JP3626379B2 - 高調波モニタ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧受電をして変圧器により低圧に降圧して、その低圧電源を複数の負荷に供給する方式で発生した高調波電圧を高圧側で有効に削減するための高調波モニタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における例を図6のブロック図により説明する。図で1は高圧交流電路で2は開閉器、3は変圧器で高圧から低圧に降圧しており、そして変圧器3の低圧二次側51及び52の各電圧は負荷61,62に接続されると共に、負荷61,62からの入力線511及び521を介して高調波モニタ7の各高調波電圧計測手段711及び712に取込まれ、高調波電圧計測手段711及び712の出力は更に高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751に取込まれて、現状の高圧側での高調波電圧に相当する各変圧器の高調波電圧の合成値として求めることが出来るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の構成では現状における発生した高調波レベルを計測によって知ることが出来るだけで、複数の変圧器の内の一部の変圧器について結線を変えて、Δ−ΔやY−Δのように組合わせを行って、一次側と二次側の位相が異なって使用したと仮定した時、又は高調波対策として前記変圧器の組合せを実施している場合に於ける対策前の変圧器結線方式の時、さらに1台の変圧器で負荷供給されている場合に変圧器を負荷分割したと仮定した時の高圧一次側高調波電圧の合成レベルを知るものがなかった。
【0004】
したがって、この発明の目的は、変圧器の一次側と二次側の位相が異なって使用されても、高圧一次側高調波電圧の合成レベルを知ることができる高調波モニタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧するとともに位相変換することにより低圧二次側への変圧器相互間電圧位相をずらして負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内変圧器で低圧二次側位相をずらした高調波電圧を高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換する第一の位相変換手段と、この第一の位相変換手段からの出力と各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内変圧器で低圧二次側位相をずらさないものの出力とを合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0006】
請求項1記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する2台以上の変圧器によって、低圧二次側への各変圧器間電圧位相をずらして供給するようにした高圧側の高調波電圧低減供給方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0007】
請求項2記載の高調波モニタは、高圧受電をして位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する複数の変圧器と、これらの各変圧器毎に低圧側の高調波を計測する変圧器二次側高調波計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内の任意の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したと同等となるように任意の出力を位相変換する第二の位相変換手段と、この第二の位相変換手段により位相変換した出力と各変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力で位相変換しないものとを合成する高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0008】
請求項2記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして複数の変圧器により位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と位相変換手段を介する第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0009】
請求項3記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧して負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、変圧器の高圧側電路に設けられた電圧変成器の二次側に接続されその二次電圧から高圧側の高調波電圧を検出する高圧一次高調波電圧検出手段と、所定の変圧器に対応する各変圧器二次側高調波電圧計測手段に接続されて高調波電圧を位相変換する位相変換手段と、この位相変換手段からの出力と位相変換手段に接続されない変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力とを合成する高圧一次換算の高調波電圧検出手段とを備え、所定の変圧器が位相変換するものである場合に位相変換手段はその変圧器に接続された変圧器二次側高調波電圧計測手段の二次側位相をずらした高調波電圧を変圧器の高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換し、変圧器の全てが位相変換しないものである場合に位相変換手段は変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したときの出力と同等となるように位相変換することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の高調波モニタによれば、高圧一次高調波電圧検出手段を高圧側にて用意した電圧変成器の二次電圧を入力とし、同電圧から直接高圧側の高調波電圧を検出するため、高圧側の高調波電圧を正しく計測出来る。その他、請求項1または請求項2と同様な効果がある。
