JP3629078B2 - 無圧給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無圧給湯装置に関する。さらに詳しくは、一般家庭や工場、学校、病院などの諸施設で用いられる複数の混合栓から適宜出湯させることができる貯湯型温水器の無圧給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図16は従来の無圧給湯装置を示している。同図に示すように、従来の無圧給湯装置は、内部にヒータ5を有する貯湯タンク1が設けられ、この貯湯タンク1の上部に設けられた出湯口6には、給湯管10が一端を接続され他端を混合栓20に接続されている。この混合栓20には、給水管15が一端を接続され他端を貯湯タンク1の下部に設けられた給水口7に接続されている。混合栓20は給水源Sに接続されており、湯水を排出する混合蛇口43を備えている。そして、安全弁50が貯湯タンク1に接続されており、この安全弁50は、貯湯タンク1内の異常圧力によって開弁し、異常圧を解消するようになっている。2は保温用断熱材、3は外板である。
【0003】
まず、混合栓20の湯側コック44を回して送水弁28を開弁させると、水は給水室21から送水室30を通って、給水管15を経由して貯湯タンク1に給水される。貯湯タンク1が満水すると、水は出湯口6より給湯管10を通り、混合栓20の出水室29に入る。混合栓20の出水室29は常時開放しており、混合蛇口43に通じているため、出水室29に入水した水は、混合蛇口43より出水する。湯側コック44を回し、出水弁28を閉弁させると、混合蛇口43よりの出水が停止する。そして、貯湯タンク1のヒータ5に通電させると、貯湯タンク1の内部の水がヒータ5によって湯に沸き上げられる。
【0004】
出湯させる場合には、混合栓20の湯側コック44を回して送水弁28を開弁させると、水は給水管15を通って、貯湯タンク1の給水口7から給水され、貯湯タンク1の内部の湯を押し上げて、湯が出湯口6から出湯される。この湯は給湯管10を通って混合栓20の出水室29を経由して、混合蛇口43から外部に供給される。
【0005】
出水させる場合には、混合栓20の水側コック32を回すと送水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、混合蛇口43から出水される。もし、湯側コック44が開かれたままであれば、出水室29で水と湯が混じり合って適温の湯となって混合蛇口43から出湯する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、従来の無圧給湯装置では混合栓20の常時開放している混合蛇口43に給湯管10が連通しており、給湯系が開放されっぱなしなので、単に、複数の混合栓20に複数の給湯管10および複数の給水管15を接続させるだけでは、湯の必要な箇所の混合栓20を開くと他の混合栓20からも湯が出てしまうので、複数の混合栓を取り付けることができないという問題があった。
【0007】
本発明はかかる事情に鑑み、1つの貯湯タンクに複数の混合栓を取り付けることができて、混合栓を開くとその混合栓の混合蛇口からのみ出湯させ、また、安全に給湯運転することができることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の無圧給湯装置は、水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、該貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管から分岐した複数本の湯側連結管と、前記貯湯タンクに取り付けられた安全弁に組み込まれ、貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁と、前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管から分岐した複数本の水側連結管と、給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓とからなり、前記混合栓は、給水源に接続される給水室と、該給水室と連通し水側連結管が接続される送水口を有する送水室と、前記給水室と連通し混合蛇口に連通する出水室と、前記混合蛇口に連通する出湯口と湯側連結管が接続される入湯口を有する給湯室を備えており、前記給水室と前記送水室の連通を開閉する送水弁と、前記給湯室の出湯口との連通を開閉する出湯弁とが設けられており、かつ該送水弁と該出湯弁とは開動作と閉動作が共に連動して行われるよう機構的に連結されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の無圧給湯装置は、水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、該貯湯タンクに取り付けられた安全弁と、前記貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管から分岐した複数本の湯側連結管と、前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管から分岐した複数本の水側連結管と、給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓とからなり、前記混合栓は、給水源に接続される給水室と、該給水室と連通し水側連結管が接続される送水口を有する送水室と、前記給水室と連通し混合蛇口に連通する出水室と、前記混合蛇口に連通する出湯口と湯側連結管が接続される入湯口