JP3614947B2 - 選局装置および選局方法並びに放送装置および放送方法 - Google Patents

選局装置および選局方法並びに放送装置および放送方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、選局装置および選局方法並びに放送装置および放送方法に関し、特に、放送装置が放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、選局装置が1つの放送チャンネルの映像パケット信号、音声パケット信号、またはテキストパケット信号の中から所定のパケット信号を選択し、他の放送チャンネルの映像パケット信号、音声パケット信号、またはテキストパケット信号の中から選択したものと組み合わせ、出力するようにした選局装置および選局方法並びに放送装置および放送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザに提供される放送サービス情報には、映像情報、音声情報、およびテキスト情報等がある。これらの情報は、特にデジタル放送の分野におけるデータ圧縮技術の進歩に伴い、高密度に圧縮され、電波または、ケーブル線を流れる信号を媒体として伝送されるようになってきた。
【0003】
図16は、従来のアナログ信号の選局装置の構成例を表している。
【0004】
ユーザからの特定帯域(特定の放送チャンネル)を指定する信号は、リモートコマンダ1より赤外線信号を介して選局装置5内のコントロール回路6に送信されるようになされている。
【0005】
各放送チャンネルの信号は各放送局から電波で送信され、この電波がアンテナ2で受信され、内部信号に変換される。この変換された内部信号は選局装置5の帯域選択回路7に送信されるようになされている。帯域選択回路7は、コントロール回路6より出力されるユーザが指定した放送帯域の情報を基に、特定の放送帯域を選択するようになされている。
【0006】
帯域選択回路7により特定放送帯域(特定放送チャンネル)の同調が行われ、複数の放送帯域信号の中から、特定放送帯域信号のみが抽出され、さらに、この信号は、映像信号、テキスト信号、および音声信号に分離される。
【0007】
映像信号処理回路8は、帯域選択回路7より供給される映像信号とテキスト信号のうち映像信号に対しデコード処理を行い、表示装置3のインタフェースに準じてこの信号を加工処理し、テキスト信号とともに表示装置3に出力するようになされている。
【0008】
音声信号処理回路9は、帯域選択回路7より供給される音声信号に対しデコード処理を行った後、増幅し、スピーカ4に出力するようになされている。
【0009】
このようにして、ユーザにより選局された放送帯域(放送チャンネル)の情報が表示装置3とスピーカ4により、その放送チャンネルの映像、テキスト、および音声としてユーザに提供される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の選局装置では、複数の放送チャンネル信号から1つの放送チャンネルを選択することは可能であるが、映像、テキスト、および音声の組み合わせは固定であり、ユーザが選択することはできない課題があった。すなわち、例えば、第1の放送チャンネルで提供されるテキスト情報、第2の放送チャンネルで提供される映像情報、および第3の放送チャンネルで提供される音声情報を組み合わせて出力するようなことはできない課題があった。
【0011】
図16で示した従来の選局装置において、帯域選択回路7、映像信号処理回路8、音声信号処理回路9を複数放送チャンネル分用意し、それぞれ、映像信号処理回路8と表示装置3および音声信号処理回路9とスピーカ4との間に、任意の映像、テキスト、および音声信号を選択出力する出力選択回路を設けるようにすれば、上記したような組み合わせが可能となる。しかしながら、そのようにすると、選局装置5の製造コストが上昇する課題があった。
【0012】
また、信号をデジタル化し、1つの伝送チャンネルで複数の放送チャンネルの信号をパケット化し、多重化して伝送する場合においても、1つの放送チャンネルの受信を指令すると、その放送チャンネルの映像信号、テキスト信号、および音声信号のパケットが自動的に選択されてしまい、ユーザが任意の放送チャンネルのパケットを組み合わせて自由に選択することができない課題があった。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数の放送チャンネルで提供される映像信号、音声信号、およびテキスト信号を任意に組み合わせて選択出力できるようにするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の選局装置は、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信する受信手段と、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択する選択手段と、少なくともその放送帯域信号で伝送される放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出する検出手段と、選択手段により選択された映像信号と音声信号またはデータ信号を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の選局方法は、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信し、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択し、少なくともその放送帯域信号で伝送される放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出し、選択された映像信号と音声信号またはデータ信号を出力することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の選局装置は、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出する検出手段と、検出手段の検出結果に対応して放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成する生成手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の選局方法は、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出し、検出結果に対応して放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成することを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の放送装置は、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成する生成手段と、パケット化された複数の放送チャンネルのパケットと生成手段により生成されたパケットを1つの放送帯域信号の中に重畳させる重畳手段中とを備えることを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載の放送方法は、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、パケット化された複数の放送チャンネルのパケットとパケットのリストを内容とするパケットを1つの放送帯域信号の中に重畳させることを特徴とする。
【0020】