【0011】
請求項4記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧し負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、これらの変圧器二次側高調波電圧計測手段毎に設けられてその高調波電圧の位相変換が可能でありかつ位相変換の有無を選択可能な位相変換手段と、変圧器二次側高調波電圧計測手段の各々の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、位相変換手段の各々の出力を合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0012】
請求項4記載の高調波モニタによれば、各変圧器の高調波を任意位相に変換して組み合わせて合成した結果を求めることができるようにし、位相変換の方式切り替えと位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果の改善結果を知ることができる。
【0013】
請求項5記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧するものであって二次側電圧を複数系統負荷に供給する1台の変圧器と、この変圧器の各負荷毎に設けた変流器からの入力電流からそれぞれ高調波電流を計測する高調波電流計測手段と、この各高調波電流計測手段の高調波電流出力を合成する第一の高調波電流検出手段と、各高調波電流計測手段の一部についてその高調波電流位相をずらす位相変換手段と、この位相変換手段の出力と位相変換手段に入力されない高調波電流計測手段の出力とを合成する第二の高調波電流検出手段とを備えたものである。
【0014】
請求項5記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する1台の変圧器によって低圧二次側で複数系統の負荷に供給する配電方式に対応して、そのデ−タ比較から1台の変圧器を複数台に分割すると共に分割した変圧器間での二次側電圧位相に差をもたせる高調波電圧低減供給方式の高調波電流低減効果がわかる。その他請求項2と同様な効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の第一の実施の形態を図1により説明する。図1は本発明の第一の実施の形態についてのブロック構成図で、図1で1は高圧交流電路、2は開閉器、31と32は三相変圧器で高圧から低圧に降圧しており、そして三相変圧器31はY−Δ結線であり、三相変圧器32はΔ−Δ結線である。次に51,52は低圧電路で夫々負荷61,62に供給されており、又低圧電路51,52から入力線511、521により高調波モニタ7の入力として取込まれている。
【0016】
次に以上の構成における高調波モニタ7について説明する。高調波モニタ7は低圧電路51,52から入力線511,521を介して第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712において低圧電路51,52の高調波電圧が計測され、そして第一の高調波電圧計測手段711の出力は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751及び高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に入力し、一方第二の高調波電圧計測手段712の出力は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751及び第一の位相変換手段741に入力し、そして第一の位相変換手段741の出力は高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に入力される。
【0017】
以上の構成に於いて、高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751は第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712で計測した結果をそのまま波形合成する。高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段751は第一の高調波電圧計測手段711で計測した結果をそのまま入力したもの及び高調波電圧計測手段712で計測した結果を第一の位相変換手段741により変圧器31をY−ΔからΔ−Δにしたと仮定したときの位相に変換、つまりπ/6ずらしたものを入力して波形合成する。
【0018】
以上のように構成することで、二つの変圧器をΔ−Δ結線して運転する方式と二つの変圧器をY−ΔとΔ−Δの結線で運転する方式との二方式での現状の高圧側の高調波電圧の高調波電圧低減効果を知ることができるものである。
【0019】
尚この例では二つの入力の場合について説明したが当然複数の電路について計測できるようにした場合であっても可能であり、且つ位相変換についてもπ/6に限定するものでない。ところで上記の変圧器31をΔ−ΔからY−Δの方式にすることで高圧側の高調波電圧が低減することは公知である。
【0020】
(実施の形態2)
