JPH10254749A - マルチサーバシステムにおけるデータ更新方式 - Google Patents

マルチサーバシステムにおけるデータ更新方式

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JPH10254749A
JPH10254749A JP9061278A JP6127897A JPH10254749A JP H10254749 A JPH10254749 A JP H10254749A JP 9061278 A JP9061278 A JP 9061278A JP 6127897 A JP6127897 A JP 6127897A JP H10254749 A JPH10254749 A JP H10254749A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のサーバ上に構築されたデータベースの
内容を整合性を保ちつつ更新する際、ネットワークへの
負荷を低減すること。 【解決手段】 ネットワークを介して互いに接続された
複数のサーバを有するマルチサーバシステムにおいて、
複製元サーバ105で行われたデータベース106にお
けるデータの更新と同一の更新を、複製先サーバ113
のデータベース112において行う際に、複製元サーバ
で行われる処理を、一連の処理を前もってコード化して
おいた処理プログラム(プロシージャ103)によって
行い、プロシージャのトレース情報をテーブル化してト
レーステーブル104とし、トレーステーブルを複製先
サーバに転送し、複製先サーバにおいてトレーステーブ
ルを参照し、前記複製先に格納され且つ複製元サーバと
同一のプロシージャ110を複製先サーバでコールし、
複製元サーバと同一の処理を複製先サーバで行うデータ
更新方式。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータネット
ワークシステムにおけるデータ管理方式に関し、特にデ
ータ管理を行う複数のサーバを持ち、各サーバに蓄積さ
れたデータの同一性を保持することが必要なシステムに
対して適用される技術である。
【0002】
【従来の技術】コンピュータネットワークシステムにお
いて、同一システム上に複数のデータベースを持つ環境
下で、複数のデータベース間の同一性を保持する方式と
しては、複製元サーバのデータベースの内容を、複製先
サーバのデータベースに複製して利用する方式が一般に
用いられている。
【0003】従来のデータ複製を行うシステムの例とし
ては、例えば特開平6−110931号公報に示される
ように、複製元サーバのデータベースの内容と複製先サ
ーバのデータベースの内容を比較し、その差分をコピー
する方式や、Microsoft社の提供しているSQ
LサーバやAccessのように、それぞれのデータベ
ース内部の、各データテーブル一つ一つに対するデータ
の挿入、削除、変更の処理の全てをトレースして、この
トレース結果を複製元サーバから複製先サーバへ複製す
ることにより各データベース間でのデータの複製を行っ
ている方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方式は、各デー
タベース内の個々のテーブルに対する挿入、削除、変更
のそれぞれの処理を単位としてデータをコピーするた
め、複製に伴って転送しなければならないデータ量が、
テーブルの数、処理の数に比例して、非常に膨大なもの
となり、ネットワークに対する負荷が非常に大きなもの
となる。
【0005】データベースにおいて更新情報の管理形態
はテーブル単位で行われるため、データの複製はそれら
テーブルの中の各データ列を単位として行われる。従っ
て、大量のデータ列を対象とした更新が行われた場合に
は、データの複製を行うためのトレース情報(複製元か
ら複製先に転送される複製のための情報であり、一例と
して、詳しくは後述するが、図8に示すような内容)
は、更新が行われたテーブルの識別、更新の方法、更新
されたデータ等の情報が必要となり、変更された情報と
ほぼ同量のデータがネットワークを介して転送されるこ
ととなる。
【0006】また、各地に分散された各サーバの各デー
タベースを、それぞれのサーバにアクセスするクライア
ントから見た場合に、これらのデータベースに存在する
データは、常に同じである必要がある。この整合性を保
つためには、短時間ですべてのサーバのデータを同じに
する必要があり、サーバ間のデータの複製に伴う転送負
荷を軽減することが必須である。これは特に転送速度の
比較的低いネットワークを使う必要のある大規模なシス
テム、例えばWAN(Wide Area Netwo
