JP3610202B2 - 床下空間除湿装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅・その他建造物の床下空間の湿度を低くし、住居の傷みを少なくし、耐久性のある良い環境にするための床下空間除湿装置及び室内の生活環境又は保管環境の湿度を低くして、快適な生活環境又は良好な物品保管状態とするための床下空間除湿装置であって、空気中から回収された水分(湿度)の処理技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の床下空間除湿装置は、空調装置の一部として内蔵されていることが多い。その構造は空気をファンによって吸入し、吸入した空気を冷却コイルで冷却して水蒸気を露点以下にして液滴化して除去し、液化された水をドレンタンクに回収するものである。
従来の床下空間除湿装置では、回収された水はドレンタンクに貯えられ、外部へ水頭差でホースで排出するものである。そのため、床下空間除湿装置が排出地点(排出溝等)に比べて十分に高い位置にある場合には、水頭差も大きくドレンタンクの水は確実に排出できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、床下空間除湿装置が、床下空間等の如く低い場所に配置されると、排出地点との水頭差が少なく(場合によっては水頭差がマイナス)、圧力差が低くなって、ドレンタンク内の水が確実に外部に排出できなくなる。そのため、ドレンタンクから水が溢れ出て、床下空間除湿装置周辺を汚し、又水蒸気となって空間に戻され除湿効果を阻害することが発生していた。
そこで、本発明は、床下空間除湿装置が床下空間等の低い場所に配置された場合でも、確実にドレンタンク内の水を建物外部に排出することが可能で、水がドレンタンクから溢れ出たり、床下空間除湿装置の空間を汚すことがなく、蒸発して除湿効果を阻害することがないとともに、床下空間除湿装置の設置位置の制約をなくした床下空間除湿装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、空気をファンによって吸入し、吸入した空気を冷却コイルに接触させて水蒸気を液滴化して、床下空間の水蒸気を除去する床下空間除湿装置であって、底板とカバーによりなり、カバーの相対する両側面に吸込口と排気口を有してなる筐体に、コンプレッサーと、ドレンタンク水を排出する立軸片吸込遠心タイプのポンプで、該コンプレッサーと同時に駆動されるポンプと、冷却コイルと、コンデンサと、モータを有するファンで、該コンプレッサー及び該ポンプと同時に駆動されるファンとを、上記吸込口と排気口間に水平方向に並設して、同一筐体内に内蔵してなることを特徴とする。
この第1の構成の床下空間除湿装置においては、ファンによって吸入された空気は冷却コイルで冷却され、空気に含まれている水蒸気は露点に達して液滴化して下方に落下してドレンタンクで回収される。このドレンタンクの水はポンプで吸入されてホースで遠方へ送られ、所定の排水位置で排水される。このようにポンプでドレンタンク水は強制排出されるので床下空間除湿装置の周辺を汚すことがなく、又ドレンタンク水が水蒸気となって空間に戻されることがないように早期排出を可能にする。また、上記ポンプが立軸タイプであるため、幅方向に狭いスペースでも使用可能であるとともに、遠心タイプであるため容積タイプに比べて簡略な構造で小型化でき高さも低く抑えられるため、高さの限られた床下空間への対応が可能になる。また、精巧な形状のシリンダやプランジャ等が不要なため全体をプラスチック化することが可能で、床下空間除湿装置を軽量化することが可能になる。また、上記ポンプによってドレンタンク水が揚水されるため、このドレンタンク水の水面よりも排出する部分を高い位置とすることができ、上記床下空間除湿装置が床下などの低い位置に設けられた場合であっても、排出ホースによる排出経路をより高い場所に設けることが可能になる。従って、建物外の排水路の位置もより高い位置に設けることができ、既存の建造物の布基礎等を補工することなく、そのまま使用するように設定できる。また、除湿ユニットと排水ユニットとを一体化し、底板とカバーによりなり、カバーの両側面に吸込口と排気口を有してなる筐体に、コンプレッサーと、ドレンタンク水を排出する立軸片吸込遠心タイプのポンプと、冷却コイルと、コンデンサと、モータを有するファンとを、上記吸込口と排気口間に水平方向に並設して、同一筐体内に内蔵してなるため、筐体内空間が有効に利用できコンパクトになるとともに、運搬時や据付時の作業性も向上する。また、小動物の浸入や落下物等から構成品を防護する。更に、内蔵するドレンポンプやコンプレッサー等の騒音を遮断する効果も有する。
