JP3617595B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜室を設けた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の冷蔵庫は特開平7−190588号公報に記載されているように、低温室に3区画以上に形成された区画と、冷気の吹き出し口と連通し、前記各区画へ冷気を導くように冷気を振り分ける冷却ダクトとを備えてなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平7−190588号公報に開示されている冷蔵庫では、冷却ダクトの形成および固定方式や、前記冷却ダクトと冷気の吹き出し口との連通方式が、複雑で実用性や量産性に欠け、コスト的にも割高で、また、冷却ダクトの冷気の吹き出し口近傍は、場合により、貯蔵品(特に野菜類)が冷えすぎ、凍結するという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷蔵庫は上記のような課題を解決したもので、
野菜室内に配されて前後に出し入れされるケースと、
前記ケースの上面を覆うカバーと、
前記カバー上に設けられるとともに冷気が流通する野菜室用冷気通路と、
前記野菜室の背壁の左右方向の略中央に設けられて前記野菜室用冷気通路に冷気を吐出する冷気吐き出し口と、
前記野菜室の後方の左右方向の一端に設けられて前記野菜室用冷気通路を流通する冷気が流入する冷気もどり口と、
前記冷気吐き出し口から前方に延びて前記カバー上に配されるとともに後部で回動自在に支持される風向板と、
を備え、前記風向板の回動によって、前記冷気吐き出し口から吐出される冷気の風向を前記冷気もどり口に近い側と前記冷気もどり口から離れた側とに可変することを特徴とするものである。
この構成により、風向板の向きを変えることで、野菜室用冷気通路内の各所の冷気流量を変えることができ、各々独立した部屋の周辺に異なる量の冷気を容易に供給できる。このため、風向板の向きによって各部屋の温度を異なる温度に設定したり、ケース内温度がどの位置のおいてもほぼ同様の温度に設定することが容易に選べる実用性に富んだ野菜室を持つ冷蔵庫が得られる。
【0005】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記風向板を前記カバーの前部まで延設し、前記風向板の前端を把持して前記風向板を回動できることを特徴とするものである。
【0006】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記ケースを左右に分割する隔壁を設けたことを特徴とするものである。
【0007】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記風向板は前記冷気もどり口側の面が凹面から成ることを特徴とするものである。
【0008】
また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記冷気吐き出し口の前記冷気もどり口側から前方に延びた冷気逃げ防止壁を有するとともに、前記風向板の後端から所定距離離れて前記風向板の回動中心が設けられ、前記風向板を前記冷気もどり口から離れた側に配したときに前記風向板の後端が前記冷気逃げ防止壁に連続して配置されることを特徴とするものである。
この構成によると、冷気を冷気戻り口と反対側へ流れるように風向板を向けたとき、適度の風向板の移動で、風向板が冷気吐き出し口前方の全体を適度の間隔を持って覆うように位置する。これにより、冷気戻り口と反対側へ風向板を充分に向けられ、カバーの前方の冷気流出域を適度の幅にとれる。このため、風向板で冷気吐き出し口から出る冷気全体を必要最小限の間隔で無理なく捕らえることができ、冷気戻り口と反対側へ冷気吐き出し口から出た直後に速い段階でより効率よく冷気流の方向を変えることができる。従って、冷気戻り口と反対側の広範囲の領域にも効率よく冷気が流れ、野菜室全体に冷気を効率よく流すことができる。
