JP3615200B2 - ビタビ復号器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、畳込み符号を復号するための一般的な復号方法であるビタビ復号をおこなうビタビ復号器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、社団法人電波産業界(ARIB:Association of Radio Industries and Businesses)が定めた“地上波デジタルテレビジョン放送の伝送方式の規格(ARIB STD B−31)で示されているデジタル放送(以後、「地上波デジタル放送」と呼ぶ)を受信するシステム構成の概略を示すブロック図である。
【0003】
同図に示すように、デジタル復調部1は、デジタル変調信号例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調信号(図示せず)を受信し、キャリアやクロックなどを再生し復調して元のベースバンドの信号(I、Qデータ)に変換しかつ伝送路歪み補正等をおこなう。
【0004】
周波数・時間デインターリーバ(dintl(de−interleaver))2は、送信側と反対の遅延時間を与え、元のストリーム列を再現する。TS再合成部4はビットデインターリーバ3からの出力データを階層毎に204バイト単位のパケット(TSP)に再構成する。ビタビ復号器(ビタビデコーダ)5は畳み込まれた信号を誤りを訂正しつつ復号してビタビ復号済データを得る。
【0005】
階層分割部6はビタビ復号後データをA階層、B階層及びC階層にそれぞれ分割し、A階層データはA階層バイトデインタリーバ(byte dintl)7及びA階層デランダマイザー(derandmz)8で処理され、B階層データはB階層バイトデインタリーバ9及びB階層デランダマイザー10で処理され、C階層データはC階層バイトデインタリーバ11及びC階層デランダマイザー12で処理される。
【0006】
階層合成部13は階層毎に処理された(パラレル処理された)データを再びシリアルに戻し、RS(リードソロモン)デコーダ14は送信側で付加されたリードソロモン符号のパリティを含む信号列から誤りを検出し訂正をおこなって、復号出力ODを出力する。
【0007】
地上波デジタル放送規格は、伝送パラメータの異なる最大3階層を同時に伝送可能で、例えばA階層をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、B階層を16QAM(Quadrature Amplitude Moduration)、C階層を64QAMとして、異なった伝送パラメータのデータを3階層を利用して同時に伝送可能な方式である。また伝送されるデータは、N個(Nは伝送モード等によって変化する)トランスポートパケット(TS)からなる多重フレームを基本単位として構成される。
【0008】
図12は1単位の多重フレーム構成を模式的に示す説明図である。なお、図12では、伝送モード=mode1、ガードインターバル(GI)=1/8の時の多重フレーム構成例を示している。
【0009】
同図における(A)はA階層のTSP(TSパケット)、(B)はB階層のTSP、(null)はデータが無効なnullパケットからなるTSPを示している。多重フレームを構成するTSP内のデータは、188バイトのTSに16バイトのRS用パリティを付加した204バイト構成である。伝送モード=mode1、GI=1/8の時には、規格により1多重フレームに含まれるTSP数は1152(上記N個に相当)と決まっている。また規格により1多重フレームに含まれるTSP数は伝送モードとGIによって最小1056から最大4224となっている。
【0010】
次に動作について説明する。受信した地上波デジタル放送のデータはデジタル復調部1でデジタル復調されることにより、元のベースバンドの信号(I、Qデータ)が出力される。この出力信号は、周波数・時間デインターリーバ2で周波数と時間デインターリーブされ、その後ビットデインターリーバ3でビットデインターリーブ処理され、TS再合成部4で階層毎の204バイト単位のTSPデータにまとめられて後段のビタビ復号器5に出力される。すなわち、TS再合成部4からの出力データ列は、図12に示すような階層毎の204バイトの構成のTSPデータとして出力されることになる。
【0011】
図13はTSPの内部構成を示す説明図である。各階層のTSPはそれぞれ独立した変調方式と符号化率で伝送されているがパケット構成は、図13に示すように先頭に有効データ203バイト、その後にTSヘッダ1バイトで構成されている。
【0012】
図14は送信側の畳込み符号器の構成を示す説明図である。同図に示すように、6段のフリップフロップFF0〜FF5が直列に接続されており、フリップフロップFF0のD入力にデータ入力DIを受ける。
【0013】
排他的論理和部17はデータ入力DI、フリップフロップFF0〜FF2及びFF5のQ出力を受け、その排他的論理和結果をX出力OTXとして出力する。排他的論理和布18はデータ入力DI、フリップフロップFF1,FF2,FF4及びFF5のQ出力を受け、その排他的論理和結果をY出力OTYとして出力する。
【0014】
先頭がTSヘッダでその後有効データ203バイトのBSデジタル放送等の従来の放送規格のパケット構成ならば、送信側で各階層毎に図14に示す畳込み符号器で畳込み符号化した場合には、同じ階層の連続したTSPデータならば畳込み符号化したデータは連続したデータとなるが、これらの3階層をパラレル/シリアル変換してTSP単位(図12のような構成になる)のシリアルデータとした時には、階層が異なるとその境界の連続性はなくなる。
【0015】
これは畳込み符号器が時間的に古いデータの影響を受けて畳込み符号データを発生することに起因する。例えば、パケット(仮に階層Aとする)の最後付近のデータによって、次の新しいパケット(階層B)の最初の畳込みデータが影響を受けるからである。受信側では階層が異なることによって生じる不連続な境界が原因となりビタビ復号を誤る可能性が高くなる。なぜならば、ビタビ復号の原理は、畳込み符号データが持つ連続性を見つける事でデータを誤り訂正しているからである。
【0016】
しかしながら、地上波デジタル放送規格の送信側で畳込まれるTSP構成は、図13に示すように、最初が有効データ203バイトであり、最後の204バイト目が既知データであるTSヘッダ(01000111)となっている。
【0017】
このため、図14で示す畳込み符号器において、新しいパケットのデータが入力されるときのフリップフロップFF0〜FF5それぞれのデータd0〜d5は、図14の(d0、d1、d2、d3、d4、d5)=(1,1,1,0,0,0)で決められる。このことは、畳込みデータは、パケットの最後付近のデータによって次の新しいパケットの最初の畳込みデータが影響を受けるが、影響の与えるデータは必ず一定値になっていることを示し、畳込まれたどの階層に属するTSPでもその境界は必ず連続することを意味し、受信側で例え図13のようにA階層とB階層のTSPが連続した場合でも、畳み込まれたデータはTSP境界でも連続性は失われず、正常なビタビ復号がおこなわれる。
