JP3624929B2 - 後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法 - Google Patents

後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、後2軸車両において、その旋回特性の指標を得るためのスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
例えば、特開平6−239216号公報には、車両の旋回運動制御に好適した制動力制御装置が開示されている。この公知の制動力制御装置にあっては、車両の走行時、ヨーレイトフィードバック制御を実行するにあたり、検出した車速V及び前輪操舵角δに基づいて定常円旋回における車両のスタビリティファクタAとヨーレイトの関係式から目標ヨーレイトγを算出するものとなっている。そして、車両の制動力は、検出した実ヨーレイトを目標ヨーレイトに一致させるべく制御されている。
【0003】
具体的には、上述した公知のヨーレイトフィードバック制御技術によれば、車両の目標ヨーレイトγは、次式(1)から算出される。
【0004】
【数1】
Figure 0003624929
【0005】
なお、L:前後輪車軸間距離である。
ここで、車両のスタビリティファクタAは、理論的には次式(2)より定義される。
【0006】
【数2】
Figure 0003624929
【0007】
なお、m :車両質量
:車両重心点と前輪車軸間の距離
:車両重心点と後輪車軸間の距離
:前輪のコーナリングパワー
:後輪のコーナリングパワー
である。このようなスタビリティファクタは、車両の旋回特性を決定付ける重要な指標であり、車両の旋回運動を制御するにあたって重要な要素となるものである。また、車両のスタビリティファクタは、車両諸元としてのL,L,L及びK,Kが決定されれば、これら諸元に基づき上式(2)から一義的にその理論値が定まる。
【0008】
実際のヨーレイトフィードバック制御にあたって、上式(1)のスタビリティファクタAに式(2)から得た理論値をそのまま適用することは可能であるが、このような理論値、つまり、車両諸元から得られるデータとしてのスタビリティファクタと、実際の制御対象車両に固有のスタビリティファクタとの間には誤差が生じている場合が多い。
【0009】
そこで、このような誤差を補償した車両のスタビリティファクタを求めるためには、実際の車両を定常円旋回走行させ、この定常円旋回時の車速、前輪操舵角及び実ヨーレイトをそれぞれ検出し、そして、これら検出値に基づき上式(1)から逆算によりスタビリティファクタを求める方法がより好適しているものと考えられる。
【0010】
上述した方法によれば、実車に即したスタビリティファクタを容易に求めることができる。また、実際の目標ヨーレイトの設定にあたっては、このようにして求めたスタビリティファクタが適用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上式(1)に示す車両のスタビリティファクタとヨーレイトとの関係は、前後輪の車軸がそれぞれ1軸ずつの車両について、その力学的運動モデルを2輪モデルとしたときの定常円旋回の運動方程式から得られるものである。しかしながら、車軸が前1軸・後2軸である車両にあっては、前後の車軸間距離Lを具体的に1つの値にて特定することができず、このため上式(1)の関係をそのまま適用することはできない。この点、前の車軸と後2軸の中間位置(例えばトラニオン中心)との間の距離を代替的に車軸間距離Lとすることも考えられるが、このようなLの値は2輪モデルのLの値との等価性に欠けるため、上式(1)によっても高精度に車両のスタビリティファクタを求めることはできない。
【0012】
また、目標ヨーレイトは車両のスタビリティファクタに基づいて設定されるものであるが、スタビリティファクタの精度が低ければ、もはや的確な目標ヨーレイトを設定することは困難である。
この発明は上述した事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、後2軸車両であっても、スタビリティファクタ及び目標ヨーレイト等の車両旋回特性の指標を簡便且つ高精度に得ることができるスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法は、車両諸元としての各車軸間距離L,L,Lをそれぞれ使用し、また、前輪に対する前方及び後方後輪のコーナリングパワー比の代表的値X,Xをそれぞれ設定して、これらL,L,L及びX,Xに基づいて等価車軸間距離Lを設定するものとしている。
