JP3178358B2 - 高調波計測装置 - Google Patents
高調波計測装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は受配電設備の高調波
計測に用いられる高調波計測装置に関するものである。
計測に用いられる高調波計測装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】以下、従来の高調波計測装置について図
９を参照しながら説明する。電気設備学会の平成６年９
月号記載の高調波電圧，電流の測定方法（高調波計測装
置）では、図９に示したように、高調波計測装置１００
には、電気設備１５Ａの同一受配電系統の電流回路１の
１測定点から電圧を取込む電圧入力手段２Ａと、電流を
取込む電流入力手段１４Ａと、その電圧，電流入力から
高調波計測をＦＦＴ（高速フーリェ変換）演算等で求め
る高調波計測手段３１Ａとから構成され、商用周波数の
各高調波の電圧値，電流値，電圧電流の位相差，有効電
力等を測定し、各高調波ごとの有効電力の符号または電
圧電流の位相差により、測定点における高調波の流出，
流入を判定していた。
９を参照しながら説明する。電気設備学会の平成６年９
月号記載の高調波電圧，電流の測定方法（高調波計測装
置）では、図９に示したように、高調波計測装置１００
には、電気設備１５Ａの同一受配電系統の電流回路１の
１測定点から電圧を取込む電圧入力手段２Ａと、電流を
取込む電流入力手段１４Ａと、その電圧，電流入力から
高調波計測をＦＦＴ（高速フーリェ変換）演算等で求め
る高調波計測手段３１Ａとから構成され、商用周波数の
各高調波の電圧値，電流値，電圧電流の位相差，有効電
力等を測定し、各高調波ごとの有効電力の符号または電
圧電流の位相差により、測定点における高調波の流出，
流入を判定していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の高調
波計測装置では、電気設備等での高調波の流出、流入の
判定を電圧電流の位相差で判定するために、各高調波ご
とに電圧値、電流値とその位相差を測定しなければなら
なかった。また、位相差が９０度付近（相電圧、相電流
の場合）では非常に判定がしずらく、高調波の有効電力
もゼロ付近となり、符号判定も難しいという欠点があっ
た。また、測定において、１測定点であるため高調波成
分の流出、流入の合成された結果の判定となり、たとえ
内部より高調波を発生していたとしても合成結果で、測
定次数の高調波の有効電力の符号がプラスであれば、流
出していないという判定となって、容易に高調波発生源
の方向判定をすることが難しいという欠点があった。本
発明は上記従来の課題を解決することを目的とする。
波計測装置では、電気設備等での高調波の流出、流入の
判定を電圧電流の位相差で判定するために、各高調波ご
とに電圧値、電流値とその位相差を測定しなければなら
なかった。また、位相差が９０度付近（相電圧、相電流
の場合）では非常に判定がしずらく、高調波の有効電力
もゼロ付近となり、符号判定も難しいという欠点があっ
た。また、測定において、１測定点であるため高調波成
分の流出、流入の合成された結果の判定となり、たとえ
内部より高調波を発生していたとしても合成結果で、測
定次数の高調波の有効電力の符号がプラスであれば、流
出していないという判定となって、容易に高調波発生源
の方向判定をすることが難しいという欠点があった。本
発明は上記従来の課題を解決することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は２カ所以上の場所の高調波電圧を測定する
ことで、位相差に関係なく高調波電圧レベルで発生源が
どちらの方向にあるかを判定する高調波発生装置であっ
て、その第１手段は、同一の受配電系統の離れた２カ所
以上の電圧を取込む電圧入力手段と、前記電圧入力手段
から入力した２カ所以上の電圧から高調波電圧値を計測
する高調波電圧計測手段と、高調波電圧値の比較を行
い、高調波の発生源方向を判定する高調波発生源方向判
定手段とを備え、前記電圧入力手段は、２カ所以上の電
圧を変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取
込む構成としたものである。