【0009】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、前記風向板を前記冷気もどり口に近い側に配置した際に開いて、前記風向板を前記冷気もどり口から離れた側に配置した際に閉じる穴を、前記カバーの前部の前記冷気もどり口に近い側に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、上記各構成の冷蔵庫において、前記カバーに湿気を透過する透湿材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の冷蔵庫の実施の形態を図面とともに説明する。
【0013】
図1は本発明による冷蔵庫の野菜室付近の要部断面図であり、図2は図1に示す野菜室のA−A線の要部断面図で、野菜室の各部屋を異なる温度にする時の調湿カバーでの冷気流をあらわす。図3は図1に示す野菜室付近のB−B線の要部断面図で、野菜室の各部屋を異なる温度にする時の冷気流をあらわす。図4は図1に示す野菜室のA−A線の要部断面図で、野菜室の各部屋をほぼ同様の温度にする時の調湿カバーでの冷気流をあらわす。図5は図1に示す野菜室付近のB−B線の要部断面図で、野菜室の各部屋をほぼ同様の温度にする時の冷気流をあらわす。図6は図2の冷気穴蓋付近の要部拡大図で、図7は図6のC−C線の要部断面図をあらわし、図8は図6のD−D線の要部断面図をあらわし、図9は図6のE−E線の要部断面図をあらわす。図10は図4の冷気穴蓋付近の要部拡大図で、図11は図10のF−F線の要部断面図をあらわし、図12は図10のG−G線の要部断面図をあらわす。
【0014】
図1において、1は冷蔵庫本体、2は野菜室、3はケースで、上に開口部を設け、上方より貯蔵物の出し入れを行う、特に大型の野菜等の貯蔵物を収納するためのものである。4は隔壁でありケース3を各々独立した部屋に仕切っている。5は冷気吐き出し口でありここから野菜室2へ冷気を送り込んでいる。
【0015】
6は調湿カバーで前記ケース3および小物ケース7の上方を覆うように野菜室2の上部に位置し、少なくとも一部は湿気を透過する性質を持ち、前記ケース3内および小物ケース7内を一定湿度に保つための蓋の役目をする。なお、小物ケース7は前記ケース3の上部に位置し、小型の野菜類や小さく切った食品等の小型の貯蔵品を収納するためのものである。
【0016】
8は上部仕切部で野菜室2とその上にある上部貯蔵室とを仕切っており、本図は上部貯蔵室が野菜室2と温度差の少ない冷蔵室であるため、前記上部仕切部8の断熱層を薄くしてある。9は風向板で、上部仕切部8と調湿カバー6の間に位置する。風向板9は、調湿カバー6を冷蔵庫本体1に組み込み後、調湿カバー6にビスにて回動軸9aを中心に回動自在に取り付けてある。10は冷気吐き出し口5にある風向板である。
【0017】
11は調湿カバー6の前方にスライド可能に取り付けられた操作板である。操作板11のボス11aに風向板9の小判穴9b部をはめ込み、その後ボス11aにワッシャ付きビスをねじこみ、操作板11と風向板9は小判穴9b内で移動可能に連結される。その後、上部仕切部8が冷蔵庫本体1に取り付けられる。
【0018】
なお、12はアングルで野菜室扉13にビスなどにて固着されてあり、ケース3および小物ケース7を保持し、野菜室扉13を手前にひくことにより、ケース3および小物ケース7を野菜室2内から外部へ引き出すことができる。14は冷蔵庫内の空気を冷やすための蒸発器、15はファンおよび駆動モータからなる送風用のファン組品である。
【0019】
次に野菜室2内の冷気流を本図で説明すると、蒸発器14で冷やされた冷気は、ファン組品15にて冷気通路(図示せず)を通り、冷気吐き出し口5より野菜室2へ送り込まれる。野菜室2へ送り込まれた冷気は、調湿カバー6と上部仕切部8との空間を風向板9に従い通過し、調湿カバー6の前方から下へ流れる。
【0020】
その後、冷気は野菜室扉13とケース3の空間を通りケース3外部の下方へ流れる。ケース3外部の下を流れた冷気は、冷気もどり口(図示せず)へ流れ込む。この間、冷気はケース3内および小物ケース7内の貯蔵品を間接的に冷却する。なお、冷気吐き出し口5を含む冷気吐き出し口5から冷気もどり口(図3における符号19)までの野菜室2での冷気流のための通路を野菜室用冷気通路16とする。
