JP3614024B2 - 曲げ・剪断分離型の建物解析モデルおよび解析方法 - Google Patents

曲げ・剪断分離型の建物解析モデルおよび解析方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常のコンピュータ上で実行される汎用の建物解析用プログラムに適用して好ましく振動解析を実行することができる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルおよび解析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高層建物の地震応答の解析時には一般的に、等価剪断型モデル、若しくは曲げ変形を考慮する曲げ剪断型モデルが用いられている。
【0003】
等価剪断型モデルは図6に示すように、複数の質点要素mがバネ要素kを介して上下方向に連結された振動系であるとして建物1をモデル化するようにしていて、特にバネ要素kとして剪断バネ(剪断剛性を示す)を考慮し、これにより建物1全体を連層的にモデル化して評価する手法である。この等価剪断型モデルは、例えば14〜15階60m以上の建物を設計する場合などに用いられている。
【0004】
他方、建物の幅に比べて高さの高いペンシル型の建物や30階以上の建物の場合には、剪断変形以外に曲げ変形の動きも加わった、曲げと剪断を混合した動きのモデル、すなわち曲げ剪断型モデルで検討する必要がある。この曲げ剪断型モデルは、上記等価剪断型モデルと同様に、複数の質点要素mを剪断バネのバネ要素kで連結した振動系として建物1をモデル化した上で、図7に示すように剪断変形による各質点要素mの水平変位δと、質点要素m間を連結する柱(バネ要素k)の各節点における回転角θとの両者を考慮して検討する手法である。
【0005】
そして設計においては、これらモデルによる検討に従って、加速度、層間変形、特に最大応答層剪断力などの数値を得て、柱や梁などの部材寸法を決定するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年にあっては建物に種々の制震デバイスを設置するようになってきた。これら制震デバイスにあっては、例えば制震壁は剪断変形に対しては有効であるけれども、曲げ変形には効かず、他方このような曲げ変形に対してはダンパーなどと称される減衰装置が有効である。従ってこれら制震デバイスを組み込んで建物を設計する場合に、これらデバイスを検討するためには剪断変形と曲げ変形とを分けて取り扱うことができれば理想的であり、これらデバイスの有効性を的確に評価することができる。
【0007】
しかしながら、上記のモデルは、▲1▼水平一方向のみの自由度しか持たないモデルであったり、▲2▼曲げによる変形と剪断による変形とを分けて取り扱うことができず、これら剪断変形と曲げ変形とが重ね合わされて出力されるモデルであった。特に、曲げ剪断型モデルでは図3(b)に示すように、解析結果で得られる建物の変形量を表す解析関数で特定される質点要素mの位置は、剪断変形と曲げ変形とを加算した変位量に基づいてしか与えられず、それぞれの変形量がどの程度であるかを知ることはできなかった。
【0008】
このため、剪断変形に対して効果を発揮する制震デバイスの特性を精度良く評価したい場合や、曲げ変形による節点の回転角、側柱の軸変形を精度良くモデル化したい場合に、上記のモデルを使用する一般の汎用解析プログラムでは、このような要請に応えることができなかった。このため従来にあっては、個々の建物に対して特定のモデル化を行った特別なプログラム等を作成しなければならなかった。
【0009】
本発明は、通常のコンピュータ上で実行される汎用の建物解析用プログラムに適用して好ましく振動解析を実行することができる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルおよび解析方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルは、
(1)建物を、複数の質点要素がバネ要素を介して上下方向に連結された振動系として表す;
(2)隣接する質点要素間において、バネ要素の中途に模擬的に質量0のダミー質点要素を設定し、質点要素間をダミー質点要素で分割した上下2つの模擬層からなるように設定する;
(3)バネ要素を、剪断剛性が0の回転バネ要素と、高さの次元を有して上端節点が回転自由節点、下端節点が回転モーメントを伝達する剛接節点で、かつ曲げ剛性が0の剪断バネ要素とを並列配置したものとして設定する;
ことを特徴とする。
【0011】
本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析方法は、上述した建物解析モデル、すなわち
(1)建物を、複数の質点要素がバネ要素を介して上下方向に連結された振動系として表す;
(2)隣接する質点要素間において、バネ要素の中途に模擬的に質量0のダミー質点要素を設定し、質点要素間をダミー質点要素で分割した上下2つの模擬層からなるように設定する;