【0018】
このように地上波デジタル放送の伝送データは、3階層独立した畳込み符号器で畳込まれているが、3階層のどのTSPでもその境界は不連続ではなく連続性を維持しているので、TS再合成部4から出力された3階層分のTSPは一つのビタビ復号器5でビタビ復号が可能である。
【0019】
ビタビ復号後のデータは、階層分割部6によって、それぞれ階層に分割され、階層A、階層B及び階層CはそれぞれA階層バイトデインタリーバ7,B階層バイトデインタリーバ9及びC階層バイトデインタリーバ11によってバイトインターリーブ処理され、さらに、A階層デランダマイザー8、B階層デランダマイザー10及びC階層デランダマイザー12によってデランダマイズ処理が施され、階層合成部13に出力される。なお、デランダマイズ処理とは送信側で施されたデータのエネルギー拡散のためのランダマイズ処理と逆の処理を意味する。
【0020】
階層合成部13は、デランダマイザー8、10及び12によって得られたデータをパラレル/シリアル変換し、その変換データをRSデコーダ14でRS復号することによって3階層含んだ誤り訂正後の復号出力ODが出力され全ての誤り訂正復号が完了する。
【0021】
図15は従来のビタビ復号器の構成を示すブロック図である。図15で示すビタビ復号器5は、消費電力の利点等からトレースバック方式のビタビ復号が一般的に用いられている。
【0022】
同図に示すように、入力インターフェイス部20は入力されるTSPバイトデータTBDをビットデータにパラレル/シリアル変換する。ACS(Accumulate,Compare,Select)部21は、ビットデータからビタビ復号をおこなうためのデータとなる生き残りデータを算出する。この際、ACS部21は使用するビットデータを加工した積算値をパスメトリックメモリ22に格納し、算出した生き残りデータを生き残りメモリ(SUVMEM)23に格納する。
【0023】
トレースバック部24は生き残りメモリ23から読み出したデータからトレースバック処理1,トレース処理2(後に詳述する)を実行して得られる(ビタビ))復号データを出力メモリ(OUTMEM)25に格納する。生き残りメモリ23及び出力メモリ25は128Step動作総合メモリコントロール部26によって制御される。
【0024】
バイト変換部27は出力メモリ25に格納されたビタビ復号データをバイト列に変換するバイト変換を行い、その変換結果をビタビ復号済バイト出力DBOとして出力する。
【0025】
図15で示した構成のビタビ復号器において、入力したTSPバイトデータTBDは入力インターフェイス20によって、全てパラレル/シリアル変換されビットデータとしてACS部21に入力される。
【0026】
ACS部21ではパスメトリックメモリ22に積算されたデータと入力データ(ビットデータ)から生き残りデータを算出し、生き残りメモリ23に格納する。この生き残りデータは、ACS部21に入力されたデータを加算(Accumulate)、比較(Compare)、選択(Select)処理を実行することにより、TSP1ビット当たり64ビットにデータ変換されたデータである。したがって、生き残りメモリ23の1アドレス当たりの生き残りデータ幅は64ビットに設定される。この生き残りデータ幅は、畳込み符号器によって変わり、図14で示したデジタル放送用に採用されている畳込み符号器では64ビットが一般的である。
【0027】
また、メモリ深さ(アドレス数)は、デジタル放送に採用されている符号化率によって変化し、符号化率7/8が採用されているデジタル放送では一般的には95Tap以上必要とされている。したがって、図15で示した例では、生き残りメモリ23のメモリ深さは、0〜127の128Tap、データ幅は64ビットとなっている。また、出力メモリ25のメモリ深さは生き残りメモリ23と同様に128Tap、データ幅は1ビット(TSP1ビット相当の復号データのビット数)となっている。
【0028】
図16はトレースバック方式のメモリ状況説明用の説明図である。同図に示すように、トレースバック部24よってトレースバック方式を採用するために使用するメモリ構成が、生き残りメモリ23を4ブロック、出力メモリ25を2ブロックからなる構成を取る時には、State1(メモリState)ではACS部21で発生した生き残りデータは、生き残りメモリSUV0にアドレス0から順番にアドレス127にかけて書き込まれ(メモリライトされ)、生き残りメモリSUV0,SUV3はそれぞれアドレス127から順番にアドレス0にかけて読み出され、トレースバック部24でトレースバック処理(トレース2,トレース1)が施される。
【0029】
図17はトレースバック処理の概要を示した説明図である。同図では例としてState1の生き残りメモリSUV3から読み出されたメモリデータを使用した時のトレース1の手順を示している。トレースバック処理時のメモリリードのスタートアドレスは、全てメモリの深い方(ここではアドレス127)から始まる。アドレス127からリードした64ビットデータのデータバス0(固定値)のデータを抜き出し(ここでは“0”)、トレース1のスタートポイント“000000”(固定値)に対して新しく抜き出したデータを左に付けてビットシフトしてトレースデータを算出する(“000000”になる)。
【0030】
次のリードでは、アドレス126のデータからリードしたデータバス0のデータを抜き出し(ここでは“1”)、先に算出した“000000”に対して新しく抜き出したデータを左に付けてビットシフトし次のトレースデータを算出する(“100000”になる)。
【0031】
同様に次のリードにおけるアドレス125では、抜き出したデータバス32は“1”となり、ビットシフトしたトレースデータは、“110000”となる。このようにして、メモリリードしたデータをアドレス0まで行い、最後に算出したトレースデータ(ここでは“000100”)を求める。
【0032】
トレース処理におけるトレース1は、最後にビットシフトしたデータ(ここでは“000100”)を求める手順を示し、トレース2は、トレース1で算出したトレースデータ(ここでは“000100”)をスタートポイントとして(例えば、State2のトレース2ではアドレス127のリードデータのデータバス4からデータを抜き出す)トレースバックをおこなうことになる。
【0033】
その結果、図17に示すトレースがトレース2の場合、各アドレスで抜き出したデータがビタビ復号データとなる。このようにトレースバック処理では、メモリ内の最も新しいデータから順番にさかのぼって(連続性を見つけながら)データを1ビット毎に復号することになる。
【0034】
