JP3621032B2 - 食品素材の乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ちりめん雑魚等の小魚類をゆでた後に乾燥させたり、その他の食品素材を乾燥させる食品素材の乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ちりめん雑魚や煮干に代表される小魚、干し海老、あるいは干し肉、干瓢、さらには昆布等その他の海産物の乾物など(以下、食品素材という)は、天日干しにして商品化されてきた。これらの多くは日本の伝統的食品であるが、そのまま乾燥させたのでは塩分が高く、塩抜きを行う必要から一度熱湯をくぐらせたり、更に味付けするために熱湯を通して調味料を添加し、その後に乾燥することが伝統的に行われている。
【0003】
しかし、このように熱湯をくぐらせてから天日で乾燥させるのは天候に大きく左右され、生産性が極めて低くなるものであった。しかも、多くは人手による作業であり、生産性は嫌が上にも下がってしまう。また、熱湯を通すことによる蛋白質の変性で加熱臭が残り、ゆであげた食品素材をどのように乾燥させるかで、大きく味が変わるものであった。従って、このような天候任せの伝統的な加工では、生産性が悪い上に、一定品質の商品を製造するのは極めて難しく、作業者の長い熟練と勘でこれを行うしかないものであった。
【0004】
このような理由から、従来、天日だけに頼らず、機械的に食品素材を乾燥する乾燥機が開発され、使用されてきた。図6(A)は従来の食品素材の第1の乾燥機の概念図、図6(B)は従来の食品素材の第2の乾燥機の概念図である。
【0005】
従来の食品素材の第1の乾燥機の説明をすると、図6(A)に示すように、51は内部で乾燥を行う乾燥室、52はゆでた食品素材を乾燥室51内に搬送する搬送装置、53は加熱空気を送り込む送風機である。搬送装置52は、食品素材を載置して搬送しながら乾燥させるために、メッシュベルトとローラからなるコンベアーで構成され、乾燥時間を稼ぐ意味から、交互に反転して搬送方向を変える3段のコンベアーを備えている。上方の投入位置で載置された食品素材は3段目のコンベアーの終端で落下し、2段目のコンベアーに移って搬送され、終端で落下し、1段目のコンベアーで搬送されて乾燥室51から乾燥を終えて排出されるものであった。3段のコンベアーで構成しているため、比較的コンパクトな構成の乾燥機であった。
【0006】
次に、従来の食品素材の第2の乾燥機は、特開平7−59510号公報で提案されたものである。図6(B)に示すように、54は内部で乾燥を行う乾燥室、55はゆでた食品素材を乾燥室54内に搬送する搬送装置、56はこのゆでた食品素材を収容するセイロ、57は乾燥室54内に送られてきた食品素材を収容したセイロを上昇させる上昇用コンベアー、58は上昇したセイロを再び元の高さに戻すための下降用コンベアー、59はヒーターである。ヒーター59の近くで高熱乾燥でき、2つのコンベアーを使い上下方向の搬送を行って乾燥時間を稼いでいる。この従来の第2の乾燥機は、乾燥室内を150℃以上の高熱に維持して加工するものであり、加工時間の短縮が図れ、長期間の保存が可能な加工品を作り出すことができるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明した従来の第1の乾燥機は、3段のコンベアーで搬送して乾燥させるので比較的コンパクトではあるが、これら3段のコンベアーをすべて乾燥室51内に収容しているので、乾燥室51の大きさはかなり大きく、乾燥のために必要な加熱空気の量は膨大であり、加熱用の燃料がどうしても大量化し、極めて燃費の悪い乾燥機であった。乾燥現象を支配するパラメーターとして、熱量が最も大きな要素を占めるのは確かであるが、表面を流れる熱風の流速も乾燥速度に重要な影響をもっており、従来の乾燥機は温度しか考えない、あまり効果的な乾燥機とはいえないものであった。
【0008】
しかも、コンベアーを3段組み込むため、乾燥室51内に各種設備の煩雑な配置が必要で、清掃時には作業員がきわめて難渋するという問題も有していた。その上、乾燥室51内で発生する臭気は乾燥室51の内部にこもり易く、室内に染み付いた臭気はかなり激しく、乾燥機の周囲にこの臭いが漏れ出してしまう。そして、せっかく周りの環境が低湿度であったり、高温、あるいは通気性が良好な場所に乾燥機が設置されていても、この環境の利点をまったく生かせないものであった。
【0009】
次に、従来の第2の乾燥機は、高熱で乾燥させるため燃費が悪いことは第1の乾燥機と同様であり、また、セイロを使用している分、コンベアーへの臭気の付着は少ないが、食品素材の乾燥にはムラが多く、表面は十分に乾燥されるが、内部は不十分なまま排出されるので、品質にばらつきの出るものであった。しかも第1の乾燥機より複雑な構成を有しているため、清掃は更に大変なものであった。そして、設置環境の利点を利用できないのは第1の乾燥機とまったく同様である。
【0010】