(3)バネ要素を、剪断剛性が0の回転バネ要素と、高さの次元を有して上端節点が回転自由節点、下端節点が回転モーメントを伝達する剛接節点で、かつ曲げ剛性が0の剪断バネ要素とを並列配置したものとして設定する;
ようにしたモデル化を前提とし、このモデルに対して運動方程式を立式し、次いで、
(4)ダミー質点要素上方の模擬層に剪断変形のみを生じさせるために、剪断バネ要素の高さを0に漸近させるとともに、かつ回転バネ要素の曲げ剛性を∞に漸近させて、質点要素間の剪断剛性および剪断変形の少なくともいずれかを算定するとともに、
(5)ダミー質点要素下方の模擬層に曲げ変形のみを生じさせるために、剪断バネ要素の高さを質点要素間の高さに漸近させるとともに、かつ剪断バネ要素の剪断剛性を∞に漸近させて、質点要素間の曲げ剛性および曲げ変形の少なくともいずれかを算定することを特徴とする。
【0012】
上記建物解析モデルに対して、ダミー質点要素とこれよりも上方の質点要素との間に剪断用制震デバイスを設定して解析することができる。
【0013】
また上記建物解析モデルに対して、ダミー質点要素を挟んで隣接する質点要素間に曲げ用制震デバイスを設定して解析することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルとこれを利用した解析方法について、図面を参照しつつ以下に説明する。本発明の曲げ・剪断分離型の建物解析モデルは、通常のコンピュータ上で実行される汎用の振動解析プログラム等に組み込まれて実行されるようになっていて、すなわち演算装置や入・出力装置としては周知のものを適用することができるとともに、さらに解析プログラム等についても、本発明にかかるモデルの適用と、それに応じた演算を実行させる以外は、特段の修正・変更を要しないものである。
【0015】
本発明にあっては図1に示すように、建物1は従来と同様に複数の質点要素mを、バネ要素kを介して上下方向に連結した形態によって表される。
【0016】
特に本発明では、模擬的な質量0の質点要素、すなわちダミー質点要素dmを導入し、互いに隣接する上下の質点要素m同士を連結するバネ要素kの途中にこのダミー質点要素dmを設定する。これにより質点要素m間をダミー質点要素dmによって上下に二つの部分に分けて、上下2つの模擬層UL,LLを設定するようにしている。
【0017】
また、曲げおよび剪断をそれぞれ表す解析要素として、回転バネ要素kθと剪断バネ要素ksを導入し、これらを並列配置したものを上記バネ要素kとして設定する。
【0018】
この際、回転バネ要素kθは曲げ剛性の変数であって、剪断剛性は0であり、また、剪断バネ要素ksも剪断剛性の変数であって、曲げ剛性は0である。
【0019】
さらに、剪断バネ要素ksについては、上端節点aを回転自由節点とするとともに、下端節点bを剛接節点として、剪断変形に関しては、ダミー質点要素dmを含む質点要素dm,m相互間で剪断変形を伝達させるとともに、曲げ変形に関与する回転モーメントは各質点要素dm,m間で独立して発生させるようにする。
【0020】
また、ダミー質点要素dmを導入して質点要素m間を上下2つの模擬層UL,LLに設定した関係上、このダミー質点要素dmを演算段階で上方の質点要素mに収束させるために剪断バネ要素ksに高さhの次元を設定し、後述するようにこの高さhを0に漸近させるようにしている。
【0021】
このようにダミー質点要素dmを導入して、モデル化した建物1の質点要素m間に設定し、これによって質点要素m間に上下2つの模擬層UL,LLを生成することで、隣接する質点要素m相互間に異なる性質のバネ要素k(ks,kθ)を独立して組み込むことが可能となる。具体的には、本発明にかかるモデル化の段階では、上下2つの模擬層UL,LLに同一構成のバネ要素k(ks,kθ)を設定していて、当該モデルについて運動方程式(振動方程式)を立式して解析する際に、一方の模擬層ULでは回転バネ要素kθの曲げ剛性を無限大(∞)に漸近させ、また他方の模擬層LLでは剪断バネ要素ksの剪断剛性を∞に漸近させることで、各模擬層UL,LLにおいて異なる性質のバネ要素k(ks,kθ)に基づく変形を独立して取り扱うことができるようになっている。
【0022】
次に、上記曲げ・剪断分離型の建物解析モデルを用いた解析方法について説明する。
【0023】
上述したようにモデル化した建物1に対して、まず運動方程式を立式する。作成された運動方程式において、一方では、ダミー質点要素dm上方の模擬層ULにおいて、剪断バネ要素ksの高さhを0に漸近させるとともに、かつ回転バネ要素kθの曲げ剛性を∞に漸近させる。このようにすると上方の模擬層ULを、曲げ変形のない剪断変形のみが働く層として捉えることができる。これにより、ダミー質点要素dm上方の模擬層ULでは質点要素m間における剪断変形のみを解析することができて、当該剪断を曲げとは分離して独立に取り出して取り扱うことができ、質点要素m間の剪断剛性を精度よく得ることができるとともに剪断変形を算定することもできる。
