JP3625004B2 - 軌条式走行台車及び軌条式走行台車を有する搬送装置 - Google Patents

軌条式走行台車及び軌条式走行台車を有する搬送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分岐部を有する軌条経路上を走行する軌条式走行台車及び軌条式走行台車を有する搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軌条経路上を走行する走行台車は、病院、半導体製造工場等で幅広く利用されている。しかし、複数ラインにおける走行方向の変更は軌道の一部を移動させる大がかりな物となっている。例えば、図9に示すように、リニア搬送装置の直動形分岐機構91は、本経路92と分岐経路93とを往復する往復テーブル94を有している。この往復テーブル94は、本経路92及び分岐経路93と直交するリニアガイド95上を往復するようになっている。そして、往復テーブル94には、送りネジ96が設けられている。また、この送りネジ96には、回動駆動装置97が設けられている。尚、これらはフレーム98により支えられている。このように、往復テーブル94は、回動駆動装置97が送りネジ96を回動させることによって、左右に往復運動するようになっている。
以上のように構成される直動形分岐機構は、まず、往復テーブル94を本経路92から乗り入れできるように移動させる。そして、往復テーブル94の手前の▲1▼地点に達した走行台車99は、往復テーブル94上に乗り入れ、往復テーブル94上である▲2▼地点で停止する。次に、往復テーブル94は、分岐経路93に乗り入れできるように分岐経路93の手前の▲3▼地点まで移動する。そして、走行台車99は分岐経路93へ走行を開始する。このように、往復テーブル94の移動により走行台車99は、走行方向を変更している。
【0003】
また、図10に示すように、リニア搬送装置の旋回形分岐機構101は、本経路102と分岐経路103との間を中心として旋回する旋回テーブル104と、旋回テーブル104その他を支えるフレーム106とを有している。この旋回テーブル104は、回動駆動装置105を有しており、この回動駆動装置105を回動させることによって左右自在に回動するようになっている。
以上のように構成される旋回形分岐機構101は、まず、旋回テーブル104の手前の▲1▼地点に達した走行台車107は、旋回テーブル104に乗り入れ、旋回テーブル104上である▲2▼地点で停止する。次に、旋回テーブル104は、分岐経路103に乗り入れできるように180°旋回した▲3▼地点まで旋回する。そして、走行台車107は、分岐経路103へ走行を開始する。このように、旋回テーブル104の移動により走行台車107は、走行方向を変更している。
【0004】
上記の直動形分岐機構91や旋回形分岐機構101を有する軌条経路を走行する走行台車99・107は、図11(a)に示すように、軌条経路の内壁と当接する内側ガイドローラ111を有している。また、台車の4隅には、支持車輪112が設けられている。さらに、図11(b)に示すように、走行台車99・107に磁気誘導作用による推進力を発生させるために、軌条経路上にリニアモータの一次側(固定子)113が設けられ、これに対向する台車の下面にリニアモータの二次側導体(移動子)114が設けられている。以上のように構成される走行台車99・107は軌条経路の内壁に拘束され、軌条経路に沿って走行するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の走行台車99・107は、軌条経路に設けられた往復・旋回テーブル94・104の移動等により分岐経路93・103に乗り入れることにより走行方向を変更していたため、軌条経路を走行する走行台車99・107の走行方向を変更させる場合、往復・旋回テーブル94・104を有する直動形分岐機構91や旋回形分岐機構101が必要である。このような分岐機構の質量は重く、往復・旋回テーブル94・104を支えるフレーム98・106や往復・旋回テーブル94・104を移動させる送りネジ96等の強度を大きくする必要があり、分岐機構を複数設けると、搬送装置の材料コストが上昇するという問題点があった。