JP3610966B2 - 連装式光電センサシステム - Google Patents

連装式光電センサシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3610966B2
JP3610966B2 JP2002169137A JP2002169137A JP3610966B2 JP 3610966 B2 JP3610966 B2 JP 3610966B2 JP 2002169137 A JP2002169137 A JP 2002169137A JP 2002169137 A JP2002169137 A JP 2002169137A JP 3610966 B2 JP3610966 B2 JP 3610966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amplifier
unit
processing means
measurement
expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002169137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003337988A (ja
Inventor
亨 細田
宏之 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2002169137A priority Critical patent/JP3610966B2/ja
Publication of JP2003337988A publication Critical patent/JP2003337988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3610966B2 publication Critical patent/JP3610966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば変位センサや測長センサなどのように、搭載されたマイクロプロセッサにより投受光を媒介として高度の検出アルゴリズムを実現する高機能光電センサに好適な光電センサシステムに係り、特に、アンプ分離型光電センサに好適な光電センサシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、例えば変位センサや測長センサなどのように、搭載されたマイクロプロセッサにより投受光を媒介として高度の検出アルゴリズムを実現する各種の高機能光電センサが出現している。
【0003】
なお、当業者にはよく知られているように、変位センサの計測原理は、次の通りである。すなわち、図32(a)に示されるように、光源9aからの光を、投光光学系9bを介して検出対象物体27の表面に照射する。検出対象物体27の表面に生じた光像は、受光用光学系9cを介して別の角度から位置検出素子9d(例えば、PSD、CCD等)に導かれる。その後、位置検出素子9dの出力に基づき、三角測距演算により物体の高さなどが計測される。
【0004】
一方、測長センサの計測原理は、次の通りである。すなわち、図32(b)に示されるように、光源9eからの光を投光用光学系9gを介して広幅の平行光線化する。この広幅の平行光線は受光用光学系9hを介して収束され、受光素子(例えばPD)9fにより受光される。投光用光学系9gと受光用光学系9hとの間に形成される広幅の平行光による光カーテンが、計測対象物体27にて遮られることによって、検出対象物体27の長さが計測される。なお、図32において9はセンサヘッド、9Aは投光側ヘッド、9Bは受光側ヘッドである。
【0005】
ところで、昨今この種の光電センサの中には、制御盤などへのコンパクトな収容を可能とするために、また狭小な計測環境への据え付けを容易とするために、センサヘッド部とアンプ部とを分離させてなる所謂アンプ分離型光電センサが存在する。
【0006】
また、アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上にわたりDINレール等を介して連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ連装可能な第2の伝送ラインとを有する連装式光電センサシステムは、本出願人により製品化されている。
【0007】
このような連装式光電センサシステムによれば、検出ヘッド部それ自体は検出対象物体の間近に配置する一方、アンプユニットについてはメンテナンスなどの容易なオペレータに身近な制御盤に組み込むことができ、しかも隣接して密に配置できるため、収容スペースのコンパクト化が容易となる。加えて、センサヘッド部も小型に構成できるため、検出対象物間近の狭小な空間にも容易に組み込むことができるなどの様々な利点を有する。
【0008】
また、連装式光電センサシステムの分野においては、様々な新しい機種が開発され、ユーザの要求に広範に対応する努力がなされている。すなわち、この種の高機能光電センサのユーザからは、個々の製品検査などに合わせて様々な要求がなされ、これに対応してメーカ側では、個々のユーザの要求にきめ細かく対応すべく新機種のラインナップが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザサイドにおける様々な形状、材質の工業製品検出の要望に対し、あらゆる要求に応えようとすれば、光電センサの製品開発周期の短縮並びに人員や費用の投入は膨大なものとなり、到底そのような形でのメーカサイドの対応には限界がある。
【0010】
一例を挙げれば、判定出力の多段化やバンクメモリの多段化の問題がある。すなわち、H(上限オーバ)/PASS(良品)/L(下限オーバ)なる3つの状態を有する通常の判定出力の他に、HH(特別上限オーバ)/OK(正常範囲)/LL(特別下限オーバ)なる3つの状態を有する特別の判定出力を要求するユーザも中には存在する。また、多数のバンクメモリを要求するユーザも中には存在する。
【0011】
しかし、このような要求は全てのユーザが常に要求するものではないから、全てのアンプユニットに常駐させるべき機能ではない。
【0012】
さらに、ユーザ側の要求に応ずるためには、ソフトウェア的な機能の拡張のみならずハードウェア的な機能の拡張も広範に必要とされ、さらには個々のアンプユニットの機能拡張に留まらず、それら一連のアンプユニットからなるセンサシステム全体としての機能拡張も必要とされるのが現状である。
【0013】
この発明は、上述の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、この種の連装式光電センサシステムにおいて、メーカ側の負担を可及的に軽減しつつも、個々のアンプユニットにおけるソフトウェア的並びにハードウェア的な機能拡張、さらにはセンサシステム全体としての機能も容易に拡張可能とすることにある。
【0014】
さらに、この発明の他の目的並びに作用効果については、以下の明細書の記載を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の連装式光電センサシステムは、アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有することを前提とする。
【0016】
以上の前提の上に、さらに、本発明の連装式光電センサシステムにあっては、前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又はすべてと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能、及び/又は、アンプユニット列全体としての機能を拡張可能な拡張ユニットを設けたことを主たる特徴としている。ここで、第1の伝送ラインには、例えばバケツリレー式に一定周期でデータ伝送を行うものが含まれる。また、第2の伝送ラインには、例えばランダムアクセス機能を有するシリアルバスが含まれる。
【0017】
このような構成によれば、個々のアンプユニット又は全体のシステムを大幅に変更することなく、単に拡張ユニットを別設するだけで、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能、及び/又は、アンプユニット列全体としての機能を柔軟に拡張させることができる。
【0018】
好ましい実施の形態においては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、前記アンプ側演算処理手段にて取得された演算処理結果データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニットへと送信するアンプ側データ送信手段を含んでいる。
【0019】
また、前記拡張ユニットには、前記アンプユニットから送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、前記拡張側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている。
【0020】
このような構成によれば、前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、前記アンプ側演算処理手段にて取得された演算処理結果データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニット側へと送り出す一方、拡張ユニット側においては前記アンプユニットから送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して1若しくは2以上の種別の演算処理を施すこととしているため、アンプユニット側におけるソフトウェア的な機能を拡張せずとも、本来拡張したい機能を拡張ユニット側でソフトウェア的に実現することによって、既存のアンプユニットに負担をかけることなくその機能を拡張することができる。加えて、こうして拡張ユニット側の演算により得られた演算結果は、アンプ側と同様にして、判定処理並びに出力処理されるため、例えばアンプ側においては外部出力線が足りない状態にあっても、これを拡張ユニット側の外部出力線に送り出すことによって、ハードウェア的な機能の拡張も実現可能となる。
【0021】
好ましい実施の形態においては、アンプ側判定処理手段にて使用される判定基準値と拡張側判定処理手段にて使用される判定基準値とが異なるようにしてもよい。このとき、アンプ側判定処理手段にて使用される判定基準値が、所定の良品条件が満足されているか否かを判定するものとし、また拡張側判定処理手段にて使用される判定基準値が、所定の計測前提条件(例えば、製品良品判定よりもより広い判定条件でそれを超えるような場合計測対象物が装置を破壊する虞れがあるような場合)が具備するか否かを判定するものであっても、これをアンプユニット側の機能増設を伴うことなく、拡張ユニット側の機能を借りて実現することができる。
【0022】
また、好ましい実施の形態においては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、拡張ユニット側から送られてくる演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果データ、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、前記計測処理手段にて取得された計測データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニット側へと送信するアンプ側データ送信手段が含まれている。
【0023】
また、前記拡張ユニットには、前記アンプユニット側から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、前記拡張側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、前記拡張側演算処理手段による演算処理結果、及び/又は、前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニット側へと送信(返送)する拡張側データ送信手段と、が含まれている。
【0024】
このような構成によれば、アンプユニット側において、前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、演算処理データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニット側へと送り出す一方、拡張ユニット側においては、アンプユニット側から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して1若しくは2以上の種別の演算処理を選択的に実施し、これに通常の判定処理を加えた後、最後に前記拡張側演算処理手段による演算処理結果、及び/又は、前記拡張側判定処理手段により各判定基準値別の判定処理結果を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニット側へと送出(返送)するようにしているため、アンプユニット側においては、自己に足りない演算機能を、拡張ユニット側に持たせ、拡張ユニット側で演算処理した結果を、再び自己に戻すことによって、自己の演算機能は増設ないし拡張することなく、全体として実質的に演算機能を拡張して、きめ細かい演算処理を格別の設計変更することなく実現することが可能となる。
【0025】
このとき、前記アンプ側演算処理手段にて使用される演算の種類や組み合わせ、及び/又は、前記拡張側演算処理手段にて使用される演算の種類や組み合わせは、任意にプログラム可能としても良い。
【0026】
さらに、前記アンプ側データ送信手段にて送信されるべきデータの種類、及び/又は、前記拡張側データ送信手段にて送信されるべきデータの種類についても、任意にプログラム可能としても良い。
