JP3612247B2 - 半導体検査装置及び半導体検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の欠陥を検出する半導体検査装置及び半導体検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パターンが形成されたウエハ表面の欠陥を検出する場合、光学的手法として画像比較方式と散乱光検出方式の欠陥検査装置が用いられている。
【0003】
画像比較方式の欠陥検出方法は、図16(a)に示すように、まず、光源71からウエハ72にレーザが照射され、ウエハ72がスキャンされる(図16(b)に示す)。このウエハ72からの反射光がイメージセンサ73で検出される。その結果、ウエハ72のパターン及び色等が信号として検出され、この信号情報はコンピュータ74に記憶される。次に、図17(a)に示すように、コンピュータ74に記憶された信号情報を用いて、例えば隣り合うセル75a、75b間の信号強度が比較される。その結果、隣り合うセル75a、75b間の信号強度の差が検出された場合、検出された箇所が欠陥76として出力される。尚、図17(b)に示すように、例えば隣り合うダイ77a、77b間でパターン及び色の比較が行われる場合もある。
【0004】
また、散乱光検出方式の欠陥検出方法は、まず、図18(a)に示すように、レーザ81がウエハ82全面に照射され、ウエハ82上のパターン82aから生じる散乱光83がPMT(Photo Multiplier Tube:光増幅管)84でスキャンされる。その結果、図18(b)に示すように、散乱光83が信号85として検出される。次に、図18(c)に示すように、隣り合うダイ又はセルアレイ間の信号強度が比較され、この信号強度の差から、図18(d)に示すように、欠陥86が検出される。
【0005】
次に、図19を参照して、上述した画像比較方式や散乱光検出方式のような欠陥検出方法を用いて、欠陥検査装置における欠陥検出用の最適検査パラメータの決定について説明する。
【0006】
まず、検査対象とするサンプルウエハが用意され(ST1)、暫定的に感度設定を行うために、欠陥検査装置における暫定検査パラメータaが決定される(ST2)。次に、この暫定検査パラメータaを用いて、例えば画像比較方式によりサンプルウエハの欠陥が信号として検出され、検出した信号強度の差等により欠陥が観察される(ST3)。このようにして、検出したい所望の欠陥の種類(以下、欠陥種と称す)や大きさを検出できているか否かが判断される(ST4)。その結果、検出できている場合は、暫定検査パラメータaが最適検査パラメータAとして決定される(ST5)。また、検出できていない場合は、再度、暫定検査パラメータaが調整され、欠陥検査により所望の欠陥が検出できるまで暫定検査パラメータaの調整が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の欠陥検出方法では、サンプルウエハの欠陥情報が未知な状態で、最適検査パラメータAの検討が行われている。従って、欠陥検出の有無を判断する欠陥検査者は、サンプルウエハが有する欠陥を基準として、その欠陥が検出できたか否かで判断するのではなく、欠陥検査者の経験により得られた欠陥情報の知識を基準として、その欠陥情報中の欠陥と同じような欠陥が検出できたか否かで判断が行われている。
【0008】
このような欠陥検出方法では、例えば欠陥種1、欠陥種2、欠陥種3という3種類の欠陥を有するウエハが検査対象とされた場合、以下のような問題が生じる。
【0009】
まず、図19のフローチャートに示すように、暫定的に暫定検査パラメータxが決定される。この暫定検査パラメータxを用いて欠陥検出が行われた結果、欠陥種1と欠陥種2が検出できたとする。ここで、欠陥検査者の知識では例えば欠陥種3のような欠陥を想定できずに、ウエハ上の全ての欠陥が検出できたと判断した場合、この暫定検査パラメータxが最適検査パラメータXとして決定される。
【0010】
しかし、例えば欠陥種3が製品の歩留まりに影響を与えるような重大な欠陥種である場合でも、最適検査パラメータXを用いた欠陥検査の段階では欠陥種3を検出できない。従って、例えば製品が完成する段階まで欠陥種3の存在に気づかない場合もある。つまり、歩留まり等の問題発見の遅れや製品の損失につながる可能性が非常に高い。
【0011】
このように、サンプルウエハが有する欠陥情報が未知な状態であるため、最適検査パラメータを決定する最終判断の基準は、欠陥検査者の知識等に左右される。また、欠陥検査者が判断ミスを起こす場合も考えられる。このため、正確な検査パラメータの設定を行うことが困難である。
【0012】
また、図19に示すST2乃至ST4の工程は、欠陥検査装置を用いて行われる。このため、最適検査パラメータAが決定できるまで欠陥検査装置を占有することになる。従って、欠陥検査装置の占有時間は、欠陥検査に多くの時間(例えば22時間/1日)を割り当てる必要があるにもかかわらず、最適検査パラメータAの決定に多くの時間(例えば1時間以上)が費やされるという問題が生じる。
【0013】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、欠陥検査者の知識等に左右されることのない正確な欠陥検査パラメータを決定することができる半導体検査装置及び半導体検査方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために以下に示す手段を用いている。
【0015】
本発明の半導体検査装置は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、前記第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する作製手段と、暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、前記第3の選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記作製手段により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する検査手段と、前記検査手段により、前記欠陥の検出率を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像の欠陥検出用の最適検査パラメータとして決定する決定手段とを含む。
【0016】
また、本発明の半導体検査装置は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、前記第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、前記第3の選択手段により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、前記第1の検査手段により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定手段と前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第4の選択手段により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製手段と、暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択手段と、前記第5の選択手段により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製手段により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査手段と、前記第2の検査手段により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、前記第2の算出手段により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定手段と前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して最適検査パラメータを決定する第3の決定手段とを含む。
【0017】
