JP3621469B2 - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は液晶表示装置の製造方法に関し、とくに第1の基板に第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極と第2の電極との間に設ける非線形抵抗層として、第1の電極の陽極酸化膜や、酸化シリコン膜や、窒化シリコン膜や、炭化シリコン膜や、酸化タンタル膜や、あるいは酸化アルミニウム膜を有する金属−絶縁膜−金属構造からなる非線形抵抗素子を有する液晶表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶パネルを用いる液晶表示装置の表示容量は、大容量化の一途をたどっている。
【0003】
そして、単純マトリクス構成の液晶表示装置にマルチプレクス駆動を用いる方式は、高時分割化するに従ってコントラストの低下やあるいは応答速度の低下が生じ、200本程度の走査線を有する場合では、充分なコントラストを得ることが難しくなる。
【0004】
そこで、このような欠点を除去するために、個々の画素にスイッチング素子を設けるアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルが採用されている。
【0005】
このアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルには、大別すると薄膜トランジスタを用いる三端子系と、非線系抵抗素子を用いる二端子系とがある。これらのうち、構造や製造方法が簡単な点で、二端子系が優れている。
【0006】
さらに液晶表示パネルは、高密度でしかも高精細化が要求され、スイッチング素子の占有面積を小さくする必要がある。
【0007】
その微細化の手段として、半導体製造技術であるフォトリソグラフィー技術とエッチング技術とがある。しかしながら、大面積で微細加工を行いしかも低コストを実現するには、非常に困難な技術である。
【0008】
ここで、大面積で微細化加工が可能で、しかもコスト低減に有効な素子構造を図面を用いて説明する。
【0009】
図7は従来例における非線形抵抗素子を用いる液晶表示装置を示す平面図である。図8は図7の破線丸部96部分を拡大して示す平面図である。図9は図8のF−F線における断面を示す断面図である。以下図7と図8と図9とを交互に用いて従来例における液晶表示装置の構造を説明する。
【0010】
大型基板92上の一部領域からなる第1の基板81上には、第1の電極として下部電極82とM行の信号電極93とを設け、さらに第1の基板81の外側領域でしかも大型基板92上に信号電極93を相互に接続する陽極酸化用電極94を設ける。
【0011】
この陽極酸化用電極94を陽極酸化電極として下部電極82上に、陽極酸化法を用いて非線形抵抗層83を設ける。
【0012】
さらに第2の電極として上部電極84を非線形抵抗層83上にオーバーラップするように設けて、非線形抵抗素子80を設けている。なお、この上部電極84の一部領域は、第2の電極からなる表示電極85に接続している。
【0013】
第2の基板86には、第1の基板81に設けるそれぞれの表示電極85の隙間からの光の漏れを防止するために、ブラックマトリクス87を設けている。
【0014】
さらに第2の基板86には、表示電極85と対向するように、対向電極89をブラックマトリクス87と接触して短絡しないように、絶縁膜88を介して設けている。
【0015】
第1の基板81上に設ける下部電極82は、非線形抵抗素子80を設けるために信号電極93から張り出している領域を設ける。そして、この張り出し領域が上部電極84とオーバーラップして非線形抵抗素子80を構成している。
【0016】
さらに、非線形抵抗素子80を保護するために第1の基板81上に酸化タンタルからなる絶縁膜95を設け、エッチング処理により外部回路との接続部に絶縁膜95の開口部(図示せず)を設ける。
【0017】
またさらに図8の平面図に示すように、下部電極82と表示電極85とは、所定寸法の間隙を有している。
【0018】
表示電極85は、液晶91を介して対向電極89と重なり合うように配置し、非線形抵抗素子80を有するM行の信号電極93とN行(図示せず)の対向電極89とからなる表示領域17により、液晶表示パネルの表示画素部となる。
【0019】
ブラックマトリクス87は、表示電極85の形成領域にまで、はみ出すように設けており、表示電極85の周辺部の領域からの光りの漏れを防止する役割をもっている。
【0020】
そして、表示電極85と、ブラックマトリクス87の形成されていない対向電極89との間の領域の液晶91の透過率変化により、液晶表示装置は所定の画像表示を行う。
【0021】
さらに第1の基板81と第2の基板86とは、液晶91の分子を規則的に並べるための処理層として、それぞれ配向膜90、90を設ける。
【0022】