rk)を経由する場合には特に重要な課題となる。
【0007】具体的には、ネットワークを介して転送す
るデータを極力少なくすることが必要とされる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を採用する。
【0009】ネットワークを介して互いに接続された複
数のサーバを有するマルチサーバシステムにおいて、各
サーバはそれぞれにデータベースを有し、一の複製元サ
ーバで行われた前記データベースにおけるデータの更新
と同一の更新を、他の1つ以上の複製先サーバのそれぞ
れのデータベースにおいて行う際に、前記複製元サーバ
で行われる処理を、一連の処理を前もってコード化して
おいた処理プログラム(以下プロシージャという)によ
って行い、前記複製元サーバにおける前記プロシージャ
のトレース情報をテーブル化してトレーステーブルと
し、前記トレーステーブルを前記他の複製先サーバに転
送し、前記複製先サーバにおいて前記トレーステーブル
を参照し、前記複製先に格納され且つ前記複製元サーバ
と同一のプロシージャを前記複製先サーバでコールし、
前記複製元サーバと同一の処理を前記複製先サーバで行
うデータ更新方式。
【0010】
【発明の実施の形態】まず始めに、本発明の基本的な概
念について説明する。それぞれにデータベースを有する
複数のサーバを備えたネットワークシステムにおいて
(図1参照)、複製元サーバのデータベース内部に存在
するテーブル(データベースにおける更新情報の管理単
位)に対して行われたデータの更新を、ネットワークに
接続された他のサーバ(以下複製先サーバとする)のデ
ータベースに対しても、同様の更新を行う場合に、複製
元サーバで行われるデータの処理をそのサーバ内のプロ
シージャ(一連の予想される処理を予めコード化してお
いた簡素なバッチ処理プログラム)によって行い、この
プロシージャのトレース情報(この場合のトレース情報
は、前もって準備しておいた処理プログラムの内で、実
行に移された前記処理プログラム、に相当する)をテー
ブル化して複製先に転送し、複製元と同様のプロシージ
ャを備えた複製先で、複製元で実行されたのと同様なプ
ロシージャを動作させることにより、複製先において、
複製元のデータとの同一性を保持しながらデータの更新
を行おうとするものである。
【0011】上述した本発明の概念を具体化するため
は、本発明は次のような構成を準備することにより所期
の効果を得ることができるものである。
【0012】まず、ネットワークを介して転送するデー
タを少なくするために、複製元のサーバのデータベース
へのデータの挿入、変更、削除を行う場合には、これら
を、一括で処理するコマンドを作成し、このコマンドの
トレース情報を複製先サーバへ転送する。この基本方式
により各テーブル一つ一つのデータのトレース情報を複
製先に転送する必要はなくなり、ネットワーク負荷は飛
躍的に軽減される。
【0013】そして、すべてデータベースにはメインと
なるデータテーブルを作成する。更に、メインとなるテ
ーブルのデータの変更により、同一サーバ内の付随する
別のデータテーブルに対しての変更を行うトリガを作成
する(詳しくは後述するが、図2のトリガ120による
別のデータテーブル121の変更)。
【0014】ここにおいて、トリガとは、特定のテーブ
ルのデータの挿入、削除、更新を行う際に、自動的に呼
び出されるプログラムのことである。ここの処理では、
メインのテーブルに挿入、削除、更新が行われた場合
に、このトリガがユーザやプログラム内部で意識しない
状況下で自動的に呼び出され、前もってトリガの内部で
定義されたメインテーブルとは別のテーブルに対して処
理を行うものである。
【0015】また、メインテーブルへのデータ操作は全
てプロシージャ化する。
【0016】ここにおいて、プロシージャとは、データ
ベースの一つのテーブルまたは複数のテーブルに対し
て、挿入、削除、更新を行う一連のプログラムを記載し
たコマンドである。ここの処理では、たとえば、メイン
テーブルを更新したい場合には、あるプロシージャ1を
呼ぶことにし、メインテーブルとこれとは別の複数のテ
ーブルのデータも処理する必要があるためには、上記の
プロシージャ1とは別のプロシージャ2を呼ぶことにす
る。
【0017】以上説明した本発明の概念を図面を用いて
概略的に説明する。図7は複数のサーバ間におけるデー
タ更新を模式的に表わしたものである。図7の(1)
は、従来のデータ転送方式を示したものである。412
は複製元サーバの各テーブルを更新した際のトレース情
報を格納するテーブルであり、このデータがネットワー
ク上を転送される(411)。この転送されたデータは