を有する給湯室を備えており、前記給水室と前記送水室の連通を開閉する送水弁と、前記給湯室の出湯口との連通を開閉する出湯弁とが設けられており、かつ該送水弁と該出湯弁とは開動作と閉動作が共に同期して行われるよう機構的に連結されており、前記混合栓の出湯弁に、前記貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁が組み込まれていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の無圧給湯装置は、水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、該貯湯タンクに取り付けられた安全弁に組み込まれ、貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁と、前記貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管および複数の湯側連結管と、前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管および複数の水側連結管と、給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓と前記給水管が接続される出水口と前記複数の水側連結管が接続される複数の給水口を備えた給水室と、前記給湯管が接続される給湯口と前記複数の湯側連結管が接続される複数の出湯口を備えた給湯室とを備え、前記給水室の出水口と給水口の連通を開閉する水側開閉弁と、前記給湯室の出湯口と給湯口の連通を開閉する湯側開閉弁とが、複数の給水口および複数の出湯口の対応付けて複数個設けられており、かつ該水側開閉弁と該湯側開閉弁は開動作と閉動作が共に同期して行われるように機構的に連結された元止分岐栓と、からなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の無圧給湯装置の第1実施形態の一例の説明図、図2は本発明の無圧給湯装置の第1実施形態の他の例の説明図である。図1において1は貯湯タンクでその外周は保温用断熱材2で覆われており、外板3の中に収容されている。貯湯タンク1の内部にはヒータ5が配置され、このヒータ5で水を湯に沸き上げるようになっているが、貯湯タンク1とは別体の加熱器を備え、該加熱器によって貯湯タンク1を沸き上げる構造でもよい。本発明では、水を湯に沸き上げる手段はとくに制限なく、どのような装置であってもよい。
【0012】
貯湯タンク1の上部の出湯口6には給湯管10が接続され、下部の給水口7には給水管15が接続されている。そして、給湯管10の途中には無圧開放弁内蔵の無圧開放型安全弁8が介装されている。なお、無圧開放型安全弁8は給湯管10とは別に貯湯タンク1の上部に直接取り付けてもよい。この無圧開放型安全弁8の詳細は後述する。前記給湯管10には複数本の湯側連結管76が分岐して接続されており、前記給水管15には複数本の水側連結管77が分岐して接続されている。そして、複数個の混合栓95の全てに対して1本ずつの湯側連結管76と水側連結管77がそれぞれ接続されている。
【0013】
なお、図1の無圧給湯装置では給水管15と給湯管10は短く、湯側連結管76と水側連結管77は長いが、これを図2のように、給水管15と給湯管10を長く、湯側連結管76と水側連結管77を短くしてもよい。これらは設置環境に応じて選択するとよい。
【0014】
つぎに、各部の詳細を説明する。
図3は無圧開放弁を組み込んだ無圧開放型安全弁8の説明図、図4は同無圧開放型安全弁の作動説明図である。図3に示すように、無圧開放型安全弁8は、外側ケーシング51が設けられ、この外側ケーシング51の上部にはねじ嵌合部91が設けられており、このねじ嵌合部91には調整板90が取り付けられている。有頂円筒状の内側ケーシング69の底部には環状の逃がし弁80が固着されており、前記調整板90に内側ケーシング69が開閉自在に取り付けられている。そして、内側ケーシング69の内部には無圧開放弁82が開閉自在に取り付けられている。
【0015】
外側ケーシング51の内部には円周状に弁座68が設けられており、逃がし弁80が弁座68に対して開閉自在に取り付けられており、逃がし弁80は内側ケーシング69の下部に沿って円周状に固着され、この内側ケーシング69の外側上部と前記調整板90には圧縮バネ53が介装されている。そして、この内側ケーシング69には開放口58が設けられているので、逃がし弁80が閉弁されたままでも、図示していないが貯湯タンク1内の水が加温によって、体積膨脹した膨脹水や余分な圧力分をこの開放口58から排出させて、貯湯タンク1内を無圧状態に保持できる。そして、この外側ケーシング51のねじ嵌合部91には、調整板90がねじ込まれて昇降自在に取り付けられており、ねじ嵌合部91と外側ケーシング51との間にはパッキン92で液密にシールされている。54は排水口で外側ケーシング51の適所に設けられている。前記調整板90を回すと調整板90が昇降するので、逃がし弁80を開弁させる規定圧力、すなわち、給湯器の操業時での最高圧力の調整をすることができる。
【0016】
さらに、この内側ケーシング69の内側上部には圧縮バネ48を介して無圧開放弁82が開閉自在に取り付けられており、常時、入湯口55を閉じない隙間Dと貯湯タンク1の出湯口6と連結されている給湯管10を閉じない隙間Eとが開くように設けられている。このため、貯湯タンク1から上昇してくる膨張水や余分な圧力分をこの隙間E、Dを通して外部に逃がすことができる。83は連結棒で、無圧開放弁82に取り付けられており、無圧開放弁82が垂直に昇降動作できるように支えている。