に、本発明は２カ所以上の場所の高調波電圧を測定する
ことで、位相差に関係なく高調波電圧レベルで発生源が
どちらの方向にあるかを判定する高調波発生装置であっ
て、その第１手段は、同一の受配電系統の離れた２カ所
以上の電圧を取込む電圧入力手段と、前記電圧入力手段
から入力した２カ所以上の電圧から高調波電圧値を計測
する高調波電圧計測手段と、高調波電圧値の比較を行
い、高調波の発生源方向を判定する高調波発生源方向判
定手段とを備え、前記電圧入力手段は、２カ所以上の電
圧を変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取
込む構成としたものである。
【０００５】
【０００６】
【０００７】また、第２手段は、２カ所以上の電圧の特
定周波数のみを通すフィルタと、前記フィルタの特定周
波数を任意に設定できる設定手段と、商用周波数の整数
倍の周波数を順次切替える順次切替手段と、前記電圧入
力手段から入力した２カ所以上の電圧から高調波電圧値
を計測する高調波電圧計測手段と、計測した各高調波の
最大値の周波数の電圧値を比較する最大比較手段と、高
調波発生源方向判定手段とを備えたものである。
定周波数のみを通すフィルタと、前記フィルタの特定周
波数を任意に設定できる設定手段と、商用周波数の整数
倍の周波数を順次切替える順次切替手段と、前記電圧入
力手段から入力した２カ所以上の電圧から高調波電圧値
を計測する高調波電圧計測手段と、計測した各高調波の
最大値の周波数の電圧値を比較する最大比較手段と、高
調波発生源方向判定手段とを備えたものである。
【０００８】
【０００９】
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の第１手段は、電圧入力手
段から、同一受配電系統の離れた２カ所以上であって、
変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取込
み、高調波電圧計測手段は前記電圧入力手段から入力し
た２カ所以上の電圧から高調波電圧値を計測する。さら
に、高調波発生源方向判定手段は高調波電圧計測手段で
計測した２カ所以上の高調波電圧値の大きさを比較し、
大きい計測値側を高調波の発生源と判定する。このよう
にして、同一受配電系統の２カ所以上の電圧計測から高
調波を計測し、測定箇所の高調波電圧の大小比較で、大
きい測定個所から高調波が発生していると判定する作用
を有する。
段から、同一受配電系統の離れた２カ所以上であって、
変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取込
み、高調波電圧計測手段は前記電圧入力手段から入力し
た２カ所以上の電圧から高調波電圧値を計測する。さら
に、高調波発生源方向判定手段は高調波電圧計測手段で
計測した２カ所以上の高調波電圧値の大きさを比較し、
大きい計測値側を高調波の発生源と判定する。このよう
にして、同一受配電系統の２カ所以上の電圧計測から高
調波を計測し、測定箇所の高調波電圧の大小比較で、大
きい測定個所から高調波が発生していると判定する作用
を有する。
【００１１】
【００１２】
【００１３】
【００１４】本発明の第２手段は、フィルタにより、あ
る特定周波数の信号を検出する。また、設定手段は前記
フィルタの特定周波数を選択する。さらに、順次切替手
段は、前記フィルタで検出されたそれぞれの周波数の信
号を順次切替て高調波電圧計測手段に入力する。また、
高調波電圧計測手段は、電圧入力手段から入力した２カ
所以上の入力電圧から高調波電圧値を計測する。さら
に、最大値比較手段は、高調波電圧計測手段で測定した
高調波電圧値を比較し、その最大値を求め、２カ所以上
の場所の測定値を比較する。また、高調波発生源方向判
定手段は前記最大値比較手段で比較結果から高調波発生
源の方向を判定するものである。このように、１個のフ
ィルタで、２カ所以上の電圧を取込み、各高調波を計測
し、その最大値を比較判定し、高調波の発生方向を判定
するという作用を有する。
る特定周波数の信号を検出する。また、設定手段は前記
フィルタの特定周波数を選択する。さらに、順次切替手
段は、前記フィルタで検出されたそれぞれの周波数の信
号を順次切替て高調波電圧計測手段に入力する。また、