請求項1に記載の選局装置においては、受信手段が、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信し、選択手段が、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択し、少なくともその放送帯域信号で伝送される放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出することを特徴とする。
【0021】
請求項4に記載の選局方法においては、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものが受信され、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とが選択され、少なくともその放送帯域信号で伝送される放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットが検出される。
【0022】
請求項5に記載の選局装置においては、検出手段が、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出し、生成手段が、検出結果に対応して放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成する。
【0023】
請求項6に記載の選局方法においては、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットが検出され、検出結果に対応して放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号が生成される。
【0024】
請求項7に記載の放送装置においては、生成手段が、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、重畳手段が、パケット化された複数の放送チャンネルのパケットと生成手段により生成されたパケットを1つの放送帯域信号の中に重畳させる。
【0025】
請求項8に記載の放送方法においては、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、パケット化された複数の放送チャンネルのパケットとパケットのリストを内容とするパケットを1つの放送帯域信号の中に重畳させる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を説明するが、特許請求の範囲に記載の各手段と以下の実施例との対応関係を明かにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施例(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し、勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0027】
請求項1に記載の選局装置は、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信する受信手段(例えば、図9の処理を行う図4の選局装置15)と、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、前記第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択する選択手段(例えば、図4のパケット選択回路63)と、少なくともその放送帯域信号で伝送される前記放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出する検出手段(例えば、図8の処理を行う図4の選局装置15)と、前記選択手段により選択された前記映像信号と音声信号またはデータ信号を出力する出力手段(例えば、図4の映像信号処理回路64と音声信号処理回路65)とを備えることを特徴とする。
【0028】
請求項2に記載の選局装置は、放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号と、前記選択手段による選択結果を表示する信号を生成する生成手段(例えば、図11のステップS64の処理を行う図10の選局装置15)をさらに備えることを特徴とする。
【0030】
請求項5に記載の選局装置は、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出する検出手段(例えば、図8の処理を行う図10の選局装置15)と、検出結果に対応して放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成する生成手段(例えば、図11のステップS64を行う図10の選局装置15)とを備えることを特徴とする。
【0031】
請求項7に記載の放送装置は、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む各放送チャンネル信号の映像信号、音声信号またはデータ信号をデジタル化し、パケット化するパケット手段(例えば、図3のA/D変換回路40ー1とビデオエンコーダ42ー1)と、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成する生成手段(例えば、図3のパケットリスト生成回路45)と、パケット手段によりパケット化された複数の放送チャンネルのパケットと生成手段により生成されたパケットとを、1つの放送帯域信号の中に重畳させる重畳手段(例えば、図3のマルチプレクサ46)と、を備えることを特徴とする。
【0032】
図1は本発明の選局装置を適用したデジタル放送の選局システムの一実施例の構成を示す図である。
【0033】
ユーザの操作に対応した信号が、操作部としてのリモートコマンダ11から赤外線信号により選局装置15に送信されるようになされている。この操作部としては、赤外線信号、または無線信号を送信するリモートコマンダの他に、選局装置15に装備される操作パネル等を用いることもできる。その場合には、操作信号は、機器内バス、または操作パネルが選局装置15から分離されている場合には、機器間バスを介して伝送される。
【0034】
放送局に設置された放送装置16より送信されるデジタル放送信号には、同一伝送チャンネルに複数の放送チャンネルが含まれており、各放送チャンネルは、パケット化された映像信号、テキスト信号(データ信号)、音声信号を含んでいる。この伝送チャンネルの信号には、その伝送チャンネルに含まれるパケットの内容を示すパケットリストのパケットも含まれている。勿論、他の伝送チャンネルに含まれるパケットの内容もパケットリストに含めるようにしてもよい。この場合、パケットリストは、どの伝送チャンネルにおいても共通のものとなる。
【0035】
また、各パケットには、そのパケットを識別するためのパケットIDが付与されており、このパケットIDにより、パケットリスト、特定放送チャンネルで提供される映像パケット信号、特定放送チャンネルで提供されるテキストパケット信号、および特定放送チャンネルで提供される音声パケット信号の識別が可能となる。また、パケットリストは、重畳された放送チャンネルの名称、および各放送チャンネルで提供される映像パケット信号、テキストパケット信号、音声パケット信号のパケットIDを含んでいる。
【0036】
複数の伝送チャンネルから成る上記放送信号は、アンテナ12により受信された後、選局装置15に送信されるようになされている。放送信号を送る媒体としては電波の他に、CATVケーブルのような有線を用いることもできる。その場合には、アンテナ12の代わりに選局装置15とのインタフェースに準じて信号を受信する装置を用いる。
【0037】
選局装置15は、受信した信号からユーザの指定した伝送チャンネル帯域を特定し、特定された伝送チャンネルに含まれる複数の放送チャンネルの提供する映像信号、テキスト信号、および音声信号を、ユーザの選択した組み合わせで任意に選択する。
【0038】