【0017】
無圧開放弁82を組み込んだ無圧開放型安全弁8は上記のごとく構成されているので、図4に示すように動作する。符号(A)は常時、符号(B)は通常出湯時、符号(C)は異常圧力時を示している。貯湯タンク1のヒータ5で水を湯に沸き上げているときには、符号(A)で示すように、逃がし弁80は圧縮バネ53によって閉弁しており、かつ、無圧開放弁82は入湯口55に図示していないが隙間Dが設けられているので、貯湯タンク1から上昇してくる余分な圧力分や膨張水はこの隙間Dを通り、前記開放口58を経由して排水口54から排出される。出湯時には、符号(B)で示すように、無圧開放弁82は流水圧力を受けて圧縮バネ48に打ち勝って上昇し前記隙間Dを閉じる。また、逃がし弁80は圧縮バネ53によって閉弁しているので、湯は外部に排出されることなく、給湯管10に送られる。そして、異常圧力時には、符号(C)で示すように、無圧開放弁82が前記隙間Dを完全に閉弁しながら、かつ、異常圧力が圧縮バネ53にも打ち勝って、逃がし弁80を開弁させ、一気に余分な湯を外部に排出させることができるので、給湯器内の圧力を素早く、減圧させることができる。
【0018】
図5は混合栓の説明図、図6は同混合栓の連動開閉弁の作動説明図である。図5に示すように、混合栓95は、給水源Sに連通されている給水室21が設けられ、この給水室21に連通させて送水室30が設けられ、前記給水室21に連通させて出水室29が設けられており、この出水室29と前記送水室30とは分離している。そして、これらとは別に、給湯室46が設けられており、この給湯室46と送水室30とはOリング75によって液密にシールされている。そして、このOリング75には連結弁70の後述する連結棒73が昇降自在に通されている。この連結弁70には湯側コック44が取り付けられており、この湯側コック44は給湯室46のケーシングに螺合されている。したがって、湯側コック44を回すと連結弁70が開閉される。前記給湯室46は出湯口42を備えており、給湯室46には混合蛇口43が接続され、この混合蛇口43は出水室29にも接続されている。
【0019】
前記連結弁70は出湯弁47と送水弁28とが連結棒73によって連結されたものであり、この送水弁28は給水室21と送水室30との連通部分に開閉自在に取り付けられている。この送水弁28には支棒79a の一端が取り付けられ、連結棒73の上端にはケーシング78が取り付けられ支棒79a の先端はケーシング78の内部に入れられ抜け出さないように掛合している。ケーシング78および前記圧縮バネ48がいずれも連結棒73の一端に取り付けられているので、送水弁28は、圧縮バネ48によって閉弁され、かつ連結棒73によって支えられている。一方の出湯弁47は給湯室46の出湯口42に開閉自在に取り付けられている。前記送水室30には送水口31が設けられ、この送水口31に水側連結管77が接続されており、前記給湯室46には入湯口34が設けられ、この入湯口34に湯側連結管76が接続されている。上記の構成により、湯側コック44を回すことによって、出湯弁47および送水弁28は同期をとりながら開弁・閉弁されるが詳細は後述する。
【0020】
33は出水弁で、給水室21と出水室29との連通部分に開閉自在に取り付けられ、この出水弁33には水側コック32が取り付けられている。水側コック32を回すと出水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、混合蛇口43から出水される。したがって、給湯室46の出湯口42から出湯される湯、出水室29から出水される水、および、両方の湯水が混じり合った適温の湯も、混合蛇口43から出湯・出水させることができる。
93は給水弁で、給水源Sと給水室21との間に開閉自在に取り付けられている。この給水弁93は常時開弁しており、故障時や点検時などにおいて給水が不要な場合に閉弁させるものである。94は水抜き弁で、常時閉弁しており、寒冷地や冬期など、凍結防止のために水抜きをする必要があるときには開弁させるものである。
【0021】
上記の構成により、図6に示すように、混合栓95は動作する。符号(A)は常時湯又は水を使用していない時、符号(B)は湯側コックの開放初期の状態、符号(C)は湯側コックを全開時の状態を示している。符号(A)で示すように、この混合栓95の送水弁28および出湯弁47はいずれも閉弁されており、湯側コック44を回さない限り、開弁されることはない。すなわち、他のどの混合栓95から出湯されていても、この混合栓95の出湯弁47および送水弁28は閉弁されたままなので、この混合栓95の混合蛇口43から出湯・出水することはない。そこで、この混合栓95の湯側コック44を回すと、まず、符号(B)で示すように、湯側コック44に連結されている出湯弁47が開弁されるが、送水弁28は閉弁したままである。というのは、湯側コック44の移動距離が少ないので、送水弁28に介装されている圧縮バネ48が伸長するだけであり、ケーシング78の内側上部に支棒79a が掛合する位置まで進んでいないので、開弁されない。さらに、湯側コック44を回し続けると、符号(C)で示すように、出湯弁47は更に引き下げられて全開し、これとともにケーシング78が引き下げられるので、ケーシング78の内側上部に支棒79a が掛合し、送水弁28を引き下げる。このため、送水弁28が開弁し、給水室21から送水室30を経由して、水側連結管77に水が送られる。これと同時に、湯側連結管76から給湯室46に湯が送られ、混合蛇口43から出湯する。
【0022】
