JP3617673B2 - 打揚げ花火 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、導火線を用いない打揚げ花火に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の打揚げ花火玉の容器には、導火線やその代わりになる火薬が取り付けられている。
この導火線は一般に約5〜6mm程度の径のものが用いられている。これらの導火線の端末は、近年、不発玉が生じないように必ず黒色火薬系の着火薬を塗布したり、着火線といわれる綿糸に黒色火薬系の着火薬を塗布したものが取り付けられるようになっている。
【0003】
これによって、火線端末の着火面積を増大させることは不点火防止という安全性向上の効果を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術によると、打揚げ花火の火線は着火後、着火した側の方向に燃焼ガスと極めて小さい火の粉を連続的に噴出させて燃焼するだけであり、緩衝に耐えるものではないという決定的な問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、紙管の一端に仕切板を設け、該仕切板に設けた通孔内に伝火薬を充填すると共に仕切板の外側に伝火薬を塗布し、紙管内に笛音剤を填め、この笛音剤に速火薬を接続し、この速火薬に着火薬を接続し、この着火薬によって紙管の他端を閉止して笛音花火とし、この笛音花火を、球状もしくは筒状の玉皮内に星と割火薬を填めた中に、前記着火薬部が玉皮から突出するように埋設したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
このような構成によると、筒状笛音花火は笛音と同時に明るい火の粉を連続的に噴出するために、花火球の上昇時に観賞効果の大きい演出をすることができる打揚げ花火となる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明の実施例を説明する。
実施例1
(1) 過塩素酸カリウム70重量部、安息香酸カリウム20重量部、フタル酸のアルカリ金属塩10重量部を混合し、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて顆粒状の笛音剤を得た。
【0008】
(2) このようにした笛音剤を筒体に填め、玉の大きさや目的に応じた長さの笛音花火を得る。例えば、内径9mm、外径13.5mm、長さ70mmの紙管に薬長40mm圧填すると、燃焼時間は5秒を正確に維持することができる。つまり、半分の20mmにすれば2.5秒となる。
この笛音花火は、図1に示す如く、紙管1の一端に仕切板2を設け、この仕切板2に通孔3をあけ、この通孔3内と仕切板2外側に黒色火薬による伝火薬4を充填塗布しておく。このようにした紙管1内に上記の如く所望量の笛音剤5を填め、この笛音剤5に速火線6を接続して紙管1端までもしくはそれより少し長くなるようにし、さらにこの速火線6に黒色火薬による着火薬7を接続し、この着火薬7によって紙管1の他端を閉止して笛音花火8とする。なお、上記速火線6は、点火装置であり、火薬紐に薄紙のカバーを施したものである。
【0009】
このようにした笛音花火8は、図2に示す如く、通常の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、玉皮9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を玉皮9から突出させて埋設したものである。
また、このようにした笛音花火8は、図3に示す如く、通常の筒状の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、両端開口を蓋12、13によって閉じた筒体9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を蓋13から突出させて埋設し、その蓋13に打揚火薬14を充填させ、黒色火薬を塗布した薄紙15で覆ったものである。
【0010】
実施例2
(1) 酸化銅35重量部、鉛丹25重量部、マグナリウム30重量部、アルミニウム10重量部をよく混和してテルミット剤とし、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて粒状物とする。これを十分乾燥させて粒度をそろえて閃光破裂音粒とする。
【0011】
(2) 過塩素酸カリウム70重量部、安息香酸カリウム20重量部、フタル酸のアルカリ金属塩10重量部を混合し、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて顆粒状の笛音剤を得た。
(3) (1)の閃光破裂音粒30重量部を、(2) の笛音剤100重量部に加えてよく混和して目的の笛音用花火和剤を得た。
【0012】
(4) この笛音用花火和剤を所望の紙管に填めて図1に示す如く、紙管1の一端に仕切板2を設け、この仕切板2に通孔3をあけ、この通孔3内と仕切板2外側に黒色火薬による伝火薬4を充填塗布しておく。このようにした紙管1内に上記の如く所望量の笛音用花火和剤5を填め、この笛音用花火和剤5に速火線6を接続して紙管1端までもしくはそれより少し長くなるようにし、さらにこの速火線6に黒色火薬による着火薬7を接続し、この着火薬7によって紙管1の他端を閉止して笛音花火8とする。なお、上記速火線6は、点火装置であり、火薬紐に薄紙のカバーを施したものである。
【0013】
このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図2に示す如く、通常の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、玉皮9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を玉皮9から突出させて埋設したものである。
また、このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図3に示す如く、通常の筒状の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、両端開口を蓋12、13によって閉じた筒体9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を蓋13から突出させて埋設し、その蓋13に打揚火薬14を充填し、それを黒色火薬を塗布した薄紙15で覆ったものである。
【0014】
実施例3