選局装置15から送信された映像信号およびテキスト信号は、表示装置13により映像出力としてユーザに提供され、選局装置15から送信された音声信号は、スピーカ14により音声出力としてユーザに提供されるようになされている。
【0039】
この実施例で示した選局システムは、複数の放送帯域(伝送チャンネル)から成る放送信号より特定の放送帯域の信号を選択し、選択した放送帯域の複数の放送チャンネルの映像信号、テキスト信号、および音声信号を、ユーザの選択する組み合わせで、出力するシステムである。
【0040】
図2は図1で示した放送装置16の一実施例の構成を表すブロック図である。
【0041】
各放送帯域用の映像音声信号は、信号選択回路20によりm個の放送帯域別に分離され、それぞれの放送帯域信号を処理する処理回路21−1乃至21−mに出力されるようになされている。
【0042】
各処理回路21−1乃至21−mは、信号選択回路20より出力された1つの放送帯域信号に含まれる複数(n個)の放送チャンネルの信号を各チャンネルの映像信号、音声信号、およびテキスト信号ごとにパケット化し、これらのパケット信号を1つの放送帯域信号に重畳(多重化)させるようになされている。
【0043】
また、各処理回路21−1乃至21−mは、各パケットの内容を示すリスト情報を生成し、パケット化するようになされている。
【0044】
各変調回路22−1乃至22−mは、各処理回路21−1乃至21−mより供給された各放送帯域信号を、QPSK変調、FM変調などの所定の方式で変調し、マルチプレクサ23に出力するようになされている。
【0045】
各変調回路22−1乃至22−mより出力される各放送帯域信号は、マルチプレクサ23により1つの放送信号に多重化され、送信回路24を介し、アンテナ25より電波として伝送されるようになされている。
【0046】
図3は図2で示した処理回路21−1乃至21−mの一実施例の構成を表すブロック図である。
【0047】
第1の放送チャンネル(CH1)のビデオ信号は、A/D変換回路40−1によりA(アナログ)/D(デジタル)変換され、続いて、ビデオエンコーダ42−1によりMPEG方式で圧縮され、パケット化され、マルチプレクサ46に出力されるようになされている。
【0048】
第1の放送チャンネル(CH1)のオーディオ信号は、A/D変換回路41−1によりA/D変換され、続いて、オーディオエンコーダ43−1によりMPEG方式で圧縮され、パケット化され、マルチプレクサ46に送信されるようになされている。
【0049】
また、第1の放送チャンネル(CH1)のテキストデータは、テキストエンコーダ44−1でエンコードされ、パケット化され、マルチプレクサ46に出力されるようになされている。
【0050】
第2の放送チャンネル(CH2)乃至第nの放送チャンネル(CHn)においても、第1の放送チャンネルの場合と同様の処理が行われる。
【0051】
パケットリスト生成回路45は、各放送チャンネルのビデオ信号、オーディオ信号、およびテキストデータのパケットIDを認識し、この放送帯域のパケット信号がいづれのパケットで構成されているかを示すリスト情報信号を生成し、このリスト情報信号をパケット化し、マルチプレクサ46に出力するようになされている。
【0052】
マルチプレクサ46は、上記したこれらのパケット信号を多重化し、出力するようになされている。
【0053】
図4は図1で示した選局装置15の一実施例の構成を表すブロック図である。
【0054】
ユーザからの特定放送帯域(伝送チャンネル)を指定する信号、特定映像信号、特定テキスト信号、特定音声信号、または特定放送チャンネルで提供されるすべての信号(映像信号、テキスト信号、音声信号)を指定する信号は、リモートコマンダ11より赤外線信号を介して選局装置15のコントロール回路60に送信されるようになされている。
【0055】
複数放送帯域から成る放送信号は、アンテナ12により、その媒体である伝送電波から受信され、選局装置15の帯域選択回路61に供給されるようになされている。帯域選択回路61は、コントロール回路60より供給されるユーザが指定した放送帯域の情報を基に、特定の放送帯域を選択するように制御されている。
【0056】
ユーザからの任意の放送チャンネルで提供される映像信号、テキスト信号、若しくは音声信号を指定する信号、または特定の放送チャンネルで提供されるすべての信号(映像信号、テキスト信号、および音声信号)を指定する信号(特定の放送チャンネルを指定する信号)は、コントロール回路60により識別され、コントロール回路60は、その識別結果に対応して、所定の放送帯域を選択させる命令信号を帯域選択回路61に出力するとともに、所定のパケット信号を抽出させる命令信号をパケット選択回路63に出力するようになされている。
【0057】
帯域選択回路61は、この命令に対応して、特定放送帯域の信号を選択し、変換回路62に出力するようになされている。
【0058】
この選択された特定放送帯域の信号は、変換回路62により、誤り検出訂正、デスクランブルなどの処理が施され、放送信号として決められたフォーマットに従い、各放送チャンネルで提供される映像信号、テキスト信号、および音声信号のパケット信号、またはパケットリストのパケット信号に変換される。各パケット信号は、パケット選択回路63に供給されるようになされている。
【0059】
パケット選択回路63は、コントロール回路60が指定したパケットIDの組み合わせに対応してこれらのパケット信号を選択し、映像パケット信号およびテキストパケット信号を映像信号処理回路64に出力し、音声パケット信号を音声信号処理回路65に出力するようになされている。また、パケット選択回路63はコントロール回路60からの要求に対応して、パケットIDの管理とパケット信号の種類を管理するパケットリストをコントロール回路60に出力するようになされている。
【0060】
映像信号処理回路64は、映像信号に対しMPEGデコード処理を行い、表示装置13のインタフェースに準じて映像信号を加工処理し、テキスト信号とともに表示装置3に出力するようになされている。
【0061】
音声信号処理回路65は、音声信号に対しMPEGデコード処理を行い、増幅し、スピーカ4に出力するようになされている。
【0062】
図5は、リモートコマンダ11の操作部の一例を示す図である。
【0063】
この操作部は、従来のTV(テレビジョン)放送選択のUP/DOWNキーと、その選局指示方法において同様の指示を行う5種類のUP/DOWNキーより構成されている。
【0064】
ユーザが映像信号UPキーU1を1回押すごとに、選局装置15に対して、次の放送チャンネル(放送チャンネル番号)の映像選択が指示され、映像信号DOWNキーD1を1回押すごとに、前の放送チャンネル(放送チャンネル番号)の映像選択が指示される。
【0065】
同様に、ユーザが音声UPキーU2、テキストUPキーU3、または番組UPキーU4を1回押すごとに、選局装置15に対して、それぞれ、次の放送チャンネルの音声、テキスト、または番組(その番組を構成する映像、音声、およびテキスト)の選択が指示され、ユーザが音声DOWNキーD2、テキストDOWNキーD3、または番組DOWNキーD4を1回押すごとに、それぞれ、前の放送チャンネルの音声、テキスト、または番組(その番組を構成する映像、音声、およびテキスト)の選択が指示される。
【0066】
また、ユーザが放送帯域UPキーU5を1回押下するごとに、選局装置15に対して、次の放送帯域(伝送チャンネル)の同調が指示され、ユーザが放送帯域DOWNキーD5を1回押すごとに、前の放送帯域(伝送チャンネル)の同調が指示される。
【0067】
リモートコマンダ11の操作部の他の実施例を図6に示す。
【0068】
この操作部は、UPキーU10、DOWNキーD10、および切換キーSより構成されており、ユーザが切換キーSを1回押すごとに、番組選択モード、映像選択モード、音声選択モード、テキスト選択モード、放送帯域選択モードの順番で、選択モードが循環して切り替わるようになされている。
