JP3610662B2 - 仕口加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する利用分野】
本発明は、本体保護装置を有する木材の先端に金具接合用の仕口を加工する仕口加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、木材の軸組工法の中で、簡単な仕口形状と金具を用いた金具接合(メタルジョイント)が普及している。その中でも、代表的な仕口形状に図5に示すような形状がある。この仕口を加工する機械として、例えば、先に本出願人が出願した特願平7−306812号がある。これは、切削ヘッドに一対の丸のこ、カッターA,Bを対向させて取付け、カッタA,カッタBは互いの刃先が干渉しないよう一方のカッタを90°ずらして、それぞれの刃物取付軸に取付けている。刃物駆動用モーターで丸のこ、カッターA,Bが回転させながら切削ヘッドを下降させることで、バイス装置に固定した木材47の先端にスリット47a,47aと溝47bを同時切削するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成で仕口を加工している最中、木材の節等により、丸のこ、カッターに衝撃、過負荷が生じ丸のこ、カッターがロックしてしまうと、刃物駆動用モーター、ベベルギヤ、スピンドル等の動力伝達機構が無理に停止させられるため、動力伝達機構に前記モーターのロックトルクと、ロックトルクの数倍から数十倍もの摩擦トルクが作用し動力伝達機構が破損する問題があった。この問題を解決するために、動力伝達機構の一部にスリップ機構を組み込むことで、丸のこ、カッターがロックしたとき、動力伝達機構が空転し、丸のこ、カッターへの動力伝達を遮断して、動力伝達機構の破損を防止することができる。
【0004】
しかし、一方の丸のこ、カッターAだけがロックし、正常に回転している丸のこ、カッターB側のカッターBの刃先が、ロックしているカッターAの刃先に当たり、互いの刃先を損傷させる問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解消し、一方の丸のこ、カッターがロックしたとき、カッター同士の刃先の干渉による損傷を防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ベース上の一端に木材を挾持するバイス装置と、もう一端には2本の平行なコラムを立設し、該コラムには刃物駆動用モーター及び一対の丸のこ、カッターを有する切削ヘッドを上下動自在に嵌合し、前記切削ヘッドには刃物駆動用モーターから動力を左右に分割した刃物取付軸へ伝達する動力伝達機構を備え、前記一対の丸のこ、カッターは互いのカッター同士を対向させた状態でそれぞれの刃物取付軸に取付け、また、一方のカッター刃先を他方のカッターの刃先と重ならないようにずらして設け、前記分割された動力伝達機構の一部に前記丸のこ、カッターがロックすると前記モーターからの動力を遮断するスリップ機構を設けるとともに、互いの刃物取付軸の先端を連結させることにより達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図1〜図5を用いて説明する。図1は仕口加工機の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は図3で刃物を交換するためにケーシングを開いた状態図、図5は仕口形状を示す木材の斜視図である。
【0008】
図において、ベース1の前端側には木材47を固定するバイス装置2を設け、ベース1後端に2本のコラム3,3を平行に立設し、コラム3の上端にブリッジ4を掛け渡しコラム3,3を連結する。コラム3には丸のこ5,6、カッター7,8及び刃物駆動用モーター45が具備された切削ヘッド9が装着されている。コラム3,3間に平行に設けた昇降ねじ10の下端をベース1で、上端をブリッジ4で支持し、昇降ねじ10は切削ヘッド9とねじ嵌合している。昇降ねじ10はブリッジ4上に配設した昇降用モーター46に図示しない駆動伝達機構を介して連結され、昇降用モーター46を回転駆動することにより前記駆動伝達機構を介し昇降ねじ10を回転させることにより切削ヘッド9が昇降される。
【0009】
刃物駆動用モーター45から丸のこ5,6とカッター7,8への動力伝達機構について、図2を用いて説明する。まず、刃物駆動用モーター45に設けた駆動プーリー11と、ケーシング12内に回転自在に設けたスプライン軸13の従動プーリー14との間にVベルト15を掛け渡し、スプライン軸13に設けた第1ベベルギヤ16,17と噛み合う第2ベベルギヤ18,19へ動力が伝達されることで、動力が2つに分岐し、第2ベベルギヤ18はスピンドル20の一端、第2ベベルギヤ19はスピンドル21の一端に取付けられる。スピンドル20,21の他端にはそれぞれ第3ベベルギヤ22,23が取付けられ、この第3ベベルギヤ22,23に噛み合う第4ベベルギヤ24,25が刃物取付軸26,27の一端に取付けられている。上記した動力伝達部材は、左右のケーシング12,12に収納されている。
【0010】
次に、動力伝達機構のスリップ機構について説明する。第3ベベルギヤ22,23外方のスピンドル20,21にキー29,30で連結されたスリーブ31,32を軸方向に移動自在に取付け、さらにその外方にはベアリング33,34を介して、カラー35,36の外周にサラバネ37,38を取付け、ボルト39,40をスピンドル20,21にねじ込んでいくことにより、サラバネ37,38は圧縮され、第3ベベルギヤ22,23はサラバネ37,38の押し付け荷重によりスピンドル20,21の突当て部とスリーブ31,32に押圧されて、摩擦連結される。これにより、第3ベベルギヤ22,23にはバネ荷重と平均接触半径と摩擦係数を乗じた摩擦トルクが発生し、このトルクで第3ベベルギヤ22,23に伝達された動力をそれぞれ第4ベベルギヤ24,25へ伝達する。
【0011】
刃物取付軸26の他端には、4本の取付けねじ28により丸のこ5,カッター7を取付け、刃物取付軸27には同じく4本の取付けねじ28により丸のこ6,カッター8を取付けている。カッター7とカッター8は互いに対向している。また、図4に示すように、カッタ7,8は2つの刃先7a,7a、刃先8a,8aで形成され、刃先7a,刃先8a同士は互いに重なりあわず、刃先8aが他方の刃先7a,7a間に位置するようにカッタ8を90°ずらしている。刃物取付軸26,27の先端には、それぞれ半月溝26a,27aを設け、この半月溝26a,27a同士を係合させ刃物取付溝26,27を連結する。