第1実施形態の無圧給湯装置は上記の構成により、以下に示すように動作する。まず、任意の混合栓95の湯側コック44を回して出湯弁を開弁させ次に送水弁28を開弁させると、水は給水室21から送水室30を通って水側連結管77に案内され、給水管15を経由して貯湯タンク1に給水される。貯湯タンク1が満水するまで給水を続け、貯湯タンク1が満水し、水が給湯管10、湯側連結管76を経由して混合栓95の混合蛇口43から出水すれば、湯側コック44を逆に回し、出水弁28を閉弁し、次に出湯弁47が閉弁する。出水弁28を最初に閉弁し出湯弁47をしかる後に閉弁することで、貯湯タンク1内の出水時の圧力をなくすことができる。そして、貯湯タンク1のヒータ5に通電させると、ヒータ5の周辺の水が熱されて温度が上昇する。温度が上昇すると、密度が小さくなるため高温湯は上昇し、上部の低温水は温度が低いままで水の密度が大きいため下降し、この対流作用を繰返して貯湯タンク1内が沸き上がる。温度が上昇すると体積が膨脹し、その膨脹した分は膨脹水として溢れ出る。この余分な膨張水は無圧開放型安全弁8に内蔵された無圧開放弁82の常時開いている隙間D、Eを通り、ケーシング69の開放口58を経由して排水口54から排出される。
【0023】
つぎに、出湯させる場合には、混合栓95の湯側コック44を回して出湯弁47を開き、そして、連結弁70を全開させ、送水弁28を開弁させる。送水弁28が開弁されているので、水は給水室21から送水室30を通って水側連結管77に案内され、給水管15を経由して貯湯タンク1の給水口7に給水される。この水は貯湯タンク1の内部の湯を押し上げるので、湯は貯湯タンク1の出湯口6から出湯される。この湯は給湯管10を経由し、この混合栓95に接続されている湯側連結管76を通って、混合栓95の給湯室46に流入する。そして、前記出湯弁47は開弁しているので、湯は給湯室46の出湯口42を経由して混合蛇口43から出湯される。
【0024】
また、出水させる場合には、混合栓95の水側コック32を回すと、出水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、この水が混合蛇口43から出水される。もし、上記湯側コック44が開弁されていれば、前記湯がこの水と混ざり合って適温の湯となり、この湯が混合蛇口43から出湯される。
さらに、所望の混合栓95の連結弁70が閉弁している状態で、他の混合栓95の連結弁70を開弁しても、所望の混合栓95の出湯弁47および送水弁28は閉弁されたままなので、所望の混合栓95の混合蛇口43から出湯・出水することはない。すなわち、全ての混合栓95は、どの混合栓95であってもその混合栓95以外の混合栓95とは独立に開閉動作する。
【0025】
つぎに、本発明の第2実施形態を説明する。
図7は本発明の無圧給湯装置の第2実施形態の一例の説明図、図8は本発明の無圧給湯装置の第2実施形態の他の例の説明図である。第2実施形態の無圧給湯装置は、第1実施形態の無圧給湯装置と異なり、無圧開放弁を内蔵しない安全弁50が設けられおり、かつ混合栓95の代わりに無圧開放弁内蔵の無圧開放型混合栓96が設けられていることが特徴である。1は貯湯タンク、5はヒータ、6は出湯口、7は給水口であって、貯湯タンク1の内部の水はヒータ5によって湯に沸き上げられ出湯口6から出湯する。50は公知の安全弁で、危険防止のために取り付けられており、常時閉弁しており、異常圧になると開弁し湯を逃がして内圧を下げる。
【0026】
なお、図7の無圧給湯装置では給水管15と給湯管10は短く、湯側連結管76と水側連結管77は長いが、これを図8のように、給水管15と給湯管10を長く、湯側連結管76と水側連結管77を短くしてもよい。これらは設置環境に応じて選択するとよい。
【0027】
図9は無圧開放弁を組み込んだ無圧開放型混合栓の説明図、図10〜11は同無圧開放型混合栓の作動説明図である。図9に示すように、無圧開放型混合栓96は第1実施形態に用いられている混合栓95と異なり、給湯室46の出湯口42に無圧開放型逃し弁81が取り付けられていることを特徴とする。その余の構成は第1実施形態の混合栓95と実質同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
無圧開放型逃し弁81は、給湯室46の内部に設けられており、出湯弁47b と無圧開放弁82b とから構成されている。給湯室46の内壁に沿って弁座68b が設けられており、出湯弁47b は弁座68b に対して開閉自在に取り付けられ、連結棒73で送水弁28b と連結されている。そして、出湯弁47b には貫通口88b が穿孔されているので、出湯弁47bが閉弁していても貫通口88b から膨張水や余分な圧力分を逃がすことができる。
【0029】
出湯弁47b の貫通口88b に対して開閉自在に無圧開放弁82b が取り付けられており、この無圧開放弁82b は有頂円筒状の内側ケーシング69b の下部に固着されている。さらに、この内側ケーシング69b の内側上部と前記出湯弁47b には圧縮バネ48b が介装され、連結棒73の中間部には止金89b が取り付けられている。このため、無圧開放弁82b は圧縮バネ48b によって連結棒73の止金89b の位置まで持ち上げられ常時開弁しており、出湯弁47b と無圧開放弁82b との間には隙間Dが常時開けられており、貯湯タンク1で発生する膨張水や余分な圧力分は給湯管10、湯側連結管76を経由して給湯室46に流入され、隙間D、貫通口88b を通って、混合蛇口43から排出される。なお、給湯室46への急激な流水圧力によって無圧開放弁82b は閉弁する。
【0030】
