JP3609506B2 - 砂入り人工芝生 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は砂入り人工芝生に係り、さらに詳しく言えば、良好な接地感を長期間維持できる砂入り人工芝生に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばテニスコートを施工するにあたっては、導入コスト,維持コストが安価であるとともに、比較的天然芝生に近い外観性および接地感が得られる砂入り人工芝生が多用されている。
ここで、砂入り人工芝生とは、面状の基布にパイルが多数植設され、これらのパイル間に目砂等の充填材が充填されているものを指している。
【0003】
このような砂入り人工芝生は、同一形態のパイルを均一、かつ、高密度に植設すると、観者に例えば頭髪用ブラシや歯ブラシ等を連想させ、芝面が実際以上に硬いという印象を与える。そして、このような印象を砂入り人工芝生において競技する競技者に与えると、競技者が芝面の硬さを考慮して、例えば思い切ったスライディング等を行えなくなり、競技自体の性格が変わる虞れがある。
したがって、砂入り人工芝生においては、観者に軟らかい印象を与える人工芝生に近似した外観性が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、砂入り人工芝生には、競技用スパイク等により充填材が突き固められると、充填材間の空隙が減少して充填層が次第に固化し、施工当初に得られた良好な接地感が損なわれるという問題がある。
この問題に対して、例えばテープ状のパイルに多数の切り込み(スプリット加工)を施したスプリット糸を基布に植設した砂入り人工芝生(従来例1)や、パイルに捲縮加工を施した捲縮糸と、ストレート糸とを混在させた砂入り人工芝グランド(特公平7−18127号公報参照:従来例2)が提案されている。
【0005】
これらの従来例1および従来例2によれば、スプリット糸あるいは捲縮糸が充填層内部において屈曲スプリング挙動することにより、充填層の接地感を良好に維持できるとされている。
特に、従来例2では、捲縮糸とストレート糸とが混在しているため、比較的天然芝生に近似した外観性が得られ、観者に軟らかい印象を与えるという効果がある。
【0006】
しかしながら、従来例1および従来例2では、充填材が突き固められると、スプリット糸あるいは捲縮糸が屈曲スプリング挙動するための空隙が失われ、所望の効果が得られないという問題がある。
この問題は、テニスコートだけではなく、砂入り人工芝生により施工されたゲートボールコート等の各種競技用グラウンドにも生じている。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、その目的は、観者に軟らかい印象を与える外観性が得られるとともに、良好な接地感を長期間維持できる砂入り人工芝生を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、基布に多数植設された捲縮糸とストレート糸との間に充填材が充填された砂入り人工芝生において、前記捲縮糸がニットデニット製法により形成された捲縮糸でスプリット加工が施されており、前記捲縮糸と前記ストレート糸との比率が3:7ないし7:3であり、かつ、前記捲縮糸の捲縮度が実質的に3山/2.54cmないし5山/2.54cmであることを特徴としている。
この場合、捲縮糸には例えばテープ状や棒状,あるいは筒状のパイルが用いられ、ニットデニット製法によりテープ状パイルであればほぼ波形状に加工し、棒状,筒状パイルであればほぼ蛇腹形状となるように加工すればよい。また、スプリット加工としては、パイルに直線,曲線等の切り込みを形成しておけばよく、切り込みに囲まれた部分が捲縮加工に伴って捲縮糸から突出するようにしておけばよい。なお、ニットデニット製法はパイルをメッシュ状に織り込み、低温加熱した後に織り込みを解いて捲縮糸を得る製法である。
【0008】
また、これらの捲縮糸およびストレート糸は、基布に形成されたタフト孔に対して1本づつ個別に植設してもよく、あるいは複数本を束にして個別に植設してもよい。そして、捲縮糸およびストレート糸は、基布に設けられた同一タフト孔に混在させた状態で植設してもよく、あるいは別個のタフト孔に対して交互に植設したり、ランダムに植設してもよい。
【0009】
前記請求項1に係る発明においては、捲縮糸とストレート糸とが混在しているため、従来と同様に、比較的天然芝生に近似した外観性が得られ、観者に軟らかい印象を与えることになる。また、前記請求項1に係る発明においては、捲縮糸にスプリット加工が施されているため、切り込みに囲まれた部分が湾曲変形して捲縮糸から突出する突出部となる。そして、捲縮糸と突出部との間の空隙は、切り込みの形態を適宜選択することにより、内部に目砂等の充填材が侵入し難くでき、かつ、内部に充填材が入っても充填材を外部に排出し易くできる。すなわち、充填材が次第に突き固められても、捲縮糸と突出部との間の空隙に充填材が入り込まない状態が維持され、捲縮糸がスプリングのように動くことができ、これにより充填層の接地感を長期間良好に維持できることになる。
【0010】
さらに、前記請求項1に係る発明においては、前記捲縮糸と前記ストレート糸との比率を3:7ないし7:3としており、これによればストレート糸に対する捲縮糸の比率が30%未満,あるいは70%を超える場合に比較して、充填層の硬化を効果的に抑制できることになる。しかも、天然芝生の構造に非常に近似した構造となるため、天然芝生に近い印象を与えることが可能となる。