そこで、本発明は従来のこのような問題を解決するもので、高効率の乾燥ができ、乾燥のための燃費が少なく、臭気が内部にこもることがなく、清掃がきわめて容易で、通気など外部の環境を利用できる食品素材の乾燥機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための装置】
このような従来の問題点を解決するため本発明の食品素材の乾燥機は、内部に加熱空気を一旦貯めてからノズルにより搬送装置上に噴出する熱風分配部を備えており、ノズルから噴出された加熱空気が搬送装置によって搬送中の食品素材を乾燥させることを特徴とする。
【0012】
これにより、高効率の乾燥ができ、乾燥のための燃費が少なく、臭気が内部にこもることがなく、清掃がきわめて容易で、通気など外部の環境を利用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、始端部で載置された食品素材を終端側へ搬送する第1搬送装置と、第1搬送装置の上方位置に設けられ、内部に第1の温度の加熱空気を一旦貯めてから第1搬送装置上に噴出する第1熱風分配部と、第1熱風分配部に接続され、該第1熱風分配部に加熱空気を送る第1送風機と、第1搬送装置の終端から送られた食品素材を反転始端部で受け取り、第1搬送装置の搬送方向と逆方向に搬送する第2搬送装置と、第2搬送装置と第1搬送装置の間に設けられ、内部に第2の温度の加熱空気を一旦貯めて第2搬送装置上に噴出する第2熱風分配部と、該第2熱風分配部に接続され加熱空気を送る第2送風機とを備え、第1熱風分配部には第1搬送装置上に第1の温度の加熱空気を噴射するための複数のノズルが設けられるとともに、第2熱風分配部には第2搬送装置上に第2の温度の加熱空気を噴射するための複数のノズルが設けられ、ノズルから噴出された第1または第2の温度の加熱空気が第1搬送装置と第2搬送装置によって搬送中の食品素材を外気に開放された状態下それぞれの温度で乾燥させることを特徴とする食品素材の乾燥機であるから、第1及び第2熱風分配部はノズルから噴出する第1または第2の加熱空気を一様化するとともに乱流化して流すため高効率の乾燥ができ、搬送装置に向けて供給する加熱空気量が少量ですみ、燃費が少なく、搬送装置と熱風分配部が外気に開放された構造であるため臭気が残らず、清掃も容易である。第1及び第2熱風分配部からそれぞれの温度で熱量を加減して噴射するので高効率の乾燥ができる。
【0014】
また、2段の乾燥が上下方向に配置されたコンパクトな構成で実現できる。
【0016】
請求項に記載された発明は、請求項記載の食品素材の乾燥機であって、第2搬送装置の下方に第3の温度の加熱空気を一旦貯めて複数のノズルから噴出する第3熱風分配部が設けられるとともに、該第3熱風分配部の下方に第3搬送装置が設けられ、該第3搬送装置が、第2搬送装置の終端から送られた食品素材を再反転始端部で受け取り、第2搬送装置の搬送方向と逆方向に搬送することを特徴とする食品素材の乾燥装置であるから、3段の乾燥が上下方向に配置されたコンパクトな構成で実現できる。第1、第2及び第3熱風分配部からそれぞれの温度で熱量を加減して噴射するので高効率の乾燥ができる。
【0017】
また、第1熱風分配部,第2熱風分配部,第3熱風分配部はノズルから噴出する第1、第2及び第3の加熱空気の分布を一様化して高効率の乾燥ができ、第1搬送装置,第2搬送装置,第3搬送装置に向けて供給する加熱空気量が少量ですみ、燃費が少なく、これらの搬送装置と熱風分配部が外気に開放された構造であるため臭気が残らず、清掃も容易である。
【0018】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載された食品素材の乾燥機であって、搬送装置と熱風分配部の何れもがそれぞれ同数に分割され、分割された搬送装置と熱風分配部が対応位置で上下方向に1列に配列されてユニット構造化されていることを特徴とする食品素材の乾燥機であるから、ユニット化された分割された搬送装置と熱風分配部を追加していけば、長い乾燥時間が必要な場合でも簡単に乾燥時間を長くすることができる。この場合搬送装置の搬送速度を大きくすることができ、同時に加熱空気も高温にできるから、大量の食品素材を乾燥させることができる。
【0019】
請求項に記載の発明は、ノズルが千鳥配列に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食品素材の乾燥機であるから、熱風分配部で加熱空気を分配するとき、一様化した噴出流を形成できる。
【0020】
請求項に記載の発明は、第2搬送装置の反転始端が、第1搬送装置の終端より側方に張り出した位置に配設され、第1搬送装置から第2搬送装置に食品素材を積換えるための送りが、該第1搬送装置の終端から第2搬送装置の反転始端部への落下であることを特徴とする請求項記載の食品素材の乾燥機であるから、2段の乾燥を行うための第1搬送装置から第2搬送装置への引渡し工程が落下で行え、きわめて簡単な構成で搬送方向を反転できる。
【0021】
