JP2002077281A - 復号装置及び復号方法 - Google Patents

復号装置及び復号方法

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JP2002077281A
JP2002077281A JP2000256428A JP2000256428A JP2002077281A JP 2002077281 A JP2002077281 A JP 2002077281A JP 2000256428 A JP2000256428 A JP 2000256428A JP 2000256428 A JP2000256428 A JP 2000256428A JP 2002077281 A JP2002077281 A JP 2002077281A
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Kazuhisa Funamoto
一久 舟本
Tamotsu Ikeda
保 池田
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Sony Corp
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Sony Corp
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  • Error Detection And Correction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来正確に同期がとられていたにもかかわら
ず誤って同期が外れた判断したとしても、メインデータ
パス上のデータには欠損を生じさせないでパンクチャド
ブロック同期を行う。 【解決手段】 メインデータパスとは別のパスに設けら
れたブロック同期回路5は、デパンクチャを行うための
符号化方式並びにブロック境界の決定を行う。ブロック
同期回路5は、符号化方式並びにパンクチャド符号のブ
ロック境界を設定して、設定した符号化方式並びにブロ
ック境界に対応したシンドロームを算出する。そして、
算出したシンドロームに基づきブロック誤り率を算出
し、算出して得られたブロック誤り率に基づいて符号化
方式並びにブロック境界を決定する。これらが決定され
ると、メインパス上のデパンクチャ回路に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンクチャ符号化
がされたIQデータ系列を復号する復号装置及び復号方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、デジタル直交変調を行ってデジタ
ルデータの伝送をする場合の一般的な伝送モデルについ
て説明をする。図17は、一般的なデジタル伝送モデル
を示すブロック図である。
【0003】送信系Txは、リード・ソロモン(RS)
符号化器11と、インタリーバ12と、畳み込み符号化
器13と、パンクチャ器14と、変調器15と備えて構
成される。
【0004】RS符号化器11には、情報源から供給さ
れたデータ系列、例えば、MPEGトランスポートスト
リーム等のデータ系列が入力される。RS符号化器11
は、入力されたデータ系列に対してリード・ソロモン符
号化処理を行い、所定のデータブロック単位(例えば、
トランスポートパケット単位)で、パリティを付与す
る。RS符号化器11から出力されたデータは、インタ
ーリーバ12に送られる。
【0005】インターリーバ12は、ブロックインタリ
ーブ処理や畳み込みインタリーブ処理といった処理方式
によって入力されたデータ系列を並べ換える。インタリ
ーブ処理されたデータは、畳み込み符号化器13に送ら
れる。
【0006】畳み込み符号化器13は、入力されたデー
タ系列に対して畳み込み符号化をする。畳み込み符号化
をされたデータは、パンクチャ器14に送られる。な
お、畳み込み符号化に代えて、トレリス符号化が採用さ
れる場合もある。
【0007】パンクチャ器14は、元となる畳み込み符
号に対して、いくつかのビットを消去して、より高い符
号化率のパンクチャド符号を生成する。パンクチャド符
号化されたデータは、変調器15に送られる。
【0008】変調器15は、入力されたデータを、IQ
座標(直交座標)上にマッピングし、I信号、Q信号を
出力する。そして、変調器15は、I信号及びQ信号を
変調信号として、搬送波を直交変調する。変調すること
によりRF信号が伝送系Channelに送出される。
【0009】伝送系Channelは、例えば、デジタ
ル衛星放送、デジタル通信衛星放送、デジタル地上波放
送、光ファイバケーブルといった伝送メディアである。
この伝送系は、伝送信号にノイズを付加する加算器21
を備えた伝送路としてモデル化される。送信系Txから
伝送された伝送信号は、この伝送路によってノイズが付
加されて受信系Rxに受信されることとなる。
【0010】受信系Rxは、復調器31と、デパンクチ
ャ器32と、ビタビ復号器33と、デインタリーバ34
と、RS復号器35とを備えて構成される。
【0011】復調器31には、例えばアンテナ等で受信
して得られたRF信号が入力される。復調器31は、R
F信号に搬送波信号を乗算して、直交変調信号であるI
信号、Q信号を復調する。また、この復調部31は、搬
送波の同期処理やシンボルタイミングの同期処理等も行
う。復調されたI信号、Q信号は、シリアル化されてデ
パンクチャ器32に送られる。
【0012】デパンクチャ器32は、パンクチャド処理
により消失したビット位置に、ダミーデータを挿入す
る。ダミーデータが挿入されたデータは、ビタビ復号器
33に送られる。
【0013】ビタビ復号器33は、入力されたデータ系
列に対して、ビタビ復号を行う。ビタビ復号がされたデ
ータ系列は、デインタリーバ34に送られる。
【0014】デインタリーバ34は、送信側のインター
リーバ12で行われたインターリーブ処理と逆の規則に
従い、データを並び替える。デインタリーブされたデー
タは、RS復号器35に送られる。
【0015】RS復号器35は、所定のデータブロック
単位(例えば、トランスポートパケット単位)で付加さ
れているパリティに基づき、リード・ソロモン復号処理
を行い、所定のデータ系列、例えば、MPEGトランス
ポートストリーム等のデータ系列を出力する。
【0016】このようなデジタル伝送モデルでは、送信
側では畳み込み符号化(或いはトレリス符号化)及びパ
ンクチャ処理がされ、受信側ではビタビ復号及びデパン
クチャ処理がされる。そして、さらに、伝送するデータ
内容や伝送路の状態等に応じて、デジタルデータの変調
方式が適応的に切り換えられたり、また、パンクチャ処
理による符号化化方式が切り換えられたりすることが多
い。
【0017】例えば、日本におけるBSデジタル放送方
式では、その変調方式として、BPSK、QPSK、8
PSKといった方式が動的に切り換えられ、パンクチャ
ド符号の符号化率としては、1/2、2/3、3/4、
5/6、7/8といった符号化率が採用される。また、
日本におけるCSデジタル放送方式では、変調方式はQ
PSKで固定であるが、パンクチャド符号の符号化率は
1/2、2/3、3/4、5/6、7/8といった符号
化率が採用される。
【0018】つぎに、CSデジタル放送で採用される畳
み込み符号化器について説明をする。
【0019】図18に、CSデジタル放送で採用される
畳み込み符号化器13の構成を示す。
【0020】畳み込み符号化器13は、6個の遅延素子
42〜47から構成されるシフトレジスタ41と、第1
のEXOR回路48と、第2のEXOR回路49とから
構成される。
【0021】入力データCxは、インタリーバ12から
入力されるデータである。
【0022】シフトレジスタ41を構成する各遅延素子
42〜47は、入力データCxが1ビット毎に時系列に
入力され、全体で6ビット分のデータを格納する。そし
て、シフトレジスタ41は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0023】第1のEXOR回路48は、入力データC
xと、遅延素子41(1ビット目)の出力データと、遅
延素子43(2ビット目)の出力データと、遅延素子4
4(3ビット目)の出力データと、遅延素子47(6ビ
ット目)の出力データとのEXOR演算を行い、データ
C0を出力する。
【0024】第2のEXOR回路49は、入力データC
xと、遅延素子43(2ビット目)の出力データと、遅
延素子44(3ビット目)の出力データと、遅延素子4
6(5ビット目)の出力データと、遅延素子47(6ビ
ット目)の出力データとのEXOR演算を行い、データ
C1を出力する。
【0025】畳み込み符号化器13は、以上のような演
算を行うことによって、符号化率1/2の畳み込み符号
化データC1,C2を生成する。そして、このように畳
み込み符号化された結果得られた畳み込み符号化データ
C1、C2は、パンクチャ器14に送られる。
【0026】つぎに、CSデジタル放送で採用されるパ
ンクチャ器について説明をする。
【0027】図19に、CSデジタル放送で採用される
パンクチャパタンを示す。図19では、×で記述した位
置のビットが消失され、○で記述した位置のビットは後
段に伝送されることを示している。
【0028】パンクチャ器14では、指定された符号化
方式に対応したパンクチャパタン(図19)を参照し、
所定のデータブロック単位(パンクチャブロック)毎
に、畳み込み符号化して得られたデータの一部分を消去
していく。
【0029】すなわち、パンクチャド処理は、ある畳み
込み符号化の符号化率k/n(CSデジタル放送の場
合、1/2)に対して、c個のビットから構成されるパ
ンクチャブロックのうちl個のビットを消失させること
によって、符号化率 ck/n(c−l)を得ることが
できる。このような符号化率を、様々なC/N環境に応
じて適応的に切り換えることによって、高効率なデータ
伝送を実現できることになる。
【0030】ところで、パンクチャド畳み込み符号化を
されたデータを送信した場合、受信側では、変調方式及
びパンクチャド畳み込み符号の符号化方式(変調/符号
化方式)の特定、並びに、パンクチャ処理がされたデー
タブロック(パンクチャブロック)の境界の特定をしな
ければ、正しい位置にダミーデータを挿入することがで
きない(つまり、図19に示した消失ビットの位置に正
確にダミーデータを挿入することができない。)。従っ
て、受信側では、データを正確に復号するため、変調/
符号化方式の特定及びパンクチャブロックの境界の特定
をしなければならない。変調/符号化方式の特定及びパ
ンクチャブロックの境界の特定を行うことを、パンクチ
ャブロック同期という。
【0031】パンクチャブロック同期を行うための方法
としては、一般に、特定のデータ系列を検出して行う方
法と、復号データの誤り率の推定値に基づき行う方法と
がある。
【0032】特定のデータ系列を検出して行う方法は、
送信側で、パンクチャブロックの先頭、或いは、ある特
定のデータブロック毎に特定のデータ系列(同期コー
ド)を付加するとともに、変調/符号化方式を特定する
情報を伝送データに記述しておくことによって、パンク
チャブロック同期をとっている。例えば、BSデジタル
放送方式では、このようなパンクチャブロック同期方式
を採用している。