高調波電圧計測手段は、電圧入力手段から入力した２カ
所以上の入力電圧から高調波電圧値を計測する。さら
に、最大値比較手段は、高調波電圧計測手段で測定した
高調波電圧値を比較し、その最大値を求め、２カ所以上
の場所の測定値を比較する。また、高調波発生源方向判
定手段は前記最大値比較手段で比較結果から高調波発生
源の方向を判定するものである。このように、１個のフ
ィルタで、２カ所以上の電圧を取込み、各高調波を計測
し、その最大値を比較判定し、高調波の発生方向を判定
するという作用を有する。
【００１５】
【００１６】
【００１７】（実施の形態１）以下、本発明の実施の形
態１について図１を参照しながら説明する。
態１について図１を参照しながら説明する。
【００１８】図１は本実施の形態１の構成を示すもので
ある。図１において、１は同一受配電系統の電流回路、
１Ａは高調波電圧計測装置、２Ａはその同一受配電系統
の離れた２ヶ所以上の電圧を取込む電圧入力手段で、電
圧入力点２Ａ−１と２Ａ−２から電圧Ｖ１と電圧Ｖ２を
入力する。３Ａは電圧入力手段２Ａで取込んだ電圧の高
調波を計測する高調波電圧計測手段、４Ａは高調波電圧
計測手段３Ａで計測した電圧入力点２Ａ−１側の高調波
電圧値と電圧入力点２Ａ−２側の高調波電圧値を比較
し、大きい方の電圧Ｖ１またはＶ２が高調波の発生源で
あると判定する高調波発生方向判定手段である。なお、
図１において、電圧入力点を２入力としたが、２つ以上
としてもよい。
ある。図１において、１は同一受配電系統の電流回路、
１Ａは高調波電圧計測装置、２Ａはその同一受配電系統
の離れた２ヶ所以上の電圧を取込む電圧入力手段で、電
圧入力点２Ａ−１と２Ａ−２から電圧Ｖ１と電圧Ｖ２を
入力する。３Ａは電圧入力手段２Ａで取込んだ電圧の高
調波を計測する高調波電圧計測手段、４Ａは高調波電圧
計測手段３Ａで計測した電圧入力点２Ａ−１側の高調波
電圧値と電圧入力点２Ａ−２側の高調波電圧値を比較
し、大きい方の電圧Ｖ１またはＶ２が高調波の発生源で
あると判定する高調波発生方向判定手段である。なお、
図１において、電圧入力点を２入力としたが、２つ以上
としてもよい。
【００１９】上記構成において、その動作を説明する。
同一受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点の２Ａ−
１，２Ａ−２の電圧Ｖ１，電圧Ｖ２の各電圧を電圧入力
手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに入力し、
電圧入力点２Ａ−１，２Ａ−２ごとの各商用周波数の整
数倍の高調波を計測し、高調波発生源方向判定手段４Ａ
にてその高調波計測値の大きさを比較し、大きい値の電
圧入力点２Ａ−１または２Ａ−２側から高調波が発生し
ていると判定することができる。なお、高調波電圧値の
大きさは総合高調波電圧値もしくは特定周波数の高調波
電圧値のどちらでもよい。
同一受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点の２Ａ−
１，２Ａ−２の電圧Ｖ１，電圧Ｖ２の各電圧を電圧入力
手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに入力し、
電圧入力点２Ａ−１，２Ａ−２ごとの各商用周波数の整
数倍の高調波を計測し、高調波発生源方向判定手段４Ａ
にてその高調波計測値の大きさを比較し、大きい値の電
圧入力点２Ａ−１または２Ａ−２側から高調波が発生し
ていると判定することができる。なお、高調波電圧値の
大きさは総合高調波電圧値もしくは特定周波数の高調波
電圧値のどちらでもよい。
【００２０】（実施の形態２）以下、本発明の実施の形
態２について図２を参照しながら説明する。
態２について図２を参照しながら説明する。
【００２１】図２において、符号１ないし４Ａは実施の
形態１と同様であるので、説明を省略する。１Ｂは本実
施の形態２の高調波電圧計測装置，５Ａは電圧入力点２
Ａ−１と２Ａ−３または２Ａ−１と２Ａ−２の電圧Ｖ１
と電圧Ｖ３の線間電圧または電圧Ｖ１と電圧Ｖ２の同一
受配電系統の離れた２カ所の電圧とを切替える切替手段
である。
形態１と同様であるので、説明を省略する。１Ｂは本実
施の形態２の高調波電圧計測装置，５Ａは電圧入力点２