【0012】
刃物駆動用モーター45から丸のこ5,6とカッター7,8への動力伝達は、まず、刃物駆動用モーター45からVベルト15でスプライン軸13に伝えられ、スプライン軸13から第1ベベルギヤ16,17と第2ベベルギヤ18,19で左右のスピンドル20,21に分岐し、それぞれスピンドル20,21から第3ベベルギヤ22,23、第4ベベルギヤ24,25、刃物取付軸26,27を介して丸のこ5とカッター7、丸のこ6とカッター8に伝達される。
【0013】
切削ヘッド9に横設されたガイドバー43を案内に切削ヘッド9側方に設けた開閉ハンドル30と図示しない開閉ねじで開閉し、丸のこ5,6、カッター7,8を交換する場合は、開閉ハンドル44を回し、ケーシング12,12を左右方向に開き、取付けねじ28をゆるめて、丸のこ5,6、カッター7,8を取り外す。
【0014】
上記構成において、木材47に図5に示すような仕口加工をする場合、木材47をバイス装置2で固定し、まず、図示しないスイッチをONにし、刃物駆動用モーター45、昇降用モーター46を起動させ、上記動力伝達機構を介して丸のこ5,6、カッター7,8を回転させながら切削ヘッド9を下降させていくと、まず、径の大きい丸のこ5,6が木材47に切込みを与えスリット47a,47aを形成し、その途中からカッター7,8でスリット47a,47a間の一部を切欠き、溝47bを形成していく。
【0015】
仕口加工中、木材47の節等により丸のこ5,6、カッター7,8がロックすると、サラバネ37,38による摩擦トルクよりも刃物駆動用モーター45の伝達トルクが大きくなるため、スピンドル20と第3ベベルギヤ22,スピンドル21と第3ベベルギヤ22との間でスリップを起こし、刃物駆動用モーター45からの動力が丸のこ5,6、カッター7,8へ伝達されなくなるため、ベベルギヤ等の動力伝達機構部は第3ベベルギヤ22,23により損傷することはない。
【0016】
また、一方の丸のこ,カッター、例えば、丸のこ5,カッター7側のみがロックし、スピンドル20と第3ベベルギヤ22間でスリップすると、刃物取付軸26,27が半月溝26a,27aにより連結されているため、もう一方の丸のこ6,カッター8も同時にロックさせられる。これにより、スピンドル21と第3ベベルギヤ23間でもスリップが生じ、丸のこ6,カッター8のみが回転することがないため、互いのカッタ7の刃先7aとカッタ8の刃先8aは接触せず、刃先7a,8aの損傷を防ぐことができる。このあとは、速やかにスイッチをOFFし、一度、刃物駆動用モーター45、昇降用モーター46を停止させ、切削ヘッド9の昇降速度を遅くして再度加工し直す。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、一方の丸のこ,カッターがロックしても、互いの刃物取付軸が連結されているため、もう一方の丸のこ,カッターも同時にロックさせられ、互いのカッターの刃先同士は接触することはなく、刃先の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す仕口加工機の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のケーシングを開いた状態図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】仕口形状を示す木材の斜視図である。
【符号の説明】
5,6…丸のこ、7,8…カッター、7a,8a…刃先、20,21…スピンドル、22,23…第3ベベルギヤ、26,27…刃物取付軸、26a,27a…半月溝、31,32…スリーブ、35,36…カラー、37,38…サラバネ、39,40…ボルト、45…刃物駆動用モーター、47…木材、47a…スリット、47b…溝。
Claims (1)
- ベース上の一端に木材を挾持するバイス装置と、もう一端には2本の平行なコラムを立設し、該コラムには刃物駆動用モーター及び一対の丸のこ、カッターを有する切削ヘッドを上下動自在に嵌合し、前記切削ヘッドには刃物駆動用モーターから動力を左右に分割した刃物取付軸へ伝達する動力伝達機構を備え、前記一対の丸のこ、カッターは互いのカッター同士を対向させた状態でそれぞれの刃物取付軸に取付け、また、一方のカッター刃先を他方のカッターの刃先と重ならないようにずらして設け、前記分割された動力伝達機構の一部に前記丸のこ、カッターがロックすると前記モーターからの動力を遮断するスリップ機構を設けるとともに、互いの刃物取付軸の先端を離間可能とすると共に回転方向に係合可能としたことを特徴とする仕口加工機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03712096A JP3610662B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 仕口加工機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03712096A JP3610662B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 仕口加工機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09207104A JPH09207104A (ja) | 1997-08-12 |
JP3610662B2 true JP3610662B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=12488748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03712096A Expired - Fee Related JP3610662B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 仕口加工機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3610662B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP03712096A patent/JP3610662B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09207104A (ja) | 1997-08-12 |
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