JP3621585B2 - 情報検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報検出装置に係わり、特に、エンコーダから出力される2相パルスをデコードする際、2相パルスが変化する際の時間間隔がデコード処理可能時間以下になった場合においても有効にデコード処理を行い、デコード内容に対応した情報の検出が行われる情報検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の中には、ハンドルの近傍のドライバーから見える部分、例えば、ハンドルの近くのダッシュボードに液晶表示部を配置し、自動車の走行中にこの液晶表示部に必要な各種の情報を選択的に表示させるようにした情報検出装置を備えたものがある。
【0003】
この情報検出装置は、ドライバーが操作することによって液晶表示部に適宜必要とする情報を表示するもので、ハンドルの軸心から水平方向に突出している一方のストークスイッチの先端部分に配置した手動回転体と、手動回転体に連結され、ストークスイッチの内部に配置されたロータリーエンコーダと、車の内部、例えば、ダッシュボード内に配置した制御部(CPU)と、ハンドルの近傍、例えば、ハンドル後部のダッシュボード上に配置した液晶表示部とからなり、ドライバー等が手動回転体を適宜回転することにより、例えば、車の自動定速走行(クルーズ)のオン/オフ状態、車の現在の速度、燃料の消費状態、ナビゲーションのオン/オフ状態、エアコンのオン/オフ状態等の情報を選択的に表示させるものである。
【0004】
即ち、ドライバー等が情報検出装置を用いる場合、ストークスイッチの先端部分に配置した手動回転体を適宜回転させることにより、手動回転体に連結されたロータリーエンコーダから互いに位相が90°異なる2相パルスを発生させ、この2相パルスを制御部に供給し、制御部は、供給された2相パルスの変化状態に基づいて手動回転体の回転量及び回転方向を求め、得られた回転量及び回転方向から液晶表示部で表示する表示内容を選択し、液晶表示部において選択された表示内容の情報を表示するものである。
【0005】
そして、前記表示内容の場合には、手動回転体の回転基準位置(角度)に対して、手動回転体を0°近くまで回転させた場合、車の自動定速走行(クルーズ)のオン/オフ状態が表示され、20°近くまで回転させた場合、車の現在の速度が表示され、40°近くまで回転させた場合、燃料の消費状態が表示され、60°近くまで回転させた場合、ナビゲーションのオン/オフ状態が表示され、80°近くまで回転させた場合、エアコンのオン/オフ状態が表示されるようになる。
【0006】
このように、既知の情報検出装置は、ドライバー等が手動回転体を適宜回転させることにより、その時点にドライバー等が必要とする情報を検出し、検出した情報を液晶表示部に表示させることができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記既知の情報検出装置は、ドライバー等が手動回転体を適宜回転させることによって、必要とする情報の検出を行い、検出した情報を液晶表示部に表示させ、ドライバー等がその表示内容を見ることによって、必要とする情報の確認を行うことができるものであるが、操作時に手動回転体を人手によって回転するものであるため、手動回転体を回転する際の回転速度が一定でなく、デコード処理可能な回転速度に対してかなり速い場合やかなり遅い場合がある。そして、手動回転体の回転速度がかなり速い場合には、ロータリーエンコーダから出力される2相パルスの周期が短くなり、一方、手動回転体の回転速度が好ましい回転速度よりもかなり遅い場合には、ロータリーエンコーダから出力される2相パルスの周期が長くなる。
【0008】
ここで、2相パルスの周期が長くなった場合には、周期の長さに係りなく、制御部において、供給される2相パルスの変化方向を検出し、手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行うことが可能である。この時の手動回転体の回転速度を定常回転速度と呼ぶ。しかし、2相パルスの周期が短くなってある周期値よりも短くなった場合には、制御部において、供給される2相パルスの変化方向の検出が間に合わなくなり、手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行うことができなくなる。このある周期値のときの手動回転体の回転速度を臨界定常回転速度と呼ぶ。