さらにスペーサー92によって、第1の基板81と第2の基板86とを所定の間隙寸法をもって対向させ、第1の基板81と第2の基板86との間には、液晶91を封入する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
第1の電極の陽極酸化膜を非線形抵抗層83とする非線形抵抗素子80の場合には、第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極94が必要となる。このため、第1の電極は陽極酸化処理するために表示領域17の外側領域で陽極酸化用電極94に接続している。
【0024】
さらに非線形抵抗素子80を形成する基板から複数個の液晶表示装置用基板を形成するときには、陽極酸化用電極94は大型基板92の一部の領域で相互に接続している状態となっている。
【0025】
ところが、図7に示すように信号電極93の一端にのみ共通電極94が存在するため、信号電極上に異物などがある場合、信号電極93の途中までしか陽極酸化されないことになる。
【0026】
そのため非線形抵抗層83が形成されず、したがって非線形抵抗素子80が形成されないことになる。この非線形抵抗素子80の形成されない領域は表示断線となって、液晶表示装置の表示品質が低下するという問題が発生する。
【0027】
さらに、陽極酸化が一方向から行われるため、陽極酸化用電極94の近傍と遠方とでは抵抗差が発生する。この抵抗差が原因で陽極酸化により形成した非線形抵抗層83の膜厚は、陽極酸化用電極94から遠ざかるに従って薄くなる。
【0028】
またさらに、陽極酸化処理は実体酸化であるため、陽極酸化の進行に従い母体である下部電極82の膜厚が薄くなり、前述の抵抗差がさらに増大し、非線形抵抗層83の膜厚差がさらに大きくなる。
【0029】
そのため信号電極93に沿って非線形抵抗素子80の電流電圧特性が変化し、液晶表示装置においては表示ムラとして表れるという問題が発生する。
【0030】
本発明の目的は、上記課題を解決して、表示品質が良好な液晶表示装置の製造方法を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の液晶表示装置においては、下記記載の構成を採用する。
【0032】
本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に第1の電極を有し、第1の電極はこの第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、信号電極は陽極酸化処理を行うときには陽極酸化用電極により相互に接続し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、下部電極と非線形抵抗層と上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置であって、第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極を複数有することを特徴とする。
【0033】
本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に第1の電極を有し、第1の電極はこの第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、信号電極は陽極酸化処理を行うときには陽極酸化用電極により相互に接続し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、下部電極と非線形抵抗層と上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置であって、第1の電極を陽極酸化するために第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極をそれぞれ信号電極の両端に有することを特徴とする。
【0034】
本発明の液晶表示装置は、第1の基板上に第1の電極を有し、第1の電極はこの第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、信号電極は陽極酸化処理を行うときには陽極酸化用電極により相互に接続し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、下部電極と非線形抵抗層と上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置であって、第1の電極を陽極酸化するために第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極をそれぞれ信号電極の両端に有し、陽極酸化後にすくなくとも一方の陽極酸化用電極がエッチングにより分離し、独立した信号電極を有することを特徴とする。
【0035】