【0069】
各選択モードでのUPキーU10(またはDOWNキー10D)の選局装置15に対する指示操作は、図5の操作部の各UP(またはDOWN)キーの指示操作と同様である。
【0070】
次に、図5で示す操作部を用いたユーザのキー操作に対応する、図4で示す選局装置15の処理動作を図7のフローチャートを参照して説明する。
【0071】
ユーザが選局装置15を含む図1の選局システムに電源を供給するなどして、このシステムを活性化させると、図7のステップS11において、選局装置15のコントロール回路60は、ユーザが同調を指示する放送帯域として、第1(初期設定)の放送帯域を設定する。
【0072】
続く、ステップS12で示す、放送帯域(伝送チャンネル)を同調させる指示信号が入力されたのか否かのディシジョンでは、今の場合、ステップS11の初期設定に対応して、放送帯域(伝送チャンネル)を同調させる指示信号が入力されたと判断されるので、後続のステップS13で示されるサブルーチン処理が実行される。
【0073】
このステップS13では、指定放送帯域の同調処理、パケットリストの内容認識処理等が行われる。この処理により、初期設定されている第1の放送帯域が選択され、選局装置15のコントロール回路60が、パケットリストにより第1の放送帯域で提供されるサービスを把握する。
【0074】
ここで、ステップS13で示す処理の詳細を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0075】
指定した放送帯域の選択を指示する信号の入力を受けたとき、コントロール回路60は、帯域選択回路61に対して、指定された放送帯域の選択を命令する。この命令に対して、図8のステップS30において、帯域選択回路61が、ユーザの指定した放送帯域(今の場合、第1の放送帯域)を選択し、この放送帯域の信号を変換回路62に出力する。
【0076】
上記ステップS30で選択された放送帯域の信号は、ステップS31で、変換回路62により、誤り検出訂正、デスクランブル等の処理が施され、映像信号、テキスト信号、および音声信号のパケット信号に変換される。
【0077】
ステップS32で、パケット選択回路63は、変換回路62より供給される放送帯域信号(伝送チャンネル信号)のパケットの中からパケットリストのパケットを選択し、このパケットリストをコントロール回路60に出力する。このとき、初期設定された放送帯域である第1の放送帯域のパケットリストがコントロール回路60に送られることになる。
【0078】
続いて、ステップS33において、コントロール回路60は、このパケットリストを基にして、ユーザの指定した特定放送帯域内で提供されるサービスの種類を認識する。このとき、第1の放送帯域のパケットリストが参照され、このパケットリストの内容が把握される。
【0079】
次に、図7のフローチャートに戻り、ステップS14において、コントロール回路60は、ユーザが出力を指示するパケット信号として、初期設定された第1の放送チャンネルの映像信号、音声信号、テキスト信号を設定する。
【0080】
続くステップS15で、ユーザの要求するパケット信号が選択出力される。この処理により、初期設定された第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像信号、音声信号、およびテキスト信号が選局装置15から出力される。
【0081】
ここで、ステップS15で示す処理の詳細を図9のフローチャートを参照して説明する。
【0082】
図7のステップS15で処理される信号は、特定放送帯域で提供される映像の出力指示信号、特定放送帯域で提供されるテキストの出力指示信号、特定放送帯域で提供される音声の出力指示信号、特定放送帯域で提供される特定放送チャンネルの番組(映像、テキスト、および音声)の出力指示信号のうちの、いずれかである。それ以外の信号は、図9のステップS40、ステップS43、ステップS45、およびステップS47に示すディシジョンで選択されず、不適当な信号として認識され、コントロール回路60は、ステップS49において、再入力処理またはエラーメッセージ表示処理等のエラー処理を行う。
【0083】
ステップS40で示すディシジョンでは、特定放送帯域で提供される映像の出力指示信号の認識が行われ、ステップS43で示すディシジョンでは、特定放送帯域で提供される音声の出力指示信号の認識が行われ、ステップS45で示すディシジョンでは、特定放送帯域で提供されるテキストの出力指示信号の認識が行われ、ステップS47で示すディシジョンでは、特定放送帯域で提供される特定放送チャンネルの番組(映像、音声、およびテキスト)の出力指示信号の認識が行われる。
【0084】
このようにして、順次、特定放送帯域で提供される映像出力指示信号、特定放送帯域で提供される音声出力指示信号、特定放送帯域で提供されるテキスト出力指示信号、特定放送帯域で提供される特定チャンネルの番組出力指示信号の順でユーザからの指示信号が選択され、各指示信号に対応した処理が実行される。
【0085】
ステップS40で示すディシジョンにおいては、コントロール回路60が、特定放送帯域で提供される映像出力の指示信号を受信したと認識した場合は、後続のステップS41で、映像信号に対応するパケットIDを選択し、このパケットIDで識別される映像パケット信号を選択出力させる命令をパケット選択回路63に出力する。
【0086】
ステップS43で示すディシジョンにおいては、コントロール回路60が、特定放送帯域で提供される音声出力の指示信号を受信したと認識した場合は、後続のステップS44で、音声信号に対応するパケットIDを選択し、このパケットIDで識別されるテキストパケット信号を選択出力させる命令をパケット選択回路63に出力する。
【0087】
ステップS45で示すディシジョンにおいては、コントロール回路60が、特定放送帯域で提供されるテキスト出力の指示信号を受信したと認識した場合は、後続のステップS46で、テキスト信号に対応するパケットIDを選択し、このパケットIDで識別される音声パケット信号を選択出力させる命令をパケット選択回路63に出力する。
【0088】
ステップS47で示すディシジョンにおいては、コントロール回路60が、特定放送帯域で提供される特定放送チャンネルの番組出力の指示信号を受信したと認識した場合は、後続のステップS48で、その番組に対応するパケットIDをすべて選択し、これらのパケットIDで識別されるパケット信号を選択出力させる命令をパケット選択回路63に出力する。
【0089】
ステップS41,S44,S46,またはS48の次にステップS42で、パケット選択回路63は指定されたパケットIDを基に、各パケット信号を抽出し、映像パケット信号とテキストパケット信号を映像信号処理回路64に出力し、音声パケット信号を音声信号処理回路65に出力する。
【0090】
このようにして、映像パケット信号およびテキストパケット信号と音声パケット信号は、それぞれ、映像信号処理回路64と音声信号処理回路65を介して表示装置13とスピーカ14に出力される。
【0091】
今の場合、図7のステップS14において設定されたユーザの指示信号は、初期設定された第1の放送チャンネルの映像、音声、テキスト出力の指示信号であるので、図9のステップS47で、この指示信号が認識され、後続のステップS48で、コントロール回路60は、対応する放送チャンネルの映像パケット信号、音声パケット信号、テキストパケット信号を選択させる命令をパケット選択回路63に出力する。続くステップS42で、これらのパケットIDに対応するパケット信号が映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力される。
【0092】
このようにして初期設定された第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像、音声、およびテキストがユーザに提供される。
