JP3612012B2 - 自動販売機の整備管理支援方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の整備管理支援方法に係り、特に、屋内設置や屋外設置の相違などがある個々の自動販売機の状況に適合させて過不足なく整備を行えるようにし、又リサイクル部品も活用できるようにして、整備不良が生じないようにしながら、整備に要するコストを削減することができる自動販売機の整備管理支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機は、商品が払い出されず投入した金銭が返却されないなどの機構機能上のトラブルがないように、適正に整備する必要がある。又、購買利用者に対して好感を与えるような美観を維持する上でも、適宜整備する必要がある。このため、所有者など自動販売機を管理するもの(以下管理者、あるいは管理会社と呼ぶ)は、定期整備を含め、このような整備を一括して専門の会社(以下整備会社と呼ぶ)に依頼している。
【0003】
このように自動販売機では、定期点検の頻度や内容、又故障に備えた保守部品の在庫を適正にして、購買利用者に対する様々な面でのサービスが低下しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自動販売機は、このような整備を管理者が行うにしても、あるいは整備会社が行うにしても、定期点検の頻度やその内容、又故障に備えた保守部品の在庫を適正にしないと、故障発生や、外観の美観喪失など、購買利用者に対するサービスが低下してしまう。反対に、定期整備頻度や保守部品在庫が多いと、整備に要するコストが増大することになる。
【0005】
又、自動販売機は、屋内に設置されるもの、又屋外に設置されるものなど、個々で設置状況や販売頻度などが相違する。このため、定期点検の頻度やその内容などの、定期整備の状況が異なる。
【0006】
外観や露出する機構部分は、屋内設置に比べ、屋外設置の自動販売機は傷み易く故障し易い。更に、購買利用者の操作ボタンや商品払い出し機構などは、商品の販売頻度によって故障の発生頻度は異なる。このため、個々の自動販売機で故障箇所が異なり、又、整備すべき頻度なども異なる。
【0007】
従って、例えば、個々の自動販売機に適正な定期整備頻度を設定したり、適正な保守部品在庫の部品種類や在庫量を設定したりすることは、様々な難しさがある。
【0008】
更に、最近では、コスト削減の観点だけでなく、地球環境保護の観点から、自動販売機の保守にあたっても、以前より部品のリサイクルが要求される。しかしながら、自動販売機の整備で部品をリサイクルするには、リサイクル品を含めた総合的な部品在庫管理をする必要があり、該在庫管理が複雑になり又業務量が増加する。
【0009】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、屋内設置や屋外設置の相違などがある個々の自動販売機の状況に適合させて過不足なく整備を行えるようにし、又リサイクル部品も活用できるようにして、整備不良が生じないようにしながら、整備に要するコストを削減することができる自動販売機の整備管理支援方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動販売機の管理番号、型式、設置場所、及び設置年月日を含む個々の自動販売機の情報を、自動販売機設置の際に自動販売機履歴情報としてデータサーバ装置に入力登録し、自動販売機に共通の部品に関する情報、自動販売機毎の特有部品に関する情報、及び、これら部品の在庫情報を予め保守部品情報としてデータサーバ装置に登録しておき、前記自動販売機履歴情報には、整備受注履歴、整備履歴も順次登録しておき、整備依頼があった場合は、該整備依頼に基づいて前記自動販売機履歴情報を検索して、必要な部品を選ぶと共に、該部品の在庫を前記保守部品情報に基づいて確認し、在庫ありであれば部品出荷依頼をし、在庫なしであれば部品発注処理をし、このようにして必要部品が得られた場合は、前記整備の依頼をし、該整備の完了が伝達された場合は該伝達に基づいて前記自動販売機履歴情報を更新するようにしたことにより、前記課題を解決したものである。
【0011】
又、前記自動販売機の整備管理支援方法において、前記整備を実行完了した場合の持ち返り部品、あるいは、整備せずに自動販売機を引き揚げた場合の自動販売機にある部品を確認し、該確認に基づいて利用可能な部品に関する情報を、前記保守部品情報に登録するようにしたことにより、自動販売機のリサイクルや、自動販売機の部品のリサイクルを促進できるように、再利用しようとする自動販売機やその部品の情報管理を促進することができる。