また、往復・旋回テーブル94・104の運転に大きなエネルギーが必要であり、搬送装置の運転コストが上昇するという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記問題を鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、直動形分岐機構や旋回形分岐機構のように軌条経路に設けられた分岐機構を必要とせずに、分岐部で自立的に走行方向を変更させることにより、搬送装置の材料コスト及びその運転コストの上昇を抑えることができる軌条式走行台車を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、分岐部を有する軌条経路に沿って、走行する軌条式走行台車であって、前記軌条経路の内壁をガイドする内側ガイドローラと、前記軌条経路の外壁と当接できる分岐路選択ローラと、分岐部で、走行方向を変更する際に、一方の外壁に、前記分岐路ローラを当接させ、ガイドすることにより、所望の方向に走行方向を変更できる分岐路選択手段と、変更する方向を検知する変更方向検知手段と、該検知手段により、変更する方向が検知されたときに、前記分岐路選択手段を制御する分岐路選択制御手段とを有し、前記分岐選択ローラは、前記軌条経路の壁を挟んで、前記内側ガイドローラに対向する位置で当接できるように設けられていることを特徴としたものである。
走行方向検知手段が走行方向を検知したときに、分岐路選択制御手段により、分岐路選択ローラを外壁と当接させ、軌条式走行台車をガイドすることにより、所望の方向に走行方向を変更できる。これにより、従来、往復・旋回テーブル上に走行台車を載せたまま、分岐経路まで移動させることによって、走行台車の走行方向を変更させていたときのように、往復・旋回テーブル等を有する直動形・旋回分岐機構が不要であるため、複数の分岐部を必要とする軌条経路を有する搬送装置であっても、搬送装置の材料・運転コストの上昇を抑えることができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記内側ガイドローラは、走行台車の前後左右4か所に設けられ、前記分岐路選択ローラは、この4か所の内側ガイドローラの各々に対応して4か所に設けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示すように、軌条式走行台車1は、分岐路選択ローラ回動装置10(分岐路選択手段)と、軌条経路8の内壁をガイドする内側ガイドローラ4と、給電線7から電力を受電するピックアップコイル6(受電装置)とを有している。一方、この軌条式走行台車1が走行する軌条経路8の本体は、アルミ合金の押し出し材等で制作され、その分岐部は、機械加工・鋳造等により制作されるものである。また、軌条経路8の底面中央部には、軌条式走行台車1の推進力を発生させるリニア直流モータの磁石9がS,N,S,N,S,N,S,N,S,N,S・・・と相互に繰り返し走行方向に向かって敷設されている。
【0010】
図2に示すように、この軌条経路8を支える基盤28は、クリーンルームの天井29から吊りボルト26により吊り下げられている。この天井29の上部には、クリーンルーム内に清浄空気を送る図示されない空気清浄装置と天井フィルタ27とが設けられている。
【0011】
上記の軌条経路8の側壁8a・bには、塵を含んだ空気が軌条経路8の底部に流れるように通気孔31が一定間隔に設けられており、軌条経路8の下部には、軌条経路8上に生じる塵を浄化する浄化装置30が設けられている。この浄化装置30は、フィルタと、空気を吸引し排気する吸引・排気ポンプとを有している。さらに、軌条経路8の底部には、浄化装置30により塵を含んだ空気を吸引・するための吸引口が設けられている。そして、クリーンルームの天井フィルタ27から垂直に流れてくる清浄空気を上記の通気孔31から流入させて、軌条経路8上に発生する塵を空気と共に浄化装置30が吸引し、浄化するようになっている。
【0012】
また、上記の塵がクリーンルーム内に拡散しないように、軌条経路8上を走行する軌条式走行台車1を覆うように軌条経路8の側壁8a・bには、カバー25が設けられている。このカバー25の上部には、溝状開口部33が設けられている。さらに、カバー25の側壁には、軌条式走行台車1の制御電力、走行電力等を地上側から送るための給電線7が支持部材によって支持されている。この給電線7から受電するピックアップコイル6は、コの字型をしており、その凹部に給電線7が接触することなく位置するように軌条式走行台車1に設けられている。このピックアップコイル6は、軌条式走行台車1の制御装置5や分岐選択ローラ回動装置10やリニア直流モータのコイル20等に電源を供給するようになっている。
【0013】
また、軌条式走行台車1には、軌条経路8上を走行できるように自在車輪21が設けられている。そして、軌条経路8上に敷設された上記のリニア直流モータの磁石9と磁気誘導作用による推進力を発生させるリニア直流モータのコイル20が設けられている。さらに、上記の溝状開口部33からカバー25の外へ突き出たトレー支柱22が設けられている。カバー25の外部のトレー支柱22の端には、搬送物32を積載させるトレー23が設けられている。このトレー23に搬送物32を積載して上記の推進力により軌条経路8上を走行するようになっている。また、軌条式走行台車1の走行と分岐路選択ローラ回動装置10とを制御する制御装置5(分岐路選択制御手段)が設けられている。この制御装置5は、図示されない中央システム制御装置が送信する走行信号及び停止信号を図示されない受信装置から受けると、上記のリニア直流モータのコイル20に通電させたり通電を禁止したりするようになっている。また、走行方向を示す信号(走行方向を変更する方向を示す信号)を図示されない受信装置(変更方向検知手段)から受けると、分岐路選択ローラ回動装置10を作動させるようになっている。
