JP3621208B2 - 長尺物の収納装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、長尺物の収納装置に関するものであり、特に、海水淡水化装置のハンドルなど、使用時に長手方向に対して直角方向に力が加わる長尺物の収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
使用時には、長尺物として用いる必要があるが、使用しないときには、長尺物を分割してコンパクトに収納するものとして、例えば図16に示されるような指示棒5等に用いられる収納装置がある。これは、使用しないときには、図16のAに示されるように、それぞれ中空の円錐台形状を呈する、第1本体部15の外周に第2本体部16が、この第2本体部16の外周に第3本体部17が遊挿されている、謂わば入れ子状態で収納されている。なお、第1本体部15の右側には第3本体部17の右側周縁部の内径d3 より大きい外径を有する先端部14が設けられている。そのため、収納時には、第2本体部16及び第3本体部17は、先端部14に係合されて、これより右方には移動できない構造となっている。また、第1本体部15の左側周縁部15bの外径D1 は第2本体部16の右側周縁部16aの内径d2 より大きく、第2本体部16の左側周縁部16bの外径D2 は第3本体部17の右側周縁部17aの内径d3 より大きくなっている。従って、使用時に長尺物として用いる際には、第1本体部15を第2本体部16より、そして第2本体部16を第3本体部17より図の右方に引き出すと、図16のBで示されるように、第1本体部15の内径が第2本体部16の外径より大きくなったところで嵌合し、また第2本体部16の外径が第3本体部17の内径より大きくなるところで嵌合するので、長尺物の指示棒5となる。
【0003】
しかしながら、この構造は、内方にある本体部の外径が外方にある本体部の内径より大きくなることを用いて、それぞれを嵌合させて長尺物としているだけであるので、使用中に、長尺物となるように引き出した方向と逆方向、すなわち図16のBにおいて矢印Fで示される方向に、力が働く場合には、内方にある本体部、すなわち第1本体部15及び第2本体部16が容易に左方に移動して、支持棒5が収縮し、長尺物の形状を保ち続けることができない。
【0004】
そこで、長尺物に力が加わった場合でも、収縮せずに長尺物の形状を保持できるような構造として、折りたたみ傘の柄などに用いられる図17及び図18に示されるような構造1、2がある。図17では、孔6aを有した中空の外方本体部6の中に、中空の内方本体部7が嵌合されており、この内方本体部7の内部には、径外方に突出する突部8aが設けられた係合部材8の左部8bが固着されている。この突部8aは、常に内方本体部7の孔7a(これは外方本体部6が移動したときに孔6aと整合する位置に設けられている)に位置している。収納時には、図17のAで示されるように、係合部材8の突部8aの先端8aaが外方本体部6の内周に押圧されて、係合部材8が撓み、内方本体部7に収納されている。使用するときには、外方本体部6を摺動させ、係合部材8の突部8aが収容されている位置に外方本体部6の孔6aを移動させる。すると、図17のBで示されるように、係合部材8の突部8aが突出して、孔6aに嵌合する。従って、突部8aが孔6aから突出することにより、外方本体部6が内方本体部7に係止されて、長尺物となる。なお、長尺物を収納する際には、図17のBに示される係合部材8の突部8aの先端8aaを、内方本体部7の内方に押し下げて、外方本体部6を左方へと摺動させる。
【0005】
また、図18に示される構造2では、中空の外方本体部9の中に、それぞれ対向する位置に孔10aを有した内方本体部10が嵌合され、内方本体部10の内部には、ばね11で結合された球12が、ガイド部13にガイドされ孔10aに配設されている。また外方本体部9には、それぞれ対向し、外方本体部9が移動したときに内方本体部10の孔10aに整合する位置に、かつ球12の直径より小さい孔9aが設けられている。収納時には、図18のAで示されるように、ばね11が圧縮されて、球12が外方本体部9に当接した状態で保管されている。そして、使用するときには、外方本体部9を右方に摺動させ、外方本体部9の孔9aが内方本体部10の孔10aに整合すると、ばね11によって球12が外方に飛び出し、外方本体部9の孔9aに球12が嵌合して、外方本体部9と内方本体部10の重なり部分が相互に係止されて、長尺物となる。なお、収納する際には、外方本体部9を強制的に左方に移動させれば、外方本体部9の内面が、ばね11に抗して球12を押し下げ、図18のAに示される状態となる。
【0006】
これらの構造1、2では、収納時には、外方本体部6、9の内方に内方本体部7、10を挿入した、謂わば入れ子状態としている。そして、使用時には、外方本体部6、9を摺動させ、内方本体部7に設けられた係合部材8又は内方本体部10に設けられた球12を外方本体部6、9の孔6a、9aに係合することによって、外方本体部6、9と内方本体部7、10とを相互に係止して、長尺物としている。すなわち、これらの構造1、2では、長尺物に力が加わっても収縮されることはないが、内方本体部7、10の内部を、係合部材8又は球12とばね11とを収容するための空間としているので、内方本体部7、10の内部の空間を省くということができず、従って、長尺物の収納スペースを、これ以上、小さくすることができない。
【0007】
ところで、特公昭64−1667号公報には、逆浸透を用いた海水淡水化装置が示されている。この海水淡水化装置は、図19に、全体として20で示されているが、これは、ハンドル21と、ピストン22が摺動するシリンダ23と、方向制御弁24と、差動サージアブソーバ18と、フィルタ4と膜容器26とを有している。シリンダ23の内部は、ハンドル21がピン19の周りに回転可能に連結されたピストン22によって、加圧室27と、背圧室28とに区画されている。背圧室28は連絡管路29を介して方向制御弁24と連通しており、加圧室27は、逆止弁30を有し海水SWを取り込む取水管31に接続され、かつ逆止弁32を有した管路33、差動サージアブソーバ18の供給室18a、管路33’、フィルタ4及び管路33”を介して膜容器26と連通している。膜容器26は、内部空間26aに半透膜25を有し、半透膜25の内部は真水管35を介して外部と連通し、半透膜25の外部は管路34、差動サージアブソーバ18の濃縮室18b及び管路34’を介して方向制御弁24と連通する。方向制御弁24は、貫通孔40aを有した本体40と、この貫通孔40aを摺動するスプール37とからなり、このスプール37は、ピン41でハンドル21に連結するリンク部材36とピン42によって連結している。このスプール37が貫通孔40aを移動することによって、連絡管路29の連通及び遮断が制御される。なお、スプール37は、上方及び下方に、その動きを止める止め37a、37bを有している。
【0008】
この海水淡水化装置20のハンドル21の端部を矢印Gで示すように上昇させる。すなわち、ピン19の周りに反時計方向に回転させると、まずスプール37が上方に移動して、連絡管路29は管路34’と連通し、かつ排気管路38と遮断する。更にハンドル21を上昇させると、図19に示されるように、スプール37の止め37bが本体40に係合し、スプール37がそれ以上、上方へは動かなくなる。この状態で、更にハンドル21を上昇させると、ピン41を支点としてピストン22が下方へと移動する。このとき、加圧室27の水は加圧され、逆止弁32を開けて、管路33、33’、33”を通って膜容器26に流入する。加圧された水は、膜容器26に流入すると、その圧力により、水の粒子だけが半透膜25を通過し真水FWとなって管路35に供給される。半透膜25を通過せず、塩分が濃縮された海水(以下、濃縮水と呼ぶ。)CWは、管路34、34’、方向制御弁24及び連絡管路29を介して、シリンダ23の背圧室28に流入される。すなわち、加圧した水が、差動サージアブソーバ18や膜容器26等を巡って、ピストン22の背圧室28に流入し、ピストン22の下方への移動を促進する。