【0012】
更に、前記自動販売機の整備管理支援方法において、前記部品発注の以前に、又該部品発注が不要の場合は前記整備依頼の以前に、前記整備依頼及び前記自動販売機履歴情報に基づいて、該整備の費用の見積りを算出し、該算出結果に基づいて整備費用見積書を発行し、整備依頼先からの作業発注依頼を受け付けてから、前記部品発注や前記整備依頼をするようにしたことにより、無駄な部品発注の発生を低減することができる。整備依頼があっても実際の費用が高額であると、該整備依頼がキャンセルされることがある。上述のようにすれば、整備費用見積書を速やかに発行することができ、又予め整備費用見積書を整備依頼先に発行してあれば、高額な整備費用を理由とした、整備依頼のキャンセルは生じ難くなり、従って、無駄な部品発注の発生を低減することができる。
【0013】
又、前記自動販売機の整備管理支援方法において、前記自動販売機履歴情報に基づいて自動販売機の定期整備予測情報を作成し、該当自動販売機の管理又は整備をしようとする者が該定期整備予測情報を参照できるようしにしたことにより、自動販売機の管理者や整備者は定期整備に備えることができる。なお、例えば図1の破線18のように、自動販売機の定期整備予測情報を作成することができる。
【0014】
次に、前記自動販売機の整備管理支援方法において、定期整備予定日より以前に、前記定期整備予測情報を該当自動販売機の管理又は整備をしようとする者に自動的に送付するようしにしたことにより自動販売機の管理者や整備者は定期整備に備えることができる。
【0015】
又、前記自動販売機の整備管理支援方法において、前記保守部品情報に登録されている個々の部品が、在庫品、必要時調達品、リサイクル品のいずれの部品種別であるか検索できるように、前記保守部品情報を構成しておき、部品の在庫照会の際にはこれら部品種別を選択できるようにしたことにより、リサイクル品の部品の在庫がある場合は、自動販売機の整備にこれを利用し易くなり、従って、リサイクル品の部品の活用が促進される。
【0016】
又、前記自動販売機の整備管理支援方法において、前記自動販売機履歴情報に基づき、前記設置年月日から所定期間経過後、又は、整備回数が所定回数以上になった後となったことを判定し、該判定が成立した場合には、自動販売機定期整備情報を生成し、該当自動販売機の管理をする者、及び整備をする者の少なくとも一方に該情報を送付するようにしたことにより、自動販売機の管理者や整備者は定期整備に備えることができる。
【0017】
以下、本発明の作用について、簡単に説明する。
【0018】
図1は、本発明で利用する諸情報の構成を示すブロック図である。
【0019】
本発明においては、主として、自動販売機履歴情報10、及び保守部品情報30を利用する。これら情報は、データサーバ装置に入力登録し、例えば、データサーバ装置に設けられているデータベースなどに格納する。そうして、該当者はこのような情報にアクセスするようにする。
【0020】
自動販売機履歴情報10は、図示されるように、自動販売機情報12と、その他の整備関連情報14とを含む。自動販売機情報12は、自動販売機の管理番号、型式、設置場所、及び設置年月日を含む個々の自動販売機の情報である。該自動販売機情報12は、自動販売機設置の際に自動販売機履歴情報としてデータサーバ装置に入力登録する。
【0021】
保守部品情報30は、共通部品情報32と、特有部品情報34と、部品在庫情報36とを含む。共通部品情報32は、自動販売機に共通の部品に関する情報である。特有部品情報34は、自動販売機毎の特有部品に関する情報である。そうして、部品在庫情報36は、これら部品の在庫情報である。又以上のような保守部品情報30は、データサーバ装置に登録しておき、例えば、データサーバ装置に設けられているデータベースなどに格納する。
【0022】
自動販売機履歴情報10には、整備受注履歴、整備履歴も例えば整備関連情報14として順次登録しておく。又、整備依頼があった場合は、該整備依頼に基づいて自動販売機履歴情報10を検索して、必要な部品を選ぶ。これと共に、該部品の在庫を、保守部品情報30の例えば部品在庫情報36に基づいて確認し、在庫ありであれば部品出荷依頼をし、在庫なしであれば部品発注処理をする。このようにして必要部品が得られた場合は、前記整備の依頼をする。そうして、該整備の完了が伝達された場合は該伝達に基づいて自動販売機履歴情報10を更新する。
【0023】
以上のように本発明においては、自動販売機の整備管理支援に必要な情報が能率よく取り扱われる。従って、屋内設置や屋外設置の相違などがある個々の自動販売機の状況に適合させて過不足なく整備を行えるようにし、又リサイクル部品も活用できるようにして、整備不良が生じないようにしながら、整備に要するコストを削減することができる。