【0014】
従って、請求項1のスタビリティファクタ導出方法によれば、前1軸・後1軸車両で一般的に使用されるスタビリティファクタ導出式に適用可能な等価車軸間距離Lが特定されるので、実際の車両を旋回走行させて検出した車速V、前輪操舵角δ及び実ヨーレイトγ、そして、設定した等価車軸間距離Lに基づいて、前1軸・後1軸車両で一般的に使用されるスタビリティファクタとヨーレイトとの関係式から後2軸車両のスタビリティファクタAが算出される。
【0015】
また、請求項2の目標ヨーレイト設定方法は、請求項1と同様の方法によりスタビリティファクタAを導出した後、車両の走行時、検出した車速V、前輪操舵角δ、そして、導出したスタビリティファクタA及びスタビリティファクタAの導出に際して既に設定した等価車軸間距離Lに基づき目標ヨーレイトγを設定するものとなっている。この場合でも、上述した関係式から後2軸車両の目標ヨーレイトγが設定される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法について具体的に詳述する。
図1を参照すると、後2軸車両の一例として、後2軸式のトラック1が概略的に示されている。すなわち、このトラック1は、その前車軸afが1軸である一方、後車軸は2軸タイプとなっている。前車軸afに対応する前輪Fは、運転者によるハンドル操作に応じて操舵可能な操舵車輪である。また、後2軸のうち後前軸afr、つまり、前方の後車軸は、図示しないエンジンから駆動系を介して動力の伝達を受ける駆動軸となっており、この後前軸afrに対応する前方後輪FRは、駆動力を発生する駆動輪である。これに対し、後後軸arr、つまり、後方の後車軸はデッド軸であり、この後後軸arrに対応する後方後輪RRは単なる遊動輪である。つまり、このトラック1の駆動方式は、いわゆる6×2方式となっている。ただし、この発明が適用される後2軸車両は、当該トラック1のみに限定されるものではなく、その他の後2軸車両であってもよい。
【0017】
ここで、本発明のスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法について説明する前に、後2軸車両の運動方程式から得られるヨーレイトとスタビリティファクタとの関係について説明する。
図2を参照すると、後2軸車両における旋回時の力学的運動モデルが示されている。なお、この運動モデルは、車両のトレッドを無視した後2軸車両に等価的な線形3輪モデルである。同図に示すモデルにおいて、車速をV、前輪操舵角をδ、実ヨーレイトをγ、車体スリップ角をβ、そして、各車輪F,FR,RRのタイヤに働くコーナリングフォースをそれぞれY,Yr1,Yr2とすると、後2軸車両の横方向の運動は次式(3)で表される。
【0018】
【数3】
Figure 0003624929
【0019】
なお、m:車体質量である。
また、車両の重心点Pgから各車輪F,FR,RRの車軸までの距離をそれぞれL,Lr1,Lr2とすると、車両の重心点Pg回りのヨーイング運動は次式(4)で表される。
【0020】
【数4】
Figure 0003624929
【0021】
なお、I:車両のヨーイング慣性モーメントである。
ここで、各車輪F,FR,RRのタイヤスリップ角β,βr1,βr2は、それぞれ、
β=β+L・γ/V−δ
βr1=β−Lr1・γ/V
βr2=β−Lr2・γ/V
となる。
【0022】
また、各コーナリングフォースY,Yr1,Yr2は、それぞれ、
=−K・β=−K・(β+L・γ/V−δ)
r1=−Kr1・βr1=−Kr1・(β−Lr1・γ/V)
r2=−Kr2・βr2=−Kr2・(β−Lr2・γ/V)
となる。なお、K,Kr1,Kr2はそれぞれ、各車輪F,FR,RRのコーナリングパワーである。
【0023】
従って、これらβf,βr1,βr2及びYf,Yr1,Yr2をそれぞれ式(3),(4)に代入して纏めると、
【0024】
【数5】
Figure 0003624929
【0025】
【数6】
Figure 0003624929
【0026】
がそれぞれ得られる。
上式(5),(6)に定常円旋回の条件dβ/dt=0,dγ/dt=0をそれぞれ代入し、両式からβを消去して1つの式に纏めた後、式をγについて解けば、後2軸車両のヨーレイトγを表す式、
【0027】
【数7】