【0027】
このようにすれば、使用演算がプログラム可能並びに返送データがプログラム可能となるため、より自由度の高い組み合わせによる演算処理を行うことによって、計測データに対しよりきめの細かい演算並びに判定処理を施して、最適な計測結果を獲得することができるであろう。
【0028】
本発明のさらに好ましい実施の形態においては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記アンプ側計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、前記計測処理手段、前記アンプ側演算処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値を、前記第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから送られてくる一群の設定値で書き換える設定値書換手段を含んでいる。
【0029】
また、前記拡張ユニットには、前記アンプユニットにおける前記計測処理手段、前記アンプ側演算処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値を、1若しくは2種以上記憶させた設定値群記憶手段と、前記設定値群記憶手段に記憶された一群の設定値の中で指定された一群の設定値を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニットへと送り出す設定値群送出手段と、が含まれている。
【0030】
このような構成によれば、例えばアンプユニット側においては、前記計測処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値が1種類しか用意していないとしても、拡張ユニット側においては、これを1若しくは2以上記憶させておくことにより、例えば計測対象物体がロット単位で変更されたり、あるいは同じラインに異なる種類の商品がランダムに流れてくるような場合にあっては、それに合わせて使用される一群の設定値を書き換えることによって、いわゆるバンク切換方式によって、様々な形状の工業製品への対応が即座に可能となる。
【0031】
好ましい実施の形態にあっては、前記一群の設定値の指定は、前記拡張ユニットに設けられた操作部のキー操作に基づいて、及び/又は、前記拡張ユニットから引き出された外部入力線からの入力信号に基づいて行うことができる。
【0032】
また、好ましい実施の形態においては、前記拡張ユニットは、通信を介してパソコン等のデータ処理装置と接続可能とされ、前記設定値群記憶手段の記憶内容は、通信を介してパソコン等のデータ処理装置により書換可能とすることができる。
【0033】
このような構成によれば、一群の設定値を構成する様々な設定値(例えば、平均回数(分解能、応答時間)、スケーリング値等々)が存在する場合にあっても、パソコンの画面上においてこれを整理して表示させることにより、設定値群記憶手段を構成するメモリの内容をわかりやすくユーザに提示し、各グループ内の設定値を誤りなく書き換え乃至登録させることができる。このとき、前記一群の設定値の指定を通信を介してパソコン等のデータ処理装置から実行可能としても良い。
【0034】
本発明のさらに好ましい実施の形態においては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果データ、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、前記計測処理手段は、常時は、第1の伝送ラインを介して隣接アンプユニットから到来するトリガ信号に応答して投受光を行って計測データを取得する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉計測コマンドが到来したときには、前記トリガ信号の到来を待つことなく、直ちに投受光を行って計測データ(同時一斉計測データ)を取得すると共に、こうして取得された計測データを前記第1又は第2の伝送ラインを介して、前記拡張ユニットへと送信するように仕組まれている。
【0035】
また、前記拡張ユニットには、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットから送られてくる同時一斉計測データに基づいて所定のマルチユニット演算を実行するマルチユニット演算処理手段と、前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記マルチユニット演算結果それ自体を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている。
【0036】
このような構成によれば、アンプユニットを構成する計測処理手段は、常時はトリガ信号に基づいて周期的に投受光を行って計測データを取得する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉計測コマンドが到来したときには、周期的処理に割り込んで直ちに投受光を行って計測データを取得すると共に、こうして取得された計測データを前記第1又は第2の伝送ラインを介して、前記拡張ユニット側へと送り出すように仕組まれている一方、拡張ユニット側においては、アンプユニット列を構成する各アンプユニットから送られてくる同時一斉計測データに基づいて所定のマルチユニット演算を実行すると共に、マルチ演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理し、その判定処理結果及び/又は、マルチユニット演算結果それ自体を該当する外部出力線へと出力するようにしているため、例えばアンプユニットを複数使用して計測対象物体の表面平坦度を測定するような場合、ラインを流れる計測物体の表面を複数の検出ヘッドを使用してほぼ同時に計測した結果を各アンプユニットから取得できるため、互いに時差のない同時刻の計測データに基づき、それらを比較することによって、目的とする平坦度などのデータを簡単に且つ正確に求めることができる。なお、ここで言うマルチユニット演算については、要するに2以上のアンプユニットから得られる計測データを使用して一定のデータ処理を施すことにより、目的とする演算結果を獲得する処理を広く指称するものである。
【0037】
好ましい実施の形態においては、前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理の内容は任意にプログラム可能としてもよい。この任意にプログラムについては、先の例と同様に、拡張ユニットを通信を介してパソコンに結び、パソコンから希望とするマルチ演算処理をダウンロードしても良い。
【0038】
本発明のさらに好ましい実施の形態においては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、前記アンプ側出力処理手段は、常時はアンプ側判定処理手段の判定処理結果に対応するオン又はオフ信号を該当する外部出力線へと出力する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉オフコマンドが送られてきたときには、判定処理結果に拘わらず、該当する外部出力線へとオフ信号を強制的に出力するように仕組まれている。
【0039】
また、前記拡張ユニットには、所定の同時一斉オフ指令に応答して、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットの全てに対して、前記第2の伝送ラインを介して、同時一斉オフコマンドを送り出す同時一斉オフコマンド送出手段、が含まれている。
【0040】
このような構成によれば、前記アンプ側出力処理手段は、常時はアンプ側判定処理手段の判定処理結果に対応するオンオフ信号を該当する外部出力線へと出力する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉オフコマンドが送られたときには、判定処理結果に拘わらず、該当する外部出力線へとオフ信号を強制的に出力するように仕組まれているため、拡張ユニット側において所定の同時一斉オフ指令を与えることにより、当該拡張ユニットから前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットの全てに対して、前記第2の伝送ラインを介して、同時一斉オフコマンドを送り出すようにすれば、拡張ユニット側の制御下において、それに繋がる各すべてのアンプユニット列を同時にオン並びにオフさせることが可能となり、各アンプユニットから引き出された外部出力線の断線検査などが極めて容易となる。すなわち、各アンプユニットから出力される外部出力線のそれぞれをPLCなどで監視しつつ、当該PLCから拡張ユニット側へ同時一斉オフ指令を与えることにより、各アンプユニットの外部出力線をオン又はオフさせれば、そのことをPLCを介して自動的に断線検知などが可能となるのである。
【0041】
このとき、前記所定の同時一斉オフコマンドは、前記拡張ユニットにおける操作部のキー操作により、または前記拡張ユニットから引き出された外部入力線から入力される同時一斉オフ指令信号により生成させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0043】
本発明が適用された拡張ユニット1と1若しくは2以上の台数のアンプユニット2,2,2,…との隣接結合状態を示す斜視図が図1に示されている。同図に示されるように、拡張ユニット1とアンプユニット2とは、この例ではDINレール3を介して隣接結合状態で1列に連装される。
【0044】
この例では、拡張ユニット1のケース4とアンプユニット2のケース5とは同一の規格を有する。それらのケース4,5はDINレール3と直交する方向へやや細長い直方体形状の形態を有する。すなわち、拡張ユニット1のケース4には、前面4aと、後面4bと、左側面4cと、右側面4dと、上面4eと、底面4fとが設けられ、六面体の箱状形態を有する。
【0045】
同様に、アンプユニット2のケース5には、前面5aと、後面5bと、左側面5cと、右側面5dと、上面5eと、底面5fとが設けられ、六面体の形態を有する。
【0046】
アンプユニット2の前面5aからは、第1の電気コード6が引き出されている。この第1の電気コード6には、外部入力線、外部出力線、電源線などが含まれている。外部入力線は例えばPLC等からアンプユニット2に対して各種の指令を外部から与えるためのものであり、外部出力線はアンプユニット2の内部で生成されたスイッチング出力やアナログ出力などを外部の例えばPLC等へ出力するためのものであり、電源線はアンプユニット2の内部回路に対する電源を供給するためのものである。
【0047】
アンプユニット2の後面5bから引き出された第2の電気コード7には後述するセンサヘッドユニット9との間で信号をやりとりする各種の信号線が含まれている。これらの信号線の中には、センサヘッドユニット9において生成された受光光量信号などが含まれている。この第2の電気コード7の先端には丸形コネクタ8が取り付けられている。この丸形コネクタ8は、図示しないセンサヘッド9から引き出された電気コードの先端に取り付けられた同様な丸形コネクタ13と結合される。
【0048】
変位センサ用のセンサヘッドユニットの斜視図が図2に示されている。同図に示されるセンサヘッドユニット9は、直方体状のケース10を有する。ケース10の前面側には投受光窓11が設けられ、また後面側からは電気コード12が引き出され、その先端には丸形コネクタ13が取り付けられている。そして、この丸形コネクタ13と先ほどの丸形コネクタ8とが結合される。このようにアンプ分離型の光電センサにあっては、丸形コネクタ13と丸形コネクタ8とを着脱することによって、必要に応じ、アンプユニット2とセンサヘッドユニット9とを分離することができる。なお、当業者にはよく知られているように、センサヘッドユニット9内には、図32に示されるように、光源9a、投光光学系9b、受光光学系9c、位置検出素子9d、図示しない投光用並びに受光用回路等が内蔵されている。そして、投光用回路への入力信号や受光用回路からの出力信号等が電気コード12を流れることとなる。
【0049】
再び図1に戻って、拡張ユニット1の後面4bからは第3の電気コード14が引き出され、この第3の電気コード14の先端にはパソコン側の該当するコネクタと接続されるRS−232Cコネクタ15が取り付けられている。第3の電気コード14内には、拡張ユニット1とパソコンPCとの間でデータのやりとりを行うための通信線が含まれている。
【0050】
拡張ユニット1の前面4aからは第4の電気コード16が引き出されている。この第4の電気コード16には、外部入力線、外部出力線、電源線などが含まれている。外部入力線はこの拡張ユニット1に対して各種の指令を外部のPLC等から与えるものであり、外部出力線はこの拡張ユニット内部で生成されたスイッチング出力(HIGH,PASS,LOW,HH,OK,LL等)やアナログ出力などを外部のPLC等へ出力するためのものであり、電源線は拡張ユニット1の内部回路に対する電源を供給するためのものである。
【0051】
また、図から明らかなように、拡張ユニット1のケース4のサイズは、RS−232Cコネクタ15のサイズと比較して明らかなように、十分小型に形成されている。
【0052】
拡張ユニット1の上面には開閉可能な透明カバー4gが設けられている。また、この透明カバー4gの下には、当該拡張ユニット1における各種の指令操作や動作表示などを行うための操作表示部23が設けられている。
【0053】
アンプユニット2の上面にも開閉可能な透明カバー5gが設けられている。また、この透明カバー5gの下には、当該アンプユニット2における各種の指令操作や動作表示などを行うための操作表示部25が設けられている。
【0054】