また、本発明の半導体検査装置は、高感度の検査パラメータを用いて第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第1の作製手段と、前記作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、前記作製手段により作製された高感度欠陥画像を用いて、暫定的に暫定検査パラメータを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された高感度欠陥画像の欠陥を検査して模擬欠陥画像を作製する第2の作製手段と、前記高感度な検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第1の検査手段と、前記第1の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製手段と、前記第2の作製手段により作製された模擬欠陥画像と前記第3の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第1の算出手段と、前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断手段と、前記第1の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定手段とを含む。
【0018】
また、本発明の半導体検査装置は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、前記第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、前記第3の選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、前記第1の検査手段により、前記欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを検査パラメータとして決定する第1の決定手段と前記第1の決定手段により決定された検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第2の作製手段と、前記第2の作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、前記第1の決定手段により決定された検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第2の検査手段と、前記第2の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製手段と、前記第2の作製手段により作製された高感度欠陥画像と前記第3の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第2の算出手段と、前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第3の算出手段と、前記第2の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第2の決定手段とを含む。
【0019】
また、本発明の半導体検査装置は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、前記第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、前記第3の選択手段により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、前記第1の検査手段により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定手段と前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択手段と、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第4の選択手段により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製手段と、暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択手段と、前記第5の選択手段により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製手段により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査手段と、前記第2の検査手段により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、前記第2の算出手段により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、前記第2の判断手段により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定手段と前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して第3の検査パラメータを決定する第3の決定手段と前記第3の決定手段により決定された第3の検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第3の作製手段と、前記第3の作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、前記第3の決定手段により決定された第3の検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第3の検査手段と、前記第3の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第4の作製手段と、前記第3の作製手段により作製された高感度欠陥画像と前記第4の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第3の算出手段と、前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第4の算出手段と、前記第3の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第3の判断手段と、前記第3の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第3の検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第4の決定手段とを含む。
【0020】
本発明の半導体検査方法は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する作製工程と、暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、前記第3の選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記作製工程により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する検査工程と、前記検査工程により、前記欠陥の検出率を算出する算出工程と、前記算出工程により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断工程と、前記判断工程により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定工程とを含む。
【0021】
