JP3618618B2 - フラット回路体の分岐接続構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)やフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)等のフラット回路体の分岐接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、FFC等のフラット回路体を用いて回路間の電気的な接続を行ったり回路を分岐させる場合、フラット回路体の端末に分岐用のコネクタを取り付け、このコネクタを相手側コネクタに接続するようにしている。このようなフラット回路体の分岐接続構造としては、図5〜図7に示すような特開平4−359875号公報記載に係る技術が知られている。
【0003】
このフラット回路体の分岐接続構造においては、図5に示すような端子1が用いられている。この端子1は前側に相手側端子と電気的に接続される電気接触部2を有し、後側に高さ(H1)の高いクリンプ片3と高さ(H2)の低いクリンプ片4とが形成されている。
【0004】
そして、図6に示すように、平行に配置された複数の端子1に対してフラット回路体としての2つの可撓性平型導体ケーブル5,6の端末部分を所定距離ずらして重ね合わせ、各クリンプ片3,4を折り曲げることでそれぞれの可撓性平型導体ケーブル5,6と端子1との接続を図っている。
【0005】
図6,図7に示すように、端子1に接続された下層の可撓性平型導体ケーブル5は高さの低いクリンプ片4により導通がとられており、上層の可撓性平型導体ケーブル6は高さの高いクリンプ片3により導通がとられている。尚、図7に示すように、可撓性平型導体ケーブル5は、平行をなすように配置された複数の導体7,7…を一対の絶縁被覆層9,9で挟み込むことにより形成されている。また、可撓性平型導体ケーブル6は、平行をなす配置された複数の導体8,8…を一対の絶縁被覆層10,10で挟み込むことにより形成されている。
【0006】
このような従来のフラット回路体の分岐接続構造を製造するに当たっては、可撓性平型導体ケーブル5の端末部分に端子1のクリンプ片4を突き刺した後、押圧治具(所謂ピアッシング治具)11を用いてクリンプ片4を折り曲げてその先端が導体7と接触するように加工される。その後、もう一方の可撓性平型導体ケーブル6を接続済みの可撓性平型導体ケーブル5の端縁と所定距離ずらして重ね合わせ、図8に示すように、クリンプ片3を突き刺して、押圧治具11を再度用いてクリンプ片3を折り曲げてその先端が導体8と接触するように加工される。このようにして図6及び図7に示すようなフラット回路体の分岐接続構造が製造されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のフラット回路体の分岐接続構造では、前述したように各クリンプ片3,4で接続工程を2回に分けて行うため、製造工程数が多くタクトがかかるという問題点があった。また、ワイヤハーネス組み付け時に上側の可撓性平型導体ケーブル6に引っ張り力が加わり易いため、電気的接続を行っているクリンプ片3が変形し、接触抵抗が増加するおそれがあった。
【0008】
そこで、本発明は、少ない製造工程数で回路の分岐が可能で、かつ耐久性が高くて電気的接続の信頼性を向上させることができるフラット回路体の分岐接続構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の導体を所定間隔を隔てるように配置して絶縁フィルムで挟み込んでなるフラット回路体の長手方向の略中間位置の前記各導体に、端子の導通部をそれぞれ接続すると共に、該フラット回路体の長手方向の略中間を折り返すことにより分岐回路を形成するようにしたフラット回路体の分岐接続構造であって、前記各端子は、相手側端子と接続される電気接触部と、この電気接触部の後側に延在されると共に前記導通部を設けた接続基板部とを備え、この接続基板部の前記電気接触部と前記導通部との間に前記フラット回路体の折曲部が収容される凹部を形成し、かつ、前記端子及び該端子に接続された前記フラット回路体の前記折曲部の部分をコネクタハウジング内に収容自在にする一方、このコネクタハウジングに前記折曲部を前記凹部内に押圧して収容させると共に前記端子を係止させる押圧部材を装着自在にしたことを特徴とする。
【0010】