図16において、State1では、生き残りメモリSUV1のリードデータを使ってトレースバック部24で算出したデータは、時間の新しい順にビタビ復号された復号データとして出力されることになる。この時間的に反対の復号データを出力メモリOTM1にアドレス0から順にアドレス127までライトする。出力メモリOTM0は、State0でライトされたデータをアドレス127から順にアドレス0までリードすることによって時間的に古いデータ(時間的な流れが合った)から出力されることになる。このようにメモリ制御部26は、メモリ深さに合った128ステップ単位(各メモリ128回のメモリ動作毎)でメモリの制御内容を更新しながら生き残りメモリSUV0〜SUV3と出力メモリOM0,OM1を制御し、メモリStateをState0〜State3で繰り返して、ビタビ復号をおこなう。
【0035】
地上波デジタル放送用のビタビ復号器5は、図13のようなデータ列のTSPをメモリStateを更新しながら全てのTSPデータについてビタビ復号して、その結果を後段の階層分割部6に出力していた。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
従来の地上波デジタル放送におけるビタビ復号器5は、TS再合成部4から出力されたTSP構成の伝送データ全てに対しビタビ復号をおこなっていた。地上波デジタル放送規格では、前述したようにmodeとガードインターバル(GI)とによって1フレームに含まれる伝送TSP数が決まっている。しかし、階層毎に伝送される変調モードと符号化率によって有効伝送TSP数が変わる。例えば、mode1、GI=1/8の1フレームに含まれる伝送TSP数は1152と決まっているが、A階層のみ64QAM符号化率7/8(B,C階層なし)の時の有効TSP数は最大で規格より819となるので、1152−819=333TSPはヌルパケットとなる。
【0037】
ヌルパケットとは送信側から伝送される有効データ(有効TSP)とは異なり、データに意味を持たない無効データ204バイトである。より詳細には、無効なデータ204バイトとは、畳込みの連続性を確保するために一般的には図13のTSP構成の有効データ203バイトが全て“0”で、最後の1バイトはTSヘッダデータとなっているデータを意味する。
【0038】
したがって、A階層のみ64QAM符号化率7/8(B,C階層なし)の時の例では、333個のTSPがヌルパケットとして1多重フレーム間に挿入されていることになる。ビタビ復号器5はこのヌルパケット(ヌルTSP)も畳込みデータの連続性は確保されているため、ヌルパケットを含む全てのTSPに対してビタビ復号を行っていた。このヌルパケット数は、有効TSP数によって変わり、例えば変調方式16QAM、符号化率7/8では有効TSPは546、ヌルパケット数1152−546=606TSP。変調方式QPSK、符号化率1/2では有効TSPは156、ヌルパケット数1152−156=996TSPにもなる。
【0039】
ビタビ復号器は、送信側から伝送データである有効TSP以外の無効なデータであるヌルパケットを復号するためにも、図15で示したメモリブロック(4つの生き残りメモリと2つの出力メモリ)を動作させているので、例えば変調方式QPSK、符号化率1/2では、有効TSP156に対してヌルパケット996TSPなので、有効TSPの復号動作時間を1とすると、ヌルパケットの復号動作時間は996/156≒6.4倍となり、不必要なデータであるヌルパケットデ−タの復号のために、6.4倍もの時間を費やしメモリ動作をさせてビタビ復号をおこない、無駄なメモリ動作のために無駄に電力を消費してしまう問題点があった。
【0040】
本発明は上記の問題点を解決するために、入力データにヌルパケットデータが含まれている場合に、低消費電力動作が可能なビタビ復号器を得ることを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る請求項1記載のビタビ復号器は、畳込み符号化された伝送データに対してビタビ復号処理を行い、前記伝送データは複数のパケットデータを含み、ビタビ復号をおこなうために用いられ、複数のバンクを有する生き残りメモリと、前記複数のバンクのうち、一のバンクに前記伝送データを書き込み、他の少なくとも一つのバンクに対して読み出し動作を行って復号データを得るメモリ制御部とを備え、前記メモリ制御部は、前記伝送データがヌルパケットデータを含むとき、前記ヌルパケットデータに関連する前記生き残りメモリに対する書き込み及び読み出し動作の少なくとも一部を停止させる生き残りメモリアクセス停止処理を実行している。
【0042】
また、請求項2の発明は、請求項1記載のビタビ復号器であって、前記生き残りメモリにおける前記複数のバンクはそれぞれ第1のアドレス数のアドレスを有し、一アドレス当たり前記パケットデータの1ビット相当分のデータが格納可能であり、前記第1のアドレス数は前記パケットデータの総ビット数を第1の自然数で除算した場合の解になるように設定される。
【0043】
また、請求項3の発明は、請求項1あるいは請求項2記載のビタビ復号器であって、前記復号データを格納する出力メモリと、ヌルデータを発生するヌルデータ発生部とをさらに備え、前記メモリ制御部は、前記出力メモリに対して前記復号データを書き込み、前記ヌルパケットデータに対応する前記復号データとして前記ヌルデータを書き込んでいる。
【0044】
また、請求項4の発明は、請求項1あるいは請求項2記載のビタビ復号器であって、前記復号データを格納する出力メモリと、ヌルデータを発生するヌルデータ発生部とをさらに備え、前記メモリ制御部は前記復号データを前記出力メモリに書き込み、前記ヌルパケットデータに関連する前記出力メモリへのアクセス期間中に、前記出力メモリに対する書き込み及び読み出し動作を停止させる出力メモリアクセス停止処理を実行し、前記出力メモリより前記復号データを読み出し最終決定復号データとして出力する際、前記ヌルパケットデータに関連する読み出し期間中は、前記ヌルデータを前記最終決定復号データとして出力する。
【0045】
また、請求項5の発明は、請求項4記載のビタビ復号器であって、前記出力メモリは第2のアドレス数を有し、一アドレス当たり前記パケットデータの1ビット相当分の前記復号データが格納可能であり、前記第2のアドレス数は前記パケットデータの総ビット数を第2の自然数で除算した場合の解に設定される。
【0046】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載のビタビ復号器であって、前記伝送データは伝送パラメータが互いに異なる複数種のパケットデータを含み、前記複数種のパケットデータのうち一部種のパケットデータを不使用パケットデータとして設定可能な不使用データ選択部をさらに備え、前記メモリ制御部は前記不使用パケットデータを前記ヌルパケットデータとして制御処理を実行する。
【0047】