また、本発明の半導体検査方法は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、前記第3の選択工程により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、前記第1の検査工程により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、前記第1の算出工程により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、前記第1の判断工程により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定工程と前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第4の選択工程により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製工程と、暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択工程と、前記第5の選択工程により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製工程により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査工程と、前記第2の検査工程により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、前記第2の算出工程により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、前記第2の判断工程により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定工程と前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して最適検査パラメータを決定する第3の決定工程とを含む。
【0022】
また、本発明の半導体検査方法は、高感度の検査パラメータを用いて第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第1の作製工程と、前記作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、前記作製工程により作製された高感度欠陥画像を用いて、暫定的に暫定検査パラメータを選択する選択工程と、前記選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された高感度欠陥画像の欠陥を検査して模擬欠陥画像を作製する第2の作製工程と、前記高感度な検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第1の検査工程と、前記第1の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製工程と、前記第2の作製工程により作製された模擬欠陥画像と前記第3の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第1の算出工程と、前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、前記第1の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断工程と、前記第1の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定工程とを含む。
【0023】
また、本発明の半導体検査方法は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、前記第3の選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、前記第1の検査工程により、前記欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、前記第1の算出工程により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、前記第1の判断工程により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを検査パラメータとして決定する第1の決定工程と前記第1の決定工程により決定された検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第2の作製工程と、前記第2の作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、前記第1の決定工程により決定された検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第2の検査工程と、前記第2の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製工程と、前記第2の作製工程により作製された高感度欠陥画像と前記第3の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第2の算出工程と、前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第3の算出工程と、前記第2の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、前記第2の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第2の決定工程とを含む。
【0024】
また、本発明の半導体検査方法は、検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、前記第3の選択工程により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、前記第1の検査工程により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、前記第1の算出工程により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、前記第1の判断工程により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定工程と前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択工程と、前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第4の選択工程により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製工程と、暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択工程と、前記第5の選択工程により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製工程により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査工程と、前記第2の検査工程により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、前記第2の算出工程により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、前記第2の判断工程により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定工程と前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して第3の検査パラメータを決定する第3の決定工程と前記第3の決定工程により決定された第3の検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第3の作製工程と、前記第3の作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、前記第3の決定工程により決定された第3の検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第3の検査工程と、前記第3の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第4の作製工程と、前記第3の作製工程により作製された高感度欠陥画像と前記第4の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第3の算出工程と、前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第4の算出工程と、前記第3の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第3の判断工程と、前記第3の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第3の検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第4の決定工程とを含む。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。