即ち、制御部がこのような手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を専用に行っているものであれば、2相パルスの周期がかなり短くなったとしても、手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行うことが可能であるが、現実に、制御部は、手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行っている他に、車の各部の操作状態に対応した種々の制御を行っているもので、特定のタイムスロット期間に限って手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行っているものであるから、2相パルスの周期がかなり短くなった場合、手動回転体の回転量及び回転方向の弁別速度が供給される2相パルスの変化方向の到来速度に間に合わなくなってしまう。これによってロータリーエンコーダの回転方向の検知ができなくなる。
【0009】
なお、ドライバー等が手動回転体を回転する場合、一般に、手動回転体を回転し始めの時点には、その回転速度が定常回転速度の中でも遅いものであるが、手動回転体を回転させるに従って順次回転速度が速くなって行き、遂に臨界定常回転速度を超えた高速回転速度になり、手動回転体を回転し終わる時点では、その回転速度が高速回転速度から順次回転速度が遅くなって行き、臨界定常回転速度よりも遅くなって停止するという経過を辿ることになる。
【0010】
そして、手動回転体の回転速度がデコード処理可能な定常回転速度を超え、高速回転速度になったときは、前述のように、制御部において手動回転体の回転量及び回転方向の弁別ができなくなるものであるが、その他に、手動回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度になるときにおいても、過渡的に2相パルスの変化方向の検出が不正確になり、制御部において手動回転体の回転量及び回転方向の弁別ができなくなる。
【0011】
このように、前記既知の情報検出装置は、手動回転体を回転させた際に、その回転速度がデコード処理可能な定常回転速度を超え、高速回転速度になった際、及び、その回転速度が高速回転速度から定常回転速度に低下する際、それぞれ手動回転体の回転量及び回転方向の弁別を行うことができなくなり、常時、必要とする情報を正しく検知し、その検知した情報を表示させることができないという問題がある。
【0012】
本発明は、このような問題点を解決するもので、その目的は、回転体の回転速度がデコード処理可能な定常回転速度を超えた高速回転速度時及び高速回転速度から定常回転速度への低下時にも、回転体の回転量及び回転方向の弁別を正確に行える情報検出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明による情報検出装置は、回転体の回転速度が制御部でデコード処理可能な定常回転速度のとき、ロータリーエンコーダから出力される2相パルスの変化方向を変化方向情報として記憶するメモリ部と、2相パルスの変化時を検知した変化時情報を発生する変化状態検知部と、変化方向情報を監視し、2相パルス中の一方の相のパルスが続いて到来したときに他方の相のパルスを付加して変化方向を補正する変化方向補正部を設け、制御部は、回転体の回転速度が定常回転速度のとき、2相パルスの変化を用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が臨界定常回転速度を超え、高速回転速度になったとき、変化状態検知部で検出した変化時情報とメモリ部から読み出した変化方向情報とを用いてデコード処理を行い、回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度になった瞬間に、2相パルスと必要に応じて変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行う手段を具備する。
【0014】
前記手段によれば、制御部が2相パルスをデコードする場合に、回転体の回転速度が定常回転速度であれば、2相パルスを用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が定常回転速度から高速回転速度になったとき、2相パルスの変化方向を表すメモリ部内に予め記憶している変化方向情報と2相パルスの変化時を表す変化時情報とを用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度になったとき、2相パルスの変化方向と必要に応じて変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行うので、回転体の回転速度に係りなく、常時、2相パルスのデコード処理が可能になり、既知のこの種の情報検出装置に比べて、デコード処理可能な領域が拡大される。