【0014】
上記の分岐路選択ローラ回動装置10は、図3(a)に示すように、分岐路選択ローラ3a・bと回動軸24と駆動装置2とを有している。図3(b)に示すように、この分岐路選択ローラ3a・bは一本の回動軸24の両端に、互いに90°の偏角を有するように設けられている。従って、分岐路選択ローラ3の一方が外壁と当接すると他方の分岐路選択ローラ3は外壁と当接しないようになっている。そして、この駆動装置2の有する駆動モータの駆動力により回動軸24を回動させると、分岐路選択ローラ3a・bのいずれか一方が外壁と当接するようになっている。
【0015】
上記の構成において、図2・図4を用いて本実施形態の動作を説明する。図2に示すように、クリーンルームの天井フィルタ27から清浄空気が垂直下向きに流れて、軌条経路8を覆っているカバー25の上部に設けられた溝状開口部33からカバー25内に流入する。そして、カバー25内に流入した清浄空気は、軌条経路8の側壁に設けられた通気孔31を通って軌条経路8の底部に達する。そして、軌条式走行台車1の走行時に発生する塵を空気と共に、浄化装置30の吸引ポンプにより吸引する。そして、フィルタを通して浄化した後、浄化装置30の排気ポンプによりクリーンルームに排気する。このように、クリーンルームの垂直層流清浄空気を流入させることで、軌条式走行台車1の走行時に発生する塵を軌条経路8上から容易に除去することができ、クリーンルーム内の清浄度を高く保つことができる。
【0016】
次に、図4に示すように、走行開始地点Aから軌条式走行台車1は、走行を開始して、ステーションS1で搬送物32を積載して、ステーションS3で搬送物32を降ろし、B地点まで走行する場合を説明する。
【0017】
図示されない中央システム制御装置から信号を受信した軌条式走行台車1は、制御装置5によりリニア直流モータのコイル20への通電を可能とすることにより、走行開始地点Aから走行を開始する。軌条式走行台車1は、分岐部41に到達したときに、図示されないノードマークや図示されない指令光発射装置の発光等により分岐部41に到達したことを認識する。そして、図示されない受信装置により、分岐部41での走行方向を示す信号を図示されない中央システム制御装置から受信する。この受信信号は、制御装置5に伝達され、制御装置5は、この受信信号に基づいて駆動装置2を制御する。この駆動装置2は駆動モータの駆動力を回動軸24に伝達し、回動軸24に固設された分岐路選択ローラ3aを軌条経路の外壁8aと当接させる。一方、回転軸24の他端に設けられた分岐路選択ローラ3bは、分岐路選択ローラ3aと90°の偏角を有するように設けられているため、分岐路選択ローラ3aが外壁8aと当接しているときは、外壁8bと当接しない。このように、軌条式走行台車1は、外壁8aにのみ拘束されるため、外壁8aに沿ってステーション1に向かって走行することができる。
これにより、従来、往復・旋回テーブル上に走行台車を載せたまま、分岐経路まで移動させることによって、走行台車の走行方向を変更させていたときのように、往復・旋回テーブル等を有する直動形・旋回分岐機構が不要であるため、複数の分岐部を必要とする軌条経路を有する搬送装置であっても、搬送装置の材料・運転コストの上昇を抑えることができる。また、上記の分岐機構が不要となったため、分岐部の軌条経路の設置面積を小さくすることができ、工場の床面積利用効率を上げることができる。
尚、軌条式走行台車1は、分岐路選択ローラ回動装置10の作動中も分岐部41で一旦停止することなく走行する。即ち、連続的に走行しながら走行方向を変更し、軌条経路8を乗り替わることで搬送時間の短縮を図ることができる。さらに、搬送時間を短縮することで、軌条式走行台車1の台数を減らすことができ、より一層搬送装置の運転・材料コストを抑えることができる。
【0018】
ステーションS1に向かって走行を継続し、ステーションS1に到達すると図示されない中央システム制御装置から信号を受信してステーションS1で走行を停止する。そして、図示されない積み降ろし装置により搬送物32が軌条式走行台車1のトレー23の上に積載される。搬送物32を積載した軌条式走行台車1は、再び走行を開始する。
【0019】