本発明の第二の実施の形態を図2により説明する。図2は、本発明の第二の実施の形態についてのブロック構成図で、以下第一の実施の形態と共通なものについては省略する。図2の構成で、第一の実施の形態との相違点は二つの変圧器の低圧二次側の電圧位相が同じとなる結線例えばΔ−Δ結線の変圧器32としたことと、高調波モニタ7の位相変換手段を第二の位相変換手段742としたことである。以下その働きについて説明する。図2で高調波モニタ7の入力には変圧器32の低圧二次側となる低圧電路51,52の電圧が入力線511及び521を介して取込まれている。そして二つの入力位相は同じで、且つ高圧一次電圧とも同位相である。従って同入力から取込まれた高調波は第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712によって計測され、その各出力はそのまま波形合成する高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751に入力されるが、一方高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752には第一の高調波電圧計測手段711の出力はそのまま入力され、第二の高調波電圧検出手段712の出力は第二の位相変換手段742を介して入力するよう構成されている。
【0021】
以上の構成で負荷61と62が同一仕様の負荷と仮定するとそこに発生する高調波電圧はレベルと位相が同一となり、従って図2の変圧器結線方式では高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751で検出される高調波電圧のレベルは入力の2倍となるが、ここで第二の位相変換手段742において第二の高調波電圧計測手段712の出力位相をπ/6ずらして高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に出力してあるので同高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752では、変圧器32側で高調波対策した結果と同様な合成された高調波の結果を得られるものである。つまり第二の高調波電圧計測手段712の入力側の変圧器をΔ−ΔからY−Δの方式に変更することによる方法で高圧側の高調波を減衰させるようにしたことと同様なシミュレ−ション結果を得るものであり、高調波に対して現状のデ−タと高調波対策したときのデ−タが容易に求めることが出来るものである。
【0022】
(実施の形態3)
本発明の第三の実施の形態を図3により説明する。図3は、本発明の第三の実施の形態についてのブロック構成図で、第一の実施の形態または第二の実施の形態との相違点は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751をなくして高圧一次高調波電圧検出手段76を新たに設け、且つ同入力を高圧側電路に設けた電圧変成器8からの低圧二次側電圧としたものである。更に位相変換手段を第一又は第二の位相変換手段743とし、第二の高調波電圧計測手段712の入力が第一の実施の形態に対応する場合は第一の位相変換手段(741)、また第二の高調波電圧計測手段712の入力が第二の実施の形態に対応する場合は第二の位相変換手段(742)とする。
【0023】
以上の構成とすることで、直接高圧側の高調波電圧を計測するため精度よく同高調波電圧を知ることができる。
【0024】
(実施の形態4)
本発明の第四の実施の形態を図4により説明する。図4は、本発明の第四の実施の形態についてのブロック構成図で、第一の実施の形態または第二の実施の形態との相違点は図4に示すように変圧器3を複数とし、変圧器3の低圧電路51〜5Nに接続される負荷61〜6Nに供給する変圧器3の低圧二次側電圧の夫々について、高調波電圧を計測できるように入力線511〜5N1に接続される高調波電圧計測手段71を711から71Nまで用意し、且つ第一の実施の形態または第二の実施の形態における第一の位相変換手段と第二の位相変換手段からなる一つの任意位相変換手段744についても、図4に示すように各高調波電圧計測手段71に対応して第一の任意位相変換手段7441から第Nの任意位相変換手段744Nとしたもので、その出力は例えば変圧器3の位相変換に対応して第一の位相変換手段または第二の位相変換手段を選択でき、さらに任意位相変換手段744の出力は位相変換の有無をも選択できるものである。ここで任意位相とは変圧器の各種結線方式による位相変換に対応できるようにしたものである。従って位相変換を変圧器の各種結線を想定した位相としたり、また位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果のシミュレーション結果を知ることができるものである。
【0025】
(実施の形態5)
本発明の第五の実施の形態を図5により説明する。図5は本発明の第五の実施の形態についてのブロック構成図である。上記各実施の形態は2台以上の変圧器による負荷供給方式で複数の変圧器に対応した高調波電圧の高調波低減方式の効果のシミュレ−ションを可能とする方法であるのに対して、図5では1台の変圧器から負荷供給する方式であっても変圧器を複数に分割し、且つ分割した変圧器間の位相に差を持たせることで、具体的には図1と同様に一方の変圧器をY−Δに他方をΔ−Δとするようにした高調波低減方式での効果のシミュレ−ションを可能とする方法を提供するものである。図5で、4は変流器であり、同出力は高調波モニタ7の第一の高調波電流計測手段721および第二の高調波電流計測手段722に取込まれている。そして同出力は夫々第一の高調波電流検出手段751′に取込まれると共に第二の高調波電流検出手段752′には一つは第一の高調波電流計測手段721からいま一つは第二の高調波電流計測手段722から第二の位相変換手段742を介して取込まれるよう構成されている。
【0026】
以上の構成によって第一の高調波電流検出手段751′と第二の高調波電流検出手段752′のデータを比較することで現状一台の変圧器から二台以上の変圧器を分割し、かつ変圧器結線を変えることで変圧器間の位相に差を持たせる高調波低減方式に対する効果を容易に知ることが出来るものである。