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態において、情報検出装置は、回転体に結合されたロータリーエンコーダから出力される位相が異なる2相パルスを制御部でデコードし、デコード内容に対応した情報の検出を行うものであって、回転体の回転速度が制御部でデコード処理可能な定常回転速度時に、ロータリーエンコーダから出力される2相パルスの変化方向を変化方向情報として記憶するメモリ部と、2相パルスの変化時を表す変化時情報を発生する変化状態検知部と、変化方向情報を監視し、2相パルス中の一方の相のパルスが続いて到来したときに他方の相のパルスを付加する変化方向補正部とを設け、制御部は、回転体の回転速度が定常回転速度のとき、2相パルスを用いてデコード処理を行い、回転体の回転速度が定常回転速度を超える高速回転速度になったとき、変化状態検知部で検出した変化時情報とメモリ部から読み出した変化方向情報とを用いてデコード処理を行い、回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度に復帰した瞬間に、2相パルスの変化方向と必要に応じて変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行い、さらに回転体の回転速度が定常回転速度において2相パルスを用いてデコード処理を行うものである。
【0016】
本発明の実施の形態における好適例において、情報検出装置は、制御部に表示部を接続配置し、検出した情報を表示部に表示させるものである。
【0017】
これらの本発明の実施の形態によれば、回転体の回転速度が制御部においてデコード処理可能な定常回転速度であるときに、2相パルスの変化方向を変化方向情報としてメモリ部内に予め記憶するとともに、2相パルスの変化時を表す変化時情報を変化状態検知部から発生するようにし、制御部が2相パルスを用いてデコードを行う場合に、回転体の回転速度が定常回転速度であったときには、2相パルスを用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が定常回転速度を超え、高速回転速度になったときには、2相パルスの変化方向を表すメモリ部内に予め記憶されている変化方向情報と2相パルスの変化時を表す変化時情報とを用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度に低下したときには、2相パルスの変化方向と必要に応じて変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行うようにしているので、2相パルスの周期に係りなく、常時、2相パルスのデコード処理を行うことが可能になり、既知のこの種の情報検出装置に比べて、デコード処理可能な速度領域が拡大されるものである。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0019】
図1(A)、(B)は、本発明による情報検出装置の一実施例の概略構成を示す構成図であって、(A)は外観図、(B)はブロック構成図であり、情報検出装置が自動車のドライバー席の近くに設置されている例を示すものである。
【0020】
図1(A)、(B)に示されるように、本実施例の情報検出装置は、手動回転体1と、ロータリーエンコーダ2と、制御部(CPU)3と、液晶表示部7とからなっているもので、制御部3は、メモリ部4と、変化状態検知部5と、変化方向補正部6を内蔵している。この他に、本実施例の情報検出装置は、関連構成として、自動車のハンドル8と、一方のストークスイッチ(コンビスイッチ)9と、自動車のダッシュボード10とを有している。
【0021】
そして、手動回転体1は、ハンドル8の支持部(図示なし)から略水平方向に伸長するように配置された一方のストークスイッチ9の先端部に取り付けられ、ストークスイッチ9に対して手動回転自在に設けられている。ロータリーエンコーダ2は、ストークスイッチ9の先端部近くに、ストークスイッチ9内部に配置され、手動回転体1に結合されている。ロータリーエンコーダ2は、手動回転体1の回転状態に対応した周期で、位相が90°異なる2相パルスを発生し、制御部3に供給する。制御部3は、ダッシュボード10の内部に配置されているもので、内蔵のメモリ部4は変化方向情報を記憶しており、同じく内蔵の変化状態検知部5は変化時情報を出力し、同じく内蔵の変化方向補正部6は必要に応じて付加パルスを出力する。液晶表示部7は、ハンドル8の後側部分のダッシュボード10上に、表示面がドライバー側を向くようにして配置されている。
【0022】