図1〜図5を参照して明らかなように、拡張ユニット1のケース4は比較的小型に構成されてはいるものの、ユーザと対面するその上面4eを有効に活用してここに操作表示部23を配置しているのである。このような操作表示部23の配置を可能としているのは、ケース4内にRS−232Cコネクタ15を無理やり組み込むことなく、このRS−232Cコネクタ15をケース4から引き出された第3の電気コード14の先端に取り付けているからである。このような構成を採用すると、RS−232Cコネクタ15に無理な力が掛かったとしても、そのような力が第3の電気コード14によって干渉されるため、本体ケース4に損傷を与えることがない。逆に、拡張ユニット1のケース4にRS−232Cコネクタ15を固定的に取り付けたとすれば、コネクタの接続離脱作業に際し、ケース4側に無理な力が掛かって、ケースを破損させたり、コネクタの接続不良を発生させたりする虞れがある。
【0055】
拡張ユニット1のケース4及びアンプユニット2のケース5の左右両側面には、図3〜図5に示されるように、スライド蓋17及びスライド蓋18が設けられている。これらのスライド蓋17,18を開くと、その内部にはコネクタ窓19が臨み、その窓の中に隣接結合コネクタ20が露出する。従って、拡張ユニット1とアンプユニット2とは相対向する側面に露出する隣接結合コネクタ20,22同士を噛み合わせることによって、電気的並びに機械的に結合される。なお、それらユニット1,2全体の固定は図3に示されるようにDINレール3を介して行われることは言うまでもない。さらに、この隣接結合コネクタ20,22は、第1の伝送ライン(BB)並びに第2の伝送ライン(BS0,BS1)の双方を含んでいる。
【0056】
拡張ユニット1とアンプユニット2との隣接結合状態を示す平面図が図3に示されている。同図に示されるように、それらのユニット1,2,…2を隣接結合させると、拡張ユニット1の後面4bから引き出された第3の電気コード14とアンプユニット2の後面5bから引き出された第2の電気コード7とは同一の方向へ引き出される結果となる。他方、アンプユニット2の前面5aから引き出された第1の電気コード6と拡張ユニット1の前面4aから引き出された第4の電気コード16とは、DINレール3と直交する方向で電気コード7,6とは反対の方向へと延びる結果となる。そのため、これらのユニット1,2を制御盤の盤面などにDINレール3を介して取り付ける場合においても、電気コード6,7,14,16が機能別に整理されて引き出される結果、その取り扱いが簡便なものとなり、多数のユニットを並列に配置する場合にあっては、その結束作業が容易となる。なお、図1〜図5において、21はDINレール3との結合を行うためのDINレール嵌合溝である。
【0057】
拡張ユニット1の操作表示部23の一例を示す構成図が図6に示されている。同図に示されるように、操作表示部23には、第1の7セグメント表示器23aと、第2の7セグメント表示器23bと、4方向シフトキーを構成する左方向キー23c,上方向キー23d,右方向キー23e,下方向キー23fと、1個の押しボタンキー23gとが設けられている。これらのキー23c〜23gを適宜操作しつつ、第1並びに第2の7セグメント表示器23a,23bに様々なデータを表示させることによって、後述する演算処理の選択や設定データの選択さらには各種の操作指令を与えることができる。
【0058】
なお、以上図1〜図6を参照して説明した拡張ユニット1並びにアンプユニット2の構造は、本発明の一例に過ぎない。特に、先に説明した構造は、拡張ユニットに通信を介してパソコンを接続することを前提としている。本発明の構成はパソコンを必ずしも必須の構成とするものではない。その場合には、図7並びに図8に示されるように、RS−232Cコネクタ15並びに第3の電気コード14は存在しない。
【0059】
次に、図9,図10、及び図11を参照しながら、拡張ユニット1並びにアンプユニット2の電気的なハードウェア構成について説明する。センサシステム全体のハードウェア構成図が図9に示されている。同図に示されるように、このセンサシステムには、例えばノート型のパソコン26と、1台の拡張ユニット1と、この拡張ユニット1に順次接続された2台のアンプユニット2,2,…とが含まれている。
【0060】
パソコン26と拡張ユニット1とは、先に説明したように、RS−232Cコネクタ4並びに第3の電気コード14を介して結合される。
【0061】
拡張ユニット1内にはドライバIC101とCPU102とが含まれている。ドライバIC101はRS−232C通信をサポートする。CPU102には、当該拡張ユニット1の機能を定義するファームウェアを格納するプログラムメモリと、プログラムメモリ内のファームウェアを実行するマイクロプロセッサとが含まれている。
【0062】
この拡張ユニット1のより詳細な内部構成を示す回路ブロック図が図10に示されている。同図に示されるように、拡張ユニット1内には、CPU102と、アンプユニット側回路ボード103と、パソコンとの通信を実現するためのRS−232Cドライバ101と、操作表示部23を構成する操作部23−1と表示部23−2と、が含まれている。また、アンプ側の回路ボード103には、アンプとの接続コネクタ(右側)22と、電流の流入防止回路(電源非投入時の)104とが含まれている。外部入力回路105は、外部入出力線を介してPLC等から到来する各種の指令を、CPU102へ入力するために使用される。アナログ出力回路106は、当該拡張ユニット1内で生成された各種のアナログ出力を外部入出力線を介して外部へと出力するためのものである。外部出力回路107は、当該拡張ユニットで生成された後述するHH,PASS,LLなどの判定出力をPLC等へ通ずる外部入出力線へと出力するためのものである。
【0063】
次に、図9に戻って、アンプユニット2の内部構成について説明する。アンプユニット2の内部には、当該アンプユニットの機能を定義するファームウェアを格納するプログラムメモリと、プログラムメモリ内のファームウェアを実行するマイクロプロセッサとを含むCPU201が含まれている。これらのCPU201は、CPU201から延びるシリアルバスラインBS0,BS1を介して拡張ユニット1と結ばれている。加えて、拡張ユニット1内のCPU102と、シリアルバスラインBS0,BS1に結ばれたアンプユニット2内のCPU201とは、バケツリレー方式でシリアルにデータを転送するシリアル伝送ラインBBによっても結ばれている。
【0064】
シリアルバスラインBS0,BS1は主としてコマンドやプログラムデータの送受信などに使用されるのに対し、バケツリレー方式でデータを伝送する伝送ラインBBは、アンプユニット内で生成された光量データ、判定値、計測データなどを各アンプユニットから拡張ユニット1へと垂れ流し的に送り出すの使用される。なお、このラインBBを使用したデータ転送に際しては、ハンドシェイク処理が併用される。
【0065】
アンプユニット2の内部回路のより詳細な構成が図11のブロック図に示されている。同図に示されるように、アンプユニット2の内部には、CPU201と、電流の流入防止回路(電源非投入時の)202と、アンプとの接続コネクタ(左側)203と、電流の流入防止回路(電源非投入時の)204と、アンプとの接続コネクタ(右側)205と、電源リセット回路206と、EEPROM207と、外部入力回路208と、アナログ出力回路209と、外部出力回路210とが含まれている。
【0066】
先に述べたように、CPU201は、当該アンプユニットの機能を定義するファームウェアを格納するプログラムメモリと、プログラムメモリ内のファームウェアを実行するマイクロプロセッサとを含んでいる。アナログ出力回路209は、当該アンプユニット2内で生成された各種のアナログ出力を外部入出力線を介して外部へと出力するためのものである。外部出力回路210は、当該アンプユニットで生成されたHIGH,PASS,LOWなどの判定出力を外部入出力線へと出力するものである。外部入力回路208は、外部入出力線を介して到来する各種の指令を、CPU201へ入力するために使用される。これらの指令には、タイミング指令、リセット指令、ゼロリセット指令などが含まれている。
【0067】
次に、拡張ユニット1並びにアンプユニット2のソフトウェア構成について説明する。
【0068】
アンプユニットの処理を概略的に示すフローチャートが図12に示されている。アンプユニットの処理は、同図(a)に示される通常処理と、同図(b)に示される下位割込処理と、同図(c)に示される上位割込処理とを含んでいる。
【0069】
通常処理においては、同図(a)に示されるように、電源投入に続いて直ちに接続処理を実行する(ステップ1201)。この接続処理は、この種の連装型センサユニットにおいて当業者によく知られているところであり、すなわち互いに隣接して配置された一連のアンプユニットの中で、最端部に位置するアンプユニットから順にアドレスを割り付けることによって、アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに対して固有のアドレス割り当てを行い、同時に計測タイミングの同期基準点を取得して、自動的にサイクリックなパルス点灯処理を開始する。すなわち、この種の連装型光電センサシステムにおいては、隣接センサ同士の干渉を防止するため、順次時間差をもって、投受光を行う。この投受光は隣接アンプユニット間で位相差を持たせてサイクリックに行われる。
【0070】
このようにして接続処理が完了したならば(ステップ1201)、続いてキー入力受付処理(ステップ1202)並びに外部入力受付処理(ステップ1203)を実行する。キー入力受付処理(ステップ1202)では、図11に示される操作部25−1からの信号をチェックすることによって、操作部25−1において何らかのキー入力操作が行われたかどうかを判定する。外部入力受付処理(ステップ1203)では、外部入力回路208からの信号をチェックすることによって、外部入力線を介して何らかの指令が到来したかどうかを判定する。
【0071】
続く入力対応処理(ステップ1204)は、以上のステップで受け付けられたキー入力若しくは外部入力に基づいて、様々な処理を実行する。この入力対応処理の詳細については、後述する各種機能の説明の際に、それぞれ詳細なフローチャートを参照しながら説明を加えることとする。
【0072】
次に、下位割込処理では、同図(b)に示されるように、下位(アンプユニット)からのSH(シェイクハンド信号)受信により割込処理で実行を開始され、まずディレイ処理(ステップ1211)を実行して、隣接センサとの投光時間差を確保する。続いて、投光処理(ステップ1212)並びに受光処理(ステップ1213)を実行して、検出対象物体に対してパルス光の照射を行い、続いて計測処理(ステップ1214)を実行する。この計測処理(ステップ1214)では、変位センサや測長センサの固有アルゴリズムに従って、検出対象物体に関する計測データを取得する。
【0073】
続くメイン演算処理(ステップ1215)では、上記の処理で得られた計測データに基づき、各種の演算処理を実行する。この演算処理の詳細については、後に図15を参照して説明を加える。
【0074】
続く判定処理(ステップ1216)では、メイン演算処理(ステップ1215)で得られた演算処理結果データに対し、1若しくは2以上の判定基準値を適用して所定の判定処理を行い、計測対象物体である工業製品などの製品良否の判定等を行う。この判定は例えば、LOW(低すぎ又は小さすぎ),PASS(良),HIGH(高すぎ又は大きすぎ)等として行われる。
【0075】
続く出力処理(ステップ1217)では、上記判定処理(ステップ1216)で得られた判定結果を、外部出力回路210へ与えることによって、外部出力線から判定出力を送り出す。
【0076】
次に、上位割込処理(ステップ1221)では、同図(c)に示されるように、上位(拡張ユニット)からのコマンド受信に基づいて割込処理で実行が開始され、当該コマンドの内容に応じた様々な処理を実行する。このコマンド対応処理についても、後に各種の機能説明に際して個別にフローチャートを参照して説明を加える。
【0077】
次に、拡張ユニットの処理を概略的に示すフローチャートが図13に示されている。同図に示されるように、この拡張ユニットの処理の全体は、同図(a)に示される通常処理と、同図(b)に示される上位割込処理と、同図(c)に示される下位割込処理(1)と、同図(d)に示される下位割込処理(2)とを含んでいる。
【0078】
まず、通常処理では、同図(a)に示されるように、電源投入により処理が開始され、先ほどと同様な接続処理をまず実行する(ステップ1301)。
【0079】
続いて、前記アンプユニットの場合と同様にして、キー入力受付処理(ステップ1302)並びに外部入力受付処理(ステップ1303)を実行した後、入力対応処理(ステップ1304)並びにルーチン処理(ステップ1305)を実行する。これら2つの処理(ステップ1304,1305)は、キー入力や外部入力に応じた様々な処理を実行するものであり、その詳細については後に各種の機能説明と共に説明を加える。
【0080】
上位割込処理は、同図(b)に示されるように、上位(PC,PDA)からのコマンド受信により割込にて実行を開始され、例えばパソコンからのコマンドに応じた様々な処理を実行する。この処理の中には、後に詳述するように、バンクメモリの編集やバンクの切替等が含まれる。
【0081】
下位割込処理(1)は、下位(アンプユニット)からの第2の伝送ラインを経由するコマンドを受信して割込により実行されるもので、その内容の詳細については、後に各種の機能説明と共に行うものとする。
【0082】
下位割込処理(2)は、下位(アンプユニット)からのSH信号の受信によって割込により実行を開始されるものであり、その詳細についても、後に各種の機能説明と共に行うものとする。
【0083】
