JP3608946B2 - キャニスタにおけるシャッタ軸の抜け止め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給茶機等に使用されるキャニスタにおけるシャッタ軸の抜け止め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず茶葉を利用した給茶機の一例を示すと、以下のようなものが知られている。このものは、給湯口が臨んだ注出位置に、茶葉を入れる茶漉しが反転駆動可能に設けられるとともに、この茶漉しの上方に、茶葉を貯留しかつ茶葉を定量ずつ供給可能な茶葉供給部を備えたキャニスタが設けられ、茶葉を収容した茶漉しに向けて給湯口から定量の湯を吐出することでお茶が注出され、注出が所定回数行われたら茶漉しが反転されることで茶殻が廃棄され、新たな茶葉が茶漉しに入れられることで注出が再開されるようになっている。
【0003】
ここで、茶葉供給部から茶葉を供給する部分の構造を改めて説明する。茶葉供給部の底面には茶葉供給口が開口され、この茶葉供給口の近傍に設けられた軸受部に、シャッタ軸が後面側から挿通されて回転自由に支持される一方、このシャッタ軸にシャッタの軸孔が回り止め状態で挿通され、上記の茶葉供給口を揺動開閉可能に支持されている。シャッタは付勢バネにより常には閉鎖方向に付勢されているとともに、シャッタ軸の後端には直角曲げされたフォロワ部が形成され、回転駆動される周面カムに係合されている。そして茶葉供給のタイミングとなると、周面カムが回転してその機能によりシャッタが付勢バネの付勢力に抗して開放されるようになっている。
一方、シャッタ軸をシャッタの軸孔に対して抜け止め状態に支持することについては、シャッタ軸に割ピンやスナップリングを装着することで行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような抜け止め構造では、部品点数、組付工数が増大するという問題があった。また、場合によっては、シャッタをキャニスタから外して掃除したいことがあり、そのような場合に、いちいち割ピンやスナップリングを外してシャッタ軸を抜く必要があって、面倒であるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、部品点数並びに組付工数を削減し得るシャッタ軸の抜け止め構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、キャニスタに開口された供給口をシャッタで開閉するものであって、前記キャニスタにはシャッタ軸が一方向から挿通されて回転自由に支持され、このシャッタ軸にシャッタの軸孔が回り止め状態で挿通されるとともに、前記シャッタ軸の挿通方向の後端側に設けられたフォロワ部が回転駆動される周面カムに係合され、前記周面カムの回転に伴い前記シャッタがシャッタ軸と一体的に揺動して前記供給口を開閉するようにしたものにおいて、前記周面カムにおける前記シャッタ軸の挿通方向の後面側に、前記フォロワ部を突き当てて前記シャッタ軸が前記挿通方向と反対方向に移動することを規制するストッパを一体的に設けた構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
シャッタ軸の挿通方向とは反対側への抜け止めは、シャッタ軸に形成されたフォロワ部が周面カムの後面側に設けられたストッパに突き当てられることで行われる。従来のように割ピンやスナップリングを使用することなく抜け止めが行われ、部品点数と組付工数の削減が図られる。また、キャニスタを外してしまえば、シャッタ軸をそのまま後面側に抜いてシャッタをキャニスタから外すことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図11に基づいて説明する。
まず給茶機の全体的な構造を図1ないし図4により説明する。符号1は給茶機の本体であって、上部側が前面に張り出した縦長の箱形に形成され、底面の四隅に設けられた脚2によって支持されており、張り出した部分の前面の開口に、扉3がヒンジ4を介して開閉可能に装着されている。本体1内には、右側の前面から奥面に向けてL形のパネル5が設けられ、パネル5の内側が機械室6(図8)となっているとともに、外側の底部に給水カセット7が収容可能とされている。機械室6の奥側の上部には、ヒータを備えて湯を貯留しておくための貯湯タンク9が配置されており、上記した給水カセット7からポンプ(図示せず)を介して水が補給されるようになっている。
