JP3618536B2 - 硬貨判別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨の真偽判別を行う硬貨判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬貨の真偽判別を行う硬貨判別装置の従来のものとして、例えば特開平6−223253号公報に開示されたものが知られている。
この装置は、検知する硬貨が搬送され、該硬貨が半球状のシェルからなるケーシングの中心と一致すると、光源から硬貨に向け光が照射される。そして、この光の硬貨の表面における反射光を光ファイバによって受光し、受光した反射光の光量を電気的な検出信号に変換し、検出信号を積分する。この積分したデータを受光端部の中心軸とケーシングの中心軸がなす角度に対してプロットし、検出データ曲線の傾きを算出し、基準の傾きと比較することにより、硬貨の金種および真偽を判別する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
硬貨の真偽を判別する場合、従来は、表裏のいずれか一方の面の検出を行って真偽を判別したり、あるいは表裏それぞれの面を別々に検出してそれぞれの面の真偽を総合して真偽を判別したりしている。
しかしながら、これらの真偽判別では、表裏それぞれが精巧に造られたものについては、偽硬貨と判別できない場合があった。
したがって、本発明の目的は、表裏それぞれが精巧に造られていても、偽硬貨と判別することができる硬貨判別装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の硬貨判別装置は、硬貨に放射線を照射する放射線照射手段と、該放射線照射手段により照射された放射線の硬貨透過光線を受光し可視光データに変換する受光手段と、該受光手段からの可視光データを画像データに変換する画像処理手段と、該画像処理手段により変換された画像データから割り出される明暗度を基準データと比較することにより硬貨の厚さおよび硬貨の模様の高さから硬貨の真偽を判別する判別手段と、を具備することを特徴としている。
これにより、放射線照射手段から硬貨に放射線を照射し、該放射線の硬貨透過光線を受光手段で受光し可視光データに変換して、さらに該可視光データを画像処理手段で画像データに変換して、該画像データを判別手段が基準データと比較して硬貨の真偽を判別する。
【0005】
本発明の請求項2記載の硬貨判別装置は、請求項1記載のものに関して、前記放射線照射手段は、X線を照射することを特徴としている。
これにより、放射線照射手段から硬貨にX線を照射し、該X線の硬貨透過光線を受光手段で受光し可視光データに変換して、さらに該可視光データを画像処理手段で画像データに変換して、該画像データを判別手段が基準データと比較して硬貨の真偽を判別する。
【0006】
本発明の請求項3記載の硬貨判別装置は、請求項2記載のものに関して、前記受光手段としてX線シンチレータを用いることを特徴としている。
これにより、放射線照射手段から硬貨にX線を照射し、該X線の硬貨透過光線をX線シンチレータで受光し可視光データに変換して、さらに該可視光データを画像処理手段で画像データに変換して、該画像データを判別手段が基準データと比較して硬貨の真偽を判別する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の硬貨判別装置の一の実施の形態を図面を参照して以下に説明する。
この実施の形態の硬貨判別装置11は、硬貨Cを搬送する硬貨搬送路12の上方に設けられて硬貨搬送路12の方向にX線を照射するX線照射装置(放射線照射手段)13と、このX線照射装置13のX線照射方向に配置されるとともに、硬貨搬送路12の一部を構成するX線シンチレータ(受光手段)14とを有している。
【0008】
X線照射装置13は、硬貨搬送路12上で搬送されてくる硬貨Cが、搬送中、この硬貨搬送路12の一部を構成するX線シンチレータ14上の所定位置に位置したときに、該硬貨CにX線を照射する。
X線シンチレータ14は、X線照射装置13により照射されたX線の硬貨Cを透過した後の光線(すなわちX線像)を受光して可視光データに変換する。ここで、X線シンチレータ14は、X線が発光物質に衝突して発する光を光電子倍増管やフォトダイオードなどで電圧パルスに変えて測定する装置であり、X線を二色(白黒)の可視光データに変換する。
【0009】
さらに、硬貨判別装置11は、X線シンチレータ14の可視光データを伝達する光デバイス15と、該光デバイス15で伝達された可視光データを画像データに変換する画像処理装置(画像処理手段)16と、画像処理装置16により変換された画像データを一時記憶するRAM18と、予め撮影した真の硬貨の画像データ等が記憶されているROM19と、RAM18に一時記憶した画像データをROM19に記憶されている基準データと比較することにより硬貨Cの真偽を判別する比較判別装置(判別手段)20とを有している。
【0010】
光デバイス15は、具体的には、X線シンチレータ14と画像処理装置16とを結ぶ光ファイバが多数束状にされて構成されており、X線シンチレータ14の可視光データを画像処理装置16に伝達する。
画像処理装置16は、高画素のCCDとMOSイメージセンサとが組み合わせて構成されるもので、可視光データを電子データ化して画像データとする。