次に、本発明に係るサブ演算処理機能の説明図が図14に示されている。アンプユニットでは、通常、ホールドや微分などの演算処理を行っているが、場合によっては、演算処理を行う前と行った後の両方の測定値を使用したいことがある。このような場合に、拡張ユニットを使用することでこれを実現することができる。例えば、アンプユニットにおいて微分機能が使用されているときには、測定値の時間的な変化分を表示、出力するため、現在の絶対的な測定値が不明である。信号処理の後段で、測定値の微分値と測定値の絶対値(測定値それ自体の微分前の値)の両方を使用したい場合、この機能が特に有効である。
【0084】
すなわち、図14(b)に示されるように、紙の積層体27を対象として、その積層枚数と積層厚さとを一括して計測するような場合がこれに該当する。この場合、図において、センサヘッド9が右方向へ移動すると、紙の端縁を通過するタイミングで微分パルスが生成されるから、この微分パルスの数を計数することで、紙の積層枚数を計測することができる。一方、紙の積層厚さについては、計測値(計測高さ)そのものがこれに対応する。
【0085】
このような微分値と絶対値との双方を表示、出力する機能は、リアルタイムの計測値をアンプユニット2から拡張ユニット1へ送ることで実現することができる。例えば、アンプユニット2では、微分前の値を表示、出力し、拡張ユニット1では、送られてきた値を微分して表示、出力する、という処理を行うか、あるいは逆の処理、アンプユニット2では、微分後の値を表示、出力すると共に、拡張ユニット1に微分前の値を送り、拡張ユニット1では、送られてきた値をそのまま表示、出力する、といったことを実施すればよい。
【0086】
上述のサブ演算機能を実現するための処理を概念的に示すフローチャートが図15に示されている。同図において左側のフローチャートはアンプユニット側の処理であり、右側のフローチャートは拡張ユニット側の処理である。
【0087】
まず、アンプユニット側の処理について説明する。アンプユニット側においては、先に説明したように、計測データの取得を行う(ステップ1501)。以後、こうして得られた計測データに対して、選択的に様々な演算処理を実行する。ここで選択的とは、後に説明するように、ユーザが選択した処理に関してだけ実行するという意味である。
【0088】
選択される対象としてある複数の演算処理としては、平均処理(ステップ1502)、隣接演算処理(ステップ1503)、微分処理(ステップ1504)、ホールド処理(ステップ1505)、ゼロリセット処理(ステップ1506)などが存在する。
【0089】
ここで、『平均処理』とは、計測した値に対して平均演算を行い、計測結果を安定させる処理である。すなわち、平均回数を大きい数に設定するほど計測結果はより安定するが、計測結果が確定するまでの時間が長くなる。
【0090】
また、『隣接演算処理』とは、2台以上のアンプユニット間で、各アンプユニットの計測値について加減算あるいは乗除算を行い、その結果を表示や出力する処理である。複数のアンプユニット間で通信処理を実行し計測値データの送受信を行う。
【0091】
また、『ホールド処理』とは、計測値のうちの特異点を抽出する処理である。例えばこの機能を用いると、ある時間内の最大値、最小値、平均値など、計測値のうち特に重要な値だけを抽出し、表示や出力することができる。
【0092】
さらに、『ゼロリセット処理』とは、ある任意のレベルを計測の規準レベルに設定する処理である。ゼロリセットが実行されると、以後、そのレベルとの差を計測して表示、出力する。例えば、毎回規準レベルが変化するようなものを計測する場合、ゼロリセット処理を行うことで、規準レベルの変化に左右されることなく計測を行うことができる。
【0093】
なお、図15において点線で示されている経路は、各演算処理のあとで、その処理後のデータを選択的に拡張ユニット側へと送信することを意味している。この拡張ユニット側への送信はデータ送信処理(ステップ1507)により行われる。どの演算処理を選択するかについては、後に説明するように、キー操作や外部機器からの命令により指定することができる。
【0094】
すなわち、アンプユニットの側では、計測データが取得されるのに続いて(ステップ1501)、複数の演算処理の中で指定された処理を選択的に実行し(ステップ1502〜1506)、それら処理のたびに、指定された処理結果をデータ送信処理(ステップ1507)により拡張ユニットの側へと送信する。
【0095】
その後、アンプユニットの側では、演算処理結果データに対して各種判定処理を行う(ステップ1508)。この判定処理は、この例では、演算処理結果データを、上限閾値と下限閾値を用いて、HIGH,PASS,LOWの3種類に弁別する。これら弁別された判定出力(ステップ1511)は、先に説明したように、外部出力回路210を介して外部へと送り出される。また、演算結果から得られたデータは、そのまま表示され(ステップ1509)、あるいはアナログ出力(ステップ1510)として外部へと出力される。このアナログ出力は、アナログ出力回路209を介して行われ、表示出力については表示部25−2を介して行われる。
【0096】
一方、拡張ユニットの側では、アンプユニットからデータ送信処理(ステップ1507)を介して送られたデータを、データ受信処理(ステップ1556)を介して受け取り、これを使用して各種の演算処理を行う。すなわち、拡張ユニットの側においても、複数の演算処理が選択的に実行可能に用意されている。これらの演算処理としては、図に示されるように、平均処理(ステップ1551)、隣接演算処理(ステップ1552)、微分処理(ステップ1553)、ホールド処理(ステップ1554)、ゼロリセット処理(ステップ1555)などが用意されている。これらの演算処理のうち何れを実行するかについては、キー操作やあるいは外部機器からの命令によって任意に選択することができる。この選択処理については後に別の図面を参照して詳細に説明する。
【0097】
こうして演算処理が適宜選択的に実行されたならば、その実行処理結果データに対して、アンプユニットの場合と同様にして表示処理(ステップ1558)、判定処理(ステップ1557)並びにアナログ出力処理(ステップ1559)が実行される。こうして得られた表示は、表示部23−2に対して出力され、判定出力処理(ステップ1560)の実行により、判定出力は外部出力回路107を介して外部入出力線へと送り出される。同様にして、アナログ出力処理(ステップ1559)で得られたアナログ出力については、アナログ出力回路106を介して外部入出力線へと送り出される。
【0098】
なお、5種類の演算処理(ステップ1551〜1555)のどれを選択するかを決定するための外部機器からの命令については、外部入力回路105を介してCPU102へと取り込まれる。
【0099】
このように、サブ演算機能においては、アンプユニット側のメイン演算処理に加えて、拡張ユニット側のサブ演算処理を併用することによって、アンプユニット側の機能をソフトウェア的に拡張し、並びに、拡張ユニット側の外部入出力線を利用可能とすることによって、ハードウェア的な拡張も実現するのである。
【0100】
次に、図16には、フィードバック付サブ演算機能を実現するための処理を概念的に示すフローチャートが示されている。同図に示されるように、先のサブ演算機能の場合には、アンプユニット側のメイン演算によって得られた演算結果データをデータ送信処理(ステップ1507)、並びに、データ受信処理(ステップ1556)を経て、拡張ユニット側へと送り込み、拡張ユニット側においては、受け取った計測データあるいは演算処理結果データに基づき、同様な5種類の演算処理を適宜に実行することによって、アナログ出力や判定出力や表示出力を得るようにしている。
【0101】
これに対して、図16に示されるフィードバック付サブ演算機能にあっては、こうして得られた拡張ユニット側における各種演算処理結果や判定出力やアナログ出力を、さらにアンプユニット側へとフィードバックすることによってこれを、アンプユニット側への演算処理に反映させることを可能としている。
【0102】
すなわち、図16に示されるように、アンプユニット側においてはデータ取得処理を実行し(ステップ1601)、その取得されたデータに基づいて、各種演算処理、表示処理、出力処理を実行し(ステップ1602)、こうして得られたデータを拡張ユニット側へと送り込んで、さらに拡張ユニットにおいて各種演算処理、表示処理、出力処理を実行させ(ステップ1651)、その後それらの中で指定されたフィードバック情報があれば(ステップ1652)、これを伝送ラインBS0,BS1を介してアンプユニット1の側へとフィードバックし、このフィードバックされたデータがアンプ自身に対する動作命令(再演算指令)となるのである(ステップ1603)。
【0103】
次に、アンプユニットに格納されるメイン演算実行テーブルの内容を示す構成図が図17に、アンプユニットに格納される転送データテーブルの内容を示す構成図が図18に示されている。それらの図に示されるように、アンプユニット内にはメイン演算実行テーブル並びに転送データテーブルが格納されている。
【0104】
メイン演算実行テーブルは、アンプユニット側において実行されるべき演算の種類を指定するためのものであり、メイン演算の種類のそれぞれ(平均処理、隣接演算処理、微分処理、ホールド処理、ゼロリセット処理)に対して、実行フラグF11,F12,F13,F14,F15が設けられている。これらの実行フラグは例えば“1”が実行で“0”が非実行を表す。
【0105】
同様にして、転送データテーブルは、アンプユニットから拡張ユニットに対して転送すべきデータを指定するためのものである。この転送データテーブルには、データの種類(計測データ、平均処理後のデータ、隣接演算処理後のデータ、微分処理後のデータ、ホールド処理後のデータ、ゼロリセット処理後のデータ)に対応して転送フラグF21,F22,F23,F24,F25,F26が設けられている。これらのフラグは、“1”が転送で、“0”が非転送を表す。
【0106】
メイン演算実行テーブル並びに転送データテーブルの実行フラグ並びに転送フラグの設定は、図12に示される入力対応処理(ステップ1204)にて実行される。すなわち、キー入力や外部入力によってメイン演算の種類や転送データの種類を指定すると、それら指定されたメイン演算の種類や転送データの種類に対応する実行フラグや転送フラグがセット又はリセットされる。
【0107】
次に、サブ演算機能に関する拡張ユニット側の入力対応処理が図19に示されている。同図において処理が開始されると、入力指示内容の分析が行われる(ステップ1901)。この入力指示内容の分析(ステップ1901)では、拡張ユニットの操作部23−1からの信号や外部入力回路105からの信号をチェックすることによって、入力指示内容の分析が行われる。
【0108】
続いて、入力指示内容分析の結果、それがサブ演算プログラムの作成指令であると判断されると(ステップ1902)、サブ演算実行テーブルの書き替え処理が実行される(ステップ1903)。すると、拡張ユニットに格納されたサブ演算実行テーブルに関して、実行フラグF31〜F35の書き替え処理が実行(図21参照)されて、これにより拡張ユニット側でサブ演算の種類(平均処理、隣接演算処理、微分処理、ホールド処理、ゼロリセット処理)のいずれを実行すべきかどうかの決定が行われる。
【0109】
これに対して、転送データ要求指令であると判定されると(ステップ1904YES)、転送データ指令コマンド送信処理が実行され(ステップ1905)、アンプユニットへバスラインBS0,BS1で該当するコマンドが送信される。
【0110】
すると、アンプユニットの側においては、図12(c)に示される上位割込処理が実行されて、図18に示される転送データテーブルの書き替え処理が行われ、これによりアンプユニットから拡張ユニットへと転送されるべきデータの種類が決定される。
【0111】
次に、サブ演算機能に関する拡張ユニット側の処理を示すフローチャートが図20に示されている。同図(a)に示されるサブ演算機能に関する下位割込処理では、まず、アンプユニットから到来したコマンドの内容分析を行う(ステップ2001)。この分析結果が返送データ指定コマンドであると判定されると(ステップ2002YES)、返送データテーブルの書き替え処理が実行される(ステップ2003)。この返送データテーブルの書き替え処理(ステップ2003)では、図22に示される拡張ユニットに格納される返送データテーブルの内容が書き替えられる。この書き替えは、先に説明したように該当する返送フラグF41〜F45の内容を“1”又は“0”に設定する処理である。
【0112】
図20(b)に示されるサブ演算機能に関するSH割込処理では、まずラインBBを介して到来した受信データの分析を行い(ステップ2010)、そのデータの種類(計測、平均、隣接、微分、ホールド、ゼロリセット)の判定が行われ(ステップ2011)、それぞれの判定結果に応じたデータは該当データとして拡張ユニット内のメモリに保存され、以後指定された演算処理に供される(ステップ2012)。
【0113】
このように、上述の実施形態に示される連装式センサシステムは、アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを2台以上に連装してなるアンプユニット列2,2・・・と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインBBと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインBS0、BS1と、を有する。
【0114】
この連装式センサシステムには、拡張ユニット1が設けられる。この拡張ユニット1は、第1のシリアル双方向伝送ラインBB及び第2の伝送ラインBS0、BS1に接続される。そして、アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能としている。
【0115】