【0026】
[第1の実施例]
図1に示すように、第1の実施例の半導体検査装置は、記憶装置にデータベース14乃至17を有し、図示せぬCPUは、欠陥検査画像作製手段11と、模擬欠陥検査手段12と、欠陥検査感度設定手段13とからなるソフトウエアを実行する。
【0027】
前記欠陥検査画像作製手段11では、データベース14の製品パターン画像とデータベース15の欠陥画像とを合わせることにより、欠陥検査画像が作製される。前記模擬欠陥検査手段12は、この欠陥検査画像を用いて、模擬欠陥検査を行い、欠陥情報がデータベース16に格納される。前記欠陥検査感度設定手段13は、前記模擬欠陥検査手段12の結果を用いて、欠陥検査感度である検査パラメータを設定する。この検査パラメータはデータベース17に格納される。
【0028】
このような第1の実施例の詳細について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0029】
まず、図3に示すように、製品パターン画像のデータベースは、メモリのセルアレイやロジック(図4(a)に示す)等の半導体製品21の種類毎に、素子分離パターン、ゲートパターン、メタル1パターン、メタル2パターン(図4(b)に示す)等の半導体製品を構成する各工程のパターン画像22が欠陥検査装置に取得される。ここで、各工程のパターン画像22は焦点距離23の異なる画像をそれぞれ有する。このように、製品パターン画像のデータベースとして、半導体製品21の種類毎に焦点距離23の異なる種々のパターン画像22が用意される。従って、検査対象として例えばセルアレイにおける素子分離パターンの焦点位置−2μmのパターン画像24が選択される(ST101)。
【0030】
また、図5に示すように、欠陥画像のデータベースは、例えばダストのような欠陥(1)、例えば傷のような欠陥(2)(図6(a)に示す)等の欠陥25の種類毎に、0.1μm、0.2μm、0.3μm、0.4μm(図6(b)に示す)等の各欠陥サイズの異なる画像26が欠陥検査装置に取得される。ここで、各欠陥サイズの異なる画像26は焦点距離27の異なる画像をそれぞれ有する。このように、欠陥画像のデータベースとして、欠陥25の種類毎に焦点距離27の異なる種々の欠陥サイズ26の画像が用意される。従って、検査対象として例えば欠陥(1)における欠陥サイズ0.1μmの焦点位置−2μmの欠陥画像28が選択される(ST102)。
【0031】
次に、図7に示すように、画像を作成・加工するプログラムソフトを用いて、選択されたパターン画像24と欠陥画像28が合成され、製品のパターン上に欠陥が存在している画像(以下、欠陥検査画像と称す)29が作製される(ST103)。
【0032】
次に、暫定的に暫定検査パラメータaが選択される(ST104)。ここで、暫定検査パラメータaとしては、例えばピクセルサイズ、しきい値、ノイズフィルタの強度、焦点距離、欠陥か否かのしきい値となる前記信号強度差の値等があげられる。
【0033】
次に、暫定検査パラメータaを用いて、模擬的に欠陥検査画像29の欠陥が検査される(ST105)。
【0034】
ここで、この欠陥検査画像29の欠陥検査方法の詳細について、図8に示すフローチャートに沿って説明する。
【0035】
まず、図9(a)に示すように、ST103で作成した欠陥検査画像29がピクセル画像で表示される(ST121)。次に、図9(b)に示すように、画素毎にピクセル画像が信号に変換される(ST122)。ここで、例えば画像比較方式を用いた欠陥検査を行う場合、例えば欠陥のない素子分離パターンのリファレンス画像(例えばパターン画像24)が比較対象として用意され、上記と同様に信号に変換される。その後、図9(c)に示すように、欠陥以外のノイズ信号がフィルタによって除去される(ST123)。
【0036】
次に、図9(d)に示すように、欠陥検査画像29とリファレンス画像(パターン画像24)の同一のパターン形状にあたる画素同士の信号強度が比較され、その信号強度の差が算出される(ST124)。その後、図9(e)に示すように、信号強度の差が既定値以上となる画素が欠陥として検出される(ST125)。
【0037】
次に、図9(f)に示すように、検査のため画像をスキャンする時のステージの移動距離により、欠陥の存在する画素の位置が抽出される。このようにして、欠陥検査画像29上の欠陥箇所が抽出される(ST126)。
【0038】
上記欠陥の検査方法を用いて、欠陥(1)における対象画像の欠陥検査がそれぞれ行われる。ここで、対象画像としては、例えば欠陥サイズ0.1μmの焦点位置−1μmの欠陥画像28a、欠陥サイズ0.1μmの焦点位置0μmの欠陥画像28b、欠陥サイズ0.2μmの焦点位置−0.2μmの欠陥画像28c等があげられる。その後、以下に示す式(1)より、欠陥(1)における欠陥検出率が算出される(ST106)。
【0039】
欠陥検出率=欠陥を検出できた対象画像数/対象画像数…(1)
次に、上記欠陥検出率が、以下に示す式(2)を満たすか否かが判断される(ST107)。ここで、任意に設定した検出率は80%以上に限定されず、目的に応じて種々変化する。
【0040】
欠陥検出率≧80%…(2)
その結果、式(2)を満たすと判断された場合、この際用いた暫定検査パラメータaが検査パラメータAとして決定される(ST108)。また、式(2)を満たさないと判断された場合は、暫定検査パラメータaが再度選択され(ST104)、再度模擬欠陥検査が実施され(ST105)、式(2)を満たすまで繰り返される。
【0041】
次に、上記欠陥(1)と異なる欠陥(2)の画像が検査対象として選択される(ST109)。その後、ST103乃至ST108の工程と同様に、選択された暫定検査パラメータbを用いて模擬欠陥検査が行われ、算出された欠陥検出率と設定された欠陥検出率(例えば80%)との比較により欠陥(2)における検査パラメータBが決定される(ST110乃至ST115)。
【0042】
次に、欠陥(1)の検査パラメータAと欠陥(2)の検査パラメータBが比較される。その結果、欠陥(1)(2)の両方の欠陥検出率を満たす検査パラメータが選択又は調整され、例えば素子分離パターンにおける欠陥検出用の最適検査パラメータCが決定される(ST116)。
【0043】
次に、決定した最適検査パラメータCが欠陥検査装置に登録され(ST117)、欠陥検出用の検査パラメータの最適化が終了する(ST118)。
【0044】
以上のように、各半導体製品21のパターン画像22毎に、最適検査パラメータが決定される。
【0045】
上記第1の実施例によれば、作成した欠陥検査画像29を検査対象とするため、検査対象の欠陥情報が既知である。従って、欠陥検査画像29の既知の欠陥情報を基準として欠陥検出の有無を判断することができる。このため、欠陥検査者の知識等に左右されことなく、正確な最適検査パラメータを設定することが可能である。
【0046】
また、欠陥検出率を設定しているため、最適検査パラメータを決定するための判断値が明確である。従って、最適検査パラメータの決定に個人差が生じることを防止できる。
【0047】
また、パラメータの検討は計算機内等で行われ、欠陥検査装置を用いることなく最適検査パラメータを決定できる。このため、欠陥検査装置を占有するのは、決定した最適検査パラメータを欠陥検査装置に入力する場合のみである(ST117)。従って、最適検査パラメータの検討の終了までにかかる欠陥検査装置の占有時間は約20分に短縮できる。
【0048】
[第2の実施例]
図10に示すように、第2の実施例の半導体検査装置は、記憶装置にデータベース37乃至40を有し、図示せぬCPUは、欠陥検査手段31と、欠陥画像データ取得手段32と、模擬欠陥検査手段33と、電気特性取得手段34と、相関計算手段35と、欠陥検査感度設定手段36とからなるソフトウエアを実行する。
【0049】