【0024】
なお、共通部品情報32や特有部品情報34においては、リサイクルされた部品の情報を含めるようにしてもよい。この場合は、個々の部品が、在庫品であるか、必要時調達品であるか、リサイクル品であるかを示す情報を付与するようにしてもよい。
【0025】
あるいは、後述する実施形態のごとく、共通部品は基本的に在庫品として共通部品情報32(共有・共通部品データ32A)にて管理し、特有部品は原則として必要時調達品として特有部品情報34(自給調達品在庫データ34A)にて管理する。そうして、リサイクル品については、リサイクル部品在庫データ38にて管理するようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0027】
図2は、本発明の自動販売機の整備管理支援方法が適用された、自動販売機の整備管理支援装置の機能を示すブロック図である。この図においては、左側で上から下に自動販売機のライフサイクルに沿った整備の流れが示されている。又、右側で上から下に、このような整備を支援するための種々の機能が示されている。
【0028】
これらの機能は、その機能を実現する1つの構成部ともなっている。そうしてこの図においては、左側の個々の整備の作業や処理と、これら処理を支援する右側の個々の構成部との関係が示されている。本実施形態の自動販売機は、一例として缶入り飲料を販売するものであるが、他の販売物を取り扱うものも同様である。
【0029】
図3及び図4は、本実施形態においてなされる処理を示すブロック図である。これらの図は、本来は1つの統合された図であり、作図の関係上、図3には該統合図の左側が示され、図4には右側が示される。これら図3及び図4では、本実施形態の自動販売機の整備管理支援装置でなされる処理に加え、人手を伴う例えば入力などの処理も図示されている。
【0030】
図5は、本実施形態において飲料メーカ会社62、管理会社60、整備会社64のそれぞれがアクセスする情報を示すブロック図である。
【0031】
この図において、管理会社60内の諸データ、又図中で楕円形範囲66内の諸データは、実体としては自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置50に登録され、具体的には該自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置50内で構成されているデータベースに格納されている。又、本発明が適用された自動販売機の整備管理支援装置は、このような自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置50を利用しながら構成されている。該自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置50は、例えばパーソナルコンピュータや、EWS(Engineering Work Station)などのハードウェアを用いて構成することができる。
【0032】
本実施形態においては、本発明の自動販売機履歴情報10や保守部品情報30に対応するデータは該自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置50に格納されている。具体的には、図示される本実施形態の自販機履歴管理データ10Aは、本発明の自動販売機履歴情報10に該当する。共有・共通部品データ32Aは共通部品情報32に該当し、共通部品の在庫に関する情報は本実施形態においては在庫データ36Aに格納している。又、自給調達品在庫データ34Aには特有部品情報34が含まれ、更には特有部品の在庫に関する情報は該自給調達品在庫データ34Aに格納している。又、リサイクル部品在庫データ38は、共通部品及び特有部品を含めた、リサイクルされた部品を表す情報、又、該リサイクル部品の在庫を表す情報である。
【0033】
又、これらデータの登録は、飲料メーカ会社62、管理会社60、整備会社64の内の該当するものが、インターネットを経由して入力し、登録する。又、許可されている範囲でインターネットを経由して、これらデータを参照することができる。
【0034】
又、これら各社のアクセスは、インターネットに接続している各社のパーソナル・コンピュータで動作させている、ブラウザ・プログラムを利用して行う。該ブラウザ・プログラムとしては、例えば米国マイクロソフト社製の「インターネット・エクスプローラー」などを利用することができる。又、該ブラウザ・プログラムによって、図示されるようなウェブ画面52及び54が提供され、該画面を利用して各社は、許可されている範囲で必要なデータへのアクセスを行う。