Ａ−１と２Ａ−３または２Ａ−１と２Ａ−２の電圧Ｖ１
と電圧Ｖ３の線間電圧または電圧Ｖ１と電圧Ｖ２の同一
受配電系統の離れた２カ所の電圧とを切替える切替手段
である。
【００２２】上記図２の構成について、その動作を説明
する。同一受配電系統の線間電圧の入力点２Ａ−１と２
Ａ−３の電圧Ｖ１と電圧Ｖ３を切替手段５Ａに入力し、
電圧入力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに
入力され、線間電圧の計測を行う場合と、切替手段５Ａ
にて同一受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点２Ａ−
１と２Ａ−２の電圧Ｖ１と電圧Ｖ２に切替えて、電圧入
力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに入力
し、電圧入力点２Ａ−１，２Ａ−２，２Ａ−３ごとの各
商用周波数の整数倍の高調波を計測し、高調波発生源判
定方向４Ａでその高調波計測値の大きさを比較し、大き
い値の電圧入力点２Ａ−１ないし２Ａ−３のいづれか側
から高調波が発生していると判定する場合の２通りの使
用が可能となる。このように、１台で線間電圧と高調波
計測を切替え手段５Ａで選択することができるものであ
る。
する。同一受配電系統の線間電圧の入力点２Ａ−１と２
Ａ−３の電圧Ｖ１と電圧Ｖ３を切替手段５Ａに入力し、
電圧入力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに
入力され、線間電圧の計測を行う場合と、切替手段５Ａ
にて同一受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点２Ａ−
１と２Ａ−２の電圧Ｖ１と電圧Ｖ２に切替えて、電圧入
力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに入力
し、電圧入力点２Ａ−１，２Ａ−２，２Ａ−３ごとの各
商用周波数の整数倍の高調波を計測し、高調波発生源判
定方向４Ａでその高調波計測値の大きさを比較し、大き
い値の電圧入力点２Ａ−１ないし２Ａ−３のいづれか側
から高調波が発生していると判定する場合の２通りの使
用が可能となる。このように、１台で線間電圧と高調波
計測を切替え手段５Ａで選択することができるものであ
る。
【００２３】（実施の形態３）以下、本発明の実施の形
態３について図３を参照しながら説明する。図３におい
て、符号１，１Ａは実施の形態１と同様であるので、説
明を省略する。６Ａは電流回路１に取付けたコアであ
る。
態３について図３を参照しながら説明する。図３におい
て、符号１，１Ａは実施の形態１と同様であるので、説
明を省略する。６Ａは電流回路１に取付けたコアであ
る。
【００２４】上記図３の構成について、その動作を説明
する。同一受配電系統の電流回路１について、コア６Ａ
を取付けることにより、電流回路１にインダクタンスコ
イルを挿入したことと同様になり、その両端電圧を高調
波計測装置１Ａに入力することで、実施の形態１と同様
の動作となる。なお、高調波計測装置１Ａは実施の形態
２の高調波計測装置１Ｂであってもよい。
する。同一受配電系統の電流回路１について、コア６Ａ
を取付けることにより、電流回路１にインダクタンスコ
イルを挿入したことと同様になり、その両端電圧を高調
波計測装置１Ａに入力することで、実施の形態１と同様
の動作となる。なお、高調波計測装置１Ａは実施の形態
２の高調波計測装置１Ｂであってもよい。
【００２５】（実施の形態４）以下、本発明の実施の形
態４について図４を参照しながら説明する。図４におい
て、符号１、１Ａは実施の形態１と同様であるので、説
明を省略する。６Ｂは同一受配電系統の電流回路１に取
付けた分割形コアである。
態４について図４を参照しながら説明する。図４におい
て、符号１、１Ａは実施の形態１と同様であるので、説
明を省略する。６Ｂは同一受配電系統の電流回路１に取
付けた分割形コアである。
【００２６】上記図４の構成において、その動作を説明
する。同一の受配電系統の電流回路について、コア６Ｂ
を分割形とすることで、既存の電流回路１であっても容
易に取付けることができ、電流回路１にコイルを挿入し
たことと同様となり、その両端電圧を実施の形態１の高
