JP3614700B2 - Microbial pesticide preparation and method for producing the same - Google Patents

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
近年、植物病害防除の分野で、微生物農薬が生物的防除のための重要な手段として期待されている。これらの微生物農薬を実用化する際の大きな課題は、製造してからのち、流通、輸送、保管の段階を経て、使用する段階まで、農薬としての効果を示すに必要なだけの微生物の生存率、そして、活性を保った状態で保存し続ける必要があるというところにある。さらには、従来の化学農薬により近い、粉剤、水和剤のような形態で供給して、現場での散布方法、使用する器具、道具などの点について、可能な限り従来の化学農薬により近い方法で用い得るならば、なお好ましい。従来より、上述した剤形の微生物農薬としては、種々の無機あるいは高分子の担体に固定化したもの(本間善久、『農業及び園芸』第69巻第2号、42−48、「拮抗微生物による土壌病害の生物的除」)が知られているが、いずれも保存性という点では充分とは言い難い。また、非病原性フザリウム菌を種々の鉱物質系の資材に吸着し、製剤化したもの(小川圭ら、日植病報53巻、416−417、「非病原性フザリウム菌の製剤化に関する研究」)やフザリウムの生菌体をゼオライト系の基材に吸着させ、自然乾燥させることで生菌としての活性と安定性とを同時に備えるようにした生菌製剤(特開昭63−227507号公報)などが知られているが、常温下での長期保存により微生物の生存率が低下してしまうという問題があった。さらに、上記製剤の微生物が糸状菌のフザリウム菌に限定されており、フザリウム菌以外の特に胞子等の耐久体をつくらない細菌になると常温での保存性に優れた製剤の製造は、さらに困難な状況である。また、上述したように、通常、クレー、炭酸カルシウム、タルク、珪藻土、ゼオライトなどの鉱物系資材が微生物の固定化を主目的として用いられているので、製剤化は、培養後のウエットな状態の微生物と上記資材を混合した後に乾燥する方法が一般的にとられている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、凍結乾燥した微生物にアンモニア吸着能を有する吸着剤を混合することで、保管中に発生するアンモニアを吸着・除去することにより、保存安定性に優れた微生物農薬製剤を提供することを課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討の結果、植物病害に対して防除効果を有する微生物にアンモニア吸着能を有する吸着剤を混合した微生物農薬製剤を製造することで、保管中に発生するアンモニアを吸着・除去することにより、微生物の保存性を向上させることができることを見出し、本発明に到達した。
【0004】
すなわち、本発明は、植物病害に対して防除効果を有する微生物を凍結乾燥した後、アンモニア吸着能を有する吸着剤を混合させることを特徴とする微生物農薬製剤およびその製造方法に関するものであり、植物病害に対して防除効果を有する微生物が特に凍結乾燥したグラム陰性細菌であること、また、グラム陰性細菌がエルビニア属細菌あるいはシュードモナス属細菌である微生物農薬製剤およびその製造方法に関するものである。
【0005】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明者らは、鋭意検討の結果、エルビニア・カロトボーラ細菌により引き起こされる、難防除な植物病害の一種である軟腐病を、軟腐病の病原性を欠失させて非病原化したエルビニア・カロトボーラ細菌を用いることにより、有効に防除することができることを提案した(特公平6−92286号公報)。さらに、非病原化したエルビニア・カロトボーラ細菌として、より広範な菌株に対して優れた抗菌活性を示す非病原性エルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株(Erwiniacarotovora subsp. carotovora CGE234M403)を用いることについても提案している(特公平6−38746号公報)。また、該菌株を種々の糖類と混合し、真空凍結乾燥することで保存性に優れた微生物農薬を製造できることを見出し、特許出願した(特開平4−311391号公報)。さらに、微生物農薬の製造工程において、該菌株をアスコルビン酸とともに凍結乾燥させることで、良好な保存性を得ることができることも見出し、特許出願した(特開平8−183706号公報)。
【0006】
一方、シュードモナス属菌であるシュードモナス・エスピー CAB−02菌株(Pseudomonas sp. CAB−02)は、イネもみ枯細菌病菌による苗腐敗症、イネ苗立枯細菌病およびイネばか苗病の3病害を同時に防除することが可能であり、特許出願されている(特開平9−124427号公報)。さらに、該菌株を糖類と混合し、真空凍結乾燥もしくは真空乾燥することによって生存率を維持させ、長期間にわたって安定に保存することができることを見出し、特許出願した(特願平10−083518号)。上述した軟腐病およびイネ病害に対して防除効果の高い菌株は、以下の如く、工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託され、以下の寄託番号が付与されている。
【0007】

Figure 0003614700
しかしながら、上述した2菌株をそれぞれ有効成分とする微生物農薬製剤の保存性については、10℃以下では2年以上の長期間の保存が可能であるが、常温では、真空包装の形態では実用レベルに達しているが、まだ充分とは言えない。すなわち、真空包装の形態をとることにより、製剤の固結が生じる恐れもあり、また、製造効率が悪く、かつ、コスト的にも高くなる。
【0008】
そこで、上述した問題を解決すべく検討した結果、常圧で包装することが可能となり、かつ、常温での保存性も向上できる方法を見出した。すなわち、微生物農薬製剤中の菌の保存性の低下は、保管中に出るアンモニアガスが主原因の一つであることをつきとめ、この原因を取り除くため、種々の吸着剤を製剤に混合して保管中に出るアンモニアガスを吸着・除去することを鋭意検討した。その結果、ゼオライト、モレキュラシーブス、シリカゲルが、発生するアンモニアガスの吸着・除去に特に優れた効果を示すことを見出した。このようなアンモニア吸着能を有する吸着剤を製剤に混合する方法により、常圧包装でも菌を長期間、安定に保存することが可能となった。
【0009】