より具体的には、アンプユニット列を構成する各アンプユニット2のそれぞれは、計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段(ステップ1501)と、前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段(ステップ1502〜1506)と、前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段(ステップ1508)と、前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段(ステップ1509〜1511)と、を有する。
【0116】
さらに、各アンプユニット2のそれぞれには、前記計測処理手段(ステップ1501)にて取得された計測データ、及び/又は、前記アンプ側演算処理手段(ステップ1502〜1506)にて取得された演算処理結果データを、前記第1の伝送ラインBBを介して前記拡張ユニット1へと送信するアンプ側データ送信手段(ステップ1507)が含まれている。
【0117】
一方、前記拡張ユニット1には、前記アンプユニット2から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段(ステップ1551〜1555)と、前記拡張側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段(ステップ1557)と、前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段(ステップ1558〜1560)と、が含まれている。
【0118】
この例では、アンプ側判定処理手段(ステップ1508)にて使用される判定(HIGH、PASS、LOW)のための判定基準値と拡張側判定処理手段にて使用される判定(HH、OK、LL)のための判定基準値とが異なる。より具体的には、図23(b)に示されるように、アンプ側判定処理手段(ステップ1508)にて使用される判定基準値が、所定の良品条件が満足されているか否かを判定するためのものであり、また拡張側判定処理手段(ステップ1557)にて使用される判定基準値が、所定の計測前提条件(装置が破損することが無いことを保証する)が満足されているか否かを判定するためのものである。
【0119】
さらに、この実施形態にあっては、前記拡張ユニット1には、前記拡張側演算処理手段(ステップ1551〜1555)による演算処理結果、及び/又は、前記拡張側判定処理手段(ステップ1557)による各判定基準値別の判定処理結果を、前記第2の伝送ラインBS0、BS1を介して該当するアンプユニット側へと送信(返送)する拡張側データ送信手段(ステップ1652)と、が含まれている。
【0120】
加えて、前記アンプ側演算処理手段(ステップ1502〜1506)にて使用される演算の種類や組み合せ、及び/又は、前記拡張側演算処理手段(ステップ1551〜1555)にて使用される演算の種類や組み合せは、図17及び図21に示されるように、任意にプログラム可能とされている。
【0121】
さらに、前記アンプ側データ送信手段(ステップ1507)にて送信されるべきデータの種類、及び/又は、前記拡張側データ送信手段(ステップ1652)にて送信されるべきデータの種類は、図18及び図22に示されるように、任意にプログラム可能とされている。
【0122】
次に、警告出力機能の説明図が図23に示されている。従来、アンプユニットからは、HIGH/PASS/LOWの判定出力しか出力できない。より多くの出力が欲しいが、ケーブルの規格による外部出力線の本数の制限などから、アンプユニットの出力信号線を増やすことはできない。このような場合、拡張ユニットを接続し、拡張ユニットから信号を追加出力させる。ここでは、追加出力の例として警告出力を示す。
【0123】
変位センサでは、センサから計測対象物体(ワーク)までのの距離を計測するが、検出物体が特定の範囲(PASS領域)に入っているかどうかの検査とは別に、検出物体があまりに近くに(あるいは遠くに)行きすぎてしまい、それによって装置が壊れてしまうようなことはないかどうかの検査が必要な場合がある。
【0124】
これを実現するために、アンプユニットからは、常時、リアルタイムの計測値を拡張ユニットに送る。拡張ユニットでは、その送られてきた計測値を閾値と比較し出力する、という処理を行えば良い。
【0125】
すなわち、図23に示されるように、先のサブ演算機能と同様にして、本発明では、アンプユニット2から拡張ユニット1に対してリアルタイムの計測値が送信される。アンプユニット2においては、通常の判定処理HIGH/PASS/LOWが実行され、拡張ユニット1の側では警告のための判定処理HH/OK/LL出力が行われる。
【0126】
同図(b)に示されるように、HIGH、PASS、LOWは製品の良否判定結果である。これに対して、HH、OK、LLは装置の破壊等が起こりうるかどうかの判定結果である。このように、アンプユニットとは別に拡張ユニットを接続することによって、アンプユニットにおいては製品良否のための判定出力(HIGH、PASS、LOW)を発しつつも、拡張ユニットの外部出力線を利用することによって、装置の破損等の警告出力(HH、OK、LL)を発することができる。
【0127】
続いてバンク切替機能の説明図が図24に示されている。センサで計測中に、閾値などの設定を変更したい場合がある。このような場合は、ライン上を流れる計測対象製品が変更されたとき、或いは1つのラインを様々な計測対象製品が流されるときにしばしば生ずる。そのためには、多数の設定値乃至閾値を一括して書き替えねばならない。そのような場合、従来は、非測定時にアンプユニット2上のキー操作で設定を変更するのが一般的である。また、PC(パソコン)から設定値を逐次に書き替える方法も可能である。しかし、ラインに製品を流しつつ計測を行っている最中にあっては、迅速な設定値群の変更処理が必要となる。このような場合には、しばしばバンク切り替え機能が使用される。すなわち、複数バンクを有するバンクメモリを用意して、各バンクに製品毎の設定値群乃至閾値群等を予め格納しておいて、バンク切り替え信号によって、あらかじめ設定されている設定値群の状態にアンプユニットの設定を自動的に一括して書き替えるのである。
【0128】
本来、アンプユニット2それ自体にバンクメモリを用意して、外部入力線からバンク切替入力を与えるのが一般的であるが、入出力ケーブルに制限がある(太くなりすぎるため本数を増やせない)場合等には、アンプユニット2側に多数のバンクを有するバンクメモリを設けることは困難である。そこで、本発明では、付帯している拡張ユニット1側に多数のバンクを有するバンクメモリを用意して設定値群の内容を拡張ユニット1側に持たしておき、拡張ユニット1に対して『PCからのバンク切替命令』や『バンク切替入力』等が到来した場合に、拡張ユニット1からアンプユニット2へと必要な設定値群乃至閾値群を一括してロード(転送格納)すると言う手法を採用している。
【0129】
すなわち、図24に示されるように、アンプユニット2内には一群の設定値SETが格納され、この設定値群乃至閾値群SETを使用して計測処理や判定処理が行われる。一方、拡張ユニット1側にはBank1〜Banknからなる複数のバンクを有するバンクメモリが設けられ、各バンクBank1〜Banknのそれぞれにはあらかじめ設定値群乃至閾値群がそれぞれ製品に対応して格納されている。
【0130】
このように、アンプユニット2に接続された拡張ユニット1に複数のバンクを有するバンクメモリBank1〜Banknを設け、それぞれに一群の設定値を格納しているため、バンク切替入力が拡張ユニット1に与えられれば、それらの1つが拡張ユニット1側からアンプユニット2側へと転送されて、設定値群SETの切替えが迅速に行われる。
【0131】
この拡張ユニット1内のバンクメモリの内容はPC26から切り替えることもでき、その場合PC26では該当するレスポンス(OK/NG)を得ることができる。また、拡張ユニット1内における各バンクの設定値SETの内容は、PCの画面を見ながら任意に書き替えることができ、そのため計測対象製品が様々に変化するような場合、各々の製品に合わせて最適な設定値群を選択し、これをあらかじめパソコン26から拡張ユニット1内のバンクメモリBank1〜Banknへ格納しておくことによって、アンプユニット2側における計測処理を適切に行わせることができる。
【0132】
このようなバンク切替機能実現のための拡張ユニット1側の入力対応処理が図25に示されている。同図において処理が開始されると、入力指示内容の分析が実行される(ステップ2501)。ここで、入力指示内容は、外部入力線、ケースに取り付けられた操作部23−1のキー入力操作、パソコン(PC)26からのコマンド送信等の様々な方法で与えることができる。
【0133】
ここで、分析された指示がバンク切替指示であると判定されると(ステップ2502YES)、拡張ユニット1内のバンクメモリBank1〜Banknから指定バンクの内容の読み出しが行われ(ステップ2503)、続いて該当アンプユニットへとバンク書き換えコマンドが送信される(ステップ2504)。このコマンド送信処理においては、拡張ユニット1の指定されたバンクメモリの内容が同時にアンプユニットへとバスラインBS0,BS1でコマンド送信される。このコマンド送信処理(ステップ2504)は、データの終了と共に完了する(ステップ2505YES)。
【0134】
バンク切替機能実現のためのアンプユニット側の上位割込処理が図26に示されている。同図において処理が開始されると、拡張ユニットから到来した受信コマンドの分析が行われ(ステップ2601)、その内容がバンク書き換えコマンドと判定されると(ステップ2602YES)、受信データの読み出し処理(ステップ2603)並びに設定値書換処理(ステップ2604)が、データの終了まで実行される(ステップ2605)。これらの処理(ステップ2603,2604)によって、アンプユニット2内の設定値SETの内容は迅速に書き替えられる。
【0135】
このように、上述の実施形態にあっては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニット2のそれぞれは、前記計測データ取得手段(ステップ1501)、前記アンプ側演算処理手段(ステップ1502〜1506)、前記アンプ側判定処理手段(ステップ1508)、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段(ステップ1509〜1510)の処理に必要な一群の設定値を、前記第2の伝送ラインBS0、BS1を介して拡張ユニット1から送られてくる一群の設定値で書き換える設定値書換手段(ステップ2604)を含んでいる。
【0136】
また、前記拡張ユニット1には、前記アンプユニット2における前記計測データ取得手段(ステップ1501)、前記アンプ側演算処理手段(ステップ1502〜1506)、前記アンプ側判定処理手段(ステップ1508)、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段(ステップ1509〜1511)の処理に必要な一群の設定値を、1若しくは2種以上記憶させた設定値群記憶手段(Bank1〜Bankn)と、前記設定値群記憶手段に記憶された一群の設定値の中で指定された一群の設定値を、前記第2の伝送ラインBS0、BS1を介して該当するアンプユニット2へと送信する設定値群送信手段(ステップ2504)と、が含まれている。
【0137】
この実施形態においては、前記一群の設定値の指定は、前記拡張ユニット1に設けられた操作部23−1のキー操作に基づいて、及び/又は、前記拡張ユニット1から引き出された外部入力線からの入力信号に基づいて行われるようになっている。また、前記拡張ユニット1は、通信を介してパソコン26と接続可能とされ、前記設定値群記憶手段(Bank1〜Bankn)の記憶内容は、通信を介してパソコン26により書換可能とされている。さらに、この実施形態では、前記一群の設定値の指定は、前記通信を介してパソコン26から実行可能とされている。
【0138】
次に、多チャンネル同時監視機能の説明図が図27に示されている。多数のセンサの情報を同時に取り込んで処理したい場合がある。PLC等における信号処理の後段で、複雑な処理を行えば可能ではあるが、センサユニットとして自己完結させれば、ユーザにとって非常に使い易いものとなる。
【0139】
例えば、半導体ウェハの平坦度を見たい場合、多数のポイントをセンサで計測し、最も計測値の差が大きい部分でOK/NGを判定する。従来のセンサでは、PLCを介さず、センサアンプの連結で演算する場合2台までの演算が主流であり、多数のセンサの組み合わせ演算のようなことを実現することはできなかった。この拡張ユニット1を使用することで、多チャンネルのアンプユニット2を同時に管理することができ、上記の演算も可能になる。
【0140】
これを実現するためには、拡張ユニット1から全チャンネルに向けて、測定値ホールド命令を送信する。拡張ユニット1が、各チャンネルから測定ホールド値取得を行う。設定された演算内容(例えば差)によって、取得したホールド値の組み合わせ演算を実施する。演算結果に対し、AND(全てOKの場合のみ)あるいはOR(いずれかがOKの場合)判定を行うといった処理を行えばよい。
【0141】
すなわち図27に示されるように、例えば4台のアンプユニット2,2,…に対して、それぞれヘッド9,9が設けられており、それらのヘッド9を同図(b)に示されるように、半導体ウェハの4箇所に位置決めして、それぞれの高さの計測を行う。このような場合、まず、同図(a)に示されるように、▲1▼全チャンネルのアンプユニット2に対して測定値ホールド命令を送信する。▲2▼これを受けて各チャンネル1〜4においては、ホールド処理を実行して、各チャンネルから測定ホールド値を拡張ユニット1側へと送り出す。▲3▼最後に、拡張ユニット1側では、あらかじめ決められた演算内容に従い、組み合わせ演算を行い、その結果を出力する。すなわちマルチ演算処理を実行するのである。
【0142】