【0011】
これにより、X線照射装置13から硬貨Cに放射線を照射し、該X線の硬貨Cにおける透過光線をX線シンチレータ14で受光し可視光データに変換して、さらに該可視光データを光デバイス15で伝達して画像処理装置16で画像データに変換して、該画像データを比較判別装置20が基準データと比較して硬貨Cの真偽を判別することになる。
【0012】
そして、比較判別装置20が、判別硬貨Cの画像データと基準データとを比較して判別する。ここで、比較判別の項目としては、例えば、以下がある。
判別硬貨Cの画像データから該判別硬貨C全体の外周円を割り出しこれから直径を求めてこれを基準データの直径と比較して直径の正常異常を判定する。
判別硬貨Cの画像データから打刻された模様すなわち刻印の有無を割り出して、これを基準データと比較して刻印の有無の正常異常を判別する。
判別硬貨Cの画像データから模様すなわち刻印の各位置関係を割り出して、これを基準データと比較して、刻印の位置関係の正常異常を判定する。
判別硬貨Cの画像データから模様すなわち刻印の明暗度を割り出して、これを基準データと比較して、刻印の高さの正常異常を判定する。
判別硬貨Cの画像データの全体の明暗度を割り出して、これを基準データと比較して、硬貨Cの厚さの正常異常を判別する。
【0013】
そして、例えば上記した全ての項目で正常と判定された場合のみ判別硬貨Cが真の硬貨であると判定し、いずれか一つの項目で異常と判定された場合は判別硬貨Cが偽の硬貨であると判定する。
【0014】
このように、X線の硬貨Cにおける透過光線を可視光データに変換して真偽を判別するため、硬貨Cの表裏の模様すなわち刻印を重ね合わせて見ることができる。よって、例え表裏それぞれが精巧に造られていても、表の刻印の位相と裏の刻印の位相とがずれていれば、偽であることを判別できる。
したがって、表裏それぞれが精巧に造られていても、偽硬貨と判別することができる。
【0015】
また、硬貨Cの厚さや刻印等の高さも検出できるため、正規のものに対しこれらが異なっていれば、偽であることを判別できる。
したがって、表裏の位相があっていても、偽硬貨と判別することができる。
【0016】
さらに、X線照射装置13は、硬貨搬送路12上で搬送される硬貨CにX線を照射するものとされ、X線シンチレータ14は、硬貨搬送路12上で搬送される硬貨Cに対しX線照射装置13により照射されたX線の硬貨Cにおける透過光線を受光するため、搬送中の硬貨Cを判別することができる。
【0017】
ここで、上記したX線シンチレータ14、光デバイス15および画像処理装置16として、図2に示す構成のX線イメージングデバイス21を用いることができる。
このX線イメージングデバイス21は、傷防止のための保護フィルム22とX線シンチレータ14と光デバイス15と画像処理装置16とがこの順に層状に一体化されたものである。
【0018】
なお、以上においては、放射線としてX線を用いる場合を例にとり説明したが、勿論、他の放射線を用いてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の硬貨判別装置によれば、放射線照射手段から硬貨に放射線を照射し、該放射線の硬貨透過光線を受光手段で受光し可視光データに変換して、さらに該可視光データを画像処理手段で画像データに変換して、該画像データを判別手段が基準データと比較して硬貨の真偽を判別する。
このように、放射線の硬貨透過光線を可視光データに変換して真偽を判別するため、硬貨の厚さおよび模様すなわち打刻された刻印等の高さから偽であることを判別できる。
したがって、表裏の位相があっていても、偽硬貨と判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨判別装置の一の実施の形態を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の硬貨判別装置の一の実施の形態のX線シンチレータ、光デバイスおよび画像処理装置として用いることができるX線イメージングデバイスを示す側面図である。
【符号の説明】
11 硬貨判別装置
12 硬貨搬送路
13 X線照射装置(放射線照射手段)
14 受光手段(X線シンチレータ)
15 光デバイス
16 画像処理装置(画像処理手段)
C 硬貨
Claims (3)
- 硬貨に放射線を照射する放射線照射手段と、
該放射線照射手段により照射された放射線の硬貨透過光線を受光し可視光データに変換する受光手段と、
該受光手段からの可視光データを画像データに変換する画像処理手段と、
該画像処理手段により変換された画像データから割り出される明暗度を基準データと比較することにより硬貨の厚さおよび硬貨の模様の高さから硬貨の真偽を判別する判別手段と、
を具備することを特徴とする硬貨判別装置。 - 前記放射線照射手段は、X線を照射することを特徴とする請求項1記載の硬貨判別装置。
- 前記受光手段としてX線シンチレータを用いることを特徴とする請求項2記載の硬貨判別装置。
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1998
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