JP3614482B2 - 滅菌消毒用ハンガーポット - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、滅菌消毒用ハンガーポットに関し、更に詳しくは、超音波スケーラー等のハンドピースを、その先端に研削用チップを取り付けたまま容易に係止することができ、かつ、前記チップをそのまま滅菌消毒することができる滅菌消毒用ハンガーポットに関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療におけるスケーリングやルートプレーニング等に用いられる超音波スケーラーのハンドピースは、その内部に超音波振動源を有しており、前記超音波振動源の先端に、研削用チップ(以下、単にチップという)が取り付けられている。そして、超音波スケーラーは、チップを超音波振動させ、歯石等の付着物に押し当てることにより歯石等を研削,除去するものである。
【0003】
ところで、前記チップは、歯面や歯肉縁下の歯根面に付着した歯石等を研削除去するものであるので、歯面や歯根面の形状に適合した複雑形状を有するものが多数用意されている。そして、それぞれの処置の際に、最適な形状のものが選択されている。
超音波スケーラーにおいては、チップを効率良く振動させて歯石等を研削除去するために、前記チップに対して、超音波振動源で発生した振動を、減衰あるいは反射させないように確実に伝える必要がある。そのためには、超音波振動源とチップとの接続が重要となる。
【0004】
通常、超音波振動源とチップとの接続は、振動を確実に伝達するためにねじ止めにより行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、超音波スケーラーを用いて歯科治療を行う場合、処置する部位や内容により、最適なチップが異なるため、治療中にチップを取り替える作業が必要になる。
しかしながら、チップは、超音波振動を確実に伝達するためにねじ止めされているので、治療中にチップを取り替えることは大変手間のかかる作業となる。
【0006】
また、チップは口腔内に挿入して使用されるものなので、治療の際には消毒,洗浄することが必須となっており、チップを取り替える毎に消毒,洗浄する作業も行うことは更に作業が煩雑化する。
そこで、本発明は、歯科治療における上記の問題を解決し、各種形状のチップを付けたままのハンドピースを少なくとも1本係止することができるとともに、チップの消毒,洗浄および保管を行うことができる滅菌消毒用ハンガーポットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、上端が開口しているポットと、前記ポットの開口部に着脱自在に配設され、中心部に1個の中心貫通孔が形成され、前記中心貫通孔の周辺に、切り欠き部を有し、ハンドピースを係止する周辺貫通孔が少なくとも1個形成されているロート形状のハンガーとを備えていることを特徴とする滅菌消毒用ハンガーポットが提供される。
【0008】
また、ポット内を密閉状態にするために、ポット内の気密性を保持することが可能な蓋を備えた構成にすることが好ましい。
更にまた、ハンガーにハンドピースを係止したままの移動を容易にするために、前記ハンガーの周縁部に、外方に突出させた柄を少なくとも1個形成することが好ましい。
【0009】
【作用】
本発明による滅菌消毒用ハンガーポットは、その内部に、少なくとも1本のハンドピースを容易に係止することができる。また、ハンドピースを収納した状態で、ポット内へ消毒用の薬液や洗浄液を注入することにより、前記ハンドピースに取り付けられたチップの消毒や洗浄を簡便に行うことができる。
【0010】
特に、本発明による滅菌消毒用ハンガーポットは、複数本のハンドピースを収納することができるので、あらかじめ、各種形状のチップを取り付けた状態のハンドピースを複数本用意することができる。そのため、歯科治療の際、処置する部位に最適な形状のチップをその都度付け替える作業を省略することができ、最適なチップを迅速に選択することができる。
【0011】
また、ポットに蓋をして、内部を気密にすることにより、ガス滅菌等を行うことができるとともに、薬液の蒸発気化および臭気の外部発散を防ぐことができ、更に、滅菌,消毒が済んだチップ付きのハンドピースを雑菌に汚染されない清潔な状態で保管することができる。
【0012】
【実施例】
以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る滅菌消毒用ハンガーポットであり、ポット1,ハンガー2,蓋3から成っている。
ポット1は、上端が開口したビーカー形状をしており、超音波スケーラーのハンドピース4が複数本係止されても、ポット1の内壁とチップ5が互いに接触しない程度の大きさを有している。そのため、例えば、先端にダイヤモンド等をコーティングしてあるチップを傷めることが防止される。