Figure 0003624929
【0028】
が得られる。
上式(7)から表されるように、後2軸車両の場合、前軸と後軸との車軸間距離が定量的な1つの値に特定されないため、式(1)のようなヨーレイトとスタビリティファクタの簡単な関係式は得られない。(この点、公知のように前後各1軸車両の場合、2輪モデルにおける重心点から前軸までの距離Lと後軸までの距離Lの和を車軸間距離Lとして式(1)を容易に得ることができる。)そこで、本発明の発明者は、上式(7)を以下のように変形し、式(1)との関連から後2軸車両のヨーレイトとスタビリティファクタとの関係を見出すよう試みた。
【0029】
すなわち、式(7)は、次式(8)の形式に変形し得る。
【0030】
【数8】
Figure 0003624929
【0031】
式(1)との関連において、上式(8)中、K,Kr1,Kr2及びL,Lr1,Lr2が含まれる部分をそれぞれ、
【0032】
【数9】
Figure 0003624929
【0033】
【数10】
Figure 0003624929
【0034】
とおけば、上式(8)を次式(11)
【0035】
【数11】
Figure 0003624929
【0036】
の形式、つまり、式(1)と同様の形式にて表すことができる。発明者は、後2軸車両のヨーレイトγを上式(11)にて表したとき、
A:2輪モデルに等価的なスタビリティファクタ
L:2輪モデルに等価的な前後車軸間距離
であるとすれば、図2に示される後2軸車両の3輪モデルを2輪モデルと等価的に扱うことが可能であることに着目した。
【0037】
更に発明者は、上式(10)から定量的にLの値、つまり、等価車軸間距離を得るため、以下の検討を行った。
等価車軸間距離Lは、単に物理量として長さの次元のみにて表されるべき性質のものであるが、式(10)には各車輪のコーナリングパワーK,Kr1,Kr2(次元:N/rad)が含まれている。そこで、発明者は、K,Kr1,Kr2を無次元化することを試み、
r1/K=x:前輪Fに対する前方後輪FRのコーナリングパワー比
r2/K=x:前輪Fに対する後方後輪RRのコーナリングパワー比
として、式(10)を
【0038】
【数12】
Figure 0003624929
【0039】
と改めた。
また、L,Lr1,Lr2はそれぞれ定量値であるが、図2に示されるように車両の重心点位置を考慮しなければその値を求めることができない。そこで、L+Lr1=L,L+Lr2=L,Lr2−Lr1=L(=L−L)とすれば、等価車軸間距離Lは、
【0040】
【数13】
Figure 0003624929
【0041】
と表すことができる。なお、上述したL,L,Lは、図1の軸距寸法にも示されるように、
:前車軸と後前車軸との車軸間距離
:前車軸と後後車軸との車軸間距離
:後前車軸と後後車軸との車軸間距離
であり、車両の重心位置に無関係な一定の物理量である。
【0042】
また、式(9)からスタビリティファクタAは、
【0043】
【数14】
Figure 0003624929
【0044】
と表すことができる。
式(13)から明らかなように、コーナリングパワー比x,xを定数として設定すれば、等価車軸間距離Lの値を具体的に特定することができるものと考えられる。
各車輪のコーナリングパワーK,Kr1,Kr2は、それぞれの輪荷重に依存して、使用されるタイヤの特性から決定される変数である。図3には、トラック1に使用されているタイヤについて、輪荷重(W)に対するコーナリングパワー(Cp)の関係を表すタイヤCp特性曲線が示されており、同図から明らかなように、車輪のコーナリングパワーは、輪荷重の増加に伴って増大するものである。従って、トラック1の各車輪に同一仕様のタイヤが使用されているとき、各車輪のコーナリングパワーK,Kr1,Kr2は、それぞれの輪荷重に依存して変化する。
【0045】
一方、各車輪の輪荷重は、トラック1において設定されている各車軸af,afr,arrに対する軸重の配分比に基づいて決定される。トラック1に積載される荷物の積載荷重が、この配分比に従って各車輪に分担されるとき、各車輪の輪荷重比は略一定であると考えられる。従って、このような輪荷重比から決定されるコーナリングパワー比x,xもまた、積載荷重に関わらずある程度一定の値をとるものと考えられる。
【0046】