【0008】
パネル5の前面部5Aの上部位置には、茶葉を貯蔵するキャニスタ11が設けられている。キャニスタ11の下部には、図5に示すように、茶葉を掬って所定量ずつ落下させることのできる定量ドラム12を内蔵した茶葉供給部13が設けられ、その下端の茶葉供給口14が開閉可能なシャッタ15で覆われている。貯湯タンク9からは、図示しない電磁弁を介設した給湯管16が引き出されてパネル5の前面部5Aから突出し、その突出端にシャワー式の給湯口17が取り付けられて、上記の茶葉供給口14と並んで配設されている。
【0009】
パネル5の前面部5Aにおける茶葉供給口14と給湯口17の下方位置には、詳しくは後記するように、茶葉を収容する茶漉し19がファンネル20に取り付けられて設けられ、ファンネル軸21を中心として図3の左側に反転可能とされている。ファンネル20の下方位置には、湯呑み等の容器Aを載置する載置台22が取り付けられているとともに、上記した給水カセット7の前面に茶捨て容器23が設けられている。上記した機械室6内の手前側の位置には、ファンネル20の反転駆動、茶葉供給部13の定量ドラム12の回転駆動、並びにシャッタ15の開閉駆動を行うための駆動機構Kが装備されている。なお、ファンネル20の注出口20Aの側方には、貯湯タンク9から引き出された白湯の注出用の補助給湯管27が臨んでいる。また、注出口20Aと補助給湯管27の回りには、受けトレイ28が着脱可能に取り付けられている。
【0010】
続いて、キャニスタ11の茶葉供給部13の駆動機構部分を説明する。
キャニスタ11は、パネル5の前面部5Aの上部側に複数箇所をネジ止めして取り付けられるようになっている。茶葉供給部13の茶葉供給口14に設けられたシャッタ15は、以下のように支持されている。図6に示すように、茶葉供給部13の左側面には、軸孔32を有する前後一対の軸受片31が立てられるとともに、シャッタ15の基端部が上記の両軸受片31の外側に重なるように形成され、そこに軸孔33が開口されている。一方、直角曲げしたフォロワ部36を後端に有するシャッタ軸35が備えられ、このシャッタ軸35が、キャニスタ11の背面板に設けられた軸孔37、上記の軸受片31の軸孔32及びシャッタ15の軸孔33にわたって後方から挿通される。ただし、シャッタ軸35の前端35Aと、シャッタ15の手前側の軸孔33とは、互いに整合した非円形断面となっていて、これによりシャッタ15は、シャッタ軸35と一体的に揺動可能に支持されている。またシャッタ軸35の外周には付勢バネ38が装着され、シャッタ15が常には閉鎖方向に揺動付勢されている。
【0011】
駆動機構部分については、パネル5の前面部5Aの裏面側に、所定間隔を開けてベース板50が取り付けられ、その上部に、モータ51とこれに連結された減速機構52が取り付けられている。その出力軸53の手前側の端部には、上記した茶葉供給部13に内蔵された定量ドラム12が一体回転可能に連結されている。定量ドラム12の外周面には、図5(B)に示すように、角度調節可能な収容凹部12Aが設けられている。また出力軸53には、周面カムからなる第1カム55が固定されており、この第1カム55の周面に、上記したシャッタ軸35に形成されたフォロワ部36の先端が当接されている。
【0012】
ここで、第1カム55の後面側には、図6に示すように、ストッパとなるフランジ56が一体に形成されている。このフランジ56は、シャッタ軸35のフォロワ部36を突き当てることにより、シャッタ軸35が後方へ抜けることを規制している。
【0013】
すなわち定量ドラム12は当初、図5(B)に示すように、収容凹部12Aを同図の右側に向けた姿勢にあり、モータ51が起動されて出力軸53が回転すると、定量ドラム12が同図の反時計回り方向に一体的に回転して、途中で茶葉が収容凹部12Aに入れられ、収容凹部12Aが下向きとなったところで、第1カム55の機能によりシャッタ15が付勢バネ38の付勢力に抗して開放され、定量の茶葉が茶葉供給口14から落下される。出力軸53が1回転すると、モータ51が停止するとともに、シャッタ15が付勢バネ38の付勢力で閉じられるようになっている。