【0033】それに対して、特定のデータ系列等が伝送
データに付加されていない場合には、復号データの誤り
率の推定値に基づきパンクチャブロック同期を行うこと
となる。復号データの誤り率の推定値に基づきパンクチ
ャブロック同期を行う方法は、受信側で、適当な変調/
符号化方式を設定し、さらに、適当なブロック境界を設
定して、それに従って復号をし、その復号結果の誤り率
を推定する。そして、この変調/符号化方式及びフロッ
ク境界を適宜変更しながら、誤り率が最も低い(或い
は、ある一定の閾値より低い)変調/符号化方式及びブ
ロック境界を探し出す。そして、最終的に、1つの変調
/符号化方式及びブロック境界を決定し、決定した変調
/符号化方式並びにブロック境界によって以後復号する
ようにする。例えば、CSデジタル放送方式では、この
ような復号データの誤り率の推定値に基づきパンクチャ
ブロック同期を行う方法を採用することとなる。
【0034】復号データの誤り率の推定値に基づきパン
クチャブロックの同期処理を行う具体的な処理方法とし
て、従来より、ビタビ復号器のブランチメトリックを用
いる方法が知られている。
【0035】ビタビ復号器では、ブランチメトリックを
算出して、そのブランチメトリックを累積し、その累積
したブランチメトリックが最も小さい古い情報ビットを
取り出していく。この際、ハードウェア(メモリ)によ
って表現ができるブランチメトリックの値には限界があ
るため、ある一定の条件で、ブランチメトリックを格納
しているメモリ内部の値の正規化処理が行われる。一定
の条件とは、例えば、全てのブランチメトリックがある
一定の値を超えた場合、全てのブランチメトリックから
ある一定の値を引く、といった正規化処理や、全てのブ
ランチメトリックがある一定の値を超えた場合、全ての
ブランチメトリックの値を1/2にする、といった正規
化処理等が行われる。ここで、この正規化処理は、復号
するデータに誤りが少ない場合にはその時間間隔が長く
なり、復号するデータに誤りが多い場合にはその時間間
隔が短くなるという性質を有している。この理由は、以
下のとおりである。すなわち、復号するデータに誤りが
少ないと残存パスに対するメトリックの値は非常に小さ
くなり、累積メトリックは、なかなか飽和しない。その
ため、全ブランチメトリックがある一定の値を超えた場
合という条件で正規化を行った場合、たとえ他の累積メ
トリックが全てある一定の値を超えたとしても、残存パ
スに対する累積メトリックが飽和するまでの時間が長く
なる。反対に、復号するデータに誤りが多いと、残存パ
スに対するメトリックの値が大きくなってしまい、その
残存パスも含めた全ての累積メトリックが飽和するまで
の時間が短くなる。
【0036】このように正規化処理の時間間隔は、復号
データの誤り率を反映していることがわかる。従って、
この正規化処理の間隔をカウンタ等によってカウントす
ることにより、誤り率を推定することができる。そし
て、この推定した誤り率が大きければ、現在の変調/符
号化方式又はブロック境界が違っていると判断し、続い
て、異なる条件の変調/符号化方式又はブロック境界を
デパンクチャ器で再設定し、再設定をした条件で誤り率
の推定を繰り返し、最適な変調/符号化方式並びにブロ
ック境界を探し出す。このような処理を行うことによ
り、パンクチャブロックの同期処理を行うことができ
る。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このよう
な、ビタビ復号器のブランチメトリックを用いてパンク
チャブロック同期を行う場合、本来の同期状態と装置の
判断結果との間には、以下の4通りの関係が生じる。
【0038】・正ロック :同期を正しく検出して、
後方保護状態(同期の引き込み状態)から前方保護状態
(同期が確立している状態)に推移すること ・誤ロック :同期を誤って検出して、後方保護状態
から、前方保護状態に推移すること ・正ロック外れ:同期が外れたと正しく検出して、前方
保護状態から、後方保護状態に推移すること ・誤ロック外れ:正しく同期されているにもかかわら
ず、同期が外れたと誤って検出して、後方保護状態か
ら、前方保護状態に推移すること。
【0039】パンクチャブロック同期の制御を行う場
合、“誤ロック”及び“誤ロック外れ”が問題となる。
特に、“誤ロック外れ”は、元々正しく同期できている
のにも関わらず、わざわざ同期をはずしてしまうため、
非常に問題である。
【0040】ビタビ復号器のブランチメトリックを用い
てパンクチャブロック同期を行う場合、メインデータパ
ス上の復号データの誤りをビタビ復号器で検出し、その
結果をデパンクチャ器にフィードバックしてデパンクチ
ャ器の設定を変更する。従って、本来、同期が正確にと
られていたにもかかわらず、ブロック同期が外れたと判
断してしまうと、その外れた情報に基づき異なる変調/
符号化方式で復号が開始されてしまい、その結果、メイ
ンデータパス上の復号データに大きな誤りが生じて、欠
損が生じてしまう。
【0041】このような問題を解決するために、メイン
データパス上に設けられたデパンクチャ器及びビタビ復
号器とは別の、デパンクチャ器とビタビ復号器をメイン
データパスに並列に設けて、これらには同期判断だけを
させ、確実に同期が外れた場合にのみ、メインデータパ
スのデパンクチャ等の設定をするようにすれば、メイン
データパス上の復号動作に影響を与えず、データに欠損
を生じさせない。つまり、同期が外れを検出した場合で
あっても、すぐにメインデータパス上の設定を変更せず
に、次の新たな同期位置を探し出した後に、メインデー
タパス上の設定を変更するようにすれば、“誤ロック外
れ”といった問題を回避することができる。
【0042】しかしながら、ビタビ復号器は非常に回路
規模が大きく、これを同期用に別途設けた場合には、非
常にコストが高くなってしまう。
【0043】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、直交変調方式及びパンクチャド畳み込み
符号化方式(変調/符号化方式)が、動的に切り換えら
れて伝送される直交座標データ系列に対する、変調/符
号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境界の同期
の同期処理を行う復号装置及び復号方法であり、本来正
確に同期がとられていたにもかかわらず誤って同期が外
れた判断したとしても、メインデータパス上のデータに
は欠損を生じさせないでパンクチャドブロック同期を行
うことができ、さらに、その回路規模も小さくすること
ができる復号装置及び方法を提供することを目的とす
る。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる復号装置
は、直交変調方式及び/又はパンクチャド畳み込み符号
化方式(変調/符号化方式)が、動的に切り換えられて
伝送されるIQデータ系列を復号する復号装置であっ
て、入力されたIQデータ系列に対してパンクチャド復
号をするデパンクチャ手段と、パンクチャド復号された
IQデータ系列に対して、畳み込み符号に対応した復号
を行う内符号復号手段と、入力されたIQデータ系列に
対する変調/符号化方式並びにパンクチャド符号のブロ
ック境界を決定し、上記デパンクチャド手段及び内符号
復号手段を制御するブロック同期手段とを備え、上記ブ
ロック同期手段は、変調/符号化方式並びにパンクチャ
ド符号のブロック境界を設定して、設定した変調/符号
化方式に対応したシンドロームを入力されたIQデータ
系列の各ブロック毎に算出し、算出したシンドロームに
基づき各変調/符号化方式並びにブロック境界に対する
ブロック誤り率を算出し、算出して得られたブロック誤
り率に基づきIQデータ系列に対する1つの変調/符号
化方式並びにブロック境界を決定し、決定した変調/符
号化方式並びにブロック境界に応じて上記デパンクチャ
ド手段及び内符号復号手段の復号方式を制御することを
特徴とする。
【0045】この復号装置では、メインデータパスとは
別のパスで、デパンクチャ及び内符号復号を行うための
変調/符号化方式並びにブロック境界の決定を行う。変
調/符号化方式並びにブロック境界の決定は、変調/符
号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境界を設定
して、設定した変調/符号化方式に対応したシンドロー
ムを入力されたIQデータ系列の各ブロック毎に算出
し、算出したシンドロームに基づき各変調/符号化方式
並びにブロック境界に対するブロック誤り率を算出し、
算出して得られたブロック誤り率に基づき行う。
【0046】本発明にかかる復号方法は、直交変調方式
及び/又はパンクチャド畳み込み符号化方式(変調/符
号化方式)が、動的に切り換えられて伝送されるIQデ
ータ系列を復号する復号方法であって、変調/符号化方
式並びにパンクチャド符号のブロック境界を設定して、
設定した変調/符号化方式に対応したシンドロームを入
力されたIQデータ系列の各ブロック毎に算出し、算出
したシンドロームに基づき各変調/符号化方式並びにブ
ロック境界に対するブロック誤り率を算出し、算出して
得られたブロック誤り率に基づきIQデータ系列に対す
る1つの変調/符号化方式並びにブロック境界を決定
し、決定した変調/符号化方式並びにブロック境界によ
って、入力されたIQデータ系列に対してパンクチャド
復号及び畳み込み符号に対応した復号を行うことを特徴
とする。
【0047】この復号方法では、メインデータパスとは
別のパスで、デパンクチャ及び内符号復号を行うための
変調/符号化方式並びにブロック境界の決定を行う。変
調/符号化方式並びにブロック境界の決定は、変調/符
号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境界を設定
して、設定した変調/符号化方式に対応したシンドロー
ムを入力されたIQデータ系列の各ブロック毎に算出
し、算出したシンドロームに基づき各変調/符号化方式
並びにブロック境界に対するブロック誤り率を算出し、
算出して得られたブロック誤り率に基づき行う。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態として、本発
明を適用したCSデジタル放送の受信装置について説明
をする。
【0049】CSデジタル放送受信装置の全体構成 図1は、本発明の実施の形態のCSデジタル放送の受信
装置のブロック構成図である。
【0050】CSデジタル放送では、従来例でも説明し
たように、変調方式は、QPSKが採用され、拘束長が
6、符号化率1/2の畳み込み符号化がされ、1/2、
2/3、3/4、5/6、7/8の符号化率のパンクチ
ャド符号化がされる。
【0051】本発明の実施の形態のCSデジタル放送の
受信装置1は、図1に示すように、復調器2と、IQ交
換回路3と、90°回転補正回路4と、ブロック同期回
路5と、デパンクチャ回路6と、ビタビ復号器7と、デ
インタリーバ8と、RS復号器9とを備えて構成され
る。
【0052】復調器2には、例えばアンテナ等で受信し
て得られたRF信号が入力される。復調器2は、RF信
号に搬送波信号を乗算して、直交変調信号であるI信
号、Q信号を復調する。また、この復調部2は、搬送波
の同期処理やシンボルタイミングの同期処理等も行う。
復調されたI信号、Q信号は、シリアル化されてIQ交
換回路3に送られる。
【0053】IQ交換回路3は、I信号とQ信号とが反
