JP3623069B2 - マルチサーバシステムにおけるデータ更新方式 - Google Patents

マルチサーバシステムにおけるデータ更新方式 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュータネットワークシステムにおけるデータ管理方式に関し、特にデータ管理を行う複数のサーバを持ち、各サーバに蓄積されたデータの同一性を保持することが必要なシステムに対して適用される技術である。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータネットワークシステムにおいて、同一システム上に複数のデータベースを持つ環境下で、複数のデータベース間の同一性を保持する方式としては、複製元サーバのデータベースの内容を、複製先サーバのデータベースに複製して利用する方式が一般に用いられている。
【0003】
従来のデータ複製を行うシステムの例としては、例えば特開平6−110931号公報に示されるように、複製元サーバのデータベースの内容と複製先サーバのデータベースの内容を比較し、その差分をコピーする方式や、Microsoft社の提供しているSQLサーバやAccessのように、それぞれのデータベース内部の、各データテーブル一つ一つに対するデータの挿入、削除、変更の処理の全てをトレースして、このトレース結果を複製元サーバから複製先サーバへ複製することにより各データベース間でのデータの複製を行っている方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方式は、各データベース内の個々のテーブルに対する挿入、削除、変更のそれぞれの処理を単位としてデータをコピーするため、複製に伴って転送しなければならないデータ量が、テーブルの数、処理の数に比例して、非常に膨大なものとなり、ネットワークに対する負荷が非常に大きなものとなる。
【0005】
データベースにおいて更新情報の管理形態はテーブル単位で行われるため、データの複製はそれらテーブルの中の各データ列を単位として行われる。従って、大量のデータ列を対象とした更新が行われた場合には、データの複製を行うためのトレース情報(複製元から複製先に転送される複製のための情報であり、一例として、詳しくは後述するが、図8に示すような内容)は、更新が行われたテーブルの識別、更新の方法、更新されたデータ等の情報が必要となり、変更された情報とほぼ同量のデータがネットワークを介して転送されることとなる。
【0006】
また、各地に分散された各サーバの各データベースを、それぞれのサーバにアクセスするクライアントから見た場合に、これらのデータベースに存在するデータは、常に同じである必要がある。この整合性を保つためには、短時間ですべてのサーバのデータを同じにする必要があり、サーバ間のデータの複製に伴う転送負荷を軽減することが必須である。これは特に転送速度の比較的低いネットワークを使う必要のある大規模なシステム、例えばWAN(Wide Area Network)を経由する場合には特に重要な課題となる。
【0007】
具体的には、ネットワークを介して転送するデータを極力少なくすることが必要とされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。
【0009】
ネットワークを介して互いに接続された複数のサーバを有するマルチサーバシステムにおいて、
各サーバはそれぞれにデータベースを有し、
一の複製元サーバで行われた前記データベースにおけるデータの更新と同一の更新を、他の1つ以上の複製先サーバのそれぞれのデータベースにおいて行う際に、前記複製元サーバで行われる処理を、一連の処理を前もってコード化しておいた処理プログラム(以下プロシージャという)によって行い、
前記複製元サーバにおける前記プロシージャのトレース情報をテーブル化してトレーステーブルとし、
前記トレーステーブルを前記他の複製先サーバに転送し、
前記複製先サーバにおいて前記トレーステーブルを参照し、前記複製先に格納され且つ前記複製元サーバと同一のプロシージャを前記複製先サーバでコールし、前記複製元サーバと同一の処理を前記複製先サーバで行うデータ更新方式。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず始めに、本発明の基本的な概念について説明する。それぞれにデータベースを有する複数のサーバを備えたネットワークシステムにおいて(図1参照)、複製元サーバのデータベース内部に存在するテーブル(データベースにおける更新情報の管理単位)に対して行われたデータの更新を、ネットワークに接続された他のサーバ(以下複製先サーバとする)のデータベースに対しても、同様の更新を行う場合に、複製元サーバで行われるデータの処理をそのサーバ内のプロシージャ(一連の予想される処理を予めコード化しておいた簡素なバッチ処理プログラム)によって行い、このプロシージャのトレース情報(この場合のトレース情報は、前もって準備しておいた処理プログラムの内で、実行に移された前記処理プログラム、に相当する)をテーブル化して複製先に転送し、複製元と同様のプロシージャを備えた複製先で、複製元で実行されたのと同様なプロシージャを動作させることにより、複製先において、複製元のデータとの同一性を保持しながらデータの更新を行おうとするものである。