複製先のトレース情報413として、複製先データを更
新する。
【0018】このように、従来の技術では、テーブルに
変更がかかると、これと同じ量のトレース情報を転送す
る必要がある。これに対して、図7の(2)は、本発明
の実施形態を示すものであり、各テーブルへの処理作業
を422のプロシージャに行わせ、このプロシージャの
情報をトレース情報として転送する(421)。転送先
では転送元と同様の動きを行うプロシージャ423が起
動される。このため、従来の技術に比べ、ネットワーク
の負荷を飛躍的に減少させることができる。
【0019】また、図7の(3)は、本発明の他の実施
形態を示しており、所定のテーブルの更新に伴い、起動
されるトリガ432を使用する。転送されたプロシージ
ャにより、複製先サーバでも、このプロシージャが起動
されることにより、トリガ432と同様の処理を行うト
リガ433が起動され、複製元と複製先のデータの整合
性が保たれる。このような処理を行うことにより、転送
するデータ431はさらに少なくなる。
【0020】更に、本発明の実施形態を図面を用いて以
下詳細に説明する。
【0021】図1は本発明における複数のサーバの内に
存在するデータの複製を行うためのの処理内容であり、
図2は図1のデータ処理にトリガの概念を取り入れたも
のである。図1と図2において、101は複製元サーバ
に接続されるクライアント、102はクライアントアプ
リケーションからのプロシージャのコール処理、103
はテーブル更新プロシージャ、104は複製元トレース
情報格納テーブル、105は複製元サーバ、106は複
製元データベース、107は複製元データテーブル、1
08はWANを介して行われるトレース情報テーブルの
コピー処理、109は複製先トレース情報格納テーブ
ル、110はテーブル更新プロシージャ、111は複製
先データテーブル、112は複製先データベース、11
3は複製先サーバ、120は複製元トリガ、121は複
製元トリガによって変更されるデータテーブル、122
は複製先トリガ、123は複製先トリガによって変更さ
れるデータテーブル、をそれぞれ表わす。
【0022】複製元サーバ105には、クライアント1
01からデータベース106のテーブル107に対して
データの検索、挿入、削除、更新等が行われる。このう
ち、データの更新処理を行う場合、クライアントはデー
タベース内に存在するプロシージャ103をコールする
(102)ことによって実現される。
【0023】コールされたプロシージャ103はクライ
アント101が更新処理を行おうとするテーブル107
に対してデータの更新処理を行うとともに、トレーステ
ーブル104に対しても、自分自身のプロシージャのト
レース情報(クライアントによってコールされ実行され
たプロシージャ内の更新処理のプログラム)を書き込
む。ここまでが、複製元サーバ105上で行われるデー
タの更新処理の流れである。
【0024】前記複製元サーバ105のトレース情報1
04は、ネットワークを介した複製先サーバ113のデ
ータベース112のトレーステーブル109に転送され
る。
【0025】複製先サーバ113上に存在するトレース
テーブル109を監視するプログラムは、前記トレース
テーブル109に格納された情報をもとに、複製元サー
バ105で起動されたプロシージャ103と同一の処理
を行うプロシージャ110をコールする。プロシージャ
110は複製元サーバと同一のデータ変更をデータテー
ブル111に対して行う。このようにすることにより、
整合性を保つ必要のある複製元データテーブル107と
複製先データテーブル111のデータの複製が行われ
る。
【0026】図2は図1に示されたデータの処理に、ト
リガの概念をとりいれたものである。これは、複製元デ
ータベース106に存在するプロシージャによって更新
されるデータテーブル107が変更されることに追従し
て、別のデータテーブル121を変更する必要がある場
合に用いる事が出来る。たとえば、テーブル107が更
新された場合には、トリガによって更新されるテーブル
121のデータはテーブル107の更新データによっ
て、ある値が決まり、この値を必ずテーブル121に入
力しなければならない場合に、テーブル107が変更さ
れた場合に、必ず起動されるトリガ120を作成してお
くことにより、テーブル121へのデータの更新が保証
される。
【0027】この制御を用いることにより、複製元サー
バで更新する必要のあるテーブルが複数あった場合に
は、それぞれの、データテーブルに対してトリガを作成
しておくことにより、一つのデータテーブルを更新する
ことによって他のデータテーブルを同時に更新すること