このようなタイヤCp特性を根拠として、上述したコーナリングパワー比x,xをある程度一定のものとして取り扱えば、式(13)から等価車軸間距離Lを定量値として特定することができる。そして、等価車軸間距離Lが特定されれば、前1軸・後1軸車両と同様の手法、つまり、ヨーレイトとスタビリティファクタの関係式(11)から、逆算により後2軸車両のスタビリティファクタAを容易に求めることが可能となる。
【0047】
発明者は、以上の理論的な裏付けの下に後2軸車両の運動モデルを等価的に2輪モデルに置き換えることができることを確認し、本発明のスタビリティファクタ導出方法及び目標ヨーレイト設定方法を創案するに至ったものである。
以下、スタビリティファクタ導出方法の実施例について、具体的な工程を挙げて順次説明する。但し、本発明は以下の実施例に挙げる工程のみに限定されるものではない。
【0048】
先ず、測定工程では、各車軸間距離が測定される。具体的には、図1に示されるように、前輪Fと前方後輪FRとの車軸間距離L、前輪Fと後方後輪RRとの車軸間距離L及び前方後輪FRと後方後輪RRとの車軸間距離Lがそれぞれ測定される。なお、この測定工程において、これら各車軸間距離L,L,Lの値を実際の測定作業によらず、当該トラック1の設計諸元に基づくデータから得ることとしてもよい。
【0049】
次に、代表的値設定工程では、各車輪のコーナリングパワーK,Kr1,Kr2に基づいて、前輪Fに対する後輪FR,RRそれぞれのコーナリングパワー比x,xの代表的な値、つまり、それぞれの代表的値X,Xが設定される。
ところで、後2軸式トラックでは、通常、後前軸と後後軸の軸重比(以下、「タンデム比」という。)は、1:1に設定されている。この場合、前方後輪FRと後方後輪RRとの輪荷重は略等しく、これら各後輪FR,RRのコーナリングパワーKr1,Kr2もまた略等しくなる。従って、積載状況に関わらず、前輪Fに対する前方後輪FRのコーナリングパワー比xと後方後輪RRのコーナリングパワー比xは略等しいものと考えられる。
【0050】
これに対し、駆動軸となる後前軸の軸重を後後軸の軸重よりも大きく設定した後2軸式トラックでは、上述したタンデム比が1:(1以下の値)であり、この場合、前方後輪FRと後方後輪RRとの輪荷重が異なるため、前輪Fに対する前方後輪FRのコーナリングパワー比xと後方後輪RRのコーナリングパワー比xは等しくならない。
【0051】
また、空車時に後2軸の軸重を駆動軸側により大きく配分する軸重移動装置(特開平8−197928号公報等に記載)が搭載された後2軸式トラックでは、荷物積載時のタンデム比が1:1に設定されていても、この軸重移動装置の作動時にタンデム比が1:(1以下の値)となる。この場合もまた前輪Fに対する前方後輪FRのコーナリングパワー比xと後方後輪RRのコーナリングパワー比xは等しくならない。
【0052】
従って、この代表的値設定工程では、3軸それぞれに軸荷重が異なっている状況をも考慮して、各後輪FR,RRの前輪Fに対するコーナリングパワー比x,xの代表的値X,Xをそれぞれ別個に設定するものとしている。
図4から図7には、荷物の積載状況別に各車輪の輪荷重が変化する様子が示されている。なお、このトラック1には上述した軸重移動装置が搭載されており、軸重移動装置の非作動時におけるタンデム比は1:1に設定されているものとする。
【0053】
先ず、図4を参照すると、空車状態、つまり、トラック1に荷物が全く積載されていないときの輪荷重の様子が示されている。この空車状態では、軸重移動装置(図示されていない)の作動により、後前軸の軸重の方が後後軸の軸重よりも大きくなっており、この場合、前方後輪FRの輪荷重Wfrの方が後方後輪RRの輪荷重Wrrよりも大きい。
【0054】
次に、図5を参照すると、積車標準状態、つまり、積荷Cを荷台の全域に亘って均等に積載したときの様子が示されている。この場合、軸重移動装置は非作動の状態であり、後2軸のタンデム比は1:1、つまり、後前軸と後後軸の軸重は等しい。従って、この積車標準状態における輪荷重Wfr,Wrrは略等しくなる。
図6には、積車前荷状態、つまり、積荷を荷台の前方領域のみに積載したときの様子が示されている。この場合、積車標準状態に比べ前輪Fの軸重が極端に大きいため、その輪荷重Wfもまた極端に大きくなるが、積車標準状態と同様に各後輪FR,RRの輪荷重Wfr,Wrrは略等しくなる。
【0055】
また図7には、積荷を荷台の後方領域のみに積載した積車後荷状態が示されており、この場合、輪荷重Wfは極端に小さくなるが、各後輪の輪荷重Wfr,Wrrは略等しくなる。
