JP3614805B2 - 理美容用ケープ及び襟用品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は理美容用ケープ及び襟用品に関する。具体的には、理髪店等においてカット時や洗髪時に用いられる理美容用ケープ及び理美容用ケープに装着される襟用品に関する。
【0002】
【従来の技術】
理髪店や美容院などでは、顧客の胸元が汚れるのを防いだり、首回りから髪の毛が入らないようにするため、いわゆるカットクロスやシャンプークロスなどと称される理美容用ケープ(理美容用クロス)が用いられる。図11は、こういった理美容用ケープ100を示す概略図である。この理美容用ケープ100は、その用途に応じて、略正方形状若しくは略長方形状に形成されており、中心より軸方向にやや偏った位置に首回り部110を有している。理美容用ケープ100は、その使用目的に応じて、胸元若しくは背中で開放可能になった合わせ部120を有しており、首回り部110の合わせ部には図示しない面ファスナーを備えている。この理美容用ケープ100は、例えばシャンプークロスでは、合わせ部120を胸元に位置すると共に首回り部110を人の首回りに密着して着用される。
【0003】
しかしながら、首回り部110が直接人の肌に触れる結果、この部分に汗が付着して汚れやすく、非常に不衛生なものであった。特に夏場などにおいては、この部分から不快な臭気が発生して、顧客に不快な思いをさせることがあった。また、理美容用ケープ100を使い捨てにして顧客ごとに交換するのでは無駄が多い。
【0004】
一方、シャンプークロスやカラークロスなどでは、合わせ部120のない箇所、特に首回り部110の周辺部分に洗髪時のシャンプーや汚水、染毛剤などが付着し、この部分だけが著しく汚れる。このため、当該周辺部分よりも外周縁に近い場所にてケープを二分し、面ファスナーなどを使用して首回り部を含むケープ片を交換可能にしたものも考案されている。
【0005】
しかしながら、このような理美容用クロスにおいても、顧客ごとにケープ片を交換したのでは依然として無駄が多く費用負担が大きい。また、首回り部を含むケープ片の交換に手間が掛ってしまい顧客への対応も悪くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な方法によって首回り部を清潔に保つと共に顧客に不快な思いをさせることのない理美容用ケープを安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の理美容用ケープは、人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ、開放可能な合わせ部を備えたケープ本体と、一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられた一組の固定片を具備する首回り片を少なくとも1枚備え、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に、一枚の紙状片が山折りされてなる襟当て部が前記首回り片の襟当て部に複数枚重ねられた状態で前記固定片が前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込むように前記ケープ本体に着脱自在に備えられたことを特徴としている。
【0008】
この理美容用ケープにおいては、一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられた一組の固定片とを具備する首回り片を複数枚備え、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に複数枚の前記首回り片が重ねられた状態で、前記固定片が前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込むように当該複数枚の首回り片を前記ケープ本体に着脱自在に備えてもよい。
【0009】
この場合においては、前記襟当て部と前記固定片との境界近傍に切取部を設けるのが好ましい。
【0010】
さらに、重ねられた組をなす固定片をそれぞれ一体に綴じるのがより好ましい。
【0011】
また、本発明においては、前記ケープ本体を、首回り部を備えた第1のケープ片と当該第1のケープ片の周縁に備えられる第2のケープ片とに分割し、前記第1のケープ片を交換可能にすることができる。
【0012】
本発明の襟用品は、人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ開放可能な合わせ部を備えた理美容用ケープに着脱自在に取り付けられる襟用品であって、一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられ前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込んだ状態で取り付け可能にする一組の固定片を有する首回り片を少なくとも1枚具備し、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に一枚の紙状片が山折りされてなる襟当て部が複数枚重ねられたことを特徴としている。
【0013】