【0011】
また、前記請求項1に係る発明においては、前記捲縮糸の捲縮度を実質的に3山/2.54cmないし5山/2.54cmとしており、これによれば捲縮が5山/2.54cmを超える捲縮度の大きな捲縮糸に比較して倒れることがなく、かつ、捲縮が3山/2.54cm未満の捲縮度の小さな捲縮糸に比較して切り込みに囲まれた部分に充填材が侵入し難くできる。したがって、良好な外観性を維持できるとともに、充填層の硬化を効果的に抑制できることになる。
【0012】
前記目的を達成するために、本願の請求項2に係る発明は、基布に多数植設された捲縮糸とストレート糸との間に充填材が充填された砂入り人工芝生において、前記捲縮糸がニットデニット製法により形成された捲縮糸でスプリット加工が施されており、前記捲縮糸と前記ストレート糸との比率が3:7ないし7:3であり、かつ、前記捲縮糸の捲縮度が1山/2.54cmないし7山/2.54cmであるとともに、前記ストレート糸にもスプリット加工が施されていることを特徴としている。
【0013】
なお、前記請求項1または請求項2に記載の発明において、前記ストレート糸には100ないし900デニールのモノフィラメント糸が用いられることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明に係る一実施例が示されている。本実施例の砂入り人工芝生10は、例えばテニスコート等の運動競技場を施工するために、基礎地面11上に打設された下地材12の上に敷設されている。
この砂入り人工芝生10は、面状の基布13に捲縮糸14およびストレート糸15が所定の比率で植設されている。そして、捲縮糸14およびストレート糸15間には、充填材である目砂16がデッキブラシにより充填され、これにより充填層17が形成されている。
【0015】
図2に示すように、捲縮糸14は略テープ状とされ、スプリット加工および捲縮加工が施されている。この捲縮糸14は、基布13に形成されたタフト孔に複数本を一束として植設されている(図1参照)。
一方、ストレート糸15は、例えば100〜900デニール/本のモノフィラメント糸が採用されていて、基布13に形成されたタフト孔に複数本を一束として植設されている。
【0016】
これらの捲縮糸14およびストレート糸15は、比率が2:8ないし8:2(好ましくは3:7ないし7:3)となるようにされ、基布13に対して5/32ゲージ,3ステッチで交互にタフトされていて、ストレート糸15には必要に応じて適宜スプリット加工が施される。なお、捲縮糸14およびストレート糸15の束は、基布に形成された多数のタフト孔に対してランダムに植設してもよく、比率が2:8ないし8:2(好ましくは3:7ないし7:3)となればよい。また、捲縮糸14およびストレート糸15は、タフト孔に対してそれぞれ1本づつ植設してもよく、あるいは互いに混在させた一束を植設してもよい。
【0017】
スプリット加工は、捲縮糸14の厚み方向に貫通し、かつ、長手方向に連続する多数の切り込み14Aを不規則に形成する。一方、捲縮加工は、捲縮糸14が1山/2.54cmないし7山/2.54cm(好ましくは実質的に3山/2.54cmないし5山/2.54cm)に捲縮するように、ニットデニット製法により行う。したがって、捲縮糸14は、切り込み14Aに囲まれた(挟まれた)突出部14Bが捲縮加工に伴って湾曲し、捲縮糸14から突出した空隙20を形成する。この空隙20は、切り込み14Aの形態および捲縮糸14の捲縮度を適宜選択することにより、捲縮糸14の周囲に充填された目砂16を侵入させ難く、かつ、侵入した目砂16を外部に排出し易くする。
【0018】
以上のような本実施例の砂入り人工芝生10によれば、捲縮糸14とストレート糸15とが混在しているため、比較的天然芝生に近似した外観性が得られ、従来と同様に、観者に軟らかい印象を与える。
一方、本実施例の砂入り人工芝生10によれば、捲縮糸14にスプリット加工が施されているため、捲縮糸14と突出部14Bとの間に空隙20が形成される。そして、充填層17の内部において、空隙20に目砂16が侵入しなければ、捲縮糸14がスプリングのように動けるため、人工芝生10の目砂16が突き固められ、充填層17が次第に固化しても、充填層17の接地感を長期間良好に維持できる。
【0019】
そして、捲縮糸14とストレート糸15との比率が2:8ないし8:2であるため、この比率を適宜選択することにより、充填層17の硬化を効果的に抑制できるとともに、天然芝生に近似し、軟らかく見える良好な外観性が得られる。
さらに、捲縮糸14の捲縮が1山/2.54cmないし7山/2.54cmであるため、捲縮度が大きな捲縮糸に比較して倒れることが少なく、かつ、捲縮度が小さな捲縮糸に比較して空隙20に目砂16が侵入し難くなる。
したがって、充填層17の硬化を効果的に抑制できるとともに、良好な外観性が得られる。
その上、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されているため、ジェット製法により形成された捲縮糸に比較して、変質が少なく、かつ、弾性特性に優れているとともに、空隙20に目砂16が入り難い形状にできる。
【0020】
【実施例】