また、請求項7の発明は、請求項6記載のビタビ復号器であって、前記メモリ制御部は、前記複数の生き残りメモリのうち、前記ヌルパケットデータの先頭部分を記憶するメモリの記憶機能を有し、前記生き残りメモリアクセス停止処理は、前記記憶機能を用いて前記ヌルパケットデータに関連する前記生き残りメモリに対する読み出し動作の全てを停止する処理を含む。
【0048】
さらに、請求項8の発明は、請求項6あるいは請求項7記載のビタビ復号器であって、畳込み符号後のヌルパケットデータを発生する畳込み符号後ヌルデータ発生部をさらに備え、前記不使用パケットデータは前記畳み込み符号後のヌルパケットデータを含む。
【0049】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1であるビタビ復号器(ビタビデコーダ)の構成を示すブロック図である。同図に示すように、図15で示した従来のビタビ復号器と比較した場合、128Step動作総合制御部26が136Step動作生き残りメモリ制御部30及び128Step動作出力メモリ制御部31に置き換わった点、生き残りメモリ制御部30にどのTSPがヌルパケットであるかを指示するヌル情報NIが入力され、ヌルデータ発生部32、スイッチ33及び深さ136生き残りメモリ34が追加された点が異なる。他の構成は図15で示した従来構成と同様であり、同一の符号のものは同一の動作をするものとする。
【0050】
136Step動作生き残りメモリ制御部30は、ヌル情報NIを受け、トレースバック部24、ヌルデータ発生部32、深さ136生き残りメモリ34及びスイッチ33を制御し、128Step動作出力メモリ制御部31は出力メモリ25を制御する。ヌル情報NIはTSPデータに同期して得られる情報であり、ヌル情報NIは入力しているTSPがヌルパケットであるか否かを示している。
【0051】
スイッチ33は一方入力端がトレースバック部24に接続され、他方入力端がヌルデータ発生部32に接続され、出力端が出力メモリ25に接続されており、生き残りメモリ制御部30の制御下で一方入力端及び他方入力端のうちの一の入力端より得られる信号を出力端に伝達する。深さ136生き残りメモリ34はアドレス数136を有している。また、従来同様、ACS部21に入力されたデータを加算、比較、選択処理を実行することにより、パケットデータ1ビット当たり64ビットにデータ変換された生き残りデータを格納する関係上、生き残りメモリ36の1アドレス当たりの生き残りデータ幅は64ビットに設定される。
【0052】
次に動作について説明する。メモリ構成は図16に示すように生き残りメモリ4バンク、出力メモリ2バンク構成となっているので、全てのヌルデータがメモリバンク単位で入力されることになれば、メモリバンク単位のメモリ制御でヌルデータ位置を判別できるので、ヌルデータがメモリバンク単位で収まらない時比べてアドレス制御等を考えなくても済むのでメモリ制御が容易に構成できる。
【0053】
ACS部21から生き残りメモリ23への入力データは、1アドレス64ビットのデータ構成だが、ビタビ復号では前述したように、1アドレス64ビットから1ビットの復号データを得ることができる。
【0054】
したがって、実施の形態1の生き残りメモリ36は、204バイト(204×8=1632ビット)からなる1単位のTSPデータ境界がメモリバンクの境界にするため、TSPデータ(1632ビットデータ)のビット数が各バンクのメモリ深さの自然数倍の関係つまり{1632=k・mem_depth}、ただし、(k=任意の自然数、mem_depth=メモリの深さ(アドレス数))を満足することと、従来のビタビ復号と同等の性能を確保するため、生き残りメモリはメモリ深さを従来の128以上とする必要があり、その両方の条件に合うメモリ深さならば自由に設定できるが、メモリの増加量を考えると136Tapが最も適当になり、この時TSPデータは1632/136=12となり、メモリバンク12個分で1TSPデータとなる。
【0055】
図2は実施の形態1のビタビ復号器における生き残りメモリ制御部30の制御動作を示す説明図である。同図において、実際には1TSP=12バンクであるが、説明の都合上、いま1TSP=4バンクとしている。また入力データのA、BはそれぞれA階層、B階層を表し、(生き残りメモリあるいは出力メモリに対する)メモリライトのWTはメモリライト動作を示し、Stopはメモリライト動作を停止していることを示し、その下のカッコ書きのSUVi(i=0〜3のいずれか)は1バンクに対応する生き残りメモリSUViに対するライト動作をしていることを示す。
【0056】
また、(生き残りメモリあるいは出力メモリに対する)メモリリード(トレース1,2を含む)では、RDはメモリリード動作を示し、Stopはメモリリード動作を停止していることを示し、その下のカッコ書きのSUViは生き残りメモリSUViがリード動作をしていることを示す。また、出力メモリライト,リードのWT,RDの下方のカッコ書きのOUTj(j=0,1のいずれか)は1バンクに対応する出力メモリOTMjを意味する。
【0057】
ヌルパケットが入力してきた時ヌルパケットとメモリ境界は一致するので、どのメモリStateにおいてヌルパケットが入力したかを関連づけるようにすると、メモリ制御がバンク(生き残りメモリSUVi)単位で行えるようになる。
【0058】
図2に示すように、期間T3のメモリState2でヌルパケットが入力すると、従来であれば、期間T3〜T6において、ヌルパケットは生き残りメモリSUV1(Stete2)と生き残りメモリSUV2(State3)、生き残りメモリSUV3(State0),生き残りメモリSUV0(State1)の4つの生き残りメモリに書き込まれることになる。
【0059】
また、ヌルパケット直前の有効TSPの最後のデータは期間T2において生き残りメモリSUV0にライトされており、期間T5のメモリState0でこの有効データのトレース2(メモリリード2)を実行することでビタビ復号をおこなう。このトレース2を実行するにあたってトレース2のスタートポイントは、図16等を用いて従来例で説明したようにトレース1から算出されるが、この時のトレース1のデータは期間T4においてヌルパケットの最初のデータにあたる生き残りメモリSUV1のデータを使用することになるため、ヌルパケットの先頭の136データは期間T3において必ず生き残りメモリSUV1にライト(WT*)し、このデータを使うことでヌルパケット直前の有効TSPデータを正常にビタビ復号することができる。このように、有効TSPの次にヌルパケットが来た時にはヌルパケットの先頭136データは生き残りメモリにライトする必要がある。
【0060】
ヌルパケットの先頭136データ以外のヌルデータ(生き残りメモリSUV2(State3)、生き残りメモリSUV3(State0),生き残りメモリSUV0(State1)に該当する分)は、その他の有効TSPデータのビタビ復号に影響を与えないので、期間T4〜T6において生き残りデータを生き残りメモリにライトする動作を停止することが可能になる。この上記3バンクの生き残りメモリは、ライトしていないのでトレース1もトレース2も行う必要がなくなるため、これらの該当するメモリに対して行われるメモリリード動作(トレース1は期間T5〜T7、トレース2は期間T7〜T9)も停止することができ、図2中のメモリライト、トレース1、トレース2の中で示されている“Stop”の分だけメモリ動作を停止させる生き残りメモリアクセス停止処理が実行可能となる。