【0009】
次に、ハンドル21の端部を下降させる。すなわち、ハンドル21をピン19の周りに時計方向に回動させる。まずスプール37が下方に移動し、連絡通路29は管路34’と遮断してから、排気管38と連通し、背圧室28が外部と連通される。更に、ハンドル21の端部を下降させると、スプール37の止め37aが本体40に係止して、スプール37の下方の移動を抑制する。そして、更にハンドル21の端部を下降させると、ピン41を支点として、ピストン22が上方へ移動しようとする。このとき背圧室28は外気と連通しているので、ピストン22は、容易に上方へと移動する。同時に、このピストン22の移動により、背圧室28にある濃縮水CWは連絡通路29、方向制御弁24及び排気管38を介して、外部に排出される。また、ピストン22の上方への移動に従って、加圧室27の圧力が膜容器26の圧力より低下すると、逆止弁32は閉じられる。更に、ハンドル21の端部を下降させると、ピストン22が上方に移動して、背圧室27の圧力が負圧となると、逆止弁30が開き、取水管31から海水SWが吸引される。なお、差動サージアブソーバ18は、逆止弁32が閉じ、かつ管路34’が連絡通路29と遮断されている場合に、内設されたばね43により供給室18aの水の圧力を高めて、膜容器26の内部空間26aにある水の流れが停滞しないようにしており、これにより多量の真水を摂取する際に生じる塩分の濃度分極(これが生じると、所与の生成量に得るために作動圧を高めねばらなず、膜の寿命が低下する)を防止している。
【0010】
逆浸透を用いた海水淡水化装置20は大きな圧力を必要とするので、上述したように、ピストン22の背圧室28に加圧した水を流入させる等、ハンドル21に加える力をなるべく少なくする工夫がなされている。しかしながら、この海水淡水化装置20の加圧量はピストン22の下方への移動量であり、またピストン22はピン41を支点として移動しているので、てこの原理より(支点から作用点の距離を短くし、かつ)支点から力点までの距離、すなわち支点となるピン41からハンドル21に力を加える点までの長さを、更に長くすれば、同じ力を加えるとしても、加圧室28の水に大きな圧力を加えることができるので、より多くの真水を得ることができる。しかしながら、この海水淡水化装置20が、同一の場所に常時設置して使用する場合には、ハンドル21を長くすることに対して何ら問題はないが、移動性、携帯性を有するような場合、例えば、海水淡水化装置を救命用キットなどに組込む際には、これを小型化して収納性を向上させることが望まれる。すなわち、収納スペースは最小限に抑えたいので、単に、長いハンドル21を用いればよいということはできない。そこで、救命用キットなどに組み込まれる従来の海水淡水化装置では、ハンドルを分割して収納し、使用時にそれらをばらばらにしてねじによって係止させ、長尺物のハンドルとしていた。そのため、ハンドルの組付け及び使用が容易ではなかった。
【0011】
そこで、救命用キットなどに組込まれる海水淡水化装置のハンドルに、長尺物とすることが容易な図16に示される収納装置5を適用しようとすると、図19のハンドル21の端部は使用時に上下方向(正確には矢印G方向)に動かされるため、ハンドル21の延在方向に力が加わる場合があり、この場合にはハンドル21が収縮方向にスライドして、ハンドル21の長さを保つことができず、操作性が悪い。また、この海水淡水化装置20のハンドル21に、上述した長尺物とすることが容易な構造1、2を適用しようとすると、この場合には、内方本体部及び外方本体部を係止するための構造(上記の係合部材8及びばね11や球12等)を設けるための内部空間が必要であるので、その内部空間分、収納スペースを小さくすることができない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされ、使用時には収縮方向に力が加わっても長尺物の形状を保ったまま使用できる長尺物を用いた装置を、収納時には小型化することができ、かつ使用時には容易に長尺物とすることができる長尺物の収納装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、収納時には、複数の本体部が入れ子状態で遊挿されており、使用時には、前記複数の本体部のうち、前記本体部を内設している外方本体部が、それぞれ該外方本体部に内設されている内方本体部より一方向に引き出され、前記内方本体部の一方向側の一端部と、前記外方本体部の一方向側とは反対側の他端部とが重なり、前記内方本体部と前記外方本体部との重なる部分が相互に係止されて、複数の前記本体部が1つの長尺物となる長尺物の収納装置において、前記重なる部分の前記外方本体部の内方面に凹所及び/又は突部を設け、前記重なる部分の前記内方本体部と前記外方本体部との間には間隙が設けられており、該間隙に係合部材が設けられ、該係合部材が前記外方本体部の前記凹所及び/又は前記突部に係合することによって、前記重なる部分が相互に係止されることを特徴とする長尺物の収納装置、によって解決される。
【0014】
このような構成にすることによって、内方本体部と外方本体部とが重なる部分で、かつこれらの間に設けられた間隙だけが、内方本体部と外方本体部とを係止するのに必要な空間となるので、これらの部材を係止するのに必要な空間を最小限にすることができる。また、外方本体部の内方面に設けられた凹所及び/又は突部が、間隙に設けられている係合部材が係合することによって、相互に係止されるので、長尺物が縮小される方向に力が加わったとしても、容易に長尺物が縮小されることがなく、常に安定して長尺物として使用が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の長尺物の収納装置を有する長尺物としての柄50の使用時の正面図であり、図2は柄50の収納時の正面図であり、図3は図2の右側側面図である。本発明の実施の形態では、後述する固定部材59の上に、柄50を設けている。柄50は、それぞれアルミニウムでなる第1本体部51、第2本体部52及び第3本体部53より構成されているが、第1本体部51の外周に第2本体部52が、第2本体部52の外周に第3本体部53が設けられている。すなわち、収納時には入れ子状態となっている。なおこれらは、図3に示されるように、それぞれ、下方に開口51a、52a、53aを有したコの字形状をしている。なお、第1本体部51の内方は、空間となっており、ここに固定部材59の上部が挿入されている。この固定部材59は、柄50と連結し、例えば、紙に孔を開けるパンチのような、てこの原理を使って動作するための装置の一部である。なお、図1に示されるように第3本体部53の右方は、使用時に第3本体部53を引き出す際に、けがをしないようにアールが設けられている。
【0017】
また、第1本体部51は、中央部に、図1及び図2において横方向(延在方向)に延びる突条部51bを、図3に示すようにそれぞれ両側に1つずつ有している。また、第2本体部52は、開口52aの端部に、第1本体部51の突条部51bと平行に延び、内方に突出する突条部52bを、それぞれ両側に1つずつ有しており、同様に、第3本体部53も、開口53aの端部に突条部51b、52bと平行に延び、内方に突出する突条部53bを、それぞれ両側に1つずつ有している。なお、第1本体部51の突条部51bの下面51bbは、第2本体部52の突条部52bの上面52baと対向しており、第2本体部52の突条部52bの下面52bbは、第3本体部53の突条部53bの上面53baに対向している。