【0027】
なお、変圧器に位相差を持たせない場合には、位相変換手段は図1で述べた第一の位相変換手段741を適用することができる。又、上記第一、第二の位相変換手段は任意位相変換手段であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する2台以上の変圧器によって、低圧二次側への各変圧器間電圧位相をずらして供給するようにした高圧側の高調波電圧低減供給方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0029】
請求項2記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして複数の変圧器により位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と位相変換手段を介する第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0030】
請求項3記載の高調波モニタによれば、高圧一次高調波電圧検出手段を高圧側にて用意した電圧変成器の二次電圧を入力とし、同電圧から直接高圧側の高調波電圧を検出するため、高圧側の高調波電圧を正しく計測出来る。その他、請求項1または請求項2と同様な効果がある。
【0031】
請求項4記載の高調波モニタによれば、各変圧器の高調波を任意位相に変換して組み合わせて合成した結果を求めることができるようにし、位相変換の方式切り替えと位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果の改善結果を知ることができる。
【0032】
請求項5記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する1台の変圧器によって低圧二次側で複数系統の負荷に供給する配電方式に対応して、そのデ−タ比較から1台の変圧器を複数台に分割すると共に分割した変圧器間での二次側電圧位相に差をもたせる高調波電圧低減供給方式の高調波電流低減効果がわかる。その他請求項2と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のブロック構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態のブロック構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態のブロック構成図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態のブロック構成図である。
【図6】従来例のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 高圧交流電路
2 開閉器
3 変圧器
31、32 三相変圧器
4 変流器
51、52 低圧電路
61、62 負荷
7 高調波モニタ
71 高調波電圧検出手段
76 高圧一次高調波電圧検出手段
711 高調波電圧計測手段
712 高調波電圧計測手段
741 第一の位相変換手段
742 第二の位相変換手段
744 任意位相変換手段
751 高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段
752 高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段
751′ 第一の高調波電流検出手段
752′ 第二の高調波電流検出手段
8 電圧変成器
【発明の属する技術分野】
本発明は、高圧受電をして変圧器により低圧に降圧して、その低圧電源を複数の負荷に供給する方式で発生した高調波電圧を高圧側で有効に削減するための高調波モニタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来における例を図6のブロック図により説明する。図で1は高圧交流電路で2は開閉器、3は変圧器で高圧から低圧に降圧しており、そして変圧器3の低圧二次側51及び52の各電圧は負荷61,62に接続されると共に、負荷61,62からの入力線511及び521を介して高調波モニタ7の各高調波電圧計測手段711及び712に取込まれ、高調波電圧計測手段711及び712の出力は更に高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751に取込まれて、現状の高圧側での高調波電圧に相当する各変圧器の高調波電圧の合成値として求めることが出来るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来の構成では現状における発生した高調波レベルを計測によって知ることが出来るだけで、複数の変圧器の内の一部の変圧器について結線を変えて、Δ−ΔやY−Δのように組合わせを行って、一次側と二次側の位相が異なって使用したと仮定した時、又は高調波対策として前記変圧器の組合せを実施している場合に於ける対策前の変圧器結線方式の時、さらに1台の変圧器で負荷供給されている場合に変圧器を負荷分割したと仮定した時の高圧一次側高調波電圧の合成レベルを知るものがなかった。
【0004】
したがって、この発明の目的は、変圧器の一次側と二次側の位相が異なって使用されても、高圧一次側高調波電圧の合成レベルを知ることができる高調波モニタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧するとともに位相変換することにより低圧二次側への変圧器相互間電圧位相をずらして負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内変圧器で低圧二次側位相をずらした高調波電圧を高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換する第一の位相変換手段と、この第一の位相変換手段からの出力と各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内変圧器で低圧二次側位相をずらさないものの出力とを合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0006】