【0093】
図7のフローチャートに戻り、この選局装置15は、ステップS16で、次の指示信号が入力されるまで、第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像音声を出力し続ける。
【0094】
この状態から、ユーザが、図5に示した操作部の映像UPキーU1を1回押したとする。このとき、次の放送チャンネル(第2の放送チャンネル)の映像出力の指示信号が選局装置15に受信され、ステップS16で示す入力キー受信待ちが解除される。
【0095】
ステップS12に戻り、指定した放送帯域の同調を指示する信号であるのか否かが判断される。
【0096】
このステップS12のディシジョンで、指示信号が指定した放送帯域の同調を指示する信号ではないと判断されるので、ステップS15に分岐し、指定した第2の放送チャンネルの映像出力処理が行われる。
【0097】
このステップS15の処理の詳細である図9を参照して、このときの映像出力処理を説明すると、ステップS40で、この指示信号が映像出力の指示信号であると判断され、後続のステップS41で、コントロール回路60が、第2の放送チャンネルの映像パケット信号を選択出力させる命令をパケット選択回路63に出力する。ステップS42で、各パケットIDに対応するパケット信号(指定された映像パケット信号を含む)が映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力される。
【0098】
このようにして、第1の放送帯域の第2の放送チャンネルの映像、第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの音声、および第1の放送帯域の第1の放送チャンネルのテキストがユーザに提供される。
【0099】
続いて、図7のステップS16に戻り、選局装置15は、次の入力信号が受信されるまで、この映像音声信号を出力する。
【0100】
このようにして、ユーザが図5の映像UP(DOWN)キー、音声UP(DOWN)キー、テキストUP(DOWN)キーを1回押すごとに、それぞれ、次(前)の放送チャンネルの映像、音声、テキストを新しく選択出力することができる。
【0101】
次に、この状態(第1の放送帯域の第2の放送チャンネルの映像、第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの音声、および第1の放送帯域の第1の放送チャンネルのテキストを出力している状態)から、ユーザが図5の放送帯域UPキーU5を1回押したとする。
【0102】
すると、次の放送帯域(第2の放送帯域)の同調を指示する信号が選局装置15に受信され、ステップS16で示す入力キー受信待ちが解除さる。
【0103】
ステップS12に戻り、指定した放送帯域の同調を指示する信号であるのか否かが判断される。
【0104】
ステップS12では、ユーザからの指示信号が放送帯域の同調を指示する信号であると判断されるので、後続のステップS13において、上述したステップS13の処理の詳細である図8のフローチャートで示す処理が行われ、その結果、第2の放送帯域が同調され、コントロール回路60は、第2の放送帯域のパケットリストの内容を把握する。
【0105】
次に、ステップS14で、コントロール回路60は、ユーザが出力を指示するパケット信号として、初期設定されている第1の放送チャンネルの映像音声を設定する。
【0106】
続いて、後続のステップS15で、第1の放送チャンネルの映像出力処理が行われる。
【0107】
このようにして、第2の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像音声がユーザに提供される。続いて、ステップS16で、選局装置15は次の指示信号が受信されるまで、この映像音声信号を出力する。
【0108】
以上のようにして、ユーザは放送帯域を任意に選択することができ、さらに、この状態から、図5の映像UP/DOWNキー、音声UP/DOWNキー、テキストUP/DOWNキーを操作することにより、ユーザは、第2の放送帯域の映像、音声、およびテキストを自由に組み合わせた映像音声サービスの提供を受けることができる。
【0109】
図10は図1で示した選局装置15の第2の実施例の構成を示すブロック図である。図10で示す選局装置15と図4で示す選局装置15の相違は、コントロール回路60と映像信号処理回路64で示す部分であり、図10において、図4の場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0110】
コントロール回路60は、パケット選択回路63から入力されるパケット信号の種類を管理するパケットリスト情報の信号を受信すると、このパケットリストを基に、指定放送帯域(伝送チャンネル)のパケット信号の種類を把握し、パケット信号の種類をユーザに表示するための画像データ(選択画像データ)信号を生成し、この信号を映像信号処理回路64に出力するようになされている。
【0111】
また、コントロール回路60は、ユーザからのパケット信号選択の指示信号を、リモートコマンダ11を介して受信すると、選択されているパケット信号にマークを表示するための画像データ信号を生成し、この信号を映像信号処理回路64に出力するようになされている。
【0112】
映像信号処理回路64は、コントロール回路60より出力される上記の画像データ信号と、パケット選択回路63より出力される映像パケット信号およびテキストパケット信号を重畳し、表示装置13に出力するようになされている。
【0113】
次に、図11のフローチャートを参照して、図10で示す選局装置15の処理動作について説明する。
【0114】
なお、図11のステップS60の処理は、図7のステップS11の処理と同様の処理であり、図11のステップS61の処理は、図7のステップS13の処理と同様の処理であり、図11のステップS62の処理は、図7のステップS14の処理と同様の処理であるため、図11のこれらのステップについての詳細な説明は省略する。
【0115】
ユーザが選局装置15を含む図1の選局システムに電源を供給するなどして、このシステムを活性化させると、図11のステップS60において、第1の放送帯域の同調を指示する信号が、ユーザからの指示信号として初期設定され、ステップS61で、第1の放送帯域の選択が行われ、コントロール回路60が、第1の放送帯域のパケットリストの内容を認識する。続いて、ステップS62で、第1の放送チャンネルのパケット信号出力を指示する信号が、ユーザからの指示信号として初期設定される。
【0116】
後続のステップS63のサブルーチン処理で、第1の放送チャンネルのパケット信号が、映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力される。
【0117】
ここでステップS63の処理の詳細を図12のフローチャートを参照して説明する。
【0118】
図12に示すフローチャートの処理は、図9のフローチャートで示すディシジョン部分の処理を直列につないだものであり、図12の処理で、図9の場合と対応するステップに同一のステップ番号を付してあり、その説明は適宜簡略化する。
【0119】
ステップS50で、ユーザからの入力信号の妥当性チェックが行われ、不適当な入力信号が受信された場合は、コントロール回路60は、再入力処理、エラーメセージ出力処理等のエラー処理を行う。
【0120】
続くステップS40で、指示信号が映像出力の指示信号であるのか否かが判断され、指示信号が映像出力の指示信号ではないと判断された場合は、ステップS43に分岐し、指示信号が映像出力の指示信号であると判断された場合は、後続のステップS41で、コントロール回路60が、指定された映像パケット信号を選択させる命令信号をパケット選択回路63に出力し、後続のステップS43の処理を行う。
