JP3623265B2 - 映像表示装置 - Google Patents

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    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、映像表示装置に関し、特に、コンパクトな光学系を使用しながら大きな射出瞳径を持つ頭部装着式映像表示装置等の映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
バーチュアルリアリティ用、あるいは、一人で大画面の映像を楽しむことができるようにすること等を目的として、ヘルメット型、ゴーグル型の頭部装着式映像表示装置の開発が進められている。
【0003】
このような頭部装着式映像表示装置は、液晶表示素子等の2次元表示素子上に表示された映像を接眼光学系を用いて使用者の網膜上に拡大投影するものが一般的である(例えば、特開平4−170512号)。しかし、接眼光学系の開口数が大きいと収差が発生しやすく、これを防止するためには構成が複雑で大型レンズになるという問題がある。そこで、この開口数を照明系側で制限する頭部装着式映像表示装置も提案されている(特開平3−214872号)。
【0004】
しかし、このような頭部装着式映像表示装置では、接眼光学系の射出瞳を小さくすると使用者の眼の瞳孔で光線がケラレやすくなり、周辺の映像が見えなくなる。逆に、射出瞳を大きくすると収差が発生しやすく、これを防止するためには、接眼光学系の構成が複雑で大型レンズになるという問題があった。
【0005】
この問題を解決するものとして、本出願人は、特願平6−41166号の光学系を提案した。この出願の頭部装着式映像表示装置は、図14に示すように、液晶表示素子2に表示された映像は接眼光学系の凸レンズ3で拡大像として使用者の眼球に投影されるもので、液晶表示素子2はその背後に配置された照明系1により照明され、その表示映像が映し出されるようになっており、さらに、接眼光学系の凸レンズ3とその射出瞳4の間に同じ格子間隔を持つ回折格子11、12が2枚平行に格子方向が一致するように配置されている。このように、2枚の回折格子11、12を配置することにより、凸レンズ3を透過した平行光は、まず回折格子11に入射し、0次光、1次光、−1次光と分かれる。これらの光は、次に同じ格子間隔を持つ回折格子12に入射する。これらの光は再び回折して一部は平行光となる。結果として、射出瞳をずらして複数作ることになり、回折格子11入射前の光束径aは、射出後光束径bと拡がる。そのため、実効的な瞳径が拡大する。この構成により、コンパクトな光学系を使用しながら、収差の発生が少なく、大きな射出瞳径を持つ頭部装着式映像表示装置等の映像表示装置が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように回折格子を2枚配置することによって射出瞳をずらして複数作り、実質的に射出瞳径を拡大する光学系においても、以下の問題点▲1▼〜▲3▼を伴うことが実験的に発見された。
【0007】
問題点▲1▼
通常、投影された映像に対して眼のピントが合っていないと、映像はぼけて見える。しかし、回折格子を2枚配置する方式では、映像は二重にずれて見えることがある。これは射出瞳が複数あるためである。図15に示すように、映像の像位置が無限遠であるにも係わらず、水晶体6及び網膜7を有する眼5のピント位置が近くにある場合、2つの射出瞳を形成する光束は、図示のように2つに分離して眼5の網膜7上に結像する。したがって、像が2つにずれて見えてしまう。
【0008】
問題点▲2▼
頭部装着式映像表示装置と使用者の顔面との隙間から入射している外光の一部は、図16に示すように、回折格子11、12の格子面で反射回折して眼5に入る。このとき、波長毎に回折角が異なるので、その反射光は虹色に見え、映像観察の妨げになる。
【0009】
問題点▲3▼
例えば、回折格子11、12として縦横両方向に格子を設けて、図17に示すように、円の射出瞳を4つ合成させて射出瞳径を実質的に拡げる場合、図示のように、これらの射出瞳の間にすき間が存在すると共に、瞳同士がオーバーラップして重なる部分もあり、瞳の明るさにむらが生じる。
【0010】
本発明は本出願人がすでに提案した映像表示装置の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、2枚の回折格子を用いて実質的に射出瞳径を拡大しながら、像が二重に見えるのを防止し、反射光による映像観察の妨げがなく、また、瞳の明るさにむらがない、コンパクトで収差の発生が少ない頭部装着式映像表示装置等の映像表示装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の第1発明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示手段と、