【0005】
また、第2には、上記第1の構成において、ポンプの吐水路に排水ホースと接続される排水口の方位を異にする複数の排水口と分岐管を介していずれかの排水口と接続できるようにしたことを特徴とする。
この第2の構成の床下空間除湿装置においては、分岐管でポンプの吐水路を方位を異にする排水口のいずれかに選択的に切換えられる場合は、排水ホースを延ばす方位の排水ポートを選択できるので床下空間除湿装置の設置位置・方向を制約なくできる。
【0007】
また、第には、上記第1又は2の構成において、上記ポンプのドレンタンク水流入口より上流側に、異物の混入を防止する複数の突起を設けたことを特徴とする。よって、ポンプへの異物の混入を容易、確実に防止することができる。
【0008】
また、第には、上記第1又は2又は3の構成において、上記床下空間除湿装置を所定時間運転するべく制御可能なタイマーを設けたことを特徴とする。従って、湿度や温度に応じた運転時間を適宜選択して、自動的に床下空間除湿装置をON又はOFFすることが可能になる。
【0009】
また、第には、上記第1又は2又は3又は4の構成において、上記床下空間除湿装置を所定温度内で運転するべく制御可能な温度感知装置を設けたことを特徴とする。よって、床下空間除湿装置の過熱や凍ったドレンタンク水の吸引を避けることができる。
0010
【発明の実施の形態】
本発明のポンプはドレンタンクの水が所定水位以上となった時にこれを感知して作動させるようにすることが好ましい。
床下空間除湿装置の能力は、その設置する住宅構造物の除湿空間の大きさと目的に応じて決められる。又ポンプの形状、構造はドレンタンクの少ない水を良く吸引して送れるタイプのものが好ましい。
以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて説明する。
本第1実施例は、住宅の床下空間除湿装置の例である。
図1は実施例の側面図である。
図2は実施例のT字状分岐管を示す断面図である。
図3は実施例の使用状態を示す説明図である。
図4は実施例の水位センサーの配設を示す説明図である。
0011
図中1はファン、2は冷媒を送り込んでいる蒸発器である冷却コイル、2aは冷媒を冷却して冷却コイルへ送り込む凝縮器(コンデンサ)、3はコンプレッサー、4はファン1のモータ、5は空気吸込口、6は排気口、7はドレンタンク、8はポンプ、9aはドレンタンク7に挿入された吸引ホース、9bは同ポンプの吐水ホース、10はT字状分岐管、11は同T字状分岐管の一方に接続された排水ホース、12はT字状分岐管の他方の接続口を閉鎖するキャップ、13は電源コード、14は住宅の床下空間、15は住宅の外周の布基礎、16はドレンタンク7に取付けた一定水位以上でポンプ8の作動信号を発生させる水位センサー、17は同水位センサー16の信号でポンプ8を作動させるポンプ制御部である。本実施例では、床下空間除湿装置本体Aが作動すると冷媒が冷却されて冷却コイル(蒸発器)2は循環的に送られ、冷却コイル2は低温に冷却される。
0012
一方、ファン1が作動すると床下空間14の空気は吸引されて冷却コイル2を通過して排気口6から排出される空気が冷却された冷却コイル2と接触すると露点に達して空気中の水蒸気は液滴下して、下方のドレンタンク7へ落下流入する。ドレンタンク7の水が一定水位以上になると水位センサー16が作動し、ポンプ制御部17を介してポンプ8が作動し、ドレンタンク7の水は吸引ホース9aから吸引し、吐水ホース9b、T字状分岐管10を介して排水ホース11に送られ、家屋外の位置の排水溝等で排水される。
排水ホース11の接続口を分岐管10の反対側にした方がよいときはキャップ12の方に排水ホース11を接続すればよい。