無圧開放弁82b を組み込んだ無圧開放型混合栓96は上記のごとく構成されているので、湯側コック44を閉めている状態では図10〜11に示すように動作する。符号(A)は貯湯タンク加温時の状態、符号(B)は他の無圧開放型混合栓が出湯しているときの状態、符号(C)は湯側コックの開放初期状態、符号(D)は湯側コック44の全開時の状態をそれぞれ示している。図10(A)に示すように、湯側コック44を閉めている状態であっても、貯湯タンク1で発生する膨張水や余分な圧力分が給湯管10、湯側連結管76を経由して給湯室46に流入されるがその勢いは非常に弱く、出湯弁47b の慣通口88b を通って、混合蛇口43から排出される。図10(B)に示すように、他の無圧開放型混合栓96が出湯しているときには図示していないが給湯管10に湯が流れてこの流水圧力によって、給湯管10およびこの給湯管10に連結されている全ての湯側連結管76の内圧が高まる。このため、湯側連結管76に接続されている無圧開放型混合栓96の給湯室46の内圧が高くなり、この圧力によって無圧開放弁82b は閉弁し、膨脹水の排出を停止する。
【0031】
つぎに、図11(C)に示すように、湯側コック44を回すと、出湯弁47b は開弁されるが、送水弁28b は閉弁した状態のままである。というのは、湯側コック44の移動距離が少ないので、ケーシング78b の内側上部に支棒79b が掛合する位置まで進んでおらず、しかも、圧縮バネ48b で押し上げられているので、送水弁28b は開弁されない。つぎに、図11(D)に示すように、湯側コック44をさらに回すと、出湯弁47b は更に開弁し、支棒79b がケーシング78b に掛合して送水弁28b を引き下げるので送水弁28b が開弁されて、給水室21から送水室30に水が流れる。この水は水側連結管77、給水管15を通って貯湯タンク1に給水され、貯湯タンク1の内部の湯を押し上げるので、貯湯タンク1の上部の出湯口6から湯が出湯する。この湯は図示していないが給湯管10、湯側連結管76を通って給湯室46に給湯される。出湯弁47b が開弁しているため、湯は出湯口42b を経由して、混合蛇口43から勢いよく湯が出湯する。
【0032】
第2実施形態の無圧給湯装置は上記の構成により、以下のように動作する。
まず、任意の無圧開放型混合栓96の湯側コック44を回してまず出湯弁47b を開弁させ、さらに、送水弁28を開弁させると、水は給水室21から送水室30を通って水側連結管77に案内され、給水管15を経由して貯湯タンク1に給水される。貯湯タンク1が満水するまで給水を続け、貯湯タンク1が満水し、水が給湯管10、 湯側連結管76を経由して無圧開放型混合栓96の混合蛇口43から出水すれば、湯側44を逆に回し、出水弁28b を閉弁し、次に出湯弁47b が閉弁する。出水弁28b を最初に閉弁し、出湯弁47b を後から閉弁することで、貯湯タンク1内の出水時の圧力をなくすことができる。そして、貯湯タンク1のヒータ5に通電させると、ヒータ5の周辺の水が熱されて湯になる。温度が上昇すると、水の密度が小さくなるため高温湯は上昇し、上部の低温水は温度が低いままで水の密度が大きいため下降し、この対流作用を繰返して貯湯タンク1内が沸き上がる。温度が上昇すると体積が膨脹し、その膨脹した分は膨脹水として溢れ出る。この余分な膨張水は給湯管10、湯側連結管76を通って、無圧開放型混合栓96の給湯室46に内蔵された無圧開放弁82の常時開いている隙間Dを通り、混合蛇口43から排出される。
【0033】
つぎに、出湯させる場合には、無圧開放型混合栓96の湯側コック44を回して出湯弁47b を開き、そして連結弁70を全開させ、送水弁28b 開弁させる。送水弁28b が開弁されているので、水は給水室21から送水室30を通って水側連結管77に案内され、給水管15を経由して貯湯タンク1の給水口7に給水される。この水は貯湯タンク1の内部の湯を押し上げるので、湯は貯湯タンク1の出湯口6から出湯される。この湯は給湯管10を経由し、この無圧開放型混合栓96に接続されている湯側連結管76を通って、無圧開放型混合栓96の給湯室46に流入する。そして、他方の前記出湯弁47b は開弁しているので、湯は給湯室46の出湯口42を経由して混合蛇口43から出湯される。
【0034】
また、出水させる場合には、無圧開放型混合栓96の水側コック32を回すと、出水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、水が混合蛇口43から出水される。もし、上記湯側コック44が開弁されていれば、前記湯がこの水と混ざり合って適温の湯となり、この湯が混合蛇口43から出湯される。
【0035】
上記のごとく、第2実施形態の無圧給湯装置においても、湯側コック44を開いても各々の無圧開放型混合栓96は独立に開閉動作をし他の無圧開放型混合栓96から湯が出ないので、複数箇所に無圧開放型混合栓を設けることができる。
【0036】
つぎに、本発明の第3実施形態を説明する。図12は本発明の無圧給湯装置の第3実施形態の説明図である。同図に示すように、第3実施形態の無圧給湯装置は、第1実施形態の無圧給湯装置と同様に、安全弁が無圧開放弁内蔵型の無圧開放型安全弁8であって、かつ、第1実施形態の無圧給湯装置と異なり、混合栓が従来型の混合栓20であって、給湯管10や給水管15、複数の湯側連結管76、複数の水側連結管77に接続されている元止分岐栓60が設けられていることが特徴である。
【0037】
第3実施形態の無圧給湯装置は、湯を沸き上げるヒータ5を内部に備えた貯湯タンク1が設けられており、貯湯タンク1の上部の出湯口6には給湯管10が接続され、下部の給水口7には給水管15が接続されている。そして、貯湯タンク1には無圧開放弁内蔵の無圧開放型安全弁8が介装されている。前記給湯管10および給水管15はいずれも、元止分岐栓60に接続されている。この元止分岐栓60には複数本の湯側連結管76と複数本の水側連結管77が接続されており、全ての湯側連結管76にはそれぞれ1つの混合栓20が取り付けられ、これら全ての混合栓20に対して1つの前記水側連結管77が対応付けられて接続されている。