前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられた視度補正光学系と、
を備えることを特徴とするものである。
【0012】
この場合、映像表示手段、接眼光学系、第1の回折手段、第2の回折手段、視度補正光学系を、それぞれ左右の眼用に配置し、左右の接眼光学系の光軸を視度補正光学系の視度に相当する距離でほぼ交差するように配置することが望ましい。また、視度補正光学系は、視度を調節するための視度調節機構を備えているものとすることができる。
【0013】
第2発明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示装置と、
前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系からの入射光を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記映像の各波長に対する回折角が前記第1の回折手段による回折角よりも小さく設定された第2の回折手段と、
を備えることを特徴とするものである。
【0014】
この場合、第1の回折手段の回折角θと第2の回折手段の回折角θが以下の条件を満足するようにすることが望ましい。
Figure 0003623265
ただし、λは波長、dは第1の回折手段と第2の回折手段の間隔、Lは虚像位置から第2の回折手段までの距離である。
【0015】
第3発明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示手段と、
前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
前記第1の回折手段によりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられ、前記第2の回折手段に入射する外光を遮るための偏光板又は光吸収体と、
を備えることを特徴とするものである。
【0016】
第4発明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示手段と、
前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられ、1/4波長板と前記1/4波長板の結晶軸に対して偏光透過方向がほぼ45度傾いた偏光板と、
を備えることを特徴とするものである。
【0017】
第5発明の映像表示装置は、映像を表示する映像表示手段と、
前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折する第1の回折手段と、
前記第1の回折手段によりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元のの光軸方向に戻す第2の回折手段とを備え、
前記第1の回折手段及び第2の回折手段により形成された複数の瞳が互いに重ならないように、かつ多角形になるように構成されていることを特徴とするものである。
【0018】
この場合、多角形の射出瞳としては、例えば四角形にすることができる。
【0019】
【作用】
第1の発明においては、第1の回折手段と第2の回折手段により、複数の瞳をずらして形成して射出瞳径を拡大することができ、さらに、視度補正光学系により観察者の眼がピント合わせをしやすくなり、複数の瞳があることによって生じる観察映像の二重像がなくなる。
【0020】
第2の発明においては、第1の回折手段と第2の回折手段を通過後の複数の光軸は拡がりながら観察者の眼に届くことになり、そのため、両光軸はある有限の距離で交差し、その交差点から光が発しているように見える。このため、観察者は眼のピント合わせがしやすく、二重像にならない。
【0021】
第3の発明においては、回折手段に直接入射する外光を偏光板又は光吸収体で遮ることにより、回折手段からの反射光を低減することができる。
【0022】
第4の発明においては、回折手段に直接入射する外光は、偏光板、1/4波長板、回折手段で反射、1/4波長板と通ることにより、偏光板の偏光透過方向と垂直の偏光になるので、偏光板を透過できなり、外光の反射光を防止することができる。
【0023】
第5の発明においては、射出瞳が多角形であるので、第1の回折手段と第2の回折手段により複数の規則正しく配置した射出瞳にしたときに瞳上の明るさむらがなくなる。
【0024】
【実施例】
以下、図面を参照にしながら本発明の映像表示装置のいくつかの実施例について説明する。
〔第1実施例〕
この実施例は、図14のような2枚の回折格子を用いて射出瞳径を拡大する光学系において、回折格子と眼球との間に視度補正レンズを挿入することによって、眼が見やすい位置に虚像を作り、眼のピントが合っていないことによる映像が二重にずれて見えることを防止する実施例である。
【0025】
