JP3609071B2 - フットコントローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フットコントローラ、より詳細には、犬、猫等のペットの外科的手術を行うハンディタイプのインスツルメントを操作するのに好適なフットコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
ペットブーム及び動物愛護精神の向上等に伴い、最近では、これらのペットに対しても歯科治療のみならず外科手術までもが要求されるようになってきた。
図2は、本出願人が先に提案した獣医用治療ユニットの一例を説明するための要部構成図で、図1(A)は平面図、図1(B)は正面図で、該治療ユニット10は、動物の歯科治療を含む各種外科治療を行うためのインスツルメント、例えば、エアータービン、マイクロエンジン、シリンジ、スケーラ、バキューム等の各種ハンディタイプのインスツルメント(ハンドピース)11、これら各インスツルメント11に対して水、エアー、電気等を供給するためのインスツルメントホース12、及びこれらインスツルメントホース12を着脱自在に懸架するインスツルメントホルダー13を具備し、これらインスツルメントホース12は、治療ユニット10に対して、コネクタ14により、着脱自在に装着されるようになっている。
【0003】
15は、前記インスツルメントの駆動、停止、回転数等を足操作によって制御するフットコントローラで、該フットコントローラ15は、周知のように、例えば、足によってレバーを左右に或いは上下に(図示例の場合、踏み台を踏み込むことによって)操作して、ボリウム(電気抵抗)を変化させ、その変化をリード線16を通して本体側に設けられた制御部に連絡し、治療用或いは技工用のハンドピース(インスツルメント)11のマイクロモータやエアータービンの回転数を制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、犬や猫等の動物を治療する術者は、比較的広い範囲にわたって移動しなければならず、それに伴って、フットコントローラ15も移動するが、場合によっては、インスツルメントホルダー13からかなり離れてしまい、例えば、ハンドピース(インスツルメント)を一旦手から離して他の作業、例えば、動物の位置や向きを変える等の作業をし、その後、再度、ハンドピースを使用しての前記治療作業を続行する時など、ハンドピース(インスツルメント)を、遠く離れてしまっているインスツルメントホルダーの所まで置きに行ったり、取りに行ったりしなければならず、作業効率が非常に悪かった。
【0005】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、治療作業の途中で、治療作業中のインスツルメントをいちいちインスツルメントホルダーへ懸架しに戻ったり、懸架したインスツルメントを再度取りに行ったりする必要のないようにしたフットコントローラを提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、治療用ハンドピースの起動・停止等を含む操作を足操作で行うフットコントローラにおいて、該フットコントローラから上方に延長する支柱を有し、該支柱の上端部にハンドピースを懸架するためのハンドピースホルダーを有することを特徴としたものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記支柱は、前記フットコントローラを移動する際のハンドルを有することを特徴としたものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記支柱は、前記フットコントローラに対して着脱自在であることを特徴としたものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記ハンドピースホルダーは、前記支柱に対して着脱自在であることを特徴としたものである。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の発明において、前記ハンドルは、取手部に着脱自在の握持部材を有することを特徴としたものである。
【0011】
請求項6の発明は、請求項4又は5の発明において、前記ハンドピースホルダー又は握持部分は、オートクレーブ滅菌可能な材質で構成されていることを特徴としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によるフットコントローラの一実施例を説明するための要部構成図で、図中、15はフットコントローラ、16は該フットコントローラ15とユニット本体とを接続する制御用のリード線で、周知のように、該フットコントローラ15の操作レバー等を足操作して、インスツルメントの起動、停止、回転数などを制御しながら動物の治療、例えば、歯牙や骨の切削等を行う。その場合、ユニット本体は、所定の場所に固定した状態で、フットコントローラのみを移動させながら、作業のしやすい位置に移動して治療を行うが、作業の途中で、動物の向きを変えたり、他の工具を使用したり、或いは、薬剤やガーゼ等、施術に必要なものを取るために、ハンドピース(インスツルメント)を一旦手から離して他の作業をして、再度、前の治療作業に戻る等の作業が発生する場合がある。そのような場合、術者は、その都度、インスツルメント11をインスツルメントホルダー13に架けに行ったり、架けたインスツルメントを取りに行ったりしなければならず、特に、フットコントローラ15がインスツルメントホルダー13から遠く離れてしまったような場合に、非常に不便であり、作業効率が悪かった。
【0013】
本発明は、上述のごとき不都合を解消するためになされたもので、図示のように、フットコントローラ15に支柱20を立設し、該支柱20上端部にインスツルメントホルダー21を設けたものである。従って、術者は、フットコントローラ15を移動する時は、支柱20を持って移動させることができ、治療途中で、他の作業をする時は、作業中のインスツルメントをインスツルメントホルダー21に懸架されることができるので、いちいち、インスツルメントホルダー13のところまで戻る必要はなく、非常に使い勝手が良く、作業能率が向上する。
【0014】
なお、22はフットコントローラ15を移動する時に持つハンドルで、このハンドル22の取手部に設けられた握持部23を持ってフットコントローラ15を移動するようにすると、支柱20を持って移動する場合に比し、非常に楽になる。
【0015】
また、以上には、支柱20をフットコントローラ15に固設した場合を例に示したが、該支柱20をフットコントローラ15に対して着脱自在にしておけば、必要な時のみ、装着して使用することができ、常時は、支柱がないので該支柱が他の作業の邪魔になるようなことはない。
【0016】
更には、ハンドピースホルダー21を支柱20に対して着脱自在に、また、握持部材23をハンドル22の取手部に対して着脱自在に構成しておき、これらを時々、取り外してオートクレーブ等の滅菌をできるようにしておけば、より衛生的な治療を行うことができる。
更には、これらハンドピースホルダーや握持部材を抗菌材入りの材料で構成してもよいことは容易に理解されよう。
【0017】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、治療用ハンドピースの起動・停止等を含む操作を足操作で行うフットコントローラにおいて、該フットコントローラから上方に延長する支柱を有し、該支柱の上端部にハンドピースを懸架するためのハンドピースホルダーを設けたので、治療作業の途中で、治療作業中のインスツルメントをいちいちインスツルメントホルダーのところへ懸架しに戻ったり、懸架したインスツルメントを再度取りに行ったりする必要がないので、治療作業が非常に楽になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフットコントローラの一実施例を説明するための要部斜視図である。
【図2】本発明によるフットコントローラが適用される一例としての動物用治療ユニットの一例を説明するための図である。
【符号の説明】
10…獣医用治療ユニット、11…インスツルメント、12…インスツルメントホース、13…インスツルメントホルダー、14…コネクタ、15…フットコントローラ、16…制御用リード線、20…支柱、21…インスツルメントホルダー、22…ハンドル、23…握持部材。
Claims (6)
- 治療用ハンドピースの起動・停止等を含む操作を足操作で行うフットコントローラにおいて、該フットコントローラから上方に延長する支柱を有し、該支柱の上端部にハンドピースを懸架するためのハンドピースホルダーを有することを特徴とするフットコントローラ。
- 前記支柱は、前記フットコントローラを移動する際のハンドルを有することを特徴とする請求項1に記載のフットコントローラ。
- 前記支柱は、前記フットコントローラに対して着脱自在であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフットコントローラ。
- 前記ハンドピースホルダーは、前記支柱に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフットコントローラ。
- 前記ハンドルは、取手部に着脱自在の握持部材を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフットコントローラ。
- 前記ハンドピースホルダー又は握持部分は、オートクレーブ滅菌可能な材質で構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のフットコントローラ。
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