この襟用品にあっては、一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられ前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込んだ状態で取り付け可能にする一組の固定片を有する首回り片を複数枚備え、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に複数枚の首回り片を重ね合わせてもよい。
【0014】
この場合においては、前記襟当て部と前記固定片との境界近傍に切取部を設けたり、重ねられた前記組をなす固定片をそれぞれ一体に綴じるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態である理美容用ケープ1の一部を破断した概略図、図2は当該理美容用ケープ1に用いられる襟用品20の斜視図、図3は当該理美容用ケープ1を着用した状態を示す説明図である。以下、各図を参照しながら本発明について詳細に説明する。
【0016】
本発明に係る理美容用ケープ1は、ケープ本体10とケープ本体10の首回り部11に取り付けられる襟用品20とから構成される。ケープ本体10は、従来例である図11に示す理美容用ケープ100とほぼ同様な構造であって、略正方形状若しくは長方形状をしたケープ部12と首回り部11とを備えている。ケープ本体10は、例えば綿やポリエステル繊維などの合成繊維などからなる布から作製され、その中央から軸方向にやや偏った位置に首回り部11を備えている。首回り部11は、顧客の首回りに密着できるよう襟状に作製されている。
【0017】
ケープ本体10は開放可能になっており、ケープ部12のいずれか一方の合わせ部12aには装着片13が延設されている。当該装着片13の裏面には面ファスナー14aが備えられ、残る一方の合わせ部12b表面に備えられた面ファスナー14bと対をなしている。2つの合わせ部12a,12bはこの対となった面ファスナー14a,14bによって重ね合わされ、顧客に着用される。装着片13は襟用品20の固定部21と重ならないように設けられる。このような装着片13を設けることにより、襟用品20に面ファスナーを備えることなく顧客に着用可能にすると共に首回りとの隙間を極力少なくできる。しかも、首回りにおける違和感を低減できる。また、ケープ部12の首回り部11周辺には、襟用品20を取り付けるための小孔15が複数設けられている。なお、この小孔15は襟用品20の取付手段に合わせて設ければよいものであり、必須のものではない。
【0018】
襟用品20はケープ本体10に着脱可能に取り付けられる。この襟用品20は、複数枚、例えば10枚の首回り片22が重ねられて作製されており、首回り片22が重ねられた状態でケープ本体10に取り付けられる。1枚1枚の首回り片22は、首回り部11が直接顧客の肌(首回り)に触れないようにするためのものであって、順次最も外側に位置する首回り片22のみが人の首回りに触れることになる。
【0019】
各首回り片22は、図4に示すように、1枚の長方形状をした薄い紙状物から作製される。この首回り片22は、顧客一人一人に対して使い捨てにされるものであって、肌当たりがよく、耐水性を有する極く薄い紙やプラスチック製フィルムなどから作製される。首回り片22は、例えば10枚の紙状物が重ね合わされた後に、図4に示す一点破線イの位置において紙状物の長手方向と平行に2つ折りにされ、ケープ本体10を挟み込める形状に成形される。また、首回り部11を覆い隠しながらケープ本体10に取り付け易くするため、首回り片22を重ね合わせた状態で側面視で略くの字形状となるよう、一点破線ロ及びハの位置において折り目が付けられる。この折り目より中央側の部分が襟当て部23として首回り部11を覆い隠すように被せられ、折り目より下端部側(図4では襟当て部23の上下両側)に位置する部分が一組の固定片24として、首回り部11周辺のケープ部12に取り付けられる。また、首回り片22の長手方向長さは、ケープ本体10の首回り部11の長さとほぼ同じ長さにされる。
【0020】
さらに、当該実施形態においては、首回り部11の内側及び外側となる位置において、前記襟当て部23に前記折り目とほぼ同位置に2本のミシン線25aからなる切取部25が備えられる。この切取部25を破り取ることによって襟当て部23が首回り片22から取り除かれる。また、固定片24にはケープ本体10への取り付け用の小孔26が複数設けられている。この小孔26及びケープ本体10の小孔15を使い、図5に示す如く、ケープ本体10を挟み込むようにして、一組のいわゆるスナップ式ボタン30によって重ねられた首回り片22(固定片24)がケープ部12に取り付けられる。スナップ式ボタン30は、突起32を有する雄ボタン31と前記突起32が嵌合する凹部34を有する雌ボタン33とから構成されており、両者の離合が自由に行える。
【0021】
こうして襟用品20が取り付けられた理美容用ケープ1は、合わせ部12a,12bを重ね合わせて顧客に着用される。また、襟用品20は顧客の首回りにほぼ密着される。このとき、顧客の肌に触れるのは最も外側にある首回り片22の襟当て部23のみであって、直接ケープ本体10の首回り部11が顧客の肌に触れることはない。そして、一人の顧客に使用した後には、切取部25を破り取ることによって、新たな襟当て部23を表に出すことができる。このように本発明の理美容用ケープ1によれば、ケープ1自体を取り替えることなく顧客一人一人に対して常に新しい首回り片22(襟当て部23)をあてがうことができる。また、全ての首回り片22(襟当て部23)を使用し切った場合には、スナップ式ボタン30を開放し、ケープ本体10に残された全ての固定片24を取り除いて、再び新たな襟用品20を取り付けることができる。こうしてケープ本体10が汚れるまで、連続して使用できる。