本発明の液晶表示装置は、大型基板上の第1の基板の上に第1の電極を有し、第1の電極はこの第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、信号電極は陽極酸化処理を行うときには陽極酸化用電極により相互に接続し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、下部電極と非線形抵抗層と上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置であって、第1の電極を陽極酸化するために第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極をそれぞれ信号電極の両端に有し、第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極は大型基板上の第1の基板上に有することを特徴つする。
【0036】
本発明の液晶表示装置は、大型基板上の第1の基板の上に第1の電極を有し、第1の電極はこの第1の電極を陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、信号電極は陽極酸化処理を行うときには陽極酸化用電極により相互に接続し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、下部電極と非線形抵抗層と上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置であって、第1の電極を陽極酸化するために第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極をそれぞれ信号電極の両端に有し、第1の陽極酸化用電極は大型基板上の第1の基板上に有し、第2の陽極酸化用電極は大型基板上の第1の基板以外の領域に有することを特徴とする。
【0037】
【作用】
本発明の液晶表示装置は、第1の電極の陽極酸化膜を非線形抵抗層とする非線形抵抗素子を構成するとき、陽極酸化用電極を信号電極の両端に設け、信号電極の両側から陽極酸化を行う。このため、信号電極上の異物のため信号電極の途中までしか陽極酸化されないことにより生じる表示断線を防ぐことができる。
【0038】
さらに、信号電極の両方向から陽極酸化処理を行うことにより、従来例のように一方向から陽極酸化を行う際に信号電極沿いに発生する非線形抵抗素子の非線形抵抗層の膜厚変化に起因する電流電圧特性変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0039】
またさらに、外部回路を第1の基板上に実装する方法として、高密度な実装が可能である半導体集積回路(IC)を導電性接着剤を使用して基板上に実装するチップ・オン・グラス(COG)実装法を用いた場合、IC側の陽極酸化用電極を液晶表示装置を組み立てる前に分離切断する必要がある。その際に、実装領域に絶縁膜の開口部を設ける工程と同時に陽極酸化用電極を分離し独立した信号電極を形成できるため、製造工程上の新しい負荷はない。
【0040】
またさらに、第2の陽極酸化用電極を、第1の基板と第2の基板とを重ね合わせた後に分離し独立した信号電極を形成する構成をとることにより、第1の基板と第2の基板との重ね合わせ工程で発生する静電気による非線形抵抗素子の破壊を防ぐことができる。
【0041】
この場合には、重ね合わせた第1の基板と第2の基板から液晶表示装置を分離する際に同時に陽極酸化用電極を分離独立することができ、製造工程を増加することがない。
【0042】
【実施例】
以下図面を用いて本発明の実施例における液晶表示装置の構造を説明する。まずはじめに、本発明の第1の実施例における液晶表示装置の構成を図1と図2とに基づいて説明する。
【0043】
図1は、本発明の第1の実施例における液晶表示装置の全体構成を示す平面図である。図1の外側の実線30で囲んだ領域が、液晶表示パネルの外形である。図2は、図1の破線丸部18領域を拡大してそれぞれ示す平面図である。なお、図1と図2との位置関係は対応しており、図1の左側の破線丸部18は図2の左側に図示し、図1の右側の破線丸部18は図2の右側に図示する。図3は、図2のA−A線における断面を示す断面図である。なお図2と図3との位置関係は対応している。以下、図1と図2と図3とを交互に用いて本発明の第1の実施例における液晶表示装置の構造を説明する。
【0044】
本発明の第1の実施例は、小型でしかも高密度な液晶表示装置を提供することができるチップ・オン・グラス実装法を用いて実装する場合に関して示す。チップ・オン・グラス実装法は、液晶表示装置の第1の基板1と第2の基板11上の信号電極4と対向電極に半導体集積回路を導電性接着材料を用いて直接実装する実装法である。
【0045】