このフラット回路体の分岐接続構造では、コネクタハウジングに端子を係止する押圧部材を装着すると、フラット回路体の折曲部が端子の接続基板部の凹部に収容され、押圧部材の押圧力によりフラット回路体の折曲部がコネクタハウジング内に確実に保持される。このように、端子の接続板基板部の凹部に収容されたフラット回路体の折曲部が該凹部内に保持(掛止)される構造となるため、フラット回路体を保持する強度が向上し、接続不良や端子の離脱等の不都合が発生することがない。また、押圧部材の装着力(本係止挿入力)が低減されるため、組み付け作業性が向上する。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載のフラット回路体の分岐接続構造であって、前記接続基板部の前記押圧部材の押圧部に対向する位置に、前記折曲部を収容する前記凹部を形成したことを特徴とする。
【0012】
このフラット回路体の分岐接続構造では、押圧部材をコネクタハウジングに装着すると、押圧部材の押圧部と端子の凹部との間でフラット回路体の折曲部の保持が確実に行われると共に、押圧部材により端子の抜け止めが確実に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフラット回路体の分岐接続構造の詳細を図1〜図4に示す実施形態に基づいて説明する。尚、本実施形態ではフラット回路体としてFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)を適用して説明する。
【0014】
図2〜図4に示すように、本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造は、FFC21と、このFFC21に接続される複数の端子22と、この各端子22を収容する合成樹脂製のコネクタハウジング20と、このコネクタハウジング20に収容された各端子22及びFFC21を保持する合成樹脂製のスペーサ(押圧部材)19とから大略構成されている。
【0015】
図1に示すように、FFC21は、例えば圧延した銅箔等でなる複数の導体23を平行に配置し、接着剤を用いて一対のベースフィルム(絶縁フィルム)24,24で挟み込んだものである。このFFC21の長手方向の略中間の位置に各端子22を取り付けるため、この部分の隣接する各導体23,23同士の間にはスリット25がそれぞれ形成され、FFC21の幅方向の両側には切欠き26がそれぞれ形成されている。これらスリット25及び切欠き26は、重ね合わされた一対のベースフィルム24,24に形成されるものであり、導体23には及ばないようになっている。
【0016】
このように、FFC21の長手方向の略中間の位置にスリット25及び切欠き26がそれぞれ形成されたことにより、互いに分離された各導体23をそれぞれ1本ずつ備える分離部分27が形成されている。この各分離部分27の幅寸法は端子22の接続基板部28の幅寸法と略同幅に設定されている。
【0017】
図1〜図4に示すように、端子22はコネクタハウジング20の各端子収容室20Aに収容されるものであり、前側に相手側端子に接続される四角筒形状の電気接触部29を備え、この電気接触部部29の後側には接続基板部28が一体成形により延在されている。
【0018】
また、端子22の接続基板部28の後側には、加締め部としての一対の折曲保持片30,30が該接続基板部28の両側縁から上方にそれぞれ折り曲げ形成されている。さらに、接続基板部28の略中間位置には、両側縁より前後各一対の導通用突起(導通部)31,31が上方にそれぞれ折り曲げ形成されている。また、接続基板部28の前側の上面には、FFC21の各分離部分27の折曲部27Aを収容する凹部28Aが形成されている。尚、接続基板部28の略中央の両側に対向して立設された前後各一対の導通用突起31,31同士の間隔は、一対の折曲片30,30同士間の間隔及びFFC21の各導体23の幅寸法よりも短く設定されている。
【0019】
次に、コネクタハウジング20とこれに装着されるスペーサ19の構成について説明する。図2〜図4に示すように、コネクタハウジング20は、直方体形状の箱形であり、複数の端子22及びこれに接続されたFFC21の各分離部分27がそれぞれ収容される複数の端子収容室20Aが前後方向に形成されている。また、コネクタハウジング20の前端面には、各端子収容室20Aに収容された端子22の電気接触部29に相手側コネクタの相手側端子が挿入されて接続されるように、各端子収容室20Aに連通する開口部20Bが穿設されている。