本発明において使用される吸着剤としては、アンモニア吸着能を有するものであれば、どのような種類・形状のものでも使用することができるが、上述のようにゼオライト、モレキュラシーブス、シリカゲルが特に優れた効果を示し、好ましい。ゼオライトとしては、アンモニアガスを吸着するものであればよく、具体的には、例えば、粉末ゼオライト3A,4A,5Aおよび13Xなどがある。ゼオライトの1種であるペレット状のモレキュラシーブスについてもアンモニア吸着能があり、用いることができる。天然ゼオライトについては、合成粉末品に比べて吸着能が劣るため、添加量を多くする必要がある。シリカゲルについても、同様にアンモニア吸着能があるものについては用いることができる。また、1種類の吸着剤を単独で使用してもよいし、複数の種類の吸着剤を混合して使用することも可能である。なお、微生物農薬を水和剤として使う場合には、アンモニア吸着剤も粉末にする必要があり、粉末ゼオライトがより好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例により具体的に説明する。まず、非病原性エルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株あるいはシュードモナス・エスピー CAB−02菌株を適当な培地で培養する。ここで使用される培地は、菌が増殖するものであれば、特に限定されるものではない。必要な炭素源、窒素源、無機物などを適当に含有していて、菌の生育が可能な培地であれば、天然培地、合成培地のいずれも用いることができる。培地としては、具体的には、例えば、802培地、ブイヨン培地、キングB培地、PS培地、PDB培地、合成M9培地などが挙げられる。以上のような培地で、非病原性エルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株は、15〜37℃、好ましくは20〜30℃で、シュードモナス・エスピー CAB−02菌株は、15〜42℃、好ましくは30〜40℃で、10〜35時間培養し、増殖させた後に遠心分離もしくは限外ろ過膜による濃縮により菌体を回収する。次に、回収した菌体を、保護液に懸濁し、凍結した後、凍結乾燥機により乾燥する。得られた乾燥菌体を粉砕し、菌濃度を一定にするために増量剤と混合して製剤を作成する。増量剤としては、タルク、珪藻土、炭酸カルシウムなどの鉱物性粉末などがあり、水和剤として要求される重要な品質特性である、水で希釈するときに薬剤が速やかに水になじみ、それを撹拌したときに分散性が良好で、しかもそれを長く維持するもので、なおかつ、菌濃度を落とすものでなければ、これらに限定されるものではない。この製剤にアンモニア吸着能を有する吸着剤を混合して微生物農薬製剤を製造する。吸着剤としては、モレキュラシーブス、ゼオライト、シリカゲルから選ばれる少なくとも1種類を用いる。製剤に対して吸着剤を添加する量は、0.1重量部以上、好ましくは、0.5〜10.0重量部とするのが、保存性向上にとってよい。吸着剤の添加量が0.5重量部以下では、充分な保存性を得ることができなくなる場合があるため、好ましくない。また、吸着剤の添加量が10.0重量部以上では、保存性の向上にさほど変化はなく、経済的にも不利となるだけであり、好ましくない。
【0011】
【実施例】
次に実施例を示すが、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
【0012】
なお、実施例に用いた培地の組成を次に示す。
【0013】
802培地:ポリペプトン 10g、酵母エキス 2g、MgSO・7HO 1g、水 1L、pH7.2
実施例1
まず、非病原性エルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株(FERM BP−4328)を200mlの802培地に接種し、前培養した後、4Lの802培地でジャーファーメンターにより、30時間培養した。培養後、遠心分離機による遠心分離にて、菌体を回収し、保護液に懸濁した。この懸濁液を凍結した後、凍結乾燥機により2日間乾燥した。乾燥菌体を粉砕し、所定量の増量剤と混合した後、モレキュラシーブス(4A,1/16)を5.0重量部混合して、アルミラミネート袋に入れ、真空包装した。このようにして、微生物農薬製剤を製造した。その後、37℃にて保存し、微生物農薬製剤中の菌の生存率を経時的に測定した。その結果を表1に示す。
【0014】
比較例1
実施例1と全く同様にして、ただし、モレキュラシーブスを混合しない微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表1に示す。
【0015】
実施例2
実施例1と全く同様にして、ただし、真空包装せずに微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表1に示す。
【0016】
比較例2
実施例2と全く同様にして、ただし、モレキュラシーブスを混合しない微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003614700
【0018】
実施例3
実施例1と全く同様にして、ただし、非病原性エルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株の代わりにシュードモナス・エスピー CAB−02菌株(FERM P−15237)を培養して微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表2に示す。
【0019】
比較例3
実施例3と全く同様にして、ただし、モレキュラシーブスを混合しない微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表2に示す。
【0020】
実施例4
実施例3と全く同様にして、ただし、真空包装せずに微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表2に示す。
【0021】
比較例4
実施例4と全く同様にして、ただし、モレキュラシーブスを混合しない微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
Figure 0003614700
【0023】
実施例5
実施例2と全く同様にして、5.0重量部のモレキュラシーブス(4A,1/16)を混合したものの代わりに、それぞれ0重量部、0.5重量部、1.0重量部、2.5重量部、10.0重量部のモレキュラシーブス(4A,1/16)を混合した微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表3に示す。
【0024】
【表3】
Figure 0003614700
【0025】
実施例6
実施例2と全く同様にして、5.0重量部のモレキュラシーブス(4A,1/16)を混合したものの代わりに、それぞれ5.0重量部の合成ゼオライト(A−4,粉末)、5.0重量部のシリカゲル(中粒状)を混合した微生物農薬製剤および吸着剤を混合していない微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表4に示す。
【0026】
【表4】
Figure 0003614700
【0027】
実施例7
実施例5と全く同様にして、モレキュラシーブス(4A,1/16)の代わりに、それぞれ0重量部、0.5重量部、1.0重量部、2.5重量部、5.0重量部、10.0重量部の合成ゼオライト(A−4,粉末)を混合した微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表5に示す。
【0028】
【表5】
