JP3618773B2 - 回転霧化静電塗装装置 - Google Patents

回転霧化静電塗装装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複数の塗料ノズルをもつ回転霧化静電塗装装置に関し、とくに塗色の異なる塗料を切替えて塗装装置に供給する多色塗料用塗料供給装置を具備し、塗料の供給流量を一定に維持することが可能な回転霧化静電塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の塗装ラインでは、仕様により車体の塗装色が異なるので、塗料の色を自動的に切替えることが行われている。車両の塗装ラインにおいては、塗料の車体への塗着効率を高めるため回転霧化静電塗装装置を用いた塗装作業が行われており、この回転霧化静電塗装装置にも色替え機能が備えられている。
【0003】
回転霧化静電塗装装置では、中空回転軸の先端に取付けられた霧化頭に塗料を供給し、霧化頭の高速回転による遠心力で塗料を微粒化するとともに、塗装装置と被塗装物との間の静電界による吸引力によって塗料微粒子を被塗装物に塗着させている。中空回転軸の中空部には、固定式の供給ノズルが配置されている。供給ノズルの一方は霧化頭に向って延びており、供給ノズルの先端から霧化頭の内壁部に塗料が供給されるようになっている。
【0004】
塗料の色替時には、供給ノズルに洗浄用シンナが供給され、供給ノズルと霧化頭との洗浄が行われる。色替え用のバルブは、霧化頭の上流側に複数配置されている。また、塗料の供給流量の調整は、エアオペレート塗料レギュレータの弁体の開度を変えることにより行われている。このような回転霧化静電塗装装置は、たとえば実開平2−133447号公報、実開平3−19548号公報、実開平3−90646号公報に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の塗料の色替え方式には、つぎの問題が存在する。
従来方式では、塗料の供給流量を制御する機器として、エアオペレート塗料レギュレータを用いているため、塗料粘度や温度の変化によって塗料供給量が変化し、塗装膜厚が不均一になり、平滑性やメタリック色調等の塗装品質むらが発生するという問題があった。これは、エアオペレート塗料レギュレータは、弁体の開度制御により流量調整を行うものであり、温度変化に伴う塗料の粘性の変化によって塗料が弁体を通過しやすくなったり、通過しにくくなったりするためである。
【0006】
塗料の供給流量を安定化させる方法として、ギヤポンプを用いることが考えられるが、この場合は塗色毎にギヤポンプを設け、かつこのギヤポンプを回転駆動させるためのモータもギヤポンプの数だけ必要となる。したがって、塗装色の種類毎にギヤポンプとモータを設けた場合は、装置のコストが高くなるとともに、大きな設置スペースを確保する必要がある。
【0007】
塗料供給装置の小型化をはかるために、つぎの構成も考えられるが、この場合もそれぞれ問題がある。
塗装色に対応した複数のギヤポンプを1台のモータと直結させる構成が考えられるが、その場合は、常時ギヤポンプが回転するので、塗料の供給を停止させるには、塗料を循環させる必要がある。塗料をギヤポンプを介して循環させる場合は、塗料がメタリック塗料であるとメタリック塗料が何回もギヤポンプを通過する際に、塗料中のアルミやマイカなどの顔料が変形し粉砕されるので、塗装色が変わってしまうという問題があり、実用化に供せない。
【0008】
1台のギヤポンプを共用して使用する構成も考えられるが、そのようにすると、色替え毎にギヤポンプ内およびそれより下流の塗料供給通路内の塗料を排出させてギヤポンプ内およびそれより下流の塗料供給通路内を洗浄しなければならなくなる。そのため、色替え時には、多量の色替塗料と洗浄剤が無駄になり、コスト的に問題がある。
【0009】
本発明は、大きな設置スペースを確保することなく塗色の異なる塗料の流量制御を選択的に行うことができ、塗料の粘度が変化した場合でも塗料の供給流量を一定に維持することができ、塗色変え時にギヤポンプ内およびそれより下流の塗料供給通路内の塗料を排出させないで済む回転霧化静電塗装装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、つぎの通りである。
(1) 回転軸の先端に取付けられた霧化頭に塗料を供給する回転霧化静電塗装装置において、洗浄剤の供給ノズルと、複数の塗料ノズルと、塗料を圧送する塗料供給源と、該塗料供給源から複数の塗料ノズルに供給される塗料の供給流量を制御する多色塗料用塗料供給装置と、を有し、
前記複数の塗料ノズルのそれぞれの塗料吐出端は前記霧化頭内に位置し、前記複数の塗料ノズルはそれぞれ塗料吐出端まで通路が互いに独立とされており、