【0018】
図2に示されるように、第2本体部52の上壁部52fの左方及び第3本体部53の上壁部53fの左方には、突部52c、53cが設けられている。これらは、例えば鉄などの硬質の材料でなり、締まりばめで第2本体部52、第3本体部53に一体化され、それぞれ後述する皿ばね55、56の孔55a、56aの内径より小さい外径を有し、その断面形状が長方形状、すなわち円柱形状を呈している。なお、この突部52c、53cは第2本体部52及び第3本体部53と同一の材質で一体的に形成してもよい。また、第1本体部51の上壁部51fの右方及び第2本体部52の上壁部52fの右方には、それぞれ、平面形状が円形の凹部51d、52dが設けられている。この凹部51d、52dには、係合部材である皿ばね55、56が抜け落ちないように嵌合している。また、皿ばね55、56は、それぞれ中央に孔55a、56aを有した円錐台形状をしている。皿ばね55の自由状態の高さは、突条部51bが突条部52bと当接した際に、第1本体部51の上壁部51fと第2本体部52の上壁部52fとの間に生じる間隙Sの高さより大きく、また、皿ばね56の自由状態の高さは、突条部52bが突条部53bと当接した際に、第2本体部52の上壁部52fと第3本体部53の上壁部53fとの間に生じる間隙S’の高さより大きくなっている。すなわち、皿ばね55、56は、ここでは圧縮状態で挿入されている。従って、図2及び図3に示される収納時の状態でも、第3本体部53の突条部53bの上面53baは、第2本体部52の突条部52bの下面52bbに当接し、第2本体部52の突条部52bの上面52baは、第1本体部51の突条部51bの下面51bbに当接して、間隙S、S’が設けられている。なお、皿ばね55、56の高さは1mm強と、ごく小さく、すなわち実際の間隙S、S’の大きさも1mm弱と、とても小さいが、図では、誇張して大きく示している。そのため、図において第2本体部52と間隙S及び第3本体部53と間隙S’の割合は、実際のものとは異なっている。
【0019】
また、第1本体部51の、使用時に第2本体部52及び第3本体部53を引き出す方向とは反対側には、すなわち、図1において第1本体部51の左方には、ねじ孔51eが設けられている。また、このねじ孔51eには、図3に示されるように、第3本体部53まで延びるストッパー54が螺着されている。また、図1において第2本体部52、第3本体部53の左方には、切欠き52e、53eが、それぞれ設けられており、これら切欠き52e、53eは、図2に示されれる収納時には、ストッパー54の右部に係合して、第2本体部52及び第3本体部53が、図2における位置より左方へ移動しないようにしている。
【0020】
なお、本発明の柄50は、第1本体部51の凹部51dに皿ばね55を載置固着し、その上に、左方から第2本体部52を嵌合させ、次に、第2本体部52の凹部52dに皿ばね56を載置固着して、その上に、左方から第3本体部53を嵌合させて、最後に、第1本体部51の左方にストッパー54を螺着させて、組付けを行う。
【0021】
本発明の柄50は、以上のように構成されるが、次にその作用について説明する。
【0022】
収納時には、図2に示されるように、第1本体部51、第2本体部52及び第3本体部53が、それぞれ入れ子状態で遊嵌されている。使用時には、まず、最も外方にある第3本体部53を右方に引き出す。このとき、皿ばね56の上端部が第3本体部53の上壁部53fを押圧しているので、第3本体部53の突条部53bが、第2本体部52の突条部52bに係合した状態で、第3本体部が右方へと移動する。第3本体部53の突部53cが、皿ばね56の左側に至ると、一点鎖線で示すように、突条部53cは皿ばね56を押し下げながら、更に右方に移動する。突部53cが皿ばね56の孔56aに至ると、それまで押し下げられていた皿ばね56が弾性力で上方へ戻り、図1に示されるように突部53cが孔56aに嵌合する。従って、第3本体部53は、皿ばね56により、第2本体部52と、その重なる部分が相互に係止される。更に、第3本体部53を右方に引き出すと、第2本体部52が第3本体部53と係止されているので、今度は、第2本体部52が第1本体部51から右方に引き出される。すなわち、第2本体部52は右方へ移動し、第3本体部53の場合と同様にして、第2本体部52の突部52cが皿ばね55の孔55aに嵌合して、第1本体部51と第2本体部52とを相互に係止する。従って、図1に示される長尺物の柄50となる。
【0023】
なお、本実施例の形態の柄50を収納する際には、皿ばね55、56に傷が付かない治具(例えば、樹脂製の薄い板など)で皿ばね55、56を抑えながら、第2本体部52及び第3本体部53を図1の左方へと引き戻す。第2本体部52及び第3本体部53が左方へ移動すると、第2本体部52の切欠き52e及び第3本体部53の切欠き53eがストッパー54の右側に係合して、図2に示されるような収納状態となる。
【0024】
すなわち、本実施例の形態では、長尺物の柄50となる第1本体部51、第2本体部52、第3本体部53のそれぞれの重なり部分には間隙S、S’が有してあり、そこに設けられた皿ばね55、56の孔55a、56aには、第3本体部53の突部53c及び第2本体部52の突部52cが嵌合している。従って、長尺物とするために各本体部を引き延ばす方向と逆方向、すなわち図1における左方向に力が加わったとしても、第2本体部52及び第3本体部53が左方に移動して、長尺物の柄50でなくなるということがなく、柄50の長さを保ったまま使用することができる。なお、本実施の形態では、突部52c、53cは断面形状が長方形であるので、一旦、突部52c、53cが皿ばね55、56の孔55a、56aに嵌合してしまうと、図において上から力が加わっても、容易には抜け落ちないので、一層、長尺物の柄50に力が加わったとしても、その形状を確保することができる。
【0025】
また、係合部材の皿ばね55、56は、突部52c、53cと係合する際に、皿ばね56は外方にある第3本体部53及び内方にある第2本体部52を、また皿ばね55は外方にある第2本体部52及び内方にある第1本体部51を押圧しているので、長尺物の柄50としたときのガタツキもなくしている。そのため、皿ばね55、56と突部52c、53cとの係合が一層、解かれにくくなる。また、長尺物の柄50に上下方向の力を加えて使用する場合などには、ガタツキがないので、加えた力を効率良く用いることができる。
【0026】
また、本実施例の形態では、それらの重なり部分は、重なる部材同士の間に設けられた皿ばね55、56によって係止されるので、重なり部分を係止する係止部材を配設するための他の空間を必要としない。なお、皿ばね55、56の高さは、上述したように約1mm程度と低いので、その重なる部分の間隙S、S’の大きさも1mm程度と小さく、重なる部材同士を係止するのに必要な空間がごく小さくなる。従って、第1本体部51の内部は、長尺物である柄50を保持する(長さをそのままとする)ために、必要な空間ではない。また、柄50を構成している第1本体部51、第2本体部52及び第3本体部53は、すべて、下方に開口51a、52a、53aを有しているので、すなわち第1本体部51の内部は、外部と連通している。従って、ここに固定部材59を挿入するなど、第1本体部51の内部空間を有効に使用することができ、この柄50を用いた装置全体の、収納時の形状を小型化をすることも可能である。