次に、捲縮糸14の捲縮度,捲縮糸14とストレート糸15との比率を変えて実際に砂入り人工芝生10を施工し、接地感の変化および外観性を評価したので、表1に基づいて比較例とともに説明する。
【0021】
【表1】
【0022】
なお、捲縮糸14の捲縮度は、捲縮糸14を無作為に100本抽出して山数/2.54cmを実測した平均値である。ここで、山数の数え方としては、例えばボルトにおけるネジ山の数え方に倣った。
また、接地感の変化は、捲縮糸14およびストレート糸15の先端から基端に向かって5mmの位置まで目砂16を充填したときのGmax1を測定しておき、その後、所定の締め固め機により芝面を10000回圧縮したとき後に測定したGmax2との差をΔGmaxとして表示した。すなわち、接地感の変化は、ΔGmaxの値が小さいものほど良好であるとして評価した。
【0023】
さらに、外観性は、前述したように、砂入り人工芝生10の施工後に、所定の締め固め機により10000回圧縮したときの芝面の外観性を視認し、天然芝生の外観性に近似していることを基準として◎‥極めて良好,○‥良好,×‥不良とする3段階に評価した。
そして、捲縮糸14およびストレート糸15が混在している場合には、基布13に対して5/32ゲージ,3ステッチで交互にタフトし、捲縮糸14あるいはストレート糸15を単独で用いた場合には、基布13に対して5/32ゲージ,3ステッチでタフトした。
【0024】
(実施例1)
スプリット加工を施した捲縮糸14が3.10山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例1では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが1,外観性が◎評価となっている。
(実施例2)
スプリット加工を施した捲縮糸14が2.98山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を3:7に設定した。この実施例2では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが2,外観性が◎評価となっている。
【0025】
(実施例3)
スプリット加工を施した捲縮糸14が3.05山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を7:3に設定した。この実施例3では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが2,外観性が○評価となっている。
(実施例4)
スプリット加工を施した捲縮糸14が1.01山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例4では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが3,外観性が◎評価となっている。
【0026】
(実施例5)
スプリット加工を施した捲縮糸14が6.98山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例5では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが4,外観性が◎評価となっている。
(実施例6)
スプリット加工を施した捲縮糸14が3.08山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施したストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例6では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが1,外観性が○評価となっている。
【0027】
(実施例7)
スプリット加工を施した捲縮糸14が4.98山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例7では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが2,外観性が◎評価となっている。
(実施例8)
スプリット加工を施した捲縮糸14が3.12山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例8では、捲縮糸14がジェット製法により形成されていて、ΔGmaxが3,外観性が○評価となっている。
【0028】
(実施例9)
スプリット加工を施した捲縮糸14が10.12山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例9では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが6,外観性が○評価となっている。
(実施例10)
スプリット加工を施した捲縮糸14が0.49山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この実施例10では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが5,外観性が○評価となっている。
【0029】
(実施例11)