多チャンネル同時監視機能を実現するための処理を概略的に示すフローチャート(その1)が図28に、(その2)が図29にそれぞれ示されている。なお、図28は拡張ユニット1側の処理であり、図29は各アンプユニット2側の処理である。
【0143】
まず、ステップ2801に示されるように、アンプユニット2側では、拡張ユニット1に対して、計測値ホールド指令をキー入力(ユニット上キー操作)する。または、ステップ2802に示されるように、拡張ユニット1に対し、計測値ホールド入力をオン(外部入力線)にする。すると、拡張ユニット1から全チャンネルのアンプユニット2,2・・・に対し、測定値ホールド命令の送信が行われる(ステップ2803)。
【0144】
図29に移って、全てのアンプユニット2,2・・・においては、拡張ユニット1から到来する測定値ホールド命令を受けて、現在の計測値データをホールドする処理を同時に実行する(ステップ2811)。その後、自分の該当するタイミングに応じて、ホールドされた計測値データを拡張ユニット1に対し送信する処理が実行される。すなわち、例えば自分が1チャンネルであれば(ステップ2812−1YES)、自センサの計測データを第1のデータ転送ラインBBを介してFlowDATA(垂れ流しデータ)として送信する(ステップ2813−1)。これに対して、自分が1チャンネルでなければ(ステップ2812−1NO)、下位側センサからのFlowDATAをそのまま送信する(ステップ2814−1)。上記の動作が各チャンネルのアンプユニット2,2・・・においてそれぞれ選択的に実行される。
【0145】
一方、拡張ユニット1の側では、各該当するアンプユニット2,2・・・から第1のデータ伝送ラインBBを介して送られてくるホールド値を受信する(ステップ2805−1,2805−2〜2806)。しかる後、拡張ユニット1の側においては、全てのアンプユニット2,2・・・から該当するデータが到来するのを待って、各種の演算処理を実行し(ステップ2807)、表示や出力処理を実行し(ステップ2808)、最後に拡張ユニット1から、全チャンネルのアンプユニット2,2・・・に対し測定値ホールド解除命令を送信する(ステップ2809)。すると、図29に戻って、計測値ホールドは解除される(ステップ2815)。
【0146】
このように、上述の実施形態にあっては、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニット2のそれぞれには、常時は、第1の伝送ラインBBを介して隣接アンプユニットから到来するトリガ信号(SH信号)に応答して投受光を行って計測データを取得する(ステップ1211〜1214)一方、第2の伝送ラインBS0、BS1を介して拡張ユニット1から同時一斉計測コマンドが到来したときには、前記トリガ信号(SH信号)の到来を待つことなく、直ちに投受光を行って計測データを取得する(ステップ2811)と共に、こうして取得された計測データを前記第1又は第2の伝送ラインを介して、前記拡張ユニットへと送信する(ステップ2813−1〜3、2814−1)ように仕組まれている。
【0147】
一方、前記拡張ユニット1には、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニット2から送られてくる同時一斉計測データに基づいて所定のマルチユニット演算を実行するマルチユニット演算処理手段(ステップ2807)と、前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理し、各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記マルチユニット演算結果それ自体を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段(ステップ2808)と、が含まれている。
【0148】
加えて、前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理の内容は任意にプログラム可能とされている。
【0149】
次に、断線チェック機能の説明図が図30に示されている。この種の変位センサにおいては、出力線の断線をチェックしたいという要望がある。特にアンプユニットを多チャンネル連結をしている場合等にあっては、全チャンネルのアンプユニット2,2・・・を一斉にチェックができれば便利である。
【0150】
これを実現するためには、図30に示されるように、拡張ユニット1に対して全出力OFF指令を入力する。すると、拡張ユニット1からは全チャンネルに向けて出力OFF命令が送信される。その後、各チャンネルのアンプユニット2,2・・・では、再び拡張ユニット1から出力ON命令が到来するまで、出力をオフ状態に維持する。各アンプユニット2,2・・・は、全出力OFF指令が解除された時点で、全チャンネルに向けて全出力ON命令を送信する。これを各アンプユニット2,2・・・の出力を監視しながら行えば、断線チェックを容易に行うことができる。
【0151】
すなわち、図30に示されるように、▲1▼まず最初に、拡張ユニットに全出力OFF指令を入力する。▲2▼すると、全チャンネルに対して全チャンネルOFF命令の送信が行われる。▲3▼その結果、各チャンネルが出力を停止する。その後、拡張ユニット1に対して、全出力ON指令を入力する。この入力は、キー操作、外部入力線、パソコンなどから任意に行うことができる。
【0152】
以上を行うことによって、各アンプユニット2,2・・・の外部出力線が同時にオンオフすれば、外部出力線の断線がないこととなり、何れか1本でも変化がなければ、それは外部出力線の断線があることを示す。このように断線チェック機能を利用すれば、多数のアンプユニットの出力線の状態を容易にチェックすることができる。
【0153】
このように、上述の実施形態によれば、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニット2のそれぞれには、常時はアンプ側判定処理手段(ステップ1508)の判定処理結果に対応するオンオフ信号(ステップ1511)を該当する外部出力線へと出力する一方、第2の伝送ラインBS0、BS1を介して拡張ユニット1から同時一斉オフコマンドが送られてきたときには、判定処理結果に拘わらず、該当する外部出力線へとオフ信号を強制的に出力するように仕組まれている。
【0154】
一方、前記拡張ユニット1には、所定の同時一斉オフ指令に応答して、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットの全てに対して、前記第2の伝送ラインBS0、BS1を介して、同時一斉オフコマンドを送信する同時一斉オフコマンド送信手段、が含まれている。加えて、前記所定の同時一斉オフコマンドは、前記拡張ユニット1における操作部のキー操作により、又は前記拡張ユニット1から引き出された外部入力線から入力される同時一斉オフ指令信号により生成されるようになっている。
【0155】
以上で、本発明の各種の機能を説明したが、最後に図31を参照して、本発明システム構成の変形例を説明する。先に説明したアンプユニット2,2・・・並びに拡張ユニット1の構造においては、拡張ユニット1にはパソコンPCの接続のためにRS−232Cコネクタ15が、また外部入出力のために外部入出力線16が備えられていた。このようなシステムは、図31(d)に示される第4形式に相当する。
【0156】
しかし、本発明が適用される拡張ユニット1のハードウェア構成は、様々な変更が可能である。同図(a)に示される第1形式によれば、拡張ユニット1には外部入出力線16もRS−232Cコネクタ15も設けられていない。これは、例えば、サブ演算機能だけを拡張ユニット1に負担させ、その演算結果を再びアンプユニット2側へ戻す場合などに適用することができる。
【0157】
同図(b)に示される第2形式は、拡張ユニット1に対しRS−232Cコネクタ15のみを設けている。これは、拡張ユニット1内に設けたメモリの内容をパソコンPCから書き替える場合などに適用される。
【0158】
同図(c)に示される第3形式は、パソコンPCは接続しないものの、外部入出力線16を設けることによってハードウェア的な機能の拡張を可能としている。このように、本発明にあっては、様々なシステム構成のバリエーションが適用可能である。拡張ユニット、アンプユニットへの命令は外部入出力線16から、又はアンプユニットのキー操作で行う。
【0159】
なお、以上の説明では、光電センサの一例として変位センサを挙げたが、本発明の適用はこれに限定されないのは勿論であり、本発明は測長センサ等のように、高度な演算処理の伴う高機能光電センサに広く適用が可能である。
【0160】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、この種の連装式光電センサシステムにおいて、メーカ側の負担を可及的に軽減しつつも、個々のアンプユニットにおけるソフトウェア的並びにハードウェア的な機能拡張、さらにはセンサシステム全体としての機能も容易に拡張可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡張ユニット(外部入出力線、及びRS232Cケーブル付)とアンプユニットとの隣接結合状態を示す斜視図である。
【図2】変位センサ用のセンサヘッドユニットの斜視図である。
【図3】拡張ユニット(外部入出力線及びRS232Cケーブル付)とアンプユニットとの隣接結合状態を示す平面図である。
【図4】拡張ユニット(外部入出力線付)とアンプとの分離状態を示す斜視図である。
【図5】拡張ユニットの説明図である。
【図6】拡張ユニットの操作・表示部の構成図である。
【図7】拡張ユニット(外部入出力線付)とアンプユニットとの隣接結合状態を示す斜視図である。
【図8】拡張ユニット(外部入出力線付)とアンプユニットとの隣接結合状態を示す平面図である。
【図9】センサシステム全体のハードウェア構成図である。
【図10】拡張ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】アンプユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】アンプユニットの処理を概略的に示すフローチャートである。
【図13】拡張ユニットの処理を概略的に示すフローチャートである。
【図14】サブ演算処理機能の説明図である。
【図15】サブ演算機能を実現するための処理を概念的に示すフローチャートである。
【図16】フィードバック付サブ演算機能を実現するための処理を概念的に示すフローチャートである。
【図17】アンプユニットに格納されるメイン演算実行ケーブルの内容を示す構成図である。
【図18】アンプユニットに格納される転送データケーブルの内容を示す構成図である。
【図19】サブ演算機能に関する拡張ユニット側の入力対応処理である。
【図20】サブ演算機能に関する拡張ユニット側の処理である。
【図21】拡張ユニットに格納されるサブ演算実行ケーブルの内容を示す構成図である。
【図22】拡張ユニットに格納される返送データテーブルの内容を示す構成図である。
【図23】警告出力機能の説明図である。
【図24】バンク切替機能の説明図である。
【図25】バンク切替機能実現のための拡張ユニット側の入力対応処理である。
【図26】バンク切替機能実現のためのアンプユニット側の上位割込処理である。
【図27】多チャンネル同時監視機能の説明図である。
【図28】多チャンネル同時監視機能を実現するための処理を概略的に示すフローチャート(その1)である。
【図29】多チャンネル同時監視機能を実現するための処理を概略的に示すフローチャート(その2)である。
【図30】断線チェック機能の説明図である。
【図31】システム構成のバリエーションを示す説明図である。
【図32】光電センサヘッドの代表的な構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 拡張ユニット
2 アンプユニット
3 DINレール
4 拡張ユニットのケース
4a 拡張ユニットのケース前面
4b 拡張ユニットのケース後面
4c 拡張ユニットのケース左側面
4d 拡張ユニットのケース右側面
4e 拡張ユニットのケース上面
4f 拡張ユニットのケース底面
4g 拡張ユニットのケースの透明カバー
5 アンプユニットのケース
5a アンプユニットのケース前面
5b アンプユニットのケース後面
5c アンプユニットのケース左側面
5d アンプユニットのケース右側面
5e アンプユニットのケース上面
5f アンプユニットのケース底面
5g アンプユニットのケースの透明カバー
6 第1の電気コード
7 第2の電気コード
8 丸形コネクタ
9 センサヘッドユニット
10 センサヘッドユニットのケース
11 センサヘッドユニットの投受光窓
12 電気コード
13 丸形コネクタ
14 第3の電気コード
15 RS−232Cコネクタ
16 第4の電気コード
17 スライド蓋
18 スライド蓋
19 コネクタ窓
20 隣接結合コネクタ
21 DINレール嵌合溝
22 隣接結合コネクタ
23 拡張ユニットの操作表示部
23a 第1の7セグメント表示器
23b 第2の7セグメント表示器
23c〜23g 操作キー
23−1 操作部
23−2 表示部
24 電気コード取付用クランパ
25 アンプユニットの操作表示部
25−1 操作部
25−2 表示部
26 パソコン(PC)
101 ドライバIC(RS232Cドライバ)
102 CPU
103 アンプユニット側回路ボード
104 電流の流入防止回路
105 外部入力回路
106 アナログ出力回路
107 外部出力回路
201 CPU
202 電流の流入防止回路
203 アンプとの接続コネクタ左側
204 電流の流入防止回路
205 アンプとの接続コネクタ右側
206 電源リセット回路
207 EEPROM1
208 外部入力回路
209 アナログ出力回路
210 外部出力回路

