JP3608777B2 - Method for forming inner circumferential groove of sintered bearing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円筒状の焼結軸受の内周面に、油溝や中逃げ部といった内周溝を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、焼結軸受の内周面に動圧溝や中逃げ部等を形成する方法は種々提案されているが、それらの中で能率よく形成することができる方法の一つとして、次のような方法がある。すなわち、形成すべき溝(動圧溝や中逃げ部)に対応した模様の凹凸が外周面に施されたコアロッドを軸受素材に挿入し、軸受素材を圧縮してその内周面をコアロッドの外周面に密着させることにより、コアロッドの凹凸を軸受素材の内周面に転写させ、この後、軸受素材を圧縮状態から解放し、その際に軸受素材に生じるスプリングバックを利用してコアロッドから軸受素材を抜き取る。特開平2−107705号公報には、このような方法を応用した中逃げ部の形成方法が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方法では、内周溝が形成された軸受素材をコアロッドから抜き取るために、スプリングバックによって軸受素材の内径が十分に拡張され、コアロッドの外周面と軸受素材の内周面双方の凹凸が噛み合うことなく互いに干渉しないことが要求される。このため、材料としてはスプリングバックができるだけ大きく生じるものが望ましい。ところが、一般的な滑り軸受用の焼結合金のスプリングバック(コアロッドの外径に対する圧縮を解放した際の軸受素材の内径拡張量の比率)は、大きくても0.2%程度なので、軸受素材の内周面に形成することができる凹凸の段差は、最大でスプリングバック量と同等となる。また、比較的密度が低い焼結合金や、銅系焼結合金のように比較的軟質で塑性変形しやすい焼結合金からなる焼結軸受では、ほとんどスプリングバックが生じないものもあり、そのような軸受素材には内周溝を形成しにくい。また、ハウジングに圧入等の手段で装着された軸受素材の場合には、当然スプリングバックは望めないので内周溝を形成することはできない。
【0004】
したがって本発明は、スプリングバックが生じないか、あるいはスプリングバックを期待することのできない軸受素材であっても、内周溝を確実に形成することができる焼結軸受の内周溝の形成方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、小径部と大径部とを備えたコアロッドを、焼結体からなる円筒状の軸受素材の軸孔に挿入し、コアロッドまたは軸受素材を径方向に振動させながらコアロッドの大径部を軸受素材の内周面に押圧することにより、コアロッドの大径部を軸受素材の内周面に打撃する操作を、該内周面の全周域にわたって周回させることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、上記操作を行うと、軸受素材の内周面の一部がコアロッドの大径部に打撃されて圧縮され、内周溝の一部が形成される。そして、この操作を内周面の全周域にわたって行うことにより内周溝が形成される。軸受素材が径方向に圧縮される部分は常に一部であるから、コアロッドは、その大径部の外径が軸受素材の内周面における内周溝以外の小径部(軸受面)の内径と同等かそれよりも小さな径のものでよい。これにより、コアロッドの大径部が軸受面に干渉することなくコアロッドを軸受素材から抜き出すことができる。したがって、スプリングバックが生じないか、あるいはスプリングバックを期待することのできない軸受素材であってもコアロッドを確実に抜き出すことができる。すなわち、そのような軸受素材に内周溝を確実に形成することができ、しかも形成する内周溝をより深いものとすることができる。なお、例えば軸受素材がコアロッドに締まり嵌めの状態で挿入され、軸受素材が若干のスプリングバックが生じるものである場合などにおいては、コアロッドの大径部が軸受面に干渉することもあり得るが、その程度はごく僅かであり、軸受素材からコアロッドを抜き出すことができる。
【0007】
本発明では、コアロッドまたは軸受素材を径方向に振動させながらコアロッドの大径部を軸受素材の内周面に押圧するが、その振動数は、産業上容易に得ることができる交流ソレノイドによる50Hzから高周波発信器による60kHz程度の中から適宜に選択される。
【0008】
コアロッドの大径部により軸受素材の内周面に形成する本発明の内周溝としては、例えば、滑り軸受面に形成されて潤滑油の貯留部および供給部となる油溝や、軸受の両端部に形成された滑り軸受面の間に挟まれており、この滑り軸受面よりも大径で回転軸が接することのない中逃げ部等が挙げられる。
【0009】
また、本発明では、軸受素材がハウジングに圧入されている場合を含む。ハウジングに圧入された軸受素材には、当然スプリングバックは望めないが、上記の作用により本発明ではそのような軸受素材の内周面にも内周溝を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、本発明の内周溝の形成方法を好適に実施し得る加工装置の一部断面正面図であり、図3は同装置の平面図である。図1および図3の符合1は基台テーブルであり、この基台テーブル1の図中左右端部には、前後方向(図1で表裏方向、図3で下から上の方向)に延びるガイド軸2が軸支部3を介して設けられている。そして、これらガイド軸2には、図示せぬ駆動手段により駆動させられるスライドブロック4が、各ガイド軸2に沿って往復移動自在に支持されている。
【0011】
図1に示すように、スライドブロック4には、左側の長い支柱5と右側の短い支柱6が立設されており、これら支柱5,6にはパンチプレート7が水平に固定されている。このパンチプレート7上の所定箇所には、上下に延びる円筒状の下パンチ8が固定されている。パンチプレート7の上方には、プラテン9が長い支柱5を軸として昇降可能に嵌め込まれている。このプラテン9は、スライドブロック4上の中央に設けられた油圧式もしくは空圧式のアクチュエータ10が備えるラム11によって昇降させられるもので、ラム11の位置は図示せぬ制御手段によって制御されるようになっている。