【0020】
また、コネクタハウジング20の上端面の略中央部には、幅方向の略全体に亙ってスペーサ挿入口20Cが穿設されている。このスペーサ挿入口20Cには、図3,図4に示すように、スペーサ部材19が装着されるようになっている。このスペーサ19は、その下面側にFFC21の各分離部分27の折曲部27Aを該折曲部27Aの反力に抗して対押圧する押圧部19Aが形成されている。そして、このスペーサ19の押圧部19Aの位置は、コネクタハウジング20の各端子収容室20Aに収容された各端子22の接続基板部28の凹部28Aの位置と略一致するようになっている。また、スペーサ19により各端子22の電気接触部29の後端が係止されるようになっている。尚、この係止状態はスペーサ19の図示しない係止部によるコネクタハウジング20内への本係止により保持されるようになっている。
【0021】
次に、本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造に用いられる各部材を組み付ける手順について説明する。まず、図1に示すように、FFC21の各分離部分27を、対応する端子22の接続基板部28に押し当てて、該接続基板部28の後側の一対の折曲保持片30,30の間に配置させる。これと同時に、各分離部分27に含まれる導体23の部分を、前後各一対の導通用突起31,31でそれぞれ突き刺してFFC21の上面から各導通用突起31を突出させる。
【0022】
このような状態において、図示しない押圧治具(所謂ピアッシング治具)等を用いて、端子22の各折曲保持片30と各導通用突起31を同時に加締める。すると、各折曲保持片30及び各導通用突起31の互いの対をなすもの同士が内側に丸まって折り曲げられる。
【0023】
ここで、各端子22の一対の折曲保持片30,30は、FFC21の各分離部分27を保持する機能を果たしている。また、各端子22の前後各一対の導通用突起31,31は、各分離部分27内の導体23と該各端子22とを電気的に接続する機能を果たしている。尚、端子22の一対の折曲保持片30,30は、分離部分27の側方から折り曲げられた上面を保持している。
【0024】
また、前後各一対の導通用突起31,31は、分離部分27の下層のベースフィルム24と導体23と上層のベースフィルム24とをそれぞれ貫通して分離部分27の上面へ出て折り曲げられており、当該各導通用突起31の先端は上面から上層のベースフィルム24を貫通して再度導体23に接触するようになっている。
【0025】
次に、FFC21と各端子22とを組み付けた後は、図2に示すように、接続基板部28の前側でFFC21の各分離部分27を折り返して、各端子22の後側のFFC21に重ね合わせるようにする。このようにして、FFC21の長手方向の略中間を分岐した分岐回路が形成される。
【0026】
次に、図3に示すように、FFC21の長手方向の略中間に接続された各端子22を、コネクタハウジング20の各端子収容室20A内に収容させる。そして、スペーサ挿入口20Cにスペーサ19を装着して、該スペーサ19の押圧部19AでFFC21の各分離部分27の折曲部27Aを該折曲部27Aの反力に抗して押圧し、この各折曲部27Aを端子22の接続基板部28の凹部28A内に入り込んだ状態でスペーサ部材19をコネクタハウジング20に係止させる。この際、スペーサ19の図示しない係止部とコネクタハウジング20の図示しない係止部との係止により、スペーサ19はコネクタハウジング20内に本係止される。これにより、スペーサ19の前端面が各端子22の電気接触部29の後端を係止して各端子22のコネクタハウジング20の各端子収容室20Aからの抜けを防止している。
【0027】
このような本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造では、図4に示すように、スペーサ19をコネクタハウジング20のスペーサ挿入口20Cに装着させる際に、FFC21の各分離部分27の折曲部27Aが各端子22の接続基板部28の凹部28Aに入り込むため、スペーサ19の本係止挿入力を低減させることができ、該スペーサ19の挿入作業性(組付作業性)を向上させることができる。
【0028】