図1にこの実施例による右眼用の光学系の構成を示す。この映像表示装置は、液晶表示素子(LCD)2に表示された映像が偏心配置の凹面鏡23で拡大像として観察者の眼球5に投影されるもので、LCD2はその背後に配置された点光源21と照明光学系22により小開口数で照明されるようになっている。また、凹面鏡23と眼5の間に同じ格子間隔を持つ回折格子11、12が2枚平行に格子方向が一致するように配置されている。そして、本発明に基づき、回折格子12と眼5の間に適当な視度の視度補正レンズ24が配置されている。
【0026】
このような配置において、LCD2は凹面鏡23の焦点位置に配置されているので、LCD2からの光は凹面鏡23で平行光となって回折格子11に入射する。ここで、回折格子11、12の格子溝は±1次回折光のみが生じるように設計されており、したがって、回折格子11に入射した光は±1次光となって分離し、再び同じ格子間隔を持つ回折格子12で元の光軸方向に戻るため、射出瞳がずれて2個作られ、回折格子11入射前の光束径は射出後拡がり、実効的な瞳径が拡大する。
【0027】
光束径が拡大した後、平行光束は−1〜−5ディオプターの範囲の中で観察者の視度に合致した視度の視度補正レンズ24を通過して、眼5に入射する。このとき、LCD2の表示映像の虚像位置は1000mm〜200mmと、観察者にとって見やすい距離になるので、観察者は眼5のピントが合わせやすく、映像が二重像として見えることにはならない。
【0028】
〔第2実施例〕
本実施例は、第1実施例の光学系を左右の眼用に一対配置し、視度補正レンズによる虚像位置と左右の眼の視軸の交差位置とを一致させて、観察者により一層ピント合わせをしやすく、両眼で観察する場合にも二重像が見えないようにした実施例である。
図2には、図1と同様の左右の光学系を偏心させるて配置させる例が示されており、例えば−1ディオプターの視度補正レンズ24、24を使用する場合、眼幅を65mmとして、左右の光学系をそれぞれ1.8°内側へ傾ける。左右眼で画面中心を見ようとすると、左右の眼球は内側に回転する。このときの視軸が交差する角度が輻輳角であり、図示のように、この交差する点までの距離と視度とを一致させることにより、両眼で観察する場合にも観察者は一層ピント合わせがしやすくなり、映像が二重像となることを防ぐことができる。
【0029】
図2では、このような輻輳角を付ける方法として光学全体を傾けたが、この他には、LCD2、2を内側に偏移させて配置させたり、LCD2、2の表示像を内側にずらして表示させたりする方法を採用してもよい。
【0030】
〔第3実施例〕
本実施例では、左右のLCDに立体視可能な映像を表示し、その立体映像の視度に合わせて左右の光学系の視度を変化させる実施例である。立体映像の場合、映像によって左右の映像の視差が変わり、輻輳角が変わる。そこで、この輻輳角と一致させるように左右の光学系の視度を変化させることによって、観察者は眼のピントが合わせやすくなり、映像が二重像として見えることがなく、自然な立体視が可能となる。
【0031】
図3に、そのような映像表示装置の一例として、図1の光学系を左右の眼用に一対配置し、視度補正レンズとして視度補正液晶レンズ24’を用いた例を示す。図3において、立体画像再生装置25は、左右の映像信号を出力すると共に、この映像信号と同期した視度信号も出力する構成となっており、左右の映像信号を左右のLCD2、2に、視度信号を左右の視度補正液晶レンズ24’、24’にそれぞれ入力するように接続されている。視度補正液晶レンズ24’は液晶を封入したレンズであり、印加電圧によって液晶の屈折率が変化してそのレンズの焦点距離が変化して、視度すなわち虚像の位置が電気光学的に変化するものである。したがって、本実施例では、立体映像であってもその輻輳角と視度が一致するので、二重像が見えない。
【0032】
視度信号を生成する方法としては、本実施例のように予め視度信号を生成して記録・出力する方法の他に、観察者の視線と眼幅を検出して輻輳角を求め、視度信号を計算・出力する方法を採用することもできる。また、眼鏡レンズを付けていない近視・遠視の人は、それぞれ見やすい虚像位置が異なるため、視度調節を立体映像のみならず片眼について行うようにしても有効である。
また、視度補正レンズとしては、上記の液晶レンズ24’の他に、凸レンズと凹レンズを組み合わせて、両レンズ間の間隔を変化させることにより虚像位置を変えるものを用いてもよい。
【0033】
〔第4実施例〕
本実施例では、図14のような2枚の回折格子を用いて射出瞳径を拡大する光学系において、ピッチの異なる2枚の回折格子を用いることによって無限遠以外の視度の虚像に対しても、二重像が生じなくなるようにした例である。
図4に、2枚の回折格子11、12に有限遠の一点Pから発散する光が入射する様子を示すが、回折格子12から射出する2つの光線がその有限遠の一点Pでほぼ交差するように、回折格子11のピッチpと回折格子12のピッチpを設定すれば、二重像が生じなくなる。このとき、少なくとも回折格子11による回折角よりも回折格子12による回折角の方が小さくなければならない。