【0021】
上記冷気もどり口(図3における符号19)へ流れ込んだ冷気は、その後、蒸発器14に通じる冷気通路(図示せず)を通り蒸発器14の下部へ帰る。隔壁4は、小物ケース7があるので、確実に各部屋を仕切るため、L字型にしてある。
【0022】
図2は図1に示す野菜室2のA−A線の要部断面図で、矢印は野菜室2の各部屋を異なる温度にする時の調湿カバー6での冷気流をあらわす。
【0023】
風向板9は操作板11を野菜室前方より操作することで冷気もどり口(図3における符号19)方向に冷気が多く流れるように配置されている。そのため、冷気吐き出し口5から流れ出た冷気が風向板9に導かれ、調湿カバー6の上部を、冷気もどり口(図3における符号19)近くにある、もどり側部屋(図3における符号3a)方向に集中するように流れる。この間、調湿カバー6を介して、ケース3内および小物ケース7内の貯蔵品は、前記冷気により間接的に冷却される。
【0024】
通常、冷気もどり口(図3における符号19)を野菜室2の背壁のコーナー部またはその近くに設け、冷気吐き出し口5を野菜室2の背壁の上部に設けたとき、冷気吐き出し口5からでた冷気は、冷気もどり口(図3における符号19)の方向へ流れるため、風向板9の当位置と形状は、その冷気流に近いもので、冷気もどり口(図3における符号19)に向かって凹の風向板9の当形状は、冷気流によるうず流をあまり生じさせないもので、風向を効率よく変えるばかりでなく、静音効果にもよい形状である。
【0025】
また、調湿カバー6に設けられた穴6aは、図2における風向板9の調湿カバー6前方側近くに配置され、風向板9による冷気の一部が穴6aの方向に流れるようになっている。17は穴6aを開閉自在にできる冷気穴蓋で、調湿カバー6に掛かり爪にて左右に移動可能に取り付けてある。図2においては、操作板11に押されて冷気穴蓋17は風向板9と連動して穴6aを開いた状態にしてあり、冷気がもどり側部屋(図3における符号3a)に流れ込み低温に保つ。
【0026】
なお、冷気穴蓋17が風向板9と連動せず、独立して穴6aを開閉自在にできるようにしておくと、その下にある部屋は、穴6aの冷気穴蓋17による開閉によっても、室温の調整が独立してできることは明白である。
【0027】
また、調湿カバー6側で風向板9の上下方向の端部に冷気すくい壁9c・9dが設けられているため、風向板9と調湿カバー6との隙間からの冷気もれが軽減され、効率よく冷気が導かれる。また、当位置の風向板9に対向する調湿カバー6の部分に、シール材を張り付けるか、シール壁を設けるかすると、冷気もれが確実に防がれ、よりいっそう効率よく冷気が導かれることは明白である。また、上記同様の冷気すくい壁を上部仕切部8側で風向板9の上下方向の端部に設けても同様の効果が生じ、シール材・シール壁を風向板9の当位置に対向する上部仕切部8の部分に設けても同様の効果が生じる。
【0028】
さらに、10aは冷気吐き出し口5に設けた風向板で、冷気もどり口(図3における符号19)と反対方向に冷気流を向けるように配置されている。このため、冷気吐き出し口5から流れ出た冷気の一部が風向板10aに導かれ、調湿カバー6の上部を、冷気もどり口(図3における符号19)と反対方向にある、反もどり側部屋(図3における符号3b)方向に流れ、この部屋を間接的に冷却する。
【0029】
また、18は冷気逃げ防止壁であるが、図4の野菜室の各部屋をほぼ同様の温度にする時に役立つ防止壁であり、冷気吐き出し口5から流れでる冷気流を阻害しないよう風向板9の動きもあわせ配置が配慮されている。
【0030】
また、6b、6cは各々湿気を透過する性質をもつ透湿材であり、調湿カバー6に一体に形成されている。ケース3および小物ケース7内が高湿度のとき、前記透湿材6b,6cをとおし湿気を各ケース外部へ逃がすため、透湿材6b,6cをもつ調湿カバー6をケース3および小物ケース7の上部に覆うよう設けることにより、前記ケース3および小物ケース7内を一定湿度にたもつことができる。
【0031】
前記透湿材6b,6cを冷気流など湿度の低い気体の流れのある所に設けると、その透湿効果は向上するため、透湿材6b,6cの透湿能力や前記ケース3および小物ケース7内の設定湿度にあわせ、前記透湿材6b、6cの領域を設定すればよい。なお、前記透湿材6b,6cを着脱自在に設けると、透湿効果が低下したときの透湿材6b、6cの交換が容易にできる。
【0032】
また、透湿材6b,6cのほかにエチレンガスを吸収する性質をもつ部材や活性炭等の臭気吸着剤による部材または単なる穴のみを設けた部材でもよい。また、調湿カバー6はケース3および小物ケース7の上部を覆う形状のものであれば、ある程度の湿度を保つ役目をはたせることは明白である。
【0033】
図3は野菜室の各部屋を異なる温度にする時の、図1に示す野菜室付近のB−B線の要部断面図であるが、矢印で示された冷気流は、野菜室2を正面から見たときの野菜室2の内部全体での冷気流を示している。冷気吐き出し口5を通って野菜室2に送られた冷気は、調湿カバー6とケース3とで囲まれた貯蔵部周辺を、矢印が示すように分散して流れ、冷気もどり口19を通り蒸発器へ帰る。
【0034】
この間、冷気流は風向板9に従い調湿カバー6の上部をもどり側部屋3aの外側周辺に集中するように流れ、その後もどり側部屋3a外側の前方付近および下方付近を通り、冷気もどり口19へもどるため、もどり側部屋3aの外側周辺には多くの冷気が流れ、この部を間接的に低温に保つ。
【0035】
なお、冷気もどり口19と反対方向にあるケース3周辺の冷気流の少ない側の反もどり側部屋3bが、もどり側部屋3aより高温となることは明白である。また、小物ケース7内は、もどり側部屋3aや反もどり側部屋3bとは異なる温度となる。ここで、隔壁4は2重構造にしてあり、断熱効果をあげている。場合によっては、隔壁4内に断熱材をいれてもよい。また、隔壁4はケース3と一体に形成してもよい。
【0036】
図4は図1に示す野菜室2のA−A線の要部断面図で、矢印は野菜室2の各部屋をほぼ同様の温度にする時の調湿カバー6での冷気流をあらわす。
【0037】
上記風向板9は操作板11にて冷気もどり口(図5における符号19)と反対方向に冷気が多く流れるように配置されている。6dは風向板当たりで、風向板9の位置決めのため、調湿カバー6に設けられている。冷気吐き出し口5から流れ出た冷気が風向板9に導かれ、調湿カバー6の上部を反もどり側部屋(図5における符号3b)側に集中するように流れる。この間、調湿カバー6を介して、ケース3内および小物ケース7内の貯蔵品は、前記冷気により間接的に冷却される。
【0038】
なお、調湿カバー6側で風向板9の上下方向の端部に冷気すくい壁9c・9dが設けられているため、風向板9と調湿カバー6との隙間からの冷気もれが軽減され、効率よく冷気が導かれる。また、当位置の風向板9に対向する調湿カバー6の部分に、シール材を張り付けるか、シール壁を設けるかすると、冷気もれが確実に防がれ、よりいっそう効率よく冷気が導かれることは明白である。また、上記同様の冷気すくい壁を上部仕切部8側で風向板9の上下方向の端部に設けても同様の効果が生じ、シール材・シール壁を風向板9の当位置に対向する上部仕切部8の部分に設けても同様の効果が生じる。
【0039】
特に、風向変換量の大きい冷気吐き出し口5近くの部分に、上記冷気すくい壁・シール材・シール壁を設けると、その効果は大きく、また、この部は回動軸9aに近く、当風向板9の形状であれば力を加えるアーム部が長いためテコの原理により、シール材追加等による摩擦力の増加は、操作板11を動かすための力にあまり大きく影響しない。
【0040】
また、冷気吐き出し口5に設けた風向板10aにより、冷気もどり口(図5における符号19)と反対側に冷気が流れ出るようにあらかじめなっているため、この位置の風向板9で強制的に冷気流を変えるときの冷気流変換を誘引する働きがあり、冷気吐き出し口5から冷気が流れ出た直後に、冷気もどり口(図5における符号19)と反対側へより効率よく冷気が送ることができ、そのため、野菜室2全体に冷気をより効率よく流すことができる。
【0041】
また、冷気逃げ防止壁18は、冷気吐き出し口5の端部と風向板9の端部との間をつなぐように位置し、冷気吐き出し口5から出た冷気を逃がすことなく冷気もどり口(図5における符号19)と反対側に流す。なお、冷気逃げ防止壁18にシール材を張り付けると、冷気逃げ防止壁18と風向板9の間の冷気もれ防止を向上させることは明白である。