さらに、各端子22とFFC21との電気的な接続を行う各導通用突起31の後方で、FFC21の各分離部分27が一対の折曲保持片30,30で保持されると共に、各導通用突起31の前方でスペーサ19の押圧部19Aで保持されているため、例えば図4に矢印F1で示す方向に引っ張り力(テンション)が働いた場合に分岐された上側のFFC21は、スペーサ19の押圧力で確実に保持され、この引っ張り力F1が電気接続部分である端子22の各導通用突起31とFFC21の各導体23との接触部分(電気的接続)に影響を及ぼすのを確実に防止することができる。
【0029】
また、図4に矢印F2で示す方向に引っ張り力が働いた場合に、分岐の元となる下側のFFC21は、各端子22の一対の折曲保持片30,30で保持されているため、この引っ張り力F2が各導通用突起31とFFC21の各導体23との接触部分に影響を及ぼすのを確実に防止することができる。
【0030】
さらに、各端子22の一対の折曲保持片30,30と各導通用突起31とを同時に折り曲げ加工できるため、製造工程数を少なくすることができる。即ち、各端子22の折曲保持片30と導通用突起31に対して1枚分のFFC21を同時に接続して該FFC21の長手方向の略中間の位置を折り曲げる簡単な作業で分岐回路が形成されるため、製造工程数を少なくすることが可能となる。
【0031】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。例えば、前記実施形態では、フラット回路体としてFFC21を適用して説明したが、FPCを適用することも勿論可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、押圧部材の装着力を低減することができるため、押圧部材の組付作業性を向上させることができる。また、コネクタハウジングに端子を係止する押圧部材を装着した際に、フラット回路体の折曲部を端子の接続基板部の凹部に収容することができ、押圧部材の押圧力によりフラット回路体の折曲部をコネクタハウジング内に確実に保持することができる。これにより、端子の接続基板部の凹部に収容されたフラット回路体の折曲部が該凹部に保持される構造となるため、フラット回路体を保持する強度を向上させることができ、接続不良や端子の離脱等の不都合の発生を確実に防止することができる。
【0033】
請求項2の発明によれば、端子の接続基板部の押圧部材の押圧部に対向する位置に、フラット回路体の折曲部を収容する凹部を形成したので、押圧部材をコネクタハウジングに装着した際に、押圧部材の押圧部と端子の接続基板部の凹部との間でフラット回路体の折曲部を確実に保持することができると共に、押圧部材により端子の抜け止めを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造のコネクタハウジングへの組み付け前の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け途中の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け完成状態を示す断面図である。
【図5】従来のフラット回路体の分岐接続構造に用いられる端子の斜視図である。
【図6】従来のフラット回路体の分岐接続構造を示す斜視図である。
【図7】従来のフラット回路体の分岐端末構造を示す部分断面図である。
【図8】従来のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け途中の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
19 スペーサ(押圧部材)
19A 押圧部
20 コネクタハウジング
21 FFC(フラット回路体)
22 端子
23 導体
24 ベースフィルム(絶縁フィルム)
27A 折曲部
28 接続基板部
28A 凹部
29 電気接触部
31 導通用突起(導通部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブル・フラット・ケーブル(FFC)やフレキシブル・プリント・サーキット(FPC)等のフラット回路体の分岐接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、FFC等のフラット回路体を用いて回路間の電気的な接続を行ったり回路を分岐させる場合、フラット回路体の端末に分岐用のコネクタを取り付け、このコネクタを相手側コネクタに接続するようにしている。このようなフラット回路体の分岐接続構造としては、図5〜図7に示すような特開平4−359875号公報記載に係る技術が知られている。