前記多色塗料用塗料供給装置は、塗色の異なる塗料をそれぞれ供給する複数の塗料通路と複数の塗料供給用のギヤポンプと複数の切替バルブを有しており、前記複数の塗料通路の各塗料通路は前記複数の塗料ノズルの各塗料ノズルに接続されており、前記複数の塗料通路の各塗料通路に前記複数のギヤポンプの各ギヤポンプが設けられており、前記複数の塗料通路の各塗料通路に前記各ギヤポンプの下流に前記複数の切替バルブの各切替バルブが設けられており、
前記複数のギヤポンプは、動力伝達手段を介して1つの可変速回転駆動手段に連結されており、該可変速回転駆動手段と各ギヤポンプとの間に、可変速回転駆動手段から各ギヤポンプへの回転駆動力伝達の遮断・接続を行うクラッチが設けられており、
前記各塗料通路の前記各ギヤポンプと前記各切替バルブとは、前記切替バルブが開の時に前記クラッチがつながった状態となってギヤポンプが回転し、前記切替バルブが閉の時に前記クラッチが外れることでギヤポンプの回転が停止するように構成され、
前記各切替バルブは該切替バルブが閉となった時に該閉となった切替バルブの下流の前記塗料ノズル内の塗料をノズル先端から引き戻す塗料吸引部を有している、
ことを特徴とする回転霧化静電塗装装置。
(2) 前記複数の切替バルブの各切替バルブには塗料循環用戻りホースが接続され、かつ、各塗料循環用戻りホースにはストップバルブが設けられ、
塗料供給用のギヤポンプをバイパスするバイパス塗料通路が設けられ、該バイパス塗料通路に、ギヤポンプを駆動する際にはバイパス塗料通路を閉じギヤポンプが停止している際にはバイパス塗料通路を開いて塗料を循環させる塗料循環用切替バルブが配置されており、
前記塗料循環用切替バルブの開閉に連動させて、前記ストップバルブを開閉弁するように構成され、
前記ギヤポンプが停止時には塗料源の塗料圧送力により塗料が該バイパス塗料通路、前記塗料通路のギヤポンプ下流部分、前記塗料循環用戻りホースを介して前記塗料供給源に循環するようになっている(1)記載の回転霧化静電塗装装置。
【0011】
【作用】
上記本発明の回転霧化静電塗装装置では、塗色の異なる塗料をそれぞれ供給する複数の塗料通路に、塗料供給用のギヤポンプがそれぞれ設けられる。複数のギヤポンプは、このギヤポンプと可変速回転駆動手段との間に配置されたクラッチを介して1つの可変速回転駆動手段に連結される。クラッチは、可変速回転駆動手段からギヤポンプへの動力伝達を断続させる機能を有しているので、選択された塗装色に対応するギヤポンプのみを回転させることが可能となる。したがって、各ギヤポンプの数だけ可変速回転駆動手段を設ける必要がなくなり、大きな設置スペースを確保する必要がなくなる。また、複数の塗料ノズルをもつ回転霧化静電塗装装置が多色塗料用塗料供給装置を有するので、塗色替え時には各塗料ノズル内を洗浄する必要がなく、塗料ノズル内を洗浄する場合のような多量の色替え塗料、洗浄剤の無駄が発生することがない。
【0012】
また、ギヤポンプの回転によって塗料を供給するので、塗料の供給流量はギヤポンプの回転数で制御されることになる。したがって、塗料の粘度が変化した場合でも、塗料がギヤポンプを通過しやすくなったり通過しにくくなったりすることがなくなり、塗料の供給流量を一定に維持することが可能となる。
【0013】
さらに、選択されない塗料に対応するギヤポンプはクラッチが断の状態になるので、ギヤポンプは回転しない。そのため、ギヤポンプとモータとを直結した場合のように、塗料を循環させる必要もなく、塗料がメタリック塗料であっても顔料の変形、粉砕によって塗装色が変ってしまうという問題も解消される。
【0014】
【実施例】
以下に、本発明に係る回転霧化静電塗装装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。
【0015】
第1実施例
図1ないし図3は、本発明の第1実施例を示している。回転霧化静電塗装装置10は軸方向に延びる樹脂ケース11を有している。樹脂ケース11は、一方が開口する筒状に形成されている。樹脂ケース11の内側には、ラジアル軸受12およびスラスト軸受13が配置されている。
【0016】
ラジアル軸受12の内側には、中空状の回転軸14が配置されている。回転軸14の一方には、半径方向外方に膨出するフランジ部が形成されている。回転軸14のフランジ部の外周面には、タービン翼15が取付けられている。回転軸14は、筒部がラジアル軸受12によって保持され、フランジ部がスラスト軸受13によって保持されている。
【0017】
樹脂ケース11の内側には、回転軸14のタービン翼15に向けて高速のエアを噴出するエアノズル16が配置されている。エアノズル16から高速のエアが噴出されると、回転軸14は軸心まわりに高速回転するようになっている。回転軸14は、スラスト軸受13によってフランジ部の側面が保持されているので、エアノズル16からのエアの噴出によって回転軸14が軸方向に位置ずれすることは阻止される。