0013
次に、本発明の第2実施例を図面に基づいて説明する。
本第2実施例は、住宅の床下空間用に設けられる床下空間除湿装置の例である。
また、本第2実施例は、上記第1実施例に対して、ドレンポンプとして立軸片吸込遠心タイプを用いた例である。
床下空間除湿装置本体A1は、図5に示されるように、略コの字状のカバー20aと、略コの字状の底板20bとによって、立方体の箱(筐体20)を形成し、その内部空間に外部排水ホースA2以外の構成品(特にファン、コンプレッサー、冷却コイル、ドレンタンク、ドレンポンプ)を内蔵する。
0014
そのため、各構成部品の適切な配置によって、筐体内空間が有効に利用できコンパクトになるとともに、ワンボディ化されて運搬時や据付時の作業が容易になる。また、小動物の浸入や落下物等から構成品を防護する。更に、内蔵するドレンポンプやコンプレッサー等の騒音を遮断する効果も有する。
また、底板20bの側面には、除湿する空気を吸入する空気吸込口25と、除湿された空気を排出する排気口26が複数の孔によって形成される。更に、カバー20aの両側面には、外部排出ホースA2を接続する一対のホース接続部20cが設けられる。
0015
上記のように形成された床下空間除湿装置本体A1、一対の台座20dによって、湿気の多い北側や浴室、トイレ、洗面所、台所などの床下空間に設置される。
次に、床下空間除湿装置本体A1の内部構造について、図6及び図7に基づいて説明する。
筐体20の底板20bに、略L字状のドレンタンク27と、コンプレッサー23が配置される。また、その上部空間に冷却コイル(蒸発器)22と、コンデンサ(凝縮器)22aと、ドレンポンプ28と、ファン21と、モータ24が設置される。尚、上記ドレンタンク27内で、ドレンポンプ28設置位置より若干上流側に、略直方体の突起27bが複数個設けられる。従って、その部分でくもの巣等のゴミが引っ掛かるため、ドレンポンプ28に吸引されてドレンポンプ28が破損するのを防ぐことができる。
0016
コンプレッサー23は、図示略の電動モータによって駆動されて、吸入管41から冷媒ガスを吸入して、吐出し管40に圧力を加えて冷媒ガスを吐出する。
吸入管41は、アキュムレータ43を介して冷却コイル22の排出側に接続され、吐出し管40はコンデンサ22aの吸入側に接続される。また、コンデンサ22aの排出側は、液管42によってドライヤ44とキャピラリチューブ45を介して冷却コイル22の吸入側に接続される。
0017
上記アキュムレータ43は、冷却コイル22でガス化しなかった冷媒が、コンプレッサー23に流入するのを防止するために設けられる。またキャピラリチューブ45は膨脹弁に相当するもので、冷却コイル22に供給する冷媒の量を、一定の圧力損失を与えて制御するものである。またドライヤ44は、キャピラリチューブ45へ吸入される冷媒から、水分や異物を除去するためのものである。
また、ドレンポンプ28は図8に示すごとく、立軸片吸込遠心タイプが用いられる。このドレンポンプ28は、直交する吸入口28aと吐出口28bを有する略半球状のポンプボディ28eを設け、このポンプボディ28eに、立置きの駆動軸28hを挿通して形成される。そして、この駆動軸28hの上端はモータ28gに接続され、下端部にスクリュー状のスクリュー羽根部28cと板状の板状羽根部28dを固定する。
0018
以上のような構成による、ドレンポンプ28が立軸タイプであるため、ワンボディ化した本実施例のように、幅方向に狭いスペースでも使用可能である。また、遠心タイプであるため容積タイプのポンプに比べて小型化でき高さも低く抑えられる。そのため、高さの低い床下空間除湿装置本体A1とすることができ、高さが限られた床下空間であっても設置が容易になる。
更に、容積タイプのポンプのように、精巧な形状のシリンダやプランジャ等が不要である。そのため、ポンプボディ28eや、スプラッシャ(インペラ)28d、或いはモータ28gのハウジング等をプラスチック化することが可能で、軽量なドレンポンプ28とすることができ、床下空間除湿装置本体A1を軽量化することが可能になる。
0019