Figure 0003614700
【0029】
実施例8
実施例4と全く同様にして、5.0重量部のモレキュラシーブス(4A,1/16)の代わりに、それぞれ0重量部、0.1重量部、0.5重量部、1.0重量部、5.0重量部の合成ゼオライト(A−4,粉末)を混合した微生物農薬製剤を製造した。その後、実施例1と同様にして菌の生存率を測定した。その結果を表6に示す。
【0030】
【表6】
Figure 0003614700
【0031】
実施例9
実施例5の各重量部のモレキュラシーブス(4A,1/16)を混合した微生物農薬製剤の包装袋内のアンモニアガス濃度を測定した。その結果を表7に示す。
【0032】
実施例10
実施例7の各重量部の合成ゼオライト(A−4,粉末)を混合した微生物農薬製剤の包装袋内のアンモニアガス濃度を測定した。その結果を表7に示す。
【0033】
【表7】
Figure 0003614700
【0034】
【発明の効果】
本発明により、より安定な状態で保存が可能な微生物農薬製剤を調製することができるようになるため、微生物農薬の扱いやすさが向上する。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
In recent years, microbial pesticides are expected as an important means for biological control in the field of plant disease control. The major challenge in putting these microbial pesticides into practical use is the survival rate of microorganisms necessary to show their effectiveness as pesticides, from production to distribution, transportation, storage, and use. And there is a need to keep it preserved in the active state. Furthermore, it is supplied in the form of powders and wettable powders that are closer to conventional chemical pesticides, and is as close as possible to conventional chemical pesticides in terms of on-site spraying methods, equipment used, tools, etc. It is still preferable if it can be used. Conventionally, microbial pesticides in the above-mentioned dosage forms are those immobilized on various inorganic or polymeric carriers (Yoshihisa Honma, “Agriculture and Horticulture”, Vol. 69, No. 2, 42-48, “By antagonistic microorganisms”). Biological control of soil diseases ") is known, but none of them is sufficient in terms of preservation. In addition, adsorbed non-pathogenic Fusarium bacteria on various mineral materials and formulated them (Satoshi Ogawa, et al., Nikkatsu Disease Report Vol. 53, 416-417, “Study on Formulation of Non-Pathogenic Fusarium Bacteria” )) Or a Fusarium viable cell body adsorbed on a zeolite-based base material and naturally dried to simultaneously provide the activity and stability as a viable cell (Japanese Patent Laid-Open No. 63-227507) However, there is a problem that the survival rate of microorganisms is reduced by long-term storage at room temperature. Furthermore, the microorganism of the above preparation is limited to the fungus Fusarium fungus, and if it becomes a bacterium that does not form a durable body such as a spore other than the Fusarium fungus, it is more difficult to produce a preparation excellent in storage stability at room temperature. Is the situation. In addition, as described above, since mineral materials such as clay, calcium carbonate, talc, diatomaceous earth, and zeolite are mainly used for immobilization of microorganisms, the formulation is in a wet state after culture. A method of drying after mixing the microorganisms and the above materials is generally taken.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a microbial pesticide preparation excellent in storage stability by adsorbing and removing ammonia generated during storage by mixing an adsorbent having ammonia adsorption ability with freeze-dried microorganisms. Let it be an issue.