【0014】
次に、茶漉し19の反転駆動機構を説明する。
茶漉し19は、図9に示すように、ファンネル20の収容凹部58に入れられ、環形のホルダ59で固定されている。収容凹部58の底部には注出口20Aが形成されている。
ファンネル20の左側縁には軸受部60が設けられ、ここに、非円形断面をなす軸孔61が前後方向に形成されている。この軸孔61の長さ方向の中央部には、上面から左側面にわたって窓孔63が形成されており、この窓孔63の左側面部分に係止爪64が一体形成されている。この係止爪64は、手前側へ片持ち状に延びて形成され、先端の内側に三角状の突起65が形成されており、外方への弾性的な撓み変形可能とされている。
【0015】
一方、パネル5の前面部5Aにおける左下方位置には、上記したファンネル軸21がベース板50にわたって回転自由にかつ軸線方向の移動不能に支持されており、図10に示すように、パネル5の前面部5Aから前方に突出した部分が、上記したファンネル20の軸孔61と整合した非円形断面に形成されて、軸孔61に回り止め状態で挿通可能となっている。そして、このファンネル軸21の前方突出部分には、その長さ方向のほぼ中央部において、上記した係止爪64の突起65が嵌まる三角形断面の係止溝66が形成されている。なお、このファンネル軸21は当初、その非円形断面の向きが、ファンネル20を水平にした場合の軸孔61の非円形断面の向きと整合するように、その回動姿勢が定められている。
【0016】
したがってファンネル20は、以下のようにしてファンネル軸21に取り付けられる。すなわち、図10に示すように、ファンネル20を水平姿勢にし、軸孔61をファンネル軸21に合わせて押し込むと、途中から係止爪64を外側に撓み変形させつつ押し込まれ、正規位置まで押し込まれると、図11に示すように、係止爪64が復元変形して先端の突起65がファンネル軸21の係止溝66に嵌まり込み、これによりファンネル20は、ファンネル軸21に対して一体回転可能に、かつ抜け止め状態で取り付けられる。
【0017】
なお、パネル5の前面部5Aにおけるファンネル軸21の右側の位置には、後記するようにファンネル20が廃棄位置に反転駆動されたのち注出位置に戻った場合に、ファンネル20を突き当てるストッパ68が設けられている。特にこのストッパ68は、図10に示すように、前方に突出したのちその突出端が斜め下方を向いた形状に形成されている。これは、上記のようにファンネル20を水平姿勢で取り付ける場合に、ストッパ68の斜めの部分をガイド69として、ファンネル20の取り付けをスムーズに行えるようにするためである。
【0018】
ファンネル20の反転駆動機構部分を簡単に説明すると、以下のようである。上記した出力軸53におけるベース板50の背面側に貫通した部分には、図6に示すように第2カム71が固定されている。この第2カム71の背面における軸心から偏心した位置には、図7に示すように作動リンク72の上端が連結され、下端に設けられたピン73が、ファンネル軸21と一体回動可能に設けられたアクチュエータ74と係合されている。また、作動リンク72の側方にはストッパレバー75が支持され、その上端が第2カム71と係合している。
【0019】
すなわちファンネル20は当初、茶漉し19が上を向いた水平姿勢を取っており、モータ51の起動に伴い出力軸53が回転されると、第2カム71が図7の時計回り方向に回転することで作動リンク72が下降して、アクチュエータ74を介してファンネル20が図3の反時計回り方向に反転される。出力軸53がさらに回転されると、今度は作動リンク72が上昇することで、アクチュエータ74を逆方向に回転させつつファンネル20が元位置側に回動し、その途中で、第2カム71の機能によりストッパレバー75がストップ位置に揺動進出して、アクチュエータ74に係止することで、茶漉し19が斜め上方を向いて茶葉供給口14の直下に対応する姿勢で停止する(図3の1点鎖線)。さらに出力軸53が回転されると、ストッパレバー75が退避することで、アクチュエータ74を回動させつつファンネル20が元位置に回動復帰するようになっている。
【0020】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその作用を説明する。