転している場合に、I信号とQ信号とのデータ配置を交
換することによって、I信号とQ信号との反転状態を補
正する回路である。復調器2からは、I信号とQ信号と
がシリアライズ化されて送出される。復調器2は、この
伝送データ(IQ)とともに、シリアライズ化されたデ
ータのうち、I信号に同期させたI成分イネーブル信号
IENを送出する。このI成分イネーブル信号ENは、
タイミングずれ等の何らかの原因により、I成分イネー
ブル信号IENが反転して復調器2から送出される可能
性がある。すなわち、I信号とQ信号が反転している場
合がある。ここで、ブロック同期回路5から出力される
IQ交換確定信号MEXCは、I信号とQ信号とが反転
している場合に有効(1)される。IQ交換回路3は、
IQ交換確定信号MEXCが有効(1)とされている場
合には、I信号とQ信号とのデータ配置を交換する処理
を行う。IQ交換回路3から出力された伝送データは、
90°回転補正回路4に送られる。
【0054】90°回転補正回路4は、復調した伝送デ
ータが90°の位相ずれを生じていた場合に、伝送デー
タのデータ配置を90°位相をずらすことで、この90
°の位相ずれを回転補正する回路である。CSデジタル
放送では、変調方式にQPSKが採用されている。その
ため、復調器2により搬送波同期を行った際に、受信点
の90°の位相不確定性が生じる可能性がある。ここ
で、ブロック同期回路5から出力される回転補正確定信
号MROTは、伝送データ(IQ)に90°の位相ずれ
が生じている場合に有効(1)とされる。90°回転補
正回路4は、回転補正確定信号MROTが有効(1)と
されている場合には、伝送データのデータ配置を90°
回転補正することによって、90°の位相不確定性を除
去する。90°回転補正回路4から出力されたデータ
は、デパンクチャ回路6に送られる。
【0055】ブロック同期回路5は、伝送データ(I
Q)が伝送されるメインデータパスとは別のパスに設け
られている。ブロック同期回路5は、復調器2から出力
された伝送データに基づき、伝送データ(IQ)の反転
状態、90°位相ずれ状態、符号化方式、パンクチャブ
ロックの境界位置を検出する。ブロック同期回路5は、
伝送データ(IQ)の反転状態を示すIQ交換確定信号
MEXCをIQ交換回路3に供給し、伝送データの90
°の位相ずれ状態を示す回転補正確定信号MROTを9
0°回転補正回路4に供給し、符号化方式を特定する符
号化率確定情報MRATE及びパンクチャブロックの境
界タイミングを示すブロックスタート信号BSTをデパ
ンクチャ回路6に供給する。
【0056】デパンクチャ回路6は、パンクチャド処理
により消失したビット位置に、ダミーデータを挿入す
る。デパンクチャ回路6は、パンクチャ同期回路5によ
り特定された符号化率確定情報MRATEと、パンクチ
ャパタンが記述された図19に示したテーブルとに基づ
き、入力された伝送データのパンクチャパタンを決定す
る。そして、ブロック同期回路5から供給されるブロッ
クスタート信号BSTの発生タイミングによりパンクチ
ャブロックの境界を特定して、特定したパンクチャリン
グパタンを参照しながら消失したビット位置にダミーデ
ータを挿入していく。デパンクチャ処理がされた伝送デ
ータは、ビタビ復号器7に送られる。
【0057】ビタビ復号器7は、入力された伝送データ
に対して、ビタビ復号を行う。ビタビ復号がされたデー
タ系列は、デインタリーバ8に送られる。
【0058】デインタリーバ8は、送信側のインターリ
ーバで行われたインターリーブ処理と逆の規則に従い、
データを並び替える。デインタリーブされたデータは、
RS復号部9に送られる。
【0059】RS復号部9は、所定のデータブロック単
位(例えば、トランスポートパケット単位)で付加され
ているパリティに基づき、リード・ソロモン復号処理を
行い、所定のデータ系列、例えば、MPEGトランスポ
ートストリーム等のデータ系列を出力する。
【0060】ブロック同期回路等の詳細構成 つぎに、ブロック同期回路5、並びに、IQ交換回路3
及び90°位相回転補正回路4について詳細に説明をす
る。
【0061】ブロック同期回路5、並びに、IQ交換回
路3及び90°位相回転補正回路4のブロック構成図を
図2に示す。
【0062】復号対象データが伝送されるメインデータ
パス上には、I信号とQ信号とが交互にシリアライズさ
れて配置された伝送データ(IQ)、及び、I信号の伝
送タイミングを示すI成分イネーブル信号IENが伝送
される。
【0063】伝送データ(IQ)は、所定のビット幅
(例えば、6ビットや8ビット)で復調器2から送出さ
れ、メインデータパス上を伝送する。また、このメイン
データパス上には、IQ交換回路3及び90°位相回転
補正回路4が設けられているとともに、メインデータパ
ス上を伝送する伝送データ(IQ)及びI成分イネーブ
ル信号IENとブロック同期回路5での処理との同期調
整をするためのレジスタ11〜16も設けられている。
【0064】ブロック同期回路5は、硬判定回路21
と、IQ交換回路22と、90°回転補正回路23と、
ブロック分離回路24と、シンドローム生成回路25
と、誤り率判断回路26と、同期パターン生成回路27
とから構成される。このブロック同期回路5は、メイン
のデータパスに対して並列に設けられている。
【0065】(IQ交換回路)まず、メインデータパス
上に設けられたIQ交換回路3について図3を参照して
説明をする。
【0066】IQ交換回路3は、図3に示すように、伝
送データ(IQ)を格納するレジスタ31、32、3
5、36、41と、伝送データ(IQ)の入れ替え行う
セレクタ33、34、40と、I成分イネーブル信号I
ENのタイミング調整を行うレジスタ37、38、39
とを備えて構成される。
【0067】IQ交換回路3には、I信号とQ信号とが
シリアライズされた伝送データ(IQ)と、I信号の有
効性を示すI成分イネーブル信号IENが、復調器2か
ら供給される。また、IQ交換回路3には、I信号とQ
信号とのデータ配置が反転していることを示すIQ交換
確定信号MEXCが、ブロック同期回路5から供給され
る。IQ交換確定信号MEXCは、IQが反転している
場合に、有効(1)とされる信号である。
【0068】入力された伝送データ(IQ)は、I成分
イネーブル信号IENに従い、I信号とQ信号とが分離
され、レジスタ31レジスタ32とに振り分けられる。
レジスタ31は、I成分イネーブル信号IENが有効
(1)とされているときに、伝送データ(IQ)が格納
される。すなわち、I信号はレジスタ31に格納され
る。レジスタ32は、I成分イネーブル信号IENが無
効(0)とされているときに、伝送データ(IQ)が格
納される。すなわち、Q信号はレジスタ32に格納され
る。
【0069】セレクタ33及びセレクタ34は、IQ交
換確定信号MEXCに従い、レジスタ31及びレジスタ
32に格納されているデータの一方を選択する。セレク
タ33は、IQ交換確定信号MEXCが有効(1)とさ
れているときにはレジスタ32を選択し、IQ交換確定
信号MEXCが無効(0)とされているときにはレジス
タ31を選択する。セレクタ34は、IQ交換確定信号
MEXCが有効(1)とされているときにはレジスタ3
1を選択し、IQ交換確定信号MEXCが無効(0)と
されているときにはレジスタ32を選択する。
【0070】レジスタ35は、レジスタ37によりタイ
ミング調整がされたI成分イネーブル信号IENが有効
(1)とされたタイミングで、セレクタ33により選択
されたデータを格納する。レジスタ36は、レジスタ3
7によりタイミング調整がされたI成分イネーブル信号
IENが無効(0)とされたタイミングで、セレクタ3
4により選択されたデータを格納する。
【0071】レジスタ37、38、39は、I成分イネ
ーブル信号IENのタイミング調整を行う。
【0072】セレクタ40は、レジスタ38によりタイ
ミング調整されたI成分イネーブル信号IENに従い、
レジスタ35とレジスタ36とを交互に選択し、レジス
タ41に格納する。セレクタ40は、I成分イネーブル
信号IENが有効(1)とされているときには、レジス
タ35を選択し、I成分イネーブル信号IENが無効
(0)とされているときには、レジスタ36を選択す
る。
【0073】そして、レジスタ41からIQ交換がされ
た伝送データ(IQ)が出力され、レジスタ39から出
力される伝送データ(IQ)に同期したI成分イネーブ
ル信号IENが出力される。出力された伝送データ(I
Q)及びI成分イネーブル信号IENは、90°回転補
正回路3に送出される。
【0074】以上のようなIQ交換回路3では、IQ交
換確定信号MEXCが無効(0)のときには、伝送デー
タ(IQ)のIQのデータ配列を交換せずに出力し、I
Q交換確定信号MEXCが有効(1)のときには、伝送
データ(IQ)のI信号とQ信号とのデータ配列を交換
して出力する。このようにI信号とQ信号とを交換する
ことによって、復調器2によってI信号とQ信号とのデ
ータ配置の不確定性があったとしても補正をすることが
可能となる。なお、I成分イネーブル信号IENのよう
なI信号の有効性を示す信号が復調器2から出力されな
い場合には、例えば、(0〜1)を繰り返す1ビットカ
ウンタを設けて、擬似的にI成分イネーブル信号IEN
を生成すればよい。
【0075】(90°回転補正回路)つぎに、メインデ
ータパス上に設けられた90°回転補正回路4を図4を
参照して説明をする。
【0076】90°回転補正回路4は、図4に示すよう
に、伝送データ(IQ)を格納するレジスタ43、4
4、47、48、55と、データの入れ替え行うセレク
タ45、46、54と、データを論理反転させる反転回
路49と、I成分イネーブル信号IENのタイミング調
整を行うレジスタ50、51、52、53とを備えて構
成される。
【0077】90°回転補正回路4には、I信号とQ信
号とがシリアライズされた伝送データ(IQ)と、I信
号の有効性を示すI成分イネーブル信号IENが、IQ
交換回路3から供給される。また、90°回転補正回路
4には、伝送データ(IQ)に90°の位相ずれが生じ
ていることを示す回転補正確定信号MROTが、ブロッ
ク同期回路5から供給される。回転補正確定信号MRO
Tは、伝送データ(IQ)に90°の位相ずれが生じて
いる場合に、有効(1)とされる信号である。
【0078】入力された伝送データ(IQ)は、I成分
イネーブル信号IENに従い、I信号とQ信号とが分離
され、レジスタ43とレジスタ44とに振り分けられ
る。レジスタ43は、I成分イネーブル信号IENが有
効(1)とされているときに、伝送データ(IQ)を格
納する。すなわち、I信号はレジスタ43に格納され
る。レジスタ44は、I成分イネーブル信号IENが無
効(0)とされているときに、伝送データ(IQ)を格
納する。すなわち、Q信号はレジスタ44に格納され
る。
【0079】セレクタ45及びセレクタ46は、回転補
正確定信号MROTに従い、レジスタ43及びレジスタ
44に格納されているデータの一方を選択する。セレク
タ45は、回転補正確定信号MROTが有効(1)とさ
れているときにはレジスタ44を選択し、IQ交換確定
信号MEXCが無効(0)とされているときにはレジス
タ43を選択する。なお、レジスタ44の格納データ
は、反転回路49により反転されてセレクタ45に供給
される。セレクタ46は、回転補正確定信号MROTが