請求項1記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する2台以上の変圧器によって、低圧二次側への各変圧器間電圧位相をずらして供給するようにした高圧側の高調波電圧低減供給方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0007】
請求項2記載の高調波モニタは、高圧受電をして位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する複数の変圧器と、これらの各変圧器毎に低圧側の高調波を計測する変圧器二次側高調波計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内の任意の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したと同等となるように任意の出力を位相変換する第二の位相変換手段と、この第二の位相変換手段により位相変換した出力と各変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力で位相変換しないものとを合成する高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0008】
請求項2記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして複数の変圧器により位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と位相変換手段を介する第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0009】
請求項3記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧して負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、変圧器の高圧側電路に設けられた電圧変成器の二次側に接続されその二次電圧から高圧側の高調波電圧を検出する高圧一次高調波電圧検出手段と、所定の変圧器に対応する各変圧器二次側高調波電圧計測手段に接続されて高調波電圧を位相変換する位相変換手段と、この位相変換手段からの出力と位相変換手段に接続されない変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力とを合成する高圧一次換算の高調波電圧検出手段とを備え、所定の変圧器が位相変換するものである場合に位相変換手段はその変圧器に接続された変圧器二次側高調波電圧計測手段の二次側位相をずらした高調波電圧を変圧器の高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換し、変圧器の全てが位相変換しないものである場合に位相変換手段は変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したときの出力と同等となるように位相変換することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3記載の高調波モニタによれば、高圧一次高調波電圧検出手段を高圧側にて用意した電圧変成器の二次電圧を入力とし、同電圧から直接高圧側の高調波電圧を検出するため、高圧側の高調波電圧を正しく計測出来る。その他、請求項1または請求項2と同様な効果がある。
【0011】
請求項4記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧し負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、これらの変圧器二次側高調波電圧計測手段毎に設けられてその高調波電圧の位相変換が可能でありかつ位相変換の有無を選択可能な位相変換手段と、変圧器二次側高調波電圧計測手段の各々の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、位相変換手段の各々の出力を合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えたものである。
【0012】
請求項4記載の高調波モニタによれば、各変圧器の高調波を任意位相に変換して組み合わせて合成した結果を求めることができるようにし、位相変換の方式切り替えと位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果の改善結果を知ることができる。
【0013】
請求項5記載の高調波モニタは、高圧受電をして低圧に降圧するものであって二次側電圧を複数系統負荷に供給する1台の変圧器と、この変圧器の各負荷毎に設けた変流器からの入力電流からそれぞれ高調波電流を計測する高調波電流計測手段と、この各高調波電流計測手段の高調波電流出力を合成する第一の高調波電流検出手段と、各高調波電流計測手段の一部についてその高調波電流位相をずらす位相変換手段と、この位相変換手段の出力と位相変換手段に入力されない高調波電流計測手段の出力とを合成する第二の高調波電流検出手段とを備えたものである。
【0014】