【0011】
上述した本発明の概念を具体化するためは、本発明は次のような構成を準備することにより所期の効果を得ることができるものである。
【0012】
まず、ネットワークを介して転送するデータを少なくするために、複製元のサーバのデータベースへのデータの挿入、変更、削除を行う場合には、これらを、一括で処理するコマンドを作成し、このコマンドのトレース情報を複製先サーバへ転送する。この基本方式により各テーブル一つ一つのデータのトレース情報を複製先に転送する必要はなくなり、ネットワーク負荷は飛躍的に軽減される。
【0013】
そして、すべてデータベースにはメインとなるデータテーブルを作成する。更に、メインとなるテーブルのデータの変更により、同一サーバ内の付随する別のデータテーブルに対しての変更を行うトリガを作成する(詳しくは後述するが、図2のトリガ120による別のデータテーブル121の変更)。
【0014】
ここにおいて、トリガとは、特定のテーブルのデータの挿入、削除、更新を行う際に、自動的に呼び出されるプログラムのことである。ここの処理では、メインのテーブルに挿入、削除、更新が行われた場合に、このトリガがユーザやプログラム内部で意識しない状況下で自動的に呼び出され、前もってトリガの内部で定義されたメインテーブルとは別のテーブルに対して処理を行うものである。
【0015】
また、メインテーブルへのデータ操作は全てプロシージャ化する。
【0016】
ここにおいて、プロシージャとは、データベースの一つのテーブルまたは複数のテーブルに対して、挿入、削除、更新を行う一連のプログラムを記載したコマンドである。ここの処理では、たとえば、メインテーブルを更新したい場合には、あるプロシージャ1を呼ぶことにし、メインテーブルとこれとは別の複数のテーブルのデータも処理する必要があるためには、上記のプロシージャ1とは別のプロシージャ2を呼ぶことにする。
【0017】
以上説明した本発明の概念を図面を用いて概略的に説明する。図7は複数のサーバ間におけるデータ更新を模式的に表わしたものである。図7の(1)は、従来のデータ転送方式を示したものである。412は複製元サーバの各テーブルを更新した際のトレース情報を格納するテーブルであり、このデータがネットワーク上を転送される(411)。この転送されたデータは複製先のトレース情報413として、複製先データを更新する。
【0018】
このように、従来の技術では、テーブルに変更がかかると、これと同じ量のトレース情報を転送する必要がある。これに対して、図7の(2)は、本発明の実施形態を示すものであり、各テーブルへの処理作業を422のプロシージャに行わせ、このプロシージャの情報をトレース情報として転送する(421)。転送先では転送元と同様の動きを行うプロシージャ423が起動される。このため、従来の技術に比べ、ネットワークの負荷を飛躍的に減少させることができる。
【0019】
また、図7の(3)は、本発明の他の実施形態を示しており、所定のテーブルの更新に伴い、起動されるトリガ432を使用する。転送されたプロシージャにより、複製先サーバでも、このプロシージャが起動されることにより、トリガ432と同様の処理を行うトリガ433が起動され、複製元と複製先のデータの整合性が保たれる。このような処理を行うことにより、転送するデータ431はさらに少なくなる。
【0020】
更に、本発明の実施形態を図面を用いて以下詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明における複数のサーバの内に存在するデータの複製を行うためのの処理内容であり、図2は図1のデータ処理にトリガの概念を取り入れたものである。図1と図2において、101は複製元サーバに接続されるクライアント、102はクライアントアプリケーションからのプロシージャのコール処理、103はテーブル更新プロシージャ、104は複製元トレース情報格納テーブル、105は複製元サーバ、106は複製元データベース、107は複製元データテーブル、108はWANを介して行われるトレース情報テーブルのコピー処理、109は複製先トレース情報格納テーブル、110はテーブル更新プロシージャ、111は複製先データテーブル、112は複製先データベース、113は複製先サーバ、120は複製元トリガ、121は複製元トリガによって変更されるデータテーブル、122は複製先トリガ、123は複製先トリガによって変更されるデータテーブル、をそれぞれ表わす。
【0022】
複製元サーバ105には、クライアント101からデータベース106のテーブル107に対してデータの検索、挿入、削除、更新等が行われる。このうち、データの更新処理を行う場合、クライアントはデータベース内に存在するプロシージャ103をコールする(102)ことによって実現される。
【0023】