【0012】
プラテン9の上方には、長い支柱5に装着されたスペーサ12を挟んで、ダイハウジング13およびダイプレート14が配されている。これらダイハウジング13およびダイプレート14は、支柱5に対し、該支柱5を軸にして、水平方向に旋回可能に、かつ、プラテン9の昇降に伴いスペーサ12を介して昇降自在に嵌め込まれている。プラテン9の図1における右側には短い支柱15が立設されており、この支柱15上に固定された受け台16にダイプレート14の右端部が載置されている。ダイプレート14が旋回する際には、ダイプレート14の載置部分が受け台16上を摺動する。ダイハウジング13およびダイプレート14の旋回は、図示せぬ駆動手段によりなされる。
【0013】
図1に示すように、ダイハウジング13およびダイプレート14には、円筒状のダイ17が軸回りに回転自在に嵌め込まれている。このダイ17のダイプレート14に嵌め込まれている部分には、円筒状の焼結体からなるワーク(軸受素材)Wが嵌合されるダイ孔17aが形成されている。前記下パンチ8はダイ17内に同軸的に挿入され、その上端がダイ孔17aに挿入可能とされている。また、ダイ17のダイ孔17aよりも下方部分の内径は、下パンチ8に干渉しないようにダイ孔17aの内径よりも十分に大きい。ダイ17の下端の外周には、環状のギヤ18がダイ17と同軸的に固定されている。
【0014】
前記ダイハウジング13の図1におけるダイ17の右側には、モータ19が収納されている。このモータ19はダイハウジング13またはダイプレート14に固定されており、その下端に上下に延びる駆動軸19aが配されている。そして、この駆動軸19aにはピニオン20が固定されており、このピニオン20とダイ17に固定されたギヤ18にベルト21が巻回され、モータ19の駆動がダイ17に伝達してダイ17が回転するようになっている。
【0015】
スライドブロック4上に搭載された上記構成要素は、スライドブロック4ごと基台テーブル1上を前後に往復移動させられる。そして、スライドブロック4は、図1および図3に示す後退した位置がワークセット位置、図2および図4に示す前進した位置がワーク加工位置とされる。
【0016】
図1に示すように、スライドブロック4がワークセット位置にある状態でのダイプレート14の上方には、円筒状の上パンチ22がダイ孔17aと同軸的に配設されている。この上パンチ22は、図3に示す機械式、油圧式もしくは空圧式等の上パンチ駆動機23で昇降させられ、下降時にダイ孔17aに嵌合してワークWをダイ孔17aに押し込む。
【0017】
また、図2に示すように、スライドブロック4がワーク加工位置にある状態でのダイプレート14の上方には、コアロッド30がダイ孔17aと同軸的に配設されている。このコアロッド30は、図3に示すように、振動子40に連結されて前後に延びるステー41の先端から垂下している。振動子40は図示せぬ発信器からの信号を受けてコアロッド30を前後方向に振動させる。その振動数は、例えば、ソレノイドを用いた50Hzや、超音波振動による40kHzなどが適宜に選択される。
【0018】
コアロッド30は、図6(a)に示すように、主体をなす小径部31の先端側に、小径部31よりも大径の大径部32が小径部31と同軸的に形成されたものである。大径部32はワークWの内周面に中逃げ部を形成する部分であってワークWの長さよりも短い。大径部32をワークWの内周面に十分に押圧することにより、大径部32の両側の小径部31により、中逃げ部の両側の軸受面が圧接される。また、コアロッド30の先端には、ワークW内へのコアロッド30自身の挿入をスムーズにするためのテーパ部33が形成されている。コアロッド30の大径部32は、ワークWの内径よりもやや小さく、大径部32がワークWに挿入された状態で両者の間に隙間が存在する程度に設定される。大径部32の寸法としては、この他に、大径部32とワークWの内周面の間の隙間がほとんどない状態か、あるいはワークWの内径とほぼ同等もしくは内径よりも大きくて締まり嵌めの状態になる寸法のいすれかが挙げられる。また、いずれの場合も、ワークWの内周面とコアロッド30の小径部31との間には、隙間が存在する。
【0019】
次に、上記加工装置の動作を説明する。この動作は、本発明のサイジング方法を適用したものであって、図示せぬ制御手段により自動的になすことができる。まず、図1および図3に示すように、スライドブロック4をワークセット位置に停止させる。そして、図1に示すように、下パンチ8の上端をダイ孔17aの下方に位置させた状態から、上パンチ22によりワークWをダイ孔17aに上方より押し込んで嵌合させる。次に、上パンチ22を上昇させてから、図4に示すようにスライドブロック4をワーク加工位置に前進させる。
【0020】
次に、図2に示すように、ラム11によってプラテン9を上昇させることにより、コアロッド30をワークWの軸孔W1に挿入し、コアロッド30の大径部32をワークWの軸方向中央に位置させる。次いで、図5に示すように、ダイハウジング13およびダイプレート14を前方(図5において下方)に僅かに旋回させることにより、ワークWの内周面をコアロッド30の大径部32に圧接させる。この状態から、振動子40を作動させてコアロッド30を振動させるとともに、モータ19によりダイ17とともにワークWを軸回りにゆっくりと回転させていく。
【0021】
ワークWの内周面をコアロッド30の大径部32に圧接させた状態でコアロッド30を振動させると、その圧接部分のワークWの内周面がコアロッド30の大径部32で打撃され、径方向外側に圧縮されて塑性変形する。これによって内周面は拡径し、中逃げ部の一部が形成される。そして、ワークWを回転させていくと中逃げ部が徐々に形成されていき、ワークWを一周させると全周域にわたって中逃げ部が形成される。また、中逃げ部の両側の内周面は、コアロッド30の小径部31が圧接することにより軸受面とされる。図6(b)は、本実施形態によって加工されたワークWを示しており、内周面の軸方向中央に中逃げ部40が形成され、その両側に軸受面41が形成されている。