有効(1)とされているときにはレジスタ43を選択
し、IQ交換確定信号MEXCが無効(0)とされてい
るときにはレジスタ44を選択する。
【0080】レジスタ47は、レジスタ51によりタイ
ミング調整がされたI成分イネーブル信号IENが有効
(1)とされたタイミングで、セレクタ45により選択
されたデータを格納する。レジスタ48は、レジスタ5
1によりタイミング調整がされたI成分イネーブル信号
IENが無効(0)とされたタイミングで、セレクタ4
6により選択されたデータを格納する。
【0081】レジスタ50、51、52、53は、I成
分イネーブル信号IENのタイミング調整を行う。
【0082】セレクタ54は、レジスタ52によりタイ
ミング調整されたI成分イネーブル信号IENに従い、
レジスタ47とレジスタ48とを交互に選択し、レジス
タ55に格納する。セレクタ54は、I成分イネーブル
信号IENが有効(1)とされているときには、レジス
タ47を選択し、I成分イネーブル信号IENが無効
(0)とされているときには、レジスタ48を選択す
る。
【0083】そして、レジスタ55から90°位相回転
がされた伝送データ(IQ)が出力され、レジスタ53
から出力される伝送データ(IQ)に同期したI成分イ
ネーブル信号IENが出力される。
【0084】以上のような90°回転補正回路4では、
回転補正確定信号MROTが無効(0)のときには、伝
送データ(IQ)を90°位相回転せずに出力し、回転
補正確定信号MROTが有効(1)のときには、伝送デ
ータ(IQ)を90°位相回転して出力する。このよう
に90°位相回転補正をすることによって、復調器2に
よって90°の位相不確定性があったとしても補正をす
ることが可能となる。
【0085】なお、例えば、図5に示すようにマッピン
グされたQPSK信号であれば、90°の位相回転をし
た場合、伝送データ(IQ)は、以下のようなデータと
なる。 {(I,Q)=(0,0)}90°位相回転→{(I,Q)=(1,0)} {(I,Q)=(0,1)}90°位相回転→{(I,Q)=(0,0)} {(I,Q)=(1,0)}90°位相回転→{(I,Q)=(1,1)} {(I,Q)=(1,1)}90°位相回転→{(I,Q)=(0,1)}。
【0086】(硬判定回路)つぎに、ブロック同期回路
4の硬判定回路21について図6を参照して説明をす
る。
【0087】硬判定回路21は、図6に示すように、M
SB抽出回路57と、レジスタ58、59とを備えて構
成される。
【0088】硬判定回路21には、I信号とQ信号とが
シリアライズされた伝送データ(IQ)と、I信号の有
効性を示すI成分イネーブル信号IENが、復調器2か
ら供給される。伝送データ(IQ)は、所定のビット幅
(例えば、6ビットや8ビット)のデータである。CS
デジタル放送の場合、変調方式にはQPSKが用いられ
るので、硬判定を行うには、伝送データ(IQ)のMS
Bを取り出せばよい。
【0089】MSB抽出回路57は、復調器2から供給
された伝送データのMSBを抽出し、2値化した伝送デ
ータ(IQ)を出力する。2値化された伝送データ(I
Q)及びI成分イネーブル信号IENは、レジスタ5
8、59によりタイミング調整がされた後、出力され
る。
【0090】硬判定回路21により硬判定された伝送デ
ータ(IQ)及びI成分イネーブル信号IENは、IQ
交換回路22に送出される。
【0091】(ブロック同期回路内のIQ交換回路)ブ
ロック同期回路5のIQ交換回路22には、硬判定がさ
れた伝送データ(IQ)と、I成分イネーブル信号IE
Nが、硬判定回路21から供給される。また、ブロック
同期回路5のIQ交換回路22には、IQ交換設定信号
EXCが、後段の同期パターン生成回路27から供給さ
れる。
【0092】このIQ交換回路22の回路構成は、図3
に示したメインデータパス上のIQ交換回路3と同一で
ある。ただし、入力される伝送データ(IQ)が0、1
の硬判定されたデータであるので、各レジスタの格納ビ
ット幅は、1ビットでよい。また、ブロック同期回路5
のIQ交換回路22の場合には、セレクタの切り換え
は、IQ交換確定信号MEXCではなく、IQ交換設定
信号EXCによって行われる。
【0093】IQ交換回路22から出力される伝送デー
タ(IQ)とI成分イネーブル信号IENは、90°回
転補正回路23に送出される。
【0094】(ブロック同期回路内の90°回転補正回
路)ブロック同期回路5内の90°回転補正回路23に
は、伝送データ(IQ)と、I成分イネーブル信号IE
Nが、IQ交換回路22から供給される。また、ブロッ
ク同期回路5の90°回転補正回路23には、回転補正
設定信号ROTが、後段の同期パターン生成回路27か
ら供給される。
【0095】この90°回転補正回路23の回路構成
は、図4に示したメインデータパス上の90°回転補正
回路4と同一である。ただし、入力される伝送データ
(IQ)が0、1の硬判定されたデータであるので、各
レジスタの格納ビット幅は、1ビットでよい。また、ブ
ロック同期回路5の90°回転補正回路23の場合に
は、セレクタの切換は、回転補正確定信号MROTでは
なく、回転補正設定信号ROTによって行われる。
【0096】90°回転補正回路23から出力される伝
送データ(IQ)は、パンクチャブロック変更回路24
に送出される。
【0097】(パンクチャブロック変更回路)つぎに、
ブロック同期回路5内のパンクチャブロック変更回路2
4について図7を参照して説明をする。
【0098】パンクチャブロック変更回路24には、伝
送データ(IQ)が90°回転補正回路23から供給さ
れ、ブロック境界変更信号BCHが後段の同期パターン
生成回路27から供給される。
【0099】パンクチャブロック変更回路24の回路構
成は、図7に示すように、伝送データ(IQ)のタイミ
ング調整を行うレジスタ60と、ブロック境界変更信号
BCHを反転させる反転回路61と、反転回路61によ
り反転されたブロック境界変更信号BCHのタイミング
調整を行うレジスタ62とを備えて構成される。
【0100】ブロック境界変更信号BCHは、パンクチ
ャブロックの境界位置の変更を指示する信号であり、後
段の同期パターン生成回路27により生成される。ブロ
ック境界変更信号BCHは、パンクチャブロックの境界
位置を変更する場合に、1クロック分だけ有効(1)と
される。
【0101】このパンクチャブロック変更回路24の後
段に設けられたシンドローム生成回路25では、伝送デ
ータ(IQ)をパンクチャブロック毎に分離して、パン
クチャブロック毎にシンドロームを生成していく。ここ
で、パンクチャブロック変更回路24は、ブロック境界
変更信号BCHを反転することによって、伝送データ
(IQ)に同期したイネーブル信号を生成する。シンド
ローム生成回路25は、このイネーブル信号ENが有効
(1)とされているデータに対してのみ、ブロックの分
割をするようになる。そのため、ブロック境界の変更の
指示があった場合にのみ、ブロック境界変更信号BCH
を有効(1)することによって(即ち、伝送データ(I
Q)Tの1ビット分を無効(0)とすることによっ
て)、分割する伝送データ(IQ)の境界位置を、1ビ
ットスライドさせることができる。
【0102】パンクチャブロック変更回路24から出力
される伝送データ(IQ)及びイネーブル信号ENは、
シンドローム生成回路25に送出される。
【0103】(シンドローム生成回路)つぎに、ブロッ
ク同期回路5内のシンドローム生成回路25について、
図8を参照して説明をする。
【0104】シンドローム生成回路25は、デコーダ7
0と、各符号化率(1/2,2/3,3/4,5/6,
7/8)に対応した複数のシリアル/パラレル変換器
(S/P変換器)71−1〜71-5と、各符号化率に
対応した複数のシンドローム算出器72-1〜72-5
と、AND回路73-1〜73-5と、第1のOR回路7
4と、第2のOR回路75とを備えて構成される。
【0105】デコーダ70には、後段の同期パターン生
成回路27から符号化率設定情報RATEが供給され
る。この符号化率設定情報RATEは、いずれの符号化
率に対するシンドロームを算出するかを設定する情報で
ある。つまり、1/2、2/3、3/4、5/6、7/
8のいずれの符号化率に対するシンドロームを算出する
かを設定する情報である。デコーダ70は、この符号化
率設定情報RATEに基づき、S/P変換器(r=1/
2)71-1〜71-5のいずれか一つを選択するための
イネーブル信号を発生し、各S/P変換器71-1〜7
1-5に供給する。なお、このデコーダ70から発生さ
れたイネーブル信号は、S/P変換器71-1〜71-5
に供給される前に、アンド回路73-1〜73-5によっ
てパンクチャブロック変更回路24から出力されたイネ
ーブル信号ENとアンド演算がされる。各S/P変換器
71-1〜71-5は、アンド回路72-1〜72-5から
出力されるイネーブル信号が有効(1)の場合にのみ、
シリアル/パラレル変換動作を行い、このイネーブル信
号が無効(0)の場合には、その動作を停止する。従っ
て、符号化率設定情報RATEによって設定された1の
S/P変換器71-1〜71-5のみが動作し、さらに、
パンクチャブロック変更回路24によって無効(0)と
されたビットに対しては、シリアル/パラレル変換動作
をスキップする。
【0106】各S/P変換器71は、シリアルデータ列
をパラレルデータに変換することによって、伝送データ
(IQ)をパンクチャブロック毎に分離している。すな
わち、パラレル変換されて出力される所定のビット幅の
データが、1パンクチャブロック分のデータとなり、こ
のデータ単位がパンクチャブロックの境界となる。
【0107】S/P変換器(r=1/2)71-1は、
シリアライズされた伝送データ(IQ)を、2ビットの
パラレルデータに変換し、符号化率1/2に対応したパ
ンクチャブロックを出力する。
【0108】S/P変換器(r=2/3)71-2は、
シリアライズされた伝送データ(IQ)を、3ビットの
パラレルデータに変換し、符号化率2/3に対応したパ
ンクチャブロックを出力する。
【0109】S/P変換器(r=3/4)71-3は、
シリアライズされた伝送データ(IQ)を、4ビットの
パラレルデータに変換し、符号化率3/4に対応したパ
ンクチャブロックを出力する。
【0110】S/P変換器(r=5/6)71-5は、
シリアライズされた伝送データ(IQ)を、6ビットの
パラレルデータに変換し、符号化率5/6に対応したパ
ンクチャブロックを出力する。
【0111】S/P変換器(r=7/8)71-6は、
シリアライズされた伝送データ(IQ)を、8ビットの
パラレルデータに変換し、符号化率1/2に対応したパ
ンクチャブロックを出力する。
【0112】また、各S/P変換器71-1〜71-5
は、出力するパラレルデータの有効性を示すイネーブル
信号ENを出力する。
【0113】シンドローム算出器72-1〜72-5は、
各パンクチャブロック毎に入力される伝送データ(I
Q)に対して、シンドロームを生成する回路である。
【0114】ここで、シンドロームについて説明する。
【0115】符号化率がk/nで、検査行列がHのq元
畳み込み符号Cの符号化行列Wを通信路で送るとする。
このとき、通信路で、誤り行列Eが加わり、受信行列Y
が受信されたとする。このとき、シンドロームSは、以
下のように表される。S=YHT=(W+E)HT=WH