コールされたプロシージャ103はクライアント101が更新処理を行おうとするテーブル107に対してデータの更新処理を行うとともに、トレーステーブル104に対しても、自分自身のプロシージャのトレース情報(クライアントによってコールされ実行されたプロシージャ内の更新処理のプログラム)を書き込む。ここまでが、複製元サーバ105上で行われるデータの更新処理の流れである。
【0024】
前記複製元サーバ105のトレース情報104は、ネットワークを介した複製先サーバ113のデータベース112のトレーステーブル109に転送される。
【0025】
複製先サーバ113上に存在するトレーステーブル109を監視するプログラムは、前記トレーステーブル109に格納された情報をもとに、複製元サーバ105で起動されたプロシージャ103と同一の処理を行うプロシージャ110をコールする。プロシージャ110は複製元サーバと同一のデータ変更をデータテーブル111に対して行う。このようにすることにより、整合性を保つ必要のある複製元データテーブル107と複製先データテーブル111のデータの複製が行われる。
【0026】
図2は図1に示されたデータの処理に、トリガの概念をとりいれたものである。これは、複製元データベース106に存在するプロシージャによって更新されるデータテーブル107が変更されることに追従して、別のデータテーブル121を変更する必要がある場合に用いる事が出来る。たとえば、テーブル107が更新された場合には、トリガによって更新されるテーブル121のデータはテーブル107の更新データによって、ある値が決まり、この値を必ずテーブル121に入力しなければならない場合に、テーブル107が変更された場合に、必ず起動されるトリガ120を作成しておくことにより、テーブル121へのデータの更新が保証される。
【0027】
この制御を用いることにより、複製元サーバで更新する必要のあるテーブルが複数あった場合には、それぞれの、データテーブルに対してトリガを作成しておくことにより、一つのデータテーブルを更新することによって他のデータテーブルを同時に更新することが出来る。この時のトレースデータは、プロシージャ103の情報だけで良い。
【0028】
図1と同様に、複製先サーバ113のデータベース112のトレーステーブル109に転送されたデータを元に、制御プログラムはプロシージャ110をコールする。このプロシージャ110は複製元データベースと同様に、データテーブル111を更新する。このデータテーブル111の更新を契機に、トリガ122が自動起動される。このトリガ122は複製元サーバのトリガ120と同様の動作を行う。
【0029】
この結果、データテーブル123も更新されることになる。この処理を行うことにより、複製元データテーブル107と複製先データテーブル111の整合性が、複製元データテーブル121と複製先データテーブル123の整合性がそれぞれ保たれる。
【0030】
図3、図4、図5及び図6は、本発明における複製元サーバおよび複製先サーバ内部における、処理の構成と処理の流れを示す図である。
【0031】
図3において、212はプロシージャによって更新されるテーブルの主キー項目、213はプロシージャによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目、214はプロシージャによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目、215はプロシージャによって変更された行、222はトリガによって更新されるテーブルの主キー項目、223はトリガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目、224はトリガによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目、225はトリガによって挿入された行、232は処理されたプロシージャのIDを格納する項目、233は更新対象となるテーブルの主キーであるデータを格納する項目、234は更新対象となるテーブルの主キーに対する実データを格納する項目、235はプロシージャによって挿入された情報をトレースした行、246はトレース情報を格納する処理、をそれぞれ表わす。
【0032】
データの複製は、図3のプロシージャ103によって変更されるデータテーブル107と、図5のプロシージャ112によって変更されるテーブル113と、図3のトリガ120によって変更されるデータテーブル121と、図5のトリガ114によって変更されるテーブル115と、が対象となるテーブルであり、それぞれのテーブルにおけるデータの整合性をとる必要がある。
【0033】
図3は複製元サーバ内部でのデータの処理の流れである。アプリケーションからの要求によりプロシージャ103が起動される。このプロシージャ103はプロシージャによって変更されるテーブル107に対するデータの挿入を行う。起動されたプロシージャ103は引数(或る値を用いて、…の処理を実行せよというプログラムへの命令における前記或る値のことを云う)として項目213に挿入されるデータを持ち、このデータをテーブル107に挿入する(215、243)。
【0034】