調波計測装置１Ａに入力することで、実施の形態１と同
様の動作ができる。なお、高調波計測装置１Ａは実施の
形態２の高調波計測装置１Ｂであってもよい。
する。同一の受配電系統の電流回路について、コア６Ｂ
を分割形とすることで、既存の電流回路１であっても容
易に取付けることができ、電流回路１にコイルを挿入し
たことと同様となり、その両端電圧を実施の形態１の高
調波計測装置１Ａに入力することで、実施の形態１と同
様の動作ができる。なお、高調波計測装置１Ａは実施の
形態２の高調波計測装置１Ｂであってもよい。
【００２７】（実施の形態５）以下、本発明の実施の形
態５について、図５を参照しながら説明する。図５にお
いて、符号ないし４Ａは実施の形態１と同様であるの
で、説明を省略する。１Ｃは本実施の形態５の高調波計
測装置、７Ａは特定周波数を選択するフィルタ，８Ａは
そのフィルタ７Ａの特定周波数を設定する設定手段，９
Ａはその設定手段８Ａの値を計測周波数に順次切替える
順次切替手段，１０Ａは高調波計測手段３Ａで計測され
た各電圧入力点それぞれの高調波の最大値を比較して求
める最大値比較手段である。
態５について、図５を参照しながら説明する。図５にお
いて、符号ないし４Ａは実施の形態１と同様であるの
で、説明を省略する。１Ｃは本実施の形態５の高調波計
測装置、７Ａは特定周波数を選択するフィルタ，８Ａは
そのフィルタ７Ａの特定周波数を設定する設定手段，９
Ａはその設定手段８Ａの値を計測周波数に順次切替える
順次切替手段，１０Ａは高調波計測手段３Ａで計測され
た各電圧入力点それぞれの高調波の最大値を比較して求
める最大値比較手段である。
【００２８】上記図５の構成について、その動作を説明
する。同一の受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点２
Ａ−１と２Ａ−２の電圧Ｖ１，電圧Ｖ２を電圧入力手段
２Ａに取込み、フィルタ７Ａに入力され、このときフィ
ルタ７Ａは設定手段８Ａより特定周波数のフィルタに設
定され、高調波電圧計測手段３Ａに入力される。これを
順次切替手段９Ａから設定手段８Ａに順次周波数を切替
えるように指令を与え、順次特定周波数を変えながら高
調波電圧計測手段３Ａに入力される。高調波電圧計測手
段３Ａはフィルタ７Ａから順次切替え入力される高調波
電圧値を計測する。そして、最大値比較手段１０Ａはそ
れぞれの測定点である電圧入力点２Ａ−１と２Ａ−２の
それぞれの高調波計測値から最大値を求め、それぞれの
測定点での最大値を高調波発生源方向判定手段４Ａに入
力する。そして、高調波発生源方向判定手段４Ａは最大
値比較手段１０Ａの値から、大きい値の測定点より高調
波が発生していると判定する。また、最大値比較手段１
０Ａは高調波のそれぞれの周波数ごとの比較だけでな
く、特定範囲の総合高調波電圧やその範囲内での最大値
比較としてもよい。
する。同一の受配電系統の離れた２カ所の電圧入力点２
Ａ−１と２Ａ−２の電圧Ｖ１，電圧Ｖ２を電圧入力手段
２Ａに取込み、フィルタ７Ａに入力され、このときフィ
ルタ７Ａは設定手段８Ａより特定周波数のフィルタに設
定され、高調波電圧計測手段３Ａに入力される。これを
順次切替手段９Ａから設定手段８Ａに順次周波数を切替
えるように指令を与え、順次特定周波数を変えながら高
調波電圧計測手段３Ａに入力される。高調波電圧計測手
段３Ａはフィルタ７Ａから順次切替え入力される高調波
電圧値を計測する。そして、最大値比較手段１０Ａはそ
れぞれの測定点である電圧入力点２Ａ−１と２Ａ−２の
それぞれの高調波計測値から最大値を求め、それぞれの
測定点での最大値を高調波発生源方向判定手段４Ａに入
力する。そして、高調波発生源方向判定手段４Ａは最大
値比較手段１０Ａの値から、大きい値の測定点より高調
波が発生していると判定する。また、最大値比較手段１
０Ａは高調波のそれぞれの周波数ごとの比較だけでな
く、特定範囲の総合高調波電圧やその範囲内での最大値
比較としてもよい。
【００２９】（実施の形態６）以下、本発明の実施の形
態６について図６を参照しながら説明する。符号１Ａな
いし４Ａは実施の形態１と同様であるので、説明を省略
する。１２Ａ−１と１２Ａ−２は変圧器１１Ａにより絶
縁された１次側電圧入力点と２次側電圧入力点である。