【0035】
図6は、本実施形態において、自動販売機の機構的な整備、及び外観的な整備を示すフローチャートである。この図においては中央で上から下に経時的に、自動販売機の新台設置後の、整備の基本的な流れが示される。又、左側では上から下に、外観的な要素の整備の流れが示されている。更に、右側では上から下に、自動販売機の機構的な要素の整備の流れが示されている。
【0036】
以上で言及した図2〜図6に基づいて、本実施形態の全体的な作用について説明する。
【0037】
本実施形態の処理は、新台の自動販売機が設置された後の処理は、全体としては、以下に説明するステップA〜Eに分けることができる。これら処理は、一部人手を伴い、又このようなステップA〜Eの順になされることになる。
【0038】
まず、ステップAについて説明する。
【0039】
ステップAにおいては、飲料メーカにおいて自動販売機の新台登録が行われ、その自動販売機を整備会社(整備拠点)で設置する際に、自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面『設置情報入力』A02により、自動販売機自体やその設置に関係する情報を、自動販売機管理番号をキーにして登録する。この情報は各種自販機履歴データ内に保管され、「定期整備予測データ」A04へも情報を追加する。自販機履歴データのアップデートは、整備後または引揚が行われた時点で自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「整備・引揚入力」で行われる。
【0040】
次に、ステップBについて説明する。
【0041】
ステップBにおいては、飲料メーカにおいて「自販機履歴管理データ」A03と「定期整備予測データ」A04を基に自動販売機の整備計画を立て、自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「整備依頼」B02で整備を依頼する。整備会社(整備拠点)で「整備依頼受付」B03を行い、同時に自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「自販機履歴データ情報照会」B04で整備される自動販売機の情報を確認する。整備に必要な部品について自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「共有・共通部品検索」B05で交換部品の確認を行い、自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「交換部品在庫照会」B06にて在庫確認を行う。
【0042】
続いて、ステップCについて説明する。
【0043】
ステップCにおいては、整備会社(整備拠点)では飲料メーカから整備見積りに対しての承認が行われた後、自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「部品発注入力」C01で発注作業を行う。自動販売機整備管理支援装置側ではそのデータを基に在庫との照合を行い、在庫の引き当てか発注処理を行い、入荷を経て出荷データを構築する。又、受注データから受注履歴データC05を構築し、自給調達計画処理C06を経て、自給調達を行う部品(製品)については独自に調達を行い、調達された部品(製品)データを自給調達品在庫データとしてファイルを行い、在庫データC08にリンクを行う。
【0044】
次に、ステップDについて説明する。
【0045】
ステップDにおいては、飲料メーカにおいて自動販売機のメンテナンス依頼を受けた場合、自動販売機整備管理支援装置のウェブ画面「メンテナンス依頼」D01で整備会社(整備拠点)にメンテナンスの依頼を行う。整備会社(整備拠点)では、メンテナンスの依頼を受けてから、ステップAと同様に「自販機履屋データの確認」B04、「共有・共通部品確認」B05、「交換部品在庫照会」B06を経て、部品発注処理D02を行う。
【0046】
続いて、ステップEについて説明する。
【0047】
ステップEにおいては、整備会社(整備拠点)で行われた整備又は引揚に対して、交換又は引き揚げられた部品(製品)のチェックを行い、リサイクル可能部品については「リサイクル部品処理依頼」E01でリサイクルの依頼を行う。明和ペンデイクスで受け付けられたリサイクル対象部品を整備又は修理、加工、検査を行い、部品の再生処理を行う。再生処理された部品(製品)は、「リサイクル部品在庫データ」E03に情報を構築し、在庫データにリンクを行う。
【0048】
次に、図2の右側に列挙した本実施形態における諸機能について、上から順に、画面図などを示しながら説明する。