【0027】
本実施の形態では、突部52c、53cを第2本体部52、第3本体部53と材質を変えて形成した後、一体化したが、突部を本体部と一体化して形成すれば、一層、長尺物の柄50に大きな力が加わっても、突部が破壊されて係合が解かれるということは起こりにくく、また部品点数を少なくすることができる。また、(第1本体部51に対して)外方本体部であり(第3本体部53に対して)内方本体部である第2本体部52の突条部52bは、その上面52baを第1本体部51の突条部51bの下面51bbに、その下面52bbを第3本体部53の突条部53bの上面53baに当接してスライドさせたので、第2本体部52の1つの突条部52bでガイドされる作用とガイドする作用との2つの作用を持たせることができ、収納スペースを最小限に抑えることができる。
【0028】
また、係合部材である皿ばね55、56が、内方本体部である、第1本体部51及び第2本体部52に設けられた凹部51d、52dに嵌合することによって係止されているので、外方本体部である、第2本体部52、第3本体部53が可動しても、皿ばね55、56の欠落やずれが防止できる。また、ストッパー54を設けることにより、第2本体部52及び第3本体部53が収納時の位置より、第2本体部52及び第3本体部53が引き出される方向とは反対方向に延びることがないので、確実に、係合部材である皿ばね55、56の欠落やずれを防止することができる。更に、長尺物を構成する第1本体部51、第2本体部52及び第3本体部53の延在方向の長さを等しくし、第2本体部52及び第3本体部53が引き出される側とは反対側に、それぞれ整合する切欠き52e、53eを設け、ここにストッパー54が係合するようにしているため、ストッパー54が最も外方の第3本体部53から外方に突出しないようにすることができる。従って、ストッパー54を設けても、余分なスペースを占有することがない。
【0029】
【実施例】
次に、本発明の長尺物の収納装置の具体的実施例として、救命用キットに搭載される海水淡水化装置について、図4乃至図9を参照して説明する。ただし、上記従来例の海水淡水化装置20と同様な部分は、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。ただし、本実施例の海水淡水化装置は、従来例の海水淡水化装置20の構造の主要部であるシリンダ23や膜容器26を横向きにして配設されている。
【0030】
図4は本発明を用いた海水淡水化装置60の使用時の、すなわちハンドル61が矢印J方向に引き出され長尺物となり、支持台63の引出部76を引き出した状態を示す斜視図であり、図5は使用時の海水淡水化装置60の正面図、図6は使用時の海水淡水化装置60の右側側面図であり、図7は収納時の海水淡水化装置60の正面図を示している。
【0031】
図4に示されるように、本実施例の海水淡水化装置60は、ハンドル61とシリンダ部62と、従来例の膜容器26を本体部75とする支持台63とから構成されている。シリンダ部62の上部には、海水を取り込む取水ホース68が取り付けられており、この取水ホース68の端部には、フィルタを内蔵した取水部64が設けられている。また、シリンダ部62の下部には、水分が分離されて塩分濃度が高くなった濃縮水が排出される排水ホース67が取り付けられている。なお、ハンドル61は、後述するように、第1部材71、第2部材72及び第3部材73から構成され、それらの重なり部分に皿ばね65、66が挿入されている。なおまた、最も外方にある第3部材73の上部には、引き出す方向を示した矢印Jが表示されている。また、支持台63は、従来例の膜容器26に相当する本体部75と、レッグ・ストラップ70が設けられている引出部76と、本体部75と引出部76とを結合するピン77とより構成されており、その中央には、造水ホース69が取り付けられている。なお、排水ホース67、取水ホース68及び造水ホース69は、透明のプラスチックでなるフレキシブル(Flexible)なチューブである。
【0032】
図5に示すように、ハンドル61は、例えばアルミニウムから成り、これは延在方向にほぼ同じ長さで3つに分割可能となっており、すなわち、ハンドル61は、ほぼ同じ長さを有する第1部材71、第2部材72及び第3部材73から構成されている。図6で示されるように、第1部材71の外周には第2部材72が設けられ、第2部材72の外周には第3部材73が設けられている。そのため、図7に示される収納状態では、第1部材71、第2部材72及び第3部材73は入れ子状態になっている。また、図6に示されるように、第1部材71は、下方に開口71aを有したコの字形状をしており、その両側部の中央には、延在方向に延び外方に突出するレール71bが設けられている。また、第2部材72は、下方に開口72aを有したコの字形状をしており、その開口72aの両端部には、延在方向に延び内方に突出するレール72bが設けられている。更に、第3部材73は、第2部材72と同様な形状をしており、すなわち、下方に開口73aを有したコの字形状をし、その開口73aの両端部には、延在方向に延び内方に突出するレール73bが設けられている。また、第1部材71のレール71bの下面71bbは、第2部材72のレール72bの上面72baと対向しており、第2部材72のレール72bの下面72bbは、第3部材73のレール73bの上面73baと対向している。また、第1部材71の内部には、シリンダ部62の上部が、第1部材71の開口71aに介在して挿入されている。
【0033】
また、第1部材71の上壁部71fの上面で、使用時に第2部材72と重なる部分には、凹部71dが設けられており、この凹部71dに嵌合するように、中央に孔65aを有した円錐台形状の皿ばね65が設けられている。同様に、第2部材72の上壁部72fの上面で、使用時に第3部材73と重なる部分には、凹部72dが設けられており、この凹部72dに嵌合するように、中央に孔66aを有した円錐台形状の皿ばね66が設けられている。なお、これら皿ばね65、66は、例えばステンレス鋼(SUS)や青銅で形成されている。また、皿ばね65の自由状態の高さは、レール71bがレール72bと当接した際に、第1部材71の上壁部71fと第2部材72の上壁部72fとの間に生じる間隙tの大きさより大きく、また、皿ばね66の自由状態の高さは、レール72bがレール73bと当接した際に、第2部材72の上壁部72fと第3部材73の上壁部73fとの間に生じる間隙t’の大きさより大きくなっている。すなわち、皿ばね65、66は、ここでは圧縮状態で挿入されている。従って、図7に示される収納時の状態でも、第3部材73のレール73bの上面73baは、第2部材72のレール72bの下面72bbに当接し、第2部材72のレール72bの上面72baは、第1部材71のレール71bの下面71bbに当接し、間隙t、t’が設けられている。
【0034】
更に、第3部材73の上壁部73fの左方の下面には、皿ばね66の孔66aの内径より小さい外径を有する円柱形状の突部73cが設けられており、同様に、第2部材72の上壁部72fの左方の下面にも、皿ばね65の孔65aの内径より小さい外径を有する円柱形状の突部72cが設けられている。
【0035】
また、図5において、第1部材71の左方に、孔71eが設けられおり、ここに、例えばプラスチックでなるストッパー74が螺合している。また、第3部材73の左方には、左側端部から細長く延びる切欠き73eが設けられ、第2部材72の左方にも、切欠73eと同様な形状の切欠き72eが設けられている。これら切欠き73e、72eは、収納時にストッパー74に係合して、第3部材73及び第2部材がこれより左方に移動しないようにしている。すなわち、ハンドル61が収縮される収納時に、切欠き73e、72eがストッパー74に係合されると、第3部材73及び第2部材72が第1部材71ときれいに整合する。