請求項に記載の発明は、第3搬送装置の再反転始端が、第2搬送装置の終端より側方に張り出した位置に配設され、第2搬送装置から第3搬送装置に食品素材を積換えるための送りが、該第2搬送装置の終端から第3搬送装置の再反転始端部への落下であることを特徴とする請求項2記載の食品素材の乾燥機であるから、3段の乾燥を行うための第2搬送装置から第3搬送装置への引渡し工程が落下で行え、きわめて簡単な構成で搬送方向を反転できる。
【0022】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機について、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の側面図、図2は本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の正面、図3本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の要部拡大破砕図、図4は本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の運転関係図である。
【0023】
図1〜図4に示すように、1a,1b,1cは食品素材を載置して搬送する第1搬送装置,第2搬送装置,第3搬送装置、2a,2b,2cは内部に加熱空気を一旦貯めて噴出する第1熱風分配部,第2熱風分配部,第3熱風分配部、3a,3b,3cは第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cにそれぞれ加熱空気を供給する第1送風機,第2送風機,第3送風機である。4は食品素材を供給する投入側搬送装置、5は乾燥させた食品素材を貯める排出側容器である。
【0024】
6a,6b,6cは第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cを構成するメッシュベルト、7a,7b,7cはメッシュベルト6a,6b,6cを回転駆動するための一対のローラ、8a,8b,8cはローラ7a,7b,7cを回転駆動するモータである。メッシュベルト6a,6b,6cはテフロン(商品名)製またはステンレス製の無端ベルトが望ましい。メッシュ幅は搬送する食品素材の大きさにもよるが、20#〜50#(1インチ当り20本〜50本)程度を選択するのが食品素材の落下を防止でき、食品素材を載置した状態で加熱空気の通過を良好に行える。第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cは、0m/s〜20m/s、通常は15m/s程度の搬送速度で運転される。ここで、メッシュベルト6a,6b,6cと、ローラ7a,7b,7cと、モータ8a,8b,8cがそれぞれ第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cを構成する。なお、投入側搬送装置4の構造は、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cの構造と基本的に同じ構造である。
【0025】
図3の要部拡大破裁図に示すように、9a,9b,9cは第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cを構成する直方体の箱状のタンク、10a,10b,10cはタンク9a,9b,9cのそれぞれに多数設けられたノズルである。ノズル10a,10b,10cはタンク9a,9b,9cの底面に開けられた多数の孔に接続して、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cのメッシュベルト6a,6b,6cの表面に向けて突設されている。タンク9a,9b,9cは、加熱空気を0.1分〜2分間連続して供給できるくらいの容積をもたせれば十分で(これは1時間あたりの風量の0.17%〜3.3%程度に相当する)、ノズル10a,10b,10cを通してほぼ均一に加熱空気を噴出する。タンク9a,9b,9cは、いわば、噴出する加熱空気を一旦貯めて噴出するバッファ作用と、加熱空気をメッシュベルト6a,6b,6c上に一様に供給するために、これをノズル10a,10b,10cに均等に分配する分配作用、さらには加熱空気の脈動等を吸収する防振作用等の機能を有している。そして、タンク9a,9b,9c、ノズル10a,10b,10cは熱や塩分のため耐久性が必要であるから、いずれもステンレス製の板金で構成されている。他の部品もステンレス製が望ましい。
【0026】
このように、本実施の形態1では、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cを設け、同時に第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cをそのまま露出し、外部に開放した状態で設置するから、従来技術のような大きな乾燥室が不要で、タンク9a,9b,9cの容積分の加熱空気を供給すればよく、加熱用の燃費が従来の1/5〜1/8にまで低減できる。また、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cと、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cがいずれも開放状態になっているから、従来のように乾燥室内に臭気がこもり続けるというようなことはなく、乾燥機の清掃を行うのもきわめて容易である。