【0049】
まず、図7は、本実施形態における自販機履歴管理機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0050】
この図においては、左側において、上から下に自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される自販機履歴管理機能は、該自販機履歴管理機能を実現する構成部であり、即ち自販機履歴管理機能部と称する。
【0051】
該自販機履歴管理機能においては、自動販売機の管理番号を基に、自動販売機の管理データ登録、新台設置から廃棄までの故障履歴、部品交換・修理履歴等を登録し、次回の整備計画についての基礎資料を提供する。又、メンテナンス時の管理データ確認、構成部品の確認等の各照会を行い、整備の効率化を図る。
【0052】
図8は、該自販機履歴管理機能により提供される情報を示す線図である。
【0053】
更に、図9は、該自販機履歴管理機能により情報を登録したり参照したりする際のベンディング部品マスター登録画面を示す線図である。図10は、該自販機履歴管理機能により情報を検索する際のベンディング部品マスター個別検索1画面を示す線図である。図11は、情報を登録したり参照したりする際の完了入力1画面を示す線図である。該画面により、種々の作業完了に伴った情報入力を行う。図12は、情報を登録したり参照したりする際のベンディングコール条件入力画面を示す線図である。図13は、情報を登録したり参照したりする際のベンディングコール完了報告画面を示す線図である。該画面により、ベンディングコールの作業完了に伴った情報入力を行う。図14は、情報を検索する際の形式別品質区分別在庫機一覧検索画面を示す線図である。
【0054】
次に、図15〜図19により、本実施形態の販売管理システムにおける情報の登録や参照に用いる画面が示される。まず、図15は、WEB納期確認画面を示す線図である。図16は、WEB在庫・入荷予定照会画面を示す線図である。図17は、WEB発注入力画面を示す線図である。図18は、商品区分検索画面を示す線図である。図19は、商品検索画面を示す線図である。
【0055】
図20は、本実施形態における受発注一元管理機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0056】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される受発注一元管理機能は、該自販機履歴管理機能を実現する構成部であり、即ち受発注一元管理機能部と称する。
【0057】
この受発注一元管理機能では、自動販売機整備に関係する部品や材料(以下部材と呼ぶ)の発注先を一本化し、一元窓口一括受注対応による発注業務の簡素化を実現する。部材発注については、自動販売機管理番号を基にした自販機履歴データの検索を行い、管理データから部材の確認と在庫管理機能を利用して在庫照会を行い、整備に必要な部材の発注を行う。
【0058】
図21は、本実施形態における部品(製品)供給機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0059】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される部品(製品)供給機能は、該部品(製品)供給機能を実現する構成部であり、即ち部品(製品)供給機能部と称する。
【0060】
この部品(製品)供給機能では、自動販売機の整備に必要な全ての関連部材を、発注先の現存地または自動販売機設置場所に関係なく、全て一定価格で受注の当日に発送を行う。この供給機能により、発注先では調達品に対してのマニュアル化が実現する。
【0061】
図22は、本実施形態における受注情報履歴・分析機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0062】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される受注情報履歴・分析機能は、該受注情報履歴・分析機能を実現する構成部であり、即ち受注情報履歴・分析機能部と称する。
【0063】
この受注情報履歴・分析機能では、受注データ又は出荷データを基に、使用部材の数量、頻度、使用目的等の統計を行い、整備計画又は整備拠点での予算等の基礎資料として、又は分析結果を基にした効率的な発注対策資料として、データを提供する。
【0064】