【0036】
一方、支持台63は、図6に示されているように、本体部75と、この本体部75の下方の側面75a、75b及び底面75cを覆うようなコップ形状をしている引出部76と、本体部75に一体的に設けられているピン77とから構成されている。引出部76は、本体部75の側面75a、75bをそれぞれ覆う側部76a、76bと、底面75cを覆う底部76cとよりなり、その延在方向の長さは、図7に示されるように、本体部75のそれとほぼ等しくなっている。引出部76の底部76cには、図6に示されるように、引出部76を引出した後に、レッグ・ストラップ69を取り付けるための2列の貫通孔76caが設けられている。
【0037】
支持台63の側部76aには、引出部76が引き出される方向、すなわち図5において右方向で、かつ上向きに延びる細長いスリット形状の貫通孔76aaが設けられている。また、側部76bには、引出部76が引き出される方向で、かつ上向きに延び、貫通孔76aaと平行な細長いスリット形状の貫通孔76baが設けられている。本実施例では、貫通孔76aa、76baは同じ長さ、同じ高さに設けられており、すなわちこれらは整合している。この貫通孔76aa、76baに嵌合するように、円柱形状のピン77が、本体部75の側面75a、75bのそれぞれに設けられ、本体部75と引出部76とを結合している。なお、図7に示すように、ピン77が貫通孔76aa、76baの最も上方部に位置しているときには、ピン77の中心から引出部76の底部76cの上面までの距離L2 がピン77の中心から本体部75の底面75cまでの距離L1 より長く、ピン77が貫通孔76aaの最も下方部に位置しているときには、ピン77の中心から引出部76の底部76cの上面までの距離L2 ’は、ピン77の中心から本体部75の底面75cまでの距離L1 より短くなるように、貫通孔76aa、76baの位置が決められている。また、本体部75は、従来例の膜容器26に相当し、すなわちその内部には、図示しない半透膜が、造水量を多くするためにスパイラル型膜モジュールとして挿入されている。
【0038】
図8は、ハンドル61とシリンダ部62との連結部分を示す部分破断拡大図である。シリンダ部62は、図8に図示しないが、図19に示される方向制御弁24とシリンダ23との延在方向が横方向に延びるように内蔵しており、すなわち、本実施例では、方向制御弁24のスプール37及びシリンダ23のピストン22とハンドル61の延在方向が平行となっている。なお、シリンダ部23は、その下方の突出部に、4本の六角孔付きボルト48を上から挿通させることによって、支持台63にねじ止めで、一体的に固定されている。また、従来例と同様に、ハンドル61にピン41を介して結合するリンク部材36と、スプール37が
ピン42を介して結合している。また、ハンドル61は、ピン19を介してピストン22と結合している。なお、図において実線は、ハンドル61が最も下方にある場合の位置、すなわちスプール37が最も右側の位置にあり、ピストン22が最も左側の位置にあるときを示しており、図において一点鎖線は、ハンドル61が最も上方にある場合の位置、すなわちスプール37が最も左側の位置にあり、ピストン22が最も右側の位置にあるときを示している。なおまた、45、46は、構造上、ハンドル61の第1部材71を2つに分解して組み付ける必要があるので、第1部材の組付けに必要であるねじを示している。
【0039】
本発明の長尺物の収納装置を用いた海水淡水化装置60は、上記のように構成されるが、次に、この作用について説明する。
【0040】
使用しない時には、図7に示されるように、第1部材71、第2部材72及び第3部材73は、入れ子状態で相重なっている。また第2部材72の切欠き72e及び第3部材73の切欠き73eはストッパー74に係合している。また、支持台63の引出部76も本体部75に収納されており、ピン77は、引出部76が収納されている状態では、貫通孔76aaの右側端部の近傍に位置している。すなわち、ピン77が貫通孔76aa、76baの最も上方部に位置し、ピン77の中心から引出部76の底部76cの上面までの距離L2 は、ピン77の中心から本体部75の底面75cまでの距離L1 より長くなっており、ピン77の位置での本体部75の底面75cと引出部76の底部76cとの間には、約3mm程度の間隙Qが生じている。なお、収納時には、図示しないが、排水ホース67、取水ホース68、造水ホース69及びレッグ・ストラップ70は、海水淡水化装置60の全体を巻装している。
【0041】
救命用キットの海水淡水化装置60が使用される場合には、救命用キット内に収容されているゴムボート47を海上49に広げ、人がその上に着座してから、海水淡水化装置60を取り出す。そして、まず、排水ホース67、取水ホース68、造水ホース69及びレッグ・ストラップ70の巻装をはずす。そして、図7に示される状態において、まず最も外方にある第3部材73を掴み、右方へと引き出す。すると、第3部材73は、そのレール73bが第2部材72のレール72bにガイドされて、また皿ばね66に上方に押圧されて、右方へと移動する。第3部材の突部73cが、皿ばね66の近辺に至ると、皿ばね66を下方に押しながら更に右方に移動する。そして、孔66aに至ると、皿ばね66が弾性力で上方に戻り、突部73cが皿ばね66の孔66aに嵌合して、第3部材73と第2部材72とが係止される。その後、更に、第3部材73を右方へ引き出すと、今度は、第3部材に係止されている第2部材72が、そのレール72bが第1部材71のレール71bにガイドされ、右方へと移動する。そして、第3部材の移動と同様に、皿ばね65の孔65aに至ると、皿ばね65が弾性力で上方に戻り、突部72cが孔65aに嵌合して、第2部材72と第1部材71とが係止され、ハンドル61は、図4及び図5で示されるような状態となる。
【0042】
次に、支持台63の引出部76を図7で示される位置から右方へと引き出す。このとき、ピン77は、貫通孔76aa、76baに嵌合しているので、引出部76は、ピン77にガイドされながら、右方へ移動し、ピン77の中心から引出部76の底部76cの上面までの距離L2 は徐々に小さくさくなり、すなわち間隙Qの大きさが徐々に小さくなる。そして、引出部76が右方へ引き出され、ピン77が貫通孔76aa、76baの左側端部の近傍に至ると、ピン77の中心から引出部76の底部76cの上面までの距離L2 は、ピン77の中心から本体部75の底面75cまでの距離L1 より小さくなり、引出部76の底部76cが本体部75の底面に拘持されて、支持台63が図4及び図5で示されるような状態となる。
【0043】
そして、支持台63の引出部76の貫通孔76caにレッグ・ストラップ70を通し、更に、図9に示すように、取水ホース68の取水部64及び排水ホース67の先端を海水に沈める。そして、レッグ・ストラップ69をしっかりと足に巻き付ける。
【0044】
次に、ハンドル61を上下に動かして、造水を行う。ハンドル61を上下に動かすと、従来例の海水淡水化装置20のように、まずピン19を中心として往復回動し、スプール37が図8の左右方向に移動する。そして、スプール37がその左右端部で固定されると、今度はピン41を支点として、ピストン22が移動する。このときの内部の動きは、従来の海水淡水化装置20と同一であるので、その説明は省略するが、このように、本実施例ではハンドル61を上下に動かすことによって、海水から真水を得る。
【0045】