【0013】
ポット1としては、薬液消毒に用いられる場合は、耐薬液性を有していることが好ましい。また、オートクレーブ滅菌に用いられる場合は、耐熱性を有していることが好ましい。更に、ガス滅菌に用いられる場合は、耐圧性を有していることが好ましい。更にまた、前記したような薬液消毒,オートクレーブ滅菌,ガス滅菌等全て行われることを想定すれば、耐薬品性と耐熱性と耐圧性とをあわせもつことが好ましい。
【0014】
ポット1の材料としては、上記したように、耐薬品性,耐熱性あるいは耐圧性を有している、あるいは、これらの各特性を兼ね備えているものであれば格別限定されるものではなく、例えば、ステンレス鋼等をあげることができる。特に、上記した特性を有する透明なガラスまたはプラスチックは、内部のハンドピースのチップ形状を容易に見分けることができるので好適である。
【0015】
本実施例において、ポット1は、耐薬品性,耐熱性および耐圧性を有しているガラスにより製作した。
ハンガー2は、ロート形状をしており、中心位置に、消毒液を注入するための中心貫通孔21を有しており(図2参照)、その周辺に、先端にチップが取り付けられたハンドピース4を係止するための周辺貫通孔22を複数個(図では4個)有している。この周辺貫通孔22は、超音波スケーラー用のハンドピース4を所定の位置で保持できるように、各ハンドピース4に対応した形とする。また、複雑形状のチップ5を取り付けたままのハンドピース4を容易に係止することができるように、切り欠き部23が設けられている。切り欠き部23は、周辺貫通孔22の中心から中心貫通孔21の中心に向かう方向に、これらの孔21,22を連通させるように切り欠かれ、その切り欠き幅はチップ5を余裕をもって通すことができる最適幅に設定される。そのため、ハンドピース4をハンガー2から取り出したり、あるいは係止する際にチップ5を引っ掛けることが防止される。尚、前記周辺貫通孔は、何個形成しても構わないが、ハンドピースを係止した際に、各ハンドピース4のチップ5同士が互いに接触しない間隔で形成することが好ましい。このように、各チップ間に間隔をおくことにより、チップ先端の刃や先端にダイヤモンド等をコーティングしてあるチップを傷めることが防止される。
【0016】
尚、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、ハンドピースだけの滅菌消毒に用いても構わない。
ハンガー2は、消毒用の薬液の注入の際、前記薬液等に接触するので、耐薬品性を有することが好ましい。また、ハンガー2は、ハンドピース4を係止した状態でオートクレーブ滅菌に用いられることを想定すれば、耐熱性を有することが好ましい。このようなハンガー2の材料としては、耐薬品性および耐熱性を有しているものであれば格別限定されるものではなく、例えば、ステンレス鋼等の金属、あるいはポリフェニレンサルファイド(PPS),ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の耐熱性に優れ、毒性の無いプラスチック等をあげることができる。
【0017】
尚、ハンガー2は、図2に示すように、中心貫通孔21と周辺貫通孔22とを切り欠き部23でつないでも良いし、また、図3に示すように、例えば、切り欠き部23を有する周辺貫通孔22をそれぞれ独立して設けても構わない。
また、ハンガー2の周辺貫通孔の形状を、歯科用エアタービンやエンジンのハンドピースに対応できる形状に変えることにより、これらのハンドピース等も係止することができ、ハンドピースおよびその先に取り付けられたチップの消毒,洗浄,保管を行うことができる。尚、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットにおいて消毒,洗浄,保管する歯科用治療器具としては、上記したようなハンドピースに限られるものではなく、手用のキュレットスケーラ等の各種歯科用治療器具にも広く用いることができる。
【0018】
更に、ハンドピースを係止したままハンガーを持ち運ぶ際に、取扱が容易になるように、ハンガー2の周縁部には、少なくとも1個の柄24を形成することが好ましい。
更にまた、ポットの上部開口部に接するハンガー2の周縁部下面には気密性を保つために、例えば、パッキンとしてシリコンゴムからなるOリング25を取り付けることが好ましい。
【0019】
本発明の滅菌消毒用ハンガーポットにおいて、ポット1内に注入された薬液中の水分が蒸発気化すると、その組成比が変化してしまい、所定の濃度の薬液が得られなくなることがある。また、刺激臭のある薬液を用いる場合、臭気が外部に発散すると術者や患者に刺激を与えることがある。更に、滅菌消毒が終了した歯科用治療器具を外気に曝していると雑菌により前記器具が汚染されることがある。そのため、これらの問題に対応するとともに、ガス滅菌も行うことができるように、ポット1に、気密性に優れた蓋3を配設することが好ましい。