具体的には、床下空間除湿装置にドレンポンプ28を組み込んでも床下空間除湿装置本体A1を、幅250mm、高さ220mm、長さ380mm、重量10kg程度に設定することが可能である。
また、ドレンポンプ28はドレンタンク27の上部に、ポンプボックス28fを設けて図示略の防振ゴムを介して固定される。この場合に、吸引ホース29aが、十分にドレンタンク水(ドレーン)27aの吸引が可能である高さに固定する。そして、そのように固定されたドレンポンプ28の吐出口28bに、吐水ホース29bが接続され、更にT字状分岐管30が接続される。
T字状分岐管30からは、図7に示されるように、排水ホース31a又は31bが必要とされる方向(外部排水ホースA2の取回しが安易な方向)へ、どちらか一方が接続される。従って、使用しない側の排水ホースには、図6に示されるようにキャップ32が接続されて遮断され、ドレンタンク水27aの吐出が止められる。
0020
尚、必要に応じて図6に示されるように、ファンモータ24と、コンプレッサー23と、ドレンポンプ28の各モータへ電力を供給制御する図示略の電源部に、タイマー46を接続することも可能である。それによって、床下空間除湿装置本体A1の駆動を時間的に制御することができ、装置の切り忘れ等が起こらない。
また、外気温度或いは冷媒温度を検出して電源回路を遮断する、温度感知装置たる外温サーモスタット47及び凍結防止用サーモスタット48を電源回路に接続することも可能である。この場合に、好ましくは、外温サーモスタット47を10℃程度に設定し、凍結防止用サーモスタット48を−2℃程度に設定する。この様に設定することによって床下空間除湿装置本体A1の作動が10℃〜40℃の範囲に限定される。従って、冷却コイル22の凍結防止用として、外気温度と冷却コイル22の温度のどちらかが作動するようにした2重の安全装置を具備している。これにより凍結による冷却コイル22の破損や除霜時の水漏れ等を防止することができる。
0021
次に、本第2実施例の作動を説明する。
床下空間除湿装置本体A1がタイマー46等によってONにされると、ファン21と、コンプレッサー23と、ドレンポンプ28が同時に駆動する。それによって、ファン21が、空気吸込口25より除湿すべき空気を吸入する。
また、コンプレッサー23が作動することによって、冷媒の一連の流れが発生する。そのため、吸入管41からコンプレッサー23にはアキュムレータ43を介して冷媒ガスが吸入される。従って、冷却コイル22内の圧力が低下して、液管42のキャピラリチューブ45から液冷媒を吸入する。そのため、細いキャピラリチューブ45から液冷媒を吸入することによって、液冷媒が膨脹して圧力が低下し、続いて圧力の低い冷却コイル22に流入するときに液冷媒の一部は低圧下で気体に急変する。また、残りの液冷媒は、気化した冷媒ガスに熱を奪われ、更に冷却コイル22の外側を通る空気によって熱を奪われて、低温低圧化で気化する。
0022
この時に、冷媒が気化熱を吸収するため冷却コイル22の温度が低下して、回りの空間から熱を奪う。そのため、回りの空間の水蒸気が露点に達して液化し復水(ドレンタンク水27a)を生成する。そのように生成されたドレンタンク水27aは、液滴化して下方のドレンタンク27に溜まる。
上記した構成によって床下空間除湿装置本体A1は、ファン21によって空気吸込口25から吸い込まれた空気の水分を奪って、その空気を除湿し排気口26から排出する。
また、ドレンタンク27に溜まったドレンタンク水27aは、ドレンポンプ28によって吸い上げられ、ドレンポンプ28で加圧されてドレンポンプ28の吐出口に接続され吐水ホース29bに圧送される。
0023
このドレンポンプ28は上記した構造からなり、モータ28gによってスクリュー羽根部28cが回転すると、ドレンタンク水27aがポンプボディ28e内に持ち上げられて、回転する板状羽根部28dにより遠心力が付与されて、吐出口28bから吐出される。そして、T字状分岐管30と排水ホース31a或いは31bを介して、外部排出ホースA2にてその遠心力による速度水頭が圧力水頭へ変換されることによって、所定の揚程となって排水される。
0024