発明者が図4から図7に示される各積載状況別に、実際のトラック1について各車輪の輪荷重を測定した結果によれば、空車時を除く積車時、つまり、タンデム比が1:1の場合、積載状況に関わらずコーナリングパワー比x,xの値は略同じとなることが確認されている。
【0056】
トラック1に荷物が積載されている場合、代表的値設定工程において設定すべきコーナリングパワー比の代表的値X,Xには、例えば、積車標準状態におけるコーナリングパワー比x,xの値をそれぞれ採用することができる。
これに対し、トラック1に荷物が積載されていない場合、設定すべきコーナリングパワー比の代表的値X,Xには、空車時におけるコーナリングパワー比x,xの値がそれぞれ採用される。
【0057】
なお、この代表的値設定工程では、上述のように実測した輪荷重から求めたコーナリングパワー比によらず、トラック1において設定されている軸重配分比、軸重移動装置作動時のタンデム比及びタイヤCp特性を考慮して、トラック1の諸元から決定されるデータとしてのコーナリングパワー比x,xから代表的値X,Xをそれぞれ設定することとしてもよい。
【0058】
等価車軸間距離設定工程では、測定したL,L,L及び設定したX,Xに基づいて、式(13)から算出される等価車軸間距離Lの値が設定される。
次に、定常時検出工程では、トラック1を実際に定常円旋回走行させたときの車速V、前輪Fの操舵角δ及びトラック1に発生する実ヨーレイトγがそれぞれ検出される。この場合、定常円旋回の状況として、例えば、車体に発生する横加速度が重力加速度の0.3倍以下で、トラック1が一定の車速で一定半径の円旋回を行う状況を設定することができる。
【0059】
ここで図8を参照すると、上述したスタビリティファクタ導出方法の実施に好適した装置の概略図が示されている。この装置は、車速を検出する車速検出手段と、前輪操舵角を検出する操舵角検出手段及び車両に発生する実ヨーレイトを検出するヨーレイト検出手段を有しており、具体的には、車速検出手段としての車速センサ10、操舵角検出手段としての操舵角センサ12及び実ヨーレイト検出手段としてのヨーレイトセンサ14等の各種センサを備えている。
【0060】
また、図8に示される装置は、各種センサからの検出信号に基づいて演算処理を実行する演算ユニット16も備えている。この演算ユニット16には、上述したコーナリングパワー比の代表的値X,Xを設定するための設定ブロック18、等価車軸間距離Lを設定するための設定ブロック20、次の算出工程においてスタビリティファクタAを算出するための算出ブロック22及び後述する目標ヨーレイトγを設定するための設定ブロック24等の複数の演算処理ブロックが含まれる。
【0061】
更に、この装置は、演算ユニット16に対し種々のデータを入力可能なデータ入力部26を備えている。このデータ入力部26を介して演算ユニット16に入力された種々のデータは、演算ユニット16内の図示しないメモリに蓄積され、必要に応じて読み出すことができるようになっている。
また、演算ユニット16には、上述した軸重移動装置30から、その作動信号が入力されるようになっており、演算ユニット16は、この作動信号の有無によりトラック1の積車又は空車状態を判定することができる。
【0062】
従って、上述した各車軸間距離L,L,Lのデータ、そして、積車時及び空車時のコーナリングパワー比の代表的値X,Xのデータをそれぞれ演算ユニット16に入力しておけば、設定ブロック18ではトラック1の積車又は空車状態に応じてそのときのコーナリングパワー比の代表的値X,Xを設定することができ、また、設定ブロック20では、コーナリングパワー比の代表的値X,X及び各車軸間距離L,L,Lに基づいて等価車軸間距離Lを設定することができる。
【0063】
トラック1に図8に示される装置を搭載して定常円旋回走行を行えば、このとき車速V、前輪操舵角δ及び実ヨーレイトγを容易に検出することができる。この場合、トラック1を確実に定常円旋回走行させるためには、例えば、自動車テストコース等のクローズドエリア内にて定常時検出工程を実行することがより望ましい。ただし、一般道路上においてもこの発明を実施することができることはいうまでもない。
【0064】
そして、次の算出工程では、検出したV,δ,γ及び設定したLに基づいて、次式(15)、
【0065】
【数15】
Figure 0003624929
【0066】
からスタビリティファクタAが算出される。なお、上式(15)は、式( 11 を変形してAについて解いたものである。また、図8の装置を適用すれば、定常時検出工程を実行した後、算出ブロック22にて直ちにスタビリティファクタAを算出することもできる。