【0018】
回転軸14の先端には、雄ねじ部が形成されており、雄ねじと連らなる部分はテーパ面に形成されている。回転軸14の雄ねじ部には、霧化頭20が螺合されている。霧化頭20が雄ねじ部と完全に螺合した状態では、霧化頭20は回転軸14のテーパ面に十分に密着するようになっている。これにより、霧化頭20の回転軸14に対するガタつきが防止されている。
【0019】
霧化頭20には、隔壁20aが形成されている。隔壁20aの中央部には、回転軸14側に突出する円錐状の突出部20bが形成されている。突出部20bには、隔壁20aを貫通する洗浄穴20cが穿設されている。隔壁20aの外周部には、隔壁20aを貫通する塗料通路20dが形成されている。
【0020】
回転軸14の軸方向に延びる中空部には、供給ノズル21が配置されている。供給ノズル21には、第1の塗料ノズル24、第2の塗料ノズル25、第3の塗料ノズル26が挿通されている。各塗料ノズル24、25、26は、供給ノズル21の端部から若干突出している。
【0021】
供給ノズル21の霧化頭20と反対側の端部においては、供給ノズル21の端壁から突出した第1の塗料ノズル24は、樹脂ケース11に形成された塗料通路31に接続されている。供給ノズル21の端壁から突出した第2の塗料ノズル25は、同様に樹脂ケース11に形成された塗料通路32に接続されている。同様に、第3の塗料ノズル26は、樹脂ケース11に形成された塗料通路33に接続されている。各塗料ノズル24、25、26の先端を洗浄する洗浄ノズル23a、23b、23cと連通する貫通穴23は、樹脂ケース11に形成された洗浄用通路34に接続されている。
【0022】
塗料通路31は、第1の切替バルブ51が設けられた塗料通路としての塗料ホース61を介して第1の塗料供給源71に接続されている。塗料通路32は、第2の切替バルブ52が設けられた塗料通路としての塗料ホース62を介して第2の塗料供給源72に接続されている。塗料通路33は、第3の切替バルブ53が設けられた塗料通路としての塗料ホース63を介して第3の塗料供給源73に接続されている。各塗料供給源71、72、73は、それぞれ異なった色の塗料を各塗料ホース61、62、63に圧送する機能を有する。
【0023】
洗浄用通路34は、洗浄ホース64を介して洗浄用切替バルブ94と接続されている。洗浄用切替バルブ94の一方のポートは、洗浄ホース65を介して洗浄剤供給源74に接続されている。洗浄用切替バルブ94の他方のポートは、圧縮エアを供給するエアホース66に接続されている。本実施例のように、水性塗料による塗装の場合は洗浄剤として水が用いられる。
【0024】
洗浄用切替バルブ94は、2つのソレノイド94a、94bを有している。洗浄用切替バルブ94は、一方のソレノイド94aが励磁された状態では洗浄剤のみを洗浄用通路34に供給し、他方のソレノイド94bが励磁された状態では圧縮エアのみを洗浄用通路34に供給するようになっている。双方のソレノイド94a、94bが無励磁の場合は、洗浄用通路34への洗浄剤およびエアの供給は停止される。したがって、洗浄用切替バルブ94の各ソレノイド94a、94bを適宜制御することにより、洗浄用通路34に洗浄剤とエアとを交互に供給することが可能となる。
【0025】
水性塗料やアルミ含有量の高い溶剤型メタリック塗料のような導電性塗料を用いて静電塗装を行う場合は、霧化頭に供給される塗料に直接高電圧を印加すると静電リークが大きくなり、塗着効率が著しく低下する。そこで、本実施例では霧化頭20の外周に複数本の外部電極81を設けて、これに対処している。
【0026】
外部電極81は、電極ピン82、抵抗器83、絶縁ケース84から構成されている。電極ピン82は、静電安全用の抵抗器83と接続されている。電極ピン82と抵抗器83は、絶縁ケース83に収納されており、電極ピン82の先端が絶縁ケース84の先端部から僅かに突出している。絶縁ケース84の他方は、樹脂ケース11に固定されている。絶縁ケース84内の抵抗器83は、高圧ケーブル85を介して高電圧発生器86に接続されている。本実施例では、6本の外部電極81が周方向に等間隔に配置されている。
【0027】
霧化頭20と対向する位置には、霧化頭20と所定の間隔をもって被塗装物が配置されている。被塗装物は、大地にアースされている。霧化頭20からは、被塗装物に向けて水性塗料の塗料粒子89が放出されるようになっている。各外部電極81には、高電圧発生器86により−30〜−60kvの高電圧が印加されるようになっている。霧化頭20から放出された塗料粒子には、外部電極81により負の電荷が帯電するようになっている。樹脂ケース11の霧化頭20側の端面には、霧化頭20から放出される塗料を図示されない被塗装物に向けて吹き飛ばすパターンエアノズル77が設けられている。
