発生機3で得られるオゾンガスの濃度をオゾン濃度計20で計測し、次に流量計21を介して反応槽22の底壁近傍に配置した散気管23から試料水中に放散して、温度計23,ORP計24,pH計25によって温度とORP(酸化還元電位)及びpHを連続的に測定した後、サンプル取出口30からサンプリングして殺菌効果に関する分析試験に供した。オゾンガスは脱泡槽26から流量計27,オゾン濃度計28を経由して排オゾン処理装置4に導いている。
【0034】
図4は汚泥放置実験装置例を示し、三角フラスコ31内に試料汚泥を入れて撹拌子32を用いて撹拌し、発生した気体を飽和食塩水33を満たしたガスホルダ34に導いてトラップした。実験に使用した汚泥はオゾン処理した汚泥とオゾン未処理の生汚泥とし、48時間放置した汚泥を採取して次段の沈降実験の試料とした。
【0035】
沈降実験は、前記生汚泥、オゾン処理汚泥、48時間放置した汚泥をそれぞれ1リットルのメスシリンダに入れて静置し、適宜の時間に汚泥界面の高さを計測することにより実施した。
【0036】
図5はオゾン注入率に対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフであり、図中の白は放置実験でHSガスが抑制されたことを示し、図中の黒は放置実験でHSガスが発生したことを示している。硫酸塩還元菌はオゾン処理前は10〜10(個/ml)オーダーであったが、オゾン処理によって減少してTS1g当たりのオゾン注入率50mgで10(個/ml)オーダーまで低下している。従ってオゾン処理することにより、硫化水素を発生する硫酸塩還元菌は不活性化されることが分かる。又、48時間HSガスの発生を抑制するためには、TS1g当たり75mgのオゾンを注入すればよい。
【0037】
図6はオゾン注入率に対する三刺激値Yの変化をプロットしたグラフであり、図中の白は図5の例と同様に放置実験でHSガスが抑制されたことを示し、図中の黒は放置実験でHSガスが発生したことを示している。三刺激値Yはオゾン注入率が増加するにつれて直線的に増加している。又、48時間HSガスの発生を抑制するためには、光の三刺激値Yが50以上になるようにオゾン処理を行えばよい。
【0038】
図7はオゾン処理直後の三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフであり、三刺激値Yが50までは該三刺激値Yが増加するにつれて硫酸塩還元菌数が直線的に減少している。従って三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することができる。
【0039】
そこで次に三刺激値Yが50以下のデータを用いて、三刺激値Yと硫酸塩還元菌数の関係を調べた。図8はオゾン処理における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフであり、三刺激値Yをx、硫酸塩還元菌数をyとすると、
y=(2E+7)exp−0・3144x
となる。この時の相関係数は0.8912と非常に高い値が得られた。従って三刺激値Yから硫酸塩還元菌数が分かることが確認された。
【0040】
図9は放置実験における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフであり、三刺激値Yをx、硫酸塩還元菌数をyとすると、
y=(5E+6)exp−0・3006x
となる。この時の相関係数は0.9609と非常に高い値が得られた。放置実験の場合には汚泥が様々な状態、例えば汚泥が腐りきっている状態とか汚泥が腐りかけている状態もしくは汚泥が新鮮な状態の何れかにある。従ってどのような汚泥に対しても三刺激値Yから硫酸塩還元菌数が分かる。
【0041】
図10はオゾン処理及び放置実験における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ(混合データ)であり、この図からも三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することができる。
【0042】
上記のように三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することにより、硫酸塩還元菌数が瞬時に測定できるので、オゾンによる殺菌過程をオンラインで同時にモニタリング可能であり、適量なオゾンを用いて処理する制御が可能となる。更に三刺激値Yは簡便且つ容易に測定できるので、煩瑣な分析操作は必要としないという利点がある。
【0043】
図11はオゾン処理直後の汚泥の沈降実験結果を示し、図12は48時間放置後の汚泥の沈降実験結果を示した。図中のA,B,C,DはそれぞれTS1gあたりのオゾンを0,10,21,46mg注入して処理した汚泥である。矢印は汚泥が腐敗して浮上した時点を示す。
【0044】
図11に示したようにオゾン処理をしていないAの汚泥に較べてオゾン処理した汚泥B,C,Dの沈降速度が速いことが分かる。特にオゾン未処理の汚泥は48時間放置することにより腐敗が進行し、沈降性が更に悪化しているのに対して、オゾン処理した汚泥は沈降性がほとんど変化していない。このことよりオゾン処理することにより汚泥の沈降性が高まり、48時間放置した後も沈降性は改善されたまま保たれることが分かった。
【0045】