[0003]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventors have adsorbed ammonia generated during storage by producing a microbial pesticide preparation in which a microorganism having a control effect against plant diseases is mixed with an adsorbent having ammonia adsorption ability. It has been found that the preservation of microorganisms can be improved by the removal, and the present invention has been achieved.
[0004]
That is, the present invention relates to a microbial pesticide preparation characterized by mixing an adsorbent having an ammonia adsorption ability after freeze-drying a microorganism having a controlling effect against plant diseases, and a method for producing the same. The present invention relates to a microbial pesticide preparation in which a microorganism having a controlling effect on a disease is a freeze-dried Gram-negative bacterium, and the Gram-negative bacterium is an Erwinia bacterium or Pseudomonas bacterium, and a method for producing the same.
[0005]
Hereinafter, the present invention will be described in detail. As a result of intensive studies, the present inventors have determined that soft rot, which is a kind of difficult-to-control plant disease caused by erbinia carotobola bacteria, has been removed from the pathogenicity of soft rot and has become non-pathogenic. It was proposed that it can be effectively controlled by using (Japanese Patent Publication No. 6-92286). Furthermore, disarmed the Erwinia carotovora bacteria, and also proposed the use of a broader exhibits excellent antibacterial activity against strains avirulent Erwinia carotovora Sabusupi carotovora CGE234M403 strain (Erwiniacarotovora subsp. Carotovora CGE234M403) (Japanese Patent Publication No. 6-38746). In addition, the inventors have found that microbial pesticides with excellent storage stability can be produced by mixing the strain with various saccharides and vacuum freeze-drying, and have filed a patent application (Japanese Patent Laid-Open No. 4-31391). Furthermore, in the production process of microbial pesticides, it was also found that good storage stability can be obtained by freeze-drying the strain together with ascorbic acid, and a patent application was filed (Japanese Patent Laid-Open No. 8-183706).
[0006]
On the other hand, Pseudomonas sp. CAB-02 ( Pseudomonas sp. CAB-02), which is a genus of Pseudomonas spp., Is capable of simultaneously treating three diseases of seed rot, rice seedling blight and rice seedling disease caused by rice blast fungus. It can be controlled, and a patent application has been filed (Japanese Patent Laid-Open No. 9-124427). Furthermore, the strain was mixed with saccharides, and the survival rate was maintained by vacuum lyophilization or vacuum drying, and it was found that it could be stably stored for a long period of time, and a patent application was filed (Japanese Patent Application No. 10-083518). . The strains having a high control effect against the soft rot and rice diseases described above are deposited at the Institute of Biotechnology, Institute of Industrial Science and Technology, and the following deposit numbers are given.