【0034】
いま、回折格子11の回折角をθ、回折格子12の回折角をθ、波長をλ、回折格子11と12の間隔をd、点P(虚像)から回折格子12までの距離をLとすると、
θ=sin−1(λ/p),θ=sin−1(λ/p
であり、回折格子11のピッチpと回折格子12のピッチpは、
Figure 0003623265
の関係を満足することが望ましい。この(1)式を満足すると、回折格子12から射出する2つの光線が交わる点と視度とがほぼ一致するので、観察者の眼5のピント合わせが一層しやすくなる。
【0035】
例えば、λ=0.55μm、d=10mm、L=200mmの設定では、上記(1)式から、ピッチp=2.0μmとピッチp=2.1μmの回折格子11、12を用いればよいことが分かる。
【0036】
この実施例によれば、図1のような視度補正レンズ24を用いることなく、二重像のない映像を提示することができる。
【0037】
以上の第1〜第4実施例は、前記問題点▲1▼の像が二重に見えるのを防止するための実施例であったが、次の第5〜6実施例は、問題点▲2▼の反射光による映像観察の妨げを防止するための実施例である。
〔第5実施例〕
第5実施例の右眼用の光学系の構成を図5に示す。この映像表示装置は、図1の場合と同様、LCD2に表示された映像を偏心配置の凹面鏡23で拡大像として観察者の眼球5に投影するもので、LCD2はその背後に配置された点光源21と照明光学系22により小開口数で照明されるようになっている。また、凹面鏡23と眼5の間に同じ格子間隔を持つ回折格子11、12が2枚平行に格子方向が一致するように配置されている。
【0038】
ここで、この実施例においては、回折格子11と眼5との間に回折格子11側から順に1/4波長板27、偏光板28を配置することによって、回折格子12等での反射光を防止するものである。ここで、1/4波長板27の結晶軸は、偏光板28の偏光透過方向に対して45°傾いて配置される。この偏光板28の偏光透過方向を、図5の実施例の場合、S偏光方向とすると、表示装置と顔面との隙間からと入ってくる外光は、まずS偏光板28に入射してS偏光となり、1/4波長板27を通過して左回りの円偏光となる。この光が回折格子12で反射して再び1/4波長板27を通過するとP偏光となるので、S偏光板28を通過することができない。したがって、外光の反射光を防止することができる。
【0039】
ここで、S偏光板とP偏光板の間に液晶が挟持されてなるLCD2の射出側には、別の1/4波長板26を配置することが望ましい。図5で、LCD2の入射側の偏光板をS偏光方向、射出側の偏光板をP偏光方向として、LCD2からの光はP偏光となっているが、1/4波長板26を通過すると右回りの偏光となる。凹面鏡23と回折格子11、12を通過した後、1/4波長板27を通過するとS偏光となるので、S偏光板28をそのまま通過することができる。したがって、LCD2に表示された映像の光は損失なく眼5に届くことになる。
【0040】
〔第6実施例〕
第6実施例の右眼用の光学系の構成を図6に示す。この実施例は、回折格子12と眼5の間に光吸収体29を配置することにより、外光の反射光を目立たなくする例である。その他の構成は、図1〜図5の場合と同様である。
【0041】
ここで、光吸収体29の透過率をDとすると、LCD2に表示された映像が眼5に届く光量はDとなる。一方、外光は光吸収体29を通過後、回折格子12で反射して再び光吸収体29を通過するので、外光の反射光が眼5に届く光量は最大でもDである。したがって、光吸収体29を回折格子12と眼5の間に配置することにより、反射光の映像光に対する光量比はD以下と小さくなる。
【0042】
また、次の第7〜9実施例は、問題点▲3▼の瞳の明るさのむを防止するための実施例である。
〔第7実施例〕
この実施例は、図14のような2枚の回折格子を用いて射出瞳径を拡大する光学系において、回折格子11、12によって生じる瞳を四角形にして、瞳同士がオーバーラップしないようにして、瞳の明るさのむらをなくす例である。例えば、水平画角45°のアスペクト比4:3の映像がケラレなく見えるためには、横7.2mm、縦5.6mmの射出瞳が必要である。このような射出瞳を形成するために、図7(a)に示すように、横2.8mm、縦2.2mmの長方形の瞳を図のように4個配置する。瞳間に横1.6mm、縦1.2mmのすき間があるが、これは観察者の眼球の瞳孔径よりも小さいので、問題にはならない。このように長方形の瞳であれば、必要な大きさに拡大した射出瞳を効率良く形成することができる。また、水平画角45°のアスペクト比16:9の場合は、図7(b)に示すように、横2.6mm、縦4mmの長方形の瞳をすきま間2mmあけて2個配置する。この場合、形成する瞳は2つでよいので、光量損が少ないという利点がある。