図23は、本実施形態における共有・共通部品検索機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0065】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される共有・共通部品検索機能は、該共有・共通部品検索機能を実現する構成部であり、即ち共有・共通部品検索機能部と称する。又、図24は、該共有・共通部品検索機能で提供される部品共通リストの一例を示す線図である。
【0066】
この共有・共通部品検索機能では、自動販売機に必要な部材について、共有化もしくは共通化が可能である部品・製品のデータを提供する。この検索機能により、より低価格な部材調達を可能にする。
【0067】
図25は、本実施形態における在庫管理(在庫照会)機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0068】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される在庫管理(在庫照会)機能は、該在庫管理(在庫照会)機能を実現する構成部であり、即ち在庫管理(在庫照会)機能部と称する。又、図26は、該在庫管理(在庫照会)機能で提供される部品在庫リストの一例を示す線図である。
【0069】
この在庫管理(在庫照会)機能では、自販機履歴管理データを参考にメンテナンスに必要な部材を選出し、リアルタイムで在庫確認を行い、整備の準備を行う。また。発注時においても、この照会機能により在庫確認の手間を解消する。
【0070】
図27は、本実施形態における自給調達機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0071】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される自給調達機能は、該自給調達機能を実現する構成部であり、即ち自給調達機能部と称する。
【0072】
この自給調達機能では、受注情報履歴・分析機能から得られた情報を基に、高価な部材又はリードタイムの長い部材等について、予め予備調達を行う。この機能により、自動販売機の故障対応による稼動停止期間を短縮すると共に、一括調達によるコストメリットを提供する。
【0073】
図28は、本実施形態における部品・製品リサイクル機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0074】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される部品・製品リサイクル機能は、該部品・製品リサイクル機能を実現する構成部であり、即ち部品・製品リサイクル機能部と称する。
【0075】
この部品・製品リサイクル機能では、自動販売機に関係する部材に対し、リサイクル可能な部品・製品は積極的にリサイクルを行い、在庫情報にリサイクル部品・製品として情報を提供する。この機能により、システム利用企業へは環境問題への取組を支援する。
【0076】
図29は、本実施形態における自販機リニューアル機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0077】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される自販機リニューアル機能は、該自販機リニューアル機能を実現する構成部であり、即ち自販機リニューアル機能部と称する。なおリニューアルとは、自動販売機の主として外観の更新である。
【0078】
この自販機リニューアル機能では、部品・製品リサイクル機能によってリサイクルされた部品・製品を利用し、自動販売機のリニューアルを行う。この機能により、部品・製品のリサイクルとは別の、自動販売機そのもののリサイクルが実現する。
【0079】
図30は、本実施形態における全国物流ネットワーク機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャートである。
【0080】
この図においては、左側において自動販売機の整備の流れが示されている。又、右側に示される全国物流ネットワーク機能は、該全国物流ネットワーク機能を実現する構成部であり、即ち全国物流ネットワーク機能部と称する。
【0081】
この全国物流ネットワーク機能は、受発注一元管理機能又は部品(製品)供給機能を実現するためのベース機構である。
【0082】