【0003】
このフラット回路体の分岐接続構造においては、図5に示すような端子1が用いられている。この端子1は前側に相手側端子と電気的に接続される電気接触部2を有し、後側に高さ(H1)の高いクリンプ片3と高さ(H2)の低いクリンプ片4とが形成されている。
【0004】
そして、図6に示すように、平行に配置された複数の端子1に対してフラット回路体としての2つの可撓性平型導体ケーブル5,6の端末部分を所定距離ずらして重ね合わせ、各クリンプ片3,4を折り曲げることでそれぞれの可撓性平型導体ケーブル5,6と端子1との接続を図っている。
【0005】
図6,図7に示すように、端子1に接続された下層の可撓性平型導体ケーブル5は高さの低いクリンプ片4により導通がとられており、上層の可撓性平型導体ケーブル6は高さの高いクリンプ片3により導通がとられている。尚、図7に示すように、可撓性平型導体ケーブル5は、平行をなすように配置された複数の導体7,7…を一対の絶縁被覆層9,9で挟み込むことにより形成されている。また、可撓性平型導体ケーブル6は、平行をなす配置された複数の導体8,8…を一対の絶縁被覆層10,10で挟み込むことにより形成されている。
【0006】
このような従来のフラット回路体の分岐接続構造を製造するに当たっては、可撓性平型導体ケーブル5の端末部分に端子1のクリンプ片4を突き刺した後、押圧治具(所謂ピアッシング治具)11を用いてクリンプ片4を折り曲げてその先端が導体7と接触するように加工される。その後、もう一方の可撓性平型導体ケーブル6を接続済みの可撓性平型導体ケーブル5の端縁と所定距離ずらして重ね合わせ、図8に示すように、クリンプ片3を突き刺して、押圧治具11を再度用いてクリンプ片3を折り曲げてその先端が導体8と接触するように加工される。このようにして図6及び図7に示すようなフラット回路体の分岐接続構造が製造されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のフラット回路体の分岐接続構造では、前述したように各クリンプ片3,4で接続工程を2回に分けて行うため、製造工程数が多くタクトがかかるという問題点があった。また、ワイヤハーネス組み付け時に上側の可撓性平型導体ケーブル6に引っ張り力が加わり易いため、電気的接続を行っているクリンプ片3が変形し、接触抵抗が増加するおそれがあった。
【0008】
そこで、本発明は、少ない製造工程数で回路の分岐が可能で、かつ耐久性が高くて電気的接続の信頼性を向上させることができるフラット回路体の分岐接続構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数の導体を所定間隔を隔てるように配置して絶縁フィルムで挟み込んでなるフラット回路体の長手方向の略中間位置の前記各導体に、端子の導通部をそれぞれ接続すると共に、該フラット回路体の長手方向の略中間を折り返すことにより分岐回路を形成するようにしたフラット回路体の分岐接続構造であって、前記各端子は、相手側端子と接続される電気接触部と、この電気接触部の後側に延在されると共に前記導通部を設けた接続基板部とを備え、この接続基板部の前記電気接触部と前記導通部との間に前記フラット回路体の折曲部が収容される凹部を形成し、かつ、前記端子及び該端子に接続された前記フラット回路体の前記折曲部の部分をコネクタハウジング内に収容自在にする一方、このコネクタハウジングに前記折曲部を前記凹部内に押圧して収容させると共に前記端子を係止させる押圧部材を装着自在にしたことを特徴とする。
【0010】
このフラット回路体の分岐接続構造では、コネクタハウジングに端子を係止する押圧部材を装着すると、フラット回路体の折曲部が端子の接続基板部の凹部に収容され、押圧部材の押圧力によりフラット回路体の折曲部がコネクタハウジング内に確実に保持される。このように、端子の接続板基板部の凹部に収容されたフラット回路体の折曲部が該凹部内に保持(掛止)される構造となるため、フラット回路体を保持する強度が向上し、接続不良や端子の離脱等の不都合が発生することがない。また、押圧部材の装着力(本係止挿入力)が低減されるため、組み付け作業性が向上する。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載のフラット回路体の分岐接続構造であって、前記接続基板部の前記押圧部材の押圧部に対向する位置に、前記折曲部を収容する前記凹部を形成したことを特徴とする。
