JP3613887B2 - ペースト充填装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉛蓄電池用ペーストの充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉛蓄電池用極板の製造に用いられてきたペースト充填装置は、図3に示すようなベルト式が主流であり、ベルトコンベア1上に格子体2を載せて搬送し、ベルトコンベア1の途中に設けられたホッパー3により格子体2にペースト4を充填する装置であった。この装置でペースト式極板を作製すると、格子体2下面へのペースト供給は上面に比べ少なくなり、図4のように、極板5のペーストの厚さが上面5aと下面5bとで異なり、子骨2aが下面5bから露出するいう不具合があった。
【0003】
このような不具合を改善するために、図5のように、ベルトコンベア1の両側に格子体2を搬送する搬送ベルト6を設け、該搬送ベルト6の搬送面をベルトコンベア1の上面より高くしたもの、あるいは、図6のように、ベルトコンベア1に肉薄部分1aと肉厚部分1bを設け、格子体下面にペーストが回り込む装置が特開平5−266884号公報で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この装置で縦横に子骨が形成された格子体にペーストを充填すると、子骨2aがペースト4により下方へ押し付けられ、極端な場合は、子骨2aがベルトコンベア1の上面に接触し、結局、子骨2aが極板下面で露出するという問題点を完全に解消できなかった。
【0005】
また、本発明者らは、特願平7−70193号でベルトコンベア上にネットを敷く方法を提案した。この方法は、小骨の変形を防止し、ペーストの回り込む空間を確保するために有効である。しかし、格子体搬送のためのベルトコンベアの摩擦力が減少し、ホッパー通過時に格子体が詰まる等のトラブルが発生しやすくなる。また、ネット内に押し出されたペーストを除去するための弾性フィルムが必要であること等により、装置が高価かつ複雑になり、稼働率が低下するという問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、格子体の下面にペーストの回りがよく、格子体の子骨が露出しない極板を作製でき、安価且つ生産性に優れた鉛蓄電池用ペースト充填装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、図1、図2に示した如く、ベルトコンベア1と、該ベルトコンベア1によって搬送される格子体2に上部よりペースト4を充填するホッパー3と、該ベルトコンベア1の進行方向に配置されたローラー9,9’とからなるペースト充填装置において、前記ベルトコンベア1とローラー9,9’の間に、上面に硬質の網7を有し、該網7の上面に薄い布または薄膜8を有する裏回り改善用のローラー6,6’が配置されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
ローラー6’の網7により、格子体2とロ−ラ−6’との間に空隙ができ、この空隙に向かって格子体2に充填されているペ−スト4が押しこまれ、薄膜8が撓むと同時に、この撓み部分にペースト4が充填される。そして、格子体2の子骨2aの下面とロ−ラ−との間にペースト4が入り込み、ペースト4が格子体2の下面に充填されることになる。また、網7が硬質であり、子骨2aを縦横の複数箇所で支えるので、子骨2aがペースト4により下方に変形するのを防止する。
【0009】
なお、ペースト4が薄膜8によりロ−ラ−と付着しない構成となっているので、ペースト4が網目に詰まり、格子体2の下面のペースト4を剥がすことがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す製造装置によりペースト式極板を製造している状態を示す概略図、図2は図1の要部拡大断面図であり、1はベルトコンベア、2は格子体、2aは格子体2の子骨、3はホッパー、4はペースト、5はホッパー3とベルトコンベア1により作製された極板、6,6’は本発明に係る一対の裏回り改善用ローラーであり、上側のローラー6はペースト4を下側に押し出す加圧力を5kg/cm2 とするため、例えば、質量が25kgで直径約100mmのステンレス製のものを使用し、下側のローラー6’の表面には、直径1.08mmの針金を4mm間隔で組んだ金網7が配置され、該網7の上面を覆うように弾性フィルムの薄膜8が密着して配置され、ローラー6’と一体に連動するものである。該ローラー6,6’は、前記ベルトコンベア1の進行方向の先端付近に取り付けられている。さらにその先には、極板表面を平滑にするローラー9,9’が2対配置されている。
【0011】
【実施例】
次に、上記構成の本発明装置により極板を製造する方法を説明する。
