JP3612148B2 - ダイヤルゲージ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はダイヤルゲージに関する。より詳細に言えば、本発明はダイヤルゲージの目盛の数値表示に関する。
【0002】
【従来の技術】
ダイヤルゲージの測定子は、測定部位に接触せしめられ、測定部位の変位に追従して変位する。このときの測定子の変位に応答して、ダイヤルゲージの指針が回転運動をし、指針が示す目盛板上の目盛の数値から、測定子の変位量すなわち測定部位の変位量を知ることができる。
【0003】
広い測定範囲で使用する場合には、長針および短針、または主針および副針の2本の指針を有する二針型のダイヤルゲージが利用される。長針(主針)および短針(副針)は、ちょうど時計の分針と時針との関係に類似しており、短針は長針に対して比例的に減速された回転運動をするようになされている。典型的な例では、長針が一回りしたときに短針が一目盛動くようにされ、短針が示す目盛の数値と、長針が示す別の目盛の数値とを組み合わせることによって、測定子の変位量を求めるようになされている。
【0004】
このような二針型ダイヤルゲージの従来例のダイヤル部分を図3に示す。このダイヤルゲージは、目量(ひと目盛の読み。ダイヤル部分に表示される)が0.01mm、測定範囲が10mmのものである。長針1が示す第1の目盛2においては、一つの目盛が目量である0.01mmを表し、10目盛ごとに目盛の数を示す数値が付されている。測定子(図示せず)が0.1mm、すなわち目量である0.01mmの10倍変位すると、長針1は10の数値を示し、測定子が1mm変位すると、長針1は一回転する。一方、短針3が示す第2の目盛4においては、一つの目盛が長針1の一回転分、すなわち1mmを表し、1目盛ごとに目盛の数が付されている。測定子が1mm変位し、長針1が一回転すると、短針3は第2の目盛4の1の数値を示す。
【0005】
図示のごとく、長針1が第1の目盛2の30の数値を示し、短針3が第2の目盛4の1と2との数値の間を示していれば、1mm+0.01mm×30=1.3mmの計算を行い、測定子の変位量が1.3mmであることを知ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示すような従来の二針型ダイヤルゲージの問題点は、未熟練者が迅速かつ正確に測定子の変位量を求めることができないということである。その理由は、長針および短針が示す数値から変位量を求めるときに、長針1が示す第1の目盛2の数値に目量(図3の例では0.01mm)を掛け合わせるという換算の手順を踏んだうえで、短針3が指示する第2の目盛4の数値を加算しなければならないからである。これは熟練者には問題ないことではあるが、未熟練者や一時的にその測定に携わる者は、換算をひとけた誤ったり、換算に手間取ったりしやすい。
【0007】
そこで本発明が解決しようとする課題は、未熟練者でも迅速かつ正確に変位量を求めることができるダイヤルゲージを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明によれば、
測定子の変位に応答して回転運動をする第1の指針と、
該第1の指針により示される第1の目盛と、
前記第1の指針に対して比例的に減速された回転運動をする第2の指針と、
該第2の指針により示される第2の目盛と、を備え、
前記第1の指針により示された前記第1の目盛に付された数値と前記第2の指針により示された前記第2の目盛に付された数値とを組み合わせることによって前記測定子の変位量を求めるようになされたダイヤルゲージにおいて、
前記第1の目盛に付された数値と前記第2の目盛に付された数値とが、互いに同じ単位および同じ位取りで表示されており、前記第1の指針および前記第2の指針がそれぞれ示した前記第1の目盛の数値と前記第2の目盛の数値とをそのまま加算することにより前記測定子の変位量を直接求めることができるようになされたダイヤルゲージが提供される。
【0009】
前記第1の指針および前記第2の指針は、互いに同軸の回転中心を有するものとすることができる。
【0010】
また、前記第1の指針および前記第2の指針を、互いに異なる位置に回転中心を有するものとすることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明によるダイヤルゲージの一つの実施例のダイヤル部分が示されている。測定子(図示せず)の変位に応答して回転運動をする長針(第1の指針)1、長針1により示される第1の目盛2、長針1に対して比例的に減速された回転運動をする短針(第2の指針)3、および短針3により示される第2の目盛4については、図3の従来例と同様である。長針1および短針3は、その長さの長短からそう呼ばれているが、長さにこだわりなく、いずれか一方(例えば長針)を主針、他方(例えば短針)を副針と呼んでもよい。また、図1のダイヤルゲージは、図3の従来例と同様、目量が0.01mm、測定範囲が10mmのものである。
【0012】
図1のダイヤルゲージが図3の従来例と異なる点は、第1の目盛2に付された数値と第2の目盛4に付された数値とが、互いに同じ単位および同じ位取りで表示されており、長針1および短針3がそれぞれ示した第1の目盛2の数値と第2の目盛4の数値とをそのまま加算することにより測定子の変位量を直接求めることができるようになされていることである。