【0012】
このフラット回路体の分岐接続構造では、押圧部材をコネクタハウジングに装着すると、押圧部材の押圧部と端子の凹部との間でフラット回路体の折曲部の保持が確実に行われると共に、押圧部材により端子の抜け止めが確実に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るフラット回路体の分岐接続構造の詳細を図1〜図4に示す実施形態に基づいて説明する。尚、本実施形態ではフラット回路体としてFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)を適用して説明する。
【0014】
図2〜図4に示すように、本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造は、FFC21と、このFFC21に接続される複数の端子22と、この各端子22を収容する合成樹脂製のコネクタハウジング20と、このコネクタハウジング20に収容された各端子22及びFFC21を保持する合成樹脂製のスペーサ(押圧部材)19とから大略構成されている。
【0015】
図1に示すように、FFC21は、例えば圧延した銅箔等でなる複数の導体23を平行に配置し、接着剤を用いて一対のベースフィルム(絶縁フィルム)24,24で挟み込んだものである。このFFC21の長手方向の略中間の位置に各端子22を取り付けるため、この部分の隣接する各導体23,23同士の間にはスリット25がそれぞれ形成され、FFC21の幅方向の両側には切欠き26がそれぞれ形成されている。これらスリット25及び切欠き26は、重ね合わされた一対のベースフィルム24,24に形成されるものであり、導体23には及ばないようになっている。
【0016】
このように、FFC21の長手方向の略中間の位置にスリット25及び切欠き26がそれぞれ形成されたことにより、互いに分離された各導体23をそれぞれ1本ずつ備える分離部分27が形成されている。この各分離部分27の幅寸法は端子22の接続基板部28の幅寸法と略同幅に設定されている。
【0017】
図1〜図4に示すように、端子22はコネクタハウジング20の各端子収容室20Aに収容されるものであり、前側に相手側端子に接続される四角筒形状の電気接触部29を備え、この電気接触部部29の後側には接続基板部28が一体成形により延在されている。
【0018】
また、端子22の接続基板部28の後側には、加締め部としての一対の折曲保持片30,30が該接続基板部28の両側縁から上方にそれぞれ折り曲げ形成されている。さらに、接続基板部28の略中間位置には、両側縁より前後各一対の導通用突起(導通部)31,31が上方にそれぞれ折り曲げ形成されている。また、接続基板部28の前側の上面には、FFC21の各分離部分27の折曲部27Aを収容する凹部28Aが形成されている。尚、接続基板部28の略中央の両側に対向して立設された前後各一対の導通用突起31,31同士の間隔は、一対の折曲片30,30同士間の間隔及びFFC21の各導体23の幅寸法よりも短く設定されている。
【0019】
次に、コネクタハウジング20とこれに装着されるスペーサ19の構成について説明する。図2〜図4に示すように、コネクタハウジング20は、直方体形状の箱形であり、複数の端子22及びこれに接続されたFFC21の各分離部分27がそれぞれ収容される複数の端子収容室20Aが前後方向に形成されている。また、コネクタハウジング20の前端面には、各端子収容室20Aに収容された端子22の電気接触部29に相手側コネクタの相手側端子が挿入されて接続されるように、各端子収容室20Aに連通する開口部20Bが穿設されている。
【0020】
また、コネクタハウジング20の上端面の略中央部には、幅方向の略全体に亙ってスペーサ挿入口20Cが穿設されている。このスペーサ挿入口20Cには、図3,図4に示すように、スペーサ部材19が装着されるようになっている。このスペーサ19は、その下面側にFFC21の各分離部分27の折曲部27Aを該折曲部27Aの反力に抗して対押圧する押圧部19Aが形成されている。そして、このスペーサ19の押圧部19Aの位置は、コネクタハウジング20の各端子収容室20Aに収容された各端子22の接続基板部28の凹部28Aの位置と略一致するようになっている。また、スペーサ19により各端子22の電気接触部29の後端が係止されるようになっている。尚、この係止状態はスペーサ19の図示しない係止部によるコネクタハウジング20内への本係止により保持されるようになっている。