請求項5記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する1台の変圧器によって低圧二次側で複数系統の負荷に供給する配電方式に対応して、そのデ−タ比較から1台の変圧器を複数台に分割すると共に分割した変圧器間での二次側電圧位相に差をもたせる高調波電圧低減供給方式の高調波電流低減効果がわかる。その他請求項2と同様な効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の第一の実施の形態を図1により説明する。図1は本発明の第一の実施の形態についてのブロック構成図で、図1で1は高圧交流電路、2は開閉器、31と32は三相変圧器で高圧から低圧に降圧しており、そして三相変圧器31はY−Δ結線であり、三相変圧器32はΔ−Δ結線である。次に51,52は低圧電路で夫々負荷61,62に供給されており、又低圧電路51,52から入力線511、521により高調波モニタ7の入力として取込まれている。
【0016】
次に以上の構成における高調波モニタ7について説明する。高調波モニタ7は低圧電路51,52から入力線511,521を介して第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712において低圧電路51,52の高調波電圧が計測され、そして第一の高調波電圧計測手段711の出力は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751及び高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に入力し、一方第二の高調波電圧計測手段712の出力は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751及び第一の位相変換手段741に入力し、そして第一の位相変換手段741の出力は高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に入力される。
【0017】
以上の構成に於いて、高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751は第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712で計測した結果をそのまま波形合成する。高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段751は第一の高調波電圧計測手段711で計測した結果をそのまま入力したもの及び高調波電圧計測手段712で計測した結果を第一の位相変換手段741により変圧器31をY−ΔからΔ−Δにしたと仮定したときの位相に変換、つまりπ/6ずらしたものを入力して波形合成する。
【0018】
以上のように構成することで、二つの変圧器をΔ−Δ結線して運転する方式と二つの変圧器をY−ΔとΔ−Δの結線で運転する方式との二方式での現状の高圧側の高調波電圧の高調波電圧低減効果を知ることができるものである。
【0019】
尚この例では二つの入力の場合について説明したが当然複数の電路について計測できるようにした場合であっても可能であり、且つ位相変換についてもπ/6に限定するものでない。ところで上記の変圧器31をΔ−ΔからY−Δの方式にすることで高圧側の高調波電圧が低減することは公知である。
【0020】
(実施の形態2)
本発明の第二の実施の形態を図2により説明する。図2は、本発明の第二の実施の形態についてのブロック構成図で、以下第一の実施の形態と共通なものについては省略する。図2の構成で、第一の実施の形態との相違点は二つの変圧器の低圧二次側の電圧位相が同じとなる結線例えばΔ−Δ結線の変圧器32としたことと、高調波モニタ7の位相変換手段を第二の位相変換手段742としたことである。以下その働きについて説明する。図2で高調波モニタ7の入力には変圧器32の低圧二次側となる低圧電路51,52の電圧が入力線511及び521を介して取込まれている。そして二つの入力位相は同じで、且つ高圧一次電圧とも同位相である。従って同入力から取込まれた高調波は第一の高調波電圧計測手段711及び第二の高調波電圧計測手段712によって計測され、その各出力はそのまま波形合成する高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751に入力されるが、一方高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752には第一の高調波電圧計測手段711の出力はそのまま入力され、第二の高調波電圧検出手段712の出力は第二の位相変換手段742を介して入力するよう構成されている。
【0021】
以上の構成で負荷61と62が同一仕様の負荷と仮定するとそこに発生する高調波電圧はレベルと位相が同一となり、従って図2の変圧器結線方式では高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751で検出される高調波電圧のレベルは入力の2倍となるが、ここで第二の位相変換手段742において第二の高調波電圧計測手段712の出力位相をπ/6ずらして高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752に出力してあるので同高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段752では、変圧器32側で高調波対策した結果と同様な合成された高調波の結果を得られるものである。つまり第二の高調波電圧計測手段712の入力側の変圧器をΔ−ΔからY−Δの方式に変更することによる方法で高圧側の高調波を減衰させるようにしたことと同様なシミュレ−ション結果を得るものであり、高調波に対して現状のデ−タと高調波対策したときのデ−タが容易に求めることが出来るものである。
【0022】
(実施の形態3)