前記欠陥検査手段31はウエハの欠陥検査を行う。前記欠陥画像データ取得手段32は欠陥画像を取得し、この欠陥画像のデータはデータベース37に格納される。前記模擬欠陥検査手段33は、この欠陥画像を用いて、模擬欠陥検査を行い、欠陥情報がデータベース38に格納される。前記電気特性取得手段34は、前記ウエハと同一のウエハを用いて、このウエハの電気特性を測定して電気的欠陥座標を取得する。この電気的欠陥座標の情報はデータベース39に格納される。前記相関計算手段35は、欠陥画像と電気的欠陥座標の欠陥を比較するために相関計算を行う。前記欠陥検査感度設定手段36は、前記相関計算手段35の結果を用いて、欠陥検査感度である検査パラメータを設定する。この検査パラメータはデータベース40に格納される。
【0050】
このような第2の実施例の詳細について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
【0051】
まず、ウエハが製造装置に投入され(ST205)、パターンを有するサンプルウエハが作製される(ST206)。
【0052】
次に、疑似欠陥(例えば堆積された金属膜等の表面に存在したグレインによる欠陥)を多数含むようなレベルの高感度の検査パラメータを設定する。これにより、図12(a)に示すように、例えば画像比較方式による欠陥検査装置を用いて前記サンプルウエハの欠陥41が検出され(ST201)、高感度欠陥画像及び座標42が作製される。ここで、検査パラメータを高感度に設定するのは、なるべく多くの実欠陥(例えばダストや傷による欠陥)を捕捉するためである。また、欠陥41は、疑似欠陥と実欠陥を含み、実欠陥は、製品不良に影響を及ぼす悪性欠陥と影響を及ぼさない良性欠陥を含んでいる。
【0053】
次に、高感度欠陥画像及び座標42が電子計算機内に保存される(ST202)。ここで、画像比較方式による欠陥検査を行う場合は、高感度欠陥画像及び座標42の画像に対するリファレンス画像も保存される。リファレンス画像としては、欠陥が存在しない高感度欠陥画像及び座標42の画像と同様のパターンを有する画像が用いられる。
【0054】
次に、計算機内に保存した高感度欠陥画像及び座標42を用いて、暫定的に暫定検査パラメータaが選択される(ST203)。ここで、暫定検査パラメータaとしては、例えばピクセルサイズ、しきい値、ノイズフィルタの強度、焦点距離、欠陥か否かのしきい値となる前記信号強度差の値等があげられる。尚、ST203工程では高感度の検査を行う必要はないため、暫定検査パラメータaはST201工程時に設定したパラメータと異なるパラメータを設定してもよい。
【0055】
次に、図8、9に示す第1の実施例の模擬欠陥検査(ST105)の方法と同様に、模擬欠陥検査が行われ(ST204)、欠陥が抽出される。その結果、図12(b)に示すように、模擬欠陥座標43が作製される。この際、高感度検査による欠陥41は全て検出されるわけではなく、模擬欠陥座標43には模擬検査により対象外とされた欠陥44が存在する。
【0056】
次に、前記サンプルウエハと同一のウエハを用いて、このウエハの電気的特性を測定する方法について説明する。
【0057】
まず、電気的特性の測定ができる状態まで、上記サンプルウエハが作製される(ST207)。
【0058】
次に、サンプルウエハの電気的特性の測定が行われる(ST208)。ここで、電気的測定の例としては、TEG(Test Element Group)による電気特性の測定、あるいは半導体メモリのフェイルビットマップの作製等があげられる。その結果、図12(c)に示すように、電気的不良欠陥45を有する電気的欠陥座標46が作製され、この電気的不良結果がデータベースに格納される(ST209)。
【0059】
次に、模擬欠陥座標43の欠陥41と電気的欠陥座標46の欠陥45が比較される(ST210)。この比較方法としては、図12(d)に示すように、模擬欠陥座標43と電気的欠陥座標46を重ね合わせることにより、重ね合わせ欠陥47が作製される。この重ね合わせ欠陥47には、欠陥41と電気的不良欠陥45が重なり合うため検出できた電気的不良欠陥(検出可能欠陥)48、欠陥41と電気的不良欠陥45が重なり合わないため検出できなかった電気的不良欠陥(検出不可能欠陥)49、欠陥41と電気的不良欠陥45が重なり合わないため検出できなかった疑似欠陥50が存在する。
【0060】
次に、以下に示す式(3)より、電気的不良欠陥の捕捉率が算出される(ST211)。
【0061】
電気的不良捕捉率=電気的検出可能欠陥数/(電気的検出可能欠陥数+電気的検出不可能欠陥数)…(3)
次に、以下に示す式(4)より、疑似欠陥検出率が算出される(ST212)。
【0062】
疑似欠陥検出率=疑似欠陥数/模擬検査検出欠陥数…(4)
次に、算出した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥検出率が、以下に示す式(5)(6)を満たすか否かが判断される(ST213)。ここで、任意に設定した電気的不良捕捉率は80%以上に限定されず、目的に応じて種々変化する。同様に、任意に設定した疑似欠陥検出率は10%以上に限定されず、目的に応じて種々変化する。
【0063】
電気的不良捕捉率≧80%…(5)
疑似欠陥検出率≦10%…(6)
その結果、式(5)(6)を満たすと判断された場合、この際用いた暫定検査パラメータaが最適検査パラメータAとして決定される(ST214)。また、式(5)(6)を満たしていないと判断された場合は、暫定検査パラメータaを再度選択して(ST203)、再度模擬欠陥検査を実施し(ST204)、式(5)(6)を満たすまで繰り返される。
【0064】
その後、決定した最適検査パラメータAを欠陥検査装置に登録し(ST215)、欠陥検出用の検査パラメータの最適化が終了する(ST216)。
【0065】
上記第2の実施例によれば、前記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0066】
さらに、第2の実施例は、電気特性測定によって作製された電気的欠陥座標46を参照して、最適検査パラメータAを決定する。このため、検出不可能欠陥49や疑似欠陥50のようなノイズ欠陥を検出できる。従って、このようなノイズ欠陥を排除できる検査パラメータの設定が可能である。
【0067】
[第3の実施例]
本発明の第3の実施例は、第1の実施例と第2の実施例を組み合わせた実施例である。従って、第3の実施例は、第1、第2の実施例と同様の工程は省略し、異なる工程のみ説明する。
【0068】
図13に示すように、第3の実施例の半導体検査装置は、第1及び第2の実施例と同様に、記憶装置にデータベース59乃至64を有し、図示せぬCPUは、欠陥検査画像作製手段51と、模擬欠陥検査手段52と、欠陥検査感度設定手段53と、欠陥検査手段54と、欠陥画像データ取得手段55と、電気特性取得手段56と、相関計算手段57と、欠陥検査感度設定手段58とからなるソフトウエアを実行する。各手段の概要は、第1及び第2の実施例と同様であるため説明は省略する。
【0069】
このような第3の実施例の詳細について、図14、図15に示すフローチャートを用いて説明する。
【0070】
まず、図14に示すように、第1の実施例と同様に、欠陥検査の検査パラメータCを決定し、欠陥検査装置に登録する(ST301乃至ST317)。
【0071】
次に、図15に示すように、決定した検査パラメータCを用いて、欠陥検査が行われ(ST318)、高感度欠陥画像及び座標が作製される。この高感度欠陥画像及び座標が電子計算機内に保存される(ST319)。また、同一のウエハを用いて電気的特性が測定され、電気的欠陥座標46が作製される(ST320乃至ST324)。次に、高感度欠陥画像及び座標の座標の欠陥と電気的欠陥座標が比較される(ST325)。
【0072】
その後、第2の実施例と同様に、最適検査パラメータDを決定し、欠陥検査装置に登録する(ST326乃至ST331)。ここで、ST328工程において、電気的不良捕捉率及び疑似欠陥検出率が条件を満たしていないと判断された場合、別の検査パラメータCが再度決定される(ST316)。
【0073】
上記第3の実施例によれば、前記第1及び第2の実施例と同様の効果が得られる。さらに、第1の実施例による検査パラメータを用いるため、電気的不良捕捉率及び疑似欠陥率の設定値を満たす検査パラメータの決定が容易になる。
【0074】
尚、本発明は、上記第1乃至第3の実施例に限定されるものではない。例えば、欠陥検査装置としては、画像比較方式の検査装置に限らず、例えば散乱光方式の検査装置を用いてもよい。
【0075】