【0043】
なお、図7(a)及び(b)のような形状・配置の射出瞳を形成するためには、回折格子11、12としては、、図7(a)の場合には図8(a)に模式的に示すように、枡目状に溝を設けたものを用いればよく、また、図7(b)の場合には図8(b)に示すように、縦溝を設けたものを用いればよい。
【0044】
〔第8実施例〕
この実施例は、図9に示すように、複数の六角形の瞳を瞳同士がオーバーラップしないように一定のすき間を置いて配置して、瞳の明るさのむらをなくす例である。このためには、図10に模式的に示すように、ハニカム状回折格子11、12を用いると、瞳を6つ形成することができる。この場合、1つの瞳の形は六角形が望ましく、図9のように、ある一定のすき間を保って瞳を配置することができ、光の乱用効率が良い。
【0045】
〔第9実施例〕
本実施例は、第7〜第8実施例のような長方形の瞳を作るための照明光学系に関するものである。図11には、LCD2の照明光源21として、ガラス管30中のフィラメント31を四角形にしたものを示してある。このとき、瞳も四角形になる。同様に、フィラメント31を六角形にすれば、図9のように六角形の瞳ができる。
【0046】
また、図12には、LCD2のためのルーバー32、33を利用した照明系を示してある。ルーバー32、33は、透過部材40の中に光を吸収する吸収壁41を周期的に並べたもので、光の射出する角度を制限するものである。図12の場合は、LCD2と照明光学系(レンズ)22の間に、横方向角度を制御するルーバー32と縦方向角度を制限するルーバー33を順に配置することで、四角形の瞳が作成できる。また、図13には、六角形の瞳を作る照明系の例を示してある。この場合は、横方向角度を制御するルーバー32と右上から左下方向の角度を制御するルーバー33と左上から右下方向の角度を制御するルーバー34とを順に配置することで、六角形の瞳が作られる。
【0047】
以上、本発明の映像表示装置をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明は以上の第1〜第9実施例のものを複数相互に組み合わせるようにしてもよい。また、その他の種々の変形も可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の映像表示装置によると、視度補正光学系により観察者の眼がピント合わせをしやすくなり、2個の回折手段を用いて射出瞳径を拡大する場合に、複数の瞳があることによって生じる観察映像の二重像を防止することができ、また、第1の回折手段と第2の回折手段を通過後の複数の光軸は拡がりながら観察者の眼に届くことになり、同様に二重像を防止することができる。
【0049】
また、回折手段に直接入射する外光を偏光板又は光吸収体で遮ることにより、回折手段からの反射光を低減することができる。さらに、射出瞳を多角形にすることにより、瞳上の明るさむらをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による右眼用の光学系の構成を示す図である。
【図2】第2実施例による左右の光学系の構成を示す図である。
【図3】第3実施例による映像表示装置の構成を示す図である。
【図4】第4実施例において回折格子に発散光が入射する様子を示す図である。
【図5】第5実施例による右眼用の光学系の構成を示す図である。
【図6】第6実施例による右眼用の光学系の構成を示す図である。
【図7】第7実施例による長方形の射出瞳の配置を示す図である。
【図8】図7の射出瞳を得るための回折格子の溝形を模式的に示す斜視図である。
【図9】第8実施例による複数の六角形の射出瞳の配置を示す図である。
【図10】図9の射出瞳を得るための回折格子の溝形を模式的に示す斜視図である。
【図11】第9実施例による照明光源のフィラメントの形状を示す図である。
【図12】第9実施例によるルーバーを利用した照明系を示す斜視図である。
【図13】第9実施例によるルーバーを利用した別の照明系を示す斜視図である。
【図14】先に提案の2枚の回折格子を用いて射出瞳径を拡大する光学系の構成を示す図である。
【図15】映像が二重にずれて見える問題点を説明するための図である。
【図16】外光が回折格子で反射して眼に入る様子を示すための図である。
【図17】円形の射出瞳が複数並ぶ場合に瞳の明るさむらが生じる理由を説明するための図である。
【符号の説明】
2…液晶表示素子(LCD)
5…観察者眼球
6…水晶体
7…網膜
11、12…回折格子
21…点光源
22…照明光学系
23…凹面鏡
24…視度補正レンズ
24’…視度補正液晶レンズ
25…立体画像再生装置
26、27…1/4波長板
28…偏光板
29…光吸収体
30…ガラス管
31…フィラメント
32、33、34…ルーバー
40…透過部材
41…吸収壁

Claims (9)

  1. 映像を表示する映像表示手段と、