以上説明したように本実施形態によれば、本発明を効果的に適用することができる。従って、屋内設置や屋外設置の相違などがある個々の自動販売機の状況に適合させて過不足なく整備を行えるようにし、又リサイクル部品も活用できるようにして、整備不良が生じないようにしながら、整備に要するコストを削減することができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、屋内設置や屋外設置の相違などがある個々の自動販売機の状況に適合させて過不足なく整備を行えるようにし、又リサイクル部品も活用できるようにして、整備不良が生じないようにしながら、整備に要するコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で利用する諸情報の構成を示すブロック図
【図2】本発明の自動販売機の整備管理支援方法が適用された、自動販売機の整備管理支援装置の機能を示すブロック図
【図3】上記実施形態においてなされる処理を示す第1のブロック図
【図4】上記ブロック図の右側に続く第2のブロック図
【図5】前記実施形態において飲料メーカ会社、管理会社、整備会社のそれぞれがアクセスする情報を示すブロック図
【図6】前記実施形態において、自動販売機の機構的な整備、及び外観的な整備を示すフローチャート
【図7】前記実施形態における自販機履歴管理機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図8】前記実施形態における自販機履歴管理機能により提供される情報を示す線図
【図9】前記実施形態において自販機履歴管理機能により情報を登録したり参照したりする際のベンディング部品マスター登録画面を示す線図
【図10】前記実施形態において自販機履歴管理機能により情報を検索する際のベンディング部品マスター個別検索1画面を示す線図
【図11】前記実施形態において情報を登録したり参照したりする際の完了入力1画面を示す線図
【図12】前記実施形態において情報を登録したり参照したりする際のベンディングコール条件入力画面を示す線図
【図13】前記実施形態において情報を登録したり参照したりする際のベンディングコール完了報告画面を示す線図
【図14】前記実施形態において情報を検索する際の形式別品質区分別在庫機一覧検索画面を示す線図
【図15】前記実施形態においてWEB納期確認画面を示す線図
【図16】前記実施形態においてWEB在庫・入荷予定照会画面を示す線図
【図17】前記実施形態においてWEB発注入力画面を示す線図
【図18】前記実施形態において商品区分検索画面を示す線図
【図19】前記実施形態において商品検索画面を示す線図
【図20】前記実施形態における受発注一元管理機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図21】前記実施形態における部品(製品)供給機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図22】前記実施形態における受注情報履歴・分析機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図23】前記実施形態における共有・共通部品検索機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図24】前記実施形態における共有・共通部品検索機能で提供される部品共通リストの一例を示す線図
【図25】前記実施形態における在庫管理(在庫照会)機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図26】前記実施形態における在庫管理(在庫照会)機能で提供される部品在庫リストの一例を示す線図
【図27】前記実施形態における自給調達機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図28】前記実施形態における部品・製品リサイクル機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図29】前記実施形態における自販機リニューアル機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【図30】前記実施形態における全国物流ネットワーク機能による自動販売機の整備管理の支援を示すフローチャート
【符号の説明】
10…自動販売機履歴情報
10A…自販機履歴管理データ
12…自動販売機情報
14…整備関連情報
18…定期整備予測情報
30…保守部品情報
32…共通部品情報
32A…共有・共通部品データ
34…特有部品情報
34A…自給調達品在庫データ
36…部品在庫情報
36A…在庫データ
38…リサイクル部品在庫データ
50…自動販売機整備管理支援装置用データサーバ装置
52、54…ウェブ画面
60…管理会社
62…飲料メーカ
64…整備会社

Claims (3)