【0021】
次に、本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造に用いられる各部材を組み付ける手順について説明する。まず、図1に示すように、FFC21の各分離部分27を、対応する端子22の接続基板部28に押し当てて、該接続基板部28の後側の一対の折曲保持片30,30の間に配置させる。これと同時に、各分離部分27に含まれる導体23の部分を、前後各一対の導通用突起31,31でそれぞれ突き刺してFFC21の上面から各導通用突起31を突出させる。
【0022】
このような状態において、図示しない押圧治具(所謂ピアッシング治具)等を用いて、端子22の各折曲保持片30と各導通用突起31を同時に加締める。すると、各折曲保持片30及び各導通用突起31の互いの対をなすもの同士が内側に丸まって折り曲げられる。
【0023】
ここで、各端子22の一対の折曲保持片30,30は、FFC21の各分離部分27を保持する機能を果たしている。また、各端子22の前後各一対の導通用突起31,31は、各分離部分27内の導体23と該各端子22とを電気的に接続する機能を果たしている。尚、端子22の一対の折曲保持片30,30は、分離部分27の側方から折り曲げられた上面を保持している。
【0024】
また、前後各一対の導通用突起31,31は、分離部分27の下層のベースフィルム24と導体23と上層のベースフィルム24とをそれぞれ貫通して分離部分27の上面へ出て折り曲げられており、当該各導通用突起31の先端は上面から上層のベースフィルム24を貫通して再度導体23に接触するようになっている。
【0025】
次に、FFC21と各端子22とを組み付けた後は、図2に示すように、接続基板部28の前側でFFC21の各分離部分27を折り返して、各端子22の後側のFFC21に重ね合わせるようにする。このようにして、FFC21の長手方向の略中間を分岐した分岐回路が形成される。
【0026】
次に、図3に示すように、FFC21の長手方向の略中間に接続された各端子22を、コネクタハウジング20の各端子収容室20A内に収容させる。そして、スペーサ挿入口20Cにスペーサ19を装着して、該スペーサ19の押圧部19AでFFC21の各分離部分27の折曲部27Aを該折曲部27Aの反力に抗して押圧し、この各折曲部27Aを端子22の接続基板部28の凹部28A内に入り込んだ状態でスペーサ部材19をコネクタハウジング20に係止させる。この際、スペーサ19の図示しない係止部とコネクタハウジング20の図示しない係止部との係止により、スペーサ19はコネクタハウジング20内に本係止される。これにより、スペーサ19の前端面が各端子22の電気接触部29の後端を係止して各端子22のコネクタハウジング20の各端子収容室20Aからの抜けを防止している。
【0027】
このような本実施形態のフラット回路体の分岐接続構造では、図4に示すように、スペーサ19をコネクタハウジング20のスペーサ挿入口20Cに装着させる際に、FFC21の各分離部分27の折曲部27Aが各端子22の接続基板部28の凹部28Aに入り込むため、スペーサ19の本係止挿入力を低減させることができ、該スペーサ19の挿入作業性(組付作業性)を向上させることができる。
【0028】
さらに、各端子22とFFC21との電気的な接続を行う各導通用突起31の後方で、FFC21の各分離部分27が一対の折曲保持片30,30で保持されると共に、各導通用突起31の前方でスペーサ19の押圧部19Aで保持されているため、例えば図4に矢印F1で示す方向に引っ張り力(テンション)が働いた場合に分岐された上側のFFC21は、スペーサ19の押圧力で確実に保持され、この引っ張り力F1が電気接続部分である端子22の各導通用突起31とFFC21の各導体23との接触部分(電気的接続)に影響を及ぼすのを確実に防止することができる。
【0029】
また、図4に矢印F2で示す方向に引っ張り力が働いた場合に、分岐の元となる下側のFFC21は、各端子22の一対の折曲保持片30,30で保持されているため、この引っ張り力F2が各導通用突起31とFFC21の各導体23との接触部分に影響を及ぼすのを確実に防止することができる。