が出来る。この時のトレースデータは、プロシージャ1
03の情報だけで良い。
【0028】図1と同様に、複製先サーバ113のデー
タベース112のトレーステーブル109に転送された
データを元に、制御プログラムはプロシージャ110を
コールする。このプロシージャ110は複製元データベ
ースと同様に、データテーブル111を更新する。この
データテーブル111の更新を契機に、トリガ122が
自動起動される。このトリガ122は複製元サーバのト
リガ120と同様の動作を行う。
【0029】この結果、データテーブル123も更新さ
れることになる。この処理を行うことにより、複製元デ
ータテーブル107と複製先データテーブル111の整
合性が、複製元データテーブル121と複製先データテ
ーブル123の整合性がそれぞれ保たれる。
【0030】図3、図4、図5及び図6は、本発明にお
ける複製元サーバおよび複製先サーバ内部における、処
理の構成と処理の流れを示す図である。
【0031】図3において、212はプロシージャによ
って更新されるテーブルの主キー項目、213はプロシ
ージャによって更新されるテーブルの別テーブル更新の
情報を持つデータ項目、214はプロシージャによって
更新されるテーブルのユニークなデータ項目、215は
プロシージャによって変更された行、222はトリガに
よって更新されるテーブルの主キー項目、223はトリ
ガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の情報
を持つデータ項目、224はトリガによって更新される
テーブルのユニークなデータ項目、225はトリガによ
って挿入された行、232は処理されたプロシージャの
IDを格納する項目、233は更新対象となるテーブル
の主キーであるデータを格納する項目、234は更新対
象となるテーブルの主キーに対する実データを格納する
項目、235はプロシージャによって挿入された情報を
トレースした行、246はトレース情報を格納する処
理、をそれぞれ表わす。
【0032】データの複製は、図3のプロシージャ10
3によって変更されるデータテーブル107と、図5の
プロシージャ112によって変更されるテーブル113
と、図3のトリガ120によって変更されるデータテー
ブル121と、図5のトリガ114によって変更される
テーブル115と、が対象となるテーブルであり、それ
ぞれのテーブルにおけるデータの整合性をとる必要があ
る。
【0033】図3は複製元サーバ内部でのデータの処理
の流れである。アプリケーションからの要求によりプロ
シージャ103が起動される。このプロシージャ103
はプロシージャによって変更されるテーブル107に対
するデータの挿入を行う。起動されたプロシージャ10
3は引数(或る値を用いて、…の処理を実行せよという
プログラムへの命令における前記或る値のことを云う)
として項目213に挿入されるデータを持ち、このデー
タをテーブル107に挿入する(215、243)。
【0034】また、プロシージャ103は上記のテーブ
ルへの挿入処理の他にトレース情報テーブルであるテー
ブル104に対してデータ行の挿入を行う(235)。
このデータ挿入の結果格納された列情報235が、複製
先サーバに転送される情報である。また、プロシージャ
103の処理によってテーブル107が変更されるため
に、トリガ120が起動される。トリガ120はテーブ
ル107に対して処理が行われた場合に、自動的にコー
ルされるプログラムである。トリガ120はトリガによ
って変更されるデータテーブル121に対して列情報を
作成し(247)、この列情報を入力する(225)。
【0035】図4はこれらの処理を流れ図を用いて説明
するものである。アプリケーションからの要求により
(251)、プロシージャが発行される(252)。こ
れは図3の103のプロシージャを発行することと同じ
処理である。これによりテーブルのデータは変更される
(253)。このプロシージャはトレース情報テーブル
へのデータ格納を行う(254)。また、テーブルが変
更される処理253により、トリガが起動され、トリガ
によってテーブルも更新される(255)。
【0036】複製元サーバ内部ではこれらの処理が繰り
返され行われている。複製元サーバでは、トレーステー
ブルの内容を複製先サーバへ転送するモジュール256
を持たせる。前記モジュールは、転送開始時刻を監視し
(257)、自動で、もしくは、指定時間にトレーステ
ーブルに格納されたデータを読み込み(258)、複製
先サーバに読み込んだトレースデータを転送する(25
9)。
【0037】図5は本発明における複製先サーバ内部で
の処理を示す図である。図5において、312は処理さ