なお、図６においては電圧入力を２入力としたが、２つ
以上としてもよい。
態６について図６を参照しながら説明する。符号１Ａな
いし４Ａは実施の形態１と同様であるので、説明を省略
する。１２Ａ−１と１２Ａ−２は変圧器１１Ａにより絶
縁された１次側電圧入力点と２次側電圧入力点である。
なお、図６においては電圧入力を２入力としたが、２つ
以上としてもよい。
【００３０】上記構成について、その動作を説明する。
変圧器１１Ａにより絶縁された２ヶ所の一次側電圧入力
点１２Ａ−１と二次側電圧入力点１２Ａ−２から電圧を
電圧入力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに
入力し、各電圧入力点１２Ａ−１と１２Ａ−２との各商
用周波数の整数倍の高調波を計測し、高調波発生源方向
判定手段４Ａでその高調波計測値の大きさを比較し、大
きい値の各電圧入力点のいずれか側から高調波が発生し
ていると判定することができる。なお、高調波電圧値の
大きさは総合高調波電圧値もしくは特定周波数の高調波
電圧値のどちらでもよい。また、本実施の形態６では電
圧入力手段２Ａの電圧入力点を１つの変圧器１１Ａの１
次側電圧入力点と２次側電圧入力点としたが、複数の変
圧器を用いて電圧入力手段２Ａに入力してもよい。
変圧器１１Ａにより絶縁された２ヶ所の一次側電圧入力
点１２Ａ−１と二次側電圧入力点１２Ａ−２から電圧を
電圧入力手段２Ａに取込み、高調波電圧計測手段３Ａに
入力し、各電圧入力点１２Ａ−１と１２Ａ−２との各商
用周波数の整数倍の高調波を計測し、高調波発生源方向
判定手段４Ａでその高調波計測値の大きさを比較し、大
きい値の各電圧入力点のいずれか側から高調波が発生し
ていると判定することができる。なお、高調波電圧値の
大きさは総合高調波電圧値もしくは特定周波数の高調波
電圧値のどちらでもよい。また、本実施の形態６では電
圧入力手段２Ａの電圧入力点を１つの変圧器１１Ａの１
次側電圧入力点と２次側電圧入力点としたが、複数の変
圧器を用いて電圧入力手段２Ａに入力してもよい。
【００３１】（実施の形態７）以下、本発明の実施の形
態７について図７を参照しながら説明する。図７におい
て、１３Ａは受配電設備等に用いられる多回路形電力管
理計で、複数回路の入力をする多回路入力手段１３Ａ−
１，計測部１３Ａ−２，演算部１３Ａ−３，表示部１３
Ａ−４で１Ｄは本実施の形態７の高調波計測装置であ
る。また、図８のように、計測部１３Ａ−２と演算部１
３Ａ−３にまたがって、本実施の形態２の高調波計測装
置１Ｅを含めた構成としても同じである。
態７について図７を参照しながら説明する。図７におい
て、１３Ａは受配電設備等に用いられる多回路形電力管
理計で、複数回路の入力をする多回路入力手段１３Ａ−
１，計測部１３Ａ−２，演算部１３Ａ−３，表示部１３
Ａ−４で１Ｄは本実施の形態７の高調波計測装置であ
る。また、図８のように、計測部１３Ａ−２と演算部１
３Ａ−３にまたがって、本実施の形態２の高調波計測装
置１Ｅを含めた構成としても同じである。
【００３２】上記構成について、その動作を説明する。
多回路形電力管理形１３Ａは複数回路の電圧、電流を多
回路入力手段１３Ａ−１に入力し、内部の計測部１３Ａ
−２で電圧，電流をを計測し、演算部１３Ａ−３で各回
路の電気諸量を演算し、求めて表示部１３Ａ−４にて表
示するものである。そして、多回路入力手段１３Ａ−１
から高調波計測装置１Ｄに入力することで、高調波の発
生源方向判定を行うことができる。また、図８のように
計測部１３Ａ−２と演算部１３Ａ−３にまたがって高調
波計測装置１Ｅを備えることでも同様に実施できるもの
である。
多回路形電力管理形１３Ａは複数回路の電圧、電流を多
回路入力手段１３Ａ−１に入力し、内部の計測部１３Ａ
−２で電圧，電流をを計測し、演算部１３Ａ−３で各回
路の電気諸量を演算し、求めて表示部１３Ａ−４にて表
示するものである。そして、多回路入力手段１３Ａ−１
から高調波計測装置１Ｄに入力することで、高調波の発
生源方向判定を行うことができる。また、図８のように
計測部１３Ａ−２と演算部１３Ａ−３にまたがって高調
波計測装置１Ｅを備えることでも同様に実施できるもの
である。
【００３３】
【発明の効果】本発明の高調波計測装置の第１手段は、
同一受配電系統の２ヶ所以上の高調波電圧を計測するこ