この場合に、図7のT字状分岐管30と、ドレンタンク水27aのドレンタンク27内での水面との揚程B1に示されるように、ドレンタンク水27aはドレンポンプ28によって、少なくともドレンタンク内の水面よりも上方に揚水される。具体的には、電力10W程度のドレンポンプ28を使用した場合で、600mm程度の揚程を得ることが可能である。
0025
以上述べた本第2実施例によれば、ドレンポンプ28によってドレンタンク水27aが揚水されるため、このドレンタンク27内のドレンタンク水27aの水面よりも排出する部分を高い位置に設定することが可能になる。そのため、床下等の設置位置の低い場所に適した床下空間除湿装置とすることができる。また、ドレンポンプ28が立軸片吸込遠心タイプであるため、上述したように、幅方向に狭いスペースでも使用可能であるとともに、高さも低く抑えられるため、スペースの限られた床下空間への対応が可能になる。更に、プラスチック化することが可能で、床下空間除湿装置を軽量化することが可能になる。また、除湿ユニットと排水ユニットを、カバー20aと底板20bからなる筐体内に一体的に収納したことにより、装置のコンパクト化が可能で、運搬時や据付時の作業性も向上し、落下物等から構成品を防護するとともに、騒音を遮断することができる。
0026
次に、図9に、上記本発明を住宅の床下空間に設置して、除湿をなす設備の一例を説明する。特に、上記第2実施例に示された床下空間除湿装置本体A1を床下空間に設置して、床下空間を総合的に換気及び除湿するシステム例である。建造物の外部空間33と床下空間34は、複数の吸込側換気口A3及び排出側換気口A5によって連通される。そして、上記換気口A3又はA5の一部又全部に、換気扇A3aが設けられ、床下空間34が強制的に換気される。更に、仕切りによって部屋毎に区分された床下空間34が、複数の通気口A4によって連通される。そして、その床下空間34の湿気の多い北側や浴室、トイレ、洗面所、台所の下などを選択して床下空間除湿装置本体A1を設置する。この場合に、好ましくは、床下空間34の総面積が30坪程度までは、床下空間除湿装置本体A1を1台設置し、換気扇A3aを2台設置する。これ以上に総面積が広い場合には、床下空間除湿装置本体A1及び換気扇A3aを適宜増加して設置する。
0027
また、床下空間除湿装置本体A1のドレンポンプ28によって、ドレンタンク水27aの水面よりも排出する部分が高い位置とすることができるため、図9に示されるように、排出ホースA2による排出経路をより高い場所に設けることが可能になる。従って、例えば、図9に示されるような建物外に斜めに設けられた排水路A6の場合にあっては、既存の建造物の布基礎A7等を補工(穴開けA7a等)する等して低い位置にある排水路A6へ接続する必要がなく、そのまま高い位置へ排出経路を設定することができる。
このように構成された床下空間除湿装置と換気扇から成る床下空間除湿設備とすることによって、外部空間33と床下空間34、及び建造物の部屋毎に仕切りによって区分された床下空間34とが連通するとともに、換気扇A3aによって強制導風されるため、吸込側から排出側への一連の空気の流れが形成される。従って、建造物の床下空間34全体に空気の流れが行き渡って、建造物の床下空間34全体の除湿を行うことができる。
0028
尚、床下空間除湿装置本体A1及び換気扇A3a両方にタイマー46を接続することも可能で、それによって、床下空間除湿装置本体A1及び換気扇A3aの駆動を時間的に制御することができ、上記床下空間除湿装置本体A1及び換気扇A3aの切り忘れ等が起こらない。また、5時間程度の除湿運転で2リットル程度の除湿設定が可能なため、1日5時間程度の除湿運転を毎日繰り返すことによって、日常的に床下を乾燥させることができる。従って、カビや害虫の住みにくい環境とすることができるため、腐朽菌や白蟻の発生を抑え、構造材の劣化を防止することが可能になる。
0029
また、床下空間除湿装置本体A1と換気扇A3aを関連制御することも可能である。