Claims (28)

  1. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能、及び/又はアンプユニット列全体としての機能を拡張可能な拡張ユニットを設けた、ことを特徴とする連装式光電センサシステム。
  2. 前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、
    計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、
    前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、
    前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、
    前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、
    前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、前記アンプ側演算処理手段にて取得された演算処理結果データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニットへと送信するアンプ側データ送信手段を含んでおり、
    前記拡張ユニットには、
    前記アンプユニットから送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連装式光電センサシステム。
  3. アンプ側判定処理手段にて使用される判定基準値と拡張側判定処理手段にて使用される判定基準値とが異なる、ことを特徴とする請求項2に記載の連装式光電センサシステム。
  4. アンプ側判定処理手段にて使用される判定基準値が、所定の良品条件が満足されているか否かを判定するためのものであり、また拡張側判定処理手段にて使用される判定基準値が、所定の計測前提条件が満足されているか否かを判定するためのものである、請求項3に記載の連装式光電センサシステム。
  5. 前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、
    計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、
    前記計測処理手段にて取得された計測データ、及び/又は、拡張ユニット側から送られてくる演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、
    前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、
    前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果データ、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、
    前記計測処理手段にて取得された計測データを、前記第1の伝送ラインを介して前記拡張ユニット側へと送信するアンプ側データ送信手段が含まれており、
    前記拡張ユニットには、
    前記アンプユニット側から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果、及び/又は、前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニット側へと送信する拡張側データ送信手段と、が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連装式光電センサシステム。
  6. 前記アンプ側演算処理手段にて使用される演算の種類や組み合せ、及び/又は、前記拡張側演算処理手段にて使用される演算の種類や組み合せは、任意にプログラム可能とされている、請求項2〜5に記載の連装式光電センサシステム。
  7. 前記アンプ側データ送信手段にて送信されるべきデータの種類、及び/又は、前記拡張側データ送信手段にて送信されるべきデータの種類は、任意にプログラム可能とされている、請求項2〜5に記載の連装式光電センサシステム。
  8. 前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、
    計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、
    前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、
    前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果データを1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、
    前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記アンプ側計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、
    前記計測処理手段、前記アンプ側演算処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値を、前記第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから送られてくる一群の設定値で書き換える設定値書換手段を含んでおり、
    前記拡張ユニットには、
    前記アンプユニットにおける前記計測処理手段、前記アンプ側演算処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値を、1若しくは2種以上記憶させた設定値群記憶手段と、
    前記設定値群記憶手段に記憶された一群の設定値の中で指定された一群の設定値を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニットへと送信する設定値群送信手段と、が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連装式光電センサシステム。
  9. 前記一群の設定値の指定は、前記拡張ユニットに設けられた操作部のキー操作に基づいて、及び/又は、前記拡張ユニットから引き出された外部入力線からの入力信号に基づいて行われる、請求項8に記載の連装式光電センサシステム。
  10. 前記拡張ユニットは、通信を介してパソコン等のデータ処理装置と接続可能とされ、前記設定値群記憶手段の記憶内容は、通信を介してパソコン等のデータ処理装置により書換可能とされている、請求項8に記載の連装式光電センサシステム。
  11. 前記一群の設定値の指定は、前記通信を介してパソコン等のデータ処理装置から実行可能とされている、請求項8に記載の連装式光電センサシステム。
  12. 前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、
    計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、
    前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、
    前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、
    前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果データ、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、
    前記計測処理手段は、常時は、第1の伝送ラインを介して隣接アンプユニットから到来するトリガ信号に応答して投受光を行って計測データを取得する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉計測コマンドが到来したときには、前記トリガ信号の到来を待つことなく、直ちに投受光を行って計測データを取得すると共に、こうして取得された計測データを前記第1又は第2の伝送ラインを介して、前記拡張ユニットへと送信するように仕組まれており、
    前記拡張ユニットには、
    前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットから送られてくる同時一斉計測データに基づいて所定のマルチユニット演算を実行するマルチユニット演算処理手段と、
    前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記マルチユニット演算結果それ自体を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連装式光電センサシステム。
  13. 前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理の内容は任意にプログラム可能とされている、請求項12に記載の連装式光電センサシステム。
  14. 前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれは、
    計測対象物体に対する投受光を介して計測対象物体に関する所定の計測データを取得する計測処理手段と、
    前記計測処理手段にて取得された計測データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意されたアンプ側演算処理手段と、
    前記アンプ側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理するアンプ側判定処理手段と、
    前記アンプ側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記計測処理手段にて取得された計測データを該当する外部出力線へと出力するアンプ側出力処理手段と、を有すると共に、
    前記アンプ側出力処理手段は、常時はアンプ側判定処理手段の判定処理結果に対応するオンオフ信号を該当する外部出力線へと出力する一方、第2の伝送ラインを介して拡張ユニットから同時一斉オフコマンドが送られてきたときには、判定処理結果に拘わらず、該当する外部出力線へとオフ信号を強制的に出力するように仕組まれており、
    前記拡張ユニットには、
    所定の同時一斉オフ指令に応答して、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットの全てに対して、前記第2の伝送ラインを介して、同時一斉オフコマンドを送信する同時一斉オフコマンド送信手段、が含まれている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の連装式光電センサシステム。
  15. 前記所定の同時一斉オフコマンドは、前記拡張ユニットにおける操作部のキー操作により、又は前記拡張ユニットから引き出された外部入力線から入力される同時一斉オフ指令信号により生成される、
    ことを特徴とする請求項14に記載の連装式光電センサシステム。
  16. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能な拡張ユニットであって、
    前記アンプユニット側から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている、ことを特徴とする拡張ユニット。
  17. 前記判定基準値が、製品良否判定のための上下限基準値の外側に設定されたものである、請求項16に記載の拡張ユニット。
  18. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能な拡張ユニットであって、
    前記アンプユニット側から送られてくる計測データ、及び/又は、演算処理結果データに対して選択的に実施されるべき1若しくは2以上の種別の演算処理が用意された拡張側演算処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側演算処理手段による演算処理結果、及び/又は、前記判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニット側へと送信する拡張側データ送信手段と、が含まれている、ことを特徴とする拡張ユニット。
  19. 前記拡張側演算処理手段にて使用される演算の種類や組み合わせは任意にプログラム可能とされている、請求項16〜18のいずれかに記載の拡張ユニット。
  20. 前記拡張ユニット側データ送信手段にて送信されるべきデータの種類は任意にプログラム可能とされている、請求項18に記載の拡張ユニット。
  21. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能な拡張ユニットであって、
    前記アンプユニットにおける前記計測処理手段、前記アンプ側判定処理手段、及び/又は、前記アンプ側出力処理手段の処理に必要な一群の設定値を、1若しくは2種以上記憶させた設定値群記憶手段と、
    前記設定値群記憶手段に記憶された一群の設定値の中で指定された一群の設定値を、前記第2の伝送ラインを介して該当するアンプユニットへと送信する設定値群送信手段と、が含まれている、ことを特徴とする拡張ユニット。
  22. 前記一群の設定値の指定は、前記拡張ユニットに設けられた操作部のキー操作に基づいて、及び/又は、前記拡張ユニットから引き出された外部入力線からの入力信号に基づいて行われる、請求項21に記載の拡張ユニット。
  23. 前記拡張ユニットは、通信を介してパソコン等のデータ処理装置と接続可能とされ、前記設定値群記憶手段の記憶内容は、通信を介してパソコン等のデータ処理装置により書換可能とされている、請求項21に記載の拡張ユニット。
  24. 前記一群の設定値の指定は、前記通信を介してパソコン等のデータ処理装置から実行可能とされている、請求項23に記載の拡張ユニット。
  25. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能な拡張ユニットであって、
    前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットから送られてくる同時一斉計測データに基づいて所定のマルチユニット演算を実行するマルチユニット演算処理手段と、
    前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理結果を1若しくは2以上の判定基準値と照らして判定処理する拡張側判定処理手段と、
    前記拡張側判定処理手段による各判定基準値別の判定処理結果、及び/又は、前記マルチユニット演算結果それ自体を該当する外部出力線へと出力する拡張側出力処理手段と、が含まれている、ことを特徴とする拡張ユニット。
  26. 前記マルチユニット演算処理手段によるマルチユニット演算処理の内容は任意にプログラム可能とされている、請求項25に記載の拡張ユニット。
  27. アンプ分離型光電センサを構成するアンプユニットを1台若しくは2台以上に連装してなるアンプユニット列と、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットからのデータを常時垂れ流し的に一方向へ伝送可能な第1の伝送ラインと、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットのそれぞれに接続され、それらアンプユニットに関するデータを都度的に双方向へ伝送可能な第2の伝送ラインと、を有する連装式光電センサシステムにおいて、
    前記第1の伝送ライン、及び/又は、前記第2の伝送ラインに接続されると共に、前記アンプユニット列を構成するアンプユニットの少なくとも1つ又は全てと連繋して、アンプユニット列を構成する各アンプユニット個々の機能を拡張可能な拡張ユニットであって、
    所定の同時一斉オフ指令に応答して、前記アンプユニット列を構成する各アンプユニットの全てに対して、前記第2の伝送ラインを介して、同時一斉オフコマンドを送信する同時一斉オフコマンド送信手段、が含まれている、ことを特徴とする拡張ユニット。
  28. 前記所定の同時一斉オフコマンドは、前拡張ユニットにおける操作部のキー入力操作により、又は前記拡張ユニットから引き出された外部入力線から入力される同時一斉オフ指令信号により生成される、
    ことを特徴とする請求項27に記載の拡張ユニット。
JP2002169137A 2002-03-15 2002-06-10 連装式光電センサシステム Expired - Fee Related JP3610966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002169137A JP3610966B2 (ja) 2002-03-15 2002-06-10 連装式光電センサシステム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-118595 2002-03-15
JP2002118595 2002-03-15
JP2002169137A JP3610966B2 (ja) 2002-03-15 2002-06-10 連装式光電センサシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003337988A JP2003337988A (ja) 2003-11-28
JP3610966B2 true JP3610966B2 (ja) 2005-01-19