【0022】
また、当該襟用品20には、図6に示すように、顧客の首筋、すなわち首の背後が当たる場所に、例えばプレス加工などにより湾曲した傾斜部27を設けておくのが好ましい。このプレス加工は、首回り片22を重ね合わせた後に行なうのがよい。傾斜部27を設けることで、洗髪のために理髪用椅子の背もたれが倒され顧客が仰向けになった際、顧客の首筋が当該傾斜部27に沿って位置することになり、襟用品20による異物感、圧迫感が和らげられる。
【0023】
本発明は、複数枚の首回り片22を予め重ねた状態で首回り部11に装着しておき、使用済の首回り片22をその都度取り除いて一人一人の顧客に対して常に新しい首回り片22を使用できるようにするものであり、首回り片22のうち、顧客の首回りに接触する部分、すなわち少なくとも襟当て部23を部分的に取り除くことができればその目的を十分に達成できる。従って、2本のミシン線25aによる切取部25は必ずしも必要なものではなく、一点破線ロ及びハの近傍にて折り目に沿って1本のミシン線を設け、当該ミシン線で襟当て部23を切り離すようにしても差し支えない。また、例えば図7に示す襟用品20の如く、襟当て部23頂部の両端を結ぶ円弧状にミシン線25aを備えてもよい。この場合には、襟当て部23のいずれか一方の頂部から襟当て部23を破り取ればよく、一回の動作で新たな襟当て部23を表に出すことができる。
【0024】
また、1枚1枚の首回り片22をスナップ式ボタン30などによってケープ本体10に着脱自在に装着することも考えられるが、これでは首回り片22の交換作業が面倒なものになり、次の顧客に対してすぐに使用できない。このため、本発明においては、上記実施形態の如く、複数枚好ましくは10〜20枚程度の首回り片22を重ね合わせた状態でケープ本体10に装着するのが好ましい。重ね合わせる枚数は、首回り片22に用いる紙状片の材質や厚さ等に応じて適宜決められるものであって、10枚より少なくとも多くともよく、襟用品20を交換する手間なども考慮して決めることにすればよい。
【0025】
このとき、首回り片22を単に重ねるのみでケープ本体10に取り付けてもよいが、これだけでは取り付け用の小孔26位置がずれてしまい、ケープ本体10への装着が困難になる恐れが強い。そこで、重ね合わされた固定片24を一体に綴じた状態にしておくのが好ましい。
【0026】
この方法には種々の方法が考えられる。例えば、重ね合わせた固定片24を接着剤を用いて貼り合わせる、ステープラーで固定する、小孔26若しくはそれ以外の位置を鳩目で固定する、ヒートシールなどによって貼り合わせるなど方法があるが、切取部25を切り離して襟当て部23を除去できる方法であればいずれの方法でもよい。特に、図8に示す如く鳩目機能を備えたスナップ式ボタンを用いれば、予め固定片24を重ね合わせた状態にして提供することができると共にケープ本体10への装着も容易に行える。このスナップ式ボタン30は、一組の雄ボタン31と雌ボタン33とから構成されており、雄ボタン31は、突起32を有する雄ボタン本体31aと当該雄ボタン本体31aの外周部に填め合わせられるリング部31bとから構成され、雄ボタン本体31aを重ね合わせた一方の固定片24の内側に置き、当該固定片24の外側からリング部31bを填め合わせて固定片24を綴じることができる。また、雌ボタン33は、凹部34を有する雌ボタン本体33aと当該雌ボタン本体33aの外周部に填め合わせられるリング部33bとから構成され、雌ボタン本体33aを重ね合わせた固定片24の内側に置き、当該固定片24の外側からリング部33bを填め合わせて残る片側の固定片24を綴じることができる。なお、この場合には固定片24の小孔26は不要である。このようにこのスナップ式ボタン30においては雄ボタン31及び雌ボタン33が鳩目の役目を果たすとともに、ケープ本体10への取付手段を兼ね備えることになり、作業性が向上される。また、ケープ本体10への取り付け前にあっては、重ねた一組の固定片24を閉じ合わせた状態で提供できる。
【0027】
このように本発明においては、ケープ本体10の首回り部11が直接顧客の肌に触れないよう、少なくとも首回り部11に覆い被される襟当て部23(首回り片22)が複数枚使い捨て可能に装着されているので、顧客に対しては常に新しい襟当て部23を使え、非常に衛生的な理美容用ケープ1とすることができる。また、予め複数枚の首回り片22が重ねられてケープ本体10に取り付けられているので、使用された首回り片22を取り除くという至極簡単な方法によって、顧客ごとに首回り片22を交換して付け直すことなく新たな首回り片22(襟当て部23)を使用できる。
【0028】