【0024】
他方で、ダミー質点要素dm下方の模擬層LLにおいて、剪断バネ要素ksの高さhを質点要素m間の高さに漸近させるとともに、かつ剪断バネ要素ksの剪断剛性を∞に漸近させるようにする。このようにすれば上記剪断の取り扱いと同様に、下方の模擬層LLを、剪断変形のない曲げ変形のみが働く層として捉えることができる。これにより、ダミー質点要素dm下方の模擬層LLでは質点要素m間における曲げ変形のみを解析することができて、当該曲げを剪断とは分離して独立して取り扱うことができ、質点要素m間の曲げ剛性を精度よく得ることができるとともに曲げ変形も算定することができる。
【0025】
またこの際、運動方程式上で剪断バネ要素ksの高さhを上方の模擬層ULで0に漸近させ、また下方の模擬層LLで質点要素m間高さに漸近させることによって、ダミー質点要素dmを解析上無視することができる。
【0026】
上記建物解析モデルに対して作成した運動方程式上で、上記の演算処理を実行させることにより、ダミー質量要素dmを適用した上記モデルをベースとして、各質点要素m間それぞれに対して剪断と曲げとをおのおの分離して精度良く解析することができる。
【0027】
上記建物解析モデルに対して上記解析方法を適用して得られた結果が図2および図3(a)に示されている。図2は、縦軸に質点NO.をとり、横軸に変位比率をとって、建物が高さ方向にどのように振動するかを表示した曲げ剪断直列モデルの刺激関数であり、図示例では49個の質点を想定した49層の建物の1次・2次・3次モードをそれぞれ示している。この図2のグラフからも理解されるように、そして図3(a)のグラフで明らかなように、各質点要素m間では、水平方向に沿って現れた変位δsと回転成分を含む斜め方向に沿って現れた変位δbとが見受けられる。ここに、水平方向変位δsは剪断変形量に相当し、斜め方向変位は曲げ変形量δbに相当する。このように、上記建物解析モデルに対して、上記解析方法を適用することで、通常のコンピュータ上で実行される汎用の解析プログラムを使用して、剪断と曲げとを分離した独立の解を得ることができる。このように建物の質点要素m間における剪断と曲げとを分離してこれらを精度よく観測することができるので、剪断変形に対して効果を発揮する制震デバイスの特性を精度良く評価したい場合や、曲げ変形による節点の回転角、側柱の軸変形を精度良くモデル化したい場合に、これらデバイスを剪断用か曲げ用かを考慮して上記建物解析モデルに導入することにより、有効に評価することができる。すなわち、曲げと剪断とを別々に表示できることにより、例えば剪断変形量から別途剪断用制震デバイスを設置した場合の効果などを正統に評価でき、これを設計に反映することができる。
【0028】
次に、これら制震デバイスの上記建物解析モデルへの適用について説明する。上記のようにして剪断と曲げを分離可能としたダミー質点要素dm上方の模擬層ULが剪断を表すことから、図4に示すように剪断用制震デバイスDSはダミー質点要素dmとこれよりも上方の質点要素mとの間に設定するようにする。
【0029】
他方、曲げ用制震デバイスDBについては、ダミー質点要素dm下方の模擬層LLが曲げを表すことに加えて、当該ダミー質点要素dmは剪断バネ要素ksの高さhが質点要素m間高さに漸近され、また実際、曲げは質点要素m間において発生することから、ダミー質点要素dmを挟んで隣接する質点要素m間に設定するようにする。
【0030】
このように設定することで、これら制震用デバイスDS,DBを設置した状態での剪断や曲げ、さらにはこれらを設置した場合の建物変形なども高精度に得ることができる。
【0031】
従って、建物の設計において、加速度、層間変形、特に最大応答層剪断力などの数値を的確に得ることができて、柱や梁などの部材寸法を適切に決定することができる。
【0032】
図5には、建物に適用可能な制震デバイスの例が示されていて、上記建物解析モデルに適用することができる。図中、(a)〜(f)は剪断用制震デバイスであり、(a)はブレース10であってこれはバネ要素として把握され、(b)はY字状ブレース12に塑性ダンパー14を組み込んだもので、これは直列のバネ要素として把握され、(c)はY字状ブレース12の端末にオイルダンパー16を組み込んだもので、これはバネ要素と減衰要素を直列配置したものと把握され、(d)は上記(b)と(c)の混合型で、Y字状ブレース12に対し塑性ダンパー14とオイルダンパー16を並列に接続したバネ要素・減衰要素の混合型として把握され、(e)は上記(b)の塑性ダンパー14に代えて、バネと粘性体とを組み合わせた構成でなる粘弾性体18を採用したもので、これは(d)と同様にバネ要素・減衰要素の混合型として把握され、(f)は粘弾性体を介して上壁と下壁を移動可能とした制震壁20で、これはバネ要素と減衰要素を並列配置したものと把握される。他方、(g)は曲げ用制震デバイスであり、例えば建物の各階の柱22間に架設される梁を境界梁24として設定するとともに、この境界梁24の中途に塑性部材26を介在させたもので、建物が曲げを受けたときに当該塑性部材26を含む境界梁24を他の架構に先行して降伏させるようにして用いられるものである。