れたプロシージャのIDを格納する項目、313は更新
対象となるテーブルの主キーであるデータを格納する項
目、314は更新対象となるテーブルの主キーに対する
実データを格納する項目、315はプロシージャによっ
て挿入された行のトレース情報、322はプロシージャ
によって更新されるテーブルの主キー項目、323はプ
ロシージャによって更新されるテーブルの別テーブル更
新の情報を持つデータ項目、324はプロシージャによ
って更新されるテーブルのユニークなデータ項目、32
5はプロシージャによって挿入された行、332はトリ
ガによって更新されるテーブルの主キー項目、333は
トリガによって更新されるテーブルの別テーブル更新の
情報を持つデータ項目、334はトリガによって更新さ
れるテーブルのユニークなデータ項目、335はトリガ
によって挿入された行、をそれぞれ表わす。
【0038】複製元サーバから転送されたトレース情報
テーブル110の行の情報315により、テーブル11
3に対する処理プロシージャ112が起動される。起動
されたプロシージャ112は、複製元サーバと同様の処
理を行うものであり、トレース情報テーブル110に格
納されているデータ313,314を引数として処理さ
れるため、複製元サーバのプロシージャと全く同様の処
理を行うことができ、その結果として、複製元サーバの
プロシージャによって変更されるテーブルと、この複製
先サーバのプロシージャによって変更されるテーブル1
13の整合性が完全に保たれる。
【0039】また、テーブル113に対して行われた処
理により、複製先サーバのトリガと同様の処理を行うト
リガ114が起動される。このため、複製元サーバのト
リガによって変更されるテーブルと、この複製先サーバ
のトリガによって変更されるテーブル115の整合性が
完全に保たれる。
【0040】図6はこれらの処理を流れ図を用いて説明
するものである。複製先サーバ内部に存在するトレース
情報テーブル監視モジュール351は、処理開始時刻を
監視し(352)、自動で、もしくは指定時刻に複製元
サーバから転送されたトレース情報355からデータを
読み込み、プロシージャ354を発行する。このプロシ
ージャにより、テーブルが変更され(356)、これを
契機に発行されるトリガによりさらにテーブルが更新さ
れる(357)。
【0041】図7は本発明におけるプロシージャ、トリ
ガを利用した際の、ネットワークトラフィックの減少効
果を対比的に示したものである。
【0042】図7において、411はネットワークを介
したデータの流れ、412はテーブルの更新情報、41
3はテーブルの更新情報、421はネットワークを介し
たデータの流れ、422はテーブル更新を行う複製先プ
ロシージャ、423はテーブル更新を行う複製元プロシ
ージャ、431はネットワークを介したデータの流れ、
432は或るテーブルの更新に従い起動される複製元ト
リガ、433は或るテーブルの更新に従い起動される複
製先トリガ、をそれぞれ表わす。
【0043】図7の(1)は従来のデータ転送方式を用
いたテーブル間の複製方式を模式的に示したものであ
る。412は各テーブルを更新した際のトレース情報を
格納するテーブルであり、このデータがネットワーク上
を転送される(411)。この転送されたデータは複製
先のトレース情報413として、複製先データを更新す
る。
【0044】このように、従来の技術では、テーブルに
変更がかかると、これと同じ量のトレース情報を転送す
る必要がある。これに対して、図7の(2)は、本発明
の実施形態を示すものであり、各テーブルへの処理作業
を422のプロシージャに行わせ、このプロシージャの
情報をトレース情報として転送する(421)。転送先
では転送元と同様の動きを行うプロシージャ423が起
動される。このため、従来の技術に比べ、ネットワーク
の負荷を飛躍的に減少させることができる。
【0045】また、図7の(3)は、本発明の他の実施
形態を示しており、所定のテーブルの更新に伴い、起動
されるトリガ432を使用する。転送されたプロシージ
ャにより、複製先サーバでも、このプロシージャが起動
されることにより、トリガ432と同様の処理を行うト
リガ433が起動され、複製元と複製先のデータの整合
性が保たれる。このような処理を行うことにより、転送
するデータ431はさらに少なくなる。
【0046】図8、図9は、複製元から複製先へデータ
の転送を行う際の、トレース情報テーブルの内容をプロ
シージャ名や変更する項目名等でトレースする場合と、
これをID化してトレースする場合の比較を示してい
る。これまで示してきた本発明の更なる発展的な実施形
態を示す図である。図8ではトレースを行う際に、ID