【0038】
つぎに、各部の詳細を説明する。
図13に示すように、従来型の混合栓20は、給水源Sに接続されている給水室21が設けられ、この給水室21に連通させて送水室30が設けられ、前記給水室21に連通させて出水室29が設けられており、この出水室29と前記送水室30とは分離している。給水室21と出水室29との連通部分には出水弁33が開閉自在に取り付けられ、この出水弁33には水側コック32が取り付けられている。給水室21と送水室30との連通部分に送水弁28が開閉自在に取り付けられ、この送水弁28には湯側コック44が取り付けられている。前記送水室30には送水口31が設けられ、この送水口31に図示していないが水側連結管77が接続されており、前記出水室29には入湯口34が設けられ、この入湯口34に図示していないが湯側連結管76が接続されている。そして、出水室29には混合蛇口43が接続されている。
【0039】
93は給水弁で、給水源Sと給水室21との間に開閉自在に取り付けられている。この給水弁93は常時開弁しており、故障時や点検時などにおいて給水が不要な時には閉弁させる。94は水抜き弁で、常時閉弁しており、寒冷地や冬期などで、凍結防止のために水抜きをする必要があるときには開弁させるものである。
【0040】
上記の構成により、出湯させる場合には、混合栓20の湯側コック44を回して送水弁28を開弁させると、水は給水管15を通って、貯湯タンク1の給水口7から給水され、貯湯タンク1の内部の湯を押し上げる。この湯は給湯管10を通って混合栓20の出水室29を経由して、混合蛇口43から外部に供給される。出水させる場合には、混合栓20の水側コック32を回すと出水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、混合蛇口43から出水される。湯側コック44の送水弁28が開弁していれば、前記湯と混じり合って湯温を下げることができる。
【0041】
つぎに元止分岐栓60について説明する。図14は元止分岐栓60の構成図である。同図に示すように、元止分岐栓60には給水室61と給湯室65が設けられており、給水室61と給湯室65には複数の連結弁70が取り付けられている。前記給水室61には出水口62が設けられており、この出水口62には前記給水管15が接続され、かつ給水室61には複数の給水口63が設けられており、それぞれの給水口63に前記水側連結管77が接続されている。同様にして、前記給湯室65には給湯口67が設けられており、この給湯口67には前記給湯管10が接続され、かつ給湯室65には複数の出湯口66が設けられており、それぞれの出湯口66に前記湯側連結管76が取り付けられている。
【0042】
前記連結弁70は湯側開閉弁71と水側開閉弁72が連結棒73で連結されたものであって、湯側開閉弁71は前記給湯室65の1つの出湯口66に開閉自在に取り付けられており、水側開閉弁72は給水室61の給水口63に開閉自在に取り付けられている。この連結弁70の水側開閉弁72は圧縮バネ74によって常時閉弁されており、連結弁70の他方の湯側開閉弁71も閉弁されている。給水室61への流水圧力が高まって、この圧力が水側開閉弁72を閉弁させている圧縮バネ74に打ち勝つと、水側開閉弁72が開弁し給水室61へ水が給水されるとともに、湯側開閉弁71も開弁し給湯室65の出湯口66から湯が出湯される。そして、給水室61と給湯室65との間の通路は複数のOリング75によって液密にシールされているので、湯と水が混じり合うことはない。それぞれのOリング75には、対応付けられた連結弁70の連結棒73が昇降自在に通されている。給水室61には複数の給水口63が設けられており、給湯室65には複数の出湯口66が設けられており、この出湯口66と給水口63との1つづつに前記連結弁70が対応付けられている。
【0043】
ところで、図14に示すように、元止分岐栓60には連結弁70が複数取り付けられているので、説明を簡略化するため、最も左の連結弁をNO.1系の連結弁70、左から2番目の連結弁をNO.2系の連結弁70、左から3番目の連結弁をNO.3系の連結弁70と記すことにする。これに対応して、最も左の出湯口66をNO.1系の出湯口66、同様にして、最も左の給水口をNO.1系の給水口63などと記すことにする。
【0044】
なお、同図中の想像線で示すように、NO.3系の連結弁70の隣に、NO.4系の連結弁70を設けることもできるので、NO.4系の給水口63に図示していないが水側連結管77を接続させ、NO.4系の出湯口66に図示していないが湯側連結管76を接続させ、この水側連結管77およびこの湯側連結管76に混合栓20を接続させれば、混合栓20を増設することができる。
【0045】
上記のごとき構成によって、元止分岐栓60は以下のように動作する。図15は元止分岐栓の作動説明図である。NO.1系の混合栓20の湯側コック44を回して、水を水側連結管77に送ると、NO.1系の給水口63の流水圧力が高まって、図15(A)に示すように、NO.1系の水側開閉弁72が開弁されると、同時にNO.1系の湯側開閉弁71も開弁される。NO.1系の給水口63から給水室61に流入した水は、給水管15を通って、図示していないが貯湯タンク1に給水される。この水は、貯湯タンク1の内部の湯を押し上げて、貯湯タンク1の出湯口6から湯を出湯させ、この湯は給湯管10を通って元止分岐栓60の給湯室65に給湯される。この湯は開弁している湯側開閉弁71の出湯口66、すなわち、NO.1系の出湯口66からのみ流出し、NO.1系の湯側連結管76に送られる。なお、NO.2系の連結弁70は閉じたままであり、NO.2系の混合栓20の湯側コック44を回さない限り、NO.2系の連結弁70は開弁せず、同様に、NO.3系の連結弁70は閉じたままであり、NO.3系の湯側コック44を回さない限り、NO.3系の混合栓20の連結弁70は開弁しない。