先ず、鉛粉100kgに比重1.15の希硫酸20リットルの割合で練り合わせた外比4.3g/cm2 、針入度13mmのペースト4を作製して、このペースト4をホッパー3に投入した。次に、ベルトコンベア1上に、高さ68mm,幅43mm、厚さ2.2mm、子骨の断面積1.0mm2 、骨で囲まれた部分の空間面積120mm2 の格子体2を載せて搬送し、ホッパー3でこの格子体2にペースト4を充填した。この時のペースト圧力は3kg/cm2 、ベルトコンベア1のスピードは0.5m/secであった。
【0012】
ホッパー3から出てきた極板5は、ロ−ラ−6,6’を通過する際、格子体2上面に乗っているオ−バ−ペ−スト4aが下方に押されるため、格子体2の下面にペースト4が移動する。
すなわち、ロ−ラ−6’上の金網7により格子体2が支えられ、格子体2とロ−ラ−6’の間の空隙にペースト4が侵入し極板が作製される。
次に、図2の状態から左側へ極板5が搬送されると、ロ−ラ−9,9’により、極板5下面の凹凸がならされ、下面が略水平な極板が作製される。
【0013】
このようにして作製した極板10枚を取り出し、極板1枚当りの裏回り度、および質量と厚さの平均値とばらつきを調査した。その結果は表1の通りであった。なお、比較のために従来の装置により作製した極板についても調査した。また、裏回り度とは、極板を下面からみた時の子骨の露出面積を格子体を下面からみた時の子骨の面積で除した値を%表示したものである。
【0014】
【表1】
【0015】
次に、上記実施例において、金網7のメッシュ(網目)、針金の線径を表2のように変えて、裏回り度と、質量の平均値およびばらつきと、厚さの平均およびばらつきとをそれぞれ上記実施例と同様に測定した。その結果を表2に示す。
【0016】
【表2】
【0017】
次に、上記実施例において、上部ロ−ラ−6の荷重を変えて、裏回り度と、質量の平均およびばらつきとをそれぞれ上記実施例と同様に測定した。その結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
表1、表2及び表3より、本発明は、比較例に比べ裏回りがよく、質量と厚さのばらつきに殆ど変化のないことが分かる。また、実施例1〜3のように網目の大きさを小さくしても、裏回り度、質量、及び厚さに殆ど変化がなかった。
また、実施例4〜5のように加圧力が増加するに従い裏回り度が良くなった。特に、実施例1の加圧力(5kg/cm2 )以上になると、均一な裏回りが得られることが分かった。
【0020】
なお、本実施形態では、ローラー6’表面に金網7を配置したが、ローラー6’の表面に網状の突起等を設けてもよく、実施形態に限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば次の効果を奏する。
(1)格子体2に対するペースト4の裏回りが良い鉛蓄電池用ペーストの充填装置を提供できる。
(2)格子体2の子骨2aの変形を防止できる。
(3)格子体2下(裏)面のペースト4に隙間が無いため、質量や厚さのばらつきが少ない極板を作製できる。
【0022】
(4)ベルトコンベアに裏回り改善用の網や薄膜を設けた場合に比べ、ホッパーに格子体が詰まる等のトラブルがなく、生産性に優れる。
(5)裏回り改善用ローラーを追加するだけでよく、設備費用が安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例により極板を作製している状態を示す概略図である。
【図2】本発明に係るローラーの要部拡大断面図である。
【図3】従来の一実施例により極板を作製している状態を示す概略図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】従来の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図6】従来のさらに他の実施例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア
2 格子体
3 ホッパー
4 ペ−スト
6,6’ 裏回り改善用ローラー
7 網
8 薄布または薄膜
9,9’ ローラー
Claims (1)
- ベルトコンベア1と、該ベルトコンベア1で搬送される格子体2に、上部よりペースト4を充填して極板5を作製するホッパー3と、該極板5の搬送先に配置され、極板5の表面を平滑にするローラー9、9'とからなるペースト充填装置において、前記ベルトコンベア1と前記ローラー9、9'との間に1対のローラー6、6 ' が設けられ、前記極板5の下面に当接して、充填されたペーストを下面に移動させる空隙が形成できるように、前記ローラー6 ' の上面に硬質の網7と該網7の上面に薄い布または薄膜8を配し、前記ローラー6 ' と前記網7および薄い布または薄膜8とが連動するようにしたことを特徴とするペースト充填装置。
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