化を行わず、プロシージャの名称(例として、prc
insert object)や項目(例として、オブ
ジェクト情報)をそのままの形で送付するものである。
【0047】この方式では、複製先のサーバでは、この
トレース情報を使用し、このままの形でプロシージャを
コールできるというメリットはあるが、人の目に認識し
やすい長いプロシージャ名を作成した場合などには、大
量のデータを送付する必要が出てくる。
【0048】そのため、これをID化し、転送データ量
をさらに減少させたトレーステーブルが、図9の(3)
である。これらIDは、複製元および複製先で同様の対
応表(図9の(1)、(2)に示す対応表)を持つこと
により実現される。転送されたIDのトレース情報は、
これら対応表を使用することにより、複製元サーバで行
われた処理を正確に複製先サーバへ伝えることができ
る。
【0049】以上説明したように、トリガおよびプロシ
ージャは複製元サーバ並びに複製先サーバの各データベ
ースに格納しておく。これらのプロシージャとトリガ
は、複製元においてはクライアントからの命令により実
行され、複製先サーバのデータベースにおいてはトレー
ス情報を基にして使用される。
【0050】また、前記プロシージャにIDを持たせる
ことも可能である。更に、前記トレース情報を複製元と
複製先サーバの各データベースが保持して、別の複製先
サーバに対する更新を行う際には、このトレース情報の
みを転送する。そして、複製先サーバは受信したトレー
ス情報に格納されているプロシージャのIDから、複製
元サーバで呼ばれたプロシージャと同じプロシージャを
作動させることにより、メインテーブルに対して更新を
実行する。さらにメインテーブルの更新に伴い、自動的
にトリガが呼び出されることにより、このサーバ内の全
てのテーブルへのデータ更新が可能となる。即ち、テー
ブル一つ分のプロシージャのトレース情報で、複数のテ
ーブルの更新処理を行えることができる。
【0051】この結果、各サーバ間のデータの複製は、
各データベースのメインのテーブルに対するプロシージ
ャIDのトレース情報のみを転送することにより実現で
きる。これにより、ネットワーク負荷は極限まで減少さ
せることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、複数のサーバ上に構築
されたデータベースにおいて、自分に最も近いサーバの
データに接続して、参照、更新を行った場合に、別サー
バのデータにアクセスを行わなくともすべてのデータベ
ースにその結果を反映することができる。しかもその
際、データベース間の整合性をとるために必要なデータ
ベース間の交信を回数、データ量ともに大幅に削減でき
るため、ネットワーク負荷の軽減が図れる。
【0053】そのため、短い間隔でのデータ更新が可能
となる他、WAN等の比較的転送速度の低い手段でも利
用できるため遠隔地間を結ぶシステムにおいてもデータ
の整合性を取ることができる。
【0054】また、プロシージャのトレース情報をID
とし、これを送付すると、プロシージャの名前である大
きなバイナリのデータを送付せずに、小さなビット化さ
れたデータを送付することができるため、さらに送付す
るデータ量を小さくすることができる。
【0055】さらに、複数のテーブルにまたがる処理の
うち、あるテーブルの処理を行うことにより、別のテー
ブルを処理することのできるトリガを用いることによっ
て、トレースを行う必要のあるプロシージャをさらに少
なくすることができ、転送するデータ量はさらに小さく
なる。
【0056】これら、本発明の処理を利用することによ
り、各遠隔地に存在するサーバ間のデータは、従来の技
術をもちいるころに比べ、非常に高速で、かつ経済的な
コストを最小限におさえ、確実なデータの整合性が保た
れる。そのため、各サーバに接続するクライアントから
は非常に応答性の良い最新データに対するアクセスが実
現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】複製サーバと、トレーステーブルを用いたデー
タの処理の構成図である。
【図2】複製サーバと、トレーステーブルおよびトリガ
を用いたデータの処理の構成図である。
【図3】複製元サーバ内部での処理の構成図である。
【図4】複製元サーバ内部での処理の流れ図である。
【図5】複製先サーバ内部での処理の構成図である。
【図6】複製先サーバ内部での処理の流れ図である。
【図7】本発明の効果を示すプロシージャおよびトリガ
を使用したデータ転送量の変化を示す図である。
【図8】プロシージャを使用したトレース情報を示す図
である。
【図9】IDを使用したトレース情報を示す図である。