図1に示すように本発明の第1の実施例は、第1の基板1上に第1の電極を有し、第1の電極は第1の電極を陽極酸化するための第1の陽極酸化用電極5と、第2の陽極酸化用電極16と、非線形抵抗素子を構成する下部電極と、非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極4とを有している。この信号電極4は陽極酸化処理を行うときには、第1の陽極酸化用電極4と第2の陽極酸化用電極16により相互に接続しているが、陽極酸化処理後に図1の破線で示した領域で分離し、独立した信号電極4を構成する。
【0046】
上記構成を採用することにより本発明の第1の実施例は、第1の電極の陽極酸化膜を非線形抵抗層とする非線形抵抗素子を構成するとき、陽極酸化用電極を信号電極4の両端に設け、信号電極の両側から陽極酸化を行う。このため、信号電極4上の異物のため信号電極の途中までしか陽極酸化されないことにより生じる表示断線を防ぐことができる。
【0047】
さらに、信号電極4の両方向から陽極酸化処理を行うことにより、従来例のように一方向から陽極酸化を行う際に信号電極4に沿って発生する非線形抵抗素子の非線形抵抗層の膜厚変化に起因する電流電圧特性変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0048】
すなわち表示断線や表示ムラのない高品質な画質の液晶表示装置を提供することができる。
【0049】
つぎに第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16とを備える本発明の第1の実施例における液晶表示装置の構造を詳細に説明する。
【0050】
第1の基板1上には、タンタル(Ta)膜からなる第1の電極として、下部電極2と信号電極4と第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16とを設ける。さらに、下部電極2上には、この下部電極2の陽極酸化膜として酸化タンタル(Ta2 O5 )膜からなる非線形抵抗層3を設ける。
【0051】
この第1の電極からなる第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16は、図1と図2に示すように、M行の信号電極4とN列の対向電極13とからなるマトリクス状の表示領域17の外部であり液晶表示パネルの外形形状を示す実線30の内部である領域において、複数の信号電極4を相互に接続する構成を有する。
【0052】
さらに第2の電極として、図2の平面図に示すように、非線形抵抗層3の上の上部電極6と、この上部電極6と接続する表示電極7とを、酸化インジウムスズ(ITO)膜にて設ける。
【0053】
第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16とは、信号電極4を陽極酸化処理を行う際には連続しており、陽極酸化処理後には図2の破線に示す領域すなわち隣接する信号電極4間にて分離している。
【0054】
下部電極2と非線形抵抗層3と上部電極6とによって、非線形抵抗素子9を構成する。
【0055】
また、第1の基板1上に、非線形抵抗素子9を保護するために、五酸化タンタルからなる絶縁膜19を設ける。
【0056】
さらに第2の基板11には、第1の基板1上に設けるそれぞれの表示電極7の間隙からの光の漏れを防止するために、クロム(Cr)膜からなるブラックマトリクス12を設ける。
【0057】
なお図2の平面図に示すように、表示電極7に対向する領域の第2の基板11には、ブラックマトリクス12は設けていない。
【0058】
さらに第2の基板11には、表示電極7と対向するように酸化インジウムスズ膜からなる対向電極13を設ける。なお、この対向電極13は、ブラックマトリクス12と接触して短絡しないようにするため、絶縁膜14を介して設ける。
【0059】
さらに図2の平面図に示すように、第1の電極と表示電極7とは、この両者が短絡しないようにするために、所定寸法の間隙を有する。
【0060】
表示電極7は、液晶61を介して対向電極13と重なり合うように配置することにより、液晶表示パネルの表示画素部となる。そしてこの表示画素部では、図3に示すように、ブラックマトリクス12は開口部を設けている。そしてブラックマトリクス12の形成領域が遮光部となる。
【0061】
そしてこの表示画素部の液晶61の透過率変化により、液晶表示装置は所定の画像表示を行う。
【0062】
さらに第1の基板1と第2の基板11とは、液晶61の分子を規則的に並べるための処理層として、それぞれ配向膜15、15を設ける。
【0063】
さらにそのうえスペーサー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板11とを所定の間隙をもって対向させる。そして、シール剤42により第1の基板1と第2の基板11とを張り合わせ、第1の基板1と第2の基板11との間には、液晶61を封入している。
【0064】
ここで非線形抵抗素子上の絶縁膜19は、チップ・オン・グラス実装法を用いて外部回路を第1の基板1上に直接実装するために、半導体集積回路装置の実装部にエッチング処理により開口部(図示せず)を設ける。
【0065】
このとき絶縁膜19に開口部を設けると同時に、第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16をエッチング処理をおこない、隣あう信号電極4間で分離することにより、独立した信号電極とすることが可能である。
【0066】
独立する信号電極4を形成するためのエッチング処理には、反応性イオンエッチング法を利用する。このエッチング条件は、反応性ガスとして、六フッ化イオウ(SF6 )を流量200〜400sccmと、酸素(O2 )を流量10〜60sccmと、四フッ化炭素(CF4 )を流量30〜70sccmと混合し、4〜12×10−2Torrの圧力雰囲気で0.2〜0.7kW/cm2 の電力密度で行う。
【0067】
以上説明したように本発明の第1の実施例の液晶表示装置は、第1の基板1上に第1の電極を有し、第1の電極は第1の電極を陽極酸化するための第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極4とを有している。信号電極4は陽極酸化処理を行うときには、第1の陽極酸化用電極4と第2の陽極酸化用電極16により相互に接続しているが、陽極酸化処理後に図1の破線で示した領域で分離し、独立した信号電極4を構成する。
【0068】
すなわち、第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16の両方向から信号電極4の陽極酸化を行うため、信号電極4上の異物などにより信号電極4の陽極酸化が途中で止まってしまい非線形抵抗素子が形成されないことによる表示断線が減少する。
【0069】
さらに、第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16の両方向から陽極酸化を行うことにより、従来例のように一方向から陽極酸化を行う際に信号電極沿いに発生する非線形抵抗素子の非線形抵抗層の膜厚変化に起因する電流電圧特性変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0070】
そのため、表示断線や表示ムラのない高品位な画質の液晶表示装置を提供することができる。
【0071】
つぎに本発明の第2の実施例における液晶表示装置の構造を、図4と図5と図6を用いて説明する。
【0072】
図4は、本発明の第2の実施例における液晶表示装置の全体の構成を示す平面図であり、図4の外側の外形線29で囲んだ領域が、液晶表示パネルの外形である。図5は、図4の破線丸部27領域を拡大してそれぞれ示す平面図である。なお、図4と図5との位置関係は対応しており、図4の左側の破線丸部27は図5の左側に図示し、図2の右側の破線丸部27は図5の右側に図示する。図6は、図2のB−B線における断面を示す断面図である。なお図5と図6との位置関係は対応している。以下、本発明の第2の実施例における液晶表示装置の構成を、図4と図5と図6とを交互に使用して説明する。
【0073】
本発明の第2の実施例は、小型でしかも高密度な液晶表示装置を提供することができるチップ・オン・グラス実装法を用いて実装する場合に関して示す。チップ・オン・グラス実装法は液晶表示装置の第1の基板1と第2の基板11上の信号電極4と対向電極に半導体集積回路(IC)を導電性接着材料を用いて直接実装する実装法である。
【0074】
図4に示すように本発明の第2の実施例は、大型基板20上の第1の基板1上に第1の電極を有し、第1の電極は第1の電極を陽極酸化するための第1の陽極酸化用電極25と、非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極4とを有している。さらに、大型基板20上の第1の基板の外形線29の外側領域に第2の陽極酸化用電極26を有している。信号電極4は陽極酸化処理を行うときには、第1の陽極酸化用電極25と第2の陽極酸化用電極26により相互に接続しているが、陽極酸化処理後に図1の破線で示した領域で分離し、独立した信号電極4を構成する。
【0075】
この図4に示すような構成を採用することにより本発明の第1の実施例では、第1の電極の陽極酸化膜を非線形抵抗層とする非線形抵抗素子を構成するとき、陽極酸化用電極を信号電極4の両端に設け、信号電極4の両側から陽極酸化を行う。このため、信号電極4上の異物のため信号電極4の途中までしか陽極酸化されないことにより生じる表示断線を防ぐことができる。
【0076】
さらに、信号電極4の両方向から陽極酸化処理を行うことにより、従来例のように一方向から陽極酸化を行う際に信号電極沿いに発生する非線形抵抗素子の非線形抵抗層の膜厚変化に起因する電流電圧特性変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0077】