【0027】
本実施の形態1においては、ノズル10a,10b,10cは円筒形状であるが、均一に加熱空気を噴出できれば形状は他の角柱形状等であってもかまわない。噴出速度を変えるために、開口径に変化をもたせたアダプター等を装着できるようにするのもよい。そして、ノズル10a,10b,10cは、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cの底面に50本/m〜100本/m程度の分布密度で均等に分布させ、また、その開口面積は加熱空気の噴出速度が5m/s〜15m/s程度になるようにするのが適当である。配列は千鳥配列が望ましいが、噴出空気が均一な流れを形成するのなら格子配列等の他の配列であってもよい。
【0028】
搬送される食品素材の乾燥は、噴出される加熱空気の温度と噴出速度、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cの搬送速度に支配される。乾燥現象(水分の物質移動)は気体の種類(ここでは空気)と、周囲の温度と、表面を流れる空気の流速に支配されるからである。そして、このほか、図2に示すように、メッシュベルト6a,6b,6cと、ノズル10a,10b,10cの開口位置までの間隔Sが重要である。ノズル10a,10b,10cから噴出された空気は粘性のため周囲の空気を巻き込みながら拡散してラッパ状に広がる。この間隔Sが短過ぎると、加熱空気が当たる状態に強いところと弱いところができて、風量分布にムラができ適当でなく、離れすぎていても外部への放熱で温度が下がり、熱効率が悪くなる。その上、間隔Sが大きくなることにより乾燥機の高さが増し大型化するし、間隔Sが小さくなれば清掃をする上で問題が出てくる。
【0029】
そこで、食品素材全体に一様な流れの加熱空気を送るためには、メッシュベルト6a,6b,6cとノズル10a,10b,10cの開口間の間隔Sを、この開口の代表寸法(直径Dmm)としたとき、5D〜15Dの距離にするのが適当である。ノズル10a,10b,10c近傍で大きな流速をもっていた流れは、空気の粘性で混合して全体的に平均化され、しかも乱流化される。この状態が最も乾燥速度が高くなる。そして、ノズル10a,10b,10cから噴出する加熱空気の噴出流速は5m/s〜15m/s程度であるのが望ましい。比較的穏やかな一様流であるから、被乾燥物も吹き飛ばされることはない。ただ、乾燥速度に影響を与える実際の流速には、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cの搬送速度がこれに加わるから、この噴出速度より大きくなる。そして、室外に本乾燥機を設置するような場合には、外気から入ってくる風等も影響を与える。なお、この搬送速度を利用すれば、モータ8a,8b,8cの回転数を調整することで乾燥速度を微調整することが可能となる。投入側搬送装置4も同一の搬送速度で運転される。このようにして加熱空気を一様な噴出速度で被乾燥物である食品素材に当てるから、乾燥を熱だけではなく、乱流化した流れを利用して、極めて効果的な乾燥が可能になるものである。
【0030】
しかし、乾燥に直接的な影響を与えるのは、やはり第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cに送られる加熱空気の温度である。本実施の形態1の乾燥機の場合、天候の状況次第で加熱空気の温度を変え、熱量を加減している。晴天などの場合には、第1熱風分配部2aに40℃程度の加熱空気(1Nm/h当たり1〜1.5×10Kcal程度の熱量)を供給するだけで、十分乾燥できるが、雨天の場合などは、例えば、第1熱風分配部2aに80℃程度の加熱空気を送り、第2熱風分配部2bには60℃の加熱空気、第3熱風分配部2cには40℃の加熱空気を送ることで(1Nm/h当たり3〜4×10Kcal程度の熱量)、高効率の乾燥が可能になる。
【0031】
次に、11a,11b,11cは第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3cに接続され、取り込まれた外気を加熱する熱交換器、12は熱交換器11a,11b,11cに加熱蒸気を送って熱を熱交換し、空気を加熱するボイラーである。ボイラー12に代えて熱源となるものであれば他のものに代替できる。13はダクト、14a,14b,14cは風量を調節するための第1流量調整弁、15a,15b,15cは加熱空気の温度を確認するための温度計である。温度計15a,15b,15cは、それぞれ第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cに連通されたダクト13か、もしくは第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cに設けられている。16a,16b,16cは熱交換器11a,11b,11cとボイラー12との間に設けられ、熱交換器11a,11b,11cに供給する熱量を調節するための第2流量調整弁、17a,17b,17cは流量を測定する流量計である。また、18は、ボイラー12やモータ8a,8b,8c、第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3c等の起動や停止を行い、温度計15a,15b,15cの測定値や流量計17a,17b,17cの測定値が送られて表示される制御盤である。制御盤18にコントローラを設け、温度計15a,15b,15cや流量計17a,17b,17cから送られてきた測定データに基づいて、モータ8a,8b,8c、第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3c等を制御させ、自動化させるのも適当である。このとき、第1流量調整弁14a,14b,14cや第2流量調整弁16a,16b,16cは電磁弁等で構成する必要がある。19は第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1c、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2c等を支える乾燥機の枠体である。枠体19には、モータ8a,8b,8c、第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3c等も取り付けられる。
【0032】
続いて、本実施の形態1における乾燥機を、ちりめん雑魚の乾燥に適用した標準仕様の乾燥機について説明する。図1〜図4に示すように、この標準仕様機は全部で3段の乾燥を行うことができる。第1熱風分配部2aと第1搬送装置1aで第1段の乾燥を行い、第2熱風分配部2bと第2搬送装置1bで第2段の乾燥、第3熱風分配部2cと第3搬送装置1cで第3段の乾燥を行うことができる。第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cのタンク9a,9b,9cの諸元は、いずれも搬送方向長さ5m、幅1m、高さ0.25mの直方体である。タンク9a,9b,9cの側面にはダクト13が接続されている。このダクト13にはそれぞれ4KW、最大流量400Nm/hの第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3cが設けられている。ダクト13には第1流量調整弁14a,14b,14cが設けられており、150Nm/h〜400Nm/hの範囲で流量を調節できるようになっている。これらは塩分を含んだちりめん雑魚を扱うためすべてステンレス製である。
【0033】
ノズル10a,10b,10cは、タンク9a,9b,9cの底面に下方に向けて突出させて、400本が千鳥配列で設けられる。図2に示すようにノズル10a,10b,10cの突出長さは50mmであり、開口径Dは27mmφである。この開口から5m/s〜15m/sの噴出速度で加熱空気が噴出される。実験によれは、概ね10m/s近傍が最も高効率であった。ノズル10a,10b,10cの開口位置とメッシュベルト6a,6b,6cまでの間隔Sは80mmである。無端ベルトであるメッシュベルト6a,6b,6cの上側のベルトと下側のベルトの間隔は140mm、このメッシュベルト6a,6b,6cの下方には100mm置いて、次段(上から2段目)の第2熱風分配部2bの上面が配設される。メッシュベルト6a,6b,6cは20#のテフロン(商品名)メッシュを用いている。これにより、ちりめん雑魚のような小魚であっても落下せず、目詰まりもしないし、ノズル10a,10b,10cから噴射された加熱空気を比較的低い抵抗で通過させることができる。なお、図示はしないが、目詰まり防止用のブラシが無端のメッシュベルト6a,6b,6cの内側に設けられている。第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cは、この標準仕様機では0m/s〜15m/sの搬送速度で運転される。ただ、処理量との関係もあって、通常は15m/sで運転する。
【0034】
ところで、本標準仕様機では上から下まで3段の乾燥を行う構造となっているが、条件が整えば、搬送距離を大きくして上下の2段で乾燥することも、上段のみの1段で乾燥することも可能である。このとき、図示はしないが、下側の2段分を省略するか、下側の1段分を省略した構造にすればよい。後述する実施の形態2と同じように各段を着脱自在にし、1段ごとにユニット化し、組み合わせて構成するようにしておけば更に数多くの場合に容易に対応することができる。そして、以上説明した実施の形態1の乾燥機は3段の乾燥を行うものであったが、実施の形態2と同様に、4段以上の乾燥を行うように更に搬送装置と熱風分配部からなる段を複数積み重ねていくのもよい。
【0035】