(1) 過塩素酸カリウム56重量部、安息香酸カリウム24重量部、チタン等の金属粉20重量部を混合し、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて顆粒状の笛音を有する花火用和剤を得た。
(2) このようにした笛音を有する花火用和剤を筒体に填め、玉の大きさや目的に応じた長さの笛音花火を得る。
【0015】
この笛音花火は、図1に示す如く、紙管1の一端に仕切板2を設け、この仕切板2に通孔3をあけ、この通孔3内と仕切板2外側に黒色火薬による伝火薬4を充填塗布しておく。このようにした紙管1内に上記の如く所望量の笛音剤5を填め、この笛音剤5に速火線6を接続して紙管1端までもしくはそれより少し長くなるようにし、さらにこの速火線6に黒色火薬による着火薬7を接続し、この着火薬7によって紙管1の他端を閉止して笛音花火8とする。なお、上記速火線6は、点火装置であり、火薬紐に薄紙のカバーを施したものである。
【0016】
このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図2に示す如く、通常の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、玉皮9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を玉皮9から突出させて埋設したものである。
また、このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図3に示す如く、通常の筒状の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、両端開口を蓋12、13によって閉じた筒体9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を蓋12から突出させて埋設し、その蓋12に打揚火薬14を充填させ、黒色火薬を塗布した薄紙15で覆ったものである。
【0017】
実施例4
(1) 酸化銅35重量部、鉛丹25重量部、マグナリウム30重量部、アルミニウム10重量部をよく混和してテルミット剤とし、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて粒状物とする。これを十分乾燥させて粒度をそろえて閃光破裂音粒とする。
【0018】
(2) 過塩素酸カリウム56重量部、安息香酸カリウム24重量部、チタン等の金属粉20重量部を混合し、ニトロセルローズ系のバインダーを適量加えて顆粒状の笛音を有する花火用和剤を得た。
(3) (1)の閃光破裂音粒30重量部を、(2) の笛音を有する花火用和剤100重量部に加えてよく混和して目的の笛音用花火和剤を得た。
【0019】
(4) この笛音用花火和剤を所望の紙管に填めて図1に示す如く、紙管1の一端に仕切板2を設け、この仕切板2に通孔3をあけ、この通孔3内と仕切板2外側に黒色火薬による伝火薬4を充填塗布しておく。このようにした紙管1内に上記の如く所望量の笛音用花火和剤5を填め、この笛音用花火和剤5に速火線6を接続して紙管1端までもしくはそれより少し長くなるようにし、さらにこの速火線6に黒色火薬による着火薬7を接続し、この着火薬7によって紙管1の他端を閉止して笛音花火8とする。なお、上記速火線6は、点火装置であり、火薬紐に薄紙のカバーを施したものである。
【0020】
このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図2に示す如く、通常の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、玉皮9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を玉皮9から突出させて埋設したものであり、伝火薬4と同じような伝火薬によって中心付近まで伝わるようにしてある。
また、このようにした笛音花火8は、上記実施例と同様に図3に示す如く、通常の筒状の花火玉に従来の導火線と同様に装着されるもので、両端開口を蓋12、13によって閉じた筒体9内に星10と割火薬11を填めた中に着火薬7部を蓋13から突出させて埋設し、その蓋12に打揚火薬14を充填させ、黒色火薬を塗布した薄紙15で覆ったものである。
【0021】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、導火線の個所に笛音花火を配置したことにより、筒状笛音花火は笛音と同時に明るい火の粉を連続的に噴出するために、花火球の上昇時に観賞効果の大きい演出をすることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】笛音花火の実施例を示す断面図である。
【図2】笛音花火の実装例を示す断面図である。
【図3】笛音花火の実装例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 紙管
2 仕切板
3 通孔
4 伝火薬
5 笛音剤
6 速火線
7 着火薬

Claims (5)

  1. 紙管の一端に仕切板を設け、該仕切板に設けた通孔内に伝火薬を充填すると共に仕切板の外側に伝火薬を塗布し、紙管内に笛音剤を填め、この笛音剤に速火薬を接続し、この速火薬に着火薬を接続し、この着火薬によって紙管の他端を閉止して笛音花火とし、この笛音花火を、球状もしくは筒状の玉皮内に星と割火薬を填めた中に、前記着火薬部が玉皮から突出するように埋設したことを特徴とする打揚げ花火。
  2. 請求項1において、笛音花火を、過塩素酸カリウム、安息香酸のアルカリ金属塩、フタル酸のアルカリ金属塩より構成したことを特徴とする打揚げ花火。
  3. 請求項1において、笛音花火を、酸化銅、鉛丹、マグナリウム、アルミニウム等を主剤とするテルミット剤にバインダーを加えて固めた粒状物にした閃光破裂音粒と、
    過塩素酸カリウム、安息香酸のアルカリ金属塩、フタル酸のアルカリ金属塩による笛音剤とから構成したことを特徴とする打揚げ花火。
  4. 請求項1において、笛音花火を、過塩素酸カリウム、安息香酸のアルカリ金属塩、フタル酸のアルカリ金属塩およびチタン等の金属粉による笛音を有する花火用和剤より構成したことを特徴とする打揚げ花火。
  5. 請求項1において、笛音花火を、酸化銅、鉛丹、マグナリウム、アルミニウム等を主剤とするテルミット剤にバインダーを加えて固めた粒状物にした閃光破裂音粒と、
    過塩素酸カリウム、安息香酸のアルカリ金属塩、フタル酸のアルカリ金属塩およびチタン等の金属粉による笛音を有する花火用和剤とから構成したことを特徴とする打揚げ花火。
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