またさらに本発明では、第2の陽極酸化用電極26を、第1の基板1と第2の基板11とを重ね合わせた後に大型基板20から分離し独立した信号電極を形成する構成をとる。このことにより、第1の基板と第2の基板との重ね合わせ工程で発生する静電気による非線形抵抗素子の破壊を防ぐことができる。
【0078】
すなわち表示断線や表示ムラのない高品質な画質の液晶表示装置を提供することができる。
【0079】
つぎに第1の陽極酸化用電極25と第2の陽極酸化用電極26とを備える本発明の第2の実施例における液晶表示装置の構造を詳細に説明する。
【0080】
第1の基板1上には、タンタル(Ta)膜からなる第1の電極として、下部電極2と信号電極4と第1の陽極酸化用電極25を設ける。また第2の陽極酸化用電極26を大型基板20上の第1の基板1以外の領域に設ける。さらに、下部電極2上には、この下部電極2の陽極酸化膜として酸化タンタル(Ta2 O5 )膜からなる非線形抵抗層3を設ける。
【0081】
この第1の電極からなる第1の陽極酸化用電極25は、図4と図5に示すように、M行の信号電極4とN列の対向電極13とからなるマトリクス状の表示領域17の外部であり液晶表示パネルの外形線29の内部である領域において、複数の信号電極4を相互に接続する構成を有する。
【0082】
また、同じく第1の電極からなる第2の陽極酸化用電極26は、第1の基板1を包含する大型基板20上であり、液晶表示パネルの外形線29の外側の領域において、複数の信号電極4を相互に接続する構成を有する。
【0083】
さらに第2の電極として、図5の平面図に示すように、非線形抵抗層3の上の上部電極6と、この上部電極6と接続する表示電極7とを、酸化インジウムスズ(ITO)膜にて設ける。
【0084】
第1の陽極酸化用電極25は、図5に示すように隣接する信号電極4間にて分離している。また、第2の陽極酸化用電極26は、液晶表示パネルの外形線29の外側において信号電極4と相互接続しており、液晶表示パネル内部では信号電極4は互いに独立している。
【0085】
下部電極2と非線形抵抗層3と上部電極6とによって、薄膜ダイオード構造の非線形抵抗素子9を構成する。
【0086】
また、第1の基板1上に、非線形抵抗素子9を保護するために、五酸化タンタルからなる絶縁膜19を設ける。
【0087】
さらに第2の基板11には、第1の基板1上に設けるそれぞれの表示電極7の間隙からの光の漏れを防止するために、クロム(Cr)膜からなるブラックマトリクス12を設ける。
【0088】
なお図5の平面図に示すように、表示電極7に対向する領域の第2の基板11には、ブラックマトリクス12は設けていない。
【0089】
さらに第2の基板11には、表示電極7と対向するように酸化インジウムスズ膜からなる対向電極13を設ける。なお、この対向電極13は、ブラックマトリクス12と接触して短絡しないようにするため、絶縁膜14を介して設ける。
【0090】
さらに図5の平面図に示すように、第1の電極と表示電極7とは、この両者が短絡しないようにするために、所定寸法の間隙を有する。
【0091】
表示電極7は、液晶61を介して対向電極13と重なり合うように配置することにより、液晶表示パネルの表示画素部となる。そしてこの表示画素部では、図4に示すように、ブラックマトリクス12は開口部を設けている。そしてブラックマトリクス12の形成領域が遮光部となる。
【0092】
そしてこの表示画素部の液晶61の透過率変化により、液晶表示装置は所定の画像表示を行う。
【0093】
さらに第1の基板1と第2の基板11とは、液晶61の分子を規則的に並べるための処理層として、それぞれ配向膜15、15を設ける。
【0094】
さらにそのうえスペーサー(図示せず)によって、第1の基板1と第2の基板11とを所定の間隙をもって対向させる。そして、シール剤42により第1の基板1と第2の基板11とを張り合わせ、第1の基板1と第2の基板11との間には、液晶16を封入している。
【0095】
ここで非線形抵抗素子9上の絶縁膜19は、チップ・オン・グラス実装法をもちいて外部回路を第1の基板上に直接実装するために、半導体集積回路装置の実装部にエッチング処理により開口部(図示せず)を設ける。
【0096】
非線形抵抗素子9上の絶縁膜19に開口部を設けると同時に、第1の陽極酸化用電極25を隣あう信号電極間でエッチング処理を行い分離することにより独立した信号電極4とすることが可能である。
【0097】
絶縁膜19と第1の陽極酸化用電極25のエッチング条件としては、第1の実施例に記載したと同じ反応性イオンエッチング法を用い、おなじエッチング条件で行う。
【0098】
また、第2の陽極酸化用電極26は、第1の基板1と第2の基板11を重ね合わせた大型基板20から、液晶表示パネルをスクライブ・ブレイク法により切り離す工程と同時に、信号電極4と分離することが可能である。
【0099】
本発明の第2の実施例の構成を採用した場合、第2の陽極酸化用電極26は、第1の基板1と第2の基板11の重ね合わせ工程が終了してから分離する。