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、欠陥検査者の知識等に左右されることのない正確な欠陥検査パラメータを決定することができる半導体検査装置及び半導体検査方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施例を示すフローチャート。
【図3】製品パターン画像のデータベースを示す図。
【図4】製品パターン画像の具体例を示す図。
【図5】欠陥画像のデータベースを示す図。
【図6】欠陥画像の具体例を示す図。
【図7】欠陥検査画像の作成方法を示す図。
【図8】欠陥検出方法を示すフローチャート。
【図9】欠陥検出方法を示す図。
【図10】本発明の第2の実施例を示すブロック図。
【図11】本発明の第2の実施例を示すフローチャート。
【図12】重ね合わせ画像の作成方法を示す図。
【図13】本発明の第3の実施例を示すブロック図。
【図14】本発明の第3の実施例を示すフローチャート。
【図15】図14に続く、本発明の第3の実施例を示すフローチャート。
【図16】図16(a)は従来技術による欠陥検出装置を示す構成図、図16(b)は欠陥検査方法を示す図。
【図17】画像比較方式の欠陥検出方法を示す図。
【図18】画像比較方式の欠陥検出方法を示す図。
【図19】従来の欠陥検出方法を示すフローチャート。
【符号の説明】
11、51…欠陥検査画像作製手段、
12、33、52…模擬欠陥検査手段、
13、36、53…欠陥検査感度設定手段、
14、15、16、17、37、38、39、40、59、60、61、62、63、64…データベース、
21…半導体製品、
22…半導体製品を構成する各工程のパターン画像、
23…焦点距離、
24…パターン画像、
25…欠陥、
26…欠陥サイズ、
27…焦点距離、
28…欠陥画像、
29…欠陥検査画像、
31…欠陥検査手段、
32…欠陥画像データ取得手段、
34…電気特性取得手段、
35…相関計算手段、
41…高感度検査による欠陥、
42…高感度欠陥画像及び座標、
43…模擬欠陥座標、
44…対象外とされた欠陥、
45…電気的不良欠陥、
46…電気的欠陥座標、
47…重ね合わせ欠陥、
48…欠陥検出できた電気的不良欠陥(検出可能欠陥)、
49…欠陥検出できなかった電気的不良欠陥(検出不可能欠陥)、
50…疑似欠陥。
Claims (12)
- 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、
前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、
前記第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する作製手段と、
暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、
前記第3の選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記作製手段により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する検査手段と、
前記検査手段により、前記欠陥の検出率を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを、前記第1の選択手段により選択されたパターン画像の欠陥検出用の最適検査パラメータとして決定する決定手段と
を含むことを特徴とする半導体検査装置。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、
前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、
前記第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、
暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、
前記第3の選択手段により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、
前記第1の検査手段により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定手段と
前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第4の選択手段により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製手段と、
暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択手段と、
前記第5の選択手段により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製手段により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査手段と、
前記第2の検査手段により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定手段と
前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して最適検査パラメータを決定する第3の決定手段と
を含むことを特徴とする半導体検査装置。 - 高感度の検査パラメータを用いて第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第1の作製手段と、
前記作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、
前記作製手段により作製された高感度欠陥画像を用いて、暫定的に暫定検査パラメータを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された高感度欠陥画像の欠陥を検査して模擬欠陥画像を作製する第2の作製手段と、
前記高感度な検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第1の検査手段と、
前記第1の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製手段と、
前記第2の作製手段により作製された模擬欠陥画像と前記第3の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、
前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第1の算出手段と、
前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断手段と、
前記第1の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定手段と
を含むことを特徴とする半導体検査装置。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、
前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、
前記第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、
暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、
前記第3の選択手段により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、
前記第1の検査手段により、前記欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを検査パラメータとして決定する第1の決定手段と
前記第1の決定手段により決定された検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第2の作製手段と、
前記第2の作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、
前記第1の決定手段により決定された検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第2の検査手段と、
前記第2の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製手段と、
