JP3619488B2 - 丸編みロープを用いた枝分かれロープ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、丸編みロープを用いて枝分かれしたロープおよびその枝分かれしたロープによってもたらされる特有の効果を利用したロープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一本のロープ(以下「一のロープ」という。)の中間から他のロープを用いて枝分かれさせてロープの一端を複数本とするには、図3に示すように、一のロープの中間(以下「分枝箇所」という。)において結び31、例えば二重結び・バタフライノット・よろい結び、を設け、当該結びに他のロープを結ぶという方法が取られてきている。
【0003】
しかし、このようにして枝分れしたロープは、分枝箇所で多数の結びが錯綜して使用に不便であり、また分枝箇所が繋索物との関係で適当でなく分枝箇所をずらしたい場合があると、ロープの結びをやり直さなければならず、さらに一のロープに結び31を設けることから一のロープの劣化が早まるという難点があった。
【0004】
また、よりロープにおいては、鋼索端部を結合させて輪状の鋼索を製作する方法と同様、一のロープのストランドあるいはヤーンのねじりを戻して、他のロープのストランドあるいはヤーンをもぐり込ませる方法(図省略)もあり、この場合は結びも無い強度の優れた分枝箇所が得られるが、分枝箇所が繋索物との関係でずらしたい場合があっても分枝箇所を動かすことはできないという問題があった。
【0005】
以上の諸問題のため、枝分かれしたロープを積極的に応用することは少なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、枝分れしたロープ(以下「分枝ロープ」という。)に引張力が働かない時は分枝箇所を自由に移動でき、しかも繋索時(引張力が働く時)には分枝箇所が移動しないロープを提供することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、上記分枝ロープを積極的に応用した製品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
分枝させるロープ(以下「分枝用ロープ」という。)としては芯材と外皮の2層構造からなる丸編みロープを用い、当該丸編みロープの分枝箇所となる部分の芯材を取出し、外皮である編糸となった部分の内側に一のロープを通し嵌合させたことを特徴とする。
この本発明による分枝ロープに引張力を加えると、当該ロープの外側の網目をなす外皮である編糸が当該ロープの長手方向に伸びようとする結果、当該ロープの編糸からなる部分の径が小さくなって内側の一のロープを外側から締め付けることとなり、従って当該ロープと一のロープの間に摩擦力が働き、分枝箇所は移動せず、分枝ロープとして繋索ロープの効果を示すことになる。
一方、分枝箇所の編糸からなる部分を把持して一のロープに沿って動かす場合には、上記と逆に、編糸からなる部分の径は大きくなって摩擦力は微々たるものとなり、分枝箇所を一のロープに沿って移動させることができるという効果が生まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例を図1、図2を参照して説明する。
【0010】
分枝用ロープ20の分枝箇所21となる部分の一端に相当する箇所の外側網目をこじ開けて芯材に切れ目を入れ、さらに分枝箇所となる部分の他端でも同様に行って、ロープの芯材を取出す。
分枝箇所の長さは、ロープの外皮である編糸の素材・強さ・厚さや分枝箇所に求める引張強度によって決定されるが、一般には分枝箇所の長さはロープ径の8倍ないし15倍程度の長さが通常使用される。
なお、分枝用ロープには、外皮には編糸が使用されているが芯材がゴム質のコードであるショークコードと呼ばれるロープも適用できる。
【0011】
次に、この分枝箇所21に、主たるロープである一のロープ10を嵌め込む。この際、上述のように、分枝箇所を把持して分枝箇所の長さを短くなるようにすると、分枝箇所の径が大きくなるので、一のロープは貫通しやすくなる。図1においては、一のロープがよりロープの場合を図示しているが、もちろん分枝用ロープと同様の丸編みロープ(ショークコードを含む。)を用いてもよい。
なお、一のロープに分枝用ロープと同様の丸編みロープを使用した場合は同一径のロープができる場合が多く至便である。もっとも、外皮部分の内径の適否は、分枝用ロープと一のロープとの間に生じる摩擦力に直接関係し、その摩擦力は外皮の素材・分枝箇所の長さ等に依存することから、これらおよび一のロープの性状を考慮して、丸編みロープの内径を選択する必要がある。
【0012】
こうして製作した分枝ロープ20の分枝箇所21は、上述の分枝箇所の効果によって、使用時に任意な方向24・位置へ移動可能である。
また、分枝ロープの分枝箇所には、図1に示すように、結びも無く外観上もすっきりしていることから美観を必要とする場合でも違和感がなく、日常生活においても多方面で使用することができる。
【0013】
また、ロープ端部の一部または全部を輪12・22の状態にし、当該輪の一部または全部に輪どうしを繋ぐ繋具26、例えばカラビナ・南京錠・Jフック・Cフック・シャックル・バックル・ベルクロテープ(鉤止部材つきファスナー)を設けることもでき、こうすることにより当該ロープの使用範囲が拡大する。
【0014】
さらに、分枝ロープ端と一のロープ端を一体にして輪状にすることにより、輪を大小に調節できる輪状ロープとすることができる。この輪状ロープは、一本の丸編みロープで製作することもできるが、丸編みロープで分枝ロープを作り一のロープと結合させて作ることもできる。
また、その輪状の部分にさらに分枝ロープを設けることができる。
【0015】
また、分枝ロープ20の残りの他端は、上記のようにすることもできるが、図1に示すような、外皮をなす編糸を主として用いた小輪23とすることもできる。
【0016】
以上の効果から、以下のような使用例が考えられる。
例えば、愛玩用動物、特に大型犬、を引き連れて散歩する場合、他の歩行者が接近して来た時には、危害を防止するため、当該動物を手元に引き寄せなければならない場合がある。
このような場合、現状では、動物を引き連れている者は一方の手(通常は利手でない方の手)で引きロープを確保しつつ、他方の手(通常は利手の方の手)では前もってロープの中間に単にロープを重ねただけの輪を握って、必要が生じた都度当該他方の手を手繰りよせている。
しかし、この現状の手法は、ロープの輪を絶えず強く握っていなければ輪が小さくなって手を締め付けロープが手に食い込むことから、絶えず体力を必要とし、その上動物を引き寄せる時にはさらなる力を要することになる。
本発明による分枝ロープを使用すれば、分枝ロープの他端に設けた輪22を軽く握っておき、必要な時に力を入れて手繰り寄せればすむという利点がある。
さらにこの際、分枝ロープの分枝箇所21を予め適宜移動させておくことができることから、動物引率者の体格・体力に応じて随時調整でき、至便である。
また、牽引用ロープとしては、水上スキー・ウェークボードの複数人を牽引する場合、ヨット・ボート・カヌー等の複数の船舶を牽引する場合等に適用が可能である。
さらに、複数回繰り返して使用する場合の荷作りロープとしても簡易かつ広範囲に使用可能である。
【0017】
さらに、上記とは逆に、分枝ロープおよび一のロープ端に複数頭の動物を繋ぐこともでき、例えばそりを牽引する犬の場合に適用できる。
この場合には分枝箇所21を調節することにより、動物相互間の適宜距離を変えることができ、好都合である。
【0018】
また、ロープ端部を輪12・22の状態にして繋具26を設けた場合には、愛玩動物を一時的に立木28や柱等に繋いでおく時に、繋具によって輪12と輪22とを、立木・柱等を中にして、繋ぐと、動物等を簡単に拘束でき、さらに分枝箇所21を調節することにより、動物等の動き回る範囲を容易に調整することができる。
【0019】
さらに、分枝ロープ端と一のロープ端を一体にして輪状にした輪状ロープの場合は、両手で輪状部分を握り、握り位置を変えることにより、上述同様、愛玩用動物、特に大型犬、を引き連れて散歩する場合に対処でき、至便である。この場合も、分枝ロープの分枝箇所21を予めあるいは必要の都度適宜移動させることができる。
【0020】
また、分枝ロープ20に小輪23を設けた場合には、これを利用して名札・鑑札札等を付けることもできる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】
分枝用ロープには芯材と外皮の2層構造からなる丸編みロープを使用したことから、本発明による分枝ロープは、簡単に生産でき、ロープ径の異なる場合にも適用でき、かつ量産性がある。
【0023】
分枝方法は丸編みロープの外皮をなす編糸からなる部分の内側に一のロープを嵌合させたものであるから、分枝箇所で多数の結びが錯綜することもなく、外観上もすっきりしていて美観を必要とする場合でも違和感がなく、実施例に示したように、日常生活においても多方面で使用することができる。
【0024】
分枝箇所は、分枝ロープに引張力を加えると摩擦力が働き分枝箇所は移動しない一方、分枝箇所を把持して動かす場合には分枝箇所を容易に移動させることができることから、実施例に示したように、使用状況に応じて分枝箇所を移動させて、実用に供することができ、分枝ロープは広い範囲で適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】分枝ロープを一のロープに貫通嵌合した状況を示す平面図である。
【図2】分枝ロープと一のロープの端に輪を構成し、さらに繋具を用いて、立木に繋索した状況を示す平面図である。
【図3】一のロープの中間に結びを設け、分枝ロープを繋索した状況を示す平面図である。
【符号の説明】
10 一のロープ
12 一のロープ端の輪
20 分枝ロープまたは分枝用ロープ
21 分枝箇所
22 分枝ロープ端の輪
23 分枝ロープ端の小輪
24 分枝ロープの移動方向
26 繋具
28 立木
31 ロープの結び

Claims (3)

  1. 一のロープの中間から他のロープを用いて一のロープから枝分かれしたロープであって、他のロープに芯材と外皮の2層構造からなる丸編みロープを用いて当該丸編みロープの外皮をなす編糸からなる部分の内側に一のロープを嵌合させたこと、を特徴とする枝分かれしたロープ
  2. 3個以上の索端を有することとなった請求項1記載のロープにおいて、当該ロープの端部の一部または全部を輪の状態にし、当該輪の一部または全部に輪どうしを繋ぐ繋具を設けたこと、を特徴とするロープ
  3. 一のロープの中間から当該ロープまたは他のロープを用いて一のロープから枝分かれしたロープであって、枝分かれするロープに芯材と外皮の2層構造からなる丸編みロープを用いて当該丸編みロープの外皮をなす編糸からなる部分の内側に一のロープを嵌合させたこと、および一のロープ端と枝分かれしたロープ端が結合状態にあること、を特徴とするロープ
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