T+EHT=EHT*HTは、Hの転置行列このシンドロー
ムの特徴は、受信系列Yに検査行列Hの転置行列HT
乗じた場合、受信行列Yにエラーが生じていなければ、
つまり、誤り行列Eが0であれば、その結果は、0とな
る。反対に、受信行列Yにエラーが発生している場合に
は、その結果は、1となる。このようにシンドローム
は、受信行列Yに検査行列Hの転置行列を乗じた結果と
して得られる系列のことをいう。
【0116】また、受信行列Yに検査行列Hの転置行列
Tを乗じる回路をシンドローム算出器と呼ぶ。
【0117】各シンドローム算出器72-1〜72-5
は、伝送データ(IQ)がパンクチャブロック単位でパ
ラレル化して入力され、パンクチャブロック毎のシンド
ロームを算出する。算出したシンドロームが1であれ
ば、そのパンクチャブロックにエラーが発生しており、
シンドロームが0であればエラーが発生していないとい
うこととなる。
【0118】第1のOR回路74は、各シンドローム算
出器72から出力されたパンクチャブロック毎のシンド
ロームSDのOR演算を行う。また、第2のOR回路7
4は、各シンドローム算出器72から出力されたシンド
ロームSDの有効性を示すイネーブル信号のOR演算を
行う。なお、符号化率情報RATEにより選択されたシ
ンドローム算出器以外のシンドローム算出器からは、シ
ンドロームSD及びイネーブル信号ともに0データのみ
しか出力されない。従って、この第1のOR回路74及
び第2のOR回路75の出力結果は、選択されたシンド
ローム算出器72から出力されたデータと変わらない。
【0119】つぎに、シンドローム算出器の構成例とし
て、符号化率1/2のパンクチャブロックに対するシン
ドローム算出器(r=1/2)72-1と、符号化率3
/4のパンクチャブロックに対するシンドローム算出器
(r=1/2)72-1の構成について説明をする。
【0120】まず、符号化率1/2用のシンドローム算
出器72-1の構成例を図9を参照して説明をする。
【0121】符号化率1/2用のシンドローム生成期7
2-1は、6個の遅延素子80-1〜80-6から構成さ
れる第1のシフトレジスタ80と、6個の遅延素子81
-1〜81-6から構成される第2のシフトレジスタ81
と、第1から第9のEXOR回路82-1〜82-9と、
AND回路83とを備えて構成される。
【0122】符号化率1/2用のシンドローム算出器7
2-1には、S/P変換器(r=1/2)71-1から、
2ビットのパラレルデータ(X1,X2)が入力される。
【0123】第1のシフトレジスタ80は、パラレルデ
ータのうちの1番目のビット(X1)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
1のシフトレジスタ80は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0124】第2のシフトレジスタ81は、パラレルデ
ータのうちの2番目のビット(X2)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
2のシフトレジスタ81は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0125】第1のEXOR回路82-1は、入力デー
タX1と遅延素子80-1の格納データとのEXOR演算
を行う。第2のEXOR回路82-2は、第1のEXO
R回路82-1の出力データと遅延素子80-2の格納デ
ータとのEXOR演算を行う。第3のEXOR回路82
-3は、第2のEXOR回路82-2の出力データと遅延
素子80-3の格納データとのEXOR演算を行う。第
4のEXOR回路82-4は、第3のEXOR回路82-
3の出力データと遅延素子80-6の格納データとのE
XOR演算を行う。
【0126】第5のEXOR回路82-5は、入力デー
タX2と遅延素子81-2の格納データとのEXOR演算
を行う。第6のEXOR回路82-6は、第5のEXO
R回路82-5の出力データと遅延素子81-3の格納デ
ータとのEXOR演算を行う。第7のEXOR回路82
-7は、第6のEXOR回路82-6の出力データと遅延
素子81-5の格納データとのEXOR演算を行う。第
8のEXOR回路82-8は、第7のEXOR回路82-
3の出力データと遅延素子81-6とのEXOR演算を
行う。
【0127】そして、第9のEXOR回路82-9は、
第4のEXOR回路82-4の出力データと第8のEX
OR回路82-8の出力データとのEXOR演算とを行
う。
【0128】このように得られた結果が、符号化率1/
2のパンクチャブロックに対するシンドロームSDとな
る。そして、この得られたシンドロームは、AND回路
83によりイネーブル信号ENとAND演算がされ出力
される。
【0129】なお、各遅延素子は、イネーブル信号EN
により動作制御され、イネーブル信号が有効(1)のと
きにのみ、入力されたデータのビットシフトを行う。そ
のため、符号化率情報RATEによって選択されていな
い符号化率に対応するシンドローム算出器72は、動作
を行わず、常に0データを出力sうることとなる。ま
た、パンクチャブロック変更の指示があり、パンクチャ
ブロック変更回路24によって1ビット分だけデータが
消失された場合にも、動作を行わない。
【0130】続いて、符号化率3/4用のシンドローム
算出器72-3の構成例を図10を参照して説明をす
る。
【0131】符号化率3/4用のシンドローム生成期7
2-3は、6個の遅延素子84-1〜84-6から構成さ
れる第1のシフトレジスタ84と、6個の遅延素子85
-1〜85-6から構成される第2のシフトレジスタ85
と、6個の遅延素子86-1〜86-6から構成される第
3のシフトレジスタ86と、6個の遅延素子87-1〜
87-6から構成される第4のシフトレジスタ87と、
第1から第15のEXOR回路82-1〜82-15と、
AND回路89とを備えて構成される。
【0132】符号化率3/4用のシンドローム算出器7
2-3には、S/P変換器(r=3/4)71-3から、
4ビットのパラレルデータ(X1,X2,X3,X4)が入
力される。
【0133】第1のシフトレジスタ84は、パラレルデ
ータのうちの1番目のビット(X1)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
1のシフトレジスタ84は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0134】第2のシフトレジスタ85は、パラレルデ
ータのうちの2番目のビット(X2)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
2のシフトレジスタ85は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0135】第3のシフトレジスタ86は、パラレルデ
ータのうちの3番目のビット(X3)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
3のシフトレジスタ86は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0136】第4のシフトレジスタ87は、パラレルデ
ータのうちの4番目のビット(X4)が時系列に入力さ
れ、全体で6ビット分のデータを格納する。そして、第
24シフトレジスタ87は、格納しているデータを1ビ
ット単位でシフトさせていく。
【0137】第1のEXOR回路88-1は、入力デー
タX1と遅延素子84-1の格納データとのEXOR演算
を行う。第2のEXOR回路88-2は、第1のEXO
R回路88-1の出力データと遅延素子84-3の格納デ
ータとのEXOR演算を行う。第3のEXOR回路88
-3は、第2のEXOR回路88-2の出力データと遅延
素子84-4の格納データとのEXOR演算を行う。第
4のEXOR回路88-4は、第3のEXOR回路88-
3の出力データと遅延素子84-5の格納データとのE
XOR演算を行う。第5のEXOR回路88-5は、第
4のEXOR回路88-4の出力データと遅延素子84-
6の格納データとのEXOR演算を行う。
【0138】第6のEXOR回路88-6は、入力デー
タX2と遅延素子85-2の格納データとのEXOR演算
を行う。第7のEXOR回路88-7は、第6のEXO
R回路88-6の出力データと遅延素子85-3の格納デ
ータとのEXOR演算を行う。第8のEXOR回路88
-8は、第7のEXOR回路88-7の出力データと遅延
素子85-5の格納データとのEXOR演算を行う。第
9のEXOR回路88-9は、第8のEXOR回路88-
8の出力データと遅延素子85-6とのEXOR演算を
行う。
【0139】第10のEXOR回路88-10は、遅延
素子86-1の格納データと遅延素子86-2の格納デー
タとのEXOR演算を行う。第11のEXOR回路88
-11は、第10のEXOR回路88-10の出力データ
と遅延素子86-4の格納データとのEXOR演算を行
う。第12のEXOR回路88-12は、第11のEX
OR回路88-11の出力データと遅延素子86-6の格
納データとのEXOR演算を行う。
【0140】第13のEXOR回路88-13は、遅延
素子87-1の格納データと遅延素子87-5の格納デー
タとのEXOR演算を行う。第14のEXOR回路88
-14は、第13のEXOR回路88-13の出力データ
と遅延素子87-6の格納データとのEXOR演算を行
う。
【0141】そして、第15のEXOR回路88-15
は、第5のEXOR回路88-5の出力データと第9の
EXOR回路88-9の出力データと第12のEXOR
回路88-12の出力データと第14のEXOR回路8
8-14の出力データとのEXOR演算とを行う。
【0142】このように得られた結果が、符号化率3/
4のパンクチャブロックに対するシンドロームSDとな
る。そして、この得られたシンドロームは、AND回路
89によりイネーブル信号ENとAND演算がされ出力
される。
【0143】なお、各遅延素子は、イネーブル信号EN
により動作制御され、イネーブル信号が有効(1)のと
きにのみ、入力されたデータのビットシフトを行う。そ
のため、符号化率情報RATEによって選択されていな
い符号化率に対応するシンドローム算出器72は、動作
を行わず、常に0データを出力sうることとなる。ま
た、パンクチャブロック変更の指示があり、パンクチャ
ブロック変更回路24によって1ビット分だけデータが
消失された場合にも、動作を行わない。
【0144】以上のような構成のシンドローム生成回路
25によれば、同期パターン生成回路27により選択さ
れた符号化方式RATEに対応したシンドロームSD
を、パンクチャブロック毎に算出する。算出したシンド
ロームSD及びその有効性を示すイネーブル信号EN
は、誤り率判断回路26に送出される。
【0145】(誤り率判断回路)つぎに、ブロック同期
回路5内の誤り率判断回路26について説明をする。
【0146】誤り率判断回路26の後段に設けられた同
期パターン生成回路27では符号化方式並びにブロック
境界の設定を変更していくものである。これに対して誤
り率判断回路26は、その設定された符号化方式並びに
ブロック境界でパンクチャブロック同期がとられている
かどうかを、ブロック誤り率に基づき判断を行う回路で
ある。ブロック誤り率は、あるパンクチャブロック数
