JP3628678B2 - 合成樹脂製タンクの冷却装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や船舶の燃料タンクとして用いられる熱可塑性合成樹脂材によって中空に形成されたタンクを冷却するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、熱可塑性合成樹脂材のブロー成形などによって中空に形成されたタンクが、自動車や船舶の燃料タンクとして用いられることが一般化してきつつある。このブロー成形法は、押出機から押し出された溶融樹脂材料を、金型並びに型締め機によって挟み込み、圧縮空気を吹き込んで溶融樹脂材料を膨らませて金型内面に転写し、更に冷却するというものである。
【0003】
従来は、金型から取り出したタンク(成形品)が外力を加えても変形しないように、タンクが十分に硬化するまで金型内で冷却していた。そのため、金型のサイクルタイムが長くなりがちであり、金型の回転率を高めて生産性を上げることは困難であった。
【0004】
このような不都合を回避し、金型の回転率を高めるための手法として、型開き以前にパリソン内へ冷媒を注入し、成形品の金型内での冷却時間の短縮を企図した技術が知られている(特許文献1を参照されたい)。
【特許文献1】
特開平06−328551号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によると、金型構造の複雑化を招き、設備費用が増大しがちである上、冷媒として液体を用いた場合は、成形品内に付着した冷媒を除去することが厄介である。
【0006】
金型から取り出した後に二次加工が可能な程度にまでさらにタンクを冷却するための手法として、タンクを水槽に水没させて冷却する手法や、タンク内に冷却水を注入する手法も知られているが、前者は、浮力や水圧でタンクに歪みが生ずることが懸念される上、水流を起こしたり、製品を揺らしたりして常に新鮮な冷却水をタンクに接触させないと思ったほどに冷却効率が高まらないという欠点がある。また後者の手法は、冷却時間の短縮化には優れているものの、排水に長時間を要するという欠点があり、トータル的に見るとさほど生産性を高める上に有利にはならない。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、金型の回転率を高め、かつ成形されたタンクの冷却時間をより一層短縮し得る合成樹脂製タンクの冷却装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明の請求項1においては、熱可塑性合成樹脂材により中空に形成されたタンクを冷却するための装置を、合成樹脂材の融点よりやや低い最低限自己保形可能な温度で成形金型から取り出したタンク(1)に外接する形状保持部材(24)を備えた治具(3・4)と、治具に装着されたタンクに冷却液を吹き付けるシャワーノズル(12・13)と、冷却液が吹き付けられているタンクの内部に冷却気を送給すべく、タンクに設けられた第1の開口(孔37)の周囲に密接可能な対タンク当接部材(33)を備える給気通路部材(吸気管34)と、冷却液が吹き付けられているタンクの内部から冷却気を排出すべくタンクに設けられた第2の開口(孔52)の周囲に密接可能な対タンク当接部材(43)を備え且つシャワーノズルから噴出する冷却液が浸入し難い位置に開口した排気通路部材(44)とを有するものとし、タンクの外側を液冷すると同時にその内側を空冷するようにした。
【0009】
このようにすれば、従来に比して格段に高い温度で金型内からタンクを取り出すことができるので、金型の回転率が高められる。また冷却液を外面に吹き付けての冷却は、水没などと異なりタンクに浮力や水圧が加わることがないので、歪みの発生が抑制される。しかも新気を導入してタンクの内側からも空冷するので、冷却時間をより一層短縮し得る。これに加えて、タンク内に対する冷却気の供給口はもとより、排気口からも冷却液がタンク内に浸入しないので、タンク内から冷却液を除去する後処理も不用となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明について詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明に基づく合成樹脂製燃料タンクの冷却装置の概略構成を示している。