上述した各工程を経た後、算出工程にて得られる算出結果は、本発明のスタビリティファクタ導出方法により導出される後2軸式トラック1のスタビリティファクタとなる。ここで発明者は、導出されたスタビリティファクタの信頼性について検討するため、以下の実験を行った。
【0067】
まず、複数の旋回半径にて車速条件を変えてトラック1の定常円旋回走行を行い、このとき導出されたスタビリティファクタの車速に対するばらつき状況を確認した。
本来ならば、車速条件に関わらずスタビリティファクタの値は一定となるべきものである。すなわち、理論的なスタビリティファクタを表す式(14)から明らかなように、スタビリティファクタAは車速Vに影響される性質のものではない。しかしながら、スタビリティファクタAを式(15)より逆算して導出した場合、特に車速Vによる影響が大きいものと考えられる。従って、式(14)から求められる理論的なスタビリティファクタの計算値との比較も同時に行った。
【0068】
また、このときトラック1を前後各1軸の2軸車相当と仮定した場合、つまり、トラック1の車軸間距離Lの値を前軸から後前軸と後後軸との中心までの距離とした場合、単に式(1)から逆算して求められたスタビリティファクタ計算値に対する優位差についても併せて確認した。
そして、積車標準状態のときのコーナリングパワー比x,xを代表的値X,Xとして設定し、等価車軸間距離Lの値を固定値とした場合の荷物の積載状況に対する影響を確認した。なお、荷物の積載状況は、図4から図7に示される空車、積車標準、積車前荷及び積車後荷状態についてそれぞれ行った。
【0069】
図9から図12を参照すると、以上の実験について積載状況別の車速条件とスタビリティファクタとの関係が示されている。具体的には、これら図9〜図12は、旋回半径30mについては車速30,40km/h、旋回半径50mでは車速20,30,40km/h、そして、旋回半径70mでは車速30,40,50km/hにてそれぞれ旋回条件を設定して定常円旋回走行を行い、そのときの実車速において得られたスタビリティファクタの値をプロットしたものとなっている。なお、実験では左右それぞれに2回ずつ旋回走行することを基本とし、半径50m及び70mでの右旋回、そして、積車前荷及び積車後荷状態における半径50m、車速20km/hでの旋回及び半径70m、車速30km/hでの旋回については省略することとした。
【0070】
先ず、図9にはトラック1の積車標準状態における車速条件とスタビリティファクタの関係が示されている。同図中、ポイントPは3軸車としてのトラック1のスタビリティファクタ導出結果を示し、また、ポイントPはトラック1を2軸車相当としたときの計算結果をそれぞれ示している。また、Acは、式(2)から得られる2軸車相当のスタビリティファクタの理論値であり、Acは、式(14)から得られる3軸車としてのスタビリティファクタの理論値である。なお、上述したように実験回数の違いから、車速条件によってポイントの数は異なっている。
【0071】
図9から明らかなように、3軸車としてのスタビリティファクタ導出結果は旋回条件、特に、車速条件によるばらつきが小さく、また、理論値Acともある程度一致することが確認できる。これに対し、2軸車相当のスタビリティファクタは車速条件によるばらつきが大きく、車速が低いほど理論値Acからよりかけ離れている。
【0072】
図10は積車前荷状態における車速条件とスタビリティファクタの関係を示している。この場合、3軸車としてのスタビリティファクタを導出する際、等価車軸間距離Lの値を2通りに設定したときの導出結果がそれぞれ示されており、同図中ポイントPは、積車前荷相当のスタビリティファクタ導出結果を示し、また、ポイントPは積車標準相当のスタビリティファクタ導出結果を示している。具体的には、積車前荷相当のスタビリティファクタ導出に当たっては、代表的値設定工程においてコーナリングパワー比の代表的値X,Xに実際の積車前荷状態でのコーナリングパワー比x,xを採用し、積車前荷状態での等価車軸間距離Lを用いている。一方、積車標準相当では、等価車軸間距離Lを積車標準状態で用いた値に固定したものとなっている。なお、ポイントPは2軸車相当のスタビリティファクタである。
【0073】
図10に示されるように、積車前荷相当、積車標準相当共に車速によるスタビリティファクタのばらつきは小さい。しかも両者が略一致しており、理論値Acにも近いことが確認できる。