【符号の説明】
101 複製元サーバに接続されるクライアント 103 テーブル更新プロシージャ 104 複製元トレース情報格納テーブル 105 複製元サーバ 106 複製元データベース 107 複製元データテーブル 109 複製先トレース情報格納テーブル 110 テーブル更新プロシージャ 111 複製先データテーブル 112 複製先データベース 113 複製先サーバ 120 複製元トリガ 121 複製元トリガによって変更されるデータテーブ
ル 122 複製先トリガ 123 複製先トリガによって変更されるデータテーブ
ル 212 プロシージャによって更新されるテーブルの主
キー項目 213 プロシージャによって更新されるテーブルの別
テーブル更新の情報を持つデータ項目 214 プロシージャによって更新されるテーブルのユ
ニークなデータ項目 215 プロシージャによって変更された行 222 トリガによって更新されるテーブルの主キー項
目 223 トリガによって更新されるテーブルの別テーブ
ル更新の情報を持つデータ項目 224 トリガによって更新されるテーブルのユニーク
なデータ項目 225 トリガによって挿入された行 232 処理されたプロシージャのIDを格納する項目 233 更新対象となるテーブルの主キーであるデータ
を格納する項目 234 更新対象となるテーブルの主キーに対する実デ
ータを格納する項目 235 プロシージャによって挿入された情報をトレー
スした行 246 トレース情報を格納する処理 312 処理されたプロシージャのIDを格納する項目 313 更新対象となるテーブルの主キーであるデータ
を格納する項目 314 更新対象となるテーブルの主キーに対する実デ
ータを格納する項目 315 プロシージャによって挿入された行のトレース
情報 322 プロシージャによって更新されるテーブルの主
キー項目 323 プロシージャによって更新されるテーブルの別
テーブル更新の情報を持つデータ項目 324 プロシージャによって更新されるテーブルのユ
ニークなデータ項目 325 プロシージャによって挿入された行 332 トリガによって更新されるテーブルの主キー項
目 333 トリガによって更新されるテーブルの別テーブ
ル更新の情報を持つデータ項目 334 トリガによって更新されるテーブルのユニーク
なデータ項目 335 トリガによって挿入された行

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して互いに接続された
    複数のサーバを有するマルチサーバシステムにおいて、 各サーバはそれぞれにデータベースを有し、 一の複製元サーバで行われた前記データベースにおける
    データの更新と同一の更新を、他の1つ以上の複製先サ
    ーバのそれぞれのデータベースにおいて行う際に、前記
    複製元サーバで行われる処理を、一連の処理を前もって
    コード化しておいた処理プログラム(以下プロシージャ
    という)によって行い、 前記複製元サーバにおける前記プロシージャのトレース
    情報をテーブル化してトレーステーブルとし、 前記トレーステーブルを前記他の複製先サーバに転送
    し、 前記複製先サーバにおいて前記トレーステーブルを参照
    し、前記複製先サーバに格納され且つ前記複製元サーバ
    と同一のプロシージャを前記複製先サーバでコールし、
    前記複製元サーバと同一の処理を前記複製先サーバで行
    う、 ことを特徴とするデータ更新方式。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデータ更新方式におい
    て、 前記トレース情報として、前記プロシージャに対してI
    Dを設定し、前記IDを前記複製先サーバへ転送するこ
    とを特徴とするデータ更新方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデータ更新方
    式において、 前記複製元サーバと前記複製先サーバにおけるデータベ
    ースにそれぞれ複数のデータテーブルが存在する場合、
    前記プロシージャによる一のデータテーブルに対する処
    理に連動して他のデータテーブルを処理する処理プログ
    ラム(以下トリガという)をそれぞれのサーバに設け、
    前記それぞれのサーバ内部で実行することによって、前
    記複製元サーバと前記複製先サーバにおける他のデータ
    テーブルをも更新することを特徴とするデータ更新方
    式。
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