【0061】
ヌルパケットの先頭136データを生き残りメモリにライトする例外処理は、有効TSPの次にヌルパケットが来た時にだけ実行され、ヌルパケットが連続したり、ヌルパケットの次に有効TSPが来た時には実行する必要がない。実際のヌルパケットでは生き残りメモリSUVの12バンク分なので、メモリ動作を停止できるのは{(11/12)・100}で約92%となる。またヌルパケットが連続していることも多いのでこれを考慮に入れるとヌルパケットの92%以上を生き残りメモリのメモリ動作を停止できるようになる。
【0062】
リード2(トレース2)動作を“Stop”している生き残りメモリは、ビタビ復号データを出力しないので、この期間T6〜T7には、生き残りメモリ制御部30の制御下で、ヌルデータ発生部32よりヌルデータ(TSヘッダ+203バイトの“0”データ)を発生させ、当該ヌルデータを出力メモリにライトするようにスイッチ33を切換える。その結果、ヌルパケットデータに対応する復号データとしてヌルデータを出力メモリに書き込むことにより、ヌルパケットデータの復号結果を含めた復号データを出力メモリに書き込みことができる。
【0063】
出力メモリ25は、128Step動作出力メモリ制御部31によって従来の128Step動作総合メモリ制御部26と同じ128Step動作で制御されているため、挿入されたデータを128メモリ動作毎にメモリバンクにライト/リード動作をおこない、ビタビ復号データを出力する。
【0064】
以上のように、メモリ境界とTSPデータの境界とが一致するメモリ深さを有する深さ136生き残りメモリ34を用い、ヌル情報NIによってヌルパケット入力が認識可能な生き残りメモリ制御部30の制御下でヌルパケット入力時に最初の136ビットデータ分を除いたヌルパケット全てに関連するメモリライト/リード動作を停止できるようにメモリを制御し、ヌルデータ発生部32及びスイッチ33を駆使して、出力メモリ35にはヌルパケット時にヌルデータ発生部32より発生させたヌルパケットデータを入力できるようにしているので、生き残りメモリに対して、必要最小限の生き残りメモリ34のメモリ容量の増加でヌルパケットの92%以上を生き残りメモリへのアクセスを省略できる分、消費電力の低減化を図る効果を奏する。
【0065】
<実施の形態2>
実施の形態1では、生き残りメモリのみを制御して少ないメモリ容量の増加で生き残りメモリの消費電力を少なくした構成を示したが、出力メモリも制御して生き残りメモリ及び出力メモリ双方の消費電力の低減化を図ったのが実施の形態2のビタビ復号器である。
【0066】
図3はこの発明の実施の形態2であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、生き残りメモリ制御部30及び出力メモリ制御部31に置き換えて136Step動作総合メモリ制御部36を設け、出力メモリ25に置き換えて深さ136出力メモリ35を設けた点が異なる。なお、他の構成は図1で示した実施の形態1と同様である。
【0067】
深さ136出力メモリ35は深さ136生き残りメモリ34と同様にメモリ深さ136を有し、ヌル情報NIを受け、深さ136生き残りメモリ34と共に136Step動作総合メモリ制御部36によって136Step単位で制御される。また、スイッチ33のスイッチング動作、ヌルデータ発生部32のヌルデータ発生動作及びトレースバック部24の動作は総合メモリ制御部36によって制御される。なお、深さ136出力メモリ35のデータ幅は出力メモリ25と同様、1ビット(パケットデータの1ビット相当分の復号データのビット数)のデータ幅を有している。
【0068】
出力メモリの動作を生き残りメモリの動作と合わせるためには、生き残りメモリと同じメモリ深さにする必要があり、いま生き残りメモリ34の深さが136であるため、出力メモリ35の深さも136としている。
【0069】
図4は136Step動作総合メモリ制御部の制御動作を示す説明図である。以下、図4を参照して、動作について説明する。
【0070】
生き残りメモリ34に対する制御内容は図2で示した実施の形態1の制御と同様であるため省略する。出力メモリ35も生き残りメモリ34と同じメモリ深さであるため、同じメモリStateを使用してState単位(メモリバンク単位)の制御をすることが可能になり、136Step動作メモリ制御部36のメモリ制御動作が簡単になる。
【0071】
トレースバックの時には、図16に示したようにトレースバックするためには前後のデータ間で影響しながらデータを算出していたが、トレース2で算出する、ビタビデコードしたデータは、それぞれが影響を及ぼさない独立したデータとなる。このため、ビタビ復号後のヌルデータと有効TSPデータは、独立して扱えるのでヌルデータに該当する出力メモリ部(図4の中の出力メモリライトで“Stop”になっている部分と出力メモリリードで“Stop”になっている部分)は、メモリ動作を停止することができ、出力メモリリードの“Stop”部分の時だけ、ヌルデータ発生部32から発生させたヌルデータをバイト変換部27に出力するように、136Step動作総合メモリ制御部36はスイッチ33を制御する。
【0072】
このように、ヌルパケットデータに関連する深さ136出力メモリ35からの復号データの読み出し期間中は、ヌルデータをバイト変換部27に出力することにより、ヌルパケットデータの復号結果を含めた復号データを最終決定復号データであるビタビ復号済バイト出力DBOとして出力することができる。
【0073】
以上のように、総合メモリ制御部36は、実施の形態1同様の生き残りメモリアクセス停止処理に加え、ヌルパケットデータ全てに関連する出力メモリに対するアクセスを停止させる出力メモリアクセス停止処理を実行するため、出力メモリアクセス停止処理の期間は出力メモリへのアクセスを省略できる分、さらに消費電力を少なくできる。
【0074】
さらに、出力メモリ35のメモリ深さを、生き残りメモリ34のメモリ深さと同じにして、生き残りメモリ34及び出力メモリ35を含む全てのメモリ制御を同じメモリState単位(メモリバンク単位)にすることにより、復号データにおけるヌルパケットデータと有効パケットデータとの境界を出力メモリのバンク間の境界に一致させることが容易に可能となるため、136Step動作総合メモリ制御部36はメモリ制御を出力メモリのバンク単位に比較的容易に行うことができる。
【0075】
<実施の形態3>
実施の形態2では、生き残りメモリと出力メモリをヌルパケット入力時メモリ動作を停止することで消費電力を少なくしていた構成を示したが、ユーザーが任意で出力指定する階層以外の階層の有効TSPデータ(不使用TSPデータ)入力時に生き残りメモリの動作を停止するように構成したのが実施の形態3である。