以上の実験結果をまとめると以下の結論が得られる。即ち、汚泥をオゾン処理すれば48時間(最大送泥時間+時間重力濃縮槽の平均滞留時間+α)の間は施設の腐食とか悪臭の発生及び濃縮槽における汚泥の腐敗を抑制することができる。更に三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することができるとともに、オゾン処理の際に汚泥の腐敗を防止するためには、三刺激値Yが50になるように制御すればよい。
【0046】
上記三刺激値Yが50という数字は汚泥の腐敗を48時間抑制させるための数であり、従って腐敗防止の持続時間とか処理場の相違によってもこの数値は変わってくる。
【0047】
オゾン注入量を制御するには、▲1▼オゾン注入時間(オゾン接触時間,汚泥滞留時間)を制御する方法、▲2▼注入オゾンガス濃度を制御する方法、▲3▼注入オゾンガス流量を制御する方法、▲4▼以上3方法の組合わせ、が考えられる。
【0048】
以下本実施例にかかる汚泥処理システムを実際に適用した各種具体例を説明する。図13は送泥管35に本実施例を適用した例であり、送泥管35内の圧送区間40が終わった点線部分Aで腐敗した汚泥から発生した硫化水素ガスによって管が腐食する場合がある。そこでオゾン発生機3から得られるオゾンガスをオゾン加圧供給ポンプPにより圧送ポンプPの出力側の送泥管に供給する。そしてサンプリングポンプPにより引き抜いた汚泥を光度測定装置5に送り込んで光度を測定し、コントローラ6で測定された光度に基づいて注入オゾン量を計算してオゾン発生機3の駆動状態を制御する。
【0049】
図14は下水管36に本実施例を適用した例であり、下水管36の場合でも圧送区間40が終わった点線部分Bで腐敗した汚泥から発生した硫化水素ガスによって管が腐食する場合がある。そこで図13の例と同様にオゾン発生機3から得られるオゾンガスを圧送ポンプPの出力側の送泥管に供給し、サンプリングポンプPにより汚泥を引き抜いて光度測定装置5で光度を測定し、コントローラ6で計算した注入オゾン量に適合するようにオゾン発生機3の駆動状態を制御する。尚、上記の制御を自動的に実施する場合には従来のPID制御とかファジイ制御等を応用することによって比較的容易に制御系を組み立てることができる。
【0050】
上記光度測定装置5を利用して硫酸塩還元菌数を測定するには、前記図2を用いて説明した測定原理に基づいて試料中の光度を測定し、この光度を演算処理によって硫酸塩還元菌数に変換して、プリンタとかアナログ信号等の手段で出力すればよい。
【0051】
図15は本発明の第2実施例にかかる汚泥処理システムの概要図であり、主要な構成要素は図1に説明した構成と基本的に同一であるため、同一の符号を付して表示してある。図1の構成と異なる点は、オゾン処理反応槽1にpH計41と演算部42及び出力装置43が配備されていて、このpH計41と演算部42及び出力装置43とによって硫酸塩還元菌測定装置44が構成されている。
【0052】
本第2実施例の基本的動作は第1実施例と略一致しているが、オゾンによって汚泥を処理すると汚泥が酸化されてpH値が低下する。このpH値の変化は硫酸塩還元菌の殺菌作用と相関があるため、これを利用してpH計41によってオゾン処理反応槽1内のpH値を測定して演算部42で硫酸塩還元菌数を演算し、出力装置43によって出力する。
【0053】
図16はオゾン注入率に対するpH値の変化を示すグラフであり、pH値はオゾン処理によって単調に減少していることが分かる。図17はオゾン処理実験におけるpH値と硫酸塩還元菌数との関係(1)を示しており、pH値が減少するにつれて硫酸塩還元菌数も減少している。pH値が5以下では硫酸塩還元菌数は10個/ml以下となっている。
【0054】
図18はpH値が5以上でのpH値と硫酸塩還元菌数との関係(2)を示しており、この場合にはpH値と硫酸塩還元菌数とが相関係数0.9147と良好な相関関係が得られた。
【0055】
上記の結果から、pH値の測定によって硫酸塩還元菌数が推測可能であり、従ってpH値の測定によって硫酸塩還元菌の殺菌過程をオンラインで同時にモニタリングすることができるとともに、適量なオゾンガスによるオゾン処理を実施することができる。尚、硫酸塩還元菌を殺菌するにはオゾンに限らず、過酸化水素による汚泥の酸化処理にも応用可能である。
【0056】
【発明の効果】
以上説明した本発明にかかる汚泥処理方法と処理装置によれば、オゾン処理が終了した液の光度を測定して、これを指標として嫌気性細菌の殺菌作用と施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量が求められてオゾン発生機の駆動を制御することができるので、特に汚泥処理に適用した場合、嫌気性微生物の繁殖等に伴う下水汚泥の腐敗を防止し、且つ汚泥の腐敗と変質による汚泥の沈降性とか脱水性を良好に保持して汚泥処理を安定に行うことができる。特に濃縮、脱水等の汚泥処理工程において悪臭の発生量を減少して作業環境は良化される。
【0057】
又、三刺激値Yによって硫酸塩還元菌数を推定することができるので、オゾンによる殺菌過程をオンラインで同時にモニタリングしながら適量なオゾンを用いて処理する制御が可能となる。従って硫酸塩還元菌等の作用による汚泥の腐敗現象を防止することができて、特に下水汚泥のパイプ輸送を行う場合の圧送区間での嫌気状態になった汚泥からの硫化水素ガスの発生に伴う下水管の腐食をなくすという効果が得られる。