この冷却装置は、金型(図示せず)から取り出した成形品であるタンク1の投入および取り出し作業を行うロード/アンロードステージ2と、下部治具枠3と上部治具枠4とに対するタンク1の固定作業を行う治具枠開閉ステージ5と、上下両治具枠3・4に固定した状態でタンク1の冷却作業を行う冷却ステージ6とからなっている。そして上下両治具枠3・4に固定されたタンク1は、ロード/アンロードステージ2と冷却ステージ6との間に延設されたレール7上を、例えばリンクチェーン(図示せず)で牽引駆動される1台の台車8によって往復移動される。
【0012】
治具枠開閉ステージ5には、台車8上に固定された下部治具枠4と協働してタンク1を保持する上部治具枠4を上下移動させるための例えばエアシリンダを用いた昇降装置9と、下部治具枠3に上部治具枠4を結合させるクランプ機構(後に詳述する)を駆動するための例えばエアシリンダを用いたクランプ/アンクランプ装置10とが設けられている。また昇降装置9の下端には、上部治具枠4を掴み取るための例えばエアシリンダを用いた把持装置11が設けられている。
【0013】
冷却ステージ6には、冷却水を上方から下向きに噴射する上部シャワーノズル12と、レール7の下方から冷却水を上向きに噴射する下部シャワーノズル13と、上下両シャワーノズル12・13から落下した冷却水を受け止めて貯容する冷却水タンク14と、冷却水タンク14から汲み出した冷却水を上下両シャワーノズル12・13に圧送する循環ポンプ15とが設けられている。なお、この冷却ステージ6は、防水壁で周囲を囲んだシャワーブースとして構成することが、水の飛散を防止する上に好ましい。また冷却水は、タンク1から吸熱して昇温するので、適宜な熱交換機を経て冷却することが好ましい。
【0014】
治具枠開閉ステージ5と冷却ステージ6との間には、上下両治具枠3・4に保持された状態のタンク1から水滴を吹き飛ばすための高圧エアを吹き出すエアノズルからなる水切り装置16が設けられている。
【0015】
下部治具枠3並びに上部治具枠4は、図2に示すように、軽量型鋼やアルミニウム材などで形成されたフレーム21・22と、鋼板やアルミニウム板からなるベース23と、タンク1の要所に当接する複数の形状保持部材24とからなっている。ここで各形状保持部材24は、ベース23上に、或いはフレーム21・22に固定されたブラケット25に長孔を介してボルト止めしたり、ベース23と形状保持部材24との間に挟み込むシムの厚さを変更したり、或いは、ねじジャッキやエアシリンダなどを応用した位置調節装置26を用いたりしてその位置を適宜に調節可能なようにされている。特に自動車用燃料タンクの場合、車体に対する取付面や、燃料ポンプやベントバルブなどのような補助部品の取付面に比較的高い位置精度が要求されるので、形状保持部材24は、冷却後の収縮を考慮したこれらの部位に対応する位置に重点的に設けられている。
【0016】
上部治具枠4の適所には、図2には明示されていないが、タンク内冷却用エアの供給装置並びに排出装置が設けられている。
【0017】
冷却エア供給装置31は、図3に示すように、給気ノズル32と対タンク当接部材33とが一体的に結合された直線状の給気管34と、給気管34を直線摺動自在に保持するスライドベアリング35とからなり、スライドベアリング35の部分が適宜なブラケット36を介して上部治具枠4を構成するフレーム22の一部に固定されている。これにより、上部治具枠4に対して対タンク当接部材33が所定範囲を上下移動可能なようになっている。なお給気ノズル32は、多方向へ冷却気を噴射して乱流を発生する構造とされており、タンク1に形成された燃料ポンプの取付部などになるべき部分の中心部に仮に開けられた孔37からタンク1内に突入するようにされている。
【0018】