また、プロシージャ103は上記のテーブルへの挿入処理の他にトレース情報テーブルであるテーブル104に対してデータ行の挿入を行う(235)。このデータ挿入の結果格納された列情報235が、複製先サーバに転送される情報である。また、プロシージャ103の処理によってテーブル107が変更されるために、トリガ120が起動される。トリガ120はテーブル107に対して処理が行われた場合に、自動的にコールされるプログラムである。トリガ120はトリガによって変更されるデータテーブル121に対して列情報を作成し(247)、この列情報を入力する(225)。
【0035】
図4はこれらの処理を流れ図を用いて説明するものである。アプリケーションからの要求により(251)、プロシージャが発行される(252)。これは図3の103のプロシージャを発行することと同じ処理である。これによりテーブルのデータは変更される(253)。このプロシージャはトレース情報テーブルへのデータ格納を行う(254)。また、テーブルが変更される処理253により、トリガが起動され、トリガによってテーブルも更新される(255)。
【0036】
複製元サーバ内部ではこれらの処理が繰り返され行われている。複製元サーバでは、トレーステーブルの内容を複製先サーバへ転送するモジュール256を持たせる。前記モジュールは、転送開始時刻を監視し(257)、自動で、もしくは、指定時間にトレーステーブルに格納されたデータを読み込み(258)、複製先サーバに読み込んだトレースデータを転送する(259)。
【0037】
図5は本発明における複製先サーバ内部での処理を示す図である。図5において、312は処理されたプロシージャのIDを格納する項目、313は更新対象となるテーブルの主キーであるデータを格納する項目、314は更新対象となるテーブルの主キーに対する実データを格納する項目、315はプロシージャによって挿入された行のトレース情報、322はプロシージャによって更新されるテーブルの主キー項目、323はプロシージャによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目、324はプロシージャによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目、325はプロシージャによって挿入された行、332はトリガによって更新されるテーブルの主キー項目、333はトリガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目、334はトリガによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目、335はトリガによって挿入された行、をそれぞれ表わす。
【0038】
複製元サーバから転送されたトレース情報テーブル110の行の情報315により、テーブル113に対する処理プロシージャ112が起動される。起動されたプロシージャ112は、複製元サーバと同様の処理を行うものであり、トレース情報テーブル110に格納されているデータ313,314を引数として処理されるため、複製元サーバのプロシージャと全く同様の処理を行うことができ、その結果として、複製元サーバのプロシージャによって変更されるテーブルと、この複製先サーバのプロシージャによって変更されるテーブル113の整合性が完全に保たれる。
【0039】
また、テーブル113に対して行われた処理により、複製先サーバのトリガと同様の処理を行うトリガ114が起動される。このため、複製元サーバのトリガによって変更されるテーブルと、この複製先サーバのトリガによって変更されるテーブル115の整合性が完全に保たれる。
【0040】
図6はこれらの処理を流れ図を用いて説明するものである。複製先サーバ内部に存在するトレース情報テーブル監視モジュール351は、処理開始時刻を監視し(352)、自動で、もしくは指定時刻に複製元サーバから転送されたトレース情報355からデータを読み込み、プロシージャ354を発行する。このプロシージャにより、テーブルが変更され(356)、これを契機に発行されるトリガによりさらにテーブルが更新される(357)。
【0041】
図7は本発明におけるプロシージャ、トリガを利用した際の、ネットワークトラフィックの減少効果を対比的に示したものである。
【0042】
図7において、411はネットワークを介したデータの流れ、412はテーブルの更新情報、413はテーブルの更新情報、421はネットワークを介したデータの流れ、422はテーブル更新を行う複製先プロシージャ、423はテーブル更新を行う複製元プロシージャ、431はネットワークを介したデータの流れ、432は或るテーブルの更新に従い起動される複製元トリガ、433は或るテーブルの更新に従い起動される複製先トリガ、をそれぞれ表わす。
【0043】
図7の(1)は従来のデータ転送方式を用いたテーブル間の複製方式を模式的に示したものである。412は各テーブルを更新した際のトレース情報を格納するテーブルであり、このデータがネットワーク上を転送される(411)。この転送されたデータは複製先のトレース情報413として、複製先データを更新する。
【0044】