とができ、その計測値から機器に障害を与える高調波が
どの場所から発生しているかを容易に限定でき、機器に
及ぼす影響を予測し、状況把握できるとともに未然に対
策をすることが可能となる。また、２ヶ所以上の電圧を
変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取込む
電圧入力手段を用いることで、離れた２ヶ所以上の電圧
を入力する代わりに簡単に電圧入力を可能とし、電圧の
異なる測定場所の高調波発生源方向を容易に判定でき、
省施工、省スペース化を実現することが可能となる。
同一受配電系統の２ヶ所以上の高調波電圧を計測するこ
とができ、その計測値から機器に障害を与える高調波が
どの場所から発生しているかを容易に限定でき、機器に
及ぼす影響を予測し、状況把握できるとともに未然に対
策をすることが可能となる。また、２ヶ所以上の電圧を
変圧器により絶縁された１次側と２次側の電圧を取込む
電圧入力手段を用いることで、離れた２ヶ所以上の電圧
を入力する代わりに簡単に電圧入力を可能とし、電圧の
異なる測定場所の高調波発生源方向を容易に判定でき、
省施工、省スペース化を実現することが可能となる。
【００３４】
【００３５】
【００３６】
【００３７】また、本発明の高調波計測装置の第２手段
は、１個のフィルタで２ヶ所以上の電圧の商用周波数の
高調波電圧を順次切替え計測し、各測定場所の高調波の
最大電圧値の周波数の電圧値を比較し、高調波発生源の
方向判定をすることで、計測装置を簡素化、低コスト化
を可能とするとともに機器に傷害を与える高調波がどの
場所から発生しているかを容易に限定でき、機器に及ぼ
す影響を予測し、状況把握できるとともに未然に対策を
することが可能となるものである。
は、１個のフィルタで２ヶ所以上の電圧の商用周波数の
高調波電圧を順次切替え計測し、各測定場所の高調波の
最大電圧値の周波数の電圧値を比較し、高調波発生源の
方向判定をすることで、計測装置を簡素化、低コスト化
を可能とするとともに機器に傷害を与える高調波がどの
場所から発生しているかを容易に限定でき、機器に及ぼ
す影響を予測し、状況把握できるとともに未然に対策を
することが可能となるものである。
【００３８】
【００３９】
【００４０】
【図１】本発明の実施の形態１における高調波計測装置
の構成を示すブロック図
の構成を示すブロック図
【図２】同実施の形態２における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図３】同実施の形態３における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図４】同実施の形態４における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図５】同実施の形態５における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図６】同実施の形態６における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図７】同実施の形態７における高調波計測装置の構成
を示すブロック図
を示すブロック図
【図８】同実施の形態７における高調波計測装置の内部
構成を示すブロック図
構成を示すブロック図
【図９】従来の高調波計測装置とその周辺の構成を示す
ブロック図
ブロック図
１ 同一受配電系統の電流回路 １Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ，１Ｅ 高調波計測装置 ２Ａ 電圧入力手段 ２Ａ−１，２Ａ−２，２Ａ−３ 電圧入力点１ ３Ａ 高調波電圧計測手段 ４Ａ 高調波発生源方向判定手段 ５Ａ 切替え手段 ６Ａ，６Ｂ コア ７Ａ フィルタ ８Ａ 設定手段 ９Ａ 順次切替手段 １０Ａ 最大値比較手段 １１Ａ 変圧器 １２Ａ−１ 一次側電圧入力点 １２Ａ−２ 二次側電圧入力点 １３Ａ 