さらに、本発明においては、図9に示す如くケープ本体10を2分して、首回り部11を含む上ケープ片12aと、それ以外の下ケープ片12bとからケープ本体10を構成することにしてもよい。すなわち、下ケープ片12bの上縁部に上ケープ片12aの下縁部が重なるようにケープ本体10を作製し、上ケープ片12aの裏面と下ケープ片12bの表面とに備えた面ファスナー16で両者を着脱自在するのが好ましい。こうすれば、上ケープ片12aの汚れがひどくなった場合に上ケープ片12aのみを交換すればよく、さらに経済的なものにできる。また、予め襟用品20を装着した上ケープ片12aをいくつか用意しておけば、比較的短時間の間に汚れのない理美容用ケープ1に交換でき、顧客を待たすことなく清潔な理美容用ケープ1を着用できる。
【0029】
本発明においては、上記目的を達成できるものであれば、上記実施形態以外にも種々の応用例が考えられる。まず、上記実施形態では、襟当て部23を固定片24から切り離すように構成したが、ミシン線を設けずに最も外側に位置する1枚の首回り片22全体を強制的に取り去るようにしてもよい。この場合には、1枚1枚の固定片24を取り除けるような手段、例えば小孔26のみを鳩目によってケープ本体10に固定する、剥離可能な粘着剤を用いて固定片24を貼り合わせて綴じる方法が用いられる。前者の方法では、鳩目の部分において固定片24を引裂くようにして首回り片22を取り除き、後者の方法では最も外側の位置にある首回り片22を残りの首回り片から剥がすようにすればよい。
【0030】
さらに、上記実施形態においては、首回り片22が重ねられた襟用品20はスナップ式ボタン30によってケープ本体10に着脱自在に取り付けられているが、当該取付手段として、この他にも例えば、図示はしないが最も内側に置かれた固定片24の裏面とケープ本体10の表裏面とに面ファスナーを備えて、着脱自在に襟用品20を取り付けることもできる。
【0031】
また、本発明では必ずしも着脱自在な手段により襟用品20を取り付ける必要もなく、例えば、10枚の首回り片22を重ねた状態でケープ本体10に完全に固定してしまい、首回り片22をすべて使用した場合には、ケープ本体10(このときには、固定片24が重ねられた状態でケープ本体10に残っている。)を廃棄するようにしてもよい。
【0032】
さらに最も極端に言えば、本発明においてはケープ本体10の首回り部11を覆い隠す襟当て部23を複数枚重ねた状態でケープ本体10の首回り部11に取り付けることができればよく、図4に示す一枚の紙状片のうち、一点破線ロから一点破線ハの間の部分を用いて山折りにし、図10に示す如く固定片24を除く襟当て部23のみを重ね合わせた襟用品20とすることもできる。この場合には、最も下側に置かれた固定片24の裏面と首回り部11に面ファスナー(図示せず)を備えてケープ本体10に着脱自在にし、重ね合わされた各首回り片22は剥離可能な程度の弱い粘着剤によって貼り合わせておけばよい。
【0033】
このように本発明の理美容用ケープ1においては、顧客の首回りに接する襟当て部23を有する首回り片22が重ねられた状態でケープ本体10に備えられ、最も外側に位置する首回り片22、少なくとも襟当て部23が除去可能に構成されているので、ケープ本体10を交換することなく常に新しい襟当て部23を使うことができる。
【0034】
また、襟用品20は予めケープ本体10に備えられた状態で提供されるものでもなく、従来例で説明したような理美容用ケープ100に後から取り付けることもできるものである。この場合、図5や図8に示すようなスナップ式ボタン30を使うことにより、無理やりにケープ100自体に孔を開け、あるいは孔を開けることなく、襟用品20を取り付けられる。
【0035】
なお、本発明の理美容用ケープは、従来例と同様に洗髪用のシャンプークロス、散髪用のカットクロス、染髪用のカラークロス、パーマ用のパーマクロスなど種々の用途に用いられるものである。
【0036】
【発明の効果】
本発明の理美容用ケープによれば、人の首回りに装着される首回り部を有し、かつ、開放可能な合わせ部を備えたケープ本体と、前記首回り部を覆い隠す襟当て部を有する複数枚の首回り片とを備え、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に前記首回り片が重ねられた状態で前記ケープ本体に備えられているので、首回り片を付け直すことなく、複数回の使用に際してその都度新たな襟当て部を至極簡単に用意することができる。
【0037】
さらに、ケープ本体を首回り部を備えた第1のケープ片と当該第1のケープ片の周縁に備えられる第2のケープ片に分割し、前記第1のケープ片を交換可能にすることにより、比較的汚れやすい首回り部を交換することができ、より経済的なケープとすることができる。
【0038】
また、本発明の襟用品によれば、人の首回りに装着される首回り部を有し、かつ開放可能な合わせ部を備えた理美容用ケープに取り付けられる襟用品であって、前記首回り部を覆い隠す襟当て部を有する複数枚の首回り片からなり、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に前記首回り片が重ねられているので、当該襟用品を理美容用ケープの首回り部に取り付けることにより、ケープの首回り部は直接人の肌に触れず、また、首回り片を付け直すことなく、複数回の使用に際してその都度新たな襟当て部を用意することができる。
【0039】
このように、本発明によれば、至極簡単に新しい襟当て部を次から次へ用意でき、常に衛生的な状態で理美容用ケープを顧客に着用できる。また、首回り片を使い切った場合や従来の理美容用ケープに対しては交換用の襟用品を用意するだけでよく、非常に安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である理美容用ケープを一部破断した概略図である。