【0028】
塗料ホース61、62、63には、多色塗料用塗料供給装置100が設けられている。多色塗料用塗料供給装置100は、各塗料ノズル24、25、26に供給される塗料の供給流量を制御する機能を有している。多色塗料用塗料供給装置100は、可変速回転駆動手段としてのサーボモータ101、減速機102、フレーム103、ギヤポンプ104、105、106、クラッチ107、108、109、動力伝達手段110を備えている。
【0029】
サーボモータ101は、図示されない制御手段からの信号により回転速度が調整可能となっている。サーボモータ101の出力軸は、減速機102の入力軸と連結されている。減速機102は、フレーム103の端面に固定されている。減速機102には、動力伝達手段110が連結されている。動力伝達手段110は、シャフト111、軸受112、ベベルギヤ113、114、軸受115等から構成されている。シャフト111の一方は、減速機102の出力軸に連結されている。シャフト111の他端部は、軸受112を介してフレーム103に支持されている。シャフト111には、一定の間隔をおいて3つのベベルギヤ113が取付けられている。
【0030】
フレーム103には、3つのベベルギヤ113と噛合うベベルギヤ114が軸受115を介してそれぞれ支持されている。フレーム103の他方には、3つのギヤポンプ104、105、106が固定されている。各ギヤポンプ104、105、106の構成はすべて同一であるので、ギヤポンプ104の説明のみを行い、他のギヤポンプ105、106の説明は省略する。
【0031】
図3は、ギヤポンプ104を示している。図3に示すように、ギヤポンプ104は、ハウジング104a、ギヤ104b、104cとから構成されている。ハウジング104a内には、室104dが形成されている。室104dには、ギヤ104bと104cとが対向して配置されている。ギヤ104bとギヤ104cは噛合わされており、一方のギヤのみが後述するクラッチ107を介してサーボモータ101により回転駆動されるようになっている。室104dは2つのギヤ104b、104cによって2つに区画されており、一方の室が塗料ホース61の一側(流入側)と接続され、他方の室が塗料ホース61の他側(吐出側)と接続されている。
【0032】
ギヤポンプ104、105、106と各ベベルギヤ113との間には、サーボモータ101からギヤポンプ104、105、106への回転駆動力伝達の断続を行うクラッチ107、108、109が設けられている。各クラッチ107、108、109の構成はすべて同一であるので、クラック107のみの説明を行い、他のクラッチ108、109の説明は省略する。
【0033】
図2に示すように、クラッチ107は、噛合いクラッチ部107a、107b、シリンダ部107c、ピストン部107d、スプリング107eから構成されている。シリンダ部107cは、ベベルギヤ113のシャフトに連結されている。シリンダ部107cには、ピストン部107dが軸方向に摺動自在に配置されている。ピストン部107dは、シリンダ部107cに対して軸方向にのみ移動可能であり、シリンダ部107cに対して回転方向には動かないようになっている。
【0034】
ピストン部107dのロッドは、シリンダ部107cから外方に突出している。ピストン部107dのロッドの先端には、噛合いクラッチ部107aが固定されている。噛合いクラッチ部107bは、ギヤポンプ104のギヤ104bと連結されるシャフトの先端に取付けられている。噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bは、対向するように配置されている。噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bは、互に噛合い可能となっている。
【0035】
シリンダ部107c内は、ピストン部107dによって2つの室に区画されている。シリンダ部107cの一方の室には、ピストン部107dを一方向に付勢するスプリング107eが配設されている。シリンダ部107cの他方の室には、圧縮エアが図示されない電磁弁を介して供給されるようになっている。
【0036】
シリンダ部107cの他方の室に圧縮エアが供給されると、ピストン部107dがギヤポンプ104側に移動し、噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bとが噛合うようになっている。これにより、サーボモータ101の回転駆動力をギヤポンプ104に伝達することが可能となる。シリンダ部107cの他方の室への圧縮エアの供給が中止されると、スプリング107eの付勢力によってピストン部107dが戻され、噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bとの噛合いが外れるようになっている。他のギヤポンプ105、106の駆動も、クラッチ108、109の動作により上述と同様に行われる。