このように、従来の技術では、テーブルに変更がかかると、これと同じ量のトレース情報を転送する必要がある。これに対して、図7の(2)は、本発明の実施形態を示すものであり、各テーブルへの処理作業を422のプロシージャに行わせ、このプロシージャの情報をトレース情報として転送する(421)。転送先では転送元と同様の動きを行うプロシージャ423が起動される。このため、従来の技術に比べ、ネットワークの負荷を飛躍的に減少させることができる。
【0045】
また、図7の(3)は、本発明の他の実施形態を示しており、所定のテーブルの更新に伴い、起動されるトリガ432を使用する。転送されたプロシージャにより、複製先サーバでも、このプロシージャが起動されることにより、トリガ432と同様の処理を行うトリガ433が起動され、複製元と複製先のデータの整合性が保たれる。このような処理を行うことにより、転送するデータ431はさらに少なくなる。
【0046】
図8、図9は、複製元から複製先へデータの転送を行う際の、トレース情報テーブルの内容をプロシージャ名や変更する項目名等でトレースする場合と、これをID化してトレースする場合の比較を示している。これまで示してきた本発明の更なる発展的な実施形態を示す図である。図8ではトレースを行う際に、ID化を行わず、プロシージャの名称(例として、prc insert object)や項目(例として、オブジェクト情報)をそのままの形で送付するものである。
【0047】
この方式では、複製先のサーバでは、このトレース情報を使用し、このままの形でプロシージャをコールできるというメリットはあるが、人の目に認識しやすい長いプロシージャ名を作成した場合などには、大量のデータを送付する必要が出てくる。
【0048】
そのため、これをID化し、転送データ量をさらに減少させたトレーステーブルが、図9の(3)である。これらIDは、複製元および複製先で同様の対応表(図9の(1)、(2)に示す対応表)を持つことにより実現される。転送されたIDのトレース情報は、これら対応表を使用することにより、複製元サーバで行われた処理を正確に複製先サーバへ伝えることができる。
【0049】
以上説明したように、トリガおよびプロシージャは複製元サーバ並びに複製先サーバの各データベースに格納しておく。これらのプロシージャとトリガは、複製元においてはクライアントからの命令により実行され、複製先サーバのデータベースにおいてはトレース情報を基にして使用される。
【0050】
また、前記プロシージャにIDを持たせることも可能である。更に、前記トレース情報を複製元と複製先サーバの各データベースが保持して、別の複製先サーバに対する更新を行う際には、このトレース情報のみを転送する。そして、複製先サーバは受信したトレース情報に格納されているプロシージャのIDから、複製元サーバで呼ばれたプロシージャと同じプロシージャを作動させることにより、メインテーブルに対して更新を実行する。さらにメインテーブルの更新に伴い、自動的にトリガが呼び出されることにより、このサーバ内の全てのテーブルへのデータ更新が可能となる。即ち、テーブル一つ分のプロシージャのトレース情報で、複数のテーブルの更新処理を行えることができる。
【0051】
この結果、各サーバ間のデータの複製は、各データベースのメインのテーブルに対するプロシージャIDのトレース情報のみを転送することにより実現できる。これにより、ネットワーク負荷は極限まで減少させることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のサーバ上に構築されたデータベースにおいて、自分に最も近いサーバのデータに接続して、参照、更新を行った場合に、別サーバのデータにアクセスを行わなくともすべてのデータベースにその結果を反映することができる。しかもその際、データベース間の整合性をとるために必要なデータベース間の交信を回数、データ量ともに大幅に削減できるため、ネットワーク負荷の軽減が図れる。
【0053】
そのため、短い間隔でのデータ更新が可能となる他、WAN等の比較的転送速度の低い手段でも利用できるため遠隔地間を結ぶシステムにおいてもデータの整合性を取ることができる。
【0054】
また、プロシージャのトレース情報をIDとし、これを送付すると、プロシージャの名前である大きなバイナリのデータを送付せずに、小さなビット化されたデータを送付することができるため、さらに送付するデータ量を小さくすることができる。
【0055】
さらに、複数のテーブルにまたがる処理のうち、あるテーブルの処理を行うことにより、別のテーブルを処理することのできるトリガを用いることによって、トレースを行う必要のあるプロシージャをさらに少なくすることができ、転送するデータ量はさらに小さくなる。
【0056】
これら、本発明の処理を利用することにより、各遠隔地に存在するサーバ間のデータは、従来の技術をもちいるころに比べ、非常に高速で、かつ経済的なコストを最小限におさえ、確実なデータの整合性が保たれる。そのため、各サーバに接続するクライアントからは非常に応答性の良い最新データに対するアクセスが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】複製サーバと、トレーステーブルを用いたデータの処理の構成図である。
【図2】複製サーバと、トレーステーブルおよびトリガを用いたデータの処理の構成図である。