次に、分岐部42に到達すると、分岐部41に到達したときと同様に、図示されないノードマークや図示されない指令光発射装置の発光等により分岐部42に到達したことを認識する。そして、図示されない受信装置により、分岐部42での走行方向を図示されない中央システム制御装置から受信する。この受信信号は、制御装置5に伝達される。制御装置5は、この受信信号に基づいて駆動装置2を制御する。この駆動装置2は、駆動モータの駆動力を回動軸24に伝達して回動させ、回動軸24に固設された分岐路選択ローラ3bを軌条経路8の外壁8bと当接させる。一方、回転軸24の他端に設けられた分岐路選択ローラ3aは、分岐路選択ローラ3bと90°以上の偏角を有するように設けられているため、分岐路選択ローラ3bが外壁8bと当接しているときは、外壁8aと当接しない。このように、軌条式走行台車1は、外壁8bにのみ拘束されるため、ステーションS2を回避して外壁8bに沿って直進することができる。
【0020】
次に、ステーションS3に向かって走行を継続し、分岐部43に到達すると、分岐部41に到達したときと同様に分岐路選択ローラ3aを外壁8aに当接させることによりステーションS3に向かって走行することができる。また、ステーションS3に到達すると、ステーションS1で停止したときと同様に走行を停止する。そして、トレー23上の搬送物32を図示されない積み降ろし装置により降ろした後、走行を開始し、B地点まで走行する。
【0021】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。従って、上記の分岐路選択ローラ回動装置10に代えて、図5に示すように、分岐路選択ローラ回動装置53によっても達成される。この分岐路選択ローラ回動装置53は、分岐路選択ローラ3a・bと回動軸51と駆動装置52とを有している。分岐路選択ローラ3a・bは、回動軸51の両端に設けられている。そして、駆動装置52に設けられた回動軸51の中心は一定の角度を有していて、分岐路選択ローラ3の一方が外壁と当接すると他方の分岐路選択ローラ3は外壁と当接しないようになっている。そして、この駆動装置52の有する駆動モータの駆動力により回動軸51を回動させると、分岐路選択ローラ3a・bのいずれか一方が外壁と当接するようになっている。
【0022】
図4に示す分岐部41に到達したことを認識すると、制御装置5は、受信信号に基づいて駆動装置52を制御する。この駆動装置52は駆動モータの駆動力を回動軸51に伝達し、回動軸51に固設された分岐路選択ローラ3aを軌条経路の外壁8aと当接させる。一方、分岐路選択ローラ3bは、外壁8bと当接しない。このように、軌条式走行台車1は、外壁8aにのみ拘束されるため、外壁8aに沿ってステーション1に向かって走行することができる。
【0023】
また、上記の分岐路選択ローラ回動装置10に代えて、図6(a)に示すように、上記の分岐路選択ローラ回動装置61によっても達成される。この分岐路選択ローラ回動装置61は、回動軸63と分岐路選択ローラ3とローラピン65を有する回転子64とを有している。この回転子64は回動軸63の一端に固設されている。分岐路選択ローラ3a・bは、回転子64の内側の回動軸63に上下対称となるように2個固設されている。また、回転軸63の他端には、分岐路選択ローラ3c・dが上下対称となるように2個固設されている。そして、これらの分岐路選択ローラ3a〜dは、図6(c)に示すように、互い違いにそれぞれ90°の偏角を有している。また、図6(b)に示すように、上記の回転子64の有するローラピン65は、回転子64の周に等間隔に4つ設けられている。そして、上下駆動装置67に設けられた分岐路選択カム66と当接するようになっている。この上下駆動装置67は、分岐部の手前の軌条経路8の側方に設けられている。以上のように構成される分岐路選択ローラ回動装置61は、上下駆動装置67の有する駆動モータの駆動力によって分岐路選択カム66を上昇させることによりローラピン65と当接させ、軌条式走行台車1の走行力によって回転子64を回動させる。このように回転子64が回動すると回動軸63に設けられた分岐路選択ローラ3a〜dのいずれかが外壁と当接するようになっている。
【0024】
図4に示す分岐部41に到達したことを認識すると、分岐部41の軌条経路8の側方に設けられた上下駆動装置67は、図示されない中央システム制御装置から走行方向を示す信号(走行方向を変更する方向を示す信号)を受信すると、分岐路選択カム66を上昇させる。そして、軌条式走行台車1が分岐路選択カム66の側方を通過する際に、回転子64に設けられたローラピン65が分岐路選択カム66と当接する。この軌条式走行台車1の走行力により、回転子64が回動し、回動軸63に設けられた分岐路選択ローラ3aが外壁8aと当接する。一方、分岐路選択ローラ3cは分岐路選択ローラ3a・bと90°の偏角を有するように回動軸63に設けられているため、分岐路選択ローラ3aが外壁8aと当接しているときは、外壁8bと当接しない。このように、軌条式走行台車1は、外壁8aにのみ拘束されるため、外壁8aに沿ってステーション1に向かって走行することができる。
【0025】