【0037】
つぎに、第1実施例における作用について説明する。
塗装ラインでは、被塗装物である車両ボデーがコンベアによって搬送される。車両ボデーが所定の位置に到達すると、回転霧化静電塗装装置10による塗装作業が開始される。この場合、車両ボデーの仕様に基づいた塗装色が選択され、これに対応する切替バルブ(たとえば第1の切替バルブ51)のみが開弁される。この状態では、洗浄用切替バルブ94は閉弁したままとなっている。
【0038】
第1の切替バルブ51が開弁すると、多色塗料用塗料供給装置100のクラッチ107のみがつながり、サーボモータ101によってギヤポンプ104のみが回転駆動される。すなわち、第1の切替バルブ51の開弁と同時にクラッチ107のシリンダ部107cの他方の室に電磁弁(図示略)を介して圧縮エアが供給され、噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bとの噛合いによってギヤポンプ104の回転駆動が行われる。そのため、第1の塗料ノズル24には所定の流量の塗料が安定した状態で供給され、気温の変化によって塗料の粘度が変っても塗料の供給流量が変動することはなくなる。
【0039】
第1の塗料ノズル24に供給された塗料は、第1塗料ノズル24の先端から霧化頭20の内壁面側に塗料が供給される。霧化頭20はエアノズル16からの高速のエアによって高速で回転しているので、霧化頭20の内壁面に付着した塗料は塗料通路20dを通過した後、遠心力によって霧化頭20の外周端から粒子となって放出される。
【0040】
霧化頭20から放出される水性塗料は、複数の外部電極81によって負に帯電される。水性塗料は、導電性塗料であるので、霧化頭20に供給される水性塗料へ直接高電圧を印加しても帯電効率が著しく低くなる。そこで、本実施例では微粒化された水性塗料を6本の外部電極81によって負に帯電させるようにしている。
【0041】
塗装作業が終了すると、第1の切替バルブ51が閉弁し、これと同時に多色塗料用塗料供給装置100のクラッチ107が断の状態に切替えられる。つまり、この状態では、噛合いクラッチ部107aと噛合いクラッチ部107bとの噛合いが外れ、ギヤポンプ104は停止した状態となる。
【0042】
つぎに、洗浄用切替バルブ94が作動し、洗浄ホース64からの洗浄剤は洗浄用通路34を介して供給ノズル21に供給される。供給ノズル21に供給された洗浄剤は、各洗浄ノズル27から霧化頭20に向けて噴出される。ここで、塗料の供給が行われない状態では、各塗料ノズル24、25、26の先端部に位置する塗料は、各切替バルブ51、52、53の塗料吸引部(図示略)によって十分に引き戻されているので、洗浄時に前の塗装時の塗料が霧化頭20に垂れ落ちるのが確実に解消される。これにより、塗料の色交じりを解消することが可能となる。
また、洗浄用切替バルブ94の各ソレノイド94a、94bの励磁を適宜制御することにより、洗浄用通路34に圧縮エアと洗浄剤とを交互に供給することができ、塗料ノズル24、25、26の先端部の洗浄効果を高めることが可能となる。
【0043】
つぎに、別の塗色での塗装作業を行う場合は、第2の切替バルブ52が開弁し、多色塗料用塗料供給装置100のクラッチ108のみがつながり、サーボモータ101によってギヤポンプ105のみが回転駆動される。これにより、第2の塗料ノズル25には所定の塗料が安定した状態で供給され、気温の変化によって塗料の粘度が変っても塗料の供給流量が変動することはなくなる。以下、上述と同様な手順により塗装作業が行われる。
【0044】
第2実施例
図4ないし図6は、本発明の第2実施例を示している。第1実施例では、回転軸14の中空部に複数の塗料ノズルと洗浄ノズルを配置する構成としたが、本実施例では回転軸の外周から塗料を供給する構成としている。
【0045】
図4に示すように、本実施例では霧化頭20の構造が第1実施例と異っている。本実施例では、霧化頭20の隔壁20aと回転軸14が連結されており、霧化頭20の回転軸14側の側壁部が周方向に切除されている。これにより、霧化頭20の回転軸側は隔壁20aが露出するように開口している。
【0046】
霧化頭20の隔壁20aが露出する開口部20eには、複数の塗料ノズル151、152、153が配置されている。各塗料ノズル151〜153は、各ニードル弁161と一体化されている。ニードル弁161は、樹脂ケース11に保持されている。各塗料ノズル151〜153および各ニードル弁161は、回転軸14を中心として放射状に配置されている。
【0047】