【0121】
同様に、ステップS43とステップS44で、ユーザから音声出力が指示された場合に、コントロール回路60が、指定された音声パケット信号を選択させる命令信号をパケット選択回路63に出力し、ステップS45とステップS46で、ユーザからテキスト出力が指示された場合に、コントロール回路60が、指定されたテキストパケット信号を選択させる命令信号をパケット選択回路63に出力し、ステップS47とステップS48で、ユーザから番組出力が指示された場合に、コントロール回路60が、指定された番組のパケット信号を選択させる命令信号をパケット選択回路63に出力する。
【0122】
続くステップS42で、パケット選択回路63は指定されたパケットIDに対応するパケット信号を映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力する。
【0123】
図11のステップS62において設定されたユーザの指示信号は、初期設定された第1の放送チャンネルの映像、音声、テキスト出力の指示信号であるので、図12のステップS47で、この指示信号が認識され、後続のステップS48で、コントロール回路60は、対応する放送チャンネルの映像パケット信号、音声パケット信号、およびテキストパケット信号を選択させる命令をパケット選択回路63に出力する。続くステップS42で、これらのパケットIDに対応するパケット信号が映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力される。
【0124】
このようにして、初期設定されている第1の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像、音声、およびテキストがユーザに提供される。
【0125】
図11のフローチャートに戻り、ステップS64において、選択画面データ信号の生成、出力が行われ、ユーザに選択画面が表示される。
【0126】
このとき、選局装置15が生成する選択画面データにより表示される選択画面の一実施例を図13に示す。
【0127】
図13で示した選択画面の各行は、行G50で表すように、特定の番組情報に対応している。また、各行は左より、サービス供給者、番組名、映像パケットの有無、音声パケットの有無、テキストパケットの有無、またはその内容が示されている。各パケットの有無は、有りの場合は星印で示され、無しの場合は無記入で示されている。この時、特定の番組が選択されている場合の表示をM51とM52で示す。このM51とM52で示されるように、特定の番組が選択されている場合は、番組名、その番組の映像パケット(有る場合のみ)、その番組の音声パケット(有る場合のみ)、およびその番組の映像テキストパケット(有る場合のみ)がマークされる。
【0128】
ユーザはこの画面により特定放送帯域内で提供されるサービス(パケット信号)を把握することができ、また、この画面から、特定のサービスを選択することができる。
【0129】
図11のステップS64の処理を説明すると、コントロール回路60が、ステップS61で取得したパケットリストを参照して、特定放送帯域で提供される全サービスを表示させるための画像データ信号を生成し、さらに、ユーザの指示したサービス(パケット信号)をマーク表示するための画像データ信号を生成し、この信号を映像信号処理回路64に出力する。
【0130】
この状態(選局システムを活性化させた後、ユーザからの入力がされていない状態)では、ステップS62で、ユーザの指示したパケット信号として第1の放送チャンネルのパケット信号が設定されているので、図13に示すように、1つの番組を選択したときのマーク(マークM51、およびマークM52)を表示するための画像データ信号が生成され、映像信号処理回路64に出力される。
【0131】
このとき、映像信号処理回路64は、図13で示す画面の画像データ信号とパケット選択回路63からの映像パケット信号を重畳し、表示装置13に出力する。
【0132】
ユーザは、図13に示す選択画面より、リモートコマンダ11を操作し、選局装置15に対し、映像音声出力の選択を指示することができる。
【0133】
図14は、このような操作を行わせるためのリモートコマンダ11の操作部の実施例を示す図である。
【0134】
ユーザが表示キーXを1回押すごとに、選択画面の表示と選択画面の無表示が切り替わり、確定キーYを押すと、選択した映像音声の組み合わせが確定したことを意味する確定信号が選局装置15に出力され、その結果、選択した組み合わせの映像音声が出力されるようになされている。
【0135】
また、ユーザが放送帯域切換のUPキーU21とDOWNキーD21を押すことにより、他の放送帯域の選択を指示するための指示信号が選局装置15に出力されるようになされている。
【0136】
ユーザがUPキーU20(DOWNキーD20)を1回押すと、カーソルの位置が1つ上(下)に移動し、RIGTHキーR20(LEFTキーL20)を1回押すと、選択画面上でカーソルの位置が1つ右(左)に移動するようになされている。
【0137】
図13において、映像音声が選択されていることを示すマークM51,M52は、このカーソルとともに移動し、ユーザはこのカーソル移動を利用して映像音声の出力を自由に組み合わせることができる。
【0138】
例えば、今、図13の画面が表示されており、カーソルが第1の放送チャンネルの番組の位置(NHK(サービスマーク)の番組の位置)にあり、この状態から、ユーザが図14のRIGTHキーR20を1回押すと、カーソルが右に1つ移動(NHKの映像の位置)し、カーソルが番組の位置(M51の位置)に存在しないので、番組を選択していることを示すM51のマークは消される。その結果、マークは第1の放送チャンネルの映像、音声、およびテキストの位置に表示され、カーソルは第1の放送チャンネルの映像の位置に表示される。この状態からは、UPキーU20/DOWNキーD20により、第1乃至第Nの放送チャンネルの中から映像を選択することができる。
【0139】
このときの処理を図11のフローチャートで説明すると、ユーザが図14のRIGHTキーR20を1回押すと、選局装置15にユーザの指示信号が受信され、図11のステップS65で示す入力信号の受信待ちが解除される。
【0140】
続くステップS66のディシジョンで、この指示信号の種類が判別され、指示信号はカーソルを右に移動させるRIGHT信号であるのでステップS64に分岐し、ステップS64で、カーソルを右に1つ(第1の放送チャンネルの映像の位置)移動させ、第1の放送チャンネルの映像、音声、およびテキストの位置に選択したサービス(パケット信号)を示すマークを表示するための画像データ信号が生成され、この信号が映像信号処理回路64に出力される。
【0141】
この後、ユーザが図14のDOWNキーD20を1回押すと、選局装置5にユーザの指示信号が受信され、図11のステップS65で示す入力信号の受信待ちが解除される。
【0142】
続くステップS66のディシジョンで、この指示信号の種類が判別され、指示信号は映像のDOWN信号であるのでステップS64に分岐し、ステップS64で、ユーザの指示したサービス(パケット信号)をマーク表示するための画像データ信号が生成され、この信号が映像信号処理回路64に出力される。その結果、第2の放送チャンネルの映像と第1の放送チャンネルの音声およびテキストの位置のマークが表示される。
【0143】
このようにして、選択画面上のカーソルを移動させることにより、映像音声を選択していることを示すマークを移動させ、映像音声を任意に組み合わせることができる。
【0144】
図13で示す選択画面の状態からユーザが図14のRIGHTキーR20を1回押した後、DOWNキーD20を3回押すと、カーソルは第4の放送チャンネルの映像の位置(朝日放送の映像の位置)に移動し、映像を選択していることを示すマークM52もこのカーソルの位置に移動する。その結果、第4の放送チャンネルの映像と第1の放送チャンネルの音声およびテキストの位置にマークM52が表示される。