また、上記の軌条式走行台車1の推進力は、リニアモータによる推進力に限るものではない。従って、図7(a)に示すように、駆動機構77を有する軌条式走行台車71によっても達成される。図7(b)に示すように、この軌条式走行台車71の一方側には、自在車輪73が設けられている。また、他方側には、駆動機構78が設けられている。この駆動機構78は、駆動モータ74とタイミングプーリ76・77とタイミングベルト75とを有している。上記のタイミングプーリ77は走行駆動輪72に固設されている。以上のように構成される駆動機構78により、駆動モータ74の駆動力をタイミングプーリ76に伝え、タイミングベルト75、タイミングプーリ77を介して走行駆動輪71が回動するようになっている。
【0026】
また、図2に示すような、天井フィルタ27や清浄装置30や図示されない空気清浄装置を設けなくても、図8に示すように、天井29から吊りボルト26により吊り下げられた基盤28上に設けられ、カバー25を有する軌条経路8と、軌条経路8上を走行する軌条式走行台車1とを有する搬送装置によっても達成される。従って、本発明は、クリーンルーム内に設けられた搬送装置に限られない。
【0027】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、分岐部を有する軌条経路に沿って、走行する軌条式走行台車であって、前記軌条経路の内壁をガイドする内側ガイドローラと、前記軌条経路の外壁と当接できる分岐路選択ローラと、分岐部で、走行方向を変更する際に、一方の外壁に、前記分岐路ローラを当接させ、ガイドすることにより、所望の方向に走行方向を変更できる分岐路選択手段と、変更する方向を検知する変更方向検知手段と、該検知手段により、変更する方向が検知されたときに、前記分岐路選択手段を制御する分岐路選択制御手段とを有し、前記分岐選択ローラは、前記軌条経路の壁を挟んで、前記内側ガイドローラに対向する位置で当接できるように設けられていることを特徴とした構成である。
走行方向検知手段が走行方向を検知したときに、分岐路選択制御手段により、分岐路選択ローラを外壁と当接させ、軌条式走行台車をガイドすることにより、所望の方向に走行方向を変更できる。これにより、従来、往復・旋回テーブル上に走行台車を載せたまま、分岐経路まで移動させることによって、走行台車の走行方向を変更させていたときのように、往復・旋回テーブル等を有する直動形・旋回分岐機構が不要であるため、複数の分岐部を必要とする軌条経路を有する搬送装置であっても、搬送装置の材料・運転コストの上昇を抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である軌条式走行台車と軌条経路との略図である。
【図2】本発明である軌条式走行台車と軌条経路との構成を説明する図である。
【図3】分岐路選択ローラ回動装置を説明する図である。
【図4】軌条経路の全体図である
【図5】分岐路選択ローラ回動装置を説明する図である。
【図6】分岐路選択ローラ回動装置を説明する図である。
【図7】本発明の他の実施形態である軌条式走行台車と軌条経路との略図である。
【図8】本発明の他の実施形態である搬送装置の構成を説明する図である。
【図9】従来の軌条経路に設けられた直動形分岐機構を説明する図である。
【図10】従来の軌条経路に設けられた旋回形分岐機構を説明する図である。
【図11】従来の走行台車を説明する図である。
【符号の説明】
1 軌条式走行台車
2 駆動装置
3 分岐路選択ガイドローラ
4 内側ガイドローラ
5 制御装置
6 ピックアップコイル
7 給電線
8 軌条経路
9 リニア直流モータの磁石
10 分岐路選択ローラ回動装置
20 リニア直流モータのコイル
21 自在車輪
22 トレー支柱
23 トレー
24 回動軸
26 吊りボルト
27 天井フィルタ
28 基盤
29 天井
30 清浄装置
53 分岐路選択ローラ回動装置
61 分岐路選択ローラ回動装置
71 軌条式走行台車
78 駆動機構

Claims (2)

  1. 分岐部を有する軌条経路に沿って、走行する軌条式走行台車であって、
    前記軌条経路の内壁をガイドする内側ガイドローラと、前記軌条経路の外壁と当接できる分岐路選択ローラと、
    分岐部で、走行方向を変更する際に、一方の外壁に、前記分岐路ローラを当接させ、ガイドすることにより、所望の方向に走行方向を変更できる分岐路選択手段と、
    変更する方向を検知する変更方向検知手段と、
    該検知手段により、変更する方向が検知されたときに、前記分岐路選択手段を制御する分岐路選択制御手段とを有し
    前記分岐選択ローラは、前記軌条経路の壁を挟んで、前記内側ガイドローラに対向する位置で当接できるように設けられていることを特徴とする軌条式走行台車。
  2. 前記内側ガイドローラは、走行台車の前後左右4か所に設けられ、前記分岐路選択ローラは、この4か所の内側ガイドローラの各々に対応して4か所に設けられている請求項1に記載の軌条式走行台車
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