【0076】
図5はこの発明の実施の形態3であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、入力インターフェイス部20,ACS部21間にスイッチ41が介挿される。スイッチ41の一方入力端には入力インターフェイス部20からの有効TSPデータが付与され、他方入力端には畳込み符号後ヌルデータ発生部40からの畳込み符号後ヌルデータが付与され、出力端がACS部21に接続される。畳込み符号後ヌルデータ発生部40は制御入力として階層情報HIを受け、階層情報HIに基づき一方入力端及び他方入力端のうち一の入力端を出力端に接続する。なお、他の構成は図1で示した実施の形態1と同様である。
【0077】
次に動作について説明する。地上波デジタル放送では、ユーザーは出力する階層を任意で指定できるため、仮にA階層を出力指定したならば、B階層、C階層は出力しないために復号する必要がなくなってしまい、この出力指定された階層以外の階層に属する有効TSPデータ(不使用TSPデータ)は、ビタビ復号する必要がなくなる。
【0078】
ビタビ復号器の前段のTS再合成部4(図11参照)から入力するデータには、TSPデータ(ヌルパケットを含む)とそれに同期した階層情報HIがあり、この階層情報HIは入力しているTSPがどの階層に属しているかを示している。実施の形態3では、この階層情報HIによってスイッチ41を制御することにより、無効TSPデータを畳込み符号後ヌルデータ(ヌルデータにTSヘッダが付加されたデータ)に置き換えてACS部21に入力するようにしている。
【0079】
なお、スイッチ41の制御内容はユーザが指定した階層によって可変設定される。例えば、スイッチ41の制御内容設定部(図示せず)等を設け、ユーザが指定する階層を示す情報(ユーザ指定階層情報)に基づきスイッチ41の制御内容を設定する等が考えられる。また、畳込み符号後ヌルデータ発生部40も階層情報HI及びユーザ指定階層情報により発生タイミングが制御されるように構成する等も対応が考えられる。
【0080】
ACS部21では、入力した畳込み符号データとパスメトリックメモリ22から積算されたデータから生き残りデータを算出しているが、パスメトリックメモリ22からの出力される積算されたデータは、入力してくる畳込み符号データ毎に演算し積算しているデータなので、無効TSPデータの換わりに畳込み符号データとは無関係なデータや不連続な畳込みデータをACS部21に入力すると積算されるデータが正常値ではなくなるため、それを使って算出する生き残りデータも誤った値になってしまう。このため、不使用TSPデータの換わりには、必ず畳込み符号後ヌルデータを置きかえることにより、積算されるデータを正常に保ち、ACS部21は生き残りデータを正常に出力することになる。
【0081】
またこの不使用TSPデータの置き換えは、低C/N(Carrier to noise ratio)時に発生する可能性がある連続した階層間によるビタビ復号の性能劣化にも効果を示す。これは例えばA階層がQPSK、B階層が64QAM伝送されたデータの時、TS再合成部4からの出力TSPが仮に図13のようになってA階層TSPとB階層TSPが連続していた時、低C/NなのでQPSKデータはデジタル復調部1で正常に復調できているが、B階層は64QAMなので復調データは誤っている可能性が高くなる。ここで本来なら、ビタビ復号で誤り訂正をすることで、復調時に誤っていたデータをできるだけ訂正するはずであるが、A階層とB階層が連続している時には、A階層の最後の復号データは、B階層のデータを使ったトレース1で算出したスタートポイントからトレース2を実行することでビタビ復号データを算出することなる。A階層のみ出力設定していても、A階層の最後の復号データは、低C/Nの信頼性が非常に低いB階層64QAM復調データを使ってトレース1で算出するスタートポイントを使用してトレース2を開始するので、一部誤ってビタビ復号されてしまう可能性が高い。
【0082】
このような場合にも、不必要な階層の有効TSPデータ(不使用TSPデータ)を畳込み符号後ヌルデータに置き換えることで、A階層はその他の階層から影響を受けなくなり、低C/N時に発生する階層間でのビタビ復号の性能劣化をなくすことができる。
【0083】
図6は実施の形態3のビタビ復号器における生き残りメモリ制御部30の制御動作を示す説明図である。同図では、使用TSPをA階層、不使用TSPをB階層とすると、不使用TSPデータを畳込み符号後ヌルデータに置き換えたデータと最初から挿入されて入るヌルパケットデータの両方をヌルパケットデータとして扱うことで、後段の生き残りメモリは、実施の形態1で説明した生き残りメモリ動作の図2と比較して、B階層(不使用TSPデータ)分の停止動作が追加される。すなわち、生き残りメモリ34に関して、メモリライト動作においては期間T7〜T10,メモリリード1動作においては期間T8〜T11,メモリリード動作においては期間T9〜T12が生き残りメモリアクセス停止処理として追加される。
【0084】
また、追加されたB階層の不使用TSPデータ分はヌルパケットデータ同様、生き残りメモリ制御部30の制御下でスイッチ33を切り換えることにより、ヌルデータ発生部32からのヌルデータを出力メモリ25に出力させる。すなわち、期間T10〜T12もヌルデータ発生部32から発生されるヌルデータが出力メモリ25に与えられる。
【0085】
以上のように、実施の形態3のビタビ復号器は、ユーザーが出力指定した階層以外の階層の有効TSPデータ(不使用TSPデータ)を畳込み符号後ヌルデータに置き換え、この置き換えたデータと最初から挿入されているヌルパケットデータの両方をヌルパケットデータとして扱うようにしたので、不使用TSPとヌルパケット入力時、生き残りメモリのメモリ動作を従来の約92%以上動作停止でき消費電力を少なくすることができた。
【0086】
また、低C/N時に影響を受け易い階層と受けにくい階層が混在する時に、影響の受けにくい階層で発生する可能性があるビタビ復号性能の劣化をなくすことができる。
【0087】
さらに、不使用TSPデータは畳込み符号後ヌルデータに置き換えられるため、136Step動作生き残りメモリ制御部30の制御内容は実施の形態1のまま適用することができる。
【0088】
<実施の形態4>
実施の形態3では、畳込み符号化後ヌルデータに置き換えたデータと最初から挿入されているヌルパケットデータの両方をヌルパケットデータして扱い、生き残りメモリのメモリ動作を停止するようにしていたが、さらに出力メモリのメモリ動作を停止を図ったのが実施の形態5である。
【0089】