ただし、造水ホース69から真水が出るまでは、ハンドル61を少し速めに(1分間に約60〜80回程度)動かし、造水ホース69から水が出始めたら、ややゆっくりと(1分間に約40回程度)動かす。ハンドル61の速度を落としてから最初の2分間は、塩分が多少混入しているので、飲まずに捨てる。その後、造水ホース69を口にくわえて飲む。なお、造水量は、ハンドル61の上下の動きを速くすれば多くなり、だいたい1分間に40回程度の速度で、1回当たり数滴の真水が得られる。
【0046】
本実施例の海水淡水化装置60は、本発明の長尺物の収納装置を用いることにより、収納時にはハンドル61を構成する部材を入れ子状態で保存し、更に、ハンドル61を構成する第1部材71の内部に、シリンダ部62の上部が挿入されているので、ハンドル61の内部を有効に利用できる。従って、大きな造水量が得られる海水淡水化装置60を、高さも長さも小さくすることができる。また、第1本体部71、第2本体部72及び第3本体部73を相互に係止する皿ばね65、66の高さはごく低いことも、海水淡水化装置60を一層、小形化にしている。なお参考として、この海水淡水化装置60と同様な逆浸透を用いて海水淡水化を行う海水淡水化装置(従来例で述べたようにばらばらに収納され、使用時にねじにより組みつける)の大きさを従来例1として、本発明の長尺物の収納装置を用いた海水淡水化装置60の大きさと併せて、表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
表1から明らかなように、ほぼ同じ造水量が得られる従来例1の海水淡水化装置と本発明を用いた海水淡水化装置60を比較すると、全幅はほぼ等しいが、海水淡水化装置60のほうが、全高では12mm低く、全長においては従来例1の海水淡水化装置の約半分の大きさである。
【0049】
本実施例の海水淡水化装置60では、そのハンドル61が本発明の長尺物の収納装置を有しているので、ハンドル61として使用する際には、すなわち力を加えてハンドル61を作動させても、ハンドル61を構成している第1部材71、と第2部材72及び第2部材72と第3部材73が係止されているので、ハンドル61が収縮されることなくそのままの長さを保つことができる。また、第1部材71と第2部材72及び第2部材72と第3部材73は、それぞれその間に配設されている皿ばね65、66によって係止されているので、これらを係止するために必要な空間を最小限に抑えることができる。すなわち、レール71b、72b、73b同士が密着することによって、その収納スペースはごく小さいものとすることができる。更に、係止する皿ばね65、66は、それぞれに当接する第1部材71と第2部材72及び第2部材72と第3部材73を押圧しているので、ハンドル61の重なり部分には、がたつきがない。従って、ハンドル61に加える力を効率良く利用することができる。
【0050】
また、第1部材71、第2部材72及び第3部材73の断面形状が下方に開口を有した形状としているため、第1部材71の内部に、シリンダ部62の上部を挿通させており、すなわち第1部材71の内部の空間を利用しているので、海水淡水化装置60の高さをより小さくすることができる。また、皿ばね66、65に係合する突部72c、73cの断面形状が長方形をしているので、一旦、皿ばね65、66の孔65a、66aに突部72c、73cが嵌合すると、その嵌合は容易に取ることができず、従って、ハンドル61に、大きな力を加えても、このハンドル61は、その長さを保つことができる。
【0051】
また、海水淡水化装置60の支持台63が、本体部75と、本体部75の側面75a、75b及び底部75cを被覆する側部76a、76b及び底部76cを有する引出部とより成り、この側部76a、76bに、それぞれ平行に、引出部76が引き出される方向で上向きに延びる細長いスリット形状の貫通孔76aa、76baが設けられ、ここに本体部75と一体となり本体部75と引出部76とを連結するピン77が嵌合されており、引出部76を引き出すことによって、ピン77から引出部76の上面までの距離が徐々に短くなって、ピン77から本体部75の底面までの距離より短くなったときに、引出し部76が拘持されるようにしたので、簡単な構造で、引出部76を強固に本体部75に支持させることができる。従って、使用時にハンドル61を延ばしたときに、引出部76を延ばし、支持部63の面積を大きくするので、安定してハンドル61を上下に作動することができる。
【0052】
従って、本発明を用いた海水淡水化装置60において、収納した状態では、空き空間の少ない、全体として直方形状のブロックとすることができる。
【0053】
以上、本発明の実施例について説明したが、勿論、本発明は、これに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて、種々の変形が可能である。
【0054】
例えば、上記実施の形態及び上記実施例では、係合部材である皿ばねが係合する突部を円柱形状としたが、その他の形状でもよく、角柱形状でもよい。このように、円柱形状や角柱形状のような断面が長方形状であると、上方から力を加えても皿ばねが突部からはずれることがないので、長尺物の形状が変わることがない。また、何度も収納を繰り返す場合には、例えば、図10のAのように外方本体部81の内方に半円球状の突部81cを設けて、皿ばね83の孔83aに係合させたり、図10のBのように外方本体部82の内方に凹所82cを設け、ここに皿ばね83を係合させてもよい。このような構造では、収納させるときには外方本体部81、82の皿ばね83が設けられている部分を下方に押圧しながら、左方へと移動させる。すると、皿ばね83が圧縮されて突部81cや凹所82cとの嵌合がはずれるので、内方本体部84、85と外方本体部81、82との係合がはずれる。この場合にも、外方本体部81、82と内方本体部84、85とを係止するために必要な空間を最小限に抑えることができる。また、上記実施の形態及び上記実施例では、係合部材である皿ばねは、内方本体部の上面に設けられた凹部に嵌合して、保持されているようにしたが、図10のBに示されるように、皿ばね83の周りに突出部85aを設けるようにして、係合部材が脱落しないようにしてもよい。なお、この突出部85aは、図10のCに示されるように、複数の突出部85aから構成されるようなものでもよいし、平面から見て、リング状、長方形状、三角形状などを有する1つの突条部であってもよい。また、上記実施例や図10では、内方本体部の突出部又は外方本体部の突部は、それぞれ内方本体部又は外方本体部と一体化されているものとして示したが、収納を何度も繰り返し行う場合などには、上記実施の形態で述べたように、突出部及び突部を、例えば剛性の高い別の材質などで形成して、内方本体部又は外方本体部に一体的に設けるようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施の形態及び上記実施例では、係合部材として、中央に孔がある円錐台形状の皿ばねを用いたが、他の形状を有する皿ばねでもよく、例えば図11に示されるような皿ばね94、97、97’、97”でもよい。図11のAの皿ばね94は、中空の円錐台形状94bの上方に中空の円筒形状94aが載置されたような形状をしており、図11のBの皿ばね97は、中空の角錐形状97をしており、図11のCの皿ばね97’は、皿ばね97の角97aを切り取った形状をしており、図11のDの皿ばね97”は、皿ばね97の平面部97bを切り欠いた形状をしている。また、係合部材は、皿ばねに限られることなく、外方本体部と内方本体部が係止される際に、両方の部材を押圧して、外方本体部の突部又は凹所に係合するものであればよい。従って、例えば図12に示すような薄板ばね83’でもよい。また、図13のAで示すように内方本体部85’の突部85d’に鋼球83”を設け、また外方本体部81’にゴムでなる突部81c’を設け、図13のBで示すように、外方本体部81’を右方に移動させる使用時には、鋼球83”が突部81c’を弾性変形させながら係合するようにして、内方本体部85及び外方本体部81’とを係止させるようにしてもよい。