対タンク当接部材33の外周側には、Oリング等の弾性シール部材38が装着されており、燃料ポンプの取付部などになるべき部分の概ね水平な座面39にこのシール部材38が当接するようにされている。また、給気ノズル32、対タンク当接部材33、及び給気管34を含む直線摺動自在な部分の重量が、タンク1の座面39を変形させずにシール性を確保し得る程度に設定されている。これにより、給気ノズル32と一体をなす対タンク当接部材33が、タンク1の冷却に伴う座面39の変位に対してその自重で追従するので、対シール部材38が座面39に常に密接し、給気ノズル32からタンク1内に噴出する冷却気が漏出することが防止される。
【0019】
冷却エア排出装置41は、図4に示すように、例えばフィラーパイプの接続部となるべくタンクに形成された傾斜面42に当接する対タンク当接部材43および排気通路部材44と、これらをその端末に結合するスライドロッド45と、スライドロッド45を直線摺動自在に支持するスライドベアリング46と、スライドロッド45を軸線方向に駆動する例えばエアシリンダを用いたアクチュエータ47とからなり、スライドベアリング46及びアクチュエータ47が、適宜なブラケット48を介して上部治具枠4を構成するフレーム22の一部に固定されている。これにより、排気通路部材44と一体をなす対タンク当接部材43が、上部治具枠4に対して所定範囲を傾斜した軸線上で移動可能なようにされている。
【0020】
対タンク当接部材43は、その外周側にOリング等の弾性シール部材49が装着されると共に、排気通路部材44に対して自動調心機構50を介して結合されており、対タンク当接部材43をタンク1の傾斜面42に押しつけると、傾斜面42に倣ってシール部材49が密接するようにされている。そして排気通路部材44の排気通路51は、傾斜面42に仮に開けられた排気通路51の内径と同等の直径の孔52に連通するようにされている。なお、排気通路51には、エルボなどを接続し、シャワーで浴びせる冷却水が浸入し難い位置に排気口を開口させると良い。
【0021】
アクチュエータ47のピストンロッド53とスライドロッド45との連結部には、圧縮コイルばね54が縮設されている。このコイルばね54が発生する押圧力は、タンク1の傾斜面42を変形させずにシール性を確保できる程度に設定されている。これにより、アクチュエータ47の収縮方向への推力でコイルばね54を押し縮めつつ対タンク当接部材43をタンク1の傾斜面42に当接させた際に、タンク1の冷却に伴う傾斜面42の変位(主として収縮方向)に追従することができるので、対タンク当接部材43が傾斜面42に常に密接し、シャワーで浴びせる冷却水がタンク1内に浸入することが防止される。
【0022】
下部治具枠3に上部治具枠4を結合させるためのクランプ機構が、上下両治具枠3・4の前後両面に設けられている。このクランプ機構61は、上部治具枠4のフレーム22の一部である横方向部材62の適所に固定されたスライド支持部材63に左右摺動自在に支持されたスライド板64と、その下端をスライド板64に枢着した一対の平行リンク65をもってスライド板64の左右両端部に連結された可動クランプ部材66と、下部治具枠3のフレーム21の一部である横方向部材67の左右両端部に可動クランプ部材66と係合可能なように固定された固定クランプ部材68とからなっている。
【0023】
このクランプ機構61を駆動するためのクランプ/アンクランプ装置10は、固定ブラケット69にその一端を枢着されて傾動自在な例えばエアシリンダを用いたスライド板駆動アクチュエータ70と、スライド板駆動アクチュエータ70の遊端側を上下にシフトさせるための例えばエアシリンダを用いたシフトアクチュエータ71とからなっている。スライド板駆動アクチュエータ70のピストンロッド72の先端には、スライド板64の一端に設けられたストライカ73に係合・離脱可能な把持爪74が設けられている。なお、2つのクランプ/アンクランプ装置10は、治具枠開閉ステージ5の4隅に立てられた柱のうちの対角に位置するものに設けられており、上部治具枠4の前後両面に設けられたスライド板64は、互いに逆方向へ駆動されるようになっている。
【0024】
次に本発明装置による合成樹脂製タンクの冷却要領について説明する。
【0025】