本発明の第三の実施の形態を図3により説明する。図3は、本発明の第三の実施の形態についてのブロック構成図で、第一の実施の形態または第二の実施の形態との相違点は高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段751をなくして高圧一次高調波電圧検出手段76を新たに設け、且つ同入力を高圧側電路に設けた電圧変成器8からの低圧二次側電圧としたものである。更に位相変換手段を第一又は第二の位相変換手段743とし、第二の高調波電圧計測手段712の入力が第一の実施の形態に対応する場合は第一の位相変換手段(741)、また第二の高調波電圧計測手段712の入力が第二の実施の形態に対応する場合は第二の位相変換手段(742)とする。
【0023】
以上の構成とすることで、直接高圧側の高調波電圧を計測するため精度よく同高調波電圧を知ることができる。
【0024】
(実施の形態4)
本発明の第四の実施の形態を図4により説明する。図4は、本発明の第四の実施の形態についてのブロック構成図で、第一の実施の形態または第二の実施の形態との相違点は図4に示すように変圧器3を複数とし、変圧器3の低圧電路51〜5Nに接続される負荷61〜6Nに供給する変圧器3の低圧二次側電圧の夫々について、高調波電圧を計測できるように入力線511〜5N1に接続される高調波電圧計測手段71を711から71Nまで用意し、且つ第一の実施の形態または第二の実施の形態における第一の位相変換手段と第二の位相変換手段からなる一つの任意位相変換手段744についても、図4に示すように各高調波電圧計測手段71に対応して第一の任意位相変換手段7441から第Nの任意位相変換手段744Nとしたもので、その出力は例えば変圧器3の位相変換に対応して第一の位相変換手段または第二の位相変換手段を選択でき、さらに任意位相変換手段744の出力は位相変換の有無をも選択できるものである。ここで任意位相とは変圧器の各種結線方式による位相変換に対応できるようにしたものである。従って位相変換を変圧器の各種結線を想定した位相としたり、また位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果のシミュレーション結果を知ることができるものである。
【0025】
(実施の形態5)
本発明の第五の実施の形態を図5により説明する。図5は本発明の第五の実施の形態についてのブロック構成図である。上記各実施の形態は2台以上の変圧器による負荷供給方式で複数の変圧器に対応した高調波電圧の高調波低減方式の効果のシミュレ−ションを可能とする方法であるのに対して、図5では1台の変圧器から負荷供給する方式であっても変圧器を複数に分割し、且つ分割した変圧器間の位相に差を持たせることで、具体的には図1と同様に一方の変圧器をY−Δに他方をΔ−Δとするようにした高調波低減方式での効果のシミュレ−ションを可能とする方法を提供するものである。図5で、4は変流器であり、同出力は高調波モニタ7の第一の高調波電流計測手段721および第二の高調波電流計測手段722に取込まれている。そして同出力は夫々第一の高調波電流検出手段751′に取込まれると共に第二の高調波電流検出手段752′には一つは第一の高調波電流計測手段721からいま一つは第二の高調波電流計測手段722から第二の位相変換手段742を介して取込まれるよう構成されている。
【0026】
以上の構成によって第一の高調波電流検出手段751′と第二の高調波電流検出手段752′のデータを比較することで現状一台の変圧器から二台以上の変圧器を分割し、かつ変圧器結線を変えることで変圧器間の位相に差を持たせる高調波低減方式に対する効果を容易に知ることが出来るものである。
【0027】
なお、変圧器に位相差を持たせない場合には、位相変換手段は図1で述べた第一の位相変換手段741を適用することができる。又、上記第一、第二の位相変換手段は任意位相変換手段であってもよい。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する2台以上の変圧器によって、低圧二次側への各変圧器間電圧位相をずらして供給するようにした高圧側の高調波電圧低減供給方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0029】
請求項2記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして複数の変圧器により位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する方式に対応して、第一の高調波電圧検出手段と位相変換手段を介する第二の高調波電圧検出手段とでそのデータを比較することにより、高圧側の高調波電圧低減供給方式の高調波電圧低減効果をわかるようにできる。
【0030】
請求項3記載の高調波モニタによれば、高圧一次高調波電圧検出手段を高圧側にて用意した電圧変成器の二次電圧を入力とし、同電圧から直接高圧側の高調波電圧を検出するため、高圧側の高調波電圧を正しく計測出来る。その他、請求項1または請求項2と同様な効果がある。
【0031】
請求項4記載の高調波モニタによれば、各変圧器の高調波を任意位相に変換して組み合わせて合成した結果を求めることができるようにし、位相変換の方式切り替えと位相変換の有無を任意に選択出来るようにしたことできわめて容易に任意の系統について実系統の変圧器を触ること無く高調波モニタだけで高調波電圧低減効果の改善結果を知ることができる。
【0032】