続いて、本実施の形態1の乾燥機を運転する操作について説明する。まず、操作者が、制御盤18をみてボイラー12の運転スイッチを入れ、第1流量調整弁14a,14b,14cや第2流量調整弁16a,16b,16cを操作して開放し、第1送風機3a,第2送風機3b,第3送風機3cの運転を開始する。次いで、制御盤18に送られる測定値を目視し、温度計15a,15b,15cや流量計17a,17b,17cが所定の温度と風量を示したら、操作者は第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cの駆動を開始する。
【0036】
この温度は、例えば一例であるが、晴天であれば、温度計15aが40℃程度であり、雨天であれば、温度計15aが80℃、温度計15bが60℃、温度計15cが40℃程度である。これらの値は天候に応じて変化させればよい。さらに、この温度と流量の設定値は、天候のほか、乾燥機を設置した環境やさまざまの条件で変化するから、場所ごとの条件から経験を基に割り出して適宜設定する必要がある。なお、上記した3段の標準仕様機では、雨天や曇りの場合は2段、3段もすべて使用するが、晴天の場合には、第1流量調整弁14b,14cや第2流量調整弁16b,16cを閉止し、第2送風機3b,第3送風機3cの運転は行わないという使用法を行う。
【0037】
以下の説明は上中下3段をすべて使う雨天の場合を例として説明する。
【0038】
乾燥機が円滑に起動され、乾燥処理が可能になったことを温度計15a,15b,15cや流量計17a,17b,17cで確認すると、使用者は投入側搬送装置4の下端部にゆで上げたちりめん雑魚等の食品素材を載置する。載置された食品素材は、投入側搬送装置4により15m/s程度で第1搬送装置1aの始端部(始端から概ね20〜30cmの領域、以下同じ)に送られ、第1搬送装置1aによって終端側に同じく15m/s程度で搬送される。この搬送過程で、第1熱風分配部2aのノズル10aから10m/sで噴出される80℃の加熱空気により、第1段目の乾燥が行われる。第1搬送装置1aの終端に到達すると、食品素材は重力で落下する。第1搬送装置1aから第2搬送装置1bに食品素材を積換えるための送り工程を落下を利用して行うから、構成が簡略化できる。第2搬送装置1bの反転始端部は、第1搬送装置1aの終端位置より側方に張り出し、延長されており、落下した食品素材はベルト駆動中の第2搬送装置1bの始端部上に次々と堆積する。堆積された食品素材は、第2搬送装置1bの始端部から終端側に搬送され、再び第2熱風分配部2bのノズル10bから10m/sで噴出される60℃の加熱空気により、第2段の乾燥が行われる。なお、第2搬送装置1bは以上説明した延長部分が設けられているので、第1搬送装置1aより若干長い搬送距離をもつことになる。
【0039】
次いで、第2搬送装置1bの終端に到達すると、再び食品素材は落下する。同じく第2搬送装置1bから第3搬送装置1cに食品素材を積換えるための送り工程を落下を利用して行うものである。第3搬送装置1cの再反転始端部は、第2搬送装置1bの終端より側方に張り出し、延長されており、落下した食品素材はベルト駆動中の第3搬送装置1cの上に次々と堆積していく。堆積した食品素材は、今度は第3搬送装置1cの始端部から終端側に搬送され、この間、ノズル10cから10m/sで噴出される40℃の加熱空気により、乾燥処理される。第3搬送装置1cの終端に到達すると、乾燥処理された食品素材はメッシュベルト6cから落下し、排出側容器5内に一時的に貯められる。
【0040】
このように、本実施の形態1における食品素材の乾燥機は、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cを設け、同時に第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cも外部に開放した状態の乾燥機であるから、従来の乾燥機のような大きな乾燥室が不要で、タンク9a,9b,9cの容積分だけの加熱空気を供給すればよいため、加熱空気量を少なくでき、加熱用の燃費が従来の1/5〜1/8にまで低減できる。また、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cと、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cがいずれも外気に開放された状態になっているから、従来の乾燥機のように乾燥室内に臭気がこもるようなことはなく、乾燥機の清掃を行うのもきわめて容易である。
【0041】
また、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cにノズル10a,10b,10cを形成して被乾燥物である食品素材に熱風を吹き付けるから、従来のように乾燥室内で熱だけで乾燥するのでなく、加熱空気の流速を有効に利用した乾燥であり、しかも一様な流速で乱流化して乾燥速度を高めているので、高効率の乾燥ができる。食品素材を吹き飛ばすようなこともない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における食品素材の乾燥機について、図面に基づいて説明する。図4は本発明の実施の形態2における食品素材の乾燥機のユニット組立図である。