[0007]
Figure 0003614700
However, regarding the preservability of the microbial pesticide preparation containing the above-mentioned two strains as active ingredients, it can be stored for a long period of 2 years or more at 10 ° C. or less, but at room temperature, it is at a practical level in the form of vacuum packaging. Has reached, but not enough. That is, by taking the form of vacuum packaging, the preparation may be consolidated, and the production efficiency is poor and the cost is increased.
[0008]
Therefore, as a result of studying to solve the above-described problems, the present inventors have found a method that enables packaging at normal pressure and improves storage stability at room temperature. In other words, the decline in the storability of microorganisms in microbial pesticide preparations is due to the fact that ammonia gas emitted during storage is one of the main causes, and in order to remove this cause, various adsorbents are mixed and stored in the preparation. We have intensively studied to adsorb and remove ammonia gas from the inside. As a result, it has been found that zeolite, molecular sieves, and silica gel exhibit particularly excellent effects in the adsorption and removal of the generated ammonia gas. Such a method of mixing an adsorbent having ammonia adsorption ability into a preparation makes it possible to stably store bacteria for a long period of time even under normal pressure packaging.
[0009]
As the adsorbent used in the present invention, any type and shape can be used as long as they have ammonia adsorption ability, but zeolite, molecular sieves, and silica gel are particularly excellent as described above. This is preferable. Any zeolite that adsorbs ammonia gas may be used. Specific examples include zeolites 3A, 4A, 5A, and 13X. Pellet molecular sieves, which are a kind of zeolite, also have ammonia adsorption ability and can be used. About natural zeolite, since adsorption capacity is inferior compared with a synthetic powder product, it is necessary to increase the addition amount. As for silica gel, those having ammonia adsorption ability can be used as well. Further, one kind of adsorbent may be used alone, or a plurality of kinds of adsorbents may be mixed and used. When microbial pesticide is used as a wettable powder, the ammonia adsorbent must also be powdered, and powdered zeolite is more preferable.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to examples. First, the non-pathogenic Elvinia carotobola subsp. Carotobola strain CGE234M403 or Pseudomonas sp. CAB-02 strain is cultured in an appropriate medium. The medium used here is not particularly limited as long as the bacteria grow. Either a natural medium or a synthetic medium can be used as long as it contains a necessary carbon source, nitrogen source, inorganic substance, and the like and can grow bacteria. Specific examples of the medium include 802 medium, bouillon medium, King B medium, PS medium, PDB medium, and synthetic M9 medium. In the medium as described above, the non-pathogenic Erwinia carotobola subsp. Carotobola strain CGE234M403 is 15 to 37 ° C, preferably 20 to 30 ° C, and the Pseudomonas sp. CAB-02 strain is 15 to 42 ° C, preferably 30 to 30 ° C. After culturing at 40 ° C. for 10 to 35 hours and growing, the cells are collected by centrifugation or concentration with an ultrafiltration membrane. Next, the collected cells are suspended in a protective solution, frozen, and then dried by a freeze dryer. The obtained dried cells are pulverized and mixed with an extender in order to make the concentration of the bacteria constant to prepare a preparation. Examples of bulking agents include mineral powders such as talc, diatomaceous earth, and calcium carbonate, which is an important quality characteristic required for wettable powders. It is not limited to these as long as the dispersibility is good when agitated and is maintained for a long time and the bacteria concentration is not lowered. This preparation is mixed with an adsorbent having ammonia adsorption ability to produce a microbial pesticide preparation. As the adsorbent, at least one selected from molecular sieves, zeolite, and silica gel is used. The amount of adsorbent added to the preparation is 0.1 parts by weight or more, preferably 0.5 to 10.0 parts by weight for improving the storage stability. If the amount of adsorbent added is 0.5 parts by weight or less, it may not be possible to obtain sufficient storage stability. On the other hand, if the amount of adsorbent added is 10.0 parts by weight or more, there is not much change in improving the storage stability, and it is only disadvantageous economically, which is not preferable.
[0011]
【Example】
EXAMPLES Next, examples will be shown, but the present invention is not limited to the following examples.
[0012]
The composition of the medium used in the examples is shown below.