【0033】
そして剪断用制震デバイスDSを上記建物解析モデルに設定することで、当該剪断用制震デバイスDSが発揮する剪断に対する性能を取り出して解析することができ、その有効性を精度よく評価できるとともに、曲げ用制震デバイスDBについても同様に適切に解析して評価することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上要するに、本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルおよび解析方法によれば、ダミー質点要素を導入して、モデル化した建物の質点要素間に設定し、これによって質点要素間に上下2つの模擬層を生成することで、隣接する質点要素相互間に異なる性質のバネ要素を独立して組み込むことが可能となり、これにより剪断と曲げとを分離して独立して解析できて、おのおのについて独立した解を得ることができるとともに、このような解析を通常のコンピュータ上で実行される汎用の建物解析用プログラムに適用して好ましく実行することができる。
【0035】
そして、このように建物の質点要素間における剪断と曲げとを分離してこれらを別々に精度よく解析することができるので、剪断変形に対して効果を発揮する制震デバイスの特性を精度良く評価したい場合や、曲げ変形による節点の回転角、側柱の軸変形を精度良くモデル化したい場合、例えば剪断変形量から別途剪断用制震デバイスを設置した場合の効果などを正統に評価でき、これを設計に反映することができる。
【0036】
従ってまた、制震用デバイスを設置した状態での剪断や曲げ、さらにはこれらを設置した場合の建物変形なども高精度に得ることができて、設計に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析モデルによって作成した建物モデルの一例を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる曲げ・剪断分離型の建物解析方法によって得られた建物モデルの振動解析結果の一例を示すグラフである。
【図3】本発明にかかる建物解析方法を従来の方法と比較するために、それぞれから得られる解析関数の一部を拡大して示した説明図である。
【図4】図1の建物モデルに対して、制震用デバイスを設定した状態の他の建物モデルの一例を示す説明図である。
【図5】各種制震用デバイスを例示した説明図である。
【図6】従来の等価剪断型建物解析モデルを示す説明図である。
【図7】従来の曲げ剪断型建物解析モデルを示す説明図である。
【符号の説明】
1 建物
m 質点要素
k バネ要素
dm ダミー質点要素
UL,LL 模擬層
kθ 回転バネ要素
ks 剪断バネ要素
DS 剪断用制震デバイス
DB 曲げ用制震デバイス

Claims (4)

  1. 以下の手順によって作成されることを特徴とする曲げ・剪断分離型の建物解析モデル。
    (1)建物を、複数の質点要素がバネ要素を介して上下方向に連結された振動系として表す。
    (2)隣接する質点要素間において、バネ要素の中途に模擬的に質量0のダミー質点要素を設定し、質点要素間をダミー質点要素で分割した上下2つの模擬層からなるように設定する。
    (3)バネ要素を、剪断剛性が0の回転バネ要素と、高さの次元を有して上端節点が回転自由節点、下端節点が回転モーメントを伝達する剛接節点で、かつ曲げ剛性が0の剪断バネ要素とを並列配置したものとして設定する。
  2. 上記請求項1記載のモデルに対して運動方程式を立式し、以下の手順で建物変形を解析するようにした曲げ・剪断分離型の建物解析方法。
    (1)ダミー質点要素上方の模擬層に剪断変形のみを生じさせるために、剪断バネ要素の高さを0に漸近させるとともに、かつ回転バネ要素の曲げ剛性を∞に漸近させて、質点要素間の剪断剛性および剪断変形の少なくともいずれかを算定するとともに、
    (2)ダミー質点要素下方の模擬層に曲げ変形のみを生じさせるために、剪断バネ要素の高さを質点要素間の高さに漸近させるとともに、かつ剪断バネ要素の剪断剛性を∞に漸近させて、質点要素間の曲げ剛性および曲げ変形の少なくともいずれかを算定する。
  3. 前記ダミー質点要素とこれよりも上方の質点要素との間に剪断用制震デバイスを設定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の曲げ・剪断分離型の建物解析方法。
  4. 前記ダミー質点要素を挟んで隣接する質点要素間に曲げ用制震デバイスを設定したことを特徴とする請求項2に記載の曲げ・剪断分離型の建物解析方法。
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