【0042】
図4に示すように、本実施の形態2ではユニット構造化した上中下3段の乾燥ユニット1,・・・,乾燥ユニットnを、側面で次々と接続して搬送距離を長くした高能力乾燥機とするものである。着脱自在としておくのが適当である。この乾燥ユニット1,乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニットnは、それぞれが基本的に実施の形態1で説明した乾燥機である。従って、以下同一の説明は実施の形態に譲って、ここでは特徴部分についてだけ説明する。
【0043】
実施の形態1の乾燥機は、第2搬送装置1b,第3搬送装置1cが側方に始端部が張り出し、延長部分をもち、第1搬送装置1aより搬送距離が長くされていた。しかし、実施の形態2の乾燥機においては、中央に配置される乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)には、延長部分が設けられていない。実施の形態2の乾燥機の乾燥ユニットの中で延長されているのは、乾燥ユニット1と乾燥ユニットnの2つのみである。中央の乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)は上中下3段がいずれも同一長さの搬送距離をもつ接続用のユニットである。
【0044】
様々なニーズから搬送距離を長く採りたい場合には、この接続用の乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)を、乾燥ユニット1と乾燥ユニットnの間に組み合わせることで、必要長さにすることができる。
【0045】
そして、以上説明した構成は、目的とする長い搬送距離を有する実施の形態1の乾燥機を基準に考えると、第1熱風分配部2a,第2熱風分配部2b,第3熱風分配部2cと、第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cを、それぞれ、同数で例えばn個に分割し、分割されたn個の搬送装置1a,1b,1cと、同じくn個の熱風分配部2a,2b,2cとを、例えば対応するi番目のものを取り出して、上下方向に1列に配列してi番目のユニット構造にし、このようなユニット構造を1〜i〜nまでn個接続したものということができる。
【0046】
このように、実施の形態2の乾燥機はユニットで構成されるから、ユニット構造化された分割された搬送装置1a,1b,1cと熱風分配部2a,2b,2cを、次々と追加していけば、乾燥時間を長くしなければならないような場合でも簡単に乾燥時間を長くすることができる。この場合、搬送装置の搬送速度を大きくすることができるから、しかも同時に加熱空気も高温にすると、大量の食品素材を連続して乾燥処理することができる。
【0047】
なお、以上説明した実施の形態2の接続用の乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)は、各乾燥ユニットがそれぞれn分割した第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cを備えている。しかし、これらの接続用の乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)から、それぞれ第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cを取り除き、両端の乾燥ユニット1と乾燥ユニットnにだけローラ7a,7b,7cとモータ8a,8b,8cを設けて、これに長い無端のメッシュベルト6a,6b,6cを掛けて回転駆動するのも適当である。この場合、乾燥ユニット1,・・・,乾燥ユニットnで、この共通の第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cをもち、接続用の乾燥ユニット2,・・・,乾燥ユニット(n−1)にはそれぞれ固有の第1搬送装置1a,第2搬送装置1b,第3搬送装置1cはなく、熱風分配部2a,2b,2cと全体の枠体のみとなるから、ユニット構造を極めて簡略化できる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、第1及び第2熱風分配部のノズルから噴出する第1または第2の加熱空気を一様化するとともに乱流化して流すから高効率の乾燥ができ、搬送装置に向けて供給する加熱空気量が少量ですみ、燃費が少なく、搬送装置と熱風分配部が外気に開放された構造であるため臭気が残らず、清掃も容易である。第1及び第2熱風分配部からそれぞれの温度で熱量を加減して噴射するので高効率の乾燥ができる。
【0049】
また、本発明は、2段、3段の乾燥が上下方向に配置されたコンパクトな構成で実現できる。第1、第2及び第3熱風分配部からそれぞれの温度で熱量を加減して噴射するので高効率の乾燥ができる。
【0050】