ニードル弁161は、つぎのように構成されている。図5に示すように、ニードル弁161は、ハウジング162、ピストン163、圧縮コイルバネ164、ニードル165を備えている。ハウジング162には、シリンダ162aが形成されている。シリンダ162aには、ピストン163が摺動自在に嵌挿されている。ピストン163には、ニードル165が連結されている。
【0048】
シリンダ162aは、ピストン163により2つの室162b、162cが形成されている。一方の室162bには、ピストン163を一方向に付勢する圧縮コイルバネ164が収納されている。シリンダ162aの他方の室162cには、樹脂ケース11に形成された通路170を介してエア通路171が接続されている。エア通路171には、図示されない電磁切替弁を介して圧縮エアが供給されるようになっている。
【0049】
ニードル弁161のハウジング162の端面には、塗料ノズル151が取付けられている。塗料ノズル151は、円筒状に形成されており、中央の空中部分が塗料が通過する塗料通路151aを構成している。塗料ノズル151の先端部分には、バルブシート部151bが形成されている。ニードル165の先端部は、バルブシート部151bと密着可能となっている。
【0050】
ニードル弁161のハウジング162には、塗料ノズル151の塗料通路が延びており、この塗料通路は樹脂ケース11に形成された塗料通路172を介して塗料ホース61に接続されている。塗料ノズル151の塗料通路151aには、樹脂ケース11に形成された塗料通路185が接続されている。塗料通路185には、途中にストップバルブ187が介在される塗料循環用戻りホース186が接続されている。このように、塗料循環用戻りホース186によって塗料を循環させるのは、メタリック塗料のようにフレーク顔料を含む塗料の場合でも、顔料が沈降して塗装品質が低下するのを防止するためである。
【0051】
ニードル弁161の室162cに、エア通路171からの圧縮エアが供給された際には、ニードル165の先端部はバルブシート部151bから後退し、塗料通路151aが開とされる。図示されない電磁切替弁の切替動作により、シリンダ161aの室162c内の圧縮エアが排出された際には、圧縮コイルバネ164によって付勢されるピストン163の移動により、バルブシート部151bにニードル165が密着し塗料通路151aが閉塞される。
【0052】
各塗料ノズル151〜153の外周には、洗浄ノズル181がそれぞれ配置されている。洗浄ノズル181は、一方がニードル弁161のハウジング162の端面に固定されている。塗料ノズル151の先端部は、洗浄ノズル181よりも霧化頭20側に突出している。洗浄ノズル181は、樹脂ケース11に形成された図示されない通路を介して洗浄ホース64と接続されている。
【0053】
洗浄ホース64には、第1実施例と同様に洗浄用切替バルブ94が接続されている。洗浄用切替バルブ94には、洗浄剤供給ホース65およびエアホース66が接続されているので、ソレノイド94a、94bの励磁を適宜制御することにより、洗浄ホース64を介して各洗浄ノズル181に洗浄剤とエアを交互に流すことができる。各塗料ノズル151〜153の先端部は洗浄ノズル181の先端よりも霧化頭20側に突出しているので、洗浄ノズル181から勢よく噴出される洗浄剤によって塗料ノズル151の先端部は十分に洗浄される。
【0054】
本実施例では、塗料が水性塗料やメタリック塗料等の導電性塗料を用いないので、塗料への静電気の印加は樹脂ケース11に収納された高電圧発生器75によって行われる。高電圧発生器75は、電力供給線76を介して低電圧電源150に接続されている。なお、本実施例の場合でも、霧化頭20の外周に図1と同様の外部電極を設ければ、水性塗料やメタリック塗料を用いた静電塗装が可能となる。
【0055】
各塗料ノズル151〜153に接続された塗料通路としての塗料ホース61〜63には、第1実施例と同様に多色塗料用塗料供給装置100が設けられている。多色塗料用塗料供給装置100は、各塗料ノズル151〜153に供給される塗料の供給流量を制御する。本実施例における多色塗料用供給装置100には、第1実施例と異なり複数の循環用切替えバルブ191、192、193が取付けられている。
【0056】
循環用切替バルブ191の一方は、塗料ノズル151に塗料を供給する塗料ホース61と接続されている。循環用切替バルブ191は、図6に示すように、ハウジング191a、シリンダ191b、ピストン191c、ニードル191d、スプリング191eを有している。ハウジング191aは、ギヤポンプ104と連結されている。ハウジング191aには、シリンダ191bが形成されている。シリンダ191bには、ピストン191cが摺動自在に嵌挿されている。ピストン191cには、ニードル191dが連結されている。
【0057】