お茶を注出する場合には、載置台22に容器Aを置いた後、扉3の前面に設けられたお茶スイッチ25を操作すると、図3の実線に示す茶葉の入れられた茶漉し19に向けて給湯口17から所定量の湯が吐出され、ファンネル20の注出口20Aからお茶が注出されて容器Aに入れられる。なお、お湯スイッチ26を操作すると、補助給湯管27から所定量の白湯が直接に容器Aに注がれる。お茶または白湯が注出されると、その都度ポンプが駆動されて給水カセット7から貯湯タンク9に清水が補給される。
【0021】
お茶の注出が所定回数(例えば5回)行われると、駆動機構Kのモータ51が起動されて、既述したようにファンネル20すなわち茶漉し19が茶捨て容器23側に反転駆動されて(図3の2点鎖線)、茶殻が茶捨て容器23内に廃棄される。引き続いて、茶漉し19が元位置に復帰する途中において、斜め姿勢で茶葉供給口14の直下に停止し、定量ドラム12の回転とシャッタ15の開放によって、設定した所定量の新たな茶葉が茶漉し19内に供給される。そののち茶漉し19が元位置に復帰し、ストッパ68に突き当たる。これは、上記のように茶漉し19が斜め姿勢で茶葉を受け取る関係上、偏った位置に茶葉が収容されるおそれがあるため、ストッパ68に突き当てて衝撃を加えることで、茶葉を茶漉し19の中央部に寄せるためである。係る状態から次のお茶の注出が可能となる。
【0022】
茶漉し19を洗浄する場合は、以下のようにして行う。まず扉3を開き、図11の矢線のようにファンネル20を手前側に引っ張ると、係止爪64を弾力に抗して外側に逃がして突起65を係止溝66から抜き出させつつ、ファンネル軸21から引き抜くことができる。したがって、そのまま水場に持参したのち、ホルダ59を外して茶漉し19を取り出し、茶漉し19、ファンネル20及びホルダ59をそれぞれ単体で水洗いすることができる。
洗浄が終わったら、再び元のとおりに組み付け、既述した要領でファンネル軸21に取り付ければよい。
【0023】
以上説明したように本実施形態によれば、シャッタ軸35を後方への抜け止め状態に配する手段として、第1カム55の後面側にフランジ56を一体的に形成して、このフランジ56にシャッタ軸35のフォロワ部36を突き当てる構造としたから、従来のように割ピンやスナップリングを用いていた場合と比較して、部品点数並びに組付工数を削減することができる。また、キャニスタ11をパネル5の前面部5Aから外せば、シャッタ軸35をそのまま後方に引き抜くことにより、シャッタ15をキャニスタ11の茶葉供給部13から外すことができ、シャッタ15を掃除する場合等に便利となる。
なお本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る給茶機の斜視図
【図2】扉を開いた状態の斜視図
【図3】扉を除去した正面図
【図4】側板を除去した側面図
【図5】キャニスタの部分正面図
【図6】操作機構と駆動機構の関係を示す分解斜視図
【図7】駆動機構を示す背面図
【図8】その側面図
【図9】茶漉しの取付構造を示す分解斜視図
【図10】ファンネルのファンネル軸への取付動作を示す斜視図
【図11】取付完了時の斜視図
【符号の説明】
11…キャニスタ 13…茶葉供給部 14…茶葉供給口 32…軸孔 33…軸孔 35…シャッタ軸 36…フォロワ部 37…軸孔 55…第1カム 56…フランジ(ストッパ)
Claims (1)
- キャニスタに開口された供給口をシャッタで開閉するものであって、前記キャニスタにはシャッタ軸が一方向から挿通されて回転自由に支持され、このシャッタ軸にシャッタの軸孔が回り止め状態で挿通されるとともに、前記シャッタ軸の挿通方向の後端側に設けられたフォロワ部が回転駆動される周面カムに係合され、前記周面カムの回転に伴い前記シャッタがシャッタ軸と一体的に揺動して前記供給口を開閉するようにしたものにおいて、
前記周面カムにおける前記シャッタ軸の挿通方向の後面側に、前記フォロワ部を突き当てて前記シャッタ軸が前記挿通方向と反対方向に移動することを規制するストッパを一体的に設けたことを特徴とするキャニスタにおけるシャッタ軸の抜け止め構造。
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