[0013]
802 medium: 10 g of polypeptone, 2 g of yeast extract, 1 g of MgSO 4 .7H 2 O, 1 L of water, pH 7.2
Example 1
First, 200 ml of 802 medium was inoculated with a non-pathogenic Erbinia carotobola subsp. Carotobola strain CGE234M403 (FERM BP-4328), and then cultured in 4 L of 802 medium with a jar fermenter for 30 hours. After culturing, the cells were collected by centrifugation using a centrifuge and suspended in a protective solution. This suspension was frozen and then dried for 2 days by a freeze dryer. After the dried cells were pulverized and mixed with a predetermined amount of extender, 5.0 parts by weight of molecular sieves (4A, 1/16) were mixed, placed in an aluminum laminate bag, and vacuum packaged. In this way, a microbial pesticide preparation was produced. Then, it preserve | saved at 37 degreeC and measured the survival rate of the microbe in a microbe agrochemical formulation over time. The results are shown in Table 1.
[0014]
Comparative Example 1
Exactly the same as in Example 1, except that a microbial pesticide formulation without molecular sieves was prepared. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0015]
Example 2
Exactly the same as Example 1, except that the microbial pesticide formulation was prepared without vacuum packaging. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0016]
Comparative Example 2
Exactly the same as in Example 2, except that a microbial pesticide preparation was prepared without mixing molecular sieves. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 1.
[0017]
[Table 1]
Figure 0003614700
[0018]
Example 3
Exactly the same as in Example 1, except that Pseudomonas sp. CAB-02 strain (FERM P-15237) was cultured instead of the non-pathogenic Elvinia carotobola subsp. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0019]
Comparative Example 3
A microbial pesticide preparation was produced exactly as in Example 3, except that no molecular sieves were mixed. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0020]
Example 4
Exactly the same as Example 3, except that the microbial pesticide formulation was prepared without vacuum packaging. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0021]
Comparative Example 4
Exactly the same as in Example 4, except that a microbial pesticide preparation was prepared without mixing molecular sieves. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 2.
[0022]
[Table 2]
Figure 0003614700
[0023]
Example 5
In the same manner as in Example 2, in place of a mixture of 5.0 parts by weight of molecular sieves (4A, 1/16), respectively 0 parts by weight 0.5 parts by weight, 1.0 part by weight, 2 A microbial pesticide preparation was prepared by mixing 0.5 parts by weight and 10.0 parts by weight of molecular sieves (4A, 1/16). Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 3.
[0024]
[Table 3]
Figure 0003614700
[0025]
Example 6
In the same manner as in Example 2, 5.0 parts by weight of molecular sieves (4A, 1/16) in place of a mixture of synthetic zeolite respectively 5.0 parts by weight (A-4, powder), 5 A microbial pesticide preparation mixed with 0.0 part by weight of silica gel (medium granule) and a microbial pesticide preparation not mixed with an adsorbent were produced. Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 4.
[0026]
[Table 4]
Figure 0003614700
[0027]
Example 7
In exactly the same manner as in Example 5, instead of molecular sieves (4A, 1/16), 0 parts by weight, 0.5 parts by weight, 1.0 part by weight, 2.5 parts by weight, and 5.0 parts by weight, respectively. A microbial pesticide preparation was prepared by mixing 10.0 parts by weight of synthetic zeolite (A-4, powder). Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 5.
[0028]
[Table 5]
Figure 0003614700
[0029]
Example 8
In exactly the same manner as in Example 4, instead of 5.0 parts by weight of molecular sieves (4A, 1/16), 0 part by weight, 0.1 part by weight, 0.5 part by weight, and 1.0 part by weight, respectively. A microbial pesticide preparation was prepared by mixing 5.0 parts by weight of synthetic zeolite (A-4, powder). Thereafter, the survival rate of the bacteria was measured in the same manner as in Example 1. The results are shown in Table 6.
[0030]
[Table 6]
Figure 0003614700
[0031]
Example 9
The ammonia gas concentration in the packaging bag of the microbial pesticide preparation mixed with each part by weight of molecular sieves (4A, 1/16) of Example 5 was measured. The results are shown in Table 7.
[0032]
Example 10
The ammonia gas concentration in the packaging bag of the microbial pesticide preparation mixed with each part by weight of synthetic zeolite (A-4, powder) in Example 7 was measured. The results are shown in Table 7.