前記第2の作製手段により作製された高感度欠陥画像と前記第3の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、
前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第2の算出手段と、
前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第3の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第2の決定手段と
を含むことを特徴とする半導体検査装置。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースと、
前記第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択手段と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースと、
前記第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第2の選択手段により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製手段と、
暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択手段と、
前記第3の選択手段により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製手段により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査手段と、
前記第1の検査手段により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、
前記第1の判断手段により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定手段と
前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択手段と、
前記第1の選択手段により選択されたパターン画像と前記第4の選択手段により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製手段と、
暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択手段と、
前記第5の選択手段により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製手段により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査手段と、
前記第2の検査手段により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断手段と、
前記第2の判断手段により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定手段と
前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して第3の検査パラメータを決定する第3の決定手段と
前記第3の決定手段により決定された第3の検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第3の作製手段と、
前記第3の作製手段により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存手段と、
前記第3の決定手段により決定された第3の検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第3の検査手段と、
前記第3の検査手段により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第4の作製手段と、
前記第3の作製手段により作製された高感度欠陥画像と前記第4の作製手段により作製された電気的欠陥画像を比較する比較手段と、
前記比較手段により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第3の算出手段と、
前記比較手段により、疑似欠陥の検出率を算出する第4の算出手段と、
前記第3の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第3の判断手段と、
前記第3の算出手段により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出手段により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第3の検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第4の決定手段と
を含むことを特徴とする半導体検査装置。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する作製工程と、
暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、
前記第3の選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記作製工程により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する検査工程と、
前記検査工程により、前記欠陥の検出率を算出する算出工程と、
前記算出工程により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定工程と
を含むことを特徴とする半導体検査方法。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、
暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、
前記第3の選択工程により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、
前記第1の検査工程により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、
前記第1の算出工程により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定工程と
前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第4の選択工程により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製工程と、
暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択工程と、
前記第5の選択工程により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製工程により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査工程と、
前記第2の検査工程により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、
前記第2の算出工程により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定工程と
前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して最適検査パラメータを決定する第3の決定工程と
を含むことを特徴とする半導体検査方法。 - 高感度の検査パラメータを用いて第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第1の作製工程と、
前記作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、
前記作製工程により作製された高感度欠陥画像を用いて、暫定的に暫定検査パラメータを選択する選択工程と、
前記選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された高感度欠陥画像の欠陥を検査して模擬欠陥画像を作製する第2の作製工程と、