【0030】
さらに、各端子22の一対の折曲保持片30,30と各導通用突起31とを同時に折り曲げ加工できるため、製造工程数を少なくすることができる。即ち、各端子22の折曲保持片30と導通用突起31に対して1枚分のFFC21を同時に接続して該FFC21の長手方向の略中間の位置を折り曲げる簡単な作業で分岐回路が形成されるため、製造工程数を少なくすることが可能となる。
【0031】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。例えば、前記実施形態では、フラット回路体としてFFC21を適用して説明したが、FPCを適用することも勿論可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、押圧部材の装着力を低減することができるため、押圧部材の組付作業性を向上させることができる。また、コネクタハウジングに端子を係止する押圧部材を装着した際に、フラット回路体の折曲部を端子の接続基板部の凹部に収容することができ、押圧部材の押圧力によりフラット回路体の折曲部をコネクタハウジング内に確実に保持することができる。これにより、端子の接続基板部の凹部に収容されたフラット回路体の折曲部が該凹部に保持される構造となるため、フラット回路体を保持する強度を向上させることができ、接続不良や端子の離脱等の不都合の発生を確実に防止することができる。
【0033】
請求項2の発明によれば、端子の接続基板部の押圧部材の押圧部に対向する位置に、フラット回路体の折曲部を収容する凹部を形成したので、押圧部材をコネクタハウジングに装着した際に、押圧部材の押圧部と端子の接続基板部の凹部との間でフラット回路体の折曲部を確実に保持することができると共に、押圧部材により端子の抜け止めを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造のコネクタハウジングへの組み付け前の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け途中の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け完成状態を示す断面図である。
【図5】従来のフラット回路体の分岐接続構造に用いられる端子の斜視図である。
【図6】従来のフラット回路体の分岐接続構造を示す斜視図である。
【図7】従来のフラット回路体の分岐端末構造を示す部分断面図である。
【図8】従来のフラット回路体の分岐接続構造の組み付け途中の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
19 スペーサ(押圧部材)
19A 押圧部
20 コネクタハウジング
21 FFC(フラット回路体)
22 端子
23 導体
24 ベースフィルム(絶縁フィルム)
27A 折曲部
28 接続基板部
28A 凹部
29 電気接触部
31 導通用突起(導通部)
Claims (2)
- 複数の導体を所定間隔を隔てるように配置して絶縁フィルムで挟み込んでなるフラット回路体の長手方向の略中間位置の前記各導体に、端子の導通部をそれぞれ接続すると共に、該フラット回路体の長手方向の略中間を折り返すことにより分岐回路を形成するようにしたフラット回路体の分岐接続構造であって、
前記各端子は、相手側端子と接続される電気接触部と、この電気接触部の後側に延在されると共に前記導通部を設けた接続基板部とを備え、この接続基板部の前記電気接触部と前記導通部との間に前記フラット回路体の折曲部が収容される凹部を形成し、かつ、前記端子及び該端子に接続された前記フラット回路体の前記折曲部の部分をコネクタハウジング内に収容自在にする一方、このコネクタハウジングに前記折曲部を前記凹部内に押圧して収容させると共に前記端子を係止させる押圧部材を装着自在にしたことを特徴とするフラット回路体の分岐接続構造。 - 請求項1記載のフラット回路体の分岐接続構造であって、
前記接続基板部の前記押圧部材の押圧部に対向する位置に、前記折曲部を収容する前記凹部を形成したことを特徴とするフラット回路体の分岐接続構造。
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