Family

ID=29714272

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002169137A Expired - Fee Related JP3610966B2 (ja) 2002-03-15 2002-06-10 連装式光電センサシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3610966B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011028525A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Keyence Corp 連設型センサシステム、ネットワークユニット、及びセンサユニット

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4735796B2 (ja) * 2004-03-15 2011-07-27 オムロン株式会社 電子機器ケースのパネル取付構造体
JP2006018423A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Omron Corp アンプ分離型視覚センサ
JP4849203B2 (ja) * 2004-08-31 2012-01-11 オムロン株式会社 センサシステム
JP2007047015A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Hugle Electronics Inc 静電気測定装置および表面電位センサ
JP2008304215A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Anritsu Corp センサヘッド及び変位測定器
JP7135898B2 (ja) * 2019-01-30 2022-09-13 オムロン株式会社 センサユニット及び機能作動方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331389A (ja) * 1993-05-18 1994-12-02 Yokohama Rubber Co Ltd:The 表示器への情報表示方法及び情報表示装置並びにこれを用いた自転車用メーター
JPH0989605A (ja) * 1995-09-28 1997-04-04 Yazaki Corp 空気環境測定システム
JP3477709B2 (ja) * 1999-10-29 2003-12-10 オムロン株式会社 センサシステム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011028525A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Keyence Corp 連設型センサシステム、ネットワークユニット、及びセンサユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003337988A (ja) 2003-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5177462B2 (ja) 変位センサシステムに適用する拡張ユニット
CN110489202A (zh) 用于在成像传感器的仿真中的透视性遮挡的快速的评定的方法
JP3610966B2 (ja) 連装式光電センサシステム
CN103048333B (zh) 外观检测设备及方法
US10280025B2 (en) Sensor controller for interpreting natural interaction sensor for web handling
JP6877192B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
CN106471546A (zh) 在移动对象存在的情况下控制机器人
CN112313045A (zh) 用于机器人拣箱的系统和方法
JP6866646B2 (ja) センサ支援システム、端末、センサおよびセンサ支援方法
JP2007536064A5 (ja)
WO2019216199A1 (ja) 解析支援装置及び解析支援方法
CN101233549B (zh) 检测传感器及其设定信息取得方法
CN110383453A (zh) 基板搬送装置
CN106846294A (zh) 视觉检测方法、装置及设备
EP2372644B1 (en) Adjustment of an imaging apparatus in a manufacturing line
US11047672B2 (en) System for optically dimensioning
JP2008276219A (ja) デジタルプラットフォーム装置
JP6857052B2 (ja) ロボット設定装置、ロボット設定方法、ロボット設定プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器
KR102158212B1 (ko) 입체적 형상을 감지하기 위한 카메라 및 그것의 제어 방법
JP2005326387A (ja) 連装式センサシステム
KR101897992B1 (ko) 자율주행 자동차 설계를 위한 자율 주행 제어 개발 키트
CN113661519A (zh) 用于定义对象的轮廓的方法
Owen How to use player/stage
JP7231057B2 (ja) 安全装置設定クローニング
JP4358540B2 (ja) 通信システム、センサシステム及び通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041011

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3610966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071029

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081029

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091029

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101029

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111029

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121029

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131029

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees