JP3619189B2 - 食品組成物及び食品組成物の製造方法 - Google Patents
食品組成物及び食品組成物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食品組成物及び食品組成物の製造方法に関し、その目的は、産地或いは収穫時期等により同じ種類であったとしても色彩に違いが生じる天然原料を使用して、常に略一定の色彩で、しかも略一定の品質となるように製造された食品組成物及び食品組成物の製造方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
近年、茸類や植物の有効成分に関する研究がなされている。ヤマブシタケ(Hericium erinaceum)もその中の一つである。
ヤマブシタケはサンゴハリタケ科(Hericium)ヒダナシタケ目(Aphyllophorales)に属する担子菌類であり、日本や中国全土に広く分布している食用キノコの一種である。
ヤマブシタケには、多くの生理活性物質が含まれることが知られており、例えば、癌細胞の増殖を阻害する物質として、キシラン、グルコキシラン、ヘテロキシログルカン及びこれらの蛋白複合体やヘルセノンA及びヘルセノンBが含まれていることが報告されている。さらに、アルツハイマー型痴呆症との関連性が注目されている神経成長因子(NGF)合成誘導促進活性を示す物質としてヘルセノンC,D,E,F,G,Hが含まれていることが報告されている。
【0003】
このようなヤマブシタケを食品素材として利用するための製造方法も既に明らかになっている。例えば、特開平9−19270号公報や特開平9−19269号公報には、ヤマブシタケの磨砕物或いは乾燥粉末のアルコール抽出物を添加することを特徴とする食品の製造方法が記載されている。また特開平9−308458号公報には、ヤマブシタケを95〜121℃に加熱することにより酵素失活処理することを特徴とするヤマブシタケの処理方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ヤマブシタケのような天然原料は、同じ種類の天然原料であったとしても、その産地或いは収穫時期などにより、その色彩に差異が生じる。当然、この天然原料を使用して食品組成物等を製造する場合、配合組成や配合量が全く同じであれば、天然原料の産地や収穫時期により食品組成物等の色彩に違いが生じてしまう。一般消費者は、色彩に違いが生じていることで、その効用や配合組成に違いがあると考える場合があり、色彩の違いが生じることは好ましいことではなかった。これを防ぐためには、天然原料の添加量を増減したり、配合組成を変更したりして製品の色彩を調整しなければならかった。この場合、その効用に大きな違いが生じてしまい、一定の品質の製品を製造することができなかった。
【0005】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行ったところ、天然原料をある一定の粒度以下に微粉砕した微粉砕物を用いることで、天然原料の色彩を調整することができ、これにより一定の品質で、しかも天然原料の産地や収穫時期が異なっても色彩に違いが生じることがない天然原料を含有する食品組成物を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に係る発明は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物が粉砕されて、平均粒子径が20μm以下に調整された微粉砕物が含有されてなることを特徴とする食品組成物に関する。
請求項2に係る発明は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物を乾燥した後に、まず粉砕し、得られた粉砕物の一部をその平均粒子径が前記粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕した後に、得られた微粉砕物と前記粉砕物を所要の割合で混合して食品原料中に添加することを特徴とする食品組成物の製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、以下の工程からなることを特徴とする食品組成物の製造方法に関する。(1)植物性原料及び/又はその抽出物を乾燥して乾燥物を得る乾燥工程。(2)前記乾燥物を粉砕して第一の粉砕物を得る第一の粉砕工程。(3)前記乾燥物及び/又は前記第一の粉砕物を、前記第一の粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕して第二の粉砕物を得る第二の粉砕工程。(4)前記第一の粉砕物と前記第二の粉砕物を、任意の割合で混合する混合工程。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る食品組成物は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコの乾燥物或いは溶媒抽出物を、その平均粒子径が20μm以下となるように調整された微粉砕物を含有することを特徴とする。天然原料の産地や収穫時期が異なることによりその色彩に違いがある場合でも、20μm以下に微粉砕して使用することで、食品組成物の色彩を調整することができ、常に一定の品質で一定の色彩の食品組成物とすることができる。
【0008】
用いられるサンゴハリタケ属に属するキノコとしては、サンゴハリタケ(Hericium ramosum (merat) Letellier)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum)などを例示することができるが、ヤマブシタケを使用することが好ましい。また本発明ではサンゴハリタケ属に属するキノコの子実体を用いることが好ましい。
またサンゴハリタケ属に属するキノコの抽出物を使用することもできる。抽出物を得る際に使用される溶媒としては、特に限定されないが、水或いはエタノールなどのアルコールを例示することができる。またこれらの溶媒の混合溶媒を使用することもできる。特に本発明では、エタノールを使用することが好ましい。また抽出温度は特に限定されないが、常温付近で抽出してもよく、また使用する溶媒の沸点付近の温度に加熱して還流抽出することもできる。
【0009】
微粉砕物の平均粒子径は、20μm以下とされるが、好ましい平均粒子径は1〜20μm、より好ましい平均粒子径は1〜15μm、最も好ましい平均粒子径は3〜10μmである。この理由は、平均粒子径が20μmを超える場合、その色彩を調整することができ難くなるからである。
また微粉砕物の色彩を、JIS Z8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に基づいて評価すると、概ね「ブロンド 2Y7/7」〜「ブロンド 2Y9.5/7」、好ましくは「ブロンド 2Y7/7」〜「ブロンド 2Y8/7」の範囲内の色彩となる。
【0010】
本発明では、上記した平均粒子径が20μm以下の微粉砕物に加えて、平均粒子径が20μmを超える粒子径の粉砕物を配合することもできる。平均粒子径が20μm以下の微粉砕物と平均粒子径が20μmを超える粉砕物の配合比は特に限定されないが、微粉砕物1重量部に対して、粉砕物を50重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部の配合比で混合することが好ましい。この理由は、微粉砕物1重量部に対して、粉砕物を50重量部超配合すると、色彩の差異の調整が困難となるからである。
【0011】
本発明に係る食品組成物には、サンゴハリタケ属に属するキノコ以外に、レイシ(Ganoderma lucidum)、チョレイマイタケ(Grifora umbellata)、キコブタケ(Phellinus )、カイガラタケ(Lenzites)、マツタケ(Armillaria matsutake)、シイタケ(Lentinus edodes)、カワラタケ(Coriolus)、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus )、コフキサルノコシカケタケ(Elfvingia)、ツガサルノコシカケタケ(Fomitopsis)、ナメコタケ(Pholiota nameko)、エノキタケ(Flammulina velutipes)等の茸類や冬虫夏草(Cordyceps sinensis)等の菌糸体、チョウセンニンジン(Panax schinseng)、田七ニンジン(Panax notoginseng)等の薬用植物などを適宜任意に配合することができる。
【0012】
さらに、本発明に係る食品組成物には、通常の食品に使用される食品原料を適宜任意に配合することができる。例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、アラビアガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、カラヤガム、コンニャクグルコマンナン、キサンタンガム、寒天、カラギーナン、アルギン酸、シクロデキストリン、或いは植物油脂、動物油脂、加工油脂、調味料、甘味料、香辛料、着色料、保存料、酸化防止剤、水等を適宜任意に配合することができる。
【0013】
本発明に係る食品組成物中の微粉砕物の含有量は特に限定されないが、食品組成物全量中、0.001〜100重量%、好ましくは0.1〜70重量%とされる。
また本発明に係る食品組成物の形態は特に限定されないが、錠剤、顆粒剤、散剤など任意の形態に調製することができる。或いは、他の通常の食品の形態であっても構わない。
【0014】
次に、本発明に係る食品組成物の好適な製造方法について説明する。本発明に係る食品組成物の製造方法は、まず原料であるサンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物を乾燥して乾燥物を製造する(乾燥工程)。前記原料を乾燥する方法は特に限定されず、天日乾燥、減圧乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥などを例示することができる。
【0015】
次に、得られた乾燥物を粉砕して粉砕物を得る(第一の粉砕工程)。さらに、得られた粉砕物の平均粒子径をより小さくなるようにするためにさらに粉砕して微粉砕物を得る(第二の粉砕工程)。これらの粉砕工程により、微粉砕物の平均粒子径を20μm以下となるように調製する。粉砕方法は、特に限定されず、従来から行われている粉砕方法を適宜任意に採用することができる。例えばジェットミル、ローラーミル、ハンマーミル等を使用する粉砕方法を例示することができ、このうち、ジェットミルによる粉砕方法が好ましい。
尚、前記第二の粉砕工程において、前述のように第一の粉砕工程により得られた粉砕物を粉砕して微粉砕物を得ることもできるが、前記乾燥物を粉砕して微粉砕物を得ることもできる。また上記の粉砕工程においては、合計二回粉砕を行っているが、これ以上の回数の粉砕を行い、目的とされる平均粒子径に調製しても構わない。
【0016】
上記得られた微粉砕物を使用して任意の剤型に調製することで、本発明に係る食品組成物を得ることができる。また前記微粉砕物と前記粉砕物とを任意の割合で混合することもできる。微粉砕物と粉砕物を混合することで、サンゴハリタケ属に属するキノコの粉砕物の色彩を任意に調整することができる。これにより、例えば、色彩の異なるサンゴハリタケ属に属するキノコを使用した場合でも、微粉砕物と粉砕物の配合比を変更することで、略一定の色彩を呈する食品組成物を常に製造することができる。しかも、サンゴハリタケ属に属するキノコの配合量自体は変更する必要がないために、常に一定の品質である。
【0017】
尚、上記製造方法においては、サンゴハリタケ属に属するキノコを使用した場合を例示して説明したが、他の植物性原料を使用した場合も同様な方法で製造することができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、配合量は重量%である。
<実施例1>
ヤマブシタケの子実体の乾燥物を粉砕して粉砕物を得た。これを、ジェットミルにより、微粉砕した。得られた微粉砕物の粒度分布を測定したところ、平均粒子径は4.207μmであった。これを実施例1の試料とした。
<比較例1>
上記実施例1の調製に使用したヤマブシタケの粉砕物を比較例1の試料とした。比較例1の試料の平均粒子径は35.00μmであった。
【0019】
<実施例2>
前記した実施例1の調製に使用したヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを用いて、実施例1と同様の方法によりヤマブシタケの微粉砕物を調製した。その平均粒子径は3.006μmであった。これを実施例2の試料とした。
<比較例2>
上記実施例2の調製に使用したヤマブシタケの粉砕物を比較例1の試料とした。比較例1の試料の平均粒子径は22.00μmであった。
【0020】
<試験例1>
上記調製した実施例1、2及び比較例1、2の試料の色彩を、JIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に基づいて評価した。
その結果、実施例1の試料は、「ブロンド 2Y7.5/7」であり、実施例2の試料は、「ブロンド 2Y7/7」であった。また比較例1の試料は、「小麦色 8YK 7/6」であり、比較例2の試料は、「こはく色 8YR 5.5/6.5」であった。
このように天然原料は、同じ種類の原料であっても同一の色彩のものが必ずしも得られるとは限らない。また平均粒子径が異なると、同じロットの原料であっても色彩が変化することが分かる。
【0021】
<製造例1>
以下の処方例1に従って、錠剤を製造した。尚、使用したヤマブシタケ粉末の製造方法は、比較例1の製造方法に従った。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩を、JIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に従って評価したところ、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。その平均粒子径は29.35μmであった。また錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8/4」であった。
尚、以下の製造例においても、色彩はJIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に従って評価した。
【0022】
<製造例2>
前記製造例1の錠剤のヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを使用して製造したヤマブシタケ粉末を用いて、上記と同じ条件、同じ方法で錠剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、上記製造例1と同じロットの原料を使用した。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y8.0/7」であった。その平均粒子径は21.07μmであった。また錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8.5/4」であった。
【0023】
<製造例3>
次に、上記製造例2で使用したヤマブシタケ粉末の一部を実施例1と同様の方法で微粉砕した。平均粒子径は6.43μmであった。またこのヤマブシタケ微粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.0/7」であった。
このヤマブシタケ微粉末を20重量%及び上記製造例2で使用したヤマブシタケ粉末60重量%を用いた以外は、処方例1に従い錠剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、上記製造例1と同じロットの原料を使用した。
錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8/4」であり、製造例1と同じ色彩の錠剤を調製することができた。
【0024】
【0025】
<製造例4>
以下の処方例2に従って、顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ粉末の製造方法は、比較例1と同じ製造方法で行った。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。その平均粒子径は29.35μmであった。また顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y7.5/7」であった。
【0026】
<製造例5>
前記製造例4の顆粒剤のヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを使用して製造したヤマブシタケ粉末を用いて、前記製造例4と同じ条件、同じ方法で顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、前記製造例4と同じロットの原料を使用した。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y8/7」であった。その平均粒子径は21.07μmであった。また顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y/8/7であった。
【0027】
<製造例6>
次に、前記製造例5で使用したヤマブシタケ粉末の一部を実施例1と同様の方法で微粉砕した。平均粒子径は4.00μmであった。このヤマブシタケ微粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。
このヤマブシタケ微粉末を10重量%及び前記製造例5で使用したヤマブシタケ粉末89重量%を用いた以外は、処方例2に従い顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、前記製造例4と同じロットの原料を使用した。顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y7.5/7」であり、前記製造例4と同じ色彩の顆粒剤を製造することができた。
【0028】
【0029】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に係る発明は、平均粒子径が20μm以下の微粉砕したヤマブシタケが含有されている食品組成物であるから、天然原料の色彩が異なっていたとしても常に、略一定の色彩に調整することができ、しかもその品質は常に一定である。
また請求項2乃至4に係る発明は、天然原料の色彩が異なるものを使用したとしても、常に一定の品質で一定の色彩を呈する食品組成物を製造することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は食品組成物及び食品組成物の製造方法に関し、その目的は、産地或いは収穫時期等により同じ種類であったとしても色彩に違いが生じる天然原料を使用して、常に略一定の色彩で、しかも略一定の品質となるように製造された食品組成物及び食品組成物の製造方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】
近年、茸類や植物の有効成分に関する研究がなされている。ヤマブシタケ(Hericium erinaceum)もその中の一つである。
ヤマブシタケはサンゴハリタケ科(Hericium)ヒダナシタケ目(Aphyllophorales)に属する担子菌類であり、日本や中国全土に広く分布している食用キノコの一種である。
ヤマブシタケには、多くの生理活性物質が含まれることが知られており、例えば、癌細胞の増殖を阻害する物質として、キシラン、グルコキシラン、ヘテロキシログルカン及びこれらの蛋白複合体やヘルセノンA及びヘルセノンBが含まれていることが報告されている。さらに、アルツハイマー型痴呆症との関連性が注目されている神経成長因子(NGF)合成誘導促進活性を示す物質としてヘルセノンC,D,E,F,G,Hが含まれていることが報告されている。
【0003】
このようなヤマブシタケを食品素材として利用するための製造方法も既に明らかになっている。例えば、特開平9−19270号公報や特開平9−19269号公報には、ヤマブシタケの磨砕物或いは乾燥粉末のアルコール抽出物を添加することを特徴とする食品の製造方法が記載されている。また特開平9−308458号公報には、ヤマブシタケを95〜121℃に加熱することにより酵素失活処理することを特徴とするヤマブシタケの処理方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ヤマブシタケのような天然原料は、同じ種類の天然原料であったとしても、その産地或いは収穫時期などにより、その色彩に差異が生じる。当然、この天然原料を使用して食品組成物等を製造する場合、配合組成や配合量が全く同じであれば、天然原料の産地や収穫時期により食品組成物等の色彩に違いが生じてしまう。一般消費者は、色彩に違いが生じていることで、その効用や配合組成に違いがあると考える場合があり、色彩の違いが生じることは好ましいことではなかった。これを防ぐためには、天然原料の添加量を増減したり、配合組成を変更したりして製品の色彩を調整しなければならかった。この場合、その効用に大きな違いが生じてしまい、一定の品質の製品を製造することができなかった。
【0005】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行ったところ、天然原料をある一定の粒度以下に微粉砕した微粉砕物を用いることで、天然原料の色彩を調整することができ、これにより一定の品質で、しかも天然原料の産地や収穫時期が異なっても色彩に違いが生じることがない天然原料を含有する食品組成物を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、請求項1に係る発明は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物が粉砕されて、平均粒子径が20μm以下に調整された微粉砕物が含有されてなることを特徴とする食品組成物に関する。
請求項2に係る発明は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物を乾燥した後に、まず粉砕し、得られた粉砕物の一部をその平均粒子径が前記粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕した後に、得られた微粉砕物と前記粉砕物を所要の割合で混合して食品原料中に添加することを特徴とする食品組成物の製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、以下の工程からなることを特徴とする食品組成物の製造方法に関する。(1)植物性原料及び/又はその抽出物を乾燥して乾燥物を得る乾燥工程。(2)前記乾燥物を粉砕して第一の粉砕物を得る第一の粉砕工程。(3)前記乾燥物及び/又は前記第一の粉砕物を、前記第一の粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕して第二の粉砕物を得る第二の粉砕工程。(4)前記第一の粉砕物と前記第二の粉砕物を、任意の割合で混合する混合工程。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る食品組成物は、サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコの乾燥物或いは溶媒抽出物を、その平均粒子径が20μm以下となるように調整された微粉砕物を含有することを特徴とする。天然原料の産地や収穫時期が異なることによりその色彩に違いがある場合でも、20μm以下に微粉砕して使用することで、食品組成物の色彩を調整することができ、常に一定の品質で一定の色彩の食品組成物とすることができる。
【0008】
用いられるサンゴハリタケ属に属するキノコとしては、サンゴハリタケ(Hericium ramosum (merat) Letellier)、ヤマブシタケ(Hericium erinaceum)などを例示することができるが、ヤマブシタケを使用することが好ましい。また本発明ではサンゴハリタケ属に属するキノコの子実体を用いることが好ましい。
またサンゴハリタケ属に属するキノコの抽出物を使用することもできる。抽出物を得る際に使用される溶媒としては、特に限定されないが、水或いはエタノールなどのアルコールを例示することができる。またこれらの溶媒の混合溶媒を使用することもできる。特に本発明では、エタノールを使用することが好ましい。また抽出温度は特に限定されないが、常温付近で抽出してもよく、また使用する溶媒の沸点付近の温度に加熱して還流抽出することもできる。
【0009】
微粉砕物の平均粒子径は、20μm以下とされるが、好ましい平均粒子径は1〜20μm、より好ましい平均粒子径は1〜15μm、最も好ましい平均粒子径は3〜10μmである。この理由は、平均粒子径が20μmを超える場合、その色彩を調整することができ難くなるからである。
また微粉砕物の色彩を、JIS Z8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に基づいて評価すると、概ね「ブロンド 2Y7/7」〜「ブロンド 2Y9.5/7」、好ましくは「ブロンド 2Y7/7」〜「ブロンド 2Y8/7」の範囲内の色彩となる。
【0010】
本発明では、上記した平均粒子径が20μm以下の微粉砕物に加えて、平均粒子径が20μmを超える粒子径の粉砕物を配合することもできる。平均粒子径が20μm以下の微粉砕物と平均粒子径が20μmを超える粉砕物の配合比は特に限定されないが、微粉砕物1重量部に対して、粉砕物を50重量部以下、好ましくは0.1〜10重量部の配合比で混合することが好ましい。この理由は、微粉砕物1重量部に対して、粉砕物を50重量部超配合すると、色彩の差異の調整が困難となるからである。
【0011】
本発明に係る食品組成物には、サンゴハリタケ属に属するキノコ以外に、レイシ(Ganoderma lucidum)、チョレイマイタケ(Grifora umbellata)、キコブタケ(Phellinus )、カイガラタケ(Lenzites)、マツタケ(Armillaria matsutake)、シイタケ(Lentinus edodes)、カワラタケ(Coriolus)、ヒラタケ(Pleurotus ostreatus )、コフキサルノコシカケタケ(Elfvingia)、ツガサルノコシカケタケ(Fomitopsis)、ナメコタケ(Pholiota nameko)、エノキタケ(Flammulina velutipes)等の茸類や冬虫夏草(Cordyceps sinensis)等の菌糸体、チョウセンニンジン(Panax schinseng)、田七ニンジン(Panax notoginseng)等の薬用植物などを適宜任意に配合することができる。
【0012】
さらに、本発明に係る食品組成物には、通常の食品に使用される食品原料を適宜任意に配合することができる。例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、アラビアガム、ローカストビーンガム、トラガントガム、カラヤガム、コンニャクグルコマンナン、キサンタンガム、寒天、カラギーナン、アルギン酸、シクロデキストリン、或いは植物油脂、動物油脂、加工油脂、調味料、甘味料、香辛料、着色料、保存料、酸化防止剤、水等を適宜任意に配合することができる。
【0013】
本発明に係る食品組成物中の微粉砕物の含有量は特に限定されないが、食品組成物全量中、0.001〜100重量%、好ましくは0.1〜70重量%とされる。
また本発明に係る食品組成物の形態は特に限定されないが、錠剤、顆粒剤、散剤など任意の形態に調製することができる。或いは、他の通常の食品の形態であっても構わない。
【0014】
次に、本発明に係る食品組成物の好適な製造方法について説明する。本発明に係る食品組成物の製造方法は、まず原料であるサンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物を乾燥して乾燥物を製造する(乾燥工程)。前記原料を乾燥する方法は特に限定されず、天日乾燥、減圧乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥などを例示することができる。
【0015】
次に、得られた乾燥物を粉砕して粉砕物を得る(第一の粉砕工程)。さらに、得られた粉砕物の平均粒子径をより小さくなるようにするためにさらに粉砕して微粉砕物を得る(第二の粉砕工程)。これらの粉砕工程により、微粉砕物の平均粒子径を20μm以下となるように調製する。粉砕方法は、特に限定されず、従来から行われている粉砕方法を適宜任意に採用することができる。例えばジェットミル、ローラーミル、ハンマーミル等を使用する粉砕方法を例示することができ、このうち、ジェットミルによる粉砕方法が好ましい。
尚、前記第二の粉砕工程において、前述のように第一の粉砕工程により得られた粉砕物を粉砕して微粉砕物を得ることもできるが、前記乾燥物を粉砕して微粉砕物を得ることもできる。また上記の粉砕工程においては、合計二回粉砕を行っているが、これ以上の回数の粉砕を行い、目的とされる平均粒子径に調製しても構わない。
【0016】
上記得られた微粉砕物を使用して任意の剤型に調製することで、本発明に係る食品組成物を得ることができる。また前記微粉砕物と前記粉砕物とを任意の割合で混合することもできる。微粉砕物と粉砕物を混合することで、サンゴハリタケ属に属するキノコの粉砕物の色彩を任意に調整することができる。これにより、例えば、色彩の異なるサンゴハリタケ属に属するキノコを使用した場合でも、微粉砕物と粉砕物の配合比を変更することで、略一定の色彩を呈する食品組成物を常に製造することができる。しかも、サンゴハリタケ属に属するキノコの配合量自体は変更する必要がないために、常に一定の品質である。
【0017】
尚、上記製造方法においては、サンゴハリタケ属に属するキノコを使用した場合を例示して説明したが、他の植物性原料を使用した場合も同様な方法で製造することができる。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、配合量は重量%である。
<実施例1>
ヤマブシタケの子実体の乾燥物を粉砕して粉砕物を得た。これを、ジェットミルにより、微粉砕した。得られた微粉砕物の粒度分布を測定したところ、平均粒子径は4.207μmであった。これを実施例1の試料とした。
<比較例1>
上記実施例1の調製に使用したヤマブシタケの粉砕物を比較例1の試料とした。比較例1の試料の平均粒子径は35.00μmであった。
【0019】
<実施例2>
前記した実施例1の調製に使用したヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを用いて、実施例1と同様の方法によりヤマブシタケの微粉砕物を調製した。その平均粒子径は3.006μmであった。これを実施例2の試料とした。
<比較例2>
上記実施例2の調製に使用したヤマブシタケの粉砕物を比較例1の試料とした。比較例1の試料の平均粒子径は22.00μmであった。
【0020】
<試験例1>
上記調製した実施例1、2及び比較例1、2の試料の色彩を、JIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に基づいて評価した。
その結果、実施例1の試料は、「ブロンド 2Y7.5/7」であり、実施例2の試料は、「ブロンド 2Y7/7」であった。また比較例1の試料は、「小麦色 8YK 7/6」であり、比較例2の試料は、「こはく色 8YR 5.5/6.5」であった。
このように天然原料は、同じ種類の原料であっても同一の色彩のものが必ずしも得られるとは限らない。また平均粒子径が異なると、同じロットの原料であっても色彩が変化することが分かる。
【0021】
<製造例1>
以下の処方例1に従って、錠剤を製造した。尚、使用したヤマブシタケ粉末の製造方法は、比較例1の製造方法に従った。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩を、JIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に従って評価したところ、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。その平均粒子径は29.35μmであった。また錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8/4」であった。
尚、以下の製造例においても、色彩はJIS Z 8721(1993)に規定される「三属性による色彩の表示」に従って評価した。
【0022】
<製造例2>
前記製造例1の錠剤のヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを使用して製造したヤマブシタケ粉末を用いて、上記と同じ条件、同じ方法で錠剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、上記製造例1と同じロットの原料を使用した。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y8.0/7」であった。その平均粒子径は21.07μmであった。また錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8.5/4」であった。
【0023】
<製造例3>
次に、上記製造例2で使用したヤマブシタケ粉末の一部を実施例1と同様の方法で微粉砕した。平均粒子径は6.43μmであった。またこのヤマブシタケ微粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.0/7」であった。
このヤマブシタケ微粉末を20重量%及び上記製造例2で使用したヤマブシタケ粉末60重量%を用いた以外は、処方例1に従い錠剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、上記製造例1と同じロットの原料を使用した。
錠剤の色彩は「レグホーン 2.5Y8/4」であり、製造例1と同じ色彩の錠剤を調製することができた。
【0024】
【0025】
<製造例4>
以下の処方例2に従って、顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ粉末の製造方法は、比較例1と同じ製造方法で行った。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。その平均粒子径は29.35μmであった。また顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y7.5/7」であった。
【0026】
<製造例5>
前記製造例4の顆粒剤のヤマブシタケとは異なるロットのヤマブシタケを使用して製造したヤマブシタケ粉末を用いて、前記製造例4と同じ条件、同じ方法で顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、前記製造例4と同じロットの原料を使用した。
使用したヤマブシタケ粉末の色彩は、「ブロンド 2Y8/7」であった。その平均粒子径は21.07μmであった。また顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y/8/7であった。
【0027】
<製造例6>
次に、前記製造例5で使用したヤマブシタケ粉末の一部を実施例1と同様の方法で微粉砕した。平均粒子径は4.00μmであった。このヤマブシタケ微粉末の色彩は、「ブロンド 2Y7.5/7」であった。
このヤマブシタケ微粉末を10重量%及び前記製造例5で使用したヤマブシタケ粉末89重量%を用いた以外は、処方例2に従い顆粒剤を製造した。尚、ヤマブシタケ以外の原料は、前記製造例4と同じロットの原料を使用した。顆粒剤の色彩は「ブロンド 2Y7.5/7」であり、前記製造例4と同じ色彩の顆粒剤を製造することができた。
【0028】
【0029】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に係る発明は、平均粒子径が20μm以下の微粉砕したヤマブシタケが含有されている食品組成物であるから、天然原料の色彩が異なっていたとしても常に、略一定の色彩に調整することができ、しかもその品質は常に一定である。
また請求項2乃至4に係る発明は、天然原料の色彩が異なるものを使用したとしても、常に一定の品質で一定の色彩を呈する食品組成物を製造することができる。
Claims (3)
- サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物が粉砕されて、平均粒子径が20μm以下に調整された微粉砕物が含有されてなることを特徴とする食品組成物。
- サンゴハリタケ属(Hericium)に属するキノコ及び/又はその抽出物を乾燥した後に、まず粉砕し、得られた粉砕物の一部をその平均粒子径が前記粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕した後に、得られた微粉砕物と前記粉砕物を所要の割合で混合して食品原料中に添加することを特徴とする食品組成物の製造方法。
- 以下の工程からなることを特徴とする食品組成物の製造方法。(1)植物性原料及び/又はその抽出物を乾燥して乾燥物を得る乾燥工程。
(2)前記乾燥物を粉砕して第一の粉砕物を得る第一の粉砕工程。
(3)前記乾燥物及び/又は前記第一の粉砕物を、前記第一の粉砕物の平均粒子径よりも小さくなるように微粉砕して第二の粉砕物を得る第二の粉砕工程。
(4)前記第一の粉砕物と前記第二の粉砕物を、任意の割合で混合する混合工程。
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