図7はこの発明の実施の形態4のビタビ復号器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、実施の形態2と同様、生き残りメモリ制御部30及び出力メモリ制御部31に置き換えて136Step動作総合メモリ制御部36を設け、出力メモリ25に置き換えて深さ136出力メモリ35を設けた点が異なる。なお、他の構成は図5で示した実施の形態3と同様である。
【0090】
次に動作について説明する。図8は実施の形態4のビタビ復号器の総合メモリ制御部36によるメモリ制御動作を示す説明図である。同図に示すように、有効TSPをA階層、不使用TSPをB階層とすると、不使用TSPデータを畳込み符号後ヌルデータに置き換えたデータと最初から挿入されて入るヌルパケットデータの両方をヌルパケットデータとして扱うことにより、実施の形態3と同様、後段の生き残りメモリは、実施の形態1で説明した生き残りメモリ動作の図2と比較して、B階層(不使用TSPデータ)分の停止動作が追加される。
【0091】
さらに、総合メモリ制御部36は出力メモリ35に対しても実施の形態2と同様のヌルパケットデータについての制御を実行するため、B階層(不使用TSPデータ)分のリード及びライトが停止動作になり、不使用TSP分に対応する出力メモリ35の全ての動作を停止することができる。また、その期間のヌルデータは、総合メモリ制御部36によってスイッチ33を制御することによりヌルデータ発生部32からヌルデータを出力している。
【0092】
以上のように、無効TSPデータとヌルパケットデータの両方で生き残りメモリ34に加えて出力メモリ35に対する動作も停止し、その期間だけヌルパケットデータ発生部32からヌルパケットデータ出力できるようにしたので、実施の形態3に比べてさらに消費電力を少なくすることができる。
【0093】
さらに、不使用TSPデータは畳込み符号後ヌルデータに置き換えられるため、136Step動作総合メモリ制御部36の制御内容は実施の形態2のまま適用することができる。
【0094】
<実施の形態5>
実施の形態4では、畳込み符号化後ヌルデータに置き換えたデータと最初から挿入されているヌルパケットデータの両方をヌルパケットデータして扱い、生き残りメモリと出力メモリのメモリ動作を停止するように構成したが、さらに生き残りメモリのメモリ動作を停止する構成を実施の形態5として示す。
【0095】
図9はこの発明の実施の形態5であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。同図に示すように、136Step動作総合メモリ制御部42はヌルパケットデータの最初の部分がライトされる生き残りメモリバンクを記憶して、リード2動作時に生き残りメモリ34を制御する。なお、136Step動作総合メモリ制御部42は136Step動作総合メモリ制御部36と同様な接続関係を有し、他の構成は図7で示した実施の形態4と同様である。
【0096】
次に動作について説明する。図10は実施の形態4の136Step動作総合メモリ制御部42によるメモリ制御動作を示す説明図である。この例では、ヌルパケットデータの最初のデータは、期間T2においてメモリバンク生き残りメモリSUV1(メモリState=State2)にライトされている。この時、A階層の有効TSPの最後のデータをメモリした生き残りメモリSUV0を正しくビタビ復号するためには、期間T4においてメモリState3で生き残りメモリSUV1にライトされたデータからトレース1を実行して、期間T5における生き残りメモリSUV0のトレース2をおこなうためのスタートポイントを算出する必要があるが、その後の期間T6におけるメモリState1で、生き残りメモリSUV1に対してトレース2を実行する必要はない。これは、期間T6のメモリState1でこの部分の出力メモリライト動作が完全に“Stop”しているのでトレース2動作をしてビタビ復号データを出力しても実際には使用していないからである。
【0097】
136Step動作総合メモリ制御部42は、このヌルパケットデータの最初のデータがライトされたメモリバンク(図10では生き残りメモリSUV1)を記憶して、そのメモリバンクがトレース2動作を実行するメモリState時にメモリ動作を停止するように生き残りメモリを制御する。図10(実施の形態5)と図8(実施の形態4)と比較して、図10では期間T6のメモリState1の時に、生き残りメモリSUV1のトレース2動作を停止する“Stop”になっていることがわかる。
【0098】
以上のように、実施の形態5では、有効TSPデータ直後に、連続して入力する不使用データ又は最初から挿入されているヌルパケットの両方をヌルパケットデータとして扱い、ヌルパケットデータの最初のデータがライトされるメモリバンクを136Step動作総合メモリ制御部42が記憶して判別できるように構成してるため、該当のメモリバンクがトレース2を実行するメモリState時、該当する生き残りメモリバンクのメモリ動作を停止することができるようになり、消費電力をより一層少なくすることができる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明における請求項1記載のビタビ復号器のメモリ制御部は、伝送データがヌルパケットデータを含むときにメモリアクセス停止処理を実行するため、生き残りメモリアクセス停止処理を行う期間は生き残りメモリへのアクセスを省略できる分、消費電力の低減化を図ることができる。
【0100】
請求項2記載のビタビ復号器の生き残りメモリの第1のアドレス数はパケットデータの総ビット数を第1の自然数で除算した場合の解となるように設定されるため、第1の自然数個相当分の生き残りメモリによって一単位のパケットデータを格納することができる。
【0101】
したがって、ヌルパケットデータとそれ以外の有効パケットデータとの境界を生き残りメモリ間の格納データの境界に一致させることが容易に可能となるため、メモリ制御部は上記生き残りメモリアクセス停止処理を生き残りメモリ単位に比較的簡単に行うことができる。
【0102】
請求項3記載のビタビ復号器のメモリ制御部は、ヌルパケットデータに対応する復号データとしてヌルデータを書き込むことにより、ヌルパケットデータの復号結果を含めた復号データを出力メモリに書き込みことができる。
【0103】
請求項4記載のビタビ復号器のメモリ制御部は、ヌルパケットデータに関連する出力メモリへのアクセス期間中に出力メモリアクセス停止処理を実行するため、出力メモリアクセス停止処理の期間は出力メモリへのアクセスを省略できる分、さらに消費電力の低減化を図ることができる。
【0104】
加えて、ヌルパケットデータに関連する読み出し期間中は、ヌルデータを最終決定復号データとして出力することにより、ヌルパケットデータの復号結果を含めた復号データを最終決定復号データとして出力することができる。
【0105】
請求項5記載のビタビ復号器の出力メモリの第2のアドレス数はパケットデータの総ビット数を第2の自然数分で除算した場合の解に設定されため、第2の自然数個相当の出力メモリによって一のパケットデータに対応する復号データを格納することができる。