【0056】
また、外方本体部の凹所や突部及び係合部材は、外方本体部と内方本体部との重なり部分に複数設けてもよく、またこのとき、外方本体部に凹所と突部の両方を設けて、これに係合部材を係合させるようにしてもよい。
【0057】
また、上記実施の形態及び上記実施例では、最も内方にある本体部(第1本体部51又は第1部材71)にストッパー54、74を設けたが、長尺物となる部材が引き出される方向とは反対側に移動して、脱落しないような防止機構であれば、他の構造でもよく、例えば、引き出される側とは正反対の面に、薄板を張り合せて、ストッパーとしてもよい。
【0058】
更に、上記実施の形態及び上記実施例では、内方本体部のガイド部の開口側の面に、外方本体部のガイド部の開口側とは反対側の面が当接するようにしたが、各本体部が同一方向に開口を有する場合には、内方本体部と外方本体部とが重なる部分に間隙が設けられていれば、このような構造でなくともよく、例えば、図14のAに示される構造でもよい。これは、内方本体部87の開口端部に外方に突出する外方突出部87bを設け、外方本体部88、89には、内方に突出する内方突出部88a、89a及び外方に突出する外方突出部88b、89bを設け、外方突出部87b、88bを内方突出部88a、89aに係合させて、内方本体部87と外方本体部88との間及び外方本体部88と外方本体部89との間に、皿ばねを設ける間隙が生じさせている。この構造では、長尺物となる内方本体部87及び外方本体部88、89の下面が面一になるので、内方本体部87に挿入する突部の高さが低い形状を有する部材90を挿入する場合に適する。また、上記実施の形態及び上記実施例の長尺物となるそれぞれの本体部は、その断面がコの字形状を呈していたが、図15のBに示されるように、ガイド部71b’、72b’、73b’を有し長尺物を構成する各本体部71’、72’、73’の断面が半円形状を呈するようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施の形態及び上記実施例では、すべての本体部が、同一方向に開口を有する形状であり、最も内方にある本体部の内部に、長尺物を形成しない他の部材を設けたが、開口を設けない場合でも、本発明の長尺物の収納装置を用いれば、利用できる空間を更に大きくすることができる。例えば、図14のCに示すように、それぞれ三角形状を有する内方本体部86’、外方本体部87’、88’、89’を、それぞれの間に間隙r1 、r2 、r3 が生じるように設け、この間隙r1 、r2 、r3 に、当接する内方本体部86’及び外方本体部87’、88’、89’を押圧する皿ばね83を設け、この皿ばね83によって、内方本体部86’及び外方本体部87’、88’、89’を係止するようにしてもよい。そうすれば、この内方本体部87’の内部空間80を利用することもでき、例えば、雨樋などとして用いて内部空間80に水を通してもよし、内部空間80にスイッチ1つで自動的に長尺物となるような機構を配設してもよい。
【0060】
更に、本発明は、他にカメラなどの三脚、傘、図15に示されるような梯子99などの構造に適用することもできる。すなわち、コの字形状の内方本体部91の開口に複数の昇降部91aを設け、、その外周にコの字形状を呈しその開口に複数の昇降部92aを設けた外方本体部92を設ける。更に、その外周にコの字形状を呈しその開口に複数の昇降部93aを設けた外方本体部93を設けるようにして、これらを、皿ばね95、96で係止するようにしてもよい。また、本発明の長尺物の収納装置では、長尺物とした際には容易に収縮することがないので、てこの原理を利用した装置の、支点から力点までに相当する柄を収納する構造として適しており、例えば、紙に孔を開けるパンチの押圧部や大型のステープラー(商標名、ホッチキスで知られる)の押圧部やスパナなどの柄などに用いれば、これらの装置を小型化することができる。
【0061】
なお、上記実施の形態及び上記実施例では、長尺物50及びハンドル61は、3つの部材より構成されたが、勿論、N個(Nは整数)から構成され、かつ各部材の重なる部分に係合部材を設けるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようなものであるから、以下に記載されるような効果を奏するものである。
【0063】
収納時には複数の本体部が入れ子状態で遊挿されており、使用時には、複数の本体部のうち、本体部を内設している外方本体部が、それぞれ一方向に引き出され、内方本体部と外方本体部とが重なる部分の間には間隙が設けられ、この間隙に設けられた係合部材が、外方本体部に設けられた凹所及び/又は突部と係合することで、重なる部分が相互に係止されるようにしたので、外方本体部と内方本体部とを係止するのに必要な空間は、係止部材が設けられる間隙だけであるので、長尺物とするための構造に必要な空間を最小限に抑えることができる。
【0064】
また、係合部材が、外方本体部に設けられた凹所及び/又は係合することにより、重なる部分が相互に係止されているので、長尺物として使用する際に、長尺物に力を作用させても、その係止が解かれにくく、容易に長尺物が収納状態へと変形することがない。従って、長尺物としたときの操作性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長尺物の使用時の状態を示す部分断面正面図である。
【図2】本発明の長尺物の収納時の状態を示す部分断面正面図である。
【図3】本発明の長尺物の収納時の状態を示す右側側面図である。
【図4】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置の、使用時の状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置の、使用時の状態を示す正面図である。
【図6】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置の、使用時の状態を示す右側側面図である。
【図7】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置の、ハンドルを収納したときの状態を示す正面図である。
【図8】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置のポンプ作用を説明する部分破断拡大断面図である。
【図9】本発明の長尺物をハンドルとして用いた海水淡水化装置の作用を説明するための模式図である。
【図10】本発明における係合部材が係合する外方本体部の内面又は内方本体部の外面の形状の変形例であり、Aは外方本体部の内面に半円球側の突部が設けられている図であり、Bは内方本体部の外面に突出部が設けられている図であり、Cは図10のBにおける[C]−[C]線方向の図である。
【図11】本発明の係合部材として用いられた皿ばねの変形例を示す図であり、Aは円錐形状の上に円柱が設けられた形状の皿ばねを示し、Bは四角錐台形状の皿ばねを示し、CはBの形状の皿ばねの角を切り取った形状の皿ばねを示し、DはBの形状の皿ばねの平面部を切り取った形状の皿ばねを示している。
【図12】本発明におけるの係合部材の第1変形例を示す断面正面図である。