具体的には、除湿量の低い10℃以下の場合には、床下空間除湿装置本体A1の運転を停止して、換気扇A3aの送風運転のみを行うようにする。それによって、凍結時の床下空間除湿装置本体A1の運転を避けることができるとともに、無駄な電気の使用が抑えられる。また、除湿量の多い高温時や梅雨時などで、外部空間33の湿度が高い場合には、換気扇A3aを遮断して床下空間除湿装置本体A1のみの運転を行う。それによって、床下空間34が密閉されるため、効率良く除湿を行うことが可能であるとともに、除湿後の空気を床下空間34から排出して湿度の高い外部空間33の空気を吸入するといった無駄な作用がなく、合理的な運転を行うことができる。尚、上記した床下空間除湿装置本体A1と換気扇A3aとの関連制御は、マイクロコンピュータを用いて制御することが可能で、この場合には、コンプレッサー23やドレンポンプ28等も同時に制御することができる。
0030
以上述べた如く、本発明を実施して、床下空間を総合的に換気及び除湿するシ ステム例によれば、外部空間33と床下空間34全体が連通し、換気扇A3aによって強制導風されるため、一連の空気の流れが形成され、建造物の床下空間34全体に渡って除湿を行うことができる。従って、床下空間34全体で腐朽菌や白蟻の発生を抑えることが可能になる。
尚、床下空間34の広さによっては、通気口A4にも換気扇を用いることも可能である。
0031
以上述べた第1、2実施例によれば、床下空間除湿装置本体A,A1にドレンポンプ8,28を設けたことによって、排出ホース11,31a,31b,A2による排出経路をより高い場所に設けることが可能になる。また確実に排出することができるため、ドレンタンク7,27内の水がドレンタンク7,27から溢れ出たり、床下空間除湿装置の空間を汚すことがなく、蒸発して除湿効果を阻害することがない。尚、本発明における床下空間除湿装置は、建造物の床下空間に限定されるものではなく、例えば建造物内の通常の居住空間や天井裏、倉庫内或いは工場内の内部空間等においても適用可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上の様に、本発明の請求項1に記載の床下空間除湿装置によれば、ファンによって吸入された空気は冷却コイルで冷却され、空気に含まれている水蒸気は露点に達して液滴化して下方に落下してドレンタンクで回収される。このドレンタンクの水はポンプで吸入されてホースで遠方へ送られ、所定の排水位置で排水される。このようにポンプでドレンタンク水は強制排出されるので床下空間除湿装置の周辺を汚すことがなく、又ドレンタンク水が水蒸気となって空間に戻されることがないように早期排出を可能にする。また、上記ポンプが立軸タイプであるため、幅方向に狭いスペースでも使用可能であるとともに、遠心タイプであるため容積タイプに比べて簡略な構造で小型化でき高さも低く抑えられるため、高さの限られた床下空間への対応が可能になる。また、精巧な形状のシリンダやプランジャ等が不要なため全体をプラスチック化することが可能で、床下空間除湿装置を軽量化することが可能になる。また、上記ポンプによってドレンタンク水が 揚水されるため、このドレンタンク水の水面よりも排出する部分を高い位置とすることができ、上記床下空間除湿装置が床下などの低い位置に設けられた場合であっても、排出ホースによる排出経路をより高い場所に設けることが可能になる。従って、建物外の排水路の位置もより高い位置に設けることができ、既存の建造物の布基礎等を補工することなく、そのまま使用するように設定できる。また、除湿ユニットと排水ユニットとを一体化し、底板とカバーによりなり、カバーの両側面に吸込口と排気口を有してなる筐体に、コンプレッサーと、ドレンタンク水を排出する立軸片吸込遠心タイプのポンプと、冷却コイルと、コンデンサと、モータを有するファンとを、上記吸込口と排気口間に水平方向に並設して、同一筐体内に内蔵してなるため、筐体内空間が有効に利用できコンパクトになるとともに、運搬時や据付時の作業性も向上する。また、小動物の浸入や落下物等から構成品を防護する。更に、内蔵するドレンポンプやコンプレッサー等の騒音を遮断する効果も有する。
【0033】
また、特に、請求項2に記載の床下空間除湿装置によれば、分岐管でポンプの吐水路を方位を異にする排水口のいずれかに選択的に切換えられる場合は、排水ホースを延ばす方位の排水ポートを選択できるので床下空間除湿装置の設置位置・方向を制約なくできる。
【0035】