[0033]
[Table 7]
Figure 0003614700
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, it becomes possible to prepare a microbial pesticide preparation that can be stored in a more stable state, thereby improving the handling of the microbial pesticide.

Claims (12)

植物病害に対して防除効果を有する微生物を凍結乾燥させた後、アンモニア吸着能を有する吸着剤を混合させたことを特徴とする植物病害に対して防除効果を有する微生物農薬製剤。A microbial pesticide preparation having a control effect on plant diseases, wherein a microorganism having a control effect on plant diseases is freeze-dried and then adsorbent having an ammonia adsorption ability is mixed. アンモニア吸着能を有する吸着剤がゼオライト、モレキュラシーブス、シリカゲルから選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項記載の微生物農薬製剤。Microbial pesticide formulation according to claim 1, wherein the adsorbent is at least one selected zeolites, molecular sieves, silica gels having ammonia adsorption capacity. 植物病害に対して防除効果を有する微生物がグラム陰性細菌であることを特徴とする請求項または記載の微生物農薬製剤。The microbial pesticide preparation according to claim 1 or 2 , wherein the microorganism having a controlling effect against plant diseases is a gram-negative bacterium. 植物病害に対して防除効果を有する微生物がエルビニア属細菌あるいはシュードモナス属細菌であることを特徴とする請求項または記載の微生物農薬製剤。 3. The microbial pesticide preparation according to claim 1 or 2 , wherein the microorganism having a controlling effect against plant diseases is an Erwinia bacterium or Pseudomonas bacterium. エルビニア属細菌がエルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株(Erwinia carotovora subsp. carotovora CGE234M403)であることを特徴とする請求項記載の微生物農薬製剤。The microbial pesticide preparation according to claim 4 , wherein the genus Erwinia is Erwinia carotovora subsp. シュードモナス属細菌がシュードモナス・エスピー CAB−02菌株(Pseudomonas sp. CAB−02)であることを特徴とする請求項記載の微生物農薬製剤。5. The microbial pesticide preparation according to claim 4, wherein the genus Pseudomonas is Pseudomonas sp. CAB-02 strain (Pseudomonas sp. CAB-02). 植物病害に対して防除効果を有する微生物を凍結乾燥させた後、アンモニア吸着能を有する吸着剤を混合させることを特徴とする植物病害に対して防除効果を有する微生物農薬製剤の製造方法。A method for producing a microbial pesticide preparation having a control effect on a plant disease, comprising lyophilizing a microorganism having a control effect on a plant disease and then mixing an adsorbent having an ammonia adsorption ability. アンモニア吸着能を有する吸着剤がゼオライト、モレキュラシーブス、シリカゲルから選ばれる少なくとも1種類であることを特徴とする請求項記載の微生物農薬製剤の製造方法。8. The method for producing a microbial pesticide preparation according to claim 7 , wherein the adsorbent having ammonia adsorption ability is at least one selected from zeolite, molecular sieves, and silica gel. 植物病害に対して防除効果を有する微生物がグラム陰性細菌であることを特徴とする請求項または記載の微生物農薬製剤の製造方法。The method for producing a microbial pesticide preparation according to claim 7 or 8 , wherein the microorganism having an effect of controlling plant diseases is a gram-negative bacterium. 植物病害に対して防除効果を有する微生物がエルビニア属細菌あるいはシュードモナス属細菌であることを特徴とする請求項または記載の微生物農薬製剤の製造方法。9. The method for producing a microbial pesticide preparation according to claim 7 or 8 , wherein the microorganism having an effect of controlling plant diseases is an Erwinia bacterium or Pseudomonas bacterium. エルビニア属細菌がエルビニア・カロトボーラ サブスピ カロトボーラ CGE234M403菌株(Erwinia carotovora subsp. carotovora CGE234M403)であることを特徴とする請求項10記載の微生物農薬製剤の製造方法。11. The method for producing a microbial pesticide preparation according to claim 10 , wherein the genus Erwinia is Erwinia carotovora subsp. シュードモナス属細菌がシュードモナス・エスピー CAB−02菌株(Pseudomonas sp. CAB−02)であることを特徴とする請求項10記載の微生物農薬製剤の製造方法。The method for producing a microbial pesticide preparation according to claim 10, wherein the Pseudomonas genus bacterium is Pseudomonas sp. CAB-02 strain (Pseudomonas sp. CAB-02).
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