(B)中におけるエラーブロック数(E)の割合であ
る。すなわち、E/Bにより算出することができる。な
お、エラーブロック数Eは、シンドロームSDが1とな
っているブロック数である。
【0147】ところで、現在設定されている符号化方式
並びにブロック境界で、パンクチャブロック同期がとら
れているかどうかを判断するには、ブロック同期がとら
れている場合には通常ある一定のブロック誤り率以下と
なることから、その具体的なブロック誤り率の数値では
なく、ブロック誤り率がある一定の閾値以下であるかど
うかを判断すれば求められる。従って、ブロック誤り率
を算出する算出範囲(BMAX)と、この算出範囲でのエ
ラーブロック数の閾値(EMAX)とを定めておき、入力
ブロック数B及びエラーブロック数Eの両者をカウント
して、どちらが早く算出範囲(BMAX)或いはエラーブ
ロック数の閾値(EMAX)を越えたかをモニタすればよ
い。
【0148】すなわち、入力ブロック数Bをカウントす
るブロックカウンタと、エラーブロック数Eをカウント
するエラーカウンタとを用いて、両者のカウンタを同時
にリセットして、カウントを開始する。カウント開始
後、ブロックカウンタの値がB=BMAXとなる方が早か
った場合には、ブロック誤り率が設定された閾値よりも
低いということであり、つまりブロック同期がとられて
いることとなる。また、エラーカウンタの値がE=E
MAXとなる方が早かった場合には、ブロック誤り率が設
定された閾値よりも高いということであり、つまりブロ
ック同期がとられていないこととなる。そして、B=B
MAX或いはE=EMAXとなった時点で、ブロック誤り率の
測定を終了すれば、最短の検出時間で判断をすることが
できる。
【0149】誤り率判断回路26は、以上のように、カ
ウンタを用いて、設定された符号化方式並びにブロック
境界でのブロック誤り率が、ある閾値以上であるかどう
かを判断している。
【0150】また、ブロック誤り率の検出間隔
(BMAX)は、その数が大きければ大きいほど、高い精
度でブロック誤り率を算出することができるが、算出結
果を得るまでに多くの時間を費やしてしまう。反対に、
ブロック誤り率の検出間隔(BMAX)は、その数が小さ
ければ、精度が悪くなるが、短い時間で算出結果を得る
ことができる。そこで、パンクチャブロック同期の同期
レベルを3状態(同期レベル0、1、2)に分け、それ
ぞれの状態で、ブロック誤り率の検出間隔を変えるよう
にしている。なお、この同期レベルの状態は、後段の同
期パターン生成回路27によって管理されている。誤り
率判断回路26は、同期パタン生成回路27から与えら
れた同期レベルSYNCLVLに応じて、ブロック誤り
率の検出間隔(B MAX)及びそれに伴うエラーブロック
数(EMAX)を変更している。この同期レベルについて
は後段の同期パターン生成回路27のところで説明をす
る。
【0151】以下、具体的にこの誤り率判断回路26の
具体的な回路構成について図11を用いて説明をする。
【0152】誤り率判断回路26には、シンドロームS
Dと、パンクチャブロックの有効性を示すイネーブル信
号ENとが、シンドローム生成回路25から供給され
る。また、誤り率判断回路26には、同期レベル(同期
レベル0,同期レベル1,同期レベル2)を示す同期レ
ベル情報SYNCLVLが、後段の同期パターン生成回
路27から供給される。また、誤り率判断回路26に
は、第1のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-S)と、
第2のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-L)と、第1
のエラーブロック数の閾値(EMAX-S)と、第2のエラ
ーブロック数の閾値(EMAX-L)とが、初期設定されて
いる。なお、BMAX-L>BMAX-S,EMAX-L>EMA X-Sの関
係である。また、EMAX-L/BMAX-L、及び、EMAX-S
MAX-Sは、それぞれブロック誤り率を示すこととな
る。
【0153】誤り率判断回路26は、AND回路90
と、エラーカウンタ91と、ブロックカウンタ92と、
第1の比較回路93と、第2の比較回路94と、第3の
比較回路95と、第1のセレクタ96と、第2のセレク
タ97と、レジスタ98と、AND回路99,100
と、OR回路101とを備えている。
【0154】AND回路90は、入力されたシンドロー
ムSDと入力されたイネーブル信号ENとのAND演算
を行い、入力されたシンドロームSDを、イネーブル信
号ENに同期させる。
【0155】エラーカウンタ91は、AND回路90の
出力をカウントする。すなわち、シンドロームSDをカ
ウントすることによって、エラーブロック数Eを算出す
る。カウント値Eは、第1の比較回路93に入力され
る。
【0156】ブロックカウンタ92は、入力されたイネ
ーブル信号ENをカウントする。すなわち、入力ブロッ
ク数Bを算出する。そのカウント値Bは、第2の比較回
路94に入力される。
【0157】第3の比較回路95は、入力された同期レ
ベル情報SYNCLVLが0又は2の場合(同期レベル
0,同期レベル2の場合)には、有効(1)を出力し、
入力された同期レベル情報SYNCLVLが1の場合
(同期レベル1の場合)には、無効(0)を出力する。
【0158】第1のセレクタ96は、第3の比較回路9
5の出力に応じて、第1のエラーブロック数の閾値(E
MAX-S)又は第2のエラーブロック数の閾値(EMAX-L
のいずれか一方を選択する。第1のセレクタ96は、第
3の比較回路95の出力が有効(1)の場合には第2の
エラーブロック数の閾値(EMAX-L)を選択し、第3の
比較回路95の出力が無効(0)の場合には第1のエラ
ーブロック数の閾値(EMAX-S)を選択する。第1のセ
レクタ96に選択されたエラーブロック数の閾値は、第
1の比較回路93に供給される。
【0159】第2のセレクタ97は、第3の比較回路9
5の出力に応じて、第1のブロック誤り率の検出間隔
(BMAX-S)又は第2のブロック誤り率の検出間隔(B
MAX-L)のいずれか一方を選択する。第2のセレクタ9
7は、第3の比較回路95の出力が有効(1)の場合に
は第2のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-L)を選択
し、第3の比較回路95の出力が無効(0)の場合には
第1のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-S)を選択す
る。第2のセレクタ97に選択されたブロック誤り率の
検出間隔は、第2の比較回路94に供給される。
【0160】第1の比較回路93は、エラーカウンタ9
1のカウント値Eと第1のセレクタ96から出力された
エラーブロック数の閾値(EMAX-SorEMAX-L)とを比
較し、一致したら有効(1)を出力する。
【0161】第2の比較回路94は、ブロックカウンタ
92のカウント値Bと第2のセレクタ97から出力され
たエラーブロック数の閾値(BMAX-SorBMAX-L)とを
比較し、一致したら有効(1)を出力する。
【0162】レジスタ98は、入力されたイネーブル信
号ENを、遅延させる。
【0163】AND回路99は、レジスタ98により遅
延されたイネーブル信号と、第1の比較回路93の出力
とのAND演算を行い、その出力結果をNG信号として
出力する。
【0164】AND回路100は、レジスタ98により
遅延されたイネーブル信号と、第2の比較回路94の出
力とのAND演算を行い、その出力結果をOK信号とし
て出力する。
【0165】OR回路101は、第1の比較回路93の
出力と第2の比較回路94の出力とのOR演算を行い、
その出力結果によって、エラーカウンタ91及びブロッ
クカウンタ92のカウント値をクリアする。
【0166】以上のような構成の誤り率判断回路26
は、入力ブロック数Bとエラーブロック数Eとをカウン
トする。そして、B=BMAXとなる方が早い場合には、
ブロック誤り率が所定の閾値よりも低いと判断しOK信
号を出力する。すなわち、設定されている符号化方式並
びにブロック境界で同期が取れていると判断する。ま
た、E=EMAXとなる方が早い場合には、ブロック誤り
率が所定の閾値よりも高いと判断しNG信号を出力す
る。すなわち、設定されている符号化方式並びにブロッ
ク境界で同期が取れていないと判断する。
【0167】さらに、誤り率判断回路26は、B=B
MAX 或いは、E=EMAXとなった時点で、エラーカウン
タ91及びブロックカウンタ92のカウント値をクリア
して、設定されている符号化方式並びにブロック境界の
ブロック誤り率の測定を終了する。
【0168】また、さらに、誤り率判断回路26は、同
期レベルに応じて、ブロック誤り率の検出間隔(ブロッ
ク数)を変化させることができる。
【0169】(同期パターン生成回路)同期パターン生
成回路27は、パンクチャブロック同期の同期レベルの
管理を行いながら、符号化率並びにブロック境界の同期
パターンの変更の処理、及び、決定した同期パターンを
メインパスに対してアサートする処理を行う。
【0170】同期パターンとは、IQの交換の状態(I
Qを交換するかどうか)、90°回転補正の状態(90
°回転補正をするかどうか)、パンクチャブロックの先
頭ビット位置、符号化方式(1/2,2/3,3/4,
5/6,7/8)のそれぞれ組み合わせのパターンをい
う。同期パターン生成回路27は、全ての同期パターン
を生成し、各同期パターン毎に各設定信号を出力して、
IQ交換回路22、90°回転補正回路23、パンクチ
ャブロック変更回路24、シンドローム生成回路25を
設定していく。そして、設定した同期パターンによって
得られたブロック誤り率が所定の閾値よりも低ければ、
誤り率判断回路26からOK信号がアサートされ、所定
の閾値より高ければ誤り率判断回路26からNG信号が
アサートされることとなり、これらの信号に応じてパン
クチャブロック同期の同期レベルの管理を行う。
【0171】同期レベルの管理は、図12に示すよう
に、同期レベル0、同期レベル1、同期レベル2の3つ
の状態に分けて行われる。
【0172】同期レベル0、同期レベル1では、非同期
状態における動作を行って、パンクチャブロックの引き
込み動作を行うこととなる。同期レベル2は、同期状態
における動作を行って、パンクチャブロック同期が外れ
ていないかどうかを確認する動作を行うこととなる。
【0173】まず、初期状態では、同期レベル0の状態
になる。同期レベル0では、短い検出間隔でブロック誤
り率を算出する。つまり、誤り率判断回路26の設定
を、第1のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-S)及び
第1のエラーブロック数の閾値(EMAX-S)とする。そ
のため、この同期レベル0では、検出精度は悪くなる
が、短い時間で算出結果を得ることができる。この同期
レベル0の状態で、NG信号がアサートされた場合に
は、同期パターンを1つ変更して、再度同期レベル0の
状態で、ブロック誤り率を検出する。また、この同期レ
ベル0の状態で、OK信号がアサートされた場合には、
同期パターンは変更せずに、同期レベル1に遷移する。
【0174】同期レベル1では、長い検出間隔でブロッ
ク誤り率が算出される。つまり、誤り率判断回路26の
