JP3615858B2 - プラズマ加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、角度設定機構によってプラズマトーチを加工平面に対して旋回させることにより、目的角度で加工を行うプラズマ加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来のプラズマ切断機を示す図であって、図中符号1は加工機本体、2は移動ブロック、3は昇降ブロック、4はトーチホルダ、5はプラズマトーチである。
加工機本体1は、レール6上を走行することにより、床7に設置された加工台8の上面である水平な加工平面9上を一直線方向に移動するようになっている。移動ブロック2は、加工機本体1に取り付けたガイドレール10によって該加工機本体1の走行方向に対する垂直方向(図5奥行き方向)へ移動自在に設けられ、該ガイドレール10による移動と加工機本体1のレール6上の走行とによって、加工平面上をXY方向に移動するようになっている。
旋回装置3は、昇降機構11を介して移動ブロック2に昇降自在に取り付けられて、加工平面9に接近離間するとともに、水平な軸線を以て旋回するようになっている。
トーチホルダ4は、旋回装置3の下方に取り付けられた角度設定機構18によって加工平面と平行な軸線を以て回転駆動されて、支持したプラズマトーチ5を目的の角度に保持するようになっている。
【0003】
旋回装置3には、プラズマトーチ5に接続したプラズマトーチケーブルや、電気ケーブル、冷却水供給ホース等のケーブル12を集束して収納するケーブル保護具13が内部に挿通されている。ケーブル保護具13は、フレキシブルなホース状の保護管であって、トーチホルダ4と加工機本体1の上部に開口するケーブル取出部16との間に旋回装置3を経由して配設されている。該ケーブル保護具13は、旋回装置3の上部に搭載された引込機構15に固定された部分が昇降することにより、プラズマトーチ5の旋回のためにトーチホルダ4と旋回装置3との間に形成されるケーブル12の余裕代14を調整するようになっている。引込機構15は、スプリング19やバランサー等によって、ケーブル保護具13を常時上方(供給側)に付勢して、プラズマトーチ5の鉛直に対する旋回角度(以下、開先角度)に応じて余裕代14を増減するとともに、余裕代14が長くなり過ぎることを防止するようになっている。
加工機本体1の上方には、加工機本体1の上部に開口するケーブル取出部16と引込機構15との間に配線したケーブル保護具13を上方から吊り下げるためのハンガー17が突設されている。ケーブル保護具13のハンガー17と引込機構15との間の配線長には、プラズマトーチ5の旋回による余裕代14の伸縮量を吸収可能な程度の図示しない余裕代が確保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のようなプラズマ切断機の場合、引込機構15によってケーブル保護具13に常時引っ張り力が作用するため、プラズマトーチ5の芯ずれの原因になることが懸念される。開先角度が大きい場合には、前記引っ張り力のプラズマトーチ5の位置決めに及ぼす影響が大きくなって、前記懸念が一層大きくなる。
また、プラズマトーチ5の後端に接続されたケーブル保護具13の端部は、プラズマトーチ5に固定されているので、図6に示すように、開先角度が大きいと曲げがきつくなって損傷を受けやすくなるとともに、鉛直軸線に対する水平方向(図6左右方向)の突出量が増大するため、特に高速切断時には振動源になって加工精度の低下の原因になるといった問題もある。
【0005】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、プラズマトーチの芯出しの信頼性が向上し、しかも、高速加工時においても高い加工精度が安定して得られるプラズマ加工機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項1記載のプラズマ加工機では、角度設定機構によってプラズマトーチを加工平面に対して旋回させることにより、目的角度で加工を行うプラズマ加工機において、プラズマトーチに接続するケーブルを収納するホース状のケーブル保護具の端部をプラズマトーチに設けたケーブル導入部に揺動自在に連結する連結部を具備することを前記課題の解決手段とした。
【0007】
請求項2記載のプラズマ加工機では、請求項1記載のプラズマ加工機において、ケーブル導入部に対するケーブル保護具の端部の軸回りの相対回転を規制する回転規制手段を連結部に設置したことを前記課題の解決手段とした。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明のプラズマ加工機の実施の形態を、図1から図4を参照して説明する。
なお、図中、図5および図6と同一の構成部分には同一の符号を付しその説明を簡略化する。
図中符号20はプラズマトーチ、21はトーチホルダである。
本実施の形態のプラズマ加工機は、図1に示すように、プラズマ切断機のプラズマトーチ20に接続した複数本のケーブル12を保護するフレキシブルなホース状のケーブル保護具22の端部22aを、連結部23を介してプラズマトーチ20の加工方向後部(図1、図2、図3上方)に形成したケーブル導入部24に連結している。
【0009】
プラズマトーチ20は、トーチホルダ21に支持され、角度設定機構18の駆動によってトーチホルダ21と一体的に水平軸線を以て回動されるようになっている。トーチホルダ21は、ベアリング26を介してプラズマトーチ20を火口27の軸回りに回転自在に支持している。プラズマトーチ20の回転は火口27の軸線回りなので、回転によって加工軸線に芯ずれを生じることは無い。
ケーブル導入部24は、図2に示すように、火口27と軸線が一致された円筒部であって、内部でプラズマトーチ20の冷却水供給管等の管路28にケーブル12の端部が接続されるようになっている。
【0010】
以下、連結部23を図2および図3を参照して説明する。
連結部23は、ケーブル導入部24の後端部に固定されたブラケット29によって、ケーブル保護具22の先端に取り付けた軸30を球面支承することにより、ケーブル導入部24に対してケーブル保護具22の端部22aを揺動自在に連結するようになっている。
【0011】
軸30は、ケーブル12が挿通される挿通穴31を有する筒体であって、ケーブル保護具22の外側に装着される円筒状の取付部32をケーブル保護具22の端部22aに固定された連結ナット26に螺着することにより、ケーブル保護具22の端部22aから軸線方向に突出するように取り付けられる。
ブラケット29は、ケーブル12が挿通される挿通穴33が中央部に貫通されたリング体であって、ネジ34によってケーブル導入部24に固定されている。ブラケット29は、ケーブル導入部24と挿通穴33の互いの軸線を同一直線上に一致させて取り付けられる。ケーブル12は、挿通穴31、33を介してケーブル保護具22とケーブル導入部24との間に連通される。
【0012】
ブラケット29の内面側には、挿通穴33の軸線と平行に突設され、軸30の端面35に開口されたピン挿入穴36に挿入されることにより、ケーブル導入部24に対するケーブル保護具22の端部の軸回りの相対回転を規制する回転規制手段として機能する回転規制ピン37が複数本突設されている。ピン挿入穴36は、挿入された回転規制ピン37が一定の範囲で移動可能な大きさに形成されている。
【0013】
以下、本発明の作用および効果を説明する。
本発明を適用したプラズマ切断機は、角度設定機構18を駆動してプラズマトーチ20を鉛直から傾斜させた場合に、回転規制ピン37のピン挿入穴36内での可動範囲で軸30がブラケット29に対して相対回転するので、ケーブル保護具22の端部22aの軸線の変位量がプラズマトーチ20の軸線の変位量より少なくなる。その結果、例えば図4に示すように、開先角度を45度に設定した場合のケーブル保護具22の傾斜θは30度であり、従来のプラズマ切断機が32.2度であるのに対して傾斜角度が小さくなるとともに、ケーブル保護具22の端部22a近傍の曲げが緩和されて、湾曲部分の水平方向の突出が抑制される。したがって、開先角度が大きい場合であってもケーブル保護具22がプラズマトーチ20の芯出し精度に影響を与えることが回避され、プラズマトーチ20による加工精度を向上することができ、特に高速切断時において高い加工精度を安定に得ることができる。
なお、傾斜角度の縮小に伴って、旋回装置3から下方に引き出されるケーブル保護具22の長さも縮小するので、ケーブル保護具22を上方に引き込む引込機構を簡略化することができる。
【0014】
また、前記プラズマ切断機は、回転規制ピン37によってプラズマトーチ20が火口27の軸線回りにケーブル保護具22と一体的に回転して、ケーブル12の捻れ等が防止されるので、ケーブル保護具22やケーブル12の変形等による応力がプラズマトーチ20に作用することが防止されて、プラズマトーチ20の芯出し精度を一層向上することができる。
【0015】
なお、本発明は、切断以外の各種プラズマ加工機に適用することができる。
また、連結部としては、ケーブル保護具とプラズマトーチとを揺動自在に連結する構造であれば、球面支承以外の構成を適用することも可能である。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載のプラズマ加工機によれば、角度設定機構によってプラズマトーチを加工平面に対して旋回させることにより、目的角度で加工を行うプラズマ加工機において、プラズマトーチに接続するケーブルを収納するホース状のケーブル保護具の端部をプラズマトーチに設けたケーブル導入部に揺動自在に連結する連結部を具備したことにより、開先角度が大きい場合であっても連結部によってケーブル保護具の湾曲が緩和されるので、ケーブル保護具がプラズマトーチの芯出し精度に影響を与えることが回避され、プラズマトーチによる加工精度を向上することができるとともに、ケーブル保護具の湾曲部分が減少してプラズマ加工機の駆動に伴う振動を抑制できるので、特に高速切断時において高い加工精度を安定に得ることができるといった優れた効果を奏する。
【0017】
請求項2記載のプラズマ加工機では、請求項1記載のプラズマ加工機において、ケーブル導入部に対するケーブル保護具の端部の軸回りの相対回転を規制する回転規制手段を連結部に設置したことにより、ケーブル保護具に捻れを生じることが防止されて、ケーブル保護具の捻れによる応力等がプラズマトーチに作用しないので、プラズマトーチの芯ずれを確実に防止することができ、加工精度が一層向上することができるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ加工機の実施の形態を示す図であって、プラズマトーチ近傍を示す拡大側面図である。
【図2】本発明のプラズマ加工機の実施の形態を示す図であって、連結部を示す正断面図である。
【図3】本発明のプラズマ加工機の実施の形態を示す図であって、連結部の作用を示す正断面図である。
【図4】本発明のプラズマ加工機の実施の形態の作用を示す正面図である。
【図5】従来のプラズマ加工機を示す側面図である。
【図6】従来のプラズマ加工機の課題を示す正面図である。
【符号の説明】
9 加工平面、
12 ケーブル、
18 角度設定機構、
20 プラズマトーチ、
22 ケーブル保護具、
24 ケーブル導入部、
37 回転規制手段(回転規制ピン)。
Claims (2)
- 角度設定機構によってプラズマトーチを加工平面に対して旋回させることにより、目的角度で加工を行うプラズマ加工機において、
プラズマトーチに接続するケーブルを収納するホース状のケーブル保護具の端部をプラズマトーチに設けたケーブル導入部に揺動自在に連結する連結部を具備することを特徴とするプラズマ加工機。 - 請求項1記載のプラズマ加工機において、
ケーブル導入部に対するケーブル保護具の端部の軸回りの相対回転を規制する回転規制手段を連結部に設置したことを特徴とするプラズマ加工機。
Priority Applications (1)
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JP02443796A JP3615858B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | プラズマ加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
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JPH09216067A JPH09216067A (ja) | 1997-08-19 |
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JP02443796A Expired - Fee Related JP3615858B2 (ja) | 1996-02-09 | 1996-02-09 | プラズマ加工機 |
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1996
- 1996-02-09 JP JP02443796A patent/JP3615858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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