そして、搬送装置と熱風分配部とが上下方向に1列に配列されたユニット構造にされ、ユニット構造を接続して乾燥機を組み立てるので、このユニット構造を追加していけば、長い乾燥時間が必要な場合でも簡単に乾燥時間を長くすることができる。この場合搬送装置の搬送速度を大きくすることができ、同時に加熱空気も高温にできるから、大量の食品素材を乾燥させることができる。
【0051】
また、ノズルが千鳥配列に配設されているから、熱風分配部で加熱空気を分配するとき、一様化した噴出流を形成できる。
【0052】
さらに、2段,3段の乾燥を行うための第1搬送装置から第2搬送装置、第2搬送装置から第3搬送装置への積換えが落下で行え、きわめて簡単な構成で搬送方向を反転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の側面図
【図2】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の正面
【図3】図3本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の要部拡大破砕図
【図4】本発明の実施の形態1における食品素材の乾燥機の運転関係図
【図5】本発明の実施の形態2における食品素材の乾燥機のユニット組立図
【図6】(A)従来の食品素材の第1の乾燥機の概念図
(B)従来の食品素材の第2の乾燥機の概念図
【符号の説明】
1a 第1搬送装置
1b 第2搬送装置
1c 第3搬送装置
2a 第1熱風分配部
2b 第2熱風分配部
2c 第3熱風分配部
3a 第1送風機
3b 第2送風機
3c 第3送風機
4 投入側搬送装置
5 排出側容器
6a,6b,6c メッシュベルト
7a,7b,7c 一対のローラ
8a,8b,8 モータ
9a,9b,9c タンク
10a,10b,10c ノズル
11a,11b,11c 熱交換器
12 ボイラー
13 ダクト
14a,14b,14c 第1流量調整弁
15a,15b,15c 温度計
16a,16b,16c 第2流量調整弁
17a,17b,17c 流量計
18 制御盤
19 枠体
51,54 乾燥室
52,55 搬送装置
53 送風機
56 セイロ
57 上昇用コンベアー
58 下降用コンベアー
59 ヒーター

Claims (6)

  1. 始端部で載置された食品素材を終端側へ搬送する第1搬送装置と、
    前記第1搬送装置の上方位置に設けられ、内部に第1の温度の加熱空気を一旦貯めてから前記第1搬送装置上に噴出する第1熱風分配部と、
    前記第1熱風分配部に接続され、該第1熱風分配部に加熱空気を送る第1送風機と、
    前記第1搬送装置の終端から送られた食品素材を反転始端部で受け取り、前記第1搬送装置の搬送方向と逆方向に搬送する第2搬送装置と、
    前記第2搬送装置と前記第1搬送装置の間に設けられ、内部に第2の温度の加熱空気を一旦貯めて前記第2搬送装置上に噴出する第2熱風分配部と、該第2熱風分配部に接続され加熱空気を送る第2送風機とを備え、
    前記第1熱風分配部には前記第1搬送装置上に前記第1の温度の加熱空気を噴射するための複数のノズルが設けられるとともに、前記第2熱風分配部には前記第2搬送装置上に前記第2の温度の加熱空気を噴射するための複数のノズルが設けられ、
    前記ノズルから噴出された第1または第2の温度の加熱空気が前記第1搬送装置と前記第2搬送装置によって搬送中の食品素材を外気に開放された状態下それぞれの温度で乾燥させることを特徴とする食品素材の乾燥機。
  2. 請求項記載の食品素材の乾燥機であって、前記第2搬送装置の下方に第3の温度の加熱空気を一旦貯めて複数のノズルから噴出する第3熱風分配部が設けられるとともに、該第3熱風分配部の下方に第3搬送装置が設けられ、該第3搬送装置が、前記第2搬送装置の終端から送られた食品素材を再反転始端部で受け取り、前記第2搬送装置の搬送方向と逆方向に搬送することを特徴とする食品素材の乾燥装置。
  3. 請求項1または2に記載された食品素材の乾燥機であって、搬送装置と熱風分配部の何れもがそれぞれ同数に分割され、分割された搬送装置と熱風分配部が対応位置で上下方向に1列に配列されてユニット構造化されていることを特徴とする食品素材の乾燥機。
  4. 前記ノズルが千鳥配列に配設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食品素材の乾燥機。
  5. 前記第2搬送装置の反転始端が、前記第1搬送装置の終端より側方に張り出した位置に配設され、
    前記第1搬送装置から前記第2搬送装置に食品素材を積換えるための送りが、該第1搬送装置の終端から前記第2搬送装置の反転始端部への落下であることを特徴とする請求項記載の食品素材の乾燥機。
  6. 前記第3搬送装置の再反転始端が、前記第2搬送装置の終端より側方に張り出した位置に配設され、
    前記第2搬送装置から前記第3搬送装置に食品素材を積換えるための送りが、該第2搬送装置の終端から前記第3搬送装置の再反転始端部への落下であることを特徴とする請求項2記載の食品素材の乾燥機。
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