【0042】
さらに、風向板9の回動軸9aは、風向板9の端より内にあり、冷気吐き出し口5前方の冷気もどり口(図5における符号19)側に位置するため、冷気を冷気もどり口(図5における符号19)と反対側へ流れるように風向板9を操作板11の移動によって向けたとき、適度の冷気吐き出し口5近くの風向板9部分の回動で、風向板9が冷気吐き出し口5前方の全体を冷気流の方向変換のために適度の間隔をもって覆うように位置し、調湿カバー6前方側の風向板9の部分は冷気もどり口(図5における符号19)と反対側へ充分に向けられるとともに、調湿カバー6の前方部分の冷気流出域を適度の巾にとれるため、一枚の風向板9のみによっても、冷気吐き出し口5からでる冷気全体を無理なく捕らえることができ、冷気もどり口(図5における符号19)と反対側へより効率よく冷気が送れ、そのため、風向板9一枚にて野菜室2全体に冷気を流すことができる。
【0043】
また、この風向板9と冷気吐き出し口5と回動軸9aの関係により設けられた冷気逃げ防止壁18は、図2における野菜室の各部屋を異なる温度にする時の冷気吐き出し口5から流れでる冷気流を阻害しないような、冷気吐き出し口5を広く開け、冷気吐き出し口5から離れるずつ大きく広がる形状となっている。
【0044】
なお、上記風向板9の冷気すくい壁9c・9dにそれぞれ他の風向板を補助的に設けると、冷気吐き出し口5からでる冷気をより効率よく分散させて調湿カバー6の上部を流せることは明白である。
【0045】
また、図4においては、冷気穴蓋17は穴6aを閉じた状態にしてあり、冷気がもどり側部屋(図5における符号3a)には流れ込まないようにしてあるため、流入冷気によるこの部屋の温度低下はない。
【0046】
図5は、図1に示す野菜室付近のB−B線の要部断面図であるが、矢印で示された冷気流は、野菜室2を正面から見たときの野菜室2の内部全体での冷気流を示している。冷気吐き出し口5を通って野菜室2に送られた冷気は、調湿カバー6とケース3とで囲まれた貯蔵部周辺を、矢印が示すように流れ、冷気もどり口19を通り蒸発器へ帰る。
【0047】
この間、冷気流は風向板9に従い調湿カバー6の上部を反もどり側部屋3bの外側周辺に集中するように流れ、その後反もどり側部屋3bからもどり側部屋3aに向かってケース3外側の前方付近および下方付近を通り、冷気もどり口19へもどるため、反もどり側部屋3b・もどり側部屋3aの外側周辺にはほぼ同様に冷気が流れ、各々の部屋を間接的にほぼ同様の温度に保つ。なお、隔壁4をこの部からはずしケース3の両端のどちらかへ置いておくようにすると、ケース3内の温度はより均一に近づく。
【0048】
図6は図2の冷気穴蓋17付近の要部拡大図で、冷気穴蓋17は風向板9とこの位置で連動して穴6aを開いた状態にしてあり、2点鎖線で表示のコイルばね20は冷気穴蓋17を操作板11の方向に動かすように働いている。また、調湿カバー6に掛かり爪にて左右に移動可能に取り付けてある冷気穴蓋17は、この位置より右には移動しないようにしてあり、操作板11および風向板9の位置決めの役目にもなっている。
【0049】
また、操作板11には板ばね21がビスにて取り付けてある。操作板11にある板ばね21の凸部21aは、調湿カバー6にある操作板11を案内するための案内リブ22に設けた凹部22aにはまり込んでおり、冷気穴蓋17に取り付けてあるコイルばね20の力に打ち勝っている。なお、操作板11を左に移動させる場合、ツマミ部11bをつまんで移動させる。
【0050】
図7において、22、23は調湿カバー6にある操作板11を案内するための案内リブである。また、11cは板ばね21を操作板11に取り付けるためのボスである。
【0051】
図8において、11dは操作板11の一部で案内リブ22・23を下から抱え込んでいて、操作板11を上方に外れないようにしている。なお、11bは操作板11のツマミ部、22aは案内リブ22に設けた凹部、21aは操作板11にある板ばね21の凸部、9aは風向板9にある小判穴、11aは小判穴9aに差し込まれたボスで、ボス11aには抜け止めにワッシャ付きビスがねじこまれている。
【0052】