【0145】
この状態から、ユーザが図14のRIGHTキーR20を1回押すと、カーソルは右に1つ移動し、第4の放送チャンネルの音声の位置(朝日放送の音声の位置)に音声を選択していることを示すマークM52が移動する。さらに、ユーザが図14のDOWNキーD20を2回押すと、カーソルは第6の放送チャンネルの音声の位置(大阪有線(サービスマーク)の音声の位置)に移動し、音声を選択していることを示すマークM52もこのカーソルの位置に移動する。その結果、第4の放送チャンネルの映像、第6の放送チャンネルの音声、および第1の放送チャンネルのテキストの位置にマークM52が表示される。
【0146】
この状態から、ユーザが図14のRIGHTキーR20を1回押すと、カーソルは右に1つ移動し、第6の放送チャンネルのテキストの位置(大阪有線のテキストの位置)にテキストを選択していることを示すマークM52が移動する(但し、大阪有線のテキストは存在しないのでテキストの選択は無効)。さらに、ユーザが図14のUPキーU20を4回押すと、カーソルは第2の放送チャンネルのテキストの位置(Weatherのテキストの位置)に移動し、テキストを選択していることを示すマークもこのカーソルの位置に移動する。その結果、第4の放送チャンネルの映像、第6の放送チャンネルの音声、および第2の放送チャンネルのテキストの位置にマークが表示される。この時の選択画面の表示を図15に示す。
【0147】
図15に示す選択画面では、第4の放送チャンネルである朝日放送の映像が選択されたことを示すマークM60と、第6の放送チャンネルである大阪有線の音声が選択されたことを示すマークM61、および第2の放送チャンネルであるWeatherのテキストが選択されたことを示すマークM62が、ユーザに示されている。
【0148】
映像音声出力の組み合わせを図15で示す組み合わせに確定するとき、ユーザは、図14の確定キーYを押す。これにより、選択した映像音声出力の指示信号がリモートコマンダ11から選局装置15に対して送信される。
【0149】
選局装置15がユーザからの映像音声出力の指示信号を受信すると、図11のステップS65の入力信号の受信待ちが解除される。
【0150】
続いて、ステップS66のディシジョンで、指示信号の種類が判別され、この場合は、選択の確定を指示する指示信号であると判断されるので、ステップS63に分岐する。
【0151】
ここで、ステップS63の処理の詳細である図12のフローチャートを参照して、この場合の処理を説明すると、ステップS40、ステップS41で、パケット選択回路63に対して、第4の放送チャンネル(朝日放送)の映像パケット信号の選択が指示され、ステップS43、ステップS44で、パケット選択回路63に対して、第6の放送チャンネル(大阪有線)の音声パケット信号の選択が指示され、ステップS45、ステップS46で、パケット選択回路63に対して、第2の放送チャンネル(Weather)のテキストパケット信号の選択が指示され、続くステップS42で、これらの指示されたパケット信号が選択され、映像信号処理回路64と音声信号処理回路65に出力される。
【0152】
このようにして、ユーザは、朝日放送が提供する巨人戦中継番組の映像、大阪有線が提供する演歌番組の音声、およびWeatherが供給する天気予報番組のテキストで構成される映像音声のサービスの提供を同時に受けることができる。
【0153】
このとき、表示装置13に表示される画面は、朝日放送の映像、Weatherのテキスト、および図15に示す選択画面が重畳された画面であり、ユーザは図14の表示キーXによりこの選択画面を表示させない画面に切り換えることができる。
【0154】
ユーザが図14の表示キーXを1回押すと、選局装置15に指示信号が送信され図11のステップS65の入力信号の受信待ちが解除される。
【0155】
後続のステップS66のディシジョンで、指示信号の種類が判別され、指示信号は、選択画面の表示終了を指示する信号であると判断されるので、ステップS67において、コントロール回路60は選択画面データの出力を中止し、映像信号処理回路64は、映像パケット信号とテキストパケット信号だけを表示装置13に出力する。
【0156】
続いて、ステップS68で、コントロール回路60は選択画面の表示を指示する指示信号の受信待ち処理を行う。
【0157】
このようにして、選択画面を表示させない映像を出力することができる。
【0158】
ここでユーザが、再び、図14の表示キーXを1回押すと、図11のステップS68の表示信号受信待ちが解除され、ステップS64に分岐し、選択画面を表示させることができる。
【0159】
次に、ユーザが放送帯域を変更させるときの操作とその操作に対応した処理を図11のフローチャートを参照して説明する。
【0160】
ユーザが、図14の帯域UPキーU21(またはDOWNキーD21)を1回押すと、図11のステップS66の入力信号受信待ちが解除される。
【0161】
後続のステップS66のディシジョンで、指示信号の種類が判別され、指示信号は、指定放送帯域の同調の指示信号であると判断されるので、ステップS61に分岐し、後続の処理が実行され、次(または前)の放送帯域の第1の放送チャンネルの映像音声信号が出力される。
【0162】
以上のようにして、ユーザは、異なる放送チャンネルで提供される映像サービスの中から映像を選択し、異なる放送チャンネルで提供されるテキストサービスの中からテキストを選択し、異なる放送チャンネルで提供される音声サービスの中から音声を選択し、選択したそれらの映像、テキスト、および音声を自由に組み合わせて鑑賞することができる。
【0163】
また、特定放送帯域で提供されるサービスの種類を視覚的にとらえることができるため、裏番組で提供されるサービスが瞬時に把握できる。
【0164】
さらに、映像、テキスト、および音声を選択した選択結果を表示させることができるので、ユーザの誤操作を未然に防止することができる。
【0165】
なお、上記実施例の他、本発明は、種々の改変が可能である。
【0166】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の選局装置および請求項4に記載の選局方法によれば、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信し、放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択し、少なくともその放送帯域信号で伝送される放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出するようにしたので、特定放送帯域の選択ブロックを1つもつだけで、映像、テキスト、音声情報などを任意に組み合わせて出力できる。
【0167】
請求項5に記載の選局装置および請求項6に記載の選局方法によれば、少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む放送帯域信号から、パケットのリストを含むパケットを検出し、放送チャンネルの信号が、映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成するようにしたので、特定放送帯域で提供されているサービス、および選択したサービスを容易に把握することができる。
【0168】