シリンダ191bは、ピストン191cによって2つの室に区画されている。シリンダ191bの一方の室には、ピストン191cを一方向に付勢するスプリング191eが配置されている。ハウジング191aには、塗料ホース61からの塗料をギヤポンプ104に導く通路191fと、バイパス塗料通路195が形成されている。バイパス塗料通路195は、ギヤポンプ104の吐出側通路である塗料ホース61に接続されている。
【0058】
シリンダ181bの他方の室には、図示しない電磁弁を介して圧縮エアが供給されるようになっている。シリンダ191b内に圧縮エアが供給されると、ピストン191cの移動によってニードル191dが後退し、塗料ホース61からハウジング191a内に供給される塗料はバイパス塗料通路195を介してギヤポンプ104の吐出側に直接流れるようになっている。つまり、この場合は塗料はギヤポンプ104を介さずに、塗料ノズル151側に供給される。
【0059】
さらに、この状態では塗料ノズル151のニードル165によって塗料通路151aは塞がれているので、塗料は塗料ノズル151から吐出されず、塗料通路185を介して塗料用戻りホース186に戻されるようになっている。このように、塗料循環用切替バルブ191を設け、これと連動してストップバルブ187を開弁させて塗料を循環させているのは、メタリック塗料のように、アルミ顔料を含む塗料でもアルミ顔料の沈降を防止し、塗装品質の低下を防止するためである。
【0060】
シリンダ191bへの圧縮エアの供給が停止されると、ピストン191cがスプリング191eの付勢力によって前進し、バイパス塗料通路195が閉塞されるようになっている。バイパス塗料通路195が閉塞された状態では、ギヤポンプ104に向けて塗料が流れ、ギヤポンプ104の回転数に応じた塗料が塗料ノズル151に供給されるようになっている。図6は、多色塗料用供給装置100におけるギヤポンプ104のみの循環用切替バルブ181について説明したが、他のギヤポンプ105、106の循環用切替バルブ192、193の構成もこれに準じる。
【0061】
このように構成された第2実施例においては、塗料ノズル151〜153が回転軸14を中心として放射状に配置されるので、第1実施例のように回転軸14の中空部に塗料ノズルを配置する構成に比べて、塗料ノズルを多く配置することができ、さらに塗色の多様化に対応可能となる。
【0062】
また、塗料ノズル151〜153の先端にニードル弁161のニードル165が配置されるので、塗料の供給および停止の応答性が向上する。したがって、各塗料ノズル151〜153から吐出される塗料のカット性が良くなり、ニードル弁161の閉弁時における塗料ノズル151〜153からの塗料のはみ出し量も著しく低減され、塗料ノズル151〜153の洗浄を短時間で行うことが可能となる。
【0063】
多色塗料用供給装置100におけるギヤポンプ105、106が作動していない状態では、作動していないギヤポンプ105、106に接続される循環用切替バルブ192、193は開弁し、かつこれに対応するストップバルブ(図示略)が開弁するので、塗料は塗料循環用戻りホース(図示略)を介して循環することになる。そのため、メタリック塗料のようにアルミ顔料を含む塗料でもアルミ顔料の沈降を防止することができ、塗装品質を高めることが可能となる。
【0064】
なお、上記各実施例は回転霧化静電塗装装置に適用した場合を示したが、回転霧化静電塗装装置に限定されることはなく、他の塗装機器、たとえばエアスプレー塗装やエアレススプレー塗装であってもよい。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、つぎの効果が得られる。
塗色の異なる塗料をそれぞれ供給する複数の塗料通路に、塗料供給用ギヤポンプをそれぞれ設け、この複数のギヤポンプを1つの可変回転駆動手段に連結し、この可変速回転駆動手段と各ギヤポンプとの間に、可変速回転駆動手段からギヤポンプへの回転駆動力伝達の断続を行うクラッチを設けるようにしたので、選択された塗装色に対応するギヤポンプのみを回転させることができる。したがって、各ギヤポンプの数だけ可変速回転駆動手段を設ける必要がなくなり、大きな設置スペースを確保することも不要となる。
またそれぞれ塗料吐出端まで通路が互いに独立とされた複数の塗料ノズルをもつ回転霧化静電塗装装置が多色塗料用塗料供給装置を有するので、塗色替え時には各塗料ノズル内を洗浄する必要がなく、塗料ノズル内を洗浄する場合のような多量の色替え塗料、洗浄剤の無駄が発生することがない。
また、ギヤポンプの回転によって塗料を供給するので、塗料の供給流量をギヤポンプの回転数で制御することができ、塗料の粘度が変化した場合でも、塗料の供給流量を一定に維持することが可能となる。したがって、塗料の粘度変化によって塗装膜厚が不均一になることは解消され、塗装品質を高めることができる。