また、特に、請求項に記載の床下空間除湿装置によれば、ポンプへの異物の混入を容易、確実に防止することができる。
【0036】
また、特に、請求項に記載の床下空間除湿装置によれば、湿度や温度に応じた運転時間を適宜選択して、自動的に床下空間除湿装置をON又はOFFすることが可能になる。
【0037】
また、特に、請求項に記載の床下空間除湿装置によれば、床下空間除湿装置の過熱や凍ったドレンタンク水の吸引を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく側面図である。
【図2】本発明の第1実施例に基づくT字状分岐管を示す断面図である。
【図3】第1実施例の使用状態を示す説明図である。
【図4】第1実施例の水位センサーの配設を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の外観を示す斜視図である。
【図6】第2実施例の内部構造を示す平面図である。
【図7】第2実施例の内部構造を示す斜視図である。
【図8】第2実施例のドレンポンプを示す断面図である。
【図9】本発明を床下空間に実施して総合的に換気及び除湿をなすシステムの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1、21 ファン
2、22 冷却コイル
2a、22a コンデンサ
3、23 コンプレッサー
4、24 モータ
5、25 空気吸込口
6、26 排気口
7、27 ドレンタンク
8、28 ポンプ
9a、29, 吸引ホース
9b、29b 吐水ホース
10、30 T字状分岐管
11、31a、31b 排水ホース
12、32 キャップ
13 電源コード
14、34 床下空間
15、A7 布基礎
16 水位センサー
17 ポンプ制御部
20 筐体
20a カバー
20b 底板
20c ホース接続部
28a 吸入口
28b 吐出口
28c スクリュー羽根部
28d 板状羽根部
28e ポンプボディ
28f ポンプボックス
28g モータ
28h 駆動軸
33 外部空間
40 吐出し管
41 吸入管
42 液管
43 アキュムレータ
44 ドライヤ
45 キャピラリチューブ
46 タイマー
47 外温制御サーモスタット
48 凍結防止用サーモスタット
A、A1 床下空間除湿装置本体
A2 外部排水ホース
A3 吸気用換気口
A3a 換気扇
A4 通気口
A5 排気用換気口
A6 排水路
A7a 補工
B1 揚程

Claims (5)

  1. 空気をファンによって吸入し、吸入した空気を冷却コイルに接触させて水蒸気を液滴化して、床下空間の水蒸気を除去する床下空間除湿装置であって、
    底板とカバーによりなり、カバーの相対する両側面に吸込口と排気口を有してなる筐体に、コンプレッサーと、ドレンタンク水を排出する立軸片吸込遠心タイプのポンプで、該コンプレッサーと同時に駆動されるポンプと、冷却コイルと、コンデンサと、モータを有するファンで、該コンプレッサー及び該ポンプと同時に駆動されるファンとを、上記吸込口と排気口間に水平方向に並設して、同一筐体内に内蔵してなることを特徴とする床下空間除湿装置。
  2. ポンプの吐水路に排水ホースと接続される排水口の方位を異にする複数の排水口と分岐管を介していずれかの排水口と接続できるようにした請求項1に記載の床下空間除湿装置。
  3. 上記ポンプのドレンタンク水流入口より上流側に、異物の混入を防止する複数の突起を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の床下空間除湿装置。
  4. 上記床下空間除湿装置を所定時間運転するべく制御可能なタイマーを設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の床下空間除湿装置。
  5. 上記床下空間除湿装置を所定温度内で運転するべく制御可能な温度感知装置を設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の床下空間除湿装置。
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