設定を、第2のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-L
及び第2のエラーブロック数の閾値(EMAX-L)とす
る。そのため、この同期レベル1では、検出時間は長く
なるが、検出精度が高い算出結果を得ることができる。
この同期レベル1の状態で、NG信号がアサートされた
場合には、同期パターンを1つ変更して、同期レベル0
に遷移する。また、この同期レベル1の状態でOK信号
がアサートされた場合には、同期パターンを変更せず
に、同期レベル2に遷移する。
【0175】ここで、同期レベル1から同期レベル2へ
の推移は、非同期状態から同期状態へ推移することとな
る。この同期状態への推移時には、同期パターンが決定
される。すなわち、現在このブロック同期回路5に仮に
設定されている同期パターンを、メインパス上のIQ交
換回路2、90°回転補正回路3及びデパンクチャ回路
6にアサートする。このことにより、メインパス上に伝
送される伝送データ(IQ)の復号が、決定された同期
パターンにより行われることとなる。
【0176】同期レベル2では、短い検出間隔でブロッ
ク誤り率を算出する。つまり、誤り率判断回路26の設
定を、第1のブロック誤り率の検出間隔(BMAX-S)及
び第2のエラーブロック数の閾値(EMAX-S)とする。
そのため、この同期レベル2では、検出精度は悪くなる
が、短い時間で算出結果を得ることができる。この同期
レベル2の状態で、OK信号がアサートされた場合に
は、同期はずれが生じていない(つまり、同期はとれて
いる)ので、そのまま同期パターンの設定は変えずに、
同期レベル2の状態を維持する。また、この同期レベル
2の状態で、NG信号がアサートされた場合には、同期
はずれが生じたので、同期レベル0に遷移して、非同期
状態からパンクチャブロック同期の引き込みを開始す
る。
【0177】ところで、この同期レベル2から同期レベ
ル0に遷移するタイミングが、パンクチャブロックの同
期ロックが外れるタイミングである。この同期パターン
生成回路27では、同期ロックが外れた場合(すなわ
ち、同期レベル2から同期レベル0に推移した場合)で
あっても、メインパスに設定されている符号化方式並び
にブロック境界は保持したままとしておく。そして、確
実にブロック同期を検出したタイミング、つまり、同期
レベル1から同期レベル2に推移するタイミングで、メ
インパスに設定されている符号化方式並びにブロック境
界を変更するようにしている。
【0178】そのため、このような同期レベル管理を行
うことにより、例えば、誤ロック外れ(正しく同期され
ているにもかかわらず、同期が外れたと誤って検出し
て、後方保護状態から、前方保護状態に推移すること)
が生じた場合であっても、メインパス上に設定されてい
る同期パターンは変更されないので、同期を検出してい
る間、メインデータパス上の復号データに誤りが生じる
ということはない。
【0179】以下、具体的にこの同期パターン生成回路
27の回路構成について図13を用いて説明をする。
【0180】回転補正用カウンタ111は、NG信号を
カウントする2進カウンタである。この回転補正用カウ
ンタ111のカウント値は、回転補正設定信号ROTと
して、90°回転補正回路23に供給される。
【0181】第1のAND回路115は、NG信号と回
転補正設定信号ROTとのAND演算を行う。IQ交換
用カウンタ112は、この第1のAND回路115の出
力をカウントする2進カウンタである。すなわち、IQ
交換用カウンタ112は、回転補正設定信号ROTが1
サイクルしたときにカウントアップするカウンタであ
る。このIQ交換用カウンタ112のカウント値は、I
Q交換設定信号EXCとして、IQ交換回路22に供給
される。
【0182】第2のAND回路116は、NG信号と回
転補正設定信号ROTとIQ交換設定信号EXCとのA
ND演算を行う。この第2のAND回路116の出力
は、ブロック境界変更信号BCHとしてパンクチャブロ
ック変更回路24に供給される。すなわち、このブロッ
ク境界変更信号BCHは、IQ交換設定信号EXCが1
サイクルしたときにアサートされる信号である。
【0183】ブロック変更回数カウンタ113は、ブロ
ック境界変更信号BCHがアサートされた回数をカウン
トするカウンタである。図面中は、8進カウンタを示し
ているが、8進以上であれば何進でもよい。このブロッ
ク変更回数カウンタ113のカウント値は、現在設定さ
れている符号化率で、ブロック境界が変更された回数を
示している。
【0184】比較回路117は、ビット数デコーダ11
8から出力された値とブロック変更回数カウンタ113
のカウント値とを比較して、一致したときに出力を有効
(1)とする回路である。ブロック変更回数カウンタ1
13は、比較回路117の出力信号が有効(1)となっ
たときに、カウンタ値をクリアする。
【0185】符号化方式設定用カウンタ114は、比較
回路117の出力が有効(1)となった回数をカウント
する4進カウンタである。この符号化方式設定用カウン
タ114のカウント値は、符号化率設定情報RATEと
してシンドローム生成回路25に供給される。
【0186】ビット数デコーダ118は、符号化率設定
情報RATEによって設定されている符号化率のパンク
チャブロックが、何ビットで構成されているかを出力す
る回路である。具体的には、符号化率1/2が設定され
ていれば1を出力し、符号化率2/3が設定されていれ
ば2を出力し、符号化率3/4が設定されていれば3を
出力し、符号化率5/6が設定されていれば5を出力
し、符号化率7/8が設定されていれば7を出力する。
ビット数デコーダ118が、各符号化率毎のパンクチャ
ブロックのビット数を出力することにより、パンクチャ
ブロックの境界を、パンクチャブロックを構成するビッ
ト数分スライドすることができる。すなわち、その符号
化率で存在する全てのブロック境界に対して、ブロック
誤り率を算出することが可能となる。そして、全てのブ
ロック境界に対してブロック誤り率を算出したら、符号
化方式設定用カウンタ113は、符号化率を変更する。
【0187】以上のように同期パターン生成回路27で
は、NG信号がアサートされた場合、同期パターンを1
つずつ変更し、全ての同期パターンに対して、ブロック
誤り率を算出することができる。
【0188】第3のAND回路121は、比較回路12
3の出力の反転信号と、OK信号とのAND演算をす
る。レベル管理カウンタ122は、第3のAND回路1
21の出力をカウントする3進カウンタである。即ち、
レベル管理カウンタ122は、この装置の同期レベルを
管理している。カウント値0が同期レベル0、カウント
値1が同期レベル1、カウント値2が同期レベル2を示
す。
【0189】このようなレベル管理カウンタ122は、
同期レベル0,同期レベル1のときにOK信号が入力さ
れた場合には、カウントアップして同期レベル上げる。
レベル管理カウンタ122は、同期レベル2のときに
は、OK信号が入力されても、カウントアップしない。
また、レベル管理カウンタ122は、NG信号が入力さ
れたときには、カウント値を0として、同期レベル0に
下げる。
【0190】このようなレベル管理カウンタ122のカ
ウント値は、同期レベル情報SYNCLVLを誤り率判
断回路26に供給される。また、比較回路123は、レ
ベル管理カウンタ122のカウント値が2となったとき
に出力を有効(1)とする。
【0191】回転補正用レジスタ125は、比較回路1
23の出力がイネーブル信号として入力され、このイネ
ーブル信号に基づき回転補正設定信号ROTを格納す
る。つまり、同期レベル2となったタイミングで、回転
補正設定信号ROTを格納する。そして、この格納して
いる値を、回転補正確定信号MROTとして、90°回
転補正回路3に供給する。この90°回転補正確定信号
MROTは、次に同期レベルが1から2に変化するタイ
ミングまで、同一の値が出力され続ける。
【0192】IQ交換用レジスタ126は、比較回路1
23の出力をイネーブル信号として入力され、このイネ
ーブル信号に基づきIQ交換設定信号EXCを格納す
る。つまり、同期レベル2となったタイミングで、IQ
交換設定信号EXCを格納する。そして、この格納して
いる値を、IQ交換確定信号MEXCとして、IQ交換
回路2に供給する。このIQ交換確定信号MEXCは、
次に同期レベルが1から2に変化するタイミングまで、
同一の値が出力され続ける。
【0193】符号化方式設定用レジスタ127は、比較
回路123の出力をイネーブル信号として入力され、こ
のイネーブル信号に基づき符号化率確定情報RATEを
格納する。つまり、同期レベル2となったタイミング
で、符号化率設定情報RATEを格納する。そして、こ
の格納している値を、符号化率確定情報MRATEとし
て、デパンクチャ回路6に供給する。この符号化率確定
情報MRATEは、次に同期レベルが1から2に変化す
るタイミングまで、同一の値が出力され続ける。
【0194】レジスタ128は、OK信号のタイミング
調整をする。AND回路129は、レジスタ128によ
りタイミング調整がされたOK信号と、比較回路123
の出力とのAND演算を行う。この比較回路123の出
力をブロックスタート信号BSTとして、デパンクチャ
回路6に供給する。
【0195】本発明の実施の形態のCSデジタル放送の
受信装置の効果等 本発明の実施の形態のCSデジタル放送の受信装置1で
は、メインデータパスとは別のパスに設けられたブロッ
ク同期回路5によって、デパンクチャ符号化方式並びに
ブロック境界の決定を行っている。このブロック同期回
路5は、符号化方式並びにブロック境界の決定を、変調
/符号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境界を
設定して、設定した変調/符号化方式に対応したシンド
ロームを入力されたIQデータ系列の各ブロック毎に算
出し、算出したシンドロームに基づき各変調/符号化方
式並びにブロック境界に対するブロック誤り率を算出
し、算出して得られたブロック誤り率に基づき行ってい
る。
【0196】このことにより本発明の実施の形態のCS
デジタル放送の受信装置1では、本来正確に同期がとら
れていたにもかかわらず誤って同期が外れた判断したと
しても、メインデータパス上のデータには欠損を生じさ
せないでパンクチャドブロック同期を行うことができ、
さらに、その回路規模も小さくすることができる。
【0197】なお、以上、メインデータパスに並行し
て、ブロック同期回路5を1つ設けた受信装置を示した
が、例えば、シンドロームを算出してブロック誤り率を
求める回路を多重化して構成してもよい。この場合に
は、同時に複数の同期パターンに対してのブロック誤り
率を求めることができるので、より短い時間でブロック
同期を確立することができる。
【0198】また、符号化方式は時間的に変動するが、
変調式は常にQPSKで固定であるCSデジタル放送を
例にとって説明したが、例えば、日本におけるBSデジ
タル放送の場合には、変調方式が、BPSK、QPS
K、8PSKと動的に変動する。このような場合、変調
方式に応じてパンクチャブロックも変動する。従って、
算出したシンドロームから変調方式に応じたパンクチャ
ブロックの同期がとれるような同期パターンを含めて、
同期制御を行ってもよい。
【0199】また、このCSデジタル放送の受信装置1
では、図12に示したように、同期レベル0、1、3と