【0058】
更にオゾンによって汚泥を処理することによってpH値が低下することと、このpH値の変化が硫酸塩還元菌の殺菌作用と相関があることを利用して、pH値の測定によって硫酸塩還元菌数を演算することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる下水汚泥のオゾン処理システムを示す概要図。
【図2】本実施例で用いた光度測定装置の測定原理を説明する概略図。
【図3】本実施例におけるオゾン処理実験に用いた装置の概要図。
【図4】本実施例における汚泥放置実験装置に用いた装置の概要図。
【図5】オゾン注入率に対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ。
【図6】オゾン注入率に対する三刺激値Yの変化をプロットしたグラフ。
【図7】オゾン処理直後の三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ。
【図8】オゾン処理における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ。
【図9】放置実験における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ。
【図10】オゾン処理及び放置実験における三刺激値Yに対する硫酸塩還元菌数の変化をプロットしたグラフ。
【図11】オゾン処理直後の汚泥の沈降実験結果を示すグラフ。
【図12】オゾン処理後48時間放置後の汚泥の沈降実験結果を示すグラフ。
【図13】送泥管に本実施例を適用した例を示す概要図。
【図14】下水管に本実施例を適用した例を示す概要図。
【図15】本発明の第2実施例にかかる下水汚泥のオゾン処理システムを示す概要図。
【図16】オゾン注入率に対するpH値の変化を示すグラフ。
【図17】オゾン処理実験におけるpH値と硫酸塩還元菌数との関係(1)を示すグラフ。
【図18】オゾン処理実験におけるpH値と硫酸塩還元菌数との関係(2)を示すグラフ。
【図19】従来の汚泥処理の各種方法を説明するための概要図。
【符号の説明】
1…オゾン処理反応槽
2…オゾン注入部
3…オゾン発生機
4…排オゾン処理装置
5…光度測定測定
6…コントローラ
11…タングステンランプ
12…フィルタ
13…コリメートレンズ
14…集光レンズ
15…積分球
17…受光部
18…Yフィルタ
19…センサ
20…オゾン濃度計
21,27…流量計
22…反応槽
23…温度計
24…ORP計
25,41…pH計
26…脱泡槽
28…オゾン濃度計
34…ガスホルダ
35…送泥管
36…下水管
42…演算部
43…出力装置
44…硫酸塩還元菌測定装置

Claims (5)

  1. 下水汚泥をオゾン処理反応槽に流入して、オゾンガスを汚泥中に放散することによって殺菌、脱臭及び脱色処理を行うようにした下水汚泥のオゾン処理において、
    前記オゾン処理が終了した汚泥の色を指標として、汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌の殺菌作用と、施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量をコントローラにより演算し、該コントローラの出力に基づいてオゾン発生機の駆動を制御することを特徴とする下水汚泥のオゾン処理方法。
  2. 嫌気性細菌である硫酸塩還元菌からの硫化水素ガスの発生を抑制するために、光の三刺激値Yが50以上になるようにオゾン処理を行うことを特徴とする請求項1記載の下水汚泥のオゾン処理方法。
  3. 前記測定された光の三刺激値Yから硫酸塩還元菌数を推定することを特徴とする請求項1記載の下水汚泥のオゾン処理方法。
  4. オゾン発生機から得られるオゾンガスを送泥管もしくは下水管の圧送ポンプの出力側に供給し、該送泥管もしくは下水管からサンプルとして引き抜いた汚泥を光度測定装置に送り込み、この光度測定装置で測定された光度を指標として、汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌の殺菌作用と、施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量をコントローラにより演算し、該コントローラの出力に基づいてオゾン発生機の駆動状態を制御することを特徴とする下水汚泥のオゾン処理方法。
  5. 下水汚泥中にオゾン発生機から得られるオゾンガスを放散するオゾン処理反応槽と、
    前記オゾン処理反応槽にてオゾン処理中の汚泥の一部であるサンプル液の光度を測定し、この測定値に基づき前記オゾンガスの放散によって変化した汚泥の色を測定する光度測定装置と、
    前記測定された色の値を指標として汚泥腐敗の主原因である嫌気性細菌の殺菌作用と、施設の腐食と悪臭を防止するのに必要とする注入オゾン量を演算するコントローラを具備し、
    前記コントローラの出力に基づいて前記オゾン発生機の駆動を制御すること
    を特徴とする下水汚泥のオゾン処理装置。
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