【図3】複製元サーバ内部での処理の構成図である。
【図4】複製元サーバ内部での処理の流れ図である。
【図5】複製先サーバ内部での処理の構成図である。
【図6】複製先サーバ内部での処理の流れ図である。
【図7】本発明の効果を示すプロシージャおよびトリガを使用したデータ転送量の変化を示す図である。
【図8】プロシージャを使用したトレース情報を示す図である。
【図9】IDを使用したトレース情報を示す図である。
【符号の説明】
101 複製元サーバに接続されるクライアント
103 テーブル更新プロシージャ
104 複製元トレース情報格納テーブル
105 複製元サーバ
106 複製元データベース
107 複製元データテーブル
109 複製先トレース情報格納テーブル
110 テーブル更新プロシージャ
111 複製先データテーブル
112 複製先データベース
113 複製先サーバ
120 複製元トリガ
121 複製元トリガによって変更されるデータテーブル
122 複製先トリガ
123 複製先トリガによって変更されるデータテーブル
212 プロシージャによって更新されるテーブルの主キー項目
213 プロシージャによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目
214 プロシージャによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目
215 プロシージャによって変更された行
222 トリガによって更新されるテーブルの主キー項目
223 トリガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目
224 トリガによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目
225 トリガによって挿入された行
232 処理されたプロシージャのIDを格納する項目
233 更新対象となるテーブルの主キーであるデータを格納する項目
234 更新対象となるテーブルの主キーに対する実データを格納する項目
235 プロシージャによって挿入された情報をトレースした行
246 トレース情報を格納する処理
312 処理されたプロシージャのIDを格納する項目
313 更新対象となるテーブルの主キーであるデータを格納する項目
314 更新対象となるテーブルの主キーに対する実データを格納する項目
315 プロシージャによって挿入された行のトレース情報
322 プロシージャによって更新されるテーブルの主キー項目
323 プロシージャによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目
324 プロシージャによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目
325 プロシージャによって挿入された行
332 トリガによって更新されるテーブルの主キー項目
333 トリガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報を持つデータ項目
334 トリガによって更新されるテーブルのユニークなデータ項目
335 トリガによって挿入された行

Claims (3)

  1. ネットワークを介して互いに接続された複数のサーバを有するマルチサーバシステムにおいて、
    各サーバはそれぞれにデータベースを有し、
    一の複製元サーバで行われた前記データベースにおけるデータの更新と同一の更新を、他の1つ以上の複製先サーバのそれぞれのデータベースにおいて行う際に、前記複製元サーバで行われる処理を、一連の処理を前もってコード化しておいた処理プログラム(以下プロシージャという)によって行い、
    前記複製元サーバにおける前記プロシージャのトレース情報をテーブル化してトレーステーブルとし、
    前記トレーステーブルを前記他の複製先サーバに転送し、
    前記複製先サーバにおいて前記トレーステーブルを参照し、前記複製先サーバに格納され且つ前記複製元サーバと同一のプロシージャを前記複製先サーバでコールし、前記複製元サーバと同一の処理を前記複製先サーバで行う、
    ことを特徴とするデータ更新方式。
  2. 請求項1に記載のデータ更新方式において、
    前記トレース情報として、前記プロシージャに対してIDを設定し、前記IDを前記複製先サーバへ転送することを特徴とするデータ更新方式。
  3. 請求項1または2に記載のデータ更新方式において、
    前記複製元サーバと前記複製先サーバにおけるデータベースにそれぞれ複数のデータテーブルが存在する場合、前記プロシージャによる一のデータテーブルに対する処理に連動して他のデータテーブルを処理する処理プログラム(以下トリガという)をそれぞれのサーバに設け、前記それぞれのサーバ内部で実行することによって、前記複製元サーバと前記複製先サーバにおける他のデータテーブルをも更新することを特徴とするデータ更新方式。
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