また、図2は、図1に図示の情報検出装置において、液晶表示部7に表示される表示内容の一例を示す説明図であり、図3は、同情報検出装置において、ロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスの一例を示す波形図であり、図4は、同情報検出装置において、手動回転体1の回転速度を変化させた際の動作状態の概要を示す動作説明図である。
【0023】
図2に示されるように、液晶表示部7においては、手動回転体1を、その回転基準位置(角度)に対して、約0°、約20°、約40°、約60°、約80°の位置に回転設定した場合、それぞれ、車の自動定速走行(クルーズ)のオン/オフ状態、車の現在の速度、燃料の消費状態、ナビゲーションのオン/オフ状態、エアコンのオン/オフ状態等が各別に表示されるものである。
【0024】
また、図3に示されるように、ロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスは、それぞれデューテイ比が約50%の2つのパルスP1、P2からなるもので、互いに90°の位相差を有するものである。
【0025】
ここで、前記構成による本実施例の情報検出装置の動作を、図2乃至図4を併用して説明すると、次の通りである。
【0026】
自動車が使用状態にある時に、ドライバーが一方のストークスイッチ9の先端部に取り付けられた手動回転体1を手で所望位置まで回転させた場合、手動回転体1の回転状態に対応してロータリーエンコーダ2が回転駆動され、ロータリーエンコーダ2から位相が90°異なる2相パルスが出力され、制御部3に供給される。
【0027】
そして、時間t0において手動回転体1が回転し初めると、時間が経過するにつれて手動回転体1の回転速度が速くなり、時間t1になると手動回転体1の回転速度が制御部3においてデコード処理可能な定常回転速度内の回転速度Stに達し、その後も手動回転体1の回転速度が速くなり続ける。この時間t0から時間t1までの期間(第1期間)においては、制御部3は、ロータリーエンコーダ2から出力される周期が比較的長い2相パルスP1、P2に基づいて手動回転体1の回転方向を検出し、検出した結果を変化方向情報として制御部3に内蔵されているメモリ部4に記憶する。また、制御部3は、内蔵されている変化状態検知部5に、手動回転体1の回転によって得られた2相パルスP1、P2の変化時点を順次検出する。この第1期間において、制御部3は、既知のこの種の情報検出装置と同様に、ロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスP1、P2を用いて、手動回転体1の回転量(角度)及び回転方向を検出し、それらの検出内容に基づいて通常デコード処理を行う。そして、デコード結果によって液晶表示部7に表示すべき情報内容の選択が行われ、選択された情報が液晶表示部7に表示される。
【0028】
次に、時間t1から時間t2までの期間(第2期間)になると、第1期間に続き手動回転体1の回転速度が順次速くなって、時間t2に臨界定常回転速度Seに達する。この第2期間は、未だ正常回転速度の範囲にあるので、第1期間に引き続き、制御部3は、既知のこの種の情報検出装置と同様に、ロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスP1、P2を用いて、手動回転体1の回転量(角度)及び回転方向を検出し、それらの検出内容に基づいて通常デコード処理を行う。このときも、デコード結果によって液晶表示部7に表示すべき情報内容の選択が行われ、選択された情報が液晶表示部7に表示される。
【0029】
次いで、時間t2を超えると、第2期間に続いて手動回転体1の回転速度がさらに速くなり、高速回転状態になるが、回転速度の増大傾向が鈍り、最大回転速度Smに達した後、回転速度が僅かづつ減少するようになり、時間t3に再び臨界定常回転速度Seに達する。この時間t2から時間t3までの期間(第3期間)においては、パルスの周期が短か過ぎて通常デコード処理ができないので、制御部3は、変化状態検知部5において変化時情報が検出される度ごとに、メモリ部4から読み出した変化方向情報に基づいて、変化状態検知部5で検出した変化時情報から2相パルスP1、P2の変化方向、即ち、手動回転体1の回転方向を見做し検出すると同時に、変化時情報の検出頻度から手動回転体1の回転量(角度)を検出し、見做し検出した手動回転体1の回転方向及び別途検出した回転量(角度)に基づいて慣性デコード処理を行う。このときにおいても、デコード結果によって液晶表示部7に表示すべき情報内容の選択が行われ、選択された情報が液晶表示部7に表示される。
【0030】