前記高感度な検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第1の検査工程と、
前記第1の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製工程と、
前記第2の作製工程により作製された模擬欠陥画像と前記第3の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、
前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第1の算出工程と、
前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、
前記第1の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する判断工程と、
前記第1の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第2の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する決定工程と
を含むことを特徴とする半導体検査方法。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから欠陥画像を選択する第2の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された欠陥画像を合成して欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、
暫定的に暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、
前記第3の選択工程により選択された暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、
前記第1の検査工程により、前記欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、
前記第1の算出工程により算出された欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程により前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記暫定検査パラメータを検査パラメータとして決定する第1の決定工程と
前記第1の決定工程により決定された検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第2の作製工程と、
前記第2の作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、
前記第1の決定工程により決定された検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第2の検査工程と、
前記第2の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第3の作製工程と、
前記第2の作製工程により作製された高感度欠陥画像と前記第3の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、
前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第2の算出工程と、
前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第3の算出工程と、
前記第2の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第3の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第2の決定工程と
を含むことを特徴とする半導体検査方法。 - 検査対象の製品パターン画像が記憶された第1のデータベースからパターン画像を選択する第1の選択工程と、
検査対象の欠陥画像が記憶された第2のデータベースから第1の欠陥画像を選択する第2の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第2の選択工程により選択された第1の欠陥画像を合成して第1の欠陥検査画像を作製する第1の作製工程と、
暫定的に第1の暫定検査パラメータを選択する第3の選択工程と、
前記第3の選択工程により選択された第1の暫定検査パラメータを用いて、前記第1の作製工程により作製された第1の欠陥検査画像の欠陥を検査する第1の検査工程と、
前記第1の検査工程により、前記第1の欠陥の検出率を算出する第1の算出工程と、
前記第1の算出工程により算出された第1の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第1の判断工程と、
前記第1の判断工程により前記算出された第1の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第1の暫定検査パラメータを第1の検査パラメータとして決定する第1の決定工程と
前記第2のデータベースから第2の欠陥画像を選択する第4の選択工程と、
前記第1の選択工程により選択されたパターン画像と前記第4の選択工程により選択された第2の欠陥画像を合成して第2の欠陥検査画像を作製する第2の作製工程と、
暫定的に第2の暫定検査パラメータを選択する第5の選択工程と、
前記第5の選択工程により選択された第2の暫定検査パラメータを用いて、前記第2の作製工程により作製された第2の欠陥検査画像の欠陥を検査する第2の検査工程と、
前記第2の検査工程により、前記第2の欠陥の検出率を算出する第2の算出工程と、
前記第2の算出工程により算出された第2の欠陥の検出率が任意に設定した欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第2の判断工程と、
前記第2の判断工程により前記算出された第2の欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第2の暫定検査パラメータを第2の検査パラメータとして決定する第2の決定工程と
前記第1の検査パラメータと前記第2の検査パラメータを調整して第3の検査パラメータを決定する第3の決定工程と
前記第3の決定工程により決定された第3の検査パラメータを用いて、第1のウエハの欠陥を検査して高感度欠陥画像を作製する第3の作製工程と、
前記第3の作製工程により作製された高感度欠陥画像を計算機内に保存する保存工程と、
前記第3の決定工程により決定された第3の検査パラメータを用いて、前記第1のウエハと同様の製造工程における第2のウエハの欠陥検査を行う第3の検査工程と、
前記第3の検査工程により検査された第2のウエハの電気的特性を測定し、電気的不良欠陥を有する電気的欠陥画像を作製する第4の作製工程と、
前記第3の作製工程により作製された高感度欠陥画像と前記第4の作製工程により作製された電気的欠陥画像を比較する比較工程と、
前記比較工程により、前記電気的不良欠陥の捕捉率を算出する第3の算出工程と、
前記比較工程により、疑似欠陥の検出率を算出する第4の算出工程と、
前記第3の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすか否かを判断する第3の判断工程と、
前記第3の算出工程により算出された電気的不良捕捉率及び前記第4の算出工程により算出された疑似欠陥の検出率が、前記任意に設定した電気的不良捕捉率及び疑似欠陥の検出率を満たすと判断された場合、前記第3の検査パラメータを最適検査パラメータとして決定する第4の決定工程と
を含むことを特徴とする半導体検査方法。 - 前記算出手段は、前記検査手段において対象となった対象画像数のうち、欠陥を検出できた対象画像数を求め、前記欠陥の検出率を算出することを特徴とする請求項1に記載の半導体検査装置。
- 前記決定手段は、前記判断手段により、前記算出された欠陥の検出率が前記設定した欠陥の検出率を満たさないと判断された場合、前記第3の選択手段により新たな暫定検査パラメータを再度選択することを決定することを特徴とする請求項1に記載の半導体検査装置。
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