スプリット加工を施した捲縮糸14が10.12山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を1:9に設定した。この実施例11では、捲縮糸14がジェット製法により形成されていて、ΔGmaxが8,外観性が○評価となっている。
(実施例12)
スプリット加工を施した捲縮糸14が10.18山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を9:1に設定した。この実施例12では、捲縮糸14がジェット製法により形成されていて、ΔGmaxが7,外観性が○評価となっている。
【0030】
(実施例13)
スプリット加工を施した捲縮糸14が3.05山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を1:9に設定した。この実施例13では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが6,外観性が○評価となっている。
【0031】
(比較例1)
スプリット加工を施さず、0.49山/2.54cmの捲縮度を有する捲縮糸14のみを用いた。この比較例1では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが8,外観性が×評価となっている。
(比較例2)
スプリット加工を施し、3.02山/2.54cmの捲縮度を有する捲縮糸14のみを用いた。この比較例2では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが2,外観性が×評価となっている。
【0032】
(比較例3)
スプリット加工を施さないストレート糸15のみを用い、ΔGmaxが10,外観性が×評価となっている。
(比較例4)
スプリット加工を施さない捲縮糸14が3.12山/2.54cmの捲縮度を有し、スプリット加工を施さないストレート糸15との比率を5:5に設定した。この比較例4では、捲縮糸14がニットデニット製法により形成されていて、ΔGmaxが9,外観性が○評価となっている。
(比較例5)
スプリット加工を施したストレート糸15のみを用い、ΔGmaxが9,外観性が×評価となっている。
【0033】
以上の評価から、各実施例は、捲縮糸にスプリット加工を施しているため、ほとんどが各比較例に比較して、接地感の変化および外観性について、つりあいのとれた高い評価を受けていることが判る。
特に、各実施例のうち、実施例1ないし実施例8は、捲縮糸14の捲縮度を1山/2.54cmないし7山/2.54cmとし、かつ、ストレート糸15との比率を2:8ないし8:2に設定しているため、実施例9ないし実施例13に比較して、接地感の変化および外観性の各評価が飛躍的に向上することが判る。
【0034】
そして、実施例1と実施例8とを比較すると、捲縮糸14の加工方法としてニットデニット製法を採用すれば、接地感の変化および外観性の各評価が向上することが判る。
したがって、実施例1ないし実施例8は、砂入り人工芝生10を例えばテニスコート等に採用すれば、比較例1ないし比較例5に比較して、天然芝生に近似した、換言すれば競技者が軟らかいと感ずる外観性を得ることができるとともに、施工当初の良好な接地感が変化せず、常に一定の競技条件を維持できる。
【0035】
なお、前述した実施例では、捲縮糸およびストレート糸がそれぞれ複数本を一束として個別のタフト孔に植設されていたが、タフト孔に対してそれぞれ一本づつ植設したり、あるいは互いに混在させた一束を植設してもよく、比率が2:8ないし8:2となればよい。
その他、前記実施例で示した基布,捲縮糸,ストレート糸,充填材の材質,形状,寸法,形態,数,捲縮度,混在比率,植設間隔,スプリット加工の形態,捲縮加工方法等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、観者に軟らかい印象を与える外観性が得られるとともに、充填材が次第に突き固められても、捲縮糸がスプリングのように動くことができるため、充填層の接地感を長期間良好に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す模式断面図である。
【図2】捲縮糸を示す正面図および側面図である。
【符号の説明】
10 砂入り人工芝生
13 基布
14 捲縮糸あるいは捲縮糸の束
15 ストレート糸あるいはストレート糸の束
16 充填材である目砂
Claims (2)
- 基布に多数植設された捲縮糸とストレート糸との間に充填材が充填された砂入り人工芝生において、
前記捲縮糸がニットデニット製法により形成された捲縮糸でスプリット加工が施されており、前記捲縮糸と前記ストレート糸との比率が3:7ないし7:3であり、かつ、前記捲縮糸の捲縮度が実質的に3山/2.54cmないし5山/2.54cmであることを特徴とする砂入り人工芝生。 - 基布に多数植設された捲縮糸とストレート糸との間に充填材が充填された砂入り人工芝生において、
前記捲縮糸がニットデニット製法により形成された捲縮糸でスプリット加工が施されており、前記捲縮糸と前記ストレート糸との比率が3:7ないし7:3であり、かつ、前記捲縮糸の捲縮度が実質的に3山/2.54cmないし5山/2.54cmであるとともに、前記ストレート糸にもスプリット加工が施されていることを特徴とする砂入り人工芝生。
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