請求項2の発明によれば、つぎの効果が得られる。
複数の切替バルブの各切替バルブには塗料循環用戻りホースが接続され、かつ、各塗料 循環用戻りホースにはストップバルブが設けられ、塗料供給用のギヤポンプをバイパスするバイパス塗料通路が設けられ、該バイパス塗料通路に、ギヤポンプを駆動する際にはバイパス塗料通路を閉じギヤポンプが停止している際にはバイパス塗料通路を開いて塗料を循環させる塗料循環用切替バルブが配置されており、塗料循環用切替バルブの開閉に連動させて、前記ストップバルブを開閉弁するように構成され、ギヤポンプが停止時には塗料源の塗料圧送力により塗料が該バイパス塗料通路、塗料通路のギヤポンプ下流部分、塗料循環用戻りホースを介して塗料供給源に循環するようになっているので、メタリック塗料のようにアルミやマイカのような顔料を含む塗料であっても、これらの顔料の沈降を防止することができる。したがって、塗装の色合いの変動を解消することができ、顔料の沈降に起因する塗装品質のトラブルを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る回転霧化静電塗装装置の概略構成図である。
【図2】図1における多色塗料用塗料供給装置の拡大断面図である。
【図3】図2におけるギヤポンプの拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る回転霧化静電塗装装置の概略構成図である。
【図5】図4における塗料ノズル近傍の拡大断面図である。
【図6】図4におけるギヤポンプと循環用切替バルブとの接続関係を示す断面図である。
【符号の説明】
10 回転霧化静電塗装装置
20 霧化頭
61 塗料通路
62 塗料通路
63 塗料通路
81 外部電極
100 多色塗料用塗料供給装置
101 可変速回転駆動手段
104 ギヤポンプ
105 ギヤポンプ
106 ギヤポンプ
107 クラッチ
108 クラッチ
109 クラッチ
110 動力伝達手段
191 循環用切替バルブ
192 循環用切替バルブ
193 循環用切替バルブ
195 バイパス塗料通路

Claims (2)

  1. 回転軸の先端に取付けられた霧化頭に塗料を供給する回転霧化静電塗装装置において、洗浄剤の供給ノズルと、複数の塗料ノズルと、塗料を圧送する塗料供給源と、該塗料供給源から複数の塗料ノズルに供給される塗料の供給流量を制御する多色塗料用塗料供給装置と、を有し、
    前記複数の塗料ノズルのそれぞれの塗料吐出端は前記霧化頭内に位置し、前記複数の塗料ノズルはそれぞれ塗料吐出端まで通路が互いに独立とされており、
    前記多色塗料用塗料供給装置は、塗色の異なる塗料をそれぞれ供給する複数の塗料通路と複数の塗料供給用のギヤポンプと複数の切替バルブを有しており、前記複数の塗料通路の各塗料通路は前記複数の塗料ノズルの各塗料ノズルに接続されており、前記複数の塗料通路の各塗料通路に前記複数のギヤポンプの各ギヤポンプが設けられており、前記複数の塗料通路の各塗料通路に前記各ギヤポンプの下流に前記複数の切替バルブの各切替バルブが設けられており、
    前記複数のギヤポンプは、動力伝達手段を介して1つの可変速回転駆動手段に連結されており、該可変速回転駆動手段と各ギヤポンプとの間に、可変速回転駆動手段から各ギヤポンプへの回転駆動力伝達の遮断・接続を行うクラッチが設けられており、
    前記各塗料通路の前記各ギヤポンプと前記各切替バルブとは、前記切替バルブが開の時に前記クラッチがつながった状態となってギヤポンプが回転し、前記切替バルブが閉の時に前記クラッチが外れることでギヤポンプの回転が停止するように構成され、
    前記各切替バルブは該切替バルブが閉となった時に該閉となった切替バルブの下流の前記塗料ノズル内の塗料をノズル先端から引き戻す塗料吸引部を有している、
    ことを特徴とする回転霧化静電塗装装置。
  2. 前記複数の切替バルブの各切替バルブには塗料循環用戻りホースが接続され、かつ、各塗料循環用戻りホースにはストップバルブが設けられ、
    塗料供給用のギヤポンプをバイパスするバイパス塗料通路が設けられ、該バイパス塗料通路に、ギヤポンプを駆動する際にはバイパス塗料通路を閉じギヤポンプが停止している際にはバイパス塗料通路を開いて塗料を循環させる塗料循環用切替バルブが配置されており、
    前記塗料循環用切替バルブの開閉に連動させて、前記ストップバルブを開閉弁するように構成され、
    前記ギヤポンプが停止時には塗料源の塗料圧送力により塗料が該バイパス塗料通路、前記塗料通路のギヤポンプ下流部分、前記塗料循環用戻りホースを介して前記塗料供給源に循環するようになっている請求項1記載の回転霧化静電塗装装置。
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