図9において、17aは冷気穴蓋17の蓋穴で、調湿カバー6の穴6aと重なり、この状態では、冷気が流れ込むようになっている。また、17bは調湿カバー6に掛かる掛かり爪である。
【0053】
図10は図4の冷気穴蓋付近の要部拡大図で、図10において、点線の小判穴は調湿カバー6の穴6aで、冷気穴蓋17の蓋穴17aとは、ずれており、穴6aは冷気穴蓋17でふさがれている状態にある。また、調湿カバー6に掛かり爪にて左右に移動可能に取り付けてある冷気穴蓋17は、この位置より左には移動しないようにしてある。2点鎖線で表示のコイルばね20は冷気穴蓋17を左の方向に引くように働いている。
【0054】
図11において、6eはコイルばね20を調湿カバー6に取り付けるボスで、ボス6eにはコイルばね20の外れ止めにワッシャ付きビスがねじこまれている。なお、17は冷気穴蓋である。
【0055】
図12において、17bはコイルばね20を冷気穴蓋17に取り付けるボスで、ボス17bにはコイルばね20の外れ止めにワッシャ付きビスがねじこまれている。なお、ボス17bは調湿カバー6を貫通しビスの掛かりしろを確保している。
【0056】
なお、風向板9を複数枚設けた場合であっても、上記のそれぞれの効果がより効率よく得られることは明白である。また、冷気すくい壁9c・9dが冷気吐き出し口5の上下の壁の外側に重なるようにしておくと、冷気もれがより軽減されることも明白である。
【0057】
【発明の効果】
本発明の冷蔵庫は上記のような構成であるから、本発明は、風向板の向きを変えることで、野菜室用冷気通路内の各所の冷気流量を変えることができ、各々独立した部屋の周辺に異なる量の冷気を容易に供給できるため、風向板の向きによって、各部屋の温度を異なる温度に設定したり、ケース内温度がどの位置においてもほぼ同様の温度に設定することが、容易に選べる実用性に富んだ野菜室をもつ冷蔵庫が得られる。
【0058】
また、本発明は、野菜室用冷気通路内の長い領域に風向板が設けられ、その風向板の向きを変えることで、野菜室用冷気通路内の各所の冷気流量をより確実に変えることができ、各々独立した部屋の周辺に異なる量の冷気を容易により確実に供給できるため、風向板の向きによって、各部屋の温度を異なる温度に設定したり、ケース内温度がどの位置においてもほぼ同様の温度に設定することが、容易により確実に選べる実用性に富んだ野菜室をもつ冷蔵庫が得られる。
【0059】
また、本発明は、風向板を野菜室前方から操作できるため、使用者が各部屋の温度設定を、野菜室前方から容易に変えることができる野菜室をもつ冷蔵庫が得られる。
【0060】
また、本発明は、風向板と冷気穴蓋が連動することにより、風向板が調湿カバーの冷気穴に向かって冷気を送るよう向きを変えたとき、同時に調湿カバーを穴あき状態にでき、調湿カバーに冷気穴をもつ野菜室の部屋に冷気が流れ込み、この部屋がよりいっそう低温になり、野菜以外の例えばワインやビール等の貯蔵にも適した低温部屋を野菜室にもつ冷蔵庫が得られる。
【0061】
また、本発明は、冷気すくい壁で冷気流を確実に捕らえることができ、冷気流の方向をより確実に変えることができる。
【0062】
また、本発明は、冷気吐き出し口から出る冷気の一部を冷気もどり口と反対方向に流すため、野菜室を高温低温の各部屋に分けるとき、比較的に高温となる部屋側へ冷気の一部を確実におくることができ、この部屋の冷却に役立ち、また、野菜室をほぼ同様の温度に設定するとき、冷気吐き出し口から冷気が流れ出た直後に、冷気もどり口と反対側へより効率よく冷気が送ることができ、そのため、野菜室全体に冷気をより効率よく流すことができる。
【0063】
また、本発明は、冷気の逃げが防止でき、冷気吐き出し口からでる冷気のすべてが風向板の流したい方向に流れ、より確実に設定通りの部屋の温度が得られる。
【0064】
また、本発明は、冷気を冷気もどり口と反対側へ流れるように風向板を向けたとき、適度の風向板の移動で、風向板が冷気吐き出し口前方の全体を適度の間隔をもって覆うように位置し、冷気もどり口と反対側へ風向板を充分に向けられ、調湿カバーの前方の冷気流出域を適度の巾にとれるため、風向板で冷気吐き出し口からでる冷気全体を、必要最小限の間隔で無理なく捕らえることができ、冷気もどり口と反対側へ冷気吐き出し口からでた直後に早い段階で、より効率よく冷気流の方向を変えることができ、冷気もどり口と反対側の広範囲の領域にも効率よく冷気が流せ、そのため、野菜室全体に冷気を効率よく流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の実施の形態を示す野菜室付近の要部断面図である。
【図2】図1に示す野菜室の各部屋を異なる温度にする時の調湿カバーでの冷気流をあらわす図1の野菜室のA−A線の要部断面図である。
【図3】図1に示す野菜室の各部屋を異なる温度にする時の冷気流をあらわす図1の野菜室付近のB−B線の要部断面図である。
【図4】図1に示す野菜室の各部屋をほぼ同様の温度にする時の調湿カバーでの冷気流をあらわす図1の野菜室のA−A線の要部断面図でである。
【図5】図1に示す野菜室の各部屋をほぼ同様の温度にする時の冷気流をあらわす図1の野菜室付近のB−B線の要部断面図である。
【図6】図2の冷気穴蓋付近の要部拡大図である。
【図7】図6のC−C線の要部断面図である。
【図8】図6のD−D線の要部断面図である。
【図9】図6のE−E線の要部断面図である。
【図10】図4の冷気穴蓋付近の要部拡大図である。
【図11】図10のF−F線の要部断面図である。
【図12】図10のG−G線の要部断面図である。
【符号の説明】
2 野菜室
3 ケース
4 隔壁
5 冷気吐き出し口
6 調湿カバー
8 上部仕切部
9 風向板
9a 回動軸
9c 冷気すくい壁
9d 冷気すくい壁
10a 風向板
16 野菜室用冷気通路
17 冷気穴蓋
18 冷気逃げ防止壁
19 冷気もどり口

Claims (7)

  1. 野菜室内に配されて前後に出し入れされるケースと、
    前記ケースの上面を覆うカバーと、
    前記カバー上に設けられるとともに冷気が流通する野菜室用冷気通路と、
    前記野菜室の背壁の左右方向の略中央に設けられて前記野菜室用冷気通路に冷気を吐出する冷気吐き出し口と、
    前記野菜室の後方の左右方向の一端に設けられて前記野菜室用冷気通路を流通する冷気が流入する冷気もどり口と、
    前記冷気吐き出し口から前方に延びて前記カバー上に配されるとともに後部で回動自在に支持される風向板と、
    を備え、前記風向板の回動によって、前記冷気吐き出し口から吐出される冷気の風向を前記冷気もどり口に近い側と前記冷気もどり口から離れた側とに可変することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記風向板を前記カバーの前部まで延設し、前記風向板の前端を把持して前記風向板を回動できることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ケースを左右に分割する隔壁を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記風向板は前記冷気もどり口側の面が凹面から成ることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の冷蔵庫。
  5. 前記冷気吐き出し口の前記冷気もどり口側から前方に延びた冷気逃げ防止壁を有するとともに、前記風向板の後端から所定距離離れて前記風向板の回動中心が設けられ、前記風向板を前記冷気もどり口から離れた側に配したときに前記風向板の後端が前記冷気逃げ防止壁に連続して配置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記風向板を前記冷気もどり口に近い側に配置した際に開いて、前記風向板を前記冷気もどり口から離れた側に配置した際に閉じる穴を、前記カバーの前部の前記冷気もどり口に近い側に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 前記カバーに湿気を透過する透湿材を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の冷蔵庫。
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