【図2】図1の理美容用ケープに用いられる襟用品の斜視図である。
【図3】図1の理美容用ケープを着用した状態を示す説明図である。
【図4】襟用品を構成する首回り片を示す平面図である。
【図5】襟用品の取り付け方法を示す説明図である。
【図6】本発明の別な実施形態である襟用品の斜視図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態である襟用品の斜視図である。
【図8】首回り片を綴じる方法の一例を示す説明図である。
【図9】本発明の別な実施形態である理美容用ケープの概略図である。
【図10】本発明のさらに別な実施形態である襟用品の斜視図である。
【図11】従来例である理美容用ケープの概略図である。
【符号の説明】
1 理美容用ケープ
10 ケープ本体
12 ケープ部
12a,12b 合わせ部
13 装着片
20 襟用品
22 首回り片
23 襟当て部
24 固定片
26 取り付け用の小孔
30 スナップ式ボタン
31 雄ボタン
32 雌ボタン

Claims (9)

  1. 人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ、開放可能な合わせ部を備えたケープ本体と、
    一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられた一組の固定片を具備する首回り片を少なくとも1枚備え、
    順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に、一枚の紙状片が山折りされてなる襟当て部が前記首回り片の襟当て部に複数枚重ねられた状態で前記固定片が前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込むように前記ケープ本体に着脱自在に備えられたことを特徴とする理美容用ケープ。
  2. 人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ、開放可能な合わせ部を備えたケープ本体と、
    一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられた一組の固定片とを具備する首回り片を複数枚備え、
    順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に複数枚の前記首回り片が重ねられた状態で、前記固定片が前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込むように当該複数枚の首回り片が前記ケープ本体に着脱自在に備えられたことを特徴とする理美容用ケープ。
  3. 前記襟当て部と前記固定片との境界近傍に切取部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の理美容用ケープ。
  4. 前記重ねられた組をなす固定片がそれぞれ一体に綴じられたことを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の理美容用ケープ。
  5. 前記ケープ本体は、首回り部を備えた第1のケープ片と当該第1のケープ片の周縁に備えられる第2のケープ片に分割され、前記第1のケープ片が交換可能になっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の理美容用ケープ。
  6. 人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ開放可能な合わせ部を備えた理美容用ケープに着脱自在に取り付けられる襟用品であって、
    一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられ前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込んだ状態で取り付け可能にする一組の固定片を有する首回り片を少なくとも1枚具備し、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に一枚の紙状片が山折りされてなる襟当て部が複数枚重ねられたことを特徴とする襟用品。
  7. 人の首回りに装着される襟状の首回り部を有し、かつ開放可能な合わせ部を備えた理美容用ケープに着脱自在に取り付けられる襟用品であって、
    一枚の紙状片が山折りされてなり、前記首回り部を覆い隠す襟当て部と当該襟当て部の下端部に備えられ前記首回り部周辺のケープ本体を挟み込んだ状態で取り付け可能にする一組の固定片を有する首回り片を複数枚備え、順次最も外側に位置される襟当て部が少なくとも除去可能に複数枚の首回り片が重ねられたことを特徴とする襟用品。
  8. 前記襟当て部と前記固定片との境界近傍に切取部が設けられたことを特徴とする請求項7に記載の襟用品。
  9. 前記重ねられた組をなす固定片が一体に綴じられたことを特徴とする請求項7又は8のいずれかに記載の襟用品。
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