また図11は、積車後荷状態での結果を示しており、この場合、ポイントPが積車後荷状態でのコーナリングパワー比の代表的値X,Xから設定された等価車軸間距離Lを用いて導出されたスタビリティファクタを示し、ポイントPは図10と同様に積車前荷相当のスタビリティファクタを示している。
【0074】
図11に示されるように、車速が低いとき積車後荷相当のスタビリティファクタと積車標準相当のスタビリティファクタとの間にわずかなギャップがあるが、両者共に車速条件によるばらつきは小さく、理論値Acにも近いことが確認できる。
次に図12を参照すると、トラック1の空車状態におけるスタビリティファクタ導出結果が示されている。ポイントPは空車時の等価車軸間距離Lを用いた結果を示しており、この場合、空車時のコーナリングパワー比x,xを代表的値X,Xとして採用している。また、ポイントPは積車標準相当のスタビリティファクタを示している。
【0075】
トラック1の空車時、上述した軸重移動装置の作動により等価車軸間距離Lの値が小さくなるため、図12に示されるようにLを固定した積車標準状態でのスタビリティファクタ導出結果には、車速条件によるばらつきがみられる。ただし、空車状態での導出結果はばらつきが小さく、理論値Acとも略一致することが確認できる。
【0076】
以上、図9から図12に示した実験結果から、本発明の導出方法により得られたスタビリティファクタは、旋回半径及び車速等の旋回条件によるばらつきが小さいことが確認された。これに対し、2軸車相当と仮定したときのスタビリティファクタは車速によるばらつきが目立ち、本発明により得られたスタビリティファクタの優位性が明らかとなった。
【0077】
また、本発明の導出方法により得られたスタビリティファクタは、理論値とも略一致しており、高い信頼性が認められる。
更に、図10及び図11から明らかなように、等価車軸間距離Lを固定値としても、積車前荷及び積車後荷等の積載状況の違いによる影響は小さいことも確認された。このことは、荷物の積載状況に関わらず、代表的値設定工程において積車標準状態での既知のコーナリングパワー比x,xを代表的値X,Xとして設定しても、その結果導出されるスタビリティファクタの値には影響が小さいことを意味している。
【0078】
これに対し空車時には、積車標準状態での等価車軸間距離Lを用いないで、空車時に対応するコーナリングパワー比の代表的値X,Xを設定する必要がある。
上述した実施例のスタビリティファクタ導出方法によれば、後2軸車両のスタビリティファクタを簡便且つ高精度に導出することができる。また、前方後輪FRと後方後輪RRの輪荷重比が考慮されているので、3軸の荷重条件が異なる後2軸車両への適用にも好適である。
【0079】
次に、本発明の目標ヨーレイト設定方法の実施例について説明する。目標ヨーレイトは、例えば、車両の旋回運動を積極的に制御する際、車両を安定して旋回走行させるための指標となるものであり、例えば、車両の一般的な走行状況下においてヨーレイトフィードバック制御を実行するために必要となる。なお、目標ヨーレイト設定方法についても、その実施の形態は以下に挙げる工程だけに限定されるものではない。
【0080】
先ず、スタビリティファクタ導出工程では、上述した導出方法によりトラック1のスタビリティファクタAが導出される。なお、このスタビリティファクタ導出工程には、上述した等価車軸間距離設定工程が含まれており、この工程にて等価車軸間距離Lの値が適切に設定されていることはいうまでもない。
次の走行時検出工程では、トラック1の一般的な走行状況、つまり、一般道路交通状況下における車速V及び前輪操舵角δがそれぞれ検出される。
【0081】
次の目標ヨーレイト設定工程では、検出されたV,δ、すでに設定されているL及び導出されたAに基づいて、次式(16)からトラック1の目標ヨーレイトγが設定される。
【0082】
【数16】
Figure 0003624929
【0083】
なお、このような目標ヨーレイト設定方法についても、図8に示される装置を用いて好適に実施することが可能である。すなわち、スタビリティファクタAの導出については、すでに述べたように図8の装置を用いることができる。また、この装置を搭載したままトラック1を一般走行させれば、走行時の車速V及び操舵角δを車速センサ10及び操舵角センサ12によりそれぞれ検出することができる。そして、これらセンサ10,12からのセンサ信号、設定ブロック20にて設定した等価車軸間距離L及び算出ブロック22にて算出したスタビリティファクタAに基づいて設定ブロック24では式(16)に示す演算が実行される。