  1. 自動販売機の管理番号、型式、設置場所、及び設置年月日を含む個々の自動販売機の情報を、自動販売機設置の際に自動販売機履歴情報としてデータサーバ装置入力登録する工程と、
    自動販売機に共通の部品に関する情報、自動販売機毎の特有部品に関する情報、及び、これら個々の部品の在庫情報を、在庫品、必要時調達品、リサイクル品のいずれの部品種別であるか検索できるように、前記保守部品情報を構成して予め保守部品情報としてデータサーバ装置登録する工程と、
    データサーバ装置が前記自動販売機履歴情報に整備受注履歴、整備履歴を順次登録する工程と、
    自動販売機の整備依頼があった場合はデータサーバ装置が、該整備依頼とリサイクル品の利用を希望する情報とに基づいて、前記自動販売機履歴情報から整備に必要な部品を検索する工程と、
    データサーバ装置が、該部品の在庫を前記保守部品情報に基づいて照合する工程と、前記照合の結果リサイクル品の在庫ありであれば部品出荷データを構築する工程と、リサイクル品の在庫なしであればリサイクル品でない部品出荷データを構築する工程と、在庫なしであれば部品発注処理をする工程と、
    このようにして必要部品が得られ整備の完了が伝達された場合は該伝達に基づいて前記自動販売機履歴情報をデータサーバ装置が更新する工程と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機の整備管理支援方法。
  2. 自動販売機の管理番号、型式、設置場所、及び設置年月日を含む個々の自動販売機の情報を、自動販売機設置の際に自動販売機履歴情報としてデータサーバ装置入力登録する工程と、
    自動販売機に共通の部品に関する情報、自動販売機毎の特有部品に関する情報、及び、これら部品の在庫情報を予め保守部品情報としてデータサーバ装置登録する工程と、 データサーバ装置が前記自動販売機履歴情報に整備受注履歴、整備履歴を順次登録する工程と、
    自動販売機の整備依頼があった場合はデータサーバ装置が、該整備依頼に基づいて前記自動販売機履歴情報から整備に必要な部品を検索する工程と、
    データサーバ装置が、該部品の在庫を前記保守部品情報に基づいて照合する工程と、前記照合の結果在庫ありであれば部品出荷データを構築する工程と、在庫なしであれば部品発注処理をする工程と、
    このようにして必要部品が得られ整備の完了が伝達された場合は該伝達に基づいて前記自動販売機履歴情報をデータサーバ装置が更新する工程と、
    前記整備を実行完了した場合の持ち返り部品、あるいは、整備せずに自動販売機を引き揚げた場合の自動販売機にある部品を確認した結果に基づいて利用可能な部品に関する情報を、データサーバ装置が取得して前記保守部品情報に登録する工程と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機の整備管理支援方法。
  3. 自動販売機の管理番号、型式、設置場所、及び設置年月日を含む個々の自動販売機の情報を、自動販売機設置の際に自動販売機履歴情報としてデータサーバ装置入力登録する工程と、
    自動販売機に共通の部品に関する情報、自動販売機毎の特有部品に関する情報、及び、これら個々の部品の在庫情報を、在庫品、必要時調達品、リサイクル品のいずれの部品種別であるか検索できるように、前記保守部品情報を構成して予め保守部品情報としてデータサーバ装置登録する工程と、
    データサーバ装置が前記自動販売機履歴情報に整備受注履歴、整備履歴を順次登録する工程と、
    自動販売機の整備依頼があった場合はデータサーバ装置が、該整備依頼とリサイクル品の利用を希望する情報とに基づいて前記自動販売機履歴情報から整備に必要な部品を検索する工程と、
    データサーバ装置が、該部品の在庫を前記保守部品情報に基づいて照合する工程と、前記照合の結果リサイクル品の在庫ありであれば部品出荷データを構築する工程と、リサイクル品の在庫なしであればリサイクル品でない部品出荷データを構築する工程と、在庫なしであれば部品発注処理をする工程と、
    このようにして必要部品が得られ整備の完了が伝達された場合は該伝達に基づいて前記自動販売機履歴情報をデータサーバ装置が更新する工程と、
    前記整備を実行完了した場合の持ち返り部品、あるいは、整備せずに自動販売機を引き揚げた場合の自動販売機にある部品を確認した結果に基づいて利用可能な部品に関する情報を、データサーバ装置が取得して前記保守部品情報にリサイクル品として登録する工程と、
    を備えたことを特徴とする自動販売機の整備管理支援方法。
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