【0020】
蓋3は、図1または5に示すように、ポット1あるいはハンガー2に接する部分に、例えば、パッキンとしてシリコンゴムからなるOリング31が取り付けられており、ポット1内を密閉できる構造となっている。
更に、ポット1内の気密性を高めるために、ポット1の外壁にクランプ6,6を設置し、このクランプ6,6により蓋3をポット1に密着させることが好ましい。尚、クランプ6,6の設置は、例えば、ポット1の外壁に凹部11を設け、凹部11にリング状の針金61を外嵌し、前記針金にクランプ6,6を固定することにより行った。尚、クランプ6の設置手段としては、蓋3を確実に冠着できるように、クランプ6をポット1の外壁に固定できるものであれば格別限定されるものではなく、例えば、クランプ6を固定した金属製の帯をポット1に外嵌しても構わない。
【0021】
蓋3の材料としては、ポット1と同様に、耐熱性と耐圧性を有していることが好ましい。そのため、蓋3には、ポット1と同じ材料のステンレス鋼あるいは透明な、耐熱,耐圧ガラスまたは耐熱,耐圧プラスチックを用いることが好ましい。
また、ガス滅菌の際には、図4に示すような、ガス導入口32およびガス導出口33を有するガス滅菌用の蓋3’を用いることが好ましい。ガス滅菌の際は、ガス滅菌用の蓋3’をポット1に気密に配設して、ガス導入口32より滅菌消毒用のガスを導入し、ガス導出口33より排気を行う。
【0022】
尚、ガス滅菌に際して、ガス滅菌器側のガス圧調整機構だけではなく、本発明の滅菌消毒用ハンガーポット側でもポット1内のガス圧の調整を行うことができるように、ガス導入口32あるいはガス導出口33に圧力計を設け、更に、ガス導入口32およびガス導出口33に栓を配設することが好ましい。
本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、上記したような、ポット1の内部にハンドピースを複数本係止可能なハンガー2が配設されている。また、前記ポットは蓋3により、その内部を気密にふさぐことができる構造をしている。
【0023】
尚、蓋3は、ハンガー2の有無にかかわらずポット内を気密に保つことができる。
また、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットを通常の歯科治療あるいは通常の薬液による消毒のみに用いる場合、つまり、ポット内を気密に保持する必要がない場合は、前記ポット1に蓋3およびクランプ6は配設しなくても構わない。
【0024】
本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、例えば、図5に示すように、ポット1の上端開口部にハンガー2を配設し、この状態で、ハンガー2の周辺貫通孔22へ、チップ5を取り付けたままのハンドピース4を複数個係止する。そして、ハンガー2の上部より消毒用の薬液または洗浄液S等を注ぐと、前記した薬液あるいは洗浄液Sは、ハンガー2の中心貫通孔21より、ポット1内へ、注入されていく。
【0025】
尚、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、以上のように、ハンガー2がロート形状をしているので、薬液の注入の際、薬液が飛び散ることが防止されるとともに、ハンガー2を他のポットの場所へ移動する際には液切れが良好となる。また、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットにおいて、腐食性の強い薬液による消毒を行う場合、ハンドピースの電極部41から前記薬液がハンドピース内部へ浸入しハンドピースが故障することがある。そのため、前記薬液がハンドピース内部へ浸入しないように電極部41にシリコーンキャップ42を装着することが好ましい。
【0026】
このように、ポットの中に薬液や洗浄液を注入することにより、チップの消毒あるいは洗浄を行う。
ついで、治療の際、前記ポット1の中から、最適な形状のチップ5を選択し、最適なチップ5が取り付けられているハンドピース4をハンガー2から取り上げ、チップ5を水洗してから処置を行う。処置が終了したら、再度ハンドピース4をハンガー2に戻し、チップ5を消毒液に浸漬させる。このような作業を繰り返し、治療個所ごとに最適な形状のチップを選択することにより、迅速に治療が行われる。
【0027】
また、複数の薬液により消毒を行う場合、複数のポットを用意する。そして、まず、ハンガー2の周辺貫通孔22へ、チップ5を取り付けたままのハンドピース4を複数個係止する。次に、この状態のハンガー2を、第1の薬液(例えば、殺ウィルス用薬液)がいれられた第1のポットの上端開口部に配設し、ハンドピース4を前記薬液中に浸漬させる。
【0028】