【0046】
つぎに、図15(B)に示すように、NO.1系の連結弁70を開放したまま、NO.2系の混合栓20から水側連結管77を通って水が元止分岐栓60に送られてくると、NO.2系の給水口63の流水圧力が高まって、NO.2系の水側開閉弁72が開弁されると、同時にNO.2系の湯側開閉弁71が開弁される。NO.2系の給水口63から給水室61に流入した水は、NO.1系の給水口63から給水室61に流入した水と混じり合って、給水管15を通って、貯湯タンク1に給水される。この水は、貯湯タンク1の内部の湯を押し上げて、貯湯タンク1の出湯口6から湯を出湯させ、この湯は給湯管10を通って元止分岐栓60の給湯室65に給湯される。この湯は開弁している出湯口66、すなわち、NO.1系の出湯口66およびNO.2系の出湯口66の両方から流出し、それぞれの湯はNO.1系の湯側連結管76およびNO.2系の湯側連結管76に送られる。このときも、NO.3系の連結弁70は閉じたままであり、NO.3系の混合栓20の湯側コック44を回さない限り、NO.3系の連結弁70は開弁しない。なお、NO.3系の連結弁70を開放しても、上記と実質同一の動作が行われるので説明を省略する。
【0047】
第3実施形態の無圧給湯装置は上記の構成により、以下のように動作する。 まず、任意の混合栓20の湯側コック44を回して送水弁28を開弁させると、水は給水室21から送水室30に案内され水側連結管77を通って、元止分岐栓60に給水される。そして、元止分岐栓60の給水室61への流水圧力が高まって、この圧力が水側開閉弁72を開弁させるので、水は給水室61、給水管15を経由して貯湯タンク1に給水される。貯湯タンク1が満水するまで給水を続ける。そして、貯湯タンク1のヒータ5に通電させると、ヒータ5の周辺の水が熱されて湯になる。温度が上昇すると、水の密度が小さくなるため高温湯は上昇し、上部の低温水は温度が低いままで水の密度が大きいため下降し、この対流作用を繰返して貯湯タンク1内が沸き上がる。温度が上昇すると体積が膨脹し、その膨脹した分は膨脹水として溢れ出る。この余分な膨張水は逃がし弁80の常時開けられている隙間Dを通り、開放口58を経由して排水口54から排出される。
【0048】
つぎに、出湯させる場合には、所望の混合栓20の湯側コック44を回して送水弁28を開弁させる。送水弁28が開弁しているので、水は混合栓20の給水室21から送水室30に案内され水側連結管77を通って、元止分岐栓60に流水する。この流水圧力によって、元止分岐栓60に取り付けられている複数の連結弁70のうち、前記水側連結管77に対応して取り付けられている連結弁70のみが開弁される。すなわち、この連結弁70の水側開閉弁72および湯側開閉弁71が両方とも開弁される。そして、水は元止分岐栓60の給水室61に給水され、給水管15を通って貯湯タンク1に給水される。この水は貯湯タンク1の内部の湯を押し上げるので、湯は貯湯タンク1の出湯口6から出湯される。この湯は給湯管10を通って元止分岐栓60の給湯室65に給湯される。この湯は、元止分岐栓60の開弁されている湯側開閉弁71の出湯口66から湯側連結管76に送られ、この湯側連結管76に接続されている混合栓20、すなわち所望の混合栓20の出水室29を経由して所望の混合蛇口43から出湯する。
【0049】
また、出水させる場合には、混合栓20の水側コック32を回すと、出水弁33が開弁し、給水室21から出水室29に水が送られ、水が混合蛇口43から出水される。もし、上記湯側コック44が開弁されていれば、前記湯がこの水と混ざり合って適温の湯となり、この湯が混合蛇口43から出湯される。
【0050】
上記のごとく、第3実施形態の無圧給湯装置は、元止分岐栓60を設けることによって、混合栓を第1実施形態の混合栓95や第2実施形態の無圧開放型混合栓96などの新しいタイプの混合栓に交換することなく、従来型の混合栓のままで、複数箇所に混合栓を設けることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の無圧給湯装置によれば、1つの混合栓の連結弁が閉弁している状態であれば、別の混合栓の連結弁を開弁しても、この混合栓の出湯弁および送水弁は閉弁されたままであって、この混合栓の混合蛇口から出湯・出水することなく、どの混合栓であっても他の混合栓と独立に開閉動作するので、他の混合栓を開いてもこの混合蛇口から出湯することがなく、任意のどの混合栓を開いても所望の1つの混合栓の混合蛇口から出湯させることができるので、1つの給湯器に複数の混合栓を取り付けることができ、また、無圧開放弁内蔵の安全弁や無圧開放型混合栓によって、出湯時以外は無圧状態に保持するため、貯湯タンクやその他の機器の長寿命化が図られ、故障も少なく安全に給湯操業させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無圧給湯装置の第1実施形態の一例の説明図である。
【図2】本発明の無圧給湯装置の第1実施形態の他の例の説明図である。
【図3】無圧開放型安全弁の説明図である。
【図4】無圧開放型安全弁の作動説明図である。
【図5】混合栓の説明図である。
【図6】混合栓の連動開閉弁の作動説明図である。
【図7】本発明の無圧給湯装置の第2実施形態の一例の説明図である。