【0022】
なお、ダイハウジング13およびダイプレート14を旋回させてワークWの内周面をコアロッド30の大径部32に圧接させた状態を保持するには、例えばバネ等で一定の荷重を与える手法を採ることができる。また、ダイハウジング13およびダイプレート14を旋回させる駆動機構により、圧接を生じさせる荷重を初期は低く、その後は徐々に増加させたりすることもできる。また、ダイ17の周回数は最低1回であるが、複数回にわたって周回させる場合もあり、ワークWの材質、密度、形成する中逃げ部の深さによって適宜に決定される。
【0023】
中逃げ部が形成されたら、振動子40とモータ19を停止させ、ダイハウジング13およびダイプレート14を元の位置まで旋回させ、次いで、プラテン9とともにダイプレート14を下降させてワークWからコアロッド30を抜き出す。ダイプレート14の下降を続行させ、これによりワークWの下端面が下パンチ8に当接し、さらにダイプレート14を下降させることによりワークWをダイ孔17aから上方へ排出して離型する。この後、スライドブロック4を後退させてワークセット位置に戻す。以上が、ワークWに中逃げ部を形成する1サイクルである。
【0024】
上記加工装置による中逃げ部の形成方法は、ワークWの内径と同等かそれよりも小径のコアロッド30の大径部32によりワークWの内周面の一部に打撃して圧縮し、この操作を周方向に移動しながら行うことにより、中逃げ部を全周にわたって形成するものである。このため、コアロッド30の大径部32が中逃げ部の両側の軸受面に干渉することなくコアロッド30をワークWから抜き出すことができ、その結果として、ワークWが、スプリングバックが生じないか、あるいはスプリングバックを期待することのできないものであっても、確実かつ効率的に中逃げ部を形成することができる。
【0025】
なお、上記実施形態では内周溝として中逃げ部を形成したが、幅の小さい環状の油溝や、そのような油溝を複数形成することも、本発明を適用することにより可能である。また、ワークWは焼結後に加工を施していない焼結体や、一度サイジングされた焼結体を用いることができ、しかも、そのような焼結体をハウジングに圧入した状態として同様に中逃げ部や油溝等の内周溝を形成することもできる。さらに、本発明を適用して内周溝を形成した後にサイジングを施すなど、通常行われている焼結軸受の加工方法との組み合わせを、求められる軸受に応じて適宜に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コアロッドの大径部により軸受素材の内周面の一部を打撃して拡径する動作を全周域にわたって周回させて内周溝を形成するので、スプリングバックが生じない軸受素材、あるいはスプリングバックを期待することのできない軸受素材であっても、内周溝を確実に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内周溝の形成方法を好適に実施し得る加工装置であって、図3のI−I線矢視図である。
【図2】図4のII−II線矢視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内周溝の形成方法を好適に実施し得る加工装置であって、スライドブロックがワークセット位置にある状態の平面図である。
【図4】同装置のスライドブロックがワーク加工位置にある状態の平面図である。
【図5】同装置によって中逃げ部を形成している状態の平面図である。
【図6】(a)はコアロッドの側面図、(b)は中逃げ部が形成された軸受素材の縦割り断面図である。
【符号の説明】
30…コアロッド
31…小径部
32…大径部
40…中逃げ部(内周溝)
W…ワーク(軸受)
W1…軸孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of forming an inner peripheral groove such as an oil groove or a middle escape portion on the inner peripheral surface of a cylindrical sintered bearing.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various methods for forming a dynamic pressure groove, a middle relief portion, and the like on the inner peripheral surface of a sintered bearing have been proposed. One of the methods that can be efficiently formed among them is as follows. There are many ways. That is, a core rod having a pattern corresponding to the groove to be formed (dynamic pressure groove or center escape portion) is inserted into the bearing material, the bearing material is compressed, and the inner circumferential surface thereof is the outer circumference of the core rod. The surface of the core rod is transferred to the inner peripheral surface of the bearing material by being in close contact with the surface, and then the bearing material is released from the compressed state. Pull out. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2-107705 describes a method for forming a middle relief portion using such a method.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above conventional method, in order to extract the bearing material having the inner circumferential groove from the core rod, the inner diameter of the bearing material is sufficiently expanded by the spring back, and the irregularities on both the outer circumferential surface of the core rod and the inner circumferential surface of the bearing material are uneven. It is required not to interfere with each other without meshing. For this reason, it is desirable that the material generates as much springback as possible. However, the spring back of a sintered alloy for general sliding bearings (the ratio of the inner diameter expansion amount of the bearing material when the compression to the outer diameter of the core rod is released) is about 0.2% at most. The uneven unevenness that can be formed on the inner peripheral surface of the plate is equal to the spring back amount at the maximum. In addition, some sintered bearings made of sintered alloys with relatively low density and sintered alloys that are relatively soft and easily plastically deformed, such as copper-based sintered alloys, have almost no springback. It is difficult to form an inner circumferential groove in a simple bearing material. Further, in the case of a bearing material mounted on the housing by means such as press fitting, naturally the spring back cannot be expected, and therefore the inner circumferential groove cannot be formed.
[0004]
Therefore, the present invention provides a method for forming an inner peripheral groove of a sintered bearing capable of reliably forming an inner peripheral groove even if the bearing material is one in which spring back does not occur or spring back cannot be expected. It is intended to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention inserts a core rod having a small diameter portion and a large diameter portion into a shaft hole of a cylindrical bearing material made of a sintered body, and vibrates the core rod or the bearing material in the radial direction while the large diameter portion of the core rod. The operation of striking the large-diameter portion of the core rod against the inner peripheral surface of the bearing material is caused to rotate over the entire peripheral area of the inner peripheral surface by pressing the inner peripheral surface of the bearing material.