3つの同期レベルを設定して、それぞれでブロック誤り
率の検出間隔を変えて制御を行っていた。しかしなが
ら、以下に説明するように同期制御方法を代えてもよ
い。
【0200】例えば、図14に示すように、同期レベル
2で、長い検出期間(BMAX-L,EM AX-L)でブロック誤
り率を検出するようにしてもよい。この場合は、例え
ば、伝送データの同期パターンの変動が少ないようなシ
ステムに有用である。
【0201】また、図15に示すように、同期レベル0
及び同期レベル2のみで同期制御を行い、検出間隔の切
換を行わないようにしてもよい。この場合、回路規模が
小さくすることができる。
【0202】また、図16に示すように、リセット直
後、或いは、チャネル変更直後に、まず、高速に同期を
確立させる初期レベルを設け、以後、確実に同期を確認
するように制御を行ってもよい。すなわち、職状態では
高速に多くの同期パターンに対するブロック誤り率を検
出して、とりあえず同期パターンを確定させ復号を開始
する。そして、以後、図12に示した同期方式と同様に
処理を行う。このことにより、リセット直後やチャネル
変更直後の同期引き込み時間を短くすることができる。
【0203】
【発明の効果】本発明にかかる復号装置及び復号方法で
は、メインデータパスとは別のパスで、デパンクチャ及
び内符号復号を行うための変調/符号化方式並びにブロ
ック境界の決定を行う。変調/符号化方式並びにブロッ
ク境界の決定は、変調/符号化方式並びにパンクチャド
符号のブロック境界を設定して、設定した変調/符号化
方式に対応したシンドロームを入力されたIQデータ系
列の各ブロック毎に算出し、算出したシンドロームに基
づき各変調/符号化方式並びにブロック境界に対するブ
ロック誤り率を算出し、算出して得られたブロック誤り
率に基づき行う。
【0204】このことにより本発明にかかる復号装置及
び復号方法では、本来正確に同期がとられていたにもか
かわらず誤って同期が外れた判断したとしても、メイン
データパス上のデータには欠損を生じさせないでパンク
チャドブロック同期を行うことができ、さらに、その回
路規模も小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のCSデジタル放送受信装
置のブロック構成図である。
【図2】上記CSデジタル放送受信装置を構成するブロ
ック同期回路、IQ交換回路、90°位相回転補正回路
のブロック構成図である。
【図3】メインデータパス上に設けられたIQ交換回路
の回路図である。
【図4】メインデータパス上に設けられた90°回転補
正回路の回路図である。
【図5】IQ軸にマッピングされたときのI信号、Q信
号の値を説明するための図である。
【図6】ブロック同期回路の硬判定回路の回路図であ
る。
【図7】ブロック同期回路のパンクチャブロック変更回
路の回路図である。
【図8】ブロック同期回路のシンドローム生成回路の回
路図である。
【図9】符号化率1/2用のシンドローム算出器の構成
図である。
【図10】符号化率3/4用のシンドローム算出器の構
成図である。
【図11】ブロック同期回路の誤り率判断回路の回路図
である。
【図12】同期レベルの管理状態の遷移を説明するため
の状態遷移図である。
【図13】ブロック同期回路の同期パターン生成回路の
回路図である。
【図14】同期レベルの管理状態の遷移の第1の変形例
を説明するための状態遷移図である。
【図15】同期レベルの管理状態の遷移の第2の変形例
を説明するための状態遷移図である。
【図16】同期レベルの管理状態の遷移の第3の変形例
を説明するための状態遷移図である。
【図17】一般的なデジタル伝送モデルを示すブロック
構成図である。
【図18】CSデジタル放送で採用される畳み込み符号
化器の回路図である。
【図19】CSデジタル放送で採用されるパンクチャパ
タンを説明するための図である。
【符号の説明】
1 受信装置、3 IQ交換回路、4 90°回転補正
回路、5 ブロック同期回路、6 デパンクチャ回路、
7 ビタビ復号器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AA06 AB03 AC02 AD01 AD10 AD11 AE06 AF03 AG02 AG06 AH04 5K004 AA05 FA05 FA21 FB01 FJ12 FJ18 5K014 AA01 BA08 BA10 EA01 EA07 FA10 HA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交変調方式及び/又はパンクチャド畳
    み込み符号化方式(変調/符号化方式)が、動的に切り
    換えられて伝送されるIQデータ系列を復号する復号装
    置において、 入力されたIQデータ系列に対してパンクチャド復号を
    するデパンクチャ手段と、 パンクチャド復号されたIQデータ系列に対して、畳み
    込み符号に対応した復号を行う内符号復号手段と、 入力されたIQデータ系列に対する変調/符号化方式並
    びにパンクチャド符号のブロック境界を決定し、上記デ
    パンクチャド手段及び内符号復号手段を制御するブロッ
    ク同期手段とを備え、 上記ブロック同期手段は、 変調/符号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境
    界を設定して、設定した変調/符号化方式に対応したシ
    ンドロームを入力されたIQデータ系列の各ブロック毎
    に算出し、算出したシンドロームに基づき各変調/符号
    化方式並びにブロック境界に対するブロック誤り率を算
    出し、算出して得られたブロック誤り率に基づきIQデ
    ータ系列に対する1つの変調/符号化方式並びにブロッ
    ク境界を決定し、決定した変調/符号化方式並びにブロ
    ック境界に応じて上記デパンクチャド手段及び内符号復
    号手段の復号方式を制御することを特徴とする復号装
    置。
  2. 【請求項2】 上記ブロック同期手段は、 上記変調/符号化方式並びにブロック境界の設定を切り
    換えて、各変調/符号化方式並びにブロック境界毎のシ
    ンドロームを算出することにより、各変調/符号化方式
    並びにブロック境界毎のブロック誤り率を算出し、算出
    した各変調/符号化方式並びにブロック境界毎のブロッ
    ク誤り率に基づき、1つの変調/符号化方式並びにブロ
    ック境界を決定することを特徴とする請求項1記載の復
    号装置。
  3. 【請求項3】 入力されたIQデータ系列のI信号デー
    タとQ信号データとのデータ配置を入れ替えるIQ交換
    手段を備え、 上記ブロック同期手段は、 IQデータ系列のI信号データとQ信号データのデータ
    配置を設定して、設定したデータ配置で上記シンドロー
    ムを算出し、算出したシンドロームに基づき上記ブロッ
    ク誤り率を算出し、算出して得られたブロック誤り率に
    基づきI信号データとQ信号データのデータ配置を決定
    し、決定したデータ配置に応じて上記IQ交換手段を制
    御することを特徴とする請求項1記載の復号装置。
  4. 【請求項4】 上記IQデータ系列は、QPSK変調さ
    れた直交変調信号であり、 入力されたIQデータ系列を90°の位相回転させる位
    相回転手段を備え、上記ブロック同期手段は、 IQデータ系列を90°毎位相回転させてデータ配置を
    設定して、設定したデータ配置で上記シンドロームを算
    出し、算出したシンドロームに基づき上記ブロック誤り
    率を算出し、算出して得られたブロック誤り率に基づき
    入力されたIQデータ系列の位相を決定し、決定した位
    相に応じて上記位相回転手段を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の復号装置。
  5. 【請求項5】 上記ブロック同期手段は、 ブロック誤り率が所定値以下の変調/符号化方式に決定
    することを特徴とする請求項2記載の復号装置。
  6. 【請求項6】 上記ブロック同期手段は、 ブロック誤り率を算出する算出期間を切り換えてシンド
    ロームを算出することを特徴とする請求項5記載の復号
    装置。
  7. 【請求項7】 直交変調方式及び/又はパンクチャド畳
    み込み符号化方式(変調/符号化方式)が、動的に切り
    換えられて伝送されるIQデータ系列を復号する復号方
    法において、 変調/符号化方式並びにパンクチャド符号のブロック境
    界を設定して、設定した変調/符号化方式に対応したシ
    ンドロームを入力されたIQデータ系列の各ブロック毎
    に算出し、 算出したシンドロームに基づき各変調/符号化方式並び
    にブロック境界に対するブロック誤り率を算出し、 算出して得られたブロック誤り率に基づきIQデータ系
    列に対する1つの変調/符号化方式並びにブロック境界
    を決定し、 決定した変調/符号化方式並びにブロック境界によっ
    て、入力されたIQデータ系列に対してパンクチャド復
    号及び畳み込み符号に対応した復号を行うことを特徴と
    する復号方法。
  8. 【請求項8】 上記変調/符号化方式並びにブロック境
    界の設定を切り換えて、各変調/符号化方式並びにブロ
    ック境界毎のシンドロームを算出することにより、各変
    調/符号化方式並びにブロック境界毎のブロック誤り率
    を算出し、算出した各変調/符号化方式並びにブロック
    境界毎のブロック誤り率に基づき、1つの変調/符号化
    方式並びにブロック境界を決定することを特徴とする請
    求項7記載の復号方法。
  9. 【請求項9】 IQデータ系列のI信号データとQ信号
    データのデータ配置を設定して、設定したデータ配置で
    上記シンドロームを算出し、 算出したシンドロームに基づき上記ブロック誤り率を算
    出し、算出して得られたブロック誤り率に基づきI信号
    データとQ信号データのデータ配置を決定し、 決定したデータ配置に応じて、入力されたIQデータ系
    列のI信号データとQ信号データとのデータ配置を入れ
    替えることを特徴とする請求項7記載の復号方法。
  10. 【請求項10】 上記IQデータ系列は、QPSK変調
    された直交変調信号であり、 IQデータ系列を90°毎位相回転させてデータ配置を
    設定して、設定したデータ配置で上記シンドロームを算
    出し、 算出したシンドロームに基づき上記ブロック誤り率を算
    出し、算出して得られたブロック誤り率に基づき入力さ
    れたIQデータ系列の位相を決定し、 決定した位相に応じて、入力されたIQデータ系列を9
    0°の位相回転させることを特徴とする請求項7記載の
    復号方法。
  11. 【請求項11】 ブロック誤り率が所定値以下となる変
    調/符号化方式並びにブロック境界に決定することを特
    徴とする請求項8記載の復号方法。
  12. 【請求項12】 ブロック誤り率を算出する算出期間を
    切り換えてシンドロームを算出することを特徴とする請
    求項11記載の復号方法。
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