多回路形電力管理計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−109775（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−43460（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−110353（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−201734（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−104022（ＪＰ，Ａ) 国際公開97／16739（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) G01R 23/20 G01R 29/00 G01R 31/08 H02J 3/01 H02J 13/00 301
Claims (2)
- 【請求項１】 同一受配電系統の離れた２ヶ所以上の電
圧を取込む電圧入力手段と、前記電圧入力手段から入力
した２カ所以上の電圧から高調波電圧値を計測する高調
波電圧計測手段と、高調波電圧値の比較を行い高調波の
発生源方向を判定する高調波発生源方向判定手段とを備
え、前記電圧入力手段は、２カ所以上の電圧を変圧器に
より絶縁された１次側と２次側の電圧を取込む構成とし
た高調波計測装置。 - 【請求項２】 ２カ所以上の電圧を取込む電圧入力手段
と、この電圧入力手段の特定周波数のみを通すフィルタ
と、前記フィルタの特定周波数を任意に設定できる設定
手段と、この設定手段により前記フィルタを商用周波数
の整数倍に周波数を順次切替える順次切替手段と、前記
電圧入力手段から入力した２カ所以上の電圧から高調波
電圧値を計測する高調波電圧計測手段と、計測した各高
調波の最大値の周波数の電圧値を比較する最大値比較手
段と、前記最大値比較手段により求めた最大値を２カ所
以上の電圧測定点で比較しその大小で高調波の発生源方
向を判定する高調波発生源方向判定手段とを備えた高調
波計測装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29350996A JP3178358B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 高調波計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29350996A JP3178358B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 高調波計測装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10142269A JPH10142269A (ja) | 1998-05-29 |
| JP3178358B2 true JP3178358B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=17795668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29350996A Expired - Fee Related JP3178358B2 (ja) | 1996-11-06 | 1996-11-06 | 高調波計測装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3178358B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006322873A (ja) * | 2005-05-20 | 2006-11-30 | Nippon Telegraph & Telephone East Corp | 伝導性妨害波の伝搬方向の特定方法及び装置 |
-
1996
- 1996-11-06 JP JP29350996A patent/JP3178358B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10142269A (ja) | 1998-05-29 |
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|---|---|---|---|
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