[0006]
According to the present invention, when the above operation is performed, a part of the inner peripheral surface of the bearing material is hit and compressed by the large diameter portion of the core rod, and a part of the inner peripheral groove is formed. And an inner peripheral groove | channel is formed by performing this operation over the perimeter area of an inner peripheral surface. Since the bearing material is always partly compressed in the radial direction, the core rod has an outer diameter of the large diameter portion and an inner diameter of the small diameter portion (bearing surface) other than the inner circumferential groove on the inner peripheral surface of the bearing material. Equivalent or smaller diameters may be used. Thereby, a core rod can be extracted from a bearing raw material, without the large diameter part of a core rod interfering with a bearing surface. Therefore, the core rod can be reliably pulled out even if the bearing material does not cause spring back or cannot be expected to have spring back. That is, the inner circumferential groove can be reliably formed in such a bearing material, and the inner circumferential groove to be formed can be made deeper. In addition, for example, when the bearing material is inserted into the core rod in an interference fit state, and the bearing material has a slight spring back, the large diameter portion of the core rod may interfere with the bearing surface, The degree is very small, and the core rod can be extracted from the bearing material.
[0007]
In the present invention, while the core rod or the bearing material is vibrated in the radial direction, the large diameter portion of the core rod is pressed against the inner peripheral surface of the bearing material, and the frequency is from 50 Hz by an AC solenoid that can be easily obtained industrially. It is appropriately selected from about 60 kHz by the high frequency transmitter.
[0008]
Examples of the inner circumferential groove of the present invention formed on the inner circumferential surface of the bearing material by the large diameter portion of the core rod include, for example, an oil groove formed on the sliding bearing surface and serving as a lubricating oil reservoir and supply section, and both ends of the bearing. Examples thereof include a middle clearance portion that is sandwiched between sliding bearing surfaces formed on the portion and has a diameter larger than that of the sliding bearing surface and does not contact the rotating shaft.
[0009]
Further, the present invention includes a case where the bearing material is press-fitted into the housing. Naturally, no springback can be expected in the bearing material press-fitted into the housing, but in the present invention, an inner circumferential groove can also be formed on the inner circumferential surface of such a bearing material.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a partial cross-sectional front view of a processing apparatus that can suitably implement the inner circumferential groove forming method of the present invention, and FIG. 3 is a plan view of the apparatus. 1 and 3 is a base table, and guides extending in the front-rear direction (front and back direction in FIG. 1 and from bottom to top in FIG. 3) are provided at the left and right ends of the base table 1 in the figure. A
[0011]
As shown in FIG. 1, the
[0012]
A die
[0013]
As shown in FIG. 1, a
[0014]
A
[0015]
The above-described components mounted on the
[0016]
As shown in FIG. 1, a cylindrical
[0017]
As shown in FIG. 2, a
[0018]
As shown in FIG. 6A, the
[0019]
Next, the operation of the processing apparatus will be described. This operation is an application of the sizing method of the present invention, and can be automatically performed by a control means (not shown). First, as shown in FIGS. 1 and 3, the
[0020]
Next, as shown in FIG. 2, the platen 9 is raised by the
[0021]
When the
[0022]
In order to maintain the state in which the
[0023]
When the intermediate escape portion is formed, the
[0024]
A method of forming the intermediate relief portion by the above processing apparatus is performed by hitting and compressing a part of the inner peripheral surface of the workpiece W by the large-
[0025]
In the above embodiment, the middle relief portion is formed as the inner circumferential groove. However, it is possible to form a narrow annular oil groove or a plurality of such oil grooves by applying the present invention. In addition, the workpiece W can be a sintered body that has not been processed after sintering, or a sintered body that has been sized once, and in the same manner, such a sintered body is pressed into the housing. An inner peripheral groove such as a portion or an oil groove can also be formed. Further, a combination with a commonly used method for processing a sintered bearing, such as sizing after forming the inner peripheral groove by applying the present invention, can be appropriately performed according to the required bearing.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the inner circumferential groove is formed by rotating the entire diameter of the operation of striking a part of the inner circumferential surface of the bearing material by the large diameter portion of the core rod and expanding the diameter. Even in the case of a bearing material that does not cause spring back or a bearing material that cannot be expected to have spring back, the inner circumferential groove can be formed reliably.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a processing apparatus that can suitably implement an inner circumferential groove forming method according to an embodiment of the present invention, and is a view taken along the line I-I of FIG.
FIG. 2 is a view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a plan view of a processing apparatus that can suitably implement an inner circumferential groove forming method according to an embodiment of the present invention, with a slide block in a work set position.
FIG. 4 is a plan view showing a state in which the slide block of the apparatus is in a workpiece machining position.
FIG. 5 is a plan view showing a state in which a middle escape portion is formed by the apparatus.
6A is a side view of a core rod, and FIG. 6B is a longitudinal sectional view of a bearing material in which a middle escape portion is formed.
[Explanation of symbols]
30 ...
W ... Workpiece (bearing)
W 1 ... shaft hole
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