請求項7に記載の放送装置および請求項8に記載の放送方法によれば、それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む各放送チャンネル信号の映像信号、音声信号またはデータ信号をデジタル化し、パケット化し、1つの放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、パケット化された複数の放送チャンネルのパケットとパケットのリストを内容とするパケットとを、1つの放送帯域信号の中に重畳させるようにしたので、各パケット信号を容易に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の選局装置を用いた選局システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の放送装置16の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の処理回路21−1乃至21−mの構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の選局装置15の構成例を示すブロック図である。
【図5】リモートコマンダ11の操作部の例を示す図である。
【図6】リモートコマンダ11の操作部の第2の例を示す図である。
【図7】図4で示す選局装置15の動作を説明するフローチャートである。
【図8】図7のステップS13で示すサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
【図9】図7のステップS15で示すサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
【図10】図1の選局装置15の第2の構成例を示すブロック図である。
【図11】図10で示す選局装置15の動作を説明するフローチャートである。
【図12】図11のステップS63の処理を説明するフローチャートである。
【図13】図10で示す選局装置15が生成する画像データ信号を表示装置13で表示したパケット選択画面の例である。
【図14】リモートコマンダ11の操作部の第3の例を示す図である。
【図15】図10で示す選局装置15が生成する画像データ信号を表示装置13で表示したパケット選択画面の第2の例である。
【図16】従来の選局装置の構成例示すブロック図である。
【符号の説明】
1 リモートコマンダ
2 アンテナ
3 表示装置
4 スピーカ
5 選局装置
6 コントロール回路
7 帯域選択回路
8 映像信号処理回路
9 音声信号処理回路
11 リモートコマンダ
12 アンテナ
13 表示装置
14 スピーカ
15 選局装置
16 放送装置
20 信号選択回路
21−1乃至21−m 処理回路
22−1乃至21−m 変調回路
23 マルチプレクサ
24 送信回路
25 アンテナ
40−1乃至40−n ビデオ信号A/D変換回路
41−1乃至41−n オーディオ信号A/D変換回路
42−1乃至42−n ビデオエンコーダ
43−1乃至43−n オーディオエンコーダ
44−1乃至44−n テキストエンコーダ
45 パケットリスト生成回路
46 マルチプレクサ
60 コントロール回路
61 帯域選択回路
62 変換回路
63 パケット選択回路
64 映像信号処理回路
65 音声信号処理回路

Claims (8)

  1. それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信する受信手段と、
    前記放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、前記第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択する選択手段と、
    少なくともその放送帯域信号で伝送される前記放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む前記放送帯域信号から、前記パケットのリストを含む前記パケットを検出する検出手段と、
    前記選択手段により選択された前記映像信号と音声信号またはデータ信号を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする選局装置。
  2. 前記放送チャンネルの信号が、前記映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号と、前記選択手段による選択結果を表示する信号を生成する生成手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の選局装置。
  3. 前記各放送チャンネル信号の前記映像信号、音声信号またはデータ信号は、デジタル化され、かつ、パケット化されており、複数の前記放送チャンネル信号が1つの放送帯域信号で伝送され、前記選択手段は前記パケットの所定のものを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の選局装置。
  4. それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む複数の放送チャンネル信号の中から所定のものを受信し、
    前記放送チャンネル信号の内の第1の放送チャンネル信号の映像信号と、前記第1の放送チャンネル信号と異なる第2の放送チャンネル信号の音声信号またはデータ信号とを選択し、
    少なくともその放送帯域信号で伝送される前記放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む前記放送帯域信号から、前記パケットのリストを含む前記パケットを検出し、
    選択された前記映像信号と音声信号またはデータ信号を出力する
    ことを特徴とする選局方法。
  5. 少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む前記放送帯域信号から、前記パケットのリストを含む前記パケットを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に対応して前記放送チャンネルの信号が、前記映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とする選局装置。
  6. 少なくともその放送帯域信号で伝送される複数の放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを含む前記放送帯域信号から、前記パケットのリストを含む前記パケットを検出し、
    その検出結果に対応して前記放送チャンネルの信号が、前記映像信号、音声信号またはデータ信号のいずれにより構成されているかを表示するための信号を表示する信号を生成する
    ことを特徴とする選局方法。
  7. それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうちの少なくとも2つを含む各放送チャンネル信号の前記映像信号、音声信号またはデータ信号をデジタル化し、パケット化するパケット手段と、
    1つの放送帯域信号で伝送される複数の前記放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成する生成手段と、
    前記パケット手段によりパケット化された複数の前記放送チャンネルのパケットと前記生成手段により生成されたパケットとを、1つの放送帯域信号の中に重畳させる重畳手段と
    を備えることを特徴とする放送装置。
  8. それぞれ、少なくとも映像信号、それに対応する音声信号、およびデータ信号のうち少なくとも2つを含む各放送チャンネル信号の前記映像信号、音声信号またはデータ信号をデジタル化し、パケット化し、
    1つの放送帯域信号で伝送される複数の前記放送チャンネルのパケットのリストを内容とするパケットを生成し、
    パケット化された複数の前記放送チャンネルのパケットと前記リストを内容とするパケットとを、1つの放送帯域信号の中に重畳する
    ことを特徴とする放送方法。
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