    前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
    前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
    前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
    前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられた視度補正光学系と、
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  2. 請求項1において、前記映像表示手段、前記接眼光学系、前記第1の回折手段、前記第2の回折手段、前記視度補正光学系は、それぞれ左右の眼用に配置されており、前記左右の接眼光学系の光軸が前記視度補正光学系の視度に相当する距離でほぼ交差することを特徴とする映像表示装置。
  3. 請求項1又は2において、前記視度補正光学系は、視度を調節するための視度調節機構を備えていることを特徴とする映像表示装置。
  4. 映像を表示する映像表示装置と、
    前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
    前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系からの入射光を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
    前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記映像の各波長に対する回折角が前記第1の回折手段による回折角よりも小さく設定された第2の回折手段と、
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  5. 請求項4において、前記第1の回折手段の回折角θ1 と前記第2の回折手段の回折角θ2 は以下の条件を満足することを特徴とする映像表示装置。
    0.9tan-1(d・tanθ1 /L)≦θ1 −θ2 ≦1.1tan-1(d・tanθ1 /L) ・・・(1)
    ただし、λは波長、dは前記第1の回折手段と前記第2の回折手段の間隔、Lは虚像位置から前記第2の回折手段までの距離である。
  6. 映像を表示する映像表示手段と、
    前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
    前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
    前記第1の回折手段によりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
    前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられ、前記第2の回折手段に入射する外光を遮るための偏光板又は光吸収体と、
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  7. 映像を表示する映像表示手段と、
    前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
    前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折し、複数の瞳を形成する第1の回折手段と、
    前記第1の回折手段よりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元の光軸方向に戻す第2の回折手段と、
    前記第2の回折手段と使用者の眼球との間に設けられ、1/4波長板と前記1/4波長板の結晶軸に対して偏光透過方向がほぼ45度傾いた偏光板と
    を備えることを特徴とする映像表示装置。
  8. 映像を表示する映像表示手段と、
    前記映像表示手段からの光を平行光束として出射し、前記映像を使用者の網膜上に投影する接眼光学系と、
    前記映像表示手段と前記接眼光学系により形成される射出瞳の間の光路中に設けられ、前記接眼光学系から入射される平行光束を複数光に回折する第1の回折手段と、
    前記第1の回折手段によりも使用者の眼球側に設けられ、前記第1の回折手段からの入射光を元のの光軸方向に戻す第2の回折手段とを備え、
    前記第1の回折手段及び第2の回折手段により形成された複数の瞳が互いに重ならないように、かつ多角形になるように構成されていることを特徴とする映像表示装置。
  9. 請求項8において、前記多角形の射出瞳が四角形であることを特徴とする映像表示装置。
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