【0013】
第1の目盛2においては、図3の従来例と同様、一つの目盛が目量である0.01mmを表している。測定子が0.1mm、すなわち目量である0.01mmの10倍変位すると、長針1は図3の従来例の場合と同様、目盛10個分を移動する。しかしながら、10個目の目盛に付されている数値は、図3の従来例のように目盛の個数である10ではなく、実際の測定子の変位量の1mm未満の値をmm単位で示す0.1である。このように第1の目盛2に付された数値(表示を省略されたものを含む)は、長針1が示した目盛の数値が、そのときの測定子の実際の変位量の1mm未満の値をmm単位で表すようになされている。測定子が1mm変位すると、長針1は一回転する。
【0014】
一方、短針3が示す第2の目盛4においては、一つの目盛が、長針1の一回転分、すなわち1mmを表している。測定子が1mm変位し、長針1が一回転すると、短針3は第2の目盛4の1の数値まで移動する。すなわち、第2の目盛4に付された数値は、短針3が示した目盛の数値が、そのときの測定子の実際の変位量の1mm以上の値をmm単位で表していることになる。
【0015】
図示のごとく、長針1が第1の目盛2の0.3の数値を示し、短針3が第2の目盛4の1と2との間の数値を示していれば、1mm+0.3mm=1.3mmの簡単な加算のみを行うことにより、測定子の変位量が1.3mmであることを迅速かつ容易に知ることができる。しかも、計算のミスはまず考えられないので、変位量を正確に求めることができる。
【0016】
図2には、本発明の別の実施例によるダイヤルゲージのダイヤル部分が示されている。図1の実施例では長針1および短針3が互いに異なる位置に回転中心を有しているのに対して、図2の実施例では、長針1および短針3が互いに同軸の回転中心を有している点が異なる。第1の目盛2および第2の目盛4における目盛の付け方およびそれぞれの目盛に付される数値の付け方については、図1の実施例と同様である。
【0017】
【発明の効果】
本発明によるダイヤルゲージは、第1の指針および第2の指針がそれぞれ示した第1の目盛の数値と第2の目盛の数値とをそのまま加算することにより測定子の変位量を直接求めることができるので、未熟練者でも迅速かつ正確に測定子の変位量を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイヤルゲージの一実施例のダイヤル部分の正面図。
【図2】本発明によるダイヤルゲージの別の実施例のダイヤル部分の正面図。
【図3】従来のダイヤルゲージのダイヤル部分の正面図。
【符号の説明】
1 長針(第1の指針、主針)、2 第1の目盛、3 短針(第2の指針、副針)、4 第2の目盛。
Claims (3)
- 測定子の変位に応答して回転運動をする第1の指針と、
該第1の指針により示される第1の目盛と、
前記第1の指針に対して比例的に減速された回転運動をする第2の指針と、
該第2の指針により示される第2の目盛と、を備え、
前記第1の指針により示された前記第1の目盛に付された数値と前記第2の指針により示された前記第2の目盛に付された数値とを組み合わせることによって前記測定子の変位量を求めるようになされたダイヤルゲージにおいて、
前記第1の目盛に付された数値と前記第2の目盛に付された数値とが、互いに同じ単位および同じ位取りで表示されており、前記第1の指針および前記第2の指針がそれぞれ示した前記第1の目盛の数値と前記第2の目盛の数値とをそのまま加算することにより前記測定子の変位量を直接求めることができるようになされており、
前記第1の指針が長針であり、前記第2の指針が短針であり、該短針が示す前記第2の目盛においては、一つの目盛が、前記長針の一回転分を表していることを特徴とする、
ダイヤルゲージ。 - 前記第1の指針および前記第2の指針が、互いに同軸の回転中心を有することを特徴とする請求項1記載のダイヤルゲージ。
- 前記第1の指針および前記第2の指針が、互いに異なる位置に回転中心を有することを特徴とする請求項1記載のダイヤルゲージ。
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JP21372196A JP3612148B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | ダイヤルゲージ |
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JPH1062104A JPH1062104A (ja) | 1998-03-06 |
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CN113306391B (zh) * | 2021-06-17 | 2023-02-17 | 一汽解放青岛汽车有限公司 | 一种指针显示方法、装置、电子设备及介质 |
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1996
- 1996-08-13 JP JP21372196A patent/JP3612148B2/ja not_active Expired - Fee Related
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