続いて、時間t3を超えると、手動回転体1の回転速度が順次遅くなり、時間t4に臨界定常回転速度から定常回転速度内の回転速度Stにまで低下する。この時間t3から時間t4までの期間(第4期間)は、比較的短い期間であるけれども、第3期間において実行された慣性処理からその後に実行される通常処理への切替え時点に当たるので、制御部3における慣性処理時の2相パルスP1、P2の変化方向の検出状態と通常処理時の2相パルスP1、P2の変化方向の検出状態との間に何等かの不一致が生じていることがある。例えば、制御部3におけるパルスP1の変化の検出時点をE、パルスP2の変化の検出時点をFとしたとき、第3期間内において、制御部3で検出した2相パルスP1、P2の変化方向がE、F、E、F、Fであったり、F、E、F、E、Eであったことを制御部3で検出すると、変化方向補正部6から付加パルスが出力され、前記2相パルスP1、P2の変化方向をE、F、E、F、、E、F、または、F、E、F、E、F、Eに補正する。何故なら臨界定常回転速度においては回転方向が急に変わることは考えられないからである。そして、制御部3は、このような補正を行った後、補正された2相パルスP1、P2を用いて、手動回転体1の回転量(角度)及び回転方向を検出し、それらの検出内容に基づいて疑似慣性デコード処理を行う。このときにおいても、デコード結果によって液晶表示部7に表示すべき情報内容の選択が行われ、選択された情報が液晶表示部7に表示される。
【0031】
次いで、時間t4を超えると、手動回転体1の回転速度が順次遅くなって行き、時間t5に回転速度がゼロ、即ち、回転が停止する。この時間t4から時間t5までの期間(第5期間)は、手動回転体1の回転速度が定常回転速度内であるので、第1期間と同様に、ロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスP1、P2を用いて、手動回転体1の回転量(角度)及び回転方向を検出し、それらの検出内容に基づいて通常デコード処理を行う。そして、デコード結果によって液晶表示部7に表示すべき情報内容の選択が行われ、選択された情報が液晶表示部7に表示される。
【0032】
この場合、液晶表示部7に表示される情報は、図2に示されるように、手動回転体1の回転基準位置(角度)に対し、手動回転体を0°近くまで回転させた場合には車の自動定速走行(クルーズ)のオン/オフ状態が表示され、20°近くまで回転させた場合には車の現在の速度が表示され、40°近くまで回転させた場合には燃料の消費状態が表示され、60°近くまで回転させた場合にはナビゲーションのオン/オフ状態が表示され、80°近くまで回転させた場合にはエアコンのオン/オフ状態が表示される。
【0033】
ところで、本実施例において、メモリ部4に記憶される変化方向情報は、2相パルスP1、P2の変化が一定期間にわたって停止された場合、即ち、手動回転体1が一定期間にわたって回転駆動されない場合、これ以上手動回転体1の回転駆動が行われないものと見做し、変化方向情報を自動的にクリアすることが好ましい。そして、その後に、手動回転体1が再度回転駆動された場合には、その回転駆動に対応してロータリーエンコーダ2から出力される2相パルスP1、P2によって得られた変化方向情報が再度メモリ部4に記憶される。
【0034】
このように、本実施例の情報検出装置によれば、制御部3が2相パルスP1、P2をデコードする場合、手動回転体1の回転速度が定常回転速度内の回転速度Stであれば、2相パルスP1、P2を用いた通常デコード処理を行い、回転体1の回転速度が定常回転速度内の回転速度Stから臨界定常回転速度を超えて高速回転速度になったとき、2相パルスP1、P2の変化方向を表すメモリ4部内に予め記憶している変化方向情報と2相パルスP1、P2の変化時を表す変化時情報とを用いた慣性デコード処理を行い、回転体の回転速度が臨界定常回転速度を超える高速回転速度から定常回転速度になったとき、2相パルスP1、P2の変化方向と変化方向補正部6から出力される付加パルスとを用いて疑似慣性デコード処理を行っているので、手動回転体1の回転速度に係りなく、常時、2相パルスP1、P2を弁別してそのデコード処理を行うことが可能になり、既知のこの種の情報検出装置に比べて、デコード処理可能な速度領域を拡大することができる。
【0035】
なお、前記実施例においては、情報検出装置が自動車のドライバー席の近くに設置されたものの例を挙げて説明したが、本発明による情報検出装置は、自動車ドライバー席の近くに設置されたものに限られず、自動車の他の箇所に用いてもよく、自動車以外の他の機器に用いてもよい。
【0036】
また、前記実施例においては、情報検出装置にロータリーエンコーダ2を回転させる際に手動回転体1を用い、表示部に液晶表示部7を設けた例を挙げて説明したが、本発明による情報検出装置は、ロータリーエンコーダ2の回転に手動回転体1を用い、かつ、液晶表示部7を設けたものに限られるものでなく、手動回転体1に代えてモーター等で駆動される回転体であってもよく、液晶表示部7等の表示部を有しないものであっておよい。