【0084】
以上の各工程を経ることで、本発明の目標ヨーレイト設定方法により後2軸式トラック1の目標ヨーレイトγが設定される。
なお、このように設定された目標ヨーレイトγは、ヨーレイトフィードバック制御を用いた車両挙動制御技術に好適に利用される。例えば、車両のヨーイング運動を積極的に制御するヨーモーメント制御技術や、旋回時の横加速度を減少させたり、ロールオーバを抑制する自動減速制御技術、その他、車両の旋回性を高める前後輪操舵制御技術等に広く応用することが可能である。従って、図8に示される装置からは、スタビリティファクタA及び目標ヨーレイトγを上記の各種制御を実行する制御手段に対し出力可能となっている。
【0085】
上述した目標ヨーレイト設定方法によれば、後2軸車両のスタビリティファクタを簡便且つ高精度に導出することができ、求めたスタビリティファクタを用いて目標ヨーレイトを適切に設定することができる。従って、3軸の荷重条件や積載状況が種々に異なる車両に適用しても、設定した目標ヨーレイトの信頼性が担保される。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法によれば、簡便な工程により精度の高いスタビリティファクタを導出することができる。
また、請求項2の後2軸車両の目標ヨーレイト設定方法によれば、簡便且つ高精度に導出したスタビリティファクタを用いて実用的な目標ヨーレイトを適切に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】後2軸式トラックの概略図である。
【図2】後2軸車両の運動方程式を説明するためのモデル図である。
【図3】輪荷重とコーナリングパワーの関係を表すタイヤCp特性曲線である。
【図4】空車時の輪荷重を説明するための図である。
【図5】積車標準時の輪荷重を説明するための図である。
【図6】積車前荷時の輪荷重を説明するための図である。
【図7】積車後荷時の輪荷重を説明するための図である。
【図8】本発明の実施に好適な装置の構成概略図である。
【図9】積車標準時の車速とスタビリティファクタとの関係を示す図である。
【図10】積車前荷時の車速とスタビリティファクタとの関係を示す図である。
【図11】積車後荷時の車速とスタビリティファクタとの関係を示す図である。
【図12】空車時の車速とスタビリティファクタとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 後2軸式トラック
F 前輪
FR 後前輪
RR 後後輪
af 前車軸
afr 後前車軸
arr 後後車軸

Claims (2)

  1. 車速V、前輪の操舵角δ及び車両に発生するヨーレイトγを検出し、
    車両のスタビリティファクタAを
    A={−1+(V・δ)/(γ・L)}・1/V
    なる演算式から算出するに際して、前記Lを
    L=(X・L +X・L +X・X・L )/(X・L+X・L
    但し、Lは前車軸と後前車軸との車軸間距離
    は前車軸と後後車軸との車軸間距離
    は後前車軸と後後車軸との車軸間距離
    は前輪に対する後前輪のコーナリングパワー比の代表的値
    は前輪に対する後後輪のコーナリングパワー比の代表的値
    としたことを特徴とする後2軸車両のスタビリティファクタ導出方法。
  2. 車速V、前輪の操舵角δ及び車両に発生するヨーレイトγを検出し、
    車両のスタビリティファクタAを
    A={−1+(V・δ)/(γ・L)}・1/V
    なる演算式から算出しておき、
    車速V及び前輪の操舵角δを検出して、車両の目標ヨーレイトγ
    γ={1/(1+A・V)}・(V/L)・δ
    なる演算式から算出するに際して、前記Lを
    L=(X・L +X・L +X・X・L )/(X・L+X・L
    但し、Lは前車軸と後前車軸との車軸間距離
    は前車軸と後後車軸との車軸間距離
    は後前車軸と後後車軸との車軸間距離
    は前輪に対する後前輪のコーナリングパワー比の代表的値
    は前輪に対する後後輪のコーナリングパワー比の代表的値
    としたことを特徴とする後2軸車両の目標ヨーレイト設定方法。
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