【図13】本発明におけるの係合部材の第2変形例を示す断面正面図であり、Aは係合部材と外方本体部に設けられた突部が係合する前の状態を示し、Bは係合部材と外方本体部に設けられた突部が係合し、内方本体部と外方本体部とを係止している状態を示す図である。
【図14】本発明の変形例を示す収納状態での右側側面断面図であり、Aは第1変形例、Bは第2変形例、Cは第3変形例を示す図である。
【図15】本発明の第4変形例の梯子を示す図であり、Aは平面図、Bは断面正面図である。
【図16】第1従来例の長尺物の収納装置を示す断面図であり、Aが収納されている状態を示し、Bが長尺物として使用される際の状態を示す図である。
【図17】第2従来例の長尺物の収納装置を示す断面図であり、Aが収納されている状態を示し、Bが長尺物として使用される際の状態を示す図である。
【図18】第3従来例の長尺物の収納装置を示す断面図であり、Aが収納されている状態を示し、Bが長尺物として使用される際の状態を示す図である。
【図19】従来例の海水淡水化装置を示す模式図である。
【符号の説明】
50 長尺物
51 第1本体部
51a 開口
51b 突条部
51bb 下面
51c 突条部
51e ねじ孔
52 第2本体部
52b 突条部
52ba 上面
52bb 下面
52c 突部
52d 凹部
52e 切欠き
53 第3本体部
53b 突条部
53ba 上面
53c 突部
54 ストッパー
55 皿ばね
55a 孔
56 皿ばね
56a 孔
60 海水淡水化装置
61 ハンドル
62 シリンダ部
63 支持台
65 皿ばね
65a 孔
66 皿ばね
66a 孔
71 第1部材
71’ 本体部
71a 開口
71b レール
71b’ ガイド部
71bb 下面
71d 凹部
71e ねじ孔
72 第2部材
72’ 本体部
72a 開口
72b レール
72b’ ガイド部
72ba 上面
72bb 下面
72c 突部
72d 凹部
72e 切欠き
73 第3部材
73’ 本体部
73a 開口
73b レール
73b’ ガイド部
73ba 上面
73c 突部
73e 切欠き
75 本体部
75a 側面
75b 側面
75c 底面
76 引出部
76a 側部
76aa 貫通孔
76b 側部
76ba 貫通孔
76c 底部
77 ピン
81 外方本体部
81’ 外方本体部
81c 突部
81c’ 突部
82 外方本体部
82c 凹所
83 皿ばね
83’ 薄板ばね
83” 剛球
84 内方本体部
85 内方本体部
85a 突出部
85’ 内方本体部
85d’ 突部
86’ 内方本体部
87 内方本体部
87’ 外方本体部
88 外方本体部
88’ 外方本体部
89 外方本体部
89’ 外方本体部
91 内方本体部
92 外方本体部
93 外方本体部
94 皿ばね
95 皿ばね
96 皿ばね
97 皿ばね
97’ 皿ばね
97” 皿ばね
99 梯子
L1 距離
L2 距離
L2 ’ 距離
r1 間隙
r2 間隙
r3 間隙
S 間隙
S’ 間隙
t 間隙
t’ 間隙
Claims (16)
- 収納時には、複数の本体部が入れ子状態で遊挿されており、使用時には、前記複数の本体部のうち、前記本体部を内設している外方本体部が、それぞれ該外方本体部に内設されている内方本体部より一方向に引き出され、前記内方本体部の一方向側の一端部と、前記外方本体部の一方向側とは反対側の他端部とが重なり、前記内方本体部と前記外方本体部との重なる部分が相互に係止されて、複数の前記本体部が1つの長尺物となる長尺物の収納装置において、前記重なる部分の前記外方本体部の内方面に凹所及び/又は突部を設け、前記重なる部分の前記内方本体部と前記外方本体部との間には間隙が設けられており、該間隙に係合部材が設けられ、該係合部材が前記外方本体部の前記凹所及び/又は前記突部に係合することによって、前記重なる部分が相互に係止されることを特徴とする長尺物の収納装置。
- 前記係合部材が、前記重なる部分が相互に係止される際に、前記内方本体部及び前記外方本体部を押圧している請求項1に記載の長尺物の収納装置。
- 前記突部が前記外方本体部と一体で形成されている請求項1又は請求項2に記載の長尺物の収納装置。
- 前記所定の間隙を保持するガイド部が、すべての前記本体部に設けられており、該すべての前記本体部の断面形状が同一方向に開口を有した形状をしている請求項1乃至請求項3の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記本体部のガイド部が、前記本体部の開口の端部に設けられ、該本体部の延在方向に延び内方に突出する突条部であり、前記外方本体部のガイド部の開口とは反対側の面が、前記内方本体部のガイド部の開口側の面と当接して摺動可能にされている請求項4に記載の長尺物の収納装置。
- 前記外方本体部が前記収納時の位置より他方向に延びないようにするストッパーを設けた請求項1乃至請求項5の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 各前記本体部の延在方向の長さが等しく、前記外方本体部の一方向側とは反対側に、それぞれ整合する切欠きが設けられ、前記ストッパーが該切欠きの前記一方向側に係合する請求項6に記載の長尺物の収納装置。
- 前記重なり部分となる前記内方本体部の外方面に、凹部及び/又は突出部が設けられており、前記係合部材が該凹部及び/又は該突出部に嵌合することにより前記係合部材が前記内方本体部に係止されている請求項1乃至請求項7の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記係合部材が、中央に孔を有している皿ばねであり、使用時に前記突部が前記皿ばねの前記孔に嵌合する請求項1乃至請求項8の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記突部の断面形状が長方形状をしている請求項9に記載の長尺物の収納装置。
- 前記長尺物が、てこの原理を利用した装置の柄の部分である請求項1乃至請求項10の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記長尺物が、逆浸透によって海水を真水にする海水淡水化装置の海水に圧力を加える加圧部の柄である請求項4乃至請求項10の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記柄の最も内方にある前記本体部の前記開口に、前記海水を加圧する室の上部が挿入されている請求項12に記載の長尺物の収納装置。
- 前記海水を加圧する前記室及び前記逆浸透を行う室の延在方向が、前記柄の延在方向と平行に配設されている請求項13に記載の長尺物の収納装置。
- 前記海水淡水化装置の支持台が、本体部と、該本体部の底面及び両側面を被覆し断面形状が凹形状の引出部とより成り、該両側面を被覆する前記引出部の両側部にはそれぞれ平行に、前記一方向でかつ上向きに延びる細長いスリット形状の貫通孔が設けられおり、該貫通孔には前記本体部と一体となった支持部材が嵌合されて、前記本体部と前記支持部材とを連結させており、前記支持部材が前記貫通孔を摺動させながら、前記引出部を前記本体部から引き出し、前記支持部材から、前記底面を被覆する前記引出部の底部の上面までの距離が、前記支持部材から前記本体部の底面までの距離より短くなった場合に、前記引出部が拘持されるようにした支持台である請求項12乃至請求項14の何れかに記載の長尺物の収納装置。
- 前記引出部の延在方向の長さが、前記支持台の前記本体部の延在方向の長さとほぼ等しい請求項15に記載の長尺物の収納装置。
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