その後、ハンガー2ごとハンドピース4を前記薬液から引き上げ、更に、ハンガー2ごとハンドピース4を洗浄する。尚、洗浄を行う場合、ポットからハンガーを取り出し、そのまま水や洗浄液をかけてハンドピースおよびチップを洗浄してもよいが、再度、空のポットに前記ハンガーを配設し、ハンガーの中心貫通孔21からホースを差し込み、このホースから水または洗浄液を放出することにより、ポット内へ水または洗浄液を溜めながら攪拌してハンドピースおよびチップを洗浄しても構わない。このように、水や洗浄液を放出する勢いでポット内の水や洗浄液を攪拌すると洗浄効果が向上するので好適である。
【0029】
次いで、ハンガー2を、第2の薬液(例えば、殺菌用薬液)がいれられた第2のポットの上端開口部に配設し、ハンドピースを前記薬液中に浸漬させる。その後、上記した操作を繰り返して、他の薬液に浸漬しても構わない。
最後に、ハンガー2に係止されたハンドピースが薬液に浸漬された状態でポットに蓋3をかぶせ、クランプ6,6によりポットを密閉してチップ付きのハンドピースを保存する。尚、このように、ポット1内を、蓋3とクランプ6とで密閉することにより、ポット1内の薬液中の水分の蒸発気化を抑えることができるので、薬液の組成の変化を抑制することができる。
【0030】
そして、歯科治療に際しては、前記ハンドピースをポットから取り出し、チップ5およびハンドピース4を水洗してから歯科治療に用いる。
尚、ポット間の移動や、洗浄の際は、ハンガー2の柄24を持つことが好ましい。
更に、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、蓋3とクランプ6によりポット1内を密閉することができるとともに、耐熱性を有しているので、ハンガーにチップ付きのハンドピースを係止したまま、ガス滅菌,オートクレーブ滅菌等を簡便に行うことができる。
【0031】
例えば、ガス滅菌は以下のようにして行われる。
まず、本発明の滅菌消毒用ハンガーポット内のハンガーに、チップを取り付けたハンドピースを係止する。ついで、ポットの開口部に図4に示すガス滅菌用の蓋3’をクランプ6,6により気密に配設する。
次に、上記したような滅菌消毒用ハンガーポットに対し、エチレンオキサイドガス滅菌器のガス導入チューブを蓋3’のガス導入口32に接続し、更に、ガス排気用のチューブをガス導出口33に接続する。
【0032】
この状態で、ポット内へエチレンオキサイドガスを導入し、約2時間保持してガス滅菌が行われる。
また、オートクレーブ滅菌は以下のようにして行われる。
まず、本発明の滅菌消毒用ハンガーポット内のハンガーに、チップを取り付けたハンドピースを係止する。このとき、ポットの開口部から蓋は取り外しておくか、または、ポットの開口部にカバー用の紙をかぶせ、粘着テープで封止しておく。また、ハンドピースの内部の部品の保護のため、ハンドピースの電極部41にシリコーンキャップ42をかぶせておくことが好ましい。
【0033】
ついで、上記したような滅菌消毒用ハンガーポットをオートクレーブ滅菌器に、そのまま投入し、滅菌消毒を行う。オートクレーブ滅菌の条件としては、例えば、120℃で30分間保持される。
尚、以上のように、オートクレーブ滅菌は、通常、処理温度が約120℃で行われるので、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットにおいて、ポット1,ハンガー2は、耐熱温度130℃以上を有することが好ましい。
【0034】
上記したような各種滅菌,消毒を行った後は、そのままの状態で、ポット1に蓋3を冠着して、ポット1内を密閉する。そうすることにより、ポット1内のハンドピースやその先のチップが雑菌により汚染されることが防止される。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の滅菌消毒用ハンガーポットは、複雑形状を有する歯科用チップを取り付けたままのハンドピースを容易にハンガーへ係止することができる。また、ポット内へ、消毒用の薬液や洗浄液を注入することにより簡便にチップの消毒,洗浄が行える。
【0036】
請求項2の滅菌消毒用ハンガーポットは、蓋をすることによりポットの内部を気密に保持できることから、チップ付きのハンドピースを内部に収納した状態でガス滅菌等を行うことができる。また、ポットに蓋をすることにより、薬液の蒸発気化,薬液の刺激臭の外部への発散,雑菌によるポット内の汚染等も抑制することができる。
【0037】
請求項3の滅菌消毒用ハンガーポットは、チップが取り付けられたハンドピースの洗浄,保管あるいは複数の薬液を用いて消毒を行う時など、ハンガーごとハンドピースを移動させる場合に、ハンガーの柄の部分を持つと持ち運びが容易になる。
また、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットを、透明な素材,例えば、ガラスやプラスチックで形成すると、内部の状態を見ることができるので、ハンドピースに取り付けられたチップの形状を容易に確認することができる。