【0037】
即ち、本発明による情報検出装置は、回転体が回転するのに伴いロータリーエンコーダが回転するものであって、ロータリーエンコーダの回転速度が速くなり、ロータリーエンコーダが出力する2相パルスのデコード処理が間に合わなくなったときに、変化時情報を用いて2相パルスのデコード処理を行い、正しい情報の検出を行うものであれば、どのような機器のどのような箇所に用いてもよいものである。例えば、ビデオテープレコーダ(VTR)またはテープレコーダにおいて、テープ駆動モータ(回転体)によってロータリーエンコーダを回転させ、ロータリーエンコーダが出力する2相パルスをデコード処理し、所要の情報を検出する場合や、自動車において、エンジンの回転シャフト(回転体)によってロータリーエンコーダを回転させ、ロータリーエンコーダが出力する2相パルスをデコード処理し、所要の情報を検出する場合等に適用することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回転体の回転速度が制御部においてデコード処理可能な臨界定常回転速度以下であるとき、2相パルスの変化方向を変化方向情報としてメモリ部内に予め記憶するとともに、2相パルスの変化時を表す変化時情報を変化状態検知部から発生し、制御部が2相パルスを用いてデコードを行う場合、回転体の回転速度が定常回転速度であったとき、2相パルスの変化方向を用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が臨界定常回転速度を超え、高速回転速度になったとき、2相パルスの変化方向を表すメモリ部内に予め記憶されている変化方向情報と2相パルスの変化時を表す変化時情報とを用いたデコード処理を行い、回転体の回転速度が高速回転速度から定常回転速度以内に低下したとき、2相パルスの変化方向と必要に応じて変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行うようにしたので、2相パルスの周期に係りなく、常時、デコード処理を行うことが可能になり、既知のこの種の情報検出装置に比べ、デコード処理可能な速度領域を拡大できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報検出装置の一実施例の概略構成を示す構成図である。
【図2】図1に図示の情報検出装置において、液晶表示部に表示される表示内容の一例を示す説明図である。
【図3】図1に図示の情報検出装置において、ロータリーエンコーダから出力される2相パルスの一例を示す波形図である。
【図4】図1に図示の情報検出装置において、手動回転体の回転速度を変化させた際の動作状態の概要を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 手動回転体
2 ロータリーエンコーダ
3 制御部(CPU)
4 メモリ部
5 変化状態検知部
6 変化方向補正部
7 液晶表示部
8 ハンドル
9 ストークスイッチ(コンビスイッチ)
10 ダッシュボード

Claims (2)

  1. 回転体に結合されたロータリーエンコーダから出力される位相が異なる2相パルスを制御部でデコードし、デコード内容に対応した情報の検出を行う情報検出装置であって、前記回転体の回転速度が前記制御部でデコード処理可能な定常回転速度時に、前記ロータリーエンコーダから出力される前記2相パルスの変化方向を変化方向情報として記憶するメモリ部と、前記2相パルスの変化時を表す変化時情報を発生する変化状態検知部と、前記変化方向情報を監視し、前記2相パルス中の一方の相のパルスが続いて到来したときに他方の相のパルスを付加して変化方向を補正する変化方向補正部とを設け、前記制御部は、前記回転体の回転速度が前記定常回転速度のとき、前記2相パルスの変化を用いてデコード処理を行い、前記回転体の回転速度が臨界定常回転速度を超える高速回転速度になったとき、前記変化状態検知部で検出した前記変化時情報と前記メモリ部から読み出した変化方向情報とを用いてデコード処理を行い、前記回転体の回転速度が前記高速回転速度から前記定常回転速度に減速復帰した瞬間に、前記2相パルスと必要に応じて前記変化方向補正部から出力される付加パルスとを用いてデコード処理を行い、さらに前記回転体の回転速度が前記定常回転速度において前記2相パルスを用いてデコードを行うことを特徴とする情報検出装置。
  2. 前記制御部に表示部を接続配置し、前記検出した情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報検出装置。
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