【図8】本発明の無圧給湯装置の第2実施形態の他の例の説明図である。
【図9】無圧開放弁を組み込んだ無圧開放型混合栓の説明図である。
【図10】無圧開放型混合栓の作動説明図である。
【図11】無圧開放型混合栓の作動説明図である。
【図12】本発明の無圧給湯装置の第3実施形態に係わる説明図である。
【図13】混合栓の構成図である。
【図14】元止分岐栓の構成図である。
【図15】元止分岐栓の作動説明図である。
【図16】従来の給湯装置の説明図である。
【符号の説明】
1 貯湯タンク 5 ヒータ
6 出湯口 7 給水口
8 無圧開放弁 10 給湯管
15 給水管 20 混合栓
21 給水室 28 送水弁
29 出水室 30 送水室
31 送水口 32 水側コック
33 出水弁 34 入湯口
42 出湯口 43 混合蛇口
44 湯側コック 46 給湯室
47 出湯弁 50 安全弁
54 排水口 55 入湯口
58 開放口 60 元止分岐栓
61 給水室 62 出水口
63 給水口 65 給湯室
66 出湯口 67 給湯口
70 連結弁 71 湯側開閉弁
72 水側開閉弁 76 湯側連結管
77 水側連結管 81 無圧開放型逃し弁
80 逃がし弁 82 無圧開放弁
95 混合栓 96 無圧開放型混合栓
D 隙間 S 給水源
E 隙間

Claims (3)

  1. (A) 水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、
    (B) 該貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管から分岐した複数本の湯側連結管と、
    (C) 前記貯湯タンクに取り付けられた安全弁に組み込まれ、貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁と、
    (D) 前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管から分岐した複数本の水側連結管と、
    (E) 給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓とからなり、
    (F) 前記混合栓は、給水源に接続される給水室と、該給水室と連通し水側連結管が接続される送水口を有する送水室と、前記給水室と連通し混合蛇口に連通する出水室と、前記混合蛇口に連通する出湯口と湯側連結管が接続される入湯口を有する給湯室を備えており、
    前記給水室と前記送水室の連通を開閉する送水弁と、前記給湯室の出湯口との連通を開閉する出湯弁とが設けられており、かつ該送水弁と該出湯弁とは開動作と閉動作が共に連動して行われるよう機構的に連結されている
    (G) ことを特徴とする無圧給湯装置。
  2. (A) 水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、
    (B) 該貯湯タンクに取り付けられた安全弁と、
    (C) 前記貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管から分岐した複数本の湯側連結管と、
    (D) 前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管から分岐した複数本の水側連結管と、
    (E) 給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓とからなり、
    (F) 前記混合栓は、給水源に接続される給水室と、該給水室と連通し水側連結管が接続される送水口を有する送水室と、前記給水室と連通し混合蛇口に連通する出水室と、前記混合蛇口に連通する出湯口と湯側連結管が接続される入湯口を有する給湯室を備えており、
    前記給水室と前記送水室の連通を開閉する送水弁と、前記給湯室の出湯口との連通を開閉する出湯弁とが設けられており、かつ該送水弁と該出湯弁とは開動作と閉動作が共に同期して行われるよう機構的に連結されており、
    (G) 前記混合栓の出湯弁に、前記貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁が組み込まれている
    (H) ことを特徴とする無圧給湯装置。
  3. (A) 水を湯に沸き上げる加熱器を備え、上部に出湯口と下部に給水口を有する貯湯タンクと、
    (B) 該貯湯タンクに取り付けられた安全弁に組み込まれ、貯湯タンク内を無圧状態に保持する無圧開放弁と、
    (C) 前記貯湯タンクの出湯口に接続された給湯管および複数の湯側連結管と、
    (D) 前記貯湯タンクの給水口に接続された給水管および複数の水側連結管と、
    (E) 給水源に接続されており、かつ前記複数の湯側連結管と前記複数の水側連結管が1本ずつ、それぞれに接続された複数の混合栓と
    (F) 前記給水管が接続される出水口と前記複数の水側連結管が接続される複数の給水口を備えた給水室と、
    前記給湯管が接続される給湯口と前記複数の湯側連結管が接続される複数の出湯口を備えた給湯室とを備え、
    前記給水室の出水口と給水口の連通を開閉する水側開閉弁と、前記給湯室の出湯口と給湯口の連通を開閉する湯側開閉弁とが、複数の給水口および複数の出湯口の対応付けて複数個設けられており、かつ該水側開閉弁と該湯側開閉弁は開動作と閉動作が共に同期して行われるように機構的に連結された元止分岐栓と、
    (G) からなることを特徴とする無圧給湯装置。
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