金型から取り出した直後の高温のタンク1を、ロード/アンロードステージ2に待機中の台車8に固定された下部治具枠3に載置し、台車8を走行させることによって隣接する治具枠開閉ステージ5へと送る。ここでロード/アンロードステージ2は、治具枠開閉ステージ5の手前側に位置しており、その上方が開放されているので、下部治具枠3上へのタンク1の投入作業および取り出し作業を容易に行うことができる。
【0026】
ロード/アンロードステージ2から移動してきた台車8が、治具枠開閉ステージ5における所定の位置に停止したならば、先ず、昇降装置9の下端に設けられた把持装置11に掴まれている上部治具枠4を下部治具枠3上のタンク1の上方へ降ろす。この状態では、上下両治具枠3・4のクランプ機構61はアンクランプ状態(図5に示す状態)にあり、クランプ/アンクランプ装置10のスライド板駆動アクチュエータ70は、クランプ機構61と干渉しない上向きシフト位置(図5に想像線で示した位置)にある。
【0027】
次に、スライド板駆動アクチュエータ70を収縮させた上でシフトアクチュエータ71を伸長させてスライド板駆動アクチュエータ70を下向きにシフトし、その先端の把持爪74を、アンクランプ状態のスライド板端部のストライカ73に係合させる(図5参照)。この状態でスライド板駆動アクチュエータ70を伸長させると、スライド板64が右動し、これに伴い、平行リンク65が傾倒しているために下方に位置している可動クランプ部材66下端の側方突起75が下部治具枠4に固定されている固定クランプ部材68の下方へ入り込む。そしてスライド板64のさらなる横移動に連れて可動クランプ部材66がスライド支持部材63の左側面81に当接すると、可動クランプ部材66はそこで停止するのにスライド板64はさらに右動するので、スライド板64にその下端を枢着させた平行リンク65が垂直に立ち上がり、これに連れて可動クランプ部材66が持ち上げられてその側方突起75が固定クランプ部材68と係合する(図6参照)。
【0028】
これにより、下部治具枠3と上部治具枠4とが相互に結合される。この状態では、可動クランプ部材66はスライド支持部材63の左側面81とスライド板64の前面に固着されたストッパ部材80との間に挟まれるので、そのクランプ状態が安定的に保持される。なお、上記は、ロード/アンロードステージ2側、つまり前面に設けられたクランプ機構61について説明したが、同様なものが冷却ステージ6側、つまり背面にも設けられている。
【0029】
次いでスライド板駆動アクチュエータ70を伸長させたままシフトアクチュエータ71を収縮させてスライド板駆動アクチュエータ70を上向きにシフトし、スライド板端部のストライカ73から把持爪74を外す。これと同時に昇降装置下端の把持装置11を上部治具枠4から外し、把持装置11のみを上部治具枠4と干渉しない位置へと上昇させる。
【0030】
上記のクランプ工程と並行して上部治具枠4に設置された冷却エア供給装置31並びに冷却エア排出装置41をタンク1の対応する部分に当接させる。
【0031】
この状態でタンク1内に冷却用エアを供給してタンク1内に冷気を流通させると共に、大気圧よりもタンク内圧を高めに維持することにより、タンク1と上下両治具枠3・4の形状保持部材24との接触を保つと共に、冷却エア供給装置31並びに冷却エア排出装置41の当接面のシール性を確保する。そしてこの状態のまま冷却ステージ6へタンク1を移送する。
【0032】
治具枠開閉ステージ5から台車8と共にタンク1が冷却ステージ6に進入してきたら、上下両シャワーノズル12・13から冷却水を所定時間噴射してタンク1の外面を冷却する。ここで冷却水噴射のタイミングは、台車8の移動に同期させても良いし、タンク1や治具枠3・4の形状によって跳ね返った冷却水の飛散が懸念される場合は、冷却ブース内の所定位置に停止して防水扉を閉じた後にシャワーノズル12・13からの冷却水噴射を開始するようにしても良い。
【0033】
このように、タンク1外面に冷却水を吹き付けての冷却とすれば、水没などと異なり、浮力や水圧が加わらないので、タンク1に歪みが生じることが抑制される。しかも吹出口の数量や位置、或いは冷却水の供給量を制御することにより、タンク1の形状や肉厚に対応して各部の冷却状況を均等化することができる。また冷却水によるタンク1外からの冷却と並行してタンク1内に新鮮な冷気を流通させることにより、外部水冷と内部空冷とを並行して行うことができ、冷却所要時間のさらなる短縮が可能となる。