請求項5記載の高調波モニタによれば、高圧受電をして低圧に降圧する1台の変圧器によって低圧二次側で複数系統の負荷に供給する配電方式に対応して、そのデ−タ比較から1台の変圧器を複数台に分割すると共に分割した変圧器間での二次側電圧位相に差をもたせる高調波電圧低減供給方式の高調波電流低減効果がわかる。その他請求項2と同様な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のブロック構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のブロック構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態のブロック構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態のブロック構成図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態のブロック構成図である。
【図6】従来例のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 高圧交流電路
2 開閉器
3 変圧器
31、32 三相変圧器
4 変流器
51、52 低圧電路
61、62 負荷
7 高調波モニタ
71 高調波電圧検出手段
76 高圧一次高調波電圧検出手段
711 高調波電圧計測手段
712 高調波電圧計測手段
741 第一の位相変換手段
742 第二の位相変換手段
744 任意位相変換手段
751 高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段
752 高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段
751′ 第一の高調波電流検出手段
752′ 第二の高調波電流検出手段
8 電圧変成器
Claims (5)
- 高圧受電をして低圧に降圧するとともに位相変換することにより低圧二次側への変圧器相互間電圧位相をずらして負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、前記各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内前記変圧器で低圧二次側位相をずらした高調波電圧を高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換する第一の位相変換手段と、この第一の位相変換手段からの出力と前記各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内前記変圧器で低圧二次側位相をずらさないものの出力とを合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えた高調波モニタ。
- 高圧受電をして位相変換しないで低圧に降圧し負荷に電源供給する複数の変圧器と、これらの各変圧器毎に低圧側の高調波を計測する変圧器二次側高調波計測手段と、この各変圧器二次側高調波電圧計測手段の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、前記各変圧器二次側高調波電圧計測手段の内の任意の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したと同等となるように前記任意の出力を位相変換する第二の位相変換手段と、この第二の位相変換手段により位相変換した出力と前記各変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力で位相変換しないものとを合成する高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えた高調波モニタ。
- 高圧受電をして低圧に降圧して負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、前記変圧器の高圧側電路に設けられた電圧変成器の二次側に接続されその二次電圧から高圧側の高調波電圧を検出する高圧一次高調波電圧検出手段と、所定の前記変圧器に対応する前記各変圧器二次側高調波電圧計測手段に接続されて高調波電圧を位相変換する位相変換手段と、この位相変換手段からの出力と前記位相変換手段に接続されない前記変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力とを合成する高圧一次換算の高調波電圧検出手段とを備え、前記所定の前記変圧器が位相変換するものである場合に前記位相変換手段はその変圧器に接続された前記変圧器二次側高調波電圧計測手段の二次側位相をずらした高調波電圧を前記変圧器の高圧側電圧位相と同じとしたときの高調波電圧に位相変換し、前記変圧器の全てが位相変換しないものである場合に前記位相変換手段は前記変圧器二次側高調波電圧計測手段の出力についてその低圧二次側位相をずらした変圧器に交換したときの出力と同等となるように位相変換することを特徴とする高調波モニタ。
- 高圧受電をして低圧に降圧し負荷に電源供給する2台以上の変圧器と、これらの変圧器毎に低圧側の高調波電圧を計測する変圧器二次側高調波電圧計測手段と、これらの変圧器二次側高調波電圧計測手段毎に設けられてその高調波電圧の位相変換が可能でありかつ位相変換の有無を選択可能な位相変換手段と、前記変圧器二次側高調波電圧計測手段の各々の高調波電圧から合成した高圧一次換算の第一の高調波電圧検出手段と、前記位相変換手段の各々の出力を合成した高圧一次換算の第二の高調波電圧検出手段とを備えた高調波モニタ。
- 高圧受電をして低圧に降圧するものであって二次側電圧を複数系統負荷に供給する1台の変圧器と、この変圧器の各負荷毎に設けた変流器からの入力電流からそれぞれ高調波電流を計測する高調波電流計測手段と、この各高調波電流計測手段の高調波電流出力を合成する第一の高調波電流検出手段と、前記各高調波電流計測手段の一部についてその高調波電流位相をずらす位相変換手段と、この位相変換手段の出力と前記位相変換手段に入力されない前記高調波電流計測手段の出力とを合成する第二の高調波電流検出手段とを備えた高調波モニタ。
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