【0106】
したがって、復号データにおいてヌルパケットデータと有効パケットデータとの境界を出力メモリ間の復号データの境界に一致させることが容易に可能となるため、メモリ制御部は上記出力メモリアクセス停止処理を出力メモリ単位に比較的簡単に行うことができる。
【0107】
請求項6記載のメモリセル制御部は不使用パケットデータをヌルパケットデータとして制御処理を実行することにより、ヌルパケットデータに加え不使用パケットデータ入力時もメモリアクセス停止処理を実行するため、さらなる消費電力の低減化を図ることができる。
【0108】
請求項7記載のビタビ復号器において、生き残りメモリアクセス停止処理として、ヌルパケットデータに関連する生き残りメモリに対する読み出し動作の全てを停止することにより、消費電力のより一層の低減化を図ることができる。
【0109】
請求項8記載のビタビ復号器において、不使用パケットデータは畳み込み符号後のヌルパケットデータを含むため、メモリ制御部はヌルパケットデータ対応の制御内容をそのまま適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1の生き残りメモリ制御部の制御動作を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態2であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態3の総合メモリ制御部の制御動作を示す説明図である。
【図5】この発明の実施の形態3であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図6】実施の形態3の生き残りメモリ制御部の制御動作を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態4のビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図8】実施の形態4の総合メモリ制御部の制御動作を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態5であるビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図10】実施の形態4の総合メモリ制御部42の制御動作を示す説明図である。
【図11】地上波デジタル放送を受信するシステム構成の概略を示すブロック図である。
【図12】1単位の多重フレーム構成を模式的に示す説明図である。
【図13】TSPの内部構成を示す説明図である。
【図14】送信側の畳込み符号器の構成を示す説明図である。
【図15】従来のビタビ復号器の構成を示すブロック図である。
【図16】トレースバック方式のメモリ状況説明用の説明図である。
【図17】トレースバック処理の概要を示した説明図である。
【符号の説明】
30 136Step動作生き残りメモリ制御部、31 128Step動作出力メモリ制御部、32 ヌルデータ発生部、33,41 スイッチ、34 深さ136生き残りメモリ、35 深さ136出力メモリ、36,42 136Step動作総合メモリ制御部、40 畳込み符号後ヌルデータ発生部。
Claims (8)
- 畳込み符号化された伝送データに対してビタビ復号処理を行うビタビ復号器であって、前記伝送データは複数のパケットデータを含み、
ビタビ復号をおこなうために用いられ、複数のバンクを有する生き残りメモリと、
前記複数のバンクのうち、一のバンクに前記伝送データを書き込み、他の少なくとも一つのバンクに対して読み出し動作を行って復号データを得るメモリ制御部とを備え、
前記メモリ制御部は、前記伝送データがヌルパケットデータを含むとき、前記ヌルパケットデータに関連する前記生き残りメモリに対する書き込み及び読み出し動作の少なくとも一部を停止させる生き残りメモリアクセス停止処理を実行することを特徴とする、
ビタビ復号器。 - 請求項1記載のビタビ復号器であって、
前記生き残りメモリにおける前記複数のバンクはそれぞれ第1のアドレス数のアドレスを有し、一アドレス当たり前記パケットデータの1ビット相当分のデータが格納可能であり、前記第1のアドレス数は前記パケットデータの総ビット数を第1の自然数で除算した場合の解になるように設定される、
ビタビ復号器。 - 請求項1あるいは請求項2記載のビタビ復号器であって、
前記復号データを格納する出力メモリと、
ヌルデータを発生するヌルデータ発生部とをさらに備え、
前記メモリ制御部は、前記出力メモリに対して前記復号データを書き込み、前記ヌルパケットデータに対応する前記復号データとして前記ヌルデータを書き込むことを特徴とする、
ビタビ復号器。 - 請求項1あるいは請求項2記載のビタビ復号器であって、
前記復号データを格納する出力メモリと、
ヌルデータを発生するヌルデータ発生部とをさらに備え、
前記メモリ制御部は前記復号データを前記出力メモリに書き込み、
前記ヌルパケットデータに関連する前記出力メモリへのアクセス期間中に、前記出力メモリに対する書き込み及び読み出し動作を停止させる出力メモリアクセス停止処理を実行し、
前記出力メモリより前記復号データを読み出し最終決定復号データとして出力する際、前記ヌルパケットデータに関連する読み出し期間中は、前記ヌルデータを前記最終決定復号データとして出力する、
ビタビ復号器。 - 請求項4記載のビタビ復号器であって、
前記出力メモリは第2のアドレス数を有し、一アドレス当たり前記パケットデータの1ビット相当分の前記復号データが格納可能であり、前記第2のアドレス数は前記パケットデータの総ビット数を第2の自然数で除算した場合の解に設定される、
ビタビ復号器。 - 請求項1ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載のビタビ復号器であって、
前記伝送データは伝送パラメータが互いに異なる複数種のパケットデータを含み、
前記複数種のパケットデータのうち一部種のパケットデータを不使用パケットデータとして設定可能な不使用データ選択部をさらに備え、
前記メモリ制御部は前記不使用パケットデータを前記ヌルパケットデータとして制御処理を実行する、
ビタビ復号器。 - 請求項6記載のビタビ復号器であって、
前記メモリ制御部は、前記複数の生き残りメモリのうち、前記ヌルパケットデータの先頭部分を記憶するメモリの記憶機能を有し、
前記生き残りメモリアクセス停止処理は、前記記憶機能を用いて前記ヌルパケットデータに関連する前記生き残りメモリに対する読み出し動作の全てを停止する処理を含む、
ビタビ復号器。 - 請求項6あるいは請求項7記載のビタビ復号器であって、
畳込み符号後のヌルパケットデータを発生する畳込み符号後ヌルデータ発生部をさらに備え、
前記不使用パケットデータは前記畳み込み符号後のヌルパケットデータを含む、
ビタビ復号器。
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