【0038】
以上の説明で明らかなように、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、チップを取り付けたままの状態のハンドピースを複数本係止することができるので、歯科治療に際して、所望形状のチップを付け替える手間が省け、所望形状のチップをすぐに治療に使用することができる。そのため、歯科治療の迅速化に寄与する。
【0039】
また、蓋をしてポット内を気密に保持することにより、滅菌,消毒が終了したチップ付きのハンドピース等の歯科治療器具を清潔な状態で保持することができ、前記歯科治療器具の保管手段として大変優れている。
更に、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、複数本のハンドピースを1つのポットの中に収納できるとともに、チップの消毒,洗浄,保管といった作業を一つのポット内で行えるので、省スペース化に寄与し、歯科診療台上の作業スペースを有効に使えるようになる。
【0040】
特に、本発明の滅菌消毒用ハンガーポットは、歯科治療において、大変手間のかかる作業である滅菌消毒を簡便に行えるので、歯科治療における滅菌消毒のシステム化に寄与している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滅菌消毒用ハンガーポットの構成を示す斜視図である。
【図2】ハンガーの形状を示す平面図である。
【図3】ハンガーの形状を示す平面図である。
【図4】ガス滅菌用の蓋の構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の滅菌消毒用ハンガーポットに消毒用の薬液を注入している状態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ポット
11 凹部(ポットの)
2 ハンガー
21 中心貫通孔
22 周辺貫通孔
23 切り欠き部
24 柄
25 Oリング
3 蓋
3’ 蓋(ガス滅菌用の)
31 Oリング
32 ガス導入口
33 ガス導出口
4 ハンドピース
41 電極部(ハンドピースの)
42 シリコーンキャップ
5 チップ
6 クランプ
61 針金(リング状)
S 消毒用の薬液または洗浄液
Claims (3)
- 上端が開口しているポットと、前記ポットの開口部に着脱自在に配設され、中心部に1個の中心貫通孔が形成され、前記中心貫通孔の周辺に、切り欠き部を有し、ハンドピースを係止する周辺貫通孔が少なくとも1個形成されているロート形状のハンガーとを備えていることを特徴とする滅菌消毒用ハンガーポット。
- 更に、前記ポット内の気密性を保持することが可能な蓋を備えている請求項1記載の滅菌消毒用ハンガーポット。
- 前記ハンガーの周縁部に、外方に突出させて形成した少なくとも1個の柄を有している請求項1または2記載の滅菌消毒用ハンガーポット。
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JP30230894A JP3614482B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 滅菌消毒用ハンガーポット |
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JP30230894A JP3614482B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 滅菌消毒用ハンガーポット |
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JPH08155014A JPH08155014A (ja) | 1996-06-18 |
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Family Applications (1)
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JP30230894A Expired - Lifetime JP3614482B2 (ja) | 1994-12-06 | 1994-12-06 | 滅菌消毒用ハンガーポット |
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1994
- 1994-12-06 JP JP30230894A patent/JP3614482B2/ja not_active Expired - Lifetime
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