【0100】
そのため、第1の基板1と第2の基板11の重ね合わせ工程中の静電気が発生する工程、たとえば配向膜15印刷工程や、配向膜に配向処理を行うために布で擦るいわゆるラビング工程等における静電気による非線形抵抗素子の破壊や劣化を防ぐことが可能となる。
【0101】
以上説明したように本発明の第2の実施例においては、大型基板20上の第1の基板1上に第1の電極を有し、第1の電極は第1の電極を陽極酸化するための第1の陽極酸化用電極25と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極4とを有している。また、大型基板20上の第1の基板以外の領域に第2の陽極酸化用電極26を有している。信号電極4は陽極酸化処理を行うときには第1の陽極酸化用電極25と第2の陽極酸化用電極26により相互に接続しているが、陽極酸化処理後に図1の破線で示した領域で分離し、独立した信号電極4を構成する。
【0102】
すなわち、第1の陽極酸化用電極25と第2の陽極酸化用電極26の両方向から信号電極の陽極酸化を行うため、信号電極4上の異物により信号電極4の陽極酸化が途中で止まってしまうことがなくなり、表示断線が減少する。
【0103】
さらに、第1の陽極酸化用電極5と第2の陽極酸化用電極16との両方向から陽極酸化を行うことにより、従来例のように一方向から陽極酸化を行う際に信号電極沿いに発生する非線形抵抗素子9の非線形抵抗層3の膜厚変化に起因する電流電圧特性変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0104】
さらにまた、第1の基板1と第2の基板11との重ね合わせ工程が終了してから第2の陽極酸化用電極26を分離するため、重ね合わせ工程中の静電気による非線形抵抗素子の破壊や劣化を防ぐことが可能である。
【0105】
そのため、表示断線や表示ムラのない高品位な画質の液晶表示パネルを提供することができる。
【0106】
以上説明した本発明の第1の実施例と第2の実施例においては、第1の電極2としてタンタル膜を用いて説明したが、タンタル膜以外に、窒素を含むタンタル膜や、リンを含むタンタル膜や、ニオブを含むタンタル膜も第1の電極2として適用することができる。
【0107】
さらにまた第1の電極2としては、アルミニウムや、銅や、ニッケルなどの低抵抗材料と、タンタル、あるいはタンタルに不純物を含む膜との多層膜を用いても、以上説明した本発明の効果は得られる。
【0108】
さらに以上説明した本発明の第1の実施例と第2の実施例においては、第1の電極2としてタンタル膜を用い、非線形抵抗層5として酸化タンタル膜を用いて説明した。
【0109】
しかしながら非線形抵抗層5としては、酸化タンタル膜の上部に酸化シリコン膜や、あるいは窒化シリコン膜や、あるいは不純物を含む酸化シリコンを設け、酸化タンタル膜と以上に示す膜との多層膜からなる非線形抵抗層を用いても、以上説明した本発明の効果は得られる。
【0110】
さらに多層膜からなる非線形抵抗層の酸化タンタル膜上に形成する被膜は、プラズマ化学気相成長法を利用して形成するとよい。このことにより、酸化タンタル膜に電圧が印加することになり、耐圧が向上するため、非線形抵抗素子の劣化を防止することが可能となる。
【0111】
さらにそのうえ、多層膜からなる非線形抵抗層を使用することにより、非線形抵抗素子の電流−電圧特性の制御が可能となる。このため、非線形抵抗素子への過電流が流れることを抑制し、液晶表示装置の特性向上が可能となる。
【0112】
さらに本発明の第1の実施例と第2の実施例とにおいては、各表示画素部に1個の非線形抵抗素子9を備える液晶表示装置の例を示したが、複数個の非線形抵抗素子を各表示画素部に設けても本発明の効果は得られる。
【0113】
さらにそのうえ、多層膜からなる非線形抵抗層を使用することにより、非線形抵抗素子の電流−電圧特性の制御が可能となる。このため、非線形抵抗素子への過電流が流れることを抑制し、液晶表示装置の特性向上が可能となる。
【0114】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の液晶表示装置は、第1の電極の陽極酸化膜を非線形抵抗層とする非線形抵抗素子を構成するとき、複数の陽極酸化用電極を信号電極の両端に設け、信号電極の両側から陽極酸化を行う。このため、信号電極上の異物等のため信号電極の途中までしか陽極酸化されないことにより生じる表示断線を防ぐことができる。
【0115】
さらに、信号電極の両端から陽極酸化を行うため、一方向から陽極酸化を行うことにより信号電極沿いに発生する非線形抵抗素子の非線形抵抗層の膜厚変化に由来する電流電圧特性の変化による表示ムラをも、防ぐことができる。
【0116】
そのため、表示断線や表示ムラのない高品位な表示品質のアクティブマトリクス液晶表示パネルを、高い歩留まりで提供することが可能となる。
【0117】