【0034】
タンク1の冷却が完了したならば、台車8を治具枠開閉ステージ5へ戻す。この移送工程中に冷却ステージ6の出口やレール7の周辺に設置した水切り装置16から高圧エアを噴射して治具枠3・4やタンク1の外面に付着した水滴の除去を行う。
【0035】
冷却ステージ6から治具枠開閉ステージ5に戻された台車8が所定位置で停止したならば、水切りエアを停止すると同時に、上下両治具枠3・4同士のクランプ機構61を、上記のクランプ工程と逆の手順でアンクランプした後、昇降装置9を下ろし、且つ把持装置11で上部治具枠4を掴み取って上昇させる。なお、アンクランプ動作が確実に行われるように、スライド板64が左動する際に、スライド支持部材63に固定されたフック部材76の先端76aが平行リンク65の可動クランプ部材66に対する枢着端に引っ掛かるようにされており、これにより、平行リンク65が確実に傾倒するようにされている。
【0036】
上下両治具枠3・4の分離後、台車8をロード/アンロードステージ2へ戻し、ロード/アンロードステージ2上でエアガンなどで圧縮空気を吹きかけてさらにタンク1の水切りを行った後、下部治具枠3からタンク1を取り出し、次のタンク1と載せ換え、以上の工程を繰り返す。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、形状保持用治具によって変形を防ぐので、成形金型からのタンクの取り出し温度をこれまで以上に高くすることができるため、早期型開きが可能となり、成形サイクルタイムを短縮する上に多大な効果を奏することができる。しかも冷却液を外面に吹きかけての液冷に併せてタンク内に冷却気を流通させて空冷することにより、浮力や水圧の影響による歪みの発生を解消し得ることはもとより、冷却所要時間のさらなる短縮を実現し得る。これに加えて、タンク内に対する冷却気の供給口はもとより、排気口からも冷却液がタンク内に浸入し難くなるので、タンク内から冷却液を除去する後処理も不要となる。即ち、本発明により、金型の回転率を高め、かつ成形されたタンクの冷却時間をより一層短縮して合成樹脂製タンクの生産性を高める上に多大な効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷却装置の概略全体構成図
【図2】治具枠の概略構成図
【図3】冷却エア供給装置の概略立面図
【図4】冷却エア排出装置の概略立面図
【図5】クランプ機構のアンクランプ状態におけるクランプ/アンクランプ装置の作動説明図
【図6】クランプ機構のクランプ状態におけるクランプ/アンクランプ装置の作動説明図
【符号の説明】
1 タンク
3 下部治具枠
4 上部治具枠
5 治具枠開閉ステージ
6 冷却ステージ
12 上部シャワーノズル
13 下部シャワーノズル
24 形状保持部材
26 位置調節手段
31 冷却エア供給装置
41 冷却エア排出装置
64 スライド板
65 平行リンク
66 可動クランプ部材
68 固定クランプ部材
Claims (1)
- 熱可塑性合成樹脂材により中空に形成されたタンクを冷却するための装置であって、
前記合成樹脂材の融点よりやや低い最低限自己保形可能な温度で成形金型から取り出したタンクに外接する形状保持部材を備えた治具と、
前記治具に装着されたタンクの外面に冷却液を吹き付けるシャワーノズルと、
前記冷却液が吹き付けられているタンクの内部に冷却気を送給すべく、当該タンクに設けられた第1の開口の周囲に密接可能な対タンク当接部材を備える給気通路部材と、
前記冷却液が吹き付けられているタンクの内部から冷却気を排出すべく当該タンクに設けられた第2の開口の周囲に密接可能な対タンク当接部材を備え且つシャワーノズルから噴出する冷却液が浸入し難い位置に開口した排気通路部材と、を有し、
タンクの外側を液冷すると同時にその内側を空冷するようにしてなることを特徴とする合成樹脂製タンクの冷却装置。
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