また、外部回路を第1の基板上に実装する方法として、高密度な実装が可能である半導体集積回路(IC)を導電性接着剤を使用して基板上に直接実装するチップ・オン・グラス(COG)実装法を用いた場合、IC側の陽極酸化用電極を液晶表示装置を組み立てる前に分離切断する必要がある。その際に、実装部に絶縁膜の開口部を設ける工程と同時に陽極酸化用電極を分離し独立した信号電極を形成できるため、工程上の負荷がない。
【0118】
またさらに、第2の陽極酸化用電極を、第1の基板と第2の基板とを重ね合わせた後に分離し独立した信号電極を形成する構成をとることにより、第1の基板と第2の基板との重ね合わせ工程で発生する静電気による非線形抵抗素子の破壊を防ぐことができる。
【0119】
この場合には、重ね合わせた第1の基板と第2の基板から液晶表示装置を分離する際に同時に陽極酸化用電極を分離独立することができ、工程を増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における液晶表示装置を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図6】本発明の第2の実施例における液晶表示装置を示す断面図である。
【図7】従来例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図8】従来例における液晶表示装置を示す平面図である。
【図9】従来例における液晶表示装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 第1の基板
2 下部電極
3 非線形抵抗層
4 信号電極
5 第1の陽極酸化用電極
6 上部電極
7 表示電極
9 非線形抵抗素子
16 第2の陽極酸化用電極
Claims (2)
- 第1の基板と該第1の基板と対向配置される第2の基板とを有し、前記第1の基板上に第1の電極を有し、該第1の電極は陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、前記下部電極と前記非線形抵抗層と前記上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置の製造方法であって、
前記信号電極の両端のそれぞれに第1の陽極酸化用電極と第2の陽極酸化用電極を形成し信号電極を相互に接続する工程と、第1の電極を陽極酸化後、前記第1、第2の陽極酸化用電極を前記信号電極から分離し独立した信号電極を形成する工程と、非線形抵抗素子を保護するための絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜における半導体集積回路装置の実装部に開口部を形成する工程とを有し、前記第1、第2の陽極酸化用電極を前記信号電極から分離する工程と、前記絶縁膜における半導体集積回路装置の実装部に開口部を形成する工程とがエッチングにより同時に行われることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 大型基板上に形成する第1の基板と該第1の基板と対向配置される第2の基板とを有し、前記第1の基板上に第1の電極を有し、該第1の電極は陽極酸化するための陽極酸化用電極と非線形抵抗素子を構成する下部電極と非線形抵抗素子に外部信号を印加するための信号電極とを有し、さらに第2の電極として非線形抵抗層上に設ける上部電極とこの上部電極に接続する表示電極とを有し、前記下部電極と前記非線形抵抗層と前記上部電極とにより非線形抵抗素子を構成する液晶表示装置の製造方法であって、
前記第1の大型基板上における第1の基板の外形の内側領域に第1の陽極酸化用電極を形成し前記信号電極を相互に接続する工程と、前記第1の大型基板上における第1の基板の外形の外側領域に第2の陽極酸化用電極を形成し信号電極を相互に接続する工程と、第1の電極を陽極酸化後、前記第1、第2の陽極酸化用電極を前記信号電極から分離し独立した信号電極を形成する工程と、非線形抵抗素子を保護するための絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜における半導体集積回路装置の実装部に開口部を形成する工程と、前記第1の基板と第2の基板とを重ね合わせた後、前記大型基板から液晶表示パネルをスクライブ・ブレイク法により切り離す工程とを有し、前記第1の陽極酸化用電極を前記信号電極から分離する工程と、前記絶縁膜における半導体集積回路装置の実装部に開口部を形成する工程とがエッチングにより同時に行われ、前記第2の陽極酸化用電極を前記信号電極から分離する工程と、前記大型基